JPWO2003061896A1 - はんだ合金およびはんだ接合部 - Google Patents

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Abstract

環境に対して悪影響を及ぼすことがなく、従来のPb−Snはんだ合金に匹敵するはんだ付け性を有するはんだ合金およびそれを用いたはんだ接合部を提供する。Zn:4.0〜10.0wt%、In:1.0〜15.0wt%、Al:0.0020〜0.0100wt%、および残部:Snおよび不可避的不純物から成るはんだ合金。上記のはんだ合金から成る、電気・電子機器のはんだ接合部。

Description

技術分野
本発明は、環境に対する安全性の高いはんだ合金およびそれを用いた電気・電子機器のはんだ接合部に関する。
背景技術
従来、各種の電気・電子機器におけるはんだ接合には、融点が低く、大気中等の酸化性雰囲気中でも濡れ性がよい等の観点から、鉛−錫(Pb−Sn)系のはんだ合金が多用されてきた。一方、Pbは毒性を有するため、PbやPb含有合金等を扱う業務については従来から規制がなされており、Pb中毒などの発生頻度は極めて低く抑えられてきた。
しかし、最近の環境保護に対する関心の高まりによって、Pbを含むはんだ合金を用いた各種機器、特に電気・電子機器の廃棄処理についても対策を必要とする社会的な趨勢にある。
これまで、使用済の電子機器は、通常の産業廃棄物や一般廃棄物と同様に、主として埋め立て処理することが一般的であった。しかし、Pbを含むはんだ合金を多量に用いた使用済み電子機器をそのまま埋め立て処理等により廃棄し続けていくと、Pbの溶出によって環境や生物に悪影響を及ぼすことが危惧される。
そのため近い将来には、Pb含有はんだ合金を多量に用いた使用済み電子機器は、Pbを回収した後に廃棄することが義務付けられることになるであろう。
しかし、これまでに、使用済み電子機器等から効率的に且つ有効にPbを除去する技術は確立されていない。また、Pbの回収コストが製品コストの上昇を招く恐れがある。
そこで、Pbを含まない無鉛はんだ合金の開発が強く望まれている。
これまで、無鉛はんだ合金として、例えば錫をベースとし、これにZn(亜鉛)、Ag(銀)、Bi(ビスマス)、Cu(銅)、等を複合添加した合金が一部実用化されているが、特殊な用途に限定されている。それは、従来のPb−Snはんだ合金を用いてきた一般的な用途で必要とされる諸特性、すなわち低融点で濡れ性が良いこと、リフロー処理が可能であること、母材と反応して脆い化合物層や脆化層を形成しないこと、等の特性(はんだ付け性)が得られないからである。
現在、有望な無鉛はんだ合金としてSn−Znはんだ合金が提案されている。Sn−Znはんだ合金は融点が200℃近傍にあり、従来のSn−Pbはんだ合金を代替できる可能性が極めて高い。
しかし、Znは酸化が激しく、はんだ濡れ性が劣るため、良好なはんだ付け性を確保するためには、窒素ガス等の非酸化性雰囲気を用いる必要がある。
Sn−Zn合金のはんだ濡れ性を改善するために、Cu(銅)やGe(ゲルマニウム)を添加することが提案されているが、期待された濡れ性の向上は得られていない。むしろCuの添加によって、Cu−Zn金属間化合物がはんだ合金中に急速に形成されるため、はんだ合金の特性が悪化するという欠点がある。
更に、Znは活性が非常に高く、Cu母材上にはんだ付けを行った場合に、少量の入熱でもCu−Zn金属間化合物の厚い層が容易に形成してしまい、接合強度が低下する原因になる。この場合の母材/はんだ界面構造は、Cu母材/β’−CuZn層/γ−CuZn層/はんだ層、という構成になると考えられる。Cu−Zn金属間化合物は、はんだとの界面での接合強度が極めて低く、容易に剥離が発生する。Cu母材の表面を、Ni(ニッケル)/Au(金)めっき、パラジウムメッキ、パラジウム/金めっき処理した場合にも、同様な現象が発生してしまう。そのため、電子機器の信頼性の観点から、Sn−Znはんだ合金の実用化は困難であった。
発明の開示
本発明は、環境に対して悪影響を及ぼすことがなく、従来のPb−Snはんだ合金に匹敵するはんだ付け性を有するはんだ合金およびそれを用いたはんだ接合部を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本願発明によれば、下記(1)および(2)が提供される。
(1)Zn:4.0〜10.0wt%、In:1.0〜15.0wt%、Al:0.0020〜0.0100wt%、および残部:Snおよび不可避的不純物から成るはんだ合金。
(2)上記(1)のはんだ合金から成る、電気・電子機器のはんだ接合部。
発明を実施するための最良の形態
本発明において、合金成分の含有量を限定した理由は下記のとおりである。
・Zn:4.0〜10.0wt%
Znは、はんだ合金の融点を下げ、濡れ性を向上させる基本的な合金成分である。Zn含有量が4.0〜10.0wt%の範囲内であれば、安定して良好な濡れ性が確保できる。Zn含有量が4wt%未満であっても10.0wt%を越えても濡れ性が低下する。
・Al:0.0020〜0.0100wt%
Alは、Sn−Zn合金の酸化を抑制し、良好な濡れ性を確保するために添加する。前述のようにZnは酸化が激しく、はんだ表面に生成する酸化被膜は、母材とはんだとの間に介在して、はんだによる母材の濡れを阻害する。Alによる酸化抑制効果を得るためには、Al含有量を0.0020wt%以上とする必要がある。しかし、Al含有量が多すぎるとAlの酸化皮膜が厚くなり濡れ性が劣化することが実験的に確認されている。そのため、Al含有量の上限は、0.0100wt%とする。
・In:1.0〜15.0wt%
Inは、はんだ合金の融点を更に低下させ、濡れ性を更に向上させる。この効果を得るためには、In含有量を1.0wt%以上とする必要がある。しかし、In含有量が多すぎると、酸化性が増し、電気・電子部品の電極端子に含まれるPbと反応し、In−Pbが形成され、はんだ接合部の信頼性を確保できない。また、In−Sn共晶が出現して、固相線温度を過剰に低下させ、接合部が温度に対して不安定になる。そのためIn含有量の上限は15.0wt%とする。
はんだ合金、特に電気・電子機器のはんだ接合用のはんだ合金には、下記の特性が要求される。
1)従来のSn−Pb共晶はんだ合金にできるだけ近い低温ではんだ付けが可能なこと。すなわち、融点が190℃を大きく越えず、高くても210℃程度以下が確保できること。
2)母材との濡れ性が良好であること。
3)母材との反応により脆い金属間化合物や脆化層を形成しないこと。
4)合金成分の酸化物が、濡れ不良、ボイド、ブリッジ等の欠陥の発生原因とならないこと。
5)量産工程でのはんだ接合に適した加工・供給形態(はんだペースト、BGA用はんだボール等の形態)がとれること。
本発明のZn−In−Al−Snはんだ合金は、Pbを含有しないことで高い環境安全性を備えると同時に、上記の要求特性を備えている。
実施例
表1に示した種々の組成のはんだ合金を溶製し、下記の各方法により、融点(液相線温度)、濡れ時間、接合強度を測定した。
<融点の測定>
SEIKO社製DSC測定機(SSC−5040 DSC200)を用い、評価サンプル重量10mg、昇温速度5℃/分にて、DSC融点測定法(示差走査熱量測定)により、融点の代表値として液相線温度を測定した。
この測定法によると、昇温に伴って、低温側から順に固相線、共晶ピーク、液相線が検出されるが、合金の組成によっては図1に示すように共晶ピークが2つ現れる場合があり、その場合は低温側から順に「ピーク▲1▼」「ピーク▲2▼」として測定した。
<濡れ時間の測定>
レスカ社製メニスカス試験機(Solder Checker Model SAT−5000)を用い、下記メニスカス試験方法により、濡れ性の代表値として濡れ時間を測定した。なお、試験雰囲気は大気中とした。
〔メニスカス試験方法〕
塩酸水溶液(約1.2モル/リットル)で洗浄した銅板(5mm×40mm×厚さ0.1mm)にRMAタイプのフラックス(タムラ化研製 ULF−500VS)を塗布した後、240℃、250℃または260℃に加熱したはんだ合金溶湯中へ、浸漬速度20mm/秒で浸漬深さ5mmまで浸漬し、濡れ時間を測定した。測定時間は8秒までとした。
メニスカス試験では、図2に示すような測定チャートが得られ、このチャートから濡れ時間、濡れ力、ピールバック力等を読みとることができる。これらのうち本実施例では、合金組成を最も敏感に反映した濡れ時間によって濡れ性を評価した。
<部品リード接合強度の測定>
表2に示した本発明のはんだ合金粉末を用い、部品リード接合強度を測定した。
評価部品としてQFP208pinモールドを銅基板に載置し、実装時のはんだ接合を模してピーク温度215℃にて2回窒素リフロー炉を通過させることにより、モールドのリードピンを基板にはんだ接合した。
はんだ接合後、過酷試験として、図3に示すように基板に反り量1.5mm/100mmスパンの曲げを負荷した状態に維持して、大気雰囲気中で150℃の恒温槽に100時間保持した。
過酷試験後、評価部品のリードからパッケージ部分を切り離し、Dage社製接合強度試験機(Dage Series 4000)を用い、図4に示すようにリード部(部品端子)をチャックで挟持し、垂直方向に速度250μm/sにて引張り、接合強度を測定した。なお、測定は、ピン総数208本のうち、40本のピンについて行なった(すなわち、繰返し数n=40)。
接合強度試験条件の詳細は、表2下の欄外に記載したとおりである。
<はんだボール発生率の測定>
はんだボールは、リフロー加熱時にはんだ粉末の酸化により、はんだ粉末粒子が互いに溶け合わずに、図5に示すようにそのままの形状で残留したものである。したがって、はんだボールが発生すると、完全な溶融・凝固による健全なはんだフィレットが形成されず、未溶融部が空隙として残留するため、信頼性の高いはんだ接合ができない。なお、図5では、図示の便宜上はんだボールは実際よりも大きく表示してある。
リフロー後のはんだフィレット形成部を光学顕微鏡(倍率:100倍)にて観察し、下記式によりはんだボール発生率を求めた。
発生率(%)=(発生個数/観察はんだフィレット数)×100
ボール発生試験条件の詳細は、表3下の欄外に記載したとおりである。
<測定結果の評価>
〔融点および濡れ性の評価〕
表1−1および表1−2に、融点および濡れ性の測定結果をそれぞれまとめて示す。
(1)Zn含有量の影響
図6および図7に、表1のサンプルNo.9〜13(1.0〜20.0wt%Zn−1.0In−0.0060wt%Al−Sn)について、Zn含有量と融点(液相線温度)との関係およびZn含有量と濡れ時間との関係をそれぞれ示す。ここで、0.0060wt%Alは本発明の範囲内のAlであり、1.0wt%Inもまた本発明の範囲内のInである。
図6に示したように、In含有量およびAl含有量が本発明の範囲内の上記値であって、Zn含有量が本発明の範囲内(4.0〜10.0wt%)であるサンプルは、液相線で約210℃以下の実用的な十分低い融点が得られた。特に、Zn含有量が8wt%以上であれば、液相線で200℃未満の低融点が得られるので、更に望ましい。
図7に示したように、In含有量およびAl含有量が本発明の範囲内の上記値であって、Zn含有量が本発明の範囲内(4.0〜10.0wt%)であるサンプルは濡れ時間が短く、安定して良好な濡れ性が得られた。Zn含有量が本発明の範囲より少なくても多くても、濡れ時間が増加する傾向が現れ、良好な濡れ性を安定して確保できない。
(2)In含有量の影響
図8および図9に、表1のサンプルNo.19〜32(8.0wt%Zn−0〜30.0wt%In−0.0060wt%Al−Sn)について、In含有量と融点(液相線温度)との関係およびIn含有量と濡れ時間との関係をそれぞれ示す。ここで、0.0060wt%Alは本発明の範囲内のAl含有量である。
Al含有量が本発明の範囲内の上記値であって、In含有量が本発明の範囲内(1.0〜15.0wt%)であるサンプルNo.21〜26は、融点が低下し(図8)、かつ安定して良好な濡れ性(短時間での濡れ)(図9)が得られた。
これに対して、Al含有量が本発明の範囲内であっても、In含有量が本発明の範囲より少ないサンプルNo.19〜20は、濡れ性が低下(濡れ時間が増大)した(図9)。
また、In含有量が本発明の範囲より多いサンプルNo.27〜32は、固相線温度が105℃程度と低くなり過ぎて、はんだ接合部が温度に対して不安定になり、実用に適さない。これは、In含有量が本発明範囲の上限15wt%を超えると、In−Sn共晶に対応すると考えられるピーク▲1▼が105℃付近に出現し、それに伴い固相線温度が低下するためである(図8、表1−1)。
(3)Al含有量の影響
図10にサンプルNo.1〜8(8.0wt%Zn−1.0wt%In−0〜0.1000wt%Al−Sn)について、Al含有量と濡れ時間との関係を示す。ここで、8.0wt%Znおよび1.0wt%Inは本発明の範囲内のZn含有量およびAl含有量である。
Zn含有量およびIn含有量が本発明の範囲内の上記値であって、Al含有量が本発明の範囲内であるサンプルNo.4〜6は、安定して良好な濡れ性(短時間での濡れ)が得られた。
これに対して、Zn含有量およびIn含有量が本発明の範囲内の上記値であっても、Al含有量が本発明の範囲より少ないサンプルNo.1〜3、および本発明の範囲より多いサンプルNo.7〜9は濡れ性が低下(濡れ時間が増大)した。更にAl含有量が多いと、はんだ粉末(φ20〜45μm)形成時に表面にAlが偏析し、はんだペーストとして使用できない。
また、本発明のはんだ合金は、例えば酸素、窒素、水素等の不可避的不純物を少量含んでいても特に問題はない。ただし、酸素は多量に存在するとはんだ合金を脆くする恐れがあるので、酸素含有量は極力微量にすべきである。
特に、はんだ粉末形成時(φ20〜45μm)の酸素濃度は、120ppm以下とすべきである。
〔接合強度の評価〕
表2および図11に、本発明による7wt%Zn−1.0〜5.0wt%In−0.0020wt%Al−Snはんだ合金(サンプルNo.41〜44)について、部品リード接合強度の測定結果を示す。
一般に、接合強度を評価する目安として、はんだ接合したままの状態、すなわち過酷試験なしの状態での強度(初期強度)が、繰返し数n=40の試験で平均値4N/pin以上、最小値IN/pin以上であれば実用上十分である。
本実施例では、過酷試験後の接合強度が、上記初期強度の目安値をクリアしており、極めて良好な接合強度が得られた。
〔はんだボール発生率の評価〕
表3および図12に、7wt%Zn−0〜5wt%In−0.0022wt%Al−Snはんだ合金(サンプルNo.51〜53)について、はんだボール発生率の測定結果を示す。
この結果に示されるように、In無添加の比較例(サンプルNo.51)に比べて、Inを3wt%または5wt%添加した発明例(サンプルNo.52、53)ははんだボール発生率が激減しており、良好なはんだ付け性を確保できる。
Figure 2003061896
Figure 2003061896
Figure 2003061896
接合強度試験条件
評価部品:QFP208pin,リード材質:Cu,リードメッキ:Sn−10Pb(wt%)
評価板:耐熱プリフラックスCuスルー基板
はんだ粉末:三井金属鉱業製 φ38−45μm(88wt%)
はんだペーストフラックス:ニホンゲンマ製 SZ355−GK−2(12wt%)
はんだペースト印刷版:プロセス・ラボミクロン製スクリーン版,材質:ステンレス,板厚:150μm
引張試験機:Dage社製 Dage series 4000
リフロー条件:Nリフロー,接合部ピーク温度215℃,酸素濃度500ppm以下
リフロー装置:日本アントム工業製:SOLSYS−310N2IRPC
繰返し数:n=40
Figure 2003061896
ボール発生試験条件
評価部品:QFP208pin,リード材質:Cu,リードメッキ:Sn−10Pb(wt%)
評価板:耐熱プリフラックスCuスルー基板
はんだ粉末:三井金属鉱業製 φ38−45μm(88wt%)
はんだペーストフラックス:ニホンゲンマ製 SZ355−GK−2(12wt%)
はんだペースト印刷版:プロセス・ラボミクロン製スクリーン版,材質:ステンレス,板厚:150μm
引張試験機:Dage社製 Dage series 4000
リフロー条件:Nリフロー,接合部ピーク温度215℃,酸素濃度500ppm以下
リフロー装置:日本アントム工業製:SOLSYS−310N2IRPC
ボール発生率(%)=(ボール発生数/208pin)×100
産業上の利用可能性
本発明によれば、環境に対して悪影響を及ぼすことがなく、従来のPb−Snはんだ合金に匹敵するはんだ付け性を有するはんだ合金およびそれを用いたはんだ接合部が提供される。
【図面の簡単な説明】
図1は、はんだ合金の融点を評価するためのDSC法による融点の測定項目を示すグラフである。
図2は、はんだ合金の濡れ性を評価するためのメニスカス試験の測定項目を示すグラフである。
図3は、QFP部品パッケージを用いた高温負荷保持試験(150℃/100時間)の方法を示す斜視図である。
図4は、QFP部品パッケージを用いた部品リードはんだ接合強度試験の方法を示す正面図である。
図5は、はんだボールが発生した状態を示す模式図である。
図6は、Xwt%Zn−1.0wt%In−0.0060wt%Al−Snはんだ合金のZn含有量(X)と融点(液相線温度)との関係を示すグラフである。
図7は、Xwt%Zn−1.0wt%In−0.0060wt%Al−Snはんだ合金のZn含有量(X)と濡れ時間との関係を示すグラフである。
図8は、8.0wt%Zn−Xwt%In−0.0060wt%Al−Snはんだ合金のIn含有量(X)と融点(液相線温度)との関係を示すグラフである。
図9は、8.0wt%Zn−Xwt%In−0.0060wt%Al−Snはんだ合金のIn含有量(X)と濡れ時間との関係を示すグラフである。
図10は、8.0wt%Zn−1.0wt%In−Xwt%Al−Snはんだ合金のAl含有量(X)と濡れ時間との関係を示すグラフである。
図11は、はんだ合金の部品リードはんだ接合強度測定結果を示すグラフである。
図12は、はんだ接合フィレット部におけるはんだボール発生率を示すグラフである。

Claims (3)

  1. Zn:4.0〜10.0wt%、In:1.0〜15.0wt%、Al:0.0020〜0.0100wt%、および残部:Snおよび不可避的不純物から成るはんだ合金。
  2. Zn含有量が8.0wt%以上である請求項1記載のはんだ合金。
  3. 請求項1または2記載のはんだ合金から成る、電気・電子機器のはんだ接合部。
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