JP4709267B2 - 水栓設備におけるシャワー吐水装置 - Google Patents
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Description
しかしながら従来用いられているシャワー吐水装置は単一種類のシャワー吐水部しか備えておらず、得られるシャワー吐水が1パターンのみであって使い勝手の点で不十分なものであった。
図13及び図14はその具体例を示している。
図13において200は吐水ヘッドで、202は第1シャワー吐水部、204は第2シャワー吐水部、205A,205B,205Cは吐水パターン切替用の操作ボタンである。
尚、本発明に対する先行技術として他に下記特許文献2,特許文献3及び特許文献4に開示されたものがある。
また切替手段における切替機構を簡単な構造でシンプルに構成でき、以ってシャワー吐水装置をコンパクトなものとなし得て美観を良好となし、またデザインの自由度を高めることができる。
図1において、10はキッチンの流し台、12はシンク、14はキャビネット、16はカウンターで、このカウンター16上にキッチン水栓(水栓設備)18が設置されている。
水栓本体20からは吐水管24がシンク12上方に向けて前方に延び出しており、その先端部の吐水ヘッド26にシャワー吐水装置28が設けられている。
同図に示しているようにシャワー吐水装置28は、円筒状の継手本体30と、円筒状をなす筒部材32と、回転により筒部材32を図2(A)中上下方向即ち吐水方向に移動操作する円筒状の操作リング34とを主要素として有している。
詳しくは、ねじリング38の内周面には雌ねじが形成されていて、その雌ねじに継手本体30の上端部外周面の雄ねじが螺合され、またねじリング38の外周面には雄ねじが形成されていて、この雄ねじが開口部36内周面に形成された雌ねじに螺合されており、かかるねじリング38を介して継手本体30が吐水ヘッド26に取り付けられている。
また円筒状をなす継手本体30の内部には、異物のろ過を行うためのストレーナ44が流路を横切る状態で配設されている。
操作リング34は、これらフランジ部46と環状溝48との嵌合に基づいて、継手本体30により抜止状態且つ回転可能な状態に支持されている。
一方上記筒部材32の外周面には、対応する2条の螺旋状の突条50が設けられていて、これら突条50が案内溝49に摺動可能に嵌合されている。
筒部材32は、これら案内溝49と突条50との案内作用によって、操作リング34の回転に伴い図2(A)中上下方向に移動させられる。
これら第1シャワー吐水部56と第2シャワー吐水部58とには、それぞれ多数のシャワー孔60,62が分散配置されている。
一方第2シャワー吐水部58のシャワー孔62は、図3中(B)の部分拡大図に示しているように、その通過水を吐水方向の軸心に対して平行方向の、即ち拡散シャワー流に対し相対的に内向き方向のストレートシャワー流として流出する形状とされている。
ここで第2シャワー吐水部58におけるシャワー孔62は、第1シャワー吐水部56におけるシャワー孔60の下流側の開口よりも大きな孔径で形成されている。
本例では、操作リング34を回転操作して筒部材32を図2(A)中上下方向即ち吐水方向に相対移動させることによって、シャワー吐水を設定した第1パターンの拡散シャワー流として吐水し、或いは吐水方向の軸心と平行方向の第2パターンのストレートシャワー流として吐水することができる。
即ち拡散シャワー吐水とストレートシャワー吐水との間でその切替えを行うことができる。
即ち第1パターンの拡散シャワー流が第2パターンのストレートシャワー流に変換されて、シャワー吐水装置28からシャワー吐水される。
この例では、第1シャワー吐水部56に突出部68が設けられており、(I)に示すように拡散シャワー吐水時においてこの突出部68が第2シャワー吐水部58におけるシャワー孔62に嵌合するようになっている。
この例においても上記と同様の効果が得られる。
この例は、筒部材32にシャワー孔60を有する第1シャワー吐水部56を一体に構成する一方、継手本体30側に、通孔72を有する変換部(シャワー流のパターンの変換部)74を一体に構成した例である。
この例は、スライドプレート79に第2シャワー吐水部58を一体に構成し、そしてスライドプレート79をスライド移動させることによって、第1シャワー吐水部56に対して第2シャワー吐水部58を、吐水方向の軸心と直角方向にスライド移動させるようにし、そしてそのスライド移動によって拡散シャワー吐水とストレートシャワー吐水とを切り替えるようになしたものである。
即ちこの例ではスライドプレート79が切替手段を構成している。
即ち第1シャワー吐水部56からの拡散シャワー流が、第2シャワー吐水部58によってその流れが変えられることなく、そのまま吐水(拡散シャワー吐水)される。
そしてその水室66内の水が、第2シャワー吐水部58のシャワー孔62からそのまま真直ぐ下向きにストレートシャワー吐水される。
この例では、第1シャワー吐水部56におけるシャワー孔60を吐水方向の軸心と平行方向のストレート形状となして、第1シャワー吐水部56からのシャワー流をストレートシャワー流となす一方、第2シャワー吐水部58におけるシャワー孔62を斜めの孔として、第2シャワー吐水部58から拡散シャワー流を流出(拡散シャワー吐水)させるようになした例である。
尚この例においても、図6の例と同様、第1シャワー吐水部56に対して第2シャワー吐水部58を吐水方向の軸心と直角方向にスライド移動可能となしてある。
一方(II)はストレートシャワー吐水時の状態を表しており、このときには第1シャワー吐水部56からのストレートシャワー流は、第2シャワー吐水部58に当ることなくそのまま第2シャワー吐水部58のシャワー孔62を通過して下向きにストレートシャワー流として吐水される。
この実施形態において、継手本体30は上端部外周面の雄ねじにおいて吐水ヘッド26の開口部36の雌ねじに直接ねじ結合されている。
この継手本体30は、その中心部に図中上下の空間を連通させる連通孔82が設けられているとともに、その外周面には筒部材32が嵌合されて、この筒部材32が図10の止ねじ80にて抜止状態に固定されている。
具体的には、この回転体84からは軸86が図中右向きに延び出していて、その軸86に操作つまみ88が固定具としてのナット90により筒部材32の外側において一体回転状態に固定されている。
そしてこれに応じて、回転体84における斜孔の図9(A)中下部は、拡散シャワー流を流出するためのシャワー孔60を成しており、またその上部は内向き方向のストレートシャワー流を流出するためのシャワー孔62を成している。
また一方図11(II)に示す状態としたとき、即ち第1シャワー吐水部56が図中上向き、第2シャワー吐水部58が下向きの状態となったときには、シャワー流は内向きの流れとなってストレートシャワー流となり吐水される。
尚本実施形態では軸86,操作つまみ88,ナット90等にて切替手段が構成されている。
またこのシャワー吐水装置28においても、シャワー吐水を拡散シャワー流とストレートシャワー流との間で切り替えるに際し、切替手段における切替機構を簡単な構造でシンプルに構成でき、以ってシャワー吐水装置28をコンパクトなものとなし得て美観を良好となし、またデザインの自由度を高めることができる。
28 シャワー吐水装置
32 筒部材
34 操作リング
46 フランジ部
48 環状溝
49 案内溝
50 突条
56 第1シャワー吐水部
58 第2シャワー吐水部
60,60F,62 シャワー孔
66 水室
74 変換部
79 スライドプレート
84 回転体
86 軸
88 操作つまみ
90 ナット
S 間隙
Claims (2)
- (イ)多数のシャワー孔から設定した第1パターンのシャワー流を流出させる第1シャワー吐水部と、(ロ)多数のシャワー孔から該第1パターンとは異なる第2パターンのシャワー流を流出させる、シャワー流のパターンの変換部としての第2シャワー吐水部と、(ハ)シャワー吐水を該第1パターンのシャワー流と該第2パターンのシャワー流との間で切り替える切替手段とを有しており、
前記第1シャワー吐水部と第2シャワー吐水部とは吐水方向に重複した状態で背中合せに且つ吐水方向の軸心と略直角方向の軸心回りに回転可能に配置されているとともに、前記切替手段が、それら第1シャワー吐水部と第2シャワー吐水部とを一体に該略直角方向の軸心回りに回転させて、該第2シャワー吐水部が下流側となる位置と、該第1シャワー吐水部が下流側となる位置との間で切替えを行うものとなしてあることを特徴とする水栓設備におけるシャワー吐水装置。 - 請求項1において、前記第1シャワー吐水部のシャワー孔と前記第2シャワー吐水部のシャワー孔とは連続した孔を形成していることを特徴とする水栓設備におけるシャワー吐水装置。
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