JPH06207536A - 内燃機関の絞弁駆動装置 - Google Patents

内燃機関の絞弁駆動装置

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JPH06207536A
JPH06207536A JP365393A JP365393A JPH06207536A JP H06207536 A JPH06207536 A JP H06207536A JP 365393 A JP365393 A JP 365393A JP 365393 A JP365393 A JP 365393A JP H06207536 A JPH06207536 A JP H06207536A
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JP
Japan
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throttle
throttle valve
lost motion
throttle shaft
electric motor
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JP365393A
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English (en)
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Takeshi Houkida
毅 伯耆田
Yasushi Sasaki
靖 佐々木
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Hitachi Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動モータ44により絞弁25を強制的に閉
じた際の各部の変形を小さくするとともに、アクセルワ
イヤがレバー等と干渉しないようにする。 【構成】 絞弁25が固定されたスロットルシャフト2
7には、アクセルドラム33が回転可能に取り付けられ
ている。ロストモーションスプリング37は、スロット
ルシャフト27をアクセルドラム33に対し相対的に開
方向へ付勢しており、アクセルドラム33の動作が該ロ
ストモーションスプリング37を介してスロットルシャ
フト27に伝達される。スリップ検出時にスロットルシ
ャフト27を強制的に閉方向へ動かす電動モータ44
が、絞弁25を中心としてロストモーションスプリング
37と同一の側に配置されている。ロストモーションス
プリング37の絞弁25側にアクセルドラム33が位置
し、かつ電動モータ44とスロットルシャフト27との
連係部が反対側に位置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トラクションコント
ロール用の電動モータを備えた内燃機関の絞弁駆動装置
に関し、特に、基本的な開閉操作をアクセルドラムによ
り機械的に行わせ、スリップ検出時等の出力抑制時にの
み電動モータにて絞弁を強制的に閉じることができるよ
うにした形式の絞弁駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トラクションコントロールシステム用の
専用の第2絞弁を具備せずに、1つの絞弁を通常は機械
的に開閉させ、かつ出力抑制時にのみ電動モータにて強
制的に閉じるようにした形式のトラクションコントロー
ルシステムが従来から提案されている。
【0003】図8および図9は、この種のトラクション
コントロールシステムの原理を説明するもので、スロッ
トルシャフト61に絞弁62が固定されているととも
に、一端にコントロールレバー63が固定されている。
また他端には、ロストモーションスプリング支持部64
が固定されている。アクセルワイヤ65を介して図外の
アクセルペダルに連係するアクセルドラム66は、スロ
ットルシャフト61に回転可能に支持されており、かつ
コイルスプリングからなるリターンスプリング67によ
って常時閉方向へ付勢されている。そして、上記アクセ
ルドラム66とロストモーションスプリング支持部64
との間に、コイルスプリングからなるロストモーション
スプリング68が配設されている。このロストモーショ
ンスプリング68は、ロストモーションスプリング支持
部64つまりスロットルシャフト61を、相対的に開方
向へ付勢している。またアクセルドラム66とロストモ
ーションスプリング支持部64とは、図に模式的に示す
係合部66a,64aを有し、両者の機械的な当接によ
って、アクセルドラム66を基準としたスロットルシャ
フト61の開方向への動きが所定位置に位置決めされて
いる。つまり、通常は、ロストモーションスプリング6
8のばね力によって、アクセルドラム66とスロットル
シャフト61との相対角度が所定位置に保たれる。一
方、コントロールレバー63には、ギヤ69の突起部6
9aが係合可能となっている。このギヤ69は、中間ギ
ヤ70を介して、電動モータ71のピニオン72に連動
している。
【0004】図8は、通常走行時、特に絞弁62が全開
状態まで開かれた状態を示しているが、このように、通
常走行時にはギヤ69の突起部69aが絞弁62の全開
相当位置まで回動している。つまり、絞弁62が全開と
なるまでコントロールレバー63と突起部69aとは当
接することがない。そして、アクセルワイヤ65が矢印
aのように引かれてアクセルドラム66が開方向へ回動
すると、ロストモーションスプリング68のばね力によ
って、ロストモーションスプリング支持部64がアクセ
ルドラム66に追従して開方向へ回動し、絞弁62が開
く。従って、通常の絞弁駆動装置と同様に、アクセルペ
ダルの操作に応じて絞弁62が開閉する。
【0005】一方、絞弁62が開いている状態で例えば
駆動輪のスリップが検出されると、図9の矢印bに示す
ように電動モータ71が回動する。そのため、コントロ
ールレバー63がギヤ69によって閉方向へ押され、絞
弁62がロストモーションスプリング68のばね力に抗
して閉方向へ作動するのである。尚、このとき、アクセ
ルドラム66とロストモーションスプリング支持部64
の相対的な変位は、図9のようにロストモーションスプ
リング68によって吸収され、アクセルペダル側への影
響は殆ど生じない。
【0006】また図10は、特開昭63−25344号
公報に示された絞弁駆動装置を示している。これは、ト
ラクションコントロール用のものではなく、燃費向上を
図るために絞弁開度を規制するようにしたものである
が、同様にロストモーションスプリング68を用いて電
動モータ71により絞弁62を閉方向に駆動する構成と
なっている。この公報の例では、ロストモーションスプ
リング68と電動モータ71とが絞弁62を中心として
一方の側に配置されており、スロットルシャフト61に
ロストモーションスプリング支持部64が固定され、該
ロストモーションスプリング支持部64の一部としてコ
ントロールレバー63と係合部64aとが延長形成され
ている。このロストモーションスプリング支持部64
は、ロストモーションスプリング68の絞弁62側に位
置し、かつ反対側にアクセルドラム66が位置してい
る。アクセルドラム66は、やはりスロットルシャフト
61に回転可能に支持されており、ロストモーションス
プリング64の一端が連係している。そして、このアク
セルドラム66を貫通したスロットルシャフト61先端
部に、更にスロットル閉鎖レバー73(図8,9のギヤ
69に相当する)が回転自在に取り付けられており、該
レバー73から延長したストッパアーム73a(図8,
9の突起部69aに相当する)がコントロールレバー6
3に連係している。上記スロットル閉鎖レバー73は、
リンク74,75を介して電動モータ71に連動してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図8,図9に示す従来
の絞弁駆動装置においては、絞弁62を挟んで一方にロ
ストモーションスプリング68が配置され、かつ他方に
電動モータ71が配置されているが、このような構成に
おいては、トラクションコントロール時つまり電動モー
タ71による強制的な閉作動時に、コントロールレバー
63とロストモーションスプリング支持部64との2点
を作用点としてスロットルシャフト61が捩られる形と
なる。従って、この力を受ける2点が絞弁62を挟んで
離れて位置するため、スロットルシャフト61の捩れ変
形が大きくなり、またモーメントに抗し得るようにスロ
ットルシャフト61を大径化する必要が生じる、という
不具合があった。
【0008】また図10に示す従来の絞弁駆動装置にお
いては、ロストモーションスプリング68の絞弁62側
にロストモーションスプリング支持部64が配置され、
かつ反対側にアクセルドラム66が配置されている。そ
して、スロットル閉鎖レバー73が更に外側に位置し、
アクセルドラム66をまたぐような形でコントロールレ
バー63とストッパアーム73aとが連係している。従
って、アクセルドラム66を操作するアクセルワイヤ6
5がコントロールレバー63やストッパアーム73aと
干渉する不具合があり、そのレイアウトが難しい。しか
も、コントロールレバー63とストッパアーム73aと
が外周側に大きく突出した構造となり、装置の大型化を
招く。また、電動モータ71の捩れトルクを受けるコン
トロールレバー63(ロストモーションスプリング支持
部64)とスロットル閉鎖レバー73とが必然的に離れ
てしまい、その距離が大きなものとなるので、各部の剛
性が高く要求され、重量増の要因となる。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、スロットル
シャフトが貫通し、かつ該スロットルシャフトに絞弁が
取り付けられてなるスロットルボディと、上記スロット
ルシャフトに回転可能に支持され、かつ運転者によって
操作されるアクセルドラムと、このアクセルドラムを閉
方向へ付勢するリターンスプリングと、上記アクセルド
ラムとスロットルシャフトとの間に設けられ、かつスロ
ットルシャフトを相対的に開方向に付勢して両者の相対
角度を所定位置に保つロストモーションスプリングと、
このロストモーションスプリングのばね力に抗してスロ
ットルシャフトを閉方向へ駆動するトラクションコント
ロール用の電動モータとを備えてなる内燃機関の絞弁駆
動装置において、上記ロストモーションスプリングと電
動モータとを、絞弁を中心として一方の側に配置すると
ともに、ロストモーションスプリングの絞弁側に上記ア
クセルドラムを配置し、かつ反対側に上記電動モータと
スロットルシャフトとの連係部を配置したことを特徴と
している。
【0010】
【作用】通常はスロットルシャフトの回動が電動モータ
に規制されないので、運転者によってアクセルドラムが
操作されると、その動きがロストモーションスプリング
を介してスロットルシャフトへ伝達され、絞弁が開閉す
る。
【0011】トラクションコントロール時、例えばスリ
ップ検出時には、電動モータが作動してスロットルシャ
フトを閉方向へ駆動する。このとき、アクセルドラムと
スロットルシャフトとの相対角度の変化はロストモーシ
ョンスプリングが吸収する。従って、ロストモーション
スプリングのばね力によってスロットルシャフトが捩ら
れるが、該ロストモーションスプリングと電動モータと
がスロットルボディの一方の側に近接して位置するの
で、その捩れは小さくなる。
【0012】また、アクセルドラムを操作するアクセル
ワイヤの位置に対し、電動モータとスロットルシャフト
との連係部が外側に位置するようになり、両者は交差し
ない。そして、電動モータとスロットルシャフトとの間
での捩れトルクの伝達は、至近距離で行える。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。この実施例は、V型内燃機関の絞弁駆
動装置に本発明を適用したもので、特に、各バンク毎に
絞弁を備え、かつ両者を一体に駆動する構成となってい
る。
【0014】図3は、この発明に係る絞弁駆動装置を備
えたV型6気筒内燃機関の吸気系を示すもので、左右バ
ンク毎にそれぞれ吸気コレクタ2,3が設けられている
とともに、各吸気コレクタ2,3の中央部に接続した吸
気入口管4,5が同一方向へ向かってL字形に折曲され
ており、それぞれの先端部に、スロットルボディ取付用
のフランジ部6,7が形成されている。各吸気コレクタ
2,3の各3本のブランチ部8,9は、中央のフランジ
部10において一体に連結されている。すなわち、左右
の吸気コレクタ2,3、ブランチ部8,9、吸気入口管
4,5は、吸気マニホルドアッパ1として一体に鋳造さ
れている。この吸気マニホルドアッパ1は、図示せぬ吸
気マニホルドロアと上記フランジ部10において接続さ
れ、該吸気マニホルドロアを介して各ブランチ部8,9
が左右バンクの各吸気ポート(図示せず)に連通する形
となる。
【0015】左右に離れて位置する吸気入口管4,5先
端部のフランジ部6,7には、それぞれ独立したスロッ
トルボディ11,12が各4本のボルト13にて取り付
けられている。また、中央のフランジ部10の端部に
は、一対のボス部14が形成されており、ここに後述す
るセンターブラケット15がボルト16にて固定されて
いる。
【0016】図1および図2は、上記のスロットルボデ
ィ11,12等の詳細を示すもので、各スロットルボデ
ィ11,12は、吸気入口管4,5にボルト結合される
略矩形のフランジ部17,18と、吸気管ダクト19,
20が接続される円筒部21,22とを有し、かつ貫通
形成された吸気通路23,24を開閉するようにそれぞ
れ円板状の絞弁25,26を備えている。これらの絞弁
25,26を互いに連結するスロットルシャフト27
は、概ね3つの部分に分割されているが、互いに一体に
回転するように連結されており、実質的に一本に連続し
た形となっている。すなわち、一方の端部に位置する第
1スロットルシャフト28は、スロットルボディ11を
貫通して配置され、かつ絞弁25が固定されている。同
様に、他方の端部に位置する第2スロットルシャフト2
9は、スロットルボディ12を貫通して配置され、かつ
絞弁26が固定されている。そして、中間部に位置する
中間スロットルシャフト30は、左右の連結部31,3
2を介して第1,第2スロットルシャフト28,29と
一体に回転するように連結されている。尚、各連結部3
1,32は、一種のボールジョイント状の構成となって
おり、多少揺動した状態でも円滑な回転伝達がなされる
ようになっている。
【0017】図左方のスロットルボディ11を貫通する
第1スロットルシャフト28の一端部、具体的には中間
スロットルシャフト30側の端部には、アクセルドラム
33と自動車速制御用のASCDドラム34とが並んで
配置されている。またアクセルドラム33を閉方向に付
勢するリターンスプリング35と、ASCDドラム34
を閉方向に付勢するASCDドラムリターンスプリング
36と、ロストモーションスプリング37とが順次介装
されている。ここで上記アクセルドラム33は第1スロ
ットルシャフト28には固定されておらず、回転可能に
取り付けられている。またロストモーションスプリング
37は、第1スロットルシャフト28端部のロストモー
ションスプリング支持部50と上記アクセルドラム33
との間に配設されているもので、アクセルドラム33に
対し第1スロットルシャフト28を相対的に開方向へ付
勢している。具体的には、ロストモーションスプリング
37の絞弁25側の端部がASCDドラムリターンスプ
リング36の内周側を通してアクセルドラム33に連係
しており、反対側の端部がロストモーションスプリング
支持部50に連係している。尚、開方向へ回動付勢され
ているロストモーションスプリング支持部50とアクセ
ルドラム33とは、両者の相対角度を所定位置に保つよ
うに、ロストモーションスプリング37内周側の図示せ
ぬ部分において互いに機械的に当接している。つまり、
図示せぬアクセルワイヤを介してアクセルドラム33が
操作されると、ロストモーションスプリング37のばね
力によってロストモーションスプリング支持部50が追
従して動き、スロットルシャフト27全体が回動するよ
うになっている。そして、スロットルボディ11下面に
アクセル開度センサ38が配置されており、リンク機構
39を介してアクセルドラム33の開度を検出するよう
になっている。
【0018】図右方のスロットルボディ12を貫通する
第2スロットルシャフト29はアクセルドラムを具備し
ておらず、中間スロットルシャフト30側の端部にリタ
ーンスプリング40のみを備えている。また反対側の端
部の回転角を直接検出するように、スロットルボディ1
2の側部に、スロットル開度センサ41が配置されてい
る。尚、42は機関冷却水温が低いときに突出して絞弁
開度を増加させるファストアイドル用ピストンを示して
いる。
【0019】スロットルシャフト27の中間部を構成す
る中間スロットルシャフト30は、センターブラケット
15によって回転可能に支持されている。このセンター
ブラケット15は、略コ字状をなし、中央のベース部1
5aが前述したようにボルト16にて吸気マニホルドア
ッパ1のフランジ部10に固定されるようになってい
る。また、センターブラケット15の一端部、詳しくは
スロットルボディ11側の端部には、ギヤボックス部4
3が一体に設けられており、ここに電動モータ44が取
り付けられている。この電動モータ44は、図4に示す
ように、その軸心がスロットルシャフト27に対しオフ
セットしており、かつ平行に配置されている。
【0020】図5および図6は、上記ギヤボックス部4
3内部の構成を示すもので、電動モータ44のシャフト
に設けたピニオン45が中間ギヤ46の大歯車46aに
噛み合っている。中間ギヤ46は、大歯車46aと一体
に小歯車46bを有し、該小歯車46bが扇形ギヤ47
に噛み合っている。この扇形ギヤ47は、中間スロット
ルシャフト30を中心として回動可能となっており、中
間スロットルシャフト30には固定されていない。そし
て、中間スロットルシャフト30には、コントロールレ
バー48が固定されており、上記扇形ギヤ47の端部と
該コントロールレバー48の先端部とが当接可能となっ
ている。つまり、この扇形ギヤ47とコントロールレバ
ー48とが、電動モータ44とスロットルシャフト27
との実質的な連係部となっており、ここで電動モータ4
4からのトルク伝達がなされる。尚、49は扇形ギヤ4
7を一方に付勢するリターンスプリングである。
【0021】すなわち、図6は、トラクションコントロ
ール用の電動モータ44がOFF状態で、かつ絞弁2
5,26が全閉となっている状態を示しているが、電動
モータ44のOFF状態では、図示するように絞弁2
5,26の全開位置相当まで扇形ギヤ47が回動してい
るので、絞弁25,26がアクセルドラム33の動きに
従って自由に回動できる状態となる。つまり、運転者の
意思に沿って絞弁25,26が開閉操作される。このと
き、スロットルシャフト27には各部のフリクション等
による捩れが作用するが、その力は僅かであり、何ら問
題とならない。
【0022】一方、駆動輪のスリップ検出等に基づき電
動モータ44がON作動すると、扇形ギヤ47が図6の
反時計回り方向へ回動してコントロールレバー48の先
端部を押圧する。これにより、スロットルシャフト27
がロストモーションスプリング37のばね力に抗して強
制的に閉方向へ回動され、絞弁25,26が閉作動す
る。尚、この状態では、ロストモーションスプリング支
持部50とアクセルドラム33との相対位置の変化をロ
ストモーションスプリング37が吸収するため、アクセ
ルドラム33自体は動かない。ところで、このように絞
弁25,26が強制的に閉方向へ駆動されたときに、ス
ロットルシャフト27には、主としてロストモーション
スプリング37の反力により捩りモーメントが作用す
る。これは、ロストモーションスプリング支持部50と
コントロールレバー48との2点を作用点としてスロッ
トルシャフト27に加えられるが、ロストモーションス
プリング37と電動モータ44とが絞弁25を中心とし
て一方の側に位置しており、その結果、上記の作用点と
なる2点が近接しているので、連結部31を含めてスロ
ットルシャフト27の捩れ変形が小さくなる。また、一
定の捩れ変形を許容するものとすれば、それだけスロッ
トルシャフト27の小径化が可能となり、かつ連結部3
1に要求される剛性も小さくなる。従って、全体の小型
軽量化が図れる。尚、スロットルボディ12側は、スロ
ットルボディ11側に単純に連動するに過ぎず、その位
置等がスロットルシャフト27の捩れに与える影響は非
常に少ない。
【0023】また、アクセルドラム33がロストモーシ
ョンスプリング37の絞弁25側に位置し、かつ反対側
に連係部となる扇形ギヤ47およびコントロールレバー
48が位置しているので、アクセルドラム33を操作す
るアクセルワイヤとコントロールレバー48等が干渉す
ることがなく、そのレイアウトが自由になる。また、連
係部となる扇形ギヤ47とコントロールレバー48とが
アクセルドラム33を挟まずに隣接して配置されるた
め、電動モータ44作動時の各部の変形が小さくなり、
かつコントロールレバー48等が径方向に大型化するこ
ともない。
【0024】次に、図7は、1つの独立したスロットル
ボディ11に電動モータ44を備えた構成の絞弁駆動装
置を示している。尚、このスロットルボディ11は、前
述した一対のスロットルボディ11,12の一方と基本
的に同一の構成であるので、同一部分に同一符号を付
し、重複する説明は省略する。この実施例では、スロッ
トルシャフト27は連結部を具備せずに1本の連続した
ものとなっており、ロストモーションスプリング37に
隣接してギヤボックス部43が配置されている。尚、ギ
ヤボックス部43および電動モータ44は、ブラケット
部51を介して図示せぬ吸気マニホルド等に固定され
る。
【0025】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
に係る内燃機関の絞弁駆動装置によれば、トラクション
コントロール用の電動モータとロストモーションスプリ
ングとを絞弁を中心として一方の側に配置したので、絞
弁が電動モータにより強制的に閉じられる際の力の作用
点が互いに近接する。従って、スロットルシャフトの捩
れ変形をそれだけ小さくすることができるとともに、ス
ロットルシャフトの大径化が不要となる。また、ロスト
モーションスプリングの絞弁側にアクセルドラムを配置
し、かつ反対側に電動モータとスロットルシャフトとの
連係部を配置したので、上記連係部とアクセルワイヤと
が干渉することがなく、アクセルワイヤのレイアウトが
規制されない。しかも、連係部を構成するレバー等が径
方向に大型化せずに済み、かつ連係部となる2つの部材
を近接させて至近距離でトルク伝達を行うことが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る絞弁駆動装置の正面図。
【図2】同じく絞弁駆動装置の平面図。
【図3】この絞弁駆動装置を備えた吸気系の分解斜視
図。
【図4】図1のA−A線に沿った断面図。
【図5】ギヤボックス部の断面図。
【図6】各ギヤの関係を示す説明図。
【図7】この発明に係る絞弁駆動装置の異なる実施例を
示す正面図。
【図8】トラクションコントロールシステム用の従来の
絞弁駆動装置の一例を示す説明図。
【図9】同じく絞弁を強制的に閉作動させた状態での説
明図。
【図10】従来における絞弁駆動装置の他の構成例を示
す説明図。
【符号の説明】
11,12…スロットルボディ 25,26…絞弁 27…スロットルシャフト 33…アクセルドラム 35…リターンスプリング 37…ロストモーションスプリング 44…電動モータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロットルシャフトが貫通し、かつ該ス
    ロットルシャフトに絞弁が取り付けられてなるスロット
    ルボディと、上記スロットルシャフトに回転可能に支持
    され、かつ運転者によって操作されるアクセルドラム
    と、このアクセルドラムを閉方向へ付勢するリターンス
    プリングと、上記アクセルドラムとスロットルシャフト
    との間に設けられ、かつスロットルシャフトを相対的に
    開方向に付勢して両者の相対角度を所定位置に保つロス
    トモーションスプリングと、このロストモーションスプ
    リングのばね力に抗してスロットルシャフトを閉方向へ
    駆動するトラクションコントロール用の電動モータとを
    備えてなる内燃機関の絞弁駆動装置において、上記ロス
    トモーションスプリングと電動モータとを、絞弁を中心
    として一方の側に配置するとともに、ロストモーション
    スプリングの絞弁側に上記アクセルドラムを配置し、か
    つ反対側に上記電動モータとスロットルシャフトとの連
    係部を配置したことを特徴とする内燃機関の絞弁駆動装
    置。
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