JPWO2003040481A1 - 吐水切替装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、泡沫水吐水とシャワー水吐水との間で吐水モードの切替が可能な吐水切替装置に関するものである。
背景技術
水流入口と、水流入口に連通可能な気水混合室と気水混合室に連通可能な空気吸込口と泡沫水吐出口とを有する泡沫水生成吐出手段と、泡沫水生成吐出手段の気水混合室を取り巻いて設置され、シャワー水吐出穴を有し水流入口に連通可能なシャワー水吐出手段と、泡沫水生成吐出手段からの泡沫水の吐出とシャワー水吐出手段からのシャワー水の吐出とを選択的に切り替える吐水切替手段とを備える吐水切替装置が従来から使用されている。
しかし、従来の吐水切替装置では、泡沫水生成吐出手段の空気吸込口とシャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴とが互いに独立して設けられているため、小型化が難しいという問題があった。また、吐水切替手段の構成が複雑なので、小型化が難しく、組み立て性が悪く、製造コストが高いという問題もあった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、従来の吐水切替装置に比べて小型化が容易な吐水切替装置を提供することを目的とする。本発明は更に、従来の吐水切替装置に比べて吐水切替手段の構成が簡単で、組み立て性が良く、製造コストが低い吐水切替装置を提供することを目的とする。
さらに、泡沫吐水時に空気吸入口側へ水が逆流して、シャワー水吐出穴側から漏水することのない吐水切替装置を提供することを目的とする。
発明の開示
本発明の吐水切替装置の第1の構成は、水流入口と、水流入口に正対し水流入口に連通可能な気水混合室と気水混合室に連通可能な空気吸込口と泡沫水吐出口とを有する泡沫水生成吐出手段と、泡沫水生成吐出手段の気水混合室を取り巻いて配設され、シャワー水吐出穴を有し水流入口に連通可能なシャワー水吐出手段と、泡沫水生成吐出手段からの泡沫水の吐出とシャワー水吐出手段からのシャワー水の吐出とを選択的に切り替える吐出切替手段とを備え、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴が泡沫水生成吐出手段の空気吸込口を形成し、吐水切替手段は、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と泡沫水吐水口との間の連通路の開閉手段であり、泡沫水吐出流量とシャワー水吐出流量とを調整する流量調整手段を備えたことを特徴とする。
本発明に係る吐水切替装置の第1の構成においては、泡沫水生成吐出手段から吐水する場合には、水流入口を通って正対する泡沫水生成吐出手段の気水混合室へ流入した水に、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴から吸い込まれた空気が混入され、泡沫水となって泡沫水吐出口から吐出する。
シャワー水吐出手段から吐水する場合には、水流入口を通ってシャワー水吐出手段へ流入した水が、線状のシャワー水となってシャワー水吐出穴から吐出する。シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴が泡沫水生成吐出手段の空気吸込口を形成するので、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴と泡沫水生成吐出手段の空気吸込口とが別個独立に形成されていた従来の吐水切替装置に比べて、本発明に係る吐水切替装置は小型化しやすい。
泡沫水生成吐出手段の気水混合室と泡沫水吐出口との間の連通路を開放すれば、水流入口を通って正対する泡沫水生成吐出手段の気水混合室へ流入した水は、泡沫水となった後、前記連通路を通って泡沫水吐出口から吐出することができる。前記連通路を閉鎖すると、水流入口を通って正対する泡沫水生成吐出手段の気水混合室へ流入した水は泡沫水吐出口から吐出できないので、シャワー水吐出手段へ流入し、シャワー水吐出穴から吐出する。
前記連通路は簡単な機構で開閉可能である。この結果、吐水切替手段の構成が単純化され、従来に比べて吐水切替装置の小型化が容易になり、吐水切替装置の組み立て性が向上し、吐水切替装置の製造コストが低下する。
本発明の第1の構成の好ましい態様においては、前記流量調整手段は、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と水流入口との間の連通路の断面積と、シャワー水吐出手段と溝との間の連通路の断面積との調整手段である。
泡沫水生成吐出手段の気水混合室と水流入口との間の連通路の断面積を調整することにより泡沫水吐出流量を調整でき、シャワー水吐出手段と水流入口との間の連通路の断面積を調整することによりシャワー水吐出流量を調整できる。
本発明の第1の構成の好ましい態様においては、泡沫水生成吐出手段の気水混合室に対してシャワー水吐出手段が第2方向へ相対移動することにより、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と水流入口との間の連通路の断面積と、シャワー水吐出手段と水流入口との間の連通路の断面積とが調整される。
本発明の吐水切替装置の第2の構成は、水流入口と、水流入口に正対し水流入口に連通可能な気水混合室と気水混合室に連通可能な空気吸込口と泡沫水吐出口とを有する泡沫水生成吐出手段と、泡沫水生成吐出手段の気水混合室を取り巻いて配設され、シャワー水吐出穴を有し水流入口に連通可能なシャワー水吐出手段と、泡沫水生成吐出手段からの泡沫水の吐出とシャワー水吐出手段からのシャワー水の吐出とを選択的に切り替える吐出切替手段とを備え、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴が泡沫水生成吐出手段の空気吸込口を形成し、吐水切替手段は、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と泡沫水吐水口との間の連通路の開閉手段であり、泡沫水生成吐出手段の気水混合室に対してシャワー水吐出手段が第1方向へ相対移動することにより、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と泡沫水吐出口との間の連通路が開閉される吐水切替装置であって、長手方向に互いに隣接する流入室と吐出室とを画成する隔壁と、隔壁から延びて吐出室を環状に形成し端部にフランジ状弁座が形成された柱状体と、柱状体の近傍で柱状体を取り囲んで隔壁に形成された複数の第1小径穴とを有する第1筒体と、同心に配設された内筒と外筒と、内筒と外筒との間に形成された第1環状隙間の一端を閉鎖する端壁と、周方向に互いに間隔を隔てて端壁に形成された複数の第2小径穴と、内筒の内周面から延びる環状弁体とを有する第2筒体とを備え、第2筒体の外筒が第1筒体に垂直方向に相対移動可能に外嵌合すると共に嵌合部がシールされ、第2筒体の内筒が第1小径穴の径方向外側で第1筒体の吐出室に進入して、吐出室の外周壁を形成する第1筒体周壁との間に第2環状隙間を形成すると共に前記柱状体との間に第3環状隙間を形成し、前記環状弁体が第3環状隙間内で前記フランジ状弁座に対峙していることを特徴とする。
本発明に係る吐水切替装置の第2の構成においては、環状弁体がフランジ状弁座から離れているときには、第1小径穴を通った水が第3環状隙間へ流入し、第2小径穴から吸い込まれた空気が第2環状隙間を通って第3環状隙間へ流入する。第3環状隙間内で水に空気が混入されて泡沫水が生成される。泡沫水は、環状弁体とフランジ状弁座との間の隙間を通り、第3環状隙間から流出して第2筒体の内筒端部に到達し、当該端部から吐出する。
第2筒体が第1筒体に対して垂直方向に相対移動して環状弁体がフランジ状弁座に当接すると、第1小径穴を通って第3環状隙間へ流入した水は、下流端が閉鎖された第3環状隙間に充満し、第3環状隙間から溢れて第2環状隙間へ流入する。第2環状隙間へ流入した水は、第2小径穴からシャワー流となって吐出する。
第2小径穴がシャワー水吐出穴として機能すると共に、泡沫水生成用の空気吸込口としても機能するので、シャワー水吐出穴と泡沫水生成用の空気吸込口とが別個独立に形成されていた従来の吐水切替装置に比べて、本発明に係る吐水切替装置は小型化し易い。
第2筒体を第1筒体に対して垂直方向に相対移動させ、環状弁体をフランジ状弁座に離接させて、泡沫水吐出とシャワー水吐出との切替を行う吐水切替機構は、構造が単純なので、従来に比べて吐水切替装置の小型化が容易になり、吐水切替装置の組み立て性が向上し、吐水切替装置の製造コストが低下する。
本発明の第2の構成の好ましい態様においては、第2筒体の外筒の一部が第1筒体の一部に螺合している。
第2筒体を第1筒体に対して垂直方向に確実に相対移動させることができ、確実に吐水モードを切り替えることができる。
本発明の第2の構成の好ましい態様においては、フランジ状弁座の一部と第1筒体の隔壁との螺合部である第1螺合部と、第2筒体の外筒の一部と第1筒体の一部との螺合部である第2螺合部とが同心状に配置され、前記第1螺合部の締結時の回転方向に対する前記第2螺合部の締結時の回転方向を逆にしている。
内筒は、第1筒体に対して内側から螺合することができる。また、第1筒体の外側に外筒を配置して内筒に接続することにより、第1筒体に対して、外側から螺合することができる。すなわち、第2螺合部とは、第1筒体の内側または外側のいずれかに一方に設けられ雄ねじおよび雌ねじを螺合させた部分をいう。
第2螺合部を緩む方向に回転させると、内筒が下流側に移動し、環状弁体がフランジ状弁座に当接し、第1流路が閉鎖される。また、第2螺合部を締める方向に回転させると、内筒が上流側に移動し、環状弁体がフランジ状弁座から離反し、第1流路と第2流路が連通する。
フランジ状弁座は、隔壁に螺合することができ、また、隔壁を貫通して他の部材に螺合することにより隔壁を固定することも可能である。
フランジ状弁座は、上流側を締結方向として固定されているが、第1流路に流体が流れている状態では、フランジ状弁座は水圧による力を下流側に受けるので、緩みやすい状態になっている。
しかし、第2螺合部を緩む方向に回転させると、環状弁体がフランジ状弁座に当接して、フランジ状弁座を流れ方向に押圧しながら締める方向に力が加わるので、第2螺合部を回動させる度にフランジ状弁座は少しずつ増し締めされる。
本発明の第2の構成の好ましい態様においては、前記フランジ状弁座のフランジ部の上流側面には、弾性および水密性を有するシール部材が設けられている。
シール部材としては、天然ゴムや合成ゴム等の弾性を有する高分子化合物が好ましい。環状弁体は、螺旋状に移動しながらフランジ状弁座の外周部に当接するので、シール部材は、下流側に押圧されながら回転する方向に力を受ける。
シール部材は、弾性を有しているので、フランジ状弁座を下流側に押圧する力はシール部材によって吸収され、第2螺合部に軸方向に加わる力が小さくなる。
本発明の第2の構成の好ましい態様においては、前記第1筒体には、前記第2筒体を流れ方向から当接させて停止させるストッパが設けられ、前記第1筒体のねじ底部には、前記第2筒体のねじ山の頂部が乗り上げ可能な突起部が設けられていることを特徴とする。
第1筒体および第2筒体は、ねじ山が突起部へ乗り上げたときの破損を防止するため、材質を、例えばABS等の硬質樹脂製にすることが好ましい。硬質樹脂を用いることにより、ねじ山が突起部へ乗り上げたときに全体が変形してねじ山および突起部に集中する応力を逃がすことができる。
第2筒体が第1筒体の外側に設けられる場合は、第2筒体に雌ねじを形成し、第1筒体部に雄ねじを形成する。また、第2筒体が第1筒体の内側に設けられる場合は、第2筒体に雄ねじを形成し、第1筒体部に雌ねじを形成する。
突起部の断面形状は、例えば、円弧状、三角状、矩形状等に形成できるが、他の形状でもよい。また、ねじ山の断面形状も、突起部の断面形状に合わせて、円弧状、三角状、矩形状等に形成できるが、互いに異なる断面形状に形成してもよい。
ストッパは、第1筒体の一部に形成することができ、また、第1筒体とは別の部材で形成し、この部材を第1筒体に取り付けて使用することもできる。
ねじは1条ねじ、2条ねじまたは多条ねじに形成することができ、2条以上のねじを形成した場合には、第2筒体の中心と第1筒体の中心との位置ずれを防止するため、突起部を条数と同じ数だけ設けることが好ましい。
第2筒体を螺合する第1筒体部の基側に回動させると、第2筒体のねじ山の頂部が突起部に当接する。さらに第2筒体を回転させると、ねじ山の頂部が突起部に乗り上げ、ねじ山は、突起部に摺動しながら移動する。
さらに第2筒体を回転させると、第2筒体の流れ方向上流側の少なくとも一部が、ストッパに当接して停止する。
第2筒体の操作に必要な力は、第2筒体が突起部に当接するまでは、摺動による略一定の摩擦力に抗する小さな力が必要で、突起部に当接してこれに乗り上げるまでは第1筒体および第2筒体を変形させる大きな力が必要になる。そして、ストッパに当接するまでは、乗り上げた状態で摺動させるため、大きな摩擦力に抗する略一定の力が必要になる。
利用者は、第2筒体を回転させ、突起部に当接したことを摩擦抵抗の変化により感じ取り、大きな力を加える。突起部に乗り上げた後は、ストッパにより第2筒体が停止するので、利用者は、すぐに力を緩める。数回の使用により、利用者は、ねじ山が突起部に当接してから、第2筒体がストッパに当接するまでの回動角度を覚えるので、ストッパに当接した後にさらに回動させようとして装置を破損することがない。
第2筒体が突起部に乗り上げた状態で、第2筒体に水圧が加わっても、第2筒体のねじ山と突起部との間の摩擦抵抗が大きくなっているので、第2筒体が下流側に移動することはない。
ねじ山が突起部に当接してから、第2筒体がストッパに当接するまでの回動角度は、2〜10°程度であることが好ましい。この角度が大きすぎると、回動角度が覚えにくく、ねじ山が突起部に乗り上げた後にさらに力を加えて回転させる必要があり、また、この角度が小さすぎると、利用者が力を加えた状態でストッパに当接し、装置を破損することがあるからである。
前記ねじ山を、断面矩形または断面台形状に形成すると、ねじ山の山頂が断面直線状に形成され、突起部に乗り上げたときの応力が分散される。
第2筒体の外筒が摺動可能に且つ緊密に第1筒体に外嵌合している。
第2筒体を第1筒体に対して垂直方向に確実に相対移動させることができ、確実に吐水モードを切り替えることができる。
本発明の第2の構成の好ましい態様においては、第1筒体の切欠部に連続して、第1筒体の外周部に非ねじ部が設けられている。
第1筒体の外周に周期的に非ねじ部を設けたことによって、金型から第1筒体を取り出す際に、金型への引っ掛りを少なくすることができる。そのため、金型の分割数を低減することができ、成形性が向上する。さらに、金型コスト及び成形工程に要する時間を短縮することにより、成形コストの削減を実現できる。
本発明の第2の構成の好ましい態様においては、フランジ状弁座の周縁がR加工されている。
フランジ状弁座の外縁をR加工することにより、第1筒体の第2筒体への圧入が容易になる。
本発明の第2の構成の好ましい態様においては、第1筒体の柱状体のフランジ状弁座が形成された端部が第1筒体の残余部とは別体形成されて柱状体の基部に固定され、当該端部がエラストマー材で構成されている。
第1筒体の柱状体のフランジ状弁座が形成された端部をエラストマー材で構成することにより、フランジ状弁座と環状弁体の当接部のシール性が向上し、また第1筒体の第2筒体への圧入が容易になる。
本発明の第2の構成の好ましい態様においては、前記第1筒体と前記第2筒体には、互いに乗り越え可能な突起部が設けられている。
突起部は、例えば、第1筒体および第2筒体の一方に環状に形成し、他方には、複数箇所に形成することができ、また、両方に環状に形成することも可能である。さらに、それぞれ複数箇所ずつ形成してもよい。
突起部の断面形状は、例えば、円弧状、三角状、矩形状等に形成できるが、他の形状でもよい。
また、第1筒体および第2筒体は、硬質樹脂製であることが好ましい。
第2筒体を第1筒体部の基側に移動させると、第2筒体の突起部が第1筒体の突起部に当接する。さらに第2筒体を移動させると、第2筒体の突起部が第1筒体の突起部を乗り越える。
第2筒体および第1筒体に複数の突起部を設けておくと、第2筒体を複数箇所で停止することができる。
第2筒体の突起部は、第1筒体の突起部と、他の突起部との間で停止することができ、また、第1筒体に、上流側から第2筒体に当接可能なストッパを設けておき、第2筒体の突起部が第1筒体の突起部を乗り越えたときに、第2筒体がストッパに当接するように構成することが好ましい。かかる構成によって、切替筒のがたを防止できる。
第2筒体の突起部が第1筒体の突起部に当接するまでは、摺動による摩擦抵抗は、略一定でその大きさは小さく、突起部に当接してこれに乗り上げるまでは第2筒体および第1筒体を変形させる必要があるため、抵抗が大きくなる。そして、第2筒体の突起部が第1筒体の突起部を乗り越えた後は、急激に抵抗が小さくなる。
利用者は、第2筒体を移動させ、突起部同士が当接したことを摩擦抵抗の変化により感じ取り、大きな力を加える。突起部を乗り越えるときに急激に抵抗が変わるので、利用者は、切替えを感触として検知でき、すぐに力を緩める。
突起部同士が乗り越えた状態で水を流すと第2筒体は水圧によって下流側に移動しようとするが、突起部同士が掛合しているので、第2筒体は掛合位置で停止する。
本発明の第2の構成の好ましい態様においては、泡沫水吐出時において、前記気水混合室から前記空気吸込口側へ通水することを防止するために、前記気水混合室から前記空気吸込口側への通水路の面積を小さくする手段を設けている。
このような構成とすることにより、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴が泡沫水生成吐出手段の空気吸込口を形成する吐水切替装置であっても、泡沫水吐出時に空気吸込口側に通水することによる漏水の発生を防止することができる。
本発明の第2の構成の好ましい態様においては、前記第2筒体に設けられた上端スリット部がフィン形状に形成され、前記上端スリット部の上端面が第1筒体の隔壁の下面に当接されることにより、前記通水路の面積を小さくしている。
このような構成とすることにより、空気と水との粘性の相違により、空気吸入口からの空気は取りこみやすい一方で、水流入口からの水は空気吸入口へ通過しにくくなるため、泡沫水吐出時に空気吸込口側に通水することによる漏水の発生を防止することができる。
本発明の第2の構成の好ましい態様においては、前記上端スリット部を独立した部品として形成している。
このような構成とすることにより、使用状況に応じて交換することができ、ごみ詰まり等に対するメンテナンスを容易にすることができる。
本発明の第2の構成の好ましい態様においては、前記第2筒体の内筒先部の半径方向に貫通した小穴が複数個形成され、この内筒先部の上端面が第1筒体の隔壁の下面に当接されていることにより、前記通水路の面積を小さくしている。
このような構成とすることにより、水の表面張力を大きくして、泡沫吐水時にシャワー小穴側へ水が漏れることを防止することができる。
本発明の第2の構成の好ましい態様においては、前記小穴の形成体を独立した部品として形成している。
このような構成とすることにより、使用状況に応じて交換することができ、ごみ詰まり等に対するメンテナンスを容易にすることができる。
本発明の吐水切替装置の第3の構成は、水流入口と、水流入口に正対し水流入口に連通可能な気水混合室と気水混合室に連通可能な空気吸込口と泡沫水吐出口とを有する泡沫水生成吐出手段と、泡沫水生成吐出手段の気水混合室を取り巻いて配設され、シャワー水吐出穴を有し水流入口に連通可能なシャワー水吐出手段と、泡沫水生成吐出手段からの泡沫水の吐出とシャワー水吐出手段からのシャワー水の吐出とを選択的に切り替える吐出切替手段とを備え、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴が泡沫水生成吐出手段の空気吸込口を形成し、吐水切替手段は、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と泡沫水吐水口との間の連通路の開閉手段であり、長手方向に互いに隣接する流入室と吐出室とを画成する隔壁と、隔壁から延びて吐出室を環状に形成し端部にフランジ状弁座が形成された柱状体と、柱状体の近傍で柱状体を取り囲んで隔壁に形成された複数の第1小径穴とを有する第1筒体と、同心に配設された内筒と外筒と、内筒と外筒との間に形成された第1環状隙間の一端を閉鎖する端壁と、周方向に互いに間隔を隔てて端壁に形成された複数の第2小径穴と、内筒の内周面から延びる環状弁体とを有する第2筒体とを備え、第2筒体の外筒が第1筒体に垂直方向に相対移動可能に外嵌合すると共に嵌合部がシールされ、第2筒体の内筒が第1小径穴の径方向外側で第1筒体の吐出室に進入して、吐出室の外周壁を形成する第1筒体周壁との間に第2環状隙間を形成すると共に前記柱状体との間に第3環状隙間を形成し、前記環状弁体が第3環状隙間内で前記フランジ状弁座に対峙している吐水切替装置であって、前記端壁の外面の所定周方向領域が内筒から外筒へ向けて前記第1環状隙間の開放端へ接近する方向へ傾斜し、前記端壁の外面の残余周方向領域が第2小径穴に直交していることを特徴とする。
端壁の前記所定周方向領域に形成された第2小径穴から吐出したシャワー流は放射状に拡散し、端壁の前記残余周方向領域から吐出したシャワー流は直進する。直進するシャワー流が、拡散するシャワー流で囲まれた空間を満たし、洗浄対象部位に広く且つ一様に当たる好適なシャワー流を形成する。
本発明の吐水切替装置の第4の構成は、水流入口と、水流入口に正対し水流入口に連通可能な気水混合室と気水混合室に連通可能な空気吸込口と泡沫水吐出口とを有する泡沫水生成吐出手段と、泡沫水生成吐出手段の気水混合室を取り巻いて配設され、シャワー水吐出穴を有し水流入口に連通可能なシャワー水吐出手段と、泡沫水生成吐出手段からの泡沫水の吐出とシャワー水吐出手段からのシャワー水の吐出とを選択的に切り替える吐出切替手段とを備え、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴が泡沫水生成吐出手段の空気吸込口を形成し、吐水切替手段は、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と泡沫水吐水口との間の連通路の開閉手段であり、垂直方向に互いに隣接する流入室と吐出室とを画成する隔壁と、隔壁から延びて吐出室を環状に形成し端部にフランジ状弁座が形成された柱状体と、柱状体の近傍で柱状体を取り囲んで隔壁に形成された複数の第1小径穴とを有する第1筒体と、同心に配設された内筒と外筒と、内筒と外筒との間に形成された第1環状隙間の一端を閉鎖する端壁と、周方向に互いに間隔を隔てて端壁に形成された複数の第2小径穴と、内筒の内周面から延びる環状弁体とを有する第2筒体とを備え、第2筒体の外筒が第1筒体に垂直方向に相対移動可能に外嵌合すると共に嵌合部がシールされ、第2筒体の内筒が第1小径穴の径方向外側で第1筒体の吐出室に進入して、吐出室の外周壁を形成する第1筒体周壁との間に第2環状隙間を形成すると共に前記柱状体との間に第3環状隙間を形成し、前記環状弁体が第3環状隙間内で前記フランジ状弁座に対峙している吐水切替装置であって、径の異なる複数の同心円状に複数の第2小径穴が配設され、第2小径穴の延在方向と第2筒体の内筒及び外筒の延在方向との成す角度が、第2小径穴の配設円毎に異なることを特徴とする。
配設円毎に吐出角度の異なる複数の環状シャワー流が吐出するので、シャワー対象領域が拡大し、且つシャワー流のボリューム感が増大する。
本発明の吐水切替装置の第5の構成は、水流入口と、水流入口に正対し水流入口に連通可能な気水混合室と気水混合室に連通可能な空気吸込口と泡沫水吐出口とを有する泡沫水生成吐出手段と、泡沫水生成吐出手段の気水混合室を取り巻いて配設され、シャワー水吐出穴を有し水流入口に連通可能なシャワー水吐出手段と、泡沫水生成吐出手段からの泡沫水の吐出とシャワー水吐出手段からのシャワー水の吐出とを選択的に切り替える吐出切替手段とを備え、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴が泡沫水生成吐出手段の空気吸込口を形成し、吐水切替手段は、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と泡沫水吐水口との間の連通路の開閉手段であり、前記泡沫水生成吐出手段及び前記シャワー水吐出手段は、内側の筒体である第1筒体と外側の筒体である第2筒体とを嵌合することによって形成され、切替ボタン内に設けられた切替棒がフランジ状弁座の上端に当接し、前記切替ボタンの操作に伴って前記切替棒が上下に移動することにより、前記フランジ状弁座が上下に移動して吐出切替を行うことを特徴とする。
吐水切替の操作を切替ボタンによって行うことができるため、操作性が向上する。また、内部に温水等が流れている第2筒体を触らずに吐水切替を行うことができるため、やけどの発生を防止でき、安全性が向上するとともに、衛生上も好ましい。
本発明の吐水切替装置の第6の構成のは、水流入口と、水流入口に正対し水流入口に連通可能な気水混合室と気水混合室に連通可能な空気吸込口と泡沫水吐出口とを有する泡沫水生成吐出手段と、泡沫水生成吐出手段の気水混合室を取り巻いて配設され、シャワー水吐出穴を有し水流入口に連通可能なシャワー水吐出手段と、泡沫水生成吐出手段からの泡沫水の吐出とシャワー水吐出手段からのシャワー水の吐出とを選択的に切り替える吐出切替手段とを備え、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴が泡沫水生成吐出手段の空気吸込口を形成し、吐水切替手段は、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と泡沫水吐水口との間の連通路の開閉手段であり、前記泡沫水生成吐出手段及び前記シャワー水吐出手段は、内側の筒体である第1筒体と外側の筒体である第2筒体とを嵌合することによって形成され、前記第2筒体の内筒の内部下方側に、山部と谷部とが内筒の周方向に沿って周期的に形成されたカムが設けられ、フランジ状弁座のフランジ部の外周部に径方向に突出した突起部が複数個設けられ、前記第2筒体の回転に伴って前記カムが前記突起部に摺動して前記突起部が前記カムの山部及び谷部に交互に当接することにより、前記フランジ状弁座が上下に移動して吐出切替を行うことを特徴とする。
第2筒体を周方向に回転するだけで、泡沫水吐水とシャワー吐水とを交互に連続的に切り替えることができ、回転方向はいずれの方向であっても吐水切替を行うことができるため、操作性が向上する。また、吐水切替に伴って、第1筒体と第2筒体との間に段差を生じることがないため、この段差部分にごみ溜まりを生じることもない。
本発明の吐水切替装置の第7の構成は、水流入口と、水流入口に正対し水流入口に連通可能な気水混合室と気水混合室に連通可能な空気吸込口と泡沫水吐出口とを有する泡沫水生成吐出手段と、泡沫水生成吐出手段の気水混合室を取り巻いて配設され、シャワー水吐出穴を有し水流入口に連通可能なシャワー水吐出手段と、泡沫水生成吐出手段からの泡沫水の吐出とシャワー水吐出手段からのシャワー水の吐出とを選択的に切り替える吐出切替手段とを備え、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴が泡沫水生成吐出手段の空気吸込口を形成し、吐水切替手段は、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と泡沫水吐水口との間の連通路の開閉手段であり、前記泡沫水生成吐出手段及び前記シャワー水吐出手段は、内側の筒体である第1筒体と外側の筒体である第2筒体とを螺合することによって形成され、前記第1筒体にスプライン部が設けられ、この第1筒体のスプライン部が水栓金具本体のスプライン部に嵌合可能であることを特徴とする。
このような構成とすることにより、スプライン部の嵌合位置を調整することで、レバー等のように方向性のある部位を所定の位置に向けたいような場合に、その位置決めを容易に行うことができる。
また、第1筒体1に対して第2筒体を回転させることによって吐水状態を切替えているが、スプライン部同士の嵌合を用いることにより、吐水切替時に第2筒体を回転させる際、スプライン部で回転トルクを受持つため、従来のねじ止め固定のように、取付け部の緩みを生じることがない。
本発明の第7の構成の好ましい態様においては、前記第1筒体と、この第1筒体に仮固定された前記第2筒体とが、フランジ状弁座によって水栓金具本体に取付け可能である。
このような構成とすることにより、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴が泡沫水生成吐出手段の空気吸込口を形成する吐水切替装置にあっては、吐水切替装置が小型に形成されることに対応して、固定用のフランジ状弁座のねじ部の径を大きくすることができないが、スプライン部が回転操作時の回転トルクを受持つため、フランジ状弁座のねじ部への回転トルクの負荷をなくすことができる。そのため、フランジ状弁座のねじ部の径が小さくても、回転操作を十分に行うことができ、フランジ状弁座の破損や緩みを防止することができる。
本発明の吐水切替装置の第8の構成は、水流入口と、水流入口に正対し水流入口に連通可能な気水混合室と気水混合室に連通可能な空気吸込口と泡沫水吐出口とを有する泡沫水生成吐出手段と、泡沫水生成吐出手段の気水混合室を取り巻いて配設され、シャワー水吐出穴を有し水流入口に連通可能なシャワー水吐出手段と、泡沫水生成吐出手段からの泡沫水の吐出とシャワー水吐出手段からのシャワー水の吐出とを選択的に切り替える吐出切替手段とを備え、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴が泡沫水生成吐出手段の空気吸込口を形成し、吐水切替手段は、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と泡沫水吐水口との間の連通路の開閉手段であり、前記泡沫水生成吐出手段及び前記シャワー水吐出手段は、内側の筒体である第1筒体と外側の筒体である第2筒体とを螺合することによって形成され、前記第1筒体及び前記第2筒体の前記水栓金具本体への取付け側の一部がスパウト本体に埋め込まれるようにして固定されていることを特徴とする。
このような構成とすることにより、第1筒体の上部が第2筒体に対して露出する部分はスパウト本体内に隠れているため、外観上好ましいばかりでなく、第1筒体の表面にごみが付着することを防止することができる。
本発明の吐水切替装置の第9の構成は、水流入口と、水流入口に正対し水流入口に連通可能な気水混合室と気水混合室に連通可能な空気吸込口と泡沫水吐出口とを有する泡沫水生成吐出手段と、泡沫水生成吐出手段の気水混合室を取り巻いて配設され、シャワー水吐出穴を有し水流入口に連通可能なシャワー水吐出手段と、泡沫水生成吐出手段からの泡沫水の吐出とシャワー水吐出手段からのシャワー水の吐出とを選択的に切り替える吐出切替手段とを備え、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴が泡沫水生成吐出手段の空気吸込口を形成し、吐水切替手段は、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と泡沫水吐水口との間の連通路の開閉手段であり、前記泡沫水生成吐出手段及び前記シャワー水吐出手段は、内側の筒体である第1筒体と外側の筒体である第2筒体とを螺合することによって形成され、第1筒体と水栓金具本体との接合部の空隙にOリングを充填したことを特徴とする。
これにより、泡沫水吐水時に空気吸入口側に通水することによる漏水を防止しつつ、吐水切替装置を取付ける際に水栓金具本体との接続部に生じる空隙を充填して、接続部でのごみ溜まりを防止し、外観上も好ましい形態とすることができる。
発明を実施するための最良の形態
本発明をより詳細に説明するために、添付の図面に従って説明する。
まず、本発明の第1実施形態に係る吐水切替装置を説明する。
第1図に示すように、吐水切替装置Aは、第1筒体1を備えている。第1筒体1の一端には既設の水栓への取付部1aが形成されている。取付部1aの近傍に隔壁1bが形成されている。隔壁1bにより、第1筒体の長手方向に互いに隣接する流入室1cと吐出室1dとが画成されている。流入室1cは取付部1aに対峙している。
隔壁1bの中心部から柱状体1eが長手方向に延び、吐出室1dを環状に形成している。柱状体1eの端部1fにフランジ状弁座1gが形成されている。柱状体1eの端部1fは、第1筒体1の残余部とは別体形成され、柱状体1eの基部に螺合固定されている。端部1fはエラストマー材で構成されている。
柱状体1eの近傍で柱状体1eを取り囲んで、隔壁1bに複数の第1小径穴1hが形成されている。
吐水切替装置Aは、第2筒体2を備えている。第2筒体2は、同心に配設された内筒2aと、外筒2bと、内筒2aと外筒2bとの間に形成された第1環状隙間3の一端を閉鎖する端壁2cとを有している。端壁2cに、周方向に互いに隔壁を隔てて複数の第2小径穴2dが形成されている。第2小径穴2dは内筒2a及び外筒2bと平行に差し向けられている。端壁2cの外面2c′は、内筒2aから外筒2bへ向けて、第1環状隙間3の開放端へ接近する方向へ傾斜している。
第1環状隙間3の開放端に近接する内筒2aの内周面から、環状弁体2eが延びている。環状隙間3の開放端側の内筒2aの端部に、周方向に互いに間隔を隔てて複数の切欠2fが形成されている。
内筒2aの第2吐出穴2dに近接する端部に、図示しないメッシュ構造の整流板が固定されている。
第2筒体2の外筒2bが、第1筒体1に垂直方向に相対摺動可能に且つ緊密に外嵌合している。外筒2bと第1筒体1との摺接部はOリング4によりシールされている。
第2筒体2の内筒2aが、第1小径穴1hの径方向外側で第1筒体1の吐出室1dに進入して、吐出室1d外周壁を形成する第1筒体1周壁との間に第2環状隙間5を形成すると共に、柱状体1eとの間に第3環状隙間6を形成している。環状弁体2eが第3環状隙間6内でフランジ状弁座1gに対峙している。
吐水切替装置Aの作動を説明する。
吐水切替装置Aは、取付部1aを介して新設の水栓に取り付けられて使用され、或いは既設の水栓に後付けされて使用される。
第1図(a)に示すように、環状弁体2eがフランジ状弁座1gから離れているときには、流入室1cへ流入した水は、二重矢印で示すように、第1小径穴1hを通って第3環状隙間6へ流入する。第2筒体2の内筒2aは、第1小径穴1hの径方向外側にあるので、第1小径穴1hを通った水が切欠2fを通って第2環状隙間5へ流入しにくくなる。
第2小径穴2dから吸い込まれた空気が、三重矢印で示すように、第2環状隙間5と切欠2fとを通って、第3環状隙間6へ流入する。第3環状隙間6のフランジ状弁座1gよりも第1小径穴1hに近接する部位内で、水に空気が混入されて泡沫水が生成される。
泡沫水は、環状弁体2eとフランジ状弁座1gとの間の隙間を通り、第3環状隙間6から流出して、内筒2aの端部に到達し、図示しない整流板を通って整流された後、内筒2aの端部から吐出する。
第1図(b)に示すように、第2筒体2が第1筒体1に対して垂直方向に相対移動して、環状弁体2eがフランジ状弁座1gに当接すると、二重矢印で示すように、第1小径穴1hを通って第3環状隙間6へ流入した水は、下流端が閉鎖された第3環状隙間6に充満し、第3環状隙間6から溢れて第2環状隙間5へ流入する。第2環状隙間5へ流入した水は、第2小径穴2dからシャワー流となって吐出する。
端壁2cの外面2c′が内筒2aから外筒2bへ向けて第1環状隙間3の開放端へ接近する方向へ傾斜しているので、第2小径穴2dの端部でシャワー流が大気開放される際に、第2小径穴2d周縁の外筒2bに近接する第1部位αからの大気開放タイミングが、第2小径穴2d周縁の内筒2aに近接する第2部位βからの大気開放タイミングよりも早まり、第1部位α近傍の空気が吐出するシャワー流に連行されるタイミングが、第2部位β近傍の空気が吐出するシャワー流に連行されるタイミングよりも早まり、第1部位α近傍で不圧が発生するタイミングが、第2部位β近傍で不圧が発生するタイミングよりも早まる。この結果、第2小径穴2dから吐出したシャワー流は、外筒2b側へ引つ張られて放射状に拡散する。
第2小径穴2dがシャワー水吐出穴として機能すると共に、泡沫水生成用の空気吸込口としても機能するので、シャワー水吐出穴と泡沫水生成用の空気吸込口とが別個独立に形成されていた従来の吐水切替装置に比べて、吐水切替装置Aは小型化が容易である。
第2筒体2を第1筒体1に対して垂直方向に相対移動させ、環状弁体2eをフランジ状弁座1gに離接させて、泡沫水吐出とシャワー水吐出との切替を行う吐水切替機構は、構造が単純なので、吐水切替装置Aは従来の吐水切替装置に比べて小型化が容易であり、組み立て性が向上しており、製造コストが低下している。
第2筒体2の外筒2bが、摺動可能に且つ緊密に第1筒体1に外嵌合しているので、第2筒体2を第1筒体1に対して長手方向に確実に相対移動させることができ、確実に吐水モードを切り替えることができる。
第2小径穴2dから吐出したシャワー流が拡散するので、洗浄対象部位に広く当たる好適なシャワー流が得られる。第2小径穴2dを第2筒体2の内筒2a及び外筒2bと平行に差し向けると、第2筒体2を樹脂形成する際に、第2小径穴2dを形成するためのピンを形成型と一緒に型開きできるので、形成作業効率が向上する。
吐水切替装置Aを組み立てる際に、第1筒体1は第2筒体2に圧入される。柱状体1eのフランジ状弁座1gが形成された端部1fがエラストマー材で構成されているので、エラストマー材の弾性により、第1筒体1の第2筒体2への圧入が容易になると共に、フランジ状弁座1gと環状弁体2eの当接部のシール性が向上する。
吐水切替装置Aを備える水栓は、容易に吐水切替が可能である。
取付部1aを備えているので、既設水栓に吐水切替え装置Aを後付けすることができ、既設水栓の利便性を向上させることができる。
本発明の第2実施形態に係る吐水切替装置を説明する。
第2図〜第4図に示すように、吐水切替装置Bは、第1筒体11を備えている。第1筒体11の一端には既設の水栓への取付部11aが形成されている。取付部11aの近傍に隔壁11bが形成されている。隔壁11bにより、第1筒体11の長手方向に互いに隣接する流入室11cと吐出室11dとが画成されている。流入室11cは取付部11aに対峙している。
隔壁11bの中心部から柱状体11eが長手方向に延び、吐出室11dを環状に形成している。柱状体11eの端部11fにフランジ状弁座11gが形成されている。柱状体11eの端部11fは、第1筒体11の残余部とは別体形成され、柱状体11eの基部に螺合固定されている。端部11fはエラストマー材で構成されている。
柱状体11eの近傍では柱状体11eを取り囲んで、隔壁に11bに複数の第1小径穴11hが形成されている。
吐出室11dの外周壁を形成する第1筒体11周壁の内面に、周方向に互いに間隔を隔てて複数の長溝11iと、複数の短溝11jとが形成されている。長溝11iと短溝11jとは、第1筒体1の長手方向に延在している。
吐水切替装置Bは、第2筒体12を備えている。第2筒体12は、同心に配設された内筒12aと、外筒12bと、内筒12aと外筒12bとの間に形成された第1環状隙間13の一端を閉鎖する端壁12cとを有している。端壁12cに、周方向に互いに間隔を隔てて複数の第2小径穴12dが形成されている。第2小径穴12dは内筒12a及び外筒12bと平行に差し向けられている。端壁12cの外面12c′は、内筒12aから外筒12bへ向けて、第1環状隙間13の開放端へ接近する方向へ傾斜している。
第1環状隙間13の開放端に近接する内筒12aの内周面から、環状弁体12eが延びている。第1環状隙間13の開放端側の内筒12a端部に、周方向に互いに間隔を隔てて配設され、内筒12a端部から径方向内方へ延びる、第1小径穴11hと同数の爪12fが形成されている。内筒12a端部の爪12f間で延在する部位に、切欠12gが形成されている。
内筒12aの第2吐出穴12dに近接する端部に、図示しないメッシュ構造の整流板が固定されている。
吐出室11dの外周壁を形成する第1筒体11の周壁が、第1環状隙間13に嵌合して、第2筒体12の内筒12aと外筒12bとに長手方向と周方向とに摺動可能に当接している。第1筒体11と第2筒体12の外筒12bとの摺接部がOリング14によりシールされている。
第2筒体12の内筒12aが、第1小径穴11hの径方向外側で第1筒体11の吐出室11dに進入して、柱状体11eとの間に第2環状隙間15を形成している。環状弁体12eが、第2環状隙間15内でフランジ状弁座11gに対峙している。
吐水切替装置Bの作動を説明する。
吐水切替装置Bは、取付部11aを介して新設の水栓に取り付けられて使用され、あるいは既設の水栓に後付けされて使用される。
第2図(a)に示すように環状弁体12eがフランジ状弁座11gから離れており、第2筒体12の爪12fが第1筒体11の隔壁11bに当接しており、且つ爪12fが第1小径穴11hを覆っていない時には、切欠12gが長溝11iの端部に対峙している。流入室11cへ流入した水は、二重矢印で示すように、第1小径穴11hを通って第2環状隙間15へ流入する。第2筒体12の内筒12aは、第1小径穴11hの径方向外側に在るので、第1小径穴11hを通った水が切欠12gと長溝11iとを通って第1環状隙間13へ流入しにくくなる。
三重矢印で示すように、第2小径穴12dから吸い込まれた空気が、第1筒体11の周壁内面に形成された複数の長溝11iと第2筒体12の内筒12a端部に形成された複数の切欠12gとを通って第2環状隙間15へ流入する。第2環状隙間15のフランジ状弁座11gよりも第1小径穴11hに近接する部位内で、水に空気が混入されて泡沫水が生成される。
泡沫水は、環状弁体12eとフランジ状弁座11gとの間の隙間を通り、第2環状隙間15から流出して第2筒体12の内筒12a端部に到達し、図示しない整流板を通って整流された後、内筒12aの端部から吐出する。
第2図(b)に示すように、第2筒体12が第1筒体11に対して相対回転し、第2筒体12の爪12fが第1小径穴11hの一部を覆うと、第2環状隙間15への水の流入量が減少し、泡沫水吐出流量が減少する。第2筒体12の第1筒体11に対する相対回転量を調整し、爪12fが第1小径穴11hを覆う程度を調整することにより、泡沫水吐出流量を調整することができる。
第3図(a)に示すように、第2筒体12が第1筒体11に対して垂直方向に相対移動して、環状弁体12eがフランジ状弁座11gに当接すると、第2筒体12の爪12fは第1筒体11の隔壁11bから離れ、第1小径穴11hは開放される。
第1筒体11の周壁内面に形成された複数の溝の中で、長溝11iは第2筒体12の内筒12aの周壁端部を超えて延在しており、短溝11jの端部は第2筒体12の内筒12aの周壁端部に達していない。
流入室11cへ流入した水は、二重矢印で示すように、第1小径穴11hを通って第2環状隙間15へ流入する。下流端が閉鎖された第2環状隙間15に充満した水の一部は第1筒体11の周壁内面に形成された複数の溝中の長溝11iへ流入し、残余部は第2筒体12の内筒12a端部に形成された切欠12gを通って、第1筒体11の周壁内面に形成された複数の溝中の短溝11jへ流入する。
第1筒体11の周壁内面に形成された複数の溝11i、11jを通った水は、第1筒体11周壁端部と第2筒体12の端壁12cとの間の第1環状隙間13へ流入し、第2小径穴12dからシャワー流となって吐出する。第2小径穴12dから吐出したシャワー流は、放射状に拡散する。
第3図(b)に示すように、第2筒体12が第1筒体11に対して相対回転し、第2筒体12の内筒12a端部の切欠12g間で延在する部位が、第1筒体11の周壁内面に形成された溝中の短溝11jの端部の一部を覆うと、短溝11jへ流入する水の流量が減少し、シャワー水吐出流量が減少する。第2筒体12の第1筒体11に対する相対回転量を調整し、第2筒体12の内筒12a端部の切欠12g間で延在する部位が、第1筒体11の周壁内面に形成された溝中の短溝11jの端部を覆う程度を調整することにより、シャワー水吐出流量を調整することができる。
第2小径穴12dがシャワー水吐出穴として機能すると共に、泡沫水生成用の空気吸込口としても機能するので、シャワー水吐出穴と泡沫水生成用の空気吸込口とが別個独立に形成されていた従来の吐水切替装置に比べて、吐水切替装置Bは小型化が容易である。
第2筒体12を第1筒体11に対して垂直方向に相対移動させ、環状弁体12eをフランジ状弁座11gに離接させて、泡沫水吐出とシャワー水吐出との切替を行う吐水切替機構は、構造が単純なので、吐水切替装置Bは従来の吐水切替装置に比べて小型化が容易であり、組み立て性が向上しており、製造コストが低下している。
第2筒体12を第1筒体11に対して相対回転させることにより、泡沫水吐出流量とシャワー水吐出流量とを調整することができる。
吐水切替装置Bを備える水栓は、容易に吐水切替と吐水流量の調整とが可能である。
吐水切替装置Aにおいて、第1筒体1の第2吐出穴2dに近接する側の端部近傍を、第2筒体2の外筒2bの第2吐出穴2dに近接する部位に螺合させても良い。吐水切替装置Bにおいて、第1筒体11の第2吐出穴12dに近接する側の端部近傍を、第2筒体12の外筒12bの第2吐出穴12dに近接する部位に螺合させても良い。第2筒体2,12を第1筒体1,11に対して長手方向に確実に相対移動させることができ、確実に吐水モードを切り替えることができると共に、第2筒体2,12が第1筒体1,11に対して傾くのを防止して、Oリング4,14によるシールの確実性を向上させることができる。
吐水切替装置Aにおいて、端壁2cの外面2c′の所定周方向領域を内筒2aから外筒2bへ向けて第1環状隙間3の開放端へ接近する方向へ傾斜させ、端壁2cの外面2c′の残余周方向領域を第2小径穴2dに直行させても良い。吐水切替装置Bにおいて、端壁12cの外面12c′の所定周方向領域を内筒12aから外筒12bへ向けて第1環状隙間13の開放端へ接近する方向へ傾斜させ、端壁12cの外面12c′の残余周方向領域を第2小径穴12dに直行させても良い。
端壁の外面2c′、12c′の前記所定周方向領域に形成された第2小径穴2d、12dから吐出したシャワー流は放射状に拡散し、端壁の外面2c′、12c′の前記残余周方向領域から吐出したシャワー流は直進する。直進するシャワー流が、拡散するシャワー流で囲まれた空間を満たし、洗浄対象部位に広くかつ一様に当たる好適なシャワー流を形成する。
吐水切替装置Aにおいて、径の異なる複数の同心円上に複数の第2小径穴2dを配設し、第2小径穴2dの延在方向と内筒2a及び外筒2bの延在方向との成す角度を、第2小径穴2dの配設円毎に異ならしめても良い。吐水切替装置Bにおいて、径の異なる複数の同心円上に複数の第2小径穴12dを配設し、第2小径穴12dの延在方向と内筒12a及び外筒12bの延在方向との成す角度を、第2小径穴12dの配設円毎に異ならしめても良い。この場合、端壁の外面2c′、12c′を、第2小径穴2d、12dに直行させても良い。
第2小径穴2d、12dの配設円毎に吐出角度の異なる複数の環状シャワー流が吐出するので、シャワー対象領域が拡大し、かつシャワー流のボリューム感が増大する。
吐水切替装置Aにおいて第1筒体1の全構成要素を一体形成しても良い。吐水切替装置Bにおいて第1筒体11の全構成要素を一体形成しても良い。第1筒体1、11の全構成要素を樹脂形成などにより一体形成すれば、部品数が減少し、吐水切替装置A,Bの製造コストが減少する。
吐水切替装置A,Bの第1筒体1、11の全構成要素を一体形成する場合には、フランジ状弁座1g、11gの外縁をR加工するのが望ましい。フランジ状弁座1g、11gの外縁をR加工することにより、第1筒体1、11の第2筒体11、12への圧入が容易になる。
吐水切替装置A,Bを、引出収納可能で且つ屈曲可能なホースを備えるハンドシャワー装置の吐出口に装着しても良い。吐水切替が可能なコンパクトなハンドシャワー装置が提供される。
本発明の第3実施形態に係る吐水切替装置を説明する。
第5図に、本発明の吐水切替装置の一例についてその構成部品を示し、第6図にこの吐水切替装置が泡沫吐水の状態に切替えられた状態の断面を示している。
この吐水切替装置は、第1筒体101、第2筒体102、フランジ状弁座103、パッキン104、フィルタ部105、及びU字パッキン108とからなり、これらが組合せられ、水栓金具本体106に取付られて使用される。
第1筒体101の一端には、水栓金具本体への取付部101aが形成され、取付部101aの近傍に隔壁101bが形成されている。隔壁101bの中心部から柱状体101cが長手方向に伸びるように形成され、この柱状体101cを取り囲んで、隔壁101bに小径の穴が設けられている。水栓金具本体への取付部101aの内径側にはスプライン部101dが形成されている。また、水栓金具本体106には、このスプライン部101dと嵌合するためのスプライン部106dが形成されている。
第2筒体102は、同心に配設された外筒102aと内筒102bとを有し、内筒102bの上端部には、円周方向に沿って周期的にスリットを設けた上端スリット部102cが形成されている。第2筒体102は、この上端スリット部102cが、第1筒体101の隔壁101bの下面に突き当たるように第1筒体101と螺合されている。
フランジ状弁座103は、フランジ状弁座本体103aの下方周辺部にパッキン103bを備えている。第1筒体101と第2筒体102とは、フランジ状弁座103によって水栓金具本体に固定されている。また、フィルタ部105は、フィルタ105aとフィルタガイド105bとを有しており、フィルタ105aはフィルタガイド105bから取り外し可能である。
第1筒体101、第2筒体102、フランジ状弁座103、パッキン104、フィルタ部105、及びU字パッキン108が組立てられることにより、図6に示すように、水の流路、及び空気の流路が形成される。110aは水栓から水が流入する水流入口であり、110bは、泡沫吐水時においては空気吸入口であるが、シャワー状吐水時においては、シャワー吐出口となる。110cは、水流入口110aから流入した水と、空気吸入口110bから吸入された空気とを混合するための気水混合室である。
空気吸入口を兼ねるシャワー吐出口110bは、図6に示すように、フィルタ107が設けられた面に対して垂直に形成することもでき、また、フィルタ107が設けられた面に垂直な方向に対して僅かに傾斜させて形成することもできる。
このように、垂直に形成されたシャワー吐出口110bと、傾斜させて形成されたシャワー吐出口110bとを交互に設けることによって、シャワー吐出に広がりを持たせることができるため、シャワー吐出の量感が増大し、使用時において洗浄感の向上を実現することができる。
第7図(a)に第2筒体102の上面図を示し、第7図(b)に第2筒体102の斜視図を示す。第7図(a)に示すように、上端スリット部102cの各スリット102dは、フィン形状をなして形成されている。このように、スリットをフィン形状とすることにより、通水路の長さを長くできるので、通水路を通る水の抵抗を大きくすることができる。
また、スリット102dの内径側端面102eは直線状に形成することが好ましい。直線状に形成することにより、通水路を通る水の断面積を最小とすることができ、通水路を通る水の抵抗を大きくすることができる。
以上のような構成とすることにより、水流入口110aから流入した水と、空気吸入口110bから吸入された空気とが、気水混合室110cにおいて混合され、泡沫水吐出口110dから吐出される際に、気水混合室110cから空気吸込口側への通水路の面積を小さくすることができ、水流入口110aから流入した水の一部が、気水混合室110cから空気吸入口へ逆流することを防止することができる。
これは、フィン形状の上端スリット部102cを形成したことで、空気と水との粘性の相違により、空気吸入口110bからの空気は取りこみやすい一方で、水流入口110aからの水は空気吸入口へ通過しにくくなるためである。
以上においては、通水路の面積を小さくする手段として、フィン形状に形成されたスリットの場合について説明したが、空気と水との粘性の相違によって水と空気の取りこみに差が出るものであれば、他の形状のものであってもよい。
例えば、第2筒体102の内筒先部の半径方向に貫通した小穴を複数個形成し、この内筒先部の上端面を第1筒体101の隔壁101bの下面に突き当てるようにしてもよい。この小穴の断面積を通水路の面積よりも小さくすることで、水の表面張力を大きくして、泡沫吐水時にシャワー小穴側へ水が漏れることを防止することができる。
この内筒先部に形成される穴の大きさと数は、空気吸入口110bでもあるシャワー小穴102fの総面積との関係によって定まり、その一例として直径0.8mm程度の小穴を64個程度形成することによって、通水路の面積を小さくすることができる。
第8図は、通水路の面積を小さくするための手段としてのフィン形状の上端スリット部、または小穴の形成体を独立した部品として形成し、これらの独立した部品を第2筒体と組み合わせて用いる場合について示している。
このように、上端スリット部102cまたは小穴の形成体102gを独立の部品として形成することにより、使用状況に応じて交換することができ、ごみ詰まり等に対するメンテナンスを容易にすることができる。
空気吸入口110bには、フィルタ107を設けることができる。フィルタを設けることにより、フィルタのメッシュ部の表面張力により、泡沫吐水時にシャワー穴から水が漏れることを防止することができる。また、シャワー吐水の途中で止水した場合に、残水がシャワー穴から垂れて落ちることを防止することもできる。
本発明の第4実施形態に係る吐水切替装置を説明する。
第9図(A)は本発明の第1の実施の形態の吐水切替装置の泡沫水吐水時の断面図、第9図(B)は、同吐水切替装置のシャワー水吐水時の断面図である。
第9図に示すように、吐水切替装置201は、内部に通水される第1筒体202の外側に、環形のU字パッキン203を介して第2筒体204を配置し、この第1筒体202および第2筒体204とを互いにねじ結合し、第2筒体204の回転移動により第1筒体202内の流路を開閉して他の流路に切替える装置である。
第1筒体202の内部には、第1筒体202の内部を流れ方向に二分割する隔壁205が設けられ、隔壁205の中央部の下流側には、断面T字状のフランジ状弁座206が設けられている。フランジ状弁座206は、円筒部207と、円筒部207の下端部に設けられて拡径したフランジ部208とを有している。
隔壁205の中央部の上から見てフランジ部208に重なる位置には、多数の通水孔209が形成されている。
隔壁205の下流側の端面は、ストッパ部210を兼用している。ストッパ部210は、第2筒体204の内筒217の上流側端部を当接させて停止させることができる。
U字パッキン203は、第1筒体202の外周面の流れ方向の中間部に形成された環状溝211に嵌め込まれている。
第10図は、第1筒体202の斜視図である。
第1筒体202の環状溝211より下流側には、雄ねじ部212が形成されている。雄ねじ部212は断面台形状または断面矩形状に形成され、雄ねじ部212のねじ底部213の上流側端部には、断面円弧状の突起部214が形成されている。
雄ねじ部212は所定間隔おきに切断されており、螺合時の摺動抵抗を減らしている。
第11図は、第2筒体の斜視断面図である。
第2筒体204は、第1筒体202の外側に配置された外筒215と、第1筒体202の内側に隙間216をあけて配置された内筒217を有している。外筒215と内筒217の下流側端部は、環状に形成された端板218によって接続されている。端板218には、多数の噴出孔219が貫通して形成されている。
内筒217の内周には、環状弁体220が内側に突出して設けられている。環状弁体220は、フランジ状弁座206の外周部に上流側から当接可能な位置に配置されている。
内筒217の上流側端部には、流れ方向に平行な櫛歯状に形成され、各櫛歯間には、半径方向に貫通した溝部が等間隔に多数形成されている。
また、内筒217の内周の下流側端部には、異物を除去すると同時に空気と水を混合することにより泡沫吐水とするための円形のフィルタ222が設けられるために凹部が形成されている。
外筒215の内周の下流側には、第1筒体202の雄ねじ部212に螺合可能な雌ねじ部221が形成されている。
雌ねじ部221は、雄ねじ部212と同様に断面台形状または断面矩形状に形成されている。
第12図(A)は雄ねじ部と雌ねじ部の螺合状態を示す断面図、第12図(B)は螺合した雄ねじ部と雌ねじ部を螺旋状に切断した断面図である。
断面円弧状に形成された突起部214は、雄ねじ部212の終端に隣接する溝底部に流れ方向に沿って直線状に配置され、先端部は、半球状に形成されている。雌ねじ部221が断面台形状または断面矩形状に形成されているので、山頂が断面直線状に形成され、突起部214により頂部が潰れることが防止されている。
なお、突起部214の高さを高くして乗り上げに必要な力を大きくすることが可能であり、また、突起部214の高さを低くして乗り上げに必要な力を小さくすることによりこの力を調整することも可能である。
また、雌ねじ部221の先端の幅を細くして乗り上げに必要な力を小さくすることも可能で、さらに、この先端の幅を、先側ほど徐々に小さくして乗り上げに必要な力を調整することも可能である。
第12図(B)に示すように、雄ねじ部212および雌ねじ部221は二条ねじで、突起部214は、第1筒体202の中心に対して対向配置されている。
従って、雌ねじ部221の上流側端は、2カ所の突起部214に当接し、それぞれ突起部214に乗り上げる。このとき、雌ねじ部221は突起部214から半径方向外側に力を受け、第2筒体204の外筒215は、当接部分が膨らむように少し変形する。また、突起部214は半径方向内側に力を受け、第1筒体202は突起部214が内側に縮むように変形する。突起部214は、対向する2カ所に設けられているので、第1筒体202と第2筒体204の中心位置がずれることはない。
第9図(B)に示すように、第1筒体202に対して第2筒体204を緩める方向に回動させると、第2筒体204の環状弁体220がフランジ状弁座206の外周部に当接する。第1筒体202内に通水される水は、隔壁205の通水孔209から内筒217の内側に流入し、内筒217の上流側端部に形成された櫛歯間の溝部および内筒217の上流側端部と隔壁205の下流側端との間に形成された隙間を通過して内筒217と第1筒体202との間の隙間216を通過し、端板218の噴出口219からシャワー水として噴出される。
第9図(A)に示すように、第1筒体202に対して第2筒体204を締める方向に回動させると、第2筒体204の雌ねじ部221が第1筒体の突起部214に当接し、この突起部214に乗り上げる。そして、第2筒体204の内筒217の上流側端が、第1筒体202のストッパ部210に当接して停止する。第2筒体204が突起部214に当接してからストッパ部210に当接するまでの回動角度は、約3°程度に設定されている。
第9図(A)に示す状態では、第2筒体204の環状弁体220がフランジ状弁座206の外周部から離反している。
この状態で、第1筒体202内に通水される水は、隔壁205の通水孔209から内筒217の内側に流入する。そして、端板218の噴出口219から流入し、内筒217と第1筒体202との間の隙間216を通過し、内筒217の上流側端を乗り越えて内側に入ってくる空気を巻き込んだ後、フランジ状弁座206と環状弁体220の間を通過して、フィルタ222を介して泡沫水として噴出される。
第2筒体204は、雄ねじ部212および雌ねじ部221の間の摩擦力と、突起部214と雄ねじ部221の間の摩擦力、そして第2筒体204と第1筒体202とU字パッキン203との間の摩擦力によって保持されているので、勝手に逆回転して緩むことはない。
第13図(A)は本発明の第5の実施形態の吐水切替装置の泡沫水吐水時の断面図、第13図(B)は、同吐水切替装置のシャワー水吐水時の断面図である。
吐水切替装置223は、第1筒体224と第2筒体225とが流れ方向に平行に移動する構造になっており、水の流路の構造については、前述した第4の実施形態の吐水切替装置1と同じなので、同一構造の部材には同一番号を付して説明は省略する。
第2筒体225の外筒226の下流側端部には、断面円弧状の環状突起部227が設けられている。
また、第1筒体224の外周の下流側端部には、所定間隔おきに半球状の突起部228が設けられている。突起部228と環状突起部227は、互いに乗り越え可能に配置されている。
なお、第2筒体225および第1筒体224の一方または両方には、第2筒体225および第1筒体224の流れ方向への相対移動をガイドする案内部が設けられている。
第13図(A)に示すように、泡沫水を噴出するときには、第2筒体225を上側に配置する。
第2筒体225を第13図(B)に示す位置から上側に移動させると、第2筒体225の環状突起部227が第1筒体224の突起部228に当接する。そして、第2筒体225をさらに上側に移動させると、環状突起部227が突起部228に乗り上げた状態となり、次いで、乗り越えた状態となる。
環状突起部227が突起部228に当接するまでは、U字パッキン203による一定の摩擦抵抗が加わり、乗り上げるときに急に抵抗が大きくなり、さらに乗り越えた後は、急に抵抗が小さくなる。すなわち操作者はクリック感を感じることができる。
このとき、第2筒体225の上流側端は、第1筒体224のストッパ部210に当接しており、これ以上は移動できなくなる。
ここで、ストッパの形状としては、第1筒体224の一部に形成することができ、また、第1筒体224とは別の部材で形成し、この部材を第1筒体224に取り付けて使用することができる。また、第2筒体225の上端側の端面と本体部とによってストッパを形成してもよい。
この状態で、水を流すと、第2筒体25の環状弁体220およびフィルタ222に水圧が加わるが、環状突起部227と突起部228が互いに乗り越えた状態となっているので、第2筒体225は下流側に移動することはできない。
シャワー水を噴出するときには、第13図(A)に示す状態から第2筒体225を上流側に移動させる。
環状突起部227が突起部228を乗り越えるときには大きな力が必要になるが、乗り越えた後は、第2筒体225はU字パッキン203による一定の摩擦抵抗に抗する力を加えることにより簡単に移動できる。
この状態で、水を流すことにより、シャワー水を噴出することができる。
なお、第4、第5の実施の形態において、突起部を上流側端部および下流側端部の2カ所に形成することも可能である。かかる構成によって、切替時の操作力を2方向のいずれも同じにすることができる。
第14図(A)は本発明の第6の実施形態の吐水切替装置の泡沫水吐水時の断面図、第14図(B)は、同吐水切替装置のシャワー水吐水時の断面図である。
吐水切替装置201は、内部に通水される第1筒体202の内側に内筒217を、外側に環形のU字状パッキン203を有する外筒215を備えた第2筒体204を配置し、この第1筒体202および第2筒体204の外筒215とを互いにねじ結合し、第2筒体204の回転移動により第1筒体202内の内筒217の内側の第1流路を開閉して泡沫水吐水とシャワー水吐水とを切替える装置である。
第1筒体202の内部には、第1筒体202の内部を流れ方向に二分割する隔壁205が設けられ、隔壁205の中央部の下流側には、断面T字状のフランジ状弁座206が設けられている。フランジ状弁座206は、円筒部207と、円筒部207の下端部に設けられて拡径したフランジ部208とを有している。
フランジ状弁座206の円筒部207の上流側端部には雄ねじ部230が形成されている。雄ねじ部230の基側端は、円筒部207に接続され、縮径部は設けられていない。
流路に流れる水は、温水になることもあり、熱や水圧によって雄ねじ部230に加わる負担も大きくなるが、雄ねじ部230の基側端を直接円筒部207に接続しているので、応力集中により前記基側端が劣化または破損することを防止している。
雄ねじ部230は、隔壁205の中心部に形成された円筒状のスリーブ部233を貫通して、第1筒体202の上流側に設けられた本体部229の雌ねじ部231に螺合している。この雄ねじ部212および雌ねじ部231によって、第1螺合部235が構成されている。
また、スリーブ部233より下方に突出した円筒部207の中間部には、スリーブ部233の内径よりも拡径した拡径段部232が形成されており、この拡径段部232によって、スリーブ部233を本体部229に固定している。なお、本体部229と第1筒体202との間には、シールリング240が配置されている。
拡径段部232の中間部には、全周にわたって断面矩形の環状溝部239が形成されている。
フランジ状弁座206のフランジ部208の上流側面には、弾性および水密性を有するゴム系材料からなるシール部材234が設けられている。
シール部材234の外径は、フランジ部208の外径と同じ大きさに設けられている。また、シール部材234の内周部は、環状溝部239内に嵌入している。
シール部材234の上流側面は、内側に円錐状の傾斜面を形成し、外側に水平な環状面236を形成している。
隔壁205の中央部の上から見てフランジ部208の傾斜面に重なる位置には、多数の通水孔209が形成されている。
隔壁205の下流側の端面は、第2筒体204のストッパ部210を兼用している。ストッパ部210は、第2筒体204の内筒217の上流側端部を当接させて停止させることができる。
フランジ部208の下面には、雄ねじ部230と中心を同じにした+形状の掛合溝が形成されている。フランジ状弁座206は、市販のドライバ等の工具を用いて回動させることができ、組み立ておよびメンテナンスを簡単にすることができる。なお、掛合溝の形状は、−形状でもよく、また、六角形に形成してもよい。
フランジ部208の外周の下流側角部には、フランジ部208の側方を通過する水を流路の中心方向に案内するテーパ部(図示せず)が全周にわたって設けられている。
U字状パッキン203は、第1筒体202の外周面の流れ方向の中間部に形成された環状溝211に嵌め込まれている。
第1筒体202の外周面のU字状パッキン203より下流側には、雄ねじ部212が形成されている。
第2筒体204の外筒215の内周の下流側には、第1筒体202の雄ねじ部212に螺合可能な雌ねじ部221が形成されている。また、第2筒体204の内筒217は、第1筒体202の内側に隙間216をあけて配置され、内筒217の内側の上流側に気水混合室を、下流側に第1流路を、外側に前記気水混合室に連通した第2流路を形成している。そして、外筒215と内筒217の下流側端部は、環状に形成された端板218によって接続されている。端板218には、多数の噴出孔219が略流れ方向に貫通して形成されている。
第1筒体202の雄ねじ部212および第2筒体204の雌ねじ部221によって、第2螺合部236を構成している。なお、外筒215の外周には、レバー241が設けられている。
内筒217の内周の中間部であって、気水混合室と第1流路の境界部分には、環状弁体220が内側に突出して設けられている。環状弁体220は、フランジ状弁座206の外周部に上流側から当接可能な位置に配置されている。
内筒217の上流側端部には、流れ方向に平行な多数の櫛歯237が形成され、各櫛歯237間には、半径方向に貫通した溝部238が等間隔に多数形成されている。
また、内筒217の内周の下流側端部には、異物を除去するとともに空気と水をより混合させ、また泡沫吐水をより整流させるための円形のフィルタ222が設けられている。
第1螺合部235と第2螺合部236とは、同心状に配置されているので、この2カ所を締結するだけで簡単に組み立てができる。特に、第2螺合部236は操作部であり手動で締結できるので、工具が必要になるのは、第1螺合部235の1カ所だけになり、組み立て作業性がよい。
第1螺合部235の締結時の回転方向に対する第2螺合部236の締結時の回転方向は、逆になるように設定されている。
例えば、フランジ状弁座206の雄ねじ部230および本体部229の雌ねじ部231が右ねじであるとすると、フランジ状弁座206を右回りに回動させることにより本体部229に締結できる。
また、この場合は、第2螺合部236は左ねじになるので、第2筒体204を左側に回動させると、第14図(A)に示すように上流側に移動し、右側に回動させると、第14図(B)に示すように下流側に移動する。
なお、第2螺合部を第1筒体の内側に形成し、内筒に直接螺合させた場合も同じ動作となる。
第14図(A)に示す状態では、第2筒体204の環状弁体220は、フランジ状弁座206の外周部から離反している。
この状態で、第1筒体202内に通水される水は、隔壁205の通水孔209から内筒217の内側の気水混合室に流入する。そして、端板218の噴出口219の外側から流入し、内筒217と第1筒体202との間の隙間216である第2流路を通過し、内筒217の溝部238を通り内側の気水混合室に入ってくる空気を巻き込んだ後、フランジ状弁座206と環状弁体220の間を通過して、フィルタ222を介して泡沫水として噴出される。このとき、フランジ状弁座206に設けられたシール部材234の上流側面が円錐状に形成されているので、水流は外側に滑らかに拡がり、圧力損失が少なくなる。このため、フランジ状弁座206の上流側の空間部に滞留する水が少なくなって下流側に流れやすくなり、フランジ状弁座206に加わる水圧による力も小さくなり、第1螺合部235の負担が小さくなる。
第14図(B)に示すように、第1筒体202に対して第2筒体204を右方向に回動させると、第2筒体204の環状弁体220がフランジ状弁座206に設けられたシール部材234の側上面部に当接し、第1流路が閉鎖される。第1筒体202内に通水される水は、隔壁205の通水孔209から内筒217の内側の気水混合室に流入し、内筒217の櫛歯237間の溝部238および内筒217の上流側端部と隔壁205の下流側との間に形成された隙間を介して内筒217と第1筒体202との間の隙間216である第2流路を通過し、端板218の噴出口219からシャワー水として噴出される。
このとき、環状弁体220は、右に回転しながらフランジ状弁座206の側上面部を下流側に押圧する。フランジ状弁座206の上面には弾性を有するシール部材234が設けられているので、下流側に押圧される力はシール部材234によって吸収され、フランジ状弁座206には、右に回転するトルクが少しだけ加えられる。フランジ状弁座206の雄ねじ部230は右ねじなので、フランジ状弁座206は、少しだけ締結されて、緩みが防止される。
第15図は、第10図に示した第1筒体202の上下を反対にして示した図である。
第1筒体202には、複数の切欠部250が設けられ、この切欠部250に連続して、ねじ山が形成されていない非ねじ部251が設けられている。従って、この第1筒体202においては、雄ねじ部212とねじ底部213とからなるねじ部252は、第1筒体202の外周に対して分断されて形成されている。
第1筒体202は金型成形によって製造されるが、金型から成形品である第1筒体202を取り出す際に、第1筒体202の全周にねじ部252が形成されていると、ねじ山が金型に引っ掛るため、金型を多数に分割して成形することが必要となる。
本実施形態に係る第1筒体202は、第1筒体202の外周に周期的に非ねじ部を設けたことによって、金型から第1筒体202を取り出す際に、金型への引っ掛りを少なくすることができる。そのため、金型の分割数を低減することができ、成形性が向上する。また、成形工程に要する時間を短縮することができるため、コストの削減を実現できる。
上述した非ねじ部の形成は、切欠部250を非ねじ部251の位置まで延長することによっても可能であるが、その場合には第1筒体202の強度が低下するばかりでなく、成形時の熱収縮によって第1筒体202の先部253が曲がりやすく、第2筒体との嵌合に支障が生じやすい。そのため、本実施形態のように、切欠部250に連続して肉厚を有する非ねじ部251を設けることが好適である。
第16図は、泡沫吐水口に設けられたフィルタ222が、第2筒体204の内部に設けられた複数のリブ260によって押えられて固定されている様子を示したものである。
複数のリブ260によってフィルタ222を固定することによって、通水路の通水断面積を確保しつつ、泡沫吐水時において、フィルタの暴れによる吐水の乱れや異音の発生を防止することができる。
なお、フィルタ222はフィルタガイド261から取り外し可能であるため、フィルタ222にごみ溜まりが生じたときには、フィルタ222をフィルタガイド261から取り外してごみを除去することを容易に行うことができる。
第17図は、第2筒体204の外周に周期的に凸部270を設けた例である。
第2筒体204を操作するためのレバーを第2筒体204の外周に設けることも可能であるが、この例のように凸部270を設けることによって、レバーを設けた場合と異なり、方向性に無関係に組み立てることができ、組立性が向上する。また、第2筒体204を濡れた手で操作しても滑りにくいため、操作性が向上する。
本発明の第7実施形態に係る吐水切替装置について説明する。
第18図から第21図に基づいて、吐水切替の操作性を向上させた実施の形態について説明する。
第18図において、第1筒体202に第2筒体204が嵌合して吐水切替装置が形成されているが、この実施形態においては、切替ボタン280内に設けられた切替棒281がフランジ状弁座206の上端に当接している。フランジ状弁座206の外周の一部にはばね282が設けられている。
第18図においては、フランジ状弁座206の下端側の外周部が第2筒体204の環状弁体220に当接している。従って、この場合には流入口283から流入した水は、シャワー水吐出口284から流出して、シャワー吐水状態となる。
第19図は、切替ボタン280を押し込んだ状態を示しており、切替棒281はフランジ状弁座206を上方から押圧し、これによってフランジ状弁座206の下端側外周部が第2筒体204の環状弁体220から離反する。従って、この場合には流入口283から流入した水は、泡沫水吐出口285から流出して、泡沫吐水状態となる。
このように、切替ボタン280の操作に伴って切替棒281が上下に移動することにより、フランジ状弁座206が上下に移動して吐出切替を行う。
本実施形態においては、第20図、第21図に示す機構を用いて、第18図、第19図において説明した吐水切替を行っている。第20図は、第18図に示すシャワー吐水状態の場合であり、切替ボタン本体286に取り付けられた、凹部289を有するハート形状のカム287の上部に押棒288が当接している。
第21図は、第19図に示す泡沫水吐水状態の場合であり、切替ボタン本体286が下方に押し込まれることによって、押棒288の下端がカム287に沿って摺動し、カム287の凹部289に当接して押棒288が停止する。これに連動して、フランジ状弁座206が下方に移動して吐水切替が行われる。このとき、ばね282は第20図に示す状態より収縮している。
切替ボタン本体286が再度押し込まれると、押棒288の下端はカム287の反対側を摺動し、ばね282の復元力によって第20図の状態に戻る。このように、ハート形状のカム287を用いることによって、吐水切替時にクリック感を持たせることができる。
本実施形態によると、吐水切替の操作を切替ボタン280によって行うことができるため、操作性が向上する。また、内部に温水等が流れている第2筒体204を触らずに吐水切替を行うことができるため、やけどの発生を防止でき、安全性が向上するとともに、衛生上も好ましい。
本発明の第8実施形態に係る吐水切替装置について説明する。
第22図に基づいて、吐水切替の操作性を向上させた実施の形態について説明する。
第22図(a)は第2筒体204内にフランジ状弁座206が配置された状態の斜視図であり、(b)はその断面図である。
第22図において、第2筒体204の内筒217の内部下方側に、山部と谷部とが内筒217の周方向に沿って周期的に形成されたカム291が設けられている。
フランジ状弁座206のフランジ部208の外周部に、径方向に突出した突起部292が複数個設けられている。
第2筒体204の外筒215を回転させると、第2筒体204の回転に伴ってカム291が回転し、突起部292に摺動して突起部292がカム291の山部及び谷部に交互に当接する。
第22図(a)、(b)は突起部292がカム291の谷部に当接している場合であり、これによりフランジ状弁座206は下方に位置して、シャワー吐水状態となる。
第22図(c)、(d)は突起部292がカム291の山部に当接している場合であり、これによりフランジ状弁座206は上方に位置して、泡沫吐水状態となる。
フランジ状弁座206の外周にはばね293が設けられ、フランジ状弁座206の上下方向への移動に伴って収縮、伸張を繰り返す。
本実施形態においては、突起部292を4箇所設け、カム291の山部と谷部とをそれぞれ4箇所ずつ設けている。そのため、第2筒体204を45°回転する毎に、吐水状態を交互に切り替えることができる。なお、突起部292の数と、カム291の山部と谷部の数は一例であって、これに限定されるものではなく、使用状況に応じて適宜変更することができる。
本実施形態によると、第2筒体204を周方向に回転するだけで、泡沫水吐水とシャワー吐水とを交互に連続的に切り替えることができ、回転方向はいずれの方向であっても吐水切替を行うことができるため、操作性が向上する。また、吐水切替に伴って、第1筒体と第2筒体との間に段差を生じることがないため、この段差部分にごみ溜まりを生じることもない。
本発明の第9実施形態に係る吐水切替装置について説明する。
これは、新設の水栓または既存の水栓に対して取付ける際の実施の形態に係る吐水切替装置である。
本実施形態の吐水切替装置においては、第23図に示すように、第1筒体101にスプライン部101dが形成され、このスプライン部101dが、水栓金具本体106のスプライン部106dと嵌合される。このようにして、互いのスプライン部を介して水栓金具本体106に取付けられた第1筒体101に第2筒体102が仮固定された後、フランジ状弁座103の先部に設けられたねじ部によって、水栓金具本体106に第1筒体101と第2筒体102とがねじ固定により取付けられる。
このように、スプライン部同士の勘合によって第1筒体101と水栓金具本体106とが嵌合されるため、スプライン部の勘合位置を調整することで、レバーのように方向性のある部位を所定の位置に向けたい場合に、その位置決めを容易に行うことができる。
また、吐水切替装置においては、第1筒体101に対して第2筒体102を回転させることによって吐水状態を切替えているが、スプライン部同士の嵌合を用いることにより、吐水切替時に第2筒体102を回転させる際、スプライン部で回転トルクを受持つため、従来のねじ止め固定のように、取付け部の緩みを生じることがない。
さらに、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴が泡沫水吐出手段の空気吸込口を形成する吐水切替装置にあっては、吐水切替装置を小型に形成していることに対応して、固定用のフランジ状弁座のねじ部の径を大きくすることができないが、スプライン部が回転操作時の回転トルクを受持つため、フランジ状弁座のねじ部への回転トルクの負荷をなくすことができる。そのため、フランジ状弁座のねじ部の径が小さくても、回転操作を十分に行うことができ、フランジ状弁座の破損や緩みを防止することができる。
第24図、第25図は、スパウト本体へ吐水切替装置を取付けたときの断面を示す図である。
このうち、第24図は、泡沫吐水の状態を示し、第25図は、シャワー状吐水の状態を示している。
第24図、第25図に示すように、吐水切替装置を構成する第1筒体101及び第2筒体102の取付け側の一部がスパウト本体120に埋め込まれた状態で固定されている。そのため、スパウト本体120と吐水切替装置との間に生じる隙間部121は、スパウト本体120内部に埋め込まれているため、隙間部121が露出することがなく、外観上好ましい形態を実現できる。
また、第25図に示すように、シャワー吐水時には、第2筒体102が第1筒体101より下方に位置するようになるため、第1筒体101の先部が第2筒体102に対して露出するようになるが、この部分はスパウト本体120内に隠れているため、外観上好ましいばかりでなく、第1筒体101の表面にごみが付着することを防止することができる。
第26図に、本発明の吐水切替装置をスパウト本体に取付けたときの外観を示す。この吐水切替装置は、第2筒体102の外筒102aの一部にレバー102dが設けられており、このレバー102dを用いて第2筒体102を第1筒体101に対して回転することで、吐水状態が切替えられる。
温水を吐水したときの第2筒体102の表面をA部、レバー102dをB部としたときに、80℃の温水を10分間泡沫吐水した後、止水して冷却したときのそれぞれの部位での温度変化を第27図に示す。第27図からわかるように、B部の温度はA部の温度より常に低く、第2筒体102表面から突出して形成されたレバー102dを設けたことにより、吐水時のやけどの発生を防止することができるため、操作性ばかりでなく、安全性をも向上させることができる。
第28図は、吐水切替装置100をスパウト本体120に取付ける際の、他の実施形態を示す。
吐水切替装置100は、第1筒体101と第2筒体102とが螺合することによって形成されているが、第3の実施形態において説明したように、泡沫水吐水時に空気吸入口側110bに通水することによる漏水を防止するために、上端スリット部102cの上端面が第1筒体101の隔壁101bの下面に空隙を設けずに当接されている。
その際、第6図に示すように、平パッキン104を用いて吐水切替装置100と水栓金具本体106との接続部に生じる空隙をシールすることは可能であるが、平パッキン104の製造誤差や締め付けの強度のばらつきによって、第1筒体101及び第2筒体102の上端と水栓金具本体106との接続部に空隙を生じやすい。そのため、本実施形態では、第1筒体101及び第2筒体102の上端と水栓金具本体106との接続部の空隙にOリング130を充填している。
Oリング130は押圧される方向ばかりでなく、これと垂直な方向にも変形しやすいため、第1筒体101及び第2筒体102の上端と水栓金具本体106との接続部に生じる空隙を十分に充填することができる。
そのため、泡沫水吐水時に空気吸入口側110bに通水することによる漏水を防止しつつ、吐水切替装置100を取付ける際に水栓金具本体106との接続部に生じる空隙を充填して、接続部でのごみ溜まりを防止し、外観上も好ましい形態とすることができる。
産業上の利用可能性
以上のように、本発明に係る吐水切替装置は、新設の水栓または既存の水栓に対して取付けられ、泡沫水吐出とシャワー水吐水とを切替えて使用される。
また、本発明に係る吐水切替装置は、ねじ止めによって固定して取付けることができるため、水栓に後付けして泡沫水吐出とシャワー水吐水とを切替えて使用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1実施形態に係る吐水切替装置の断面図である。
第2図は、本発明の第2実施形態に係る吐水切替装置の断面図である。
第3図は、本発明の第2実施形態に係る吐水切替装置の断面図である。
第4図は、本発明の第2実施形態に係る吐水切替装置の分解斜視図である。(a)は第1筒体の斜視図であり、(b)は第2筒体の斜視図である。
第5図は、本発明の第3実施形態に係る吐水切替装置の構成部品を示す図である。
第6図は、本発明の第3実施形態に係る吐水切替装置の組立状態を示す断面図である。
第7図は、本発明の第3実施形態に係る吐水切替装置の第2筒体の構成を示す図である。
第8図は、本発明の第3実施形態に係る吐水切替装置の第2筒体の他の例を示す図である。
第9図は、本発明の第4実施形態に係る吐水切替装置の断面図である。
第10図は、本発明の第4実施形態に係る吐水切替装置の第1筒体を示す図である。
第11図は、本発明の第4実施形態に係る吐水切替装置の第2筒体を示す図である。
第12図は、本発明の第4実施形態に係る吐水切替装置において、(A)は雄ねじ部と雌ねじ部の螺合状態を示す断面図、(B)は螺合した雄ねじ部と雌ねじ部を螺旋状に切断した断面図である。
第13図は、本発明の第5実施形態に係る吐水切替装置において、(A)は泡沫水吐水時の断面図、(B)は、同吐水切替装置のシャワー水吐水時の断面図である。
第14図は、本発明の第6実施形態に係る吐水切替装置において、(A)は泡沫水吐水時の断面図、(B)は、同吐水切替装置のシャワー水吐水時の断面図である。
第15図は、本発明の第6実施形態に係る吐水切替装置において、外周に非ねじ部が設けられた第1筒体を示す図である。
第16図は、本発明の第6実施形態に係る吐水切替装置において、フィルタを押えるためのリブが設けられた第2筒体を示す図である。
第17図は、本発明の第6実施形態に係る吐水切替装置において、外周に凸部が設けられた第2筒体を示す図である。
第18図は、本発明の第7実施形態に係る吐水切替装置の断面図であり、シャワー吐水状態を示す図である。
第19図は、本発明の第7実施形態に係る吐水切替装置の断面図であり、泡沫吐水状態を示す図である。
第20図は、本発明の第7実施形態に係る吐水切替装置において、その機構を示す斜視図である。
第21図は、本発明の第7実施形態に係る水切替装置において、その機構を示す斜視図である。
第22図は、本発明の第8実施形態に係る吐水切替の操作性を向上させた実施の形態に係る吐水切替装置の構成を示す図である。
第23図は、本発明の第9実施形態に係る吐水切替装置のスプライン部と、水栓金具本体のスプライン部とが嵌合する様子を示す図である。
第24図は、本発明の第9実施形態に係る吐水切替装置がスパウト本体に固定された状態の断面を、泡沫吐水時について示した図である。
第25図は、本発明の第9実施形態に係る吐水切替装置がスパウト本体に固定された状態の断面を、シャワー吐水時について示した図である。
第26図は、本発明の第9実施形態に係る吐水切替装置がスパウト本体に固定された状態の外観を示す図である。
第27図は、温水吐水時において、本発明の第9実施形態に係る吐水切替装置の筒体表面での温度とレバーでの温度とを示す図である。
第28図は、本発明の第9実施形態に係る吐水切替装置において、接続部にOリングを充填した例を示す図である。
シャワー水吐出穴から吐出する。
前記連通路は簡単な機構で開閉可能である。この結果、吐水切替手段の構成が単純化され、従来に比べて吐水切替装置の小型化が容易になり、吐水切替装置の組み立て性が向上し、吐水切替装置の製造コストが低下する。
本発明の第1の構成の好ましい態様においては、前記流量調整手段は、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と水流入口との間の連通路の断面積と、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴と水流入口との間の連通路の断面積との調整手段である。
泡沫水生成吐出手段の気水混合室と水流入口との間の連通路の断面積を調整することにより泡沫水吐出流量を調整でき、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴と水流入口との間の連通路の断面積を調整することによりシャワー水吐出流量を調整できる。
本発明の第1の構成の好ましい態様においては、泡沫水生成吐出手段の気水混合室に対してシャワー水吐出手段が相対移動することにより、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と水流入口との間の連通路の断面積と、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴と水流入口との間の連通路の断面積とが調整される。
本発明の吐水切替装置の第2の構成は、水流入口と、水流入口に正対し水流入口に連通可能な気水混合室と気水混合室に連通可能な空気吸込口と泡沫水吐出口とを有する泡沫水生成吐出手段と、泡沫水生成吐出手段の気水混合室を取り巻いて配設され、シャワー水吐出穴を有し水流入口に連通可能なシャワー水吐出手段と、泡沫水生成吐出手段からの泡沫水の吐出とシャワー水吐出手段からのシャワー水の吐出とを選択的に切り替える吐出切替手段とを備え、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴が泡沫水生成吐出手段の空気吸込口を形成し、吐水切替手段は、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と泡沫水吐水口との間の連通路の開閉手段であり、泡沫水生成吐出手段の気水混合室に対してシャワー水吐出手段が相対移動することにより、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と泡沫水吐出口との間の連通路が開閉される吐水切替装置であって、長手方向に互いに隣接する流入室と吐出室とを画成する隔壁と、隔壁から延びて吐出室を環状に形成し端部にフランジ状弁座が
てて複数の第2小径穴2dが形成されている。第2小径穴2dは内筒2a及び外筒2bと平行に差し向けられている。端壁2cの外面2c′は、内筒2aから外筒2bへ向けて、第1環状隙間3の開放端へ接近する方向へ傾斜している。
第1環状隙間3の開放端に近接する内筒2aの内周面から、環状弁体2eが延びている。環状隙間3の開放端側の内筒2aの端部に、周方向に互いに間隔を隔てて複数の切欠2fが形成されている。
内筒2aの第2小径穴2dに近接する端部に、図示しないメッシュ構造の整流板が固定されている。
第2筒体2の外筒2bが、第1筒体1に垂直方向に相対摺動可能に且つ緊密に外嵌合している。外筒2bと第1筒体1との摺接部はOリング4によりシールされている。
第2筒体2の内筒2aが、第1小径穴1hの径方向外側で第1筒体1の吐出室1dに進入して、吐出室1d外周壁を形成する第1筒体1周壁との間に第2環状隙間5を形成すると共に、柱状体1eとの間に第3環状隙間6を形成している。環状弁体2eが第3環状隙間6内でフランジ状弁座1gに対峙している。
吐水切替装置Aの作動を説明する。
吐水切替装置Aは、取付部1aを介して新設の水栓に取り付けられて使用され、或いは既設の水栓に後付けされて使用される。
第1図(a)に示すように、環状弁体2eがフランジ状弁座1gから離れているときには、流入室1cへ流入した水は、二重矢印で示すように、第1小径穴1hを通って第3環状隙間6へ流入する。第2筒体2の内筒2aは、第1小径穴1hの径方向外側にあるので、第1小径穴1hを通った水が切欠2fを通って第2環状隙間5へ流入しにくくなる。
第2小径穴2dから吸い込まれた空気が、三重矢印で示すように、第2環状隙間5と切欠2fとを通って、第3環状隙間6へ流入する。第3環状隙間6のフランジ状弁座1gよりも第1小径穴1hに近接する部位内で、水に空気が混入されて泡沫
べて小型化が容易であり、組み立て性が向上しており、製造コストが低下している。
第2筒体12を第1筒体11に対して相対回転させることにより、泡沫水吐出流量とシャワー水吐出流量とを調整することができる。
吐水切替装置Bを備える水栓は、容易に吐水切替と吐水流量の調整とが可能である。
吐水切替装置Aにおいて、第1筒体1の第2小径穴2dに近接する側の端部近傍を、第2筒体2の外筒2bの第2小径穴2dに近接する部位に螺合させても良い。吐水切替装置Bにおいて、第1筒体11の第2小径穴12dに近接する側の端部近傍を、第2筒体12の外筒12bの第2小径穴12dに近接する部位に螺合させても良い。第2筒体2,12を第1筒体1,11に対して長手方向に確実に相対移勤させることができ、確実に吐水モードを切り替えることができると共に、第2筒体2,12が第1筒体1,11に対して傾くのを防止して、Oリング4,14によるシールの確実性を向上させることができる。
吐水切替装置Aにおいて、端壁2cの外面2c′の所定周方向領域を内筒2aから外筒2bへ向けて第1環状隙間3の開放端へ接近する方向へ傾斜させ、端壁2cの外面2c′の残余周方向領域を第2小径穴2dに直行させても良い。吐水切替装置Bにおいて、端壁12cの外面12c′の所定周方向領域を内筒12aから外筒12bへ向けて第1環状隙間13の開放端へ接近する方向へ傾斜させ、端壁12cの外面12c′の残余周方向領域を第2小径穴12dに直行させても良い。
端壁の外面2c′、12c′の前記所定周方向領域に形成された第2小径穴2d、12dから吐出したシャワー流は放射状に拡散し、端壁の外面2c′、12c′の前記残余周方向領域から吐出したシャワー流は直進する。直進するシャワー流が、拡散するシャワー流で囲まれた空間を満たし、洗浄対象部位に広くかつ一様に当たる好適なシャワー流を形成する。
吐水切替装置Aにおいて、径の異なる複数の同心円上に複数の第2小径穴2dを配設し、第2小径穴2dの延在方向と内筒2a及び外筒2bの延在方向との成す角
られていない。
流路に流れる水は、温水になることもあり、熱や水圧によって雄ねじ部230に加わる負担も大きくなるが、雄ねじ部230の基側端を直接円筒部207に接続しているので、応力集中により前記基側端が劣化または破損することを防止している。
雄ねじ部230は、隔壁205の中心部に形成された円筒状のスリーブ部233を貫通して、第1筒体202の上流側に設けられた本体部229の雌ねじ部231に螺合している。この雄ねじ部230および雌ねじ部231によって、第1螺合部235が構成されている。
また、スリーブ部233より下方に突出した円筒部207の中間部には、スリーブ部233の内径よりも拡径した拡径段部232が形成されており、この拡径段部232によって、スリーブ部233を本体部229に固定している。なお、本体部229と第1筒体202との間には、シールリング240が配置されている。
拡径段部232の中間部には、全周にわたって断面矩形の環状溝部239が形成されている。
フランジ状弁座206のフランジ部208の上流側面には、弾性および水密性を有するゴム系材料からなるシール部材234が設けられている。
シール部材234の外径は、フランジ部208の外径と同じ大きさに設けられている。また、シール部材234の内周部は、環状溝部239内に嵌入している。
シール部材234の上流側面は、内側に円錐状の傾斜面を形成し、外側に水平な環状面236を形成している。
隔壁205の中央部の上から見てフランジ部208の傾斜面に重なる位置には、多数の通水孔209が形成されている。
隔壁205の下流側の端面は、第2筒体204のストッパ部210を兼用している。ストッパ部210は、第2筒体204の内筒217の上流側端部を当接させて停止させることができる。
フランジ部208の下面には、雄ねじ部230と中心を同じにした+形状の掛合
Claims (26)
- 水流入口と、水流入口に正対し水流入口に連通可能な気水混合室と気水混合室に連通可能な空気吸込口と泡沫水吐出口とを有する泡沫水生成吐出手段と、泡沫水生成吐出手段の気水混合室を取り巻いて配設され、シャワー水吐出穴を有し水流入口に連通可能なシャワー水吐出手段と、泡沫水生成吐出手段からの泡沫水の吐出とシャワー水吐出手段からのシャワー水の吐出とを選択的に切り替える吐出切替手段とを備え、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴が泡沫水生成吐出手段の空気吸込口を形成し、吐水切替手段は、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と泡沫水吐水口との間の連通路の開閉手段であり、泡沫水吐出流量とシャワー水吐出流量とを調整する流量調整手段を備えたことを特徴とする吐水切替装置。
- 前記流量調整手段は、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と水流入口との間の連通路の断面積と、シャワー水吐出手段と水流入口との間の連通路の断面積との調整手段であることを特徴とする請求の範囲第1項記載の吐水切替装置。
- 泡沫水生成吐出手段の気水混合室に対してシャワー水吐出手段が第2方向へ相対移動することにより、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と水流入口との間の連通路の断面積と、シャワー水吐出手段と水流入口との間の連通路の断面積とが調整されることを特徴とする請求の範囲第2項記載の吐水切替装置。
- 水流入口と、水流入口に正対し水流入口に連通可能な気水混合室と気水混合室に連通可能な空気吸込口と泡沫水吐出口とを有する泡沫水生成吐出手段と、泡沫水生成吐出手段の気水混合室を取り巻いて配設され、シャワー水吐出穴を有し水流入口に連通可能なシャワー水吐出手段と、泡沫水生成吐出手段からの泡沫水の吐出とシャワー水吐出手段からのシャワー水の吐出とを選択的に切り替える吐出切替手段とを備え、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴が泡沫水生成吐出手段の空気吸込口を形成し、吐水切替手段は、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と泡沫水吐水口との間の連通路の開閉手段であり、泡沫水生成吐出手段の気水混合室に対してシャワー水吐出手段が第1方向へ相対移動することにより、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と泡沫水吐出口との間の連通路が開閉される吐水切替装置であって、垂直方向に互いに隣接する流入室と吐出室とを画成する隔壁と、隔壁から延びて吐出室を環状に形成し端部にフランジ状弁座が形成された柱状体と、柱状体の近傍で柱状体を取り囲んで隔壁に形成された複数の第1小径穴とを有する第1筒体と、同心に配設された内筒と外筒と、内筒と外筒との間に形成された第1環状隙間の一端を閉鎖する端壁と、周方向に互いに間隔を隔てて端壁に形成された複数の第2小径穴と、内筒の内周面から延びる環状弁体とを有する第2筒体とを備え、第2筒体の外筒が第1筒体に垂直方向に相対移動可能に外嵌合すると共に嵌合部がシールされ、第2筒体の内筒が第1小径穴の径方向外側で第1筒体の吐出室に進入して、吐出室の外周壁を形成する第1筒体周壁との間に第2環状隙間を形成すると共に前記柱状体との間に第3環状隙間を形成し、前記環状弁体が第3環状隙間内で前記フランジ状弁座に対峙していることを特徴とする吐水切替装置。
- 第2筒体の外筒の一部が第1筒体の一部に螺合していることを特徴とする請求の範囲第4項記載の吐水切替装置。
- フランジ状弁座の一部と第1筒体の隔壁との螺合部である第1螺合部と、第2筒体の外筒の一部と第1筒体の一部との螺合部である第2螺合部とが同心状に配置され、前記第1螺合部の締結時の回転方向に対する前記第2螺合部の締結時の回転方向を逆にしたことを特徴とする請求の範囲第5項記載の吐水切替装置。
- 前記フランジ状弁座のフランジ部の上流側面には、弾性および水密性を有するシール部材が設けられていることを特徴とする請求の範囲第6項記載の吐水切替装置。
- 前記第1筒体には、前記第2筒体を流れ方向から当接させて停止させるストッパが設けられ、前記第1筒体のねじ底部には、前記第2筒体のねじ山の頂部が乗り上げ可能な突起部が設けられていることを特徴とする請求の範囲第5項記載の吐水切替装置。
- 第2筒体の外筒が摺動可能に且つ緊密に第1筒体に外嵌合していることを特徴とする請求の範囲第4項記載の吐水切替装置。
- 第1筒体の切欠部に連続して、第1筒体の外周部に非ねじ部が設けられていることを特徴とする請求の範囲第9項記載の吐水切替装置。
- フランジ状弁座の周縁がR加工されていることを特徴とする請求の範囲第4項記載の吐水切替装置。
- 第1筒体の柱状体のフランジ状弁座が形成された端部が第1筒体の残余部とは別体形成されて柱状体の基部に固定され、当該端部がエラストマー材で構成されていることを特徴とする請求の範囲第4項記載の吐水切替装置。
- 前記第1筒体と前記第2筒体には、互いに乗り越え可能な突起部が設けられていることを特徴とする請求の範囲第4項記載の吐水切替装置。
- 泡沫水吐出時において、前記気水混合室から前記空気吸込口側へ通水することを防止するために、前記気水混合室から前記空気吸込口側への通水路の面積を小さくする手段を設けたことを特徴とする請求の範囲第4項記載の吐水切替装置。
- 前記第2筒体に設けられた上端スリット部がフィン形状に形成され、前記上端スリット部の上端面が第1筒体の隔壁の下面に当接されることにより、前記通水路の面積を小さくしたことを特徴とする請求の範囲第14項記載の吐水切替装置。
- 前記上端スリット部を独立した部品として形成したこと特徴とする請求の範囲第15項記載の吐水切替装置。
- 前記第2筒体の内筒先部の半径方向に貫通した小穴が複数個形成され、この内筒先部の上端面が第1筒体の隔壁の下面に当接されていることにより、前記通水路の面積を小さくしたことを特徴とする請求の範囲第14項記載の吐水切替装置。
- 前記小穴の形成体を独立した部品として形成したこと特徴とする請求の範囲第17項記載の吐水切替装置。
- 水流入口と、水流入口に正対し水流入口に連通可能な気水混合室と気水混合室に連通可能な空気吸込口と泡沫水吐出口とを有する泡沫水生成吐出手段と、泡沫水生成吐出手段の気水混合室を取り巻いて配設され、シャワー水吐出穴を有し水流入口に連通可能なシャワー水吐出手段と、泡沫水生成吐出手段からの泡沫水の吐出とシャワー水吐出手段からのシャワー水の吐出とを選択的に切り替える吐出切替手段とを備え、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴が泡沫水生成吐出手段の空気吸込口を形成し、吐水切替手段は、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と泡沫水吐水口との間の連通路の開閉手段であり、長手方向に互いに隣接する流入室と吐出室とを画成する隔壁と、隔壁から延びて吐出室を環状に形成し端部にフランジ状弁座が形成された柱状体と、柱状体の近傍で柱状体を取り囲んで隔壁に形成された複数の第1小径穴とを有する第1筒体と、同心に配設された内筒と外筒と、内筒と外筒との間に形成された第1環状隙間の一端を閉鎖する端壁と、周方向に互いに間隔を隔てて端壁に形成された複数の第2小径穴と、内筒の内周面から延びる環状弁体とを有する第2筒体とを備え、第2筒体の外筒が第1筒体に垂直方向に相対移動可能に外嵌合すると共に嵌合部がシールされ、第2筒体の内筒が第1小径穴の径方向外側で第1筒体の吐出室に進入して、吐出室の外周壁を形成する第1筒体周壁との間に第2環状隙間を形成すると共に前記柱状体との間に第3環状隙間を形成し、前記環状弁体が第3環状隙間内で前記フランジ状弁座に対峙していることを特徴とする吐水切替装置であって、前記端壁の外面の所定周方向領域が内筒から外筒へ向けて前記第1環状隙間の開放端へ接近する方向へ傾斜し、前記端壁の外面の残余周方向領域が第2小径穴に直交していることを特徴とする吐水切替装置。
- 水流入口と、水流入口に正対し水流入口に連通可能な気水混合室と気水混合室に連通可能な空気吸込口と泡沫水吐出口とを有する泡沫水生成吐出手段と、泡沫水生成吐出手段の気水混合室を取り巻いて配設され、シャワー水吐出穴を有し水流入口に連通可能なシャワー水吐出手段と、泡沫水生成吐出手段からの泡沫水の吐出とシャワー水吐出手段からのシャワー水の吐出とを選択的に切り替える吐出切替手段とを備え、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴が泡沫水生成吐出手段の空気吸込口を形成し、吐水切替手段は、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と泡沫水吐水口との間の連通路の開閉手段であり、垂直方向に互いに隣接する流入室と吐出室とを画成する隔壁と、隔壁から延びて吐出室を環状に形成し端部にフランジ状弁座が形成された柱状体と、柱状体の近傍で柱状体を取り囲んで隔壁に形成された複数の第1小径穴とを有する第1筒体と、同心に配設された内筒と外筒と、内筒と外筒との間に形成された第1環状隙間の一端を閉鎖する端壁と、周方向に互いに間隔を隔てて端壁に形成された複数の第2小径穴と、内筒の内周面から延びる環状弁体とを有する第2筒体とを備え、第2筒体の外筒が第1筒体に垂直方向に相対移動可能に外嵌合すると共に嵌合部がシールされ、第2筒体の内筒が第1小径穴の径方向外側で第1筒体の吐出室に進入して、吐出室の外周壁を形成する第1筒体周壁との間に第2環状隙間を形成すると共に前記柱状体との間に第3環状隙間を形成し、前記環状弁体が第3環状隙間内で前記フランジ状弁座に対峙していることを特徴とする吐水切替装置であって、径の異なる複数の同心円状に複数の第2小径穴が配設され、第2小径穴の延在方向と第2筒体の内筒及び外筒の延在方向との成す角度が、第2小径穴の配設円毎に異なることを特徴とする吐水切替装置。
- 水流入口と、水流入口に正対し水流入口に連通可能な気水混合室と気水混合室に連通可能な空気吸込口と泡沫水吐出口とを有する泡沫水生成吐出手段と、泡沫水生成吐出手段の気水混合室を取り巻いて配設され、シャワー水吐出穴を有し水流入口に連通可能なシャワー水吐出手段と、泡沫水生成吐出手段からの泡沫水の吐出とシャワー水吐出手段からのシャワー水の吐出とを選択的に切り替える吐出切替手段とを備え、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴が泡沫水生成吐出手段の空気吸込口を形成し、吐水切替手段は、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と泡沫水吐水口との間の連通路の開閉手段であり、前記泡沫水生成吐出手段及び前記シャワー水吐出手段は、内側の筒体である第1筒体と外側の筒体である第2筒体とを嵌合することによって形成され、切替ボタン内に設けられた切替棒がフランジ状弁座の上端に当接し、前記切替ボタンの操作に伴って前記切替棒が上下に移動することにより、前記フランジ状弁座が上下に移動して吐出切替を行うことを特徴とする吐水切替装置。
- 水流入口と、水流入口に正対し水流入口に連通可能な気水混合室と気水混合室に連通可能な空気吸込口と泡沫水吐出口とを有する泡沫水生成吐出手段と、泡沫水生成吐出手段の気水混合室を取り巻いて配設され、シャワー水吐出穴を有し水流入口に連通可能なシャワー水吐出手段と、泡沫水生成吐出手段からの泡沫水の吐出とシャワー水吐出手段からのシャワー水の吐出とを選択的に切り替える吐出切替手段とを備え、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴が泡沫水生成吐出手段の空気吸込口を形成し、吐水切替手段は、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と泡沫水吐水口との間の連通路の開閉手段であり、前記泡沫水生成吐出手段及び前記シャワー水吐出手段は、内側の筒体である第1筒体と外側の筒体である第2筒体とを嵌合することによって形成され、前記第2筒体の内筒の内部下方側に、山部と谷部とが内筒の周方向に沿って周期的に形成されたカムが設けられ、フランジ状弁座のフランジ部の外周部に径方向に突出した突起部が複数個設けられ、前記第2筒体の回転に伴って前記カムが前記突起部に摺動して前期突起部が前記カムの山部及び谷部に交互に当接することにより、前記フランジ状弁座が上下に移動して吐出切替を行うことを特徴とする吐水切替装置。
- 水流入口と、水流入口に正対し水流入口に連通可能な気水混合室と気水混合室に連通可能な空気吸込口と泡沫水吐出口とを有する泡沫水生成吐出手段と、泡沫水生成吐出手段の気水混合室を取り巻いて配設され、シャワー水吐出穴を有し水流入口に連通可能なシャワー水吐出手段と、泡沫水生成吐出手段からの泡沫水の吐出とシャワー水吐出手段からのシャワー水の吐出とを選択的に切り替える吐出切替手段とを備え、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴が泡沫水生成吐出手段の空気吸込口を形成し、吐水切替手段は、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と泡沫水吐水口との間の連通路の開閉手段であり、前記泡沫水生成吐出手段及び前記シャワー水吐出手段は、内側の筒体である第1筒体と外側の筒体である第2筒体とを螺合することによって形成され、前記第1筒体にスプライン部が設けられ、この第1筒体のスプライン部が水栓金具本体のスプライン部に嵌合可能であることを特徴とする吐水切替装置。
- 前記第1筒体と、この第1筒体に仮固定された前記第2筒体とが、フランジ状弁座によって水栓金具本体に取付け可能であることを特徴とする請求の範囲23項記載の吐水切替装置。
- 水流入口と、水流入口に正対し水流入口に連通可能な気水混合室と気水混合室に連通可能な空気吸込口と泡沫水吐出口とを有する泡沫水生成吐出手段と、泡沫水生成吐出手段の気水混合室を取り巻いて配設され、シャワー水吐出穴を有し水流入口に連通可能なシャワー水吐出手段と、泡沫水生成吐出手段からの泡沫水の吐出とシャワー水吐出手段からのシャワー水の吐出とを選択的に切り替える吐出切替手段とを備え、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴が泡沫水生成吐出手段の空気吸込口を形成し、吐水切替手段は、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と泡沫水吐水口との間の連通路の開閉手段であり、前記泡沫水生成吐出手段及び前記シャワー水吐出手段は、内側の筒体である第1筒体と外側の筒体である第2筒体とを螺合することによって形成され、前記第1筒体及び前記第2筒体の前記水栓金具本体への取付け側の一部がスパウト本体に埋め込まれるようにして固定されていることを特徴とする吐水切替装置。
- 水流入口と、水流入口に正対し水流入口に連通可能な気水混合室と気水混合室に連通可能な空気吸込口と泡沫水吐出口とを有する泡沫水生成吐出手段と、泡沫水生成吐出手段の気水混合室を取り巻いて配設され、シャワー水吐出穴を有し水流入口に連通可能なシャワー水吐出手段と、泡沫水生成吐出手段からの泡沫水の吐出とシャワー水吐出手段からのシャワー水の吐出とを選択的に切り替える吐出切替手段とを備え、シャワー水吐出手段のシャワー水吐出穴が泡沫水生成吐出手段の空気吸込口を形成し、吐水切替手段は、泡沫水生成吐出手段の気水混合室と泡沫水吐水口との間の連通路の開閉手段であり、前記泡沫水生成吐出手段及び前記シャワー水吐出手段は、内側の筒体である第1筒体と外側の筒体である第2筒体とを螺合することによって形成され、第1筒体と水栓金具本体との接合部の空隙にOリングを充填したことを特徴とする吐水切替装置。
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