JP4248009B2 - 水栓設備における吐水装置 - Google Patents
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Description
そのために従来の吐水装置ではシャワー吐水口とストレート吐水口とを別々の位置に配置、詳しくはストレート吐水口を中心部に、シャワー吐水口をストレート吐水口を取り囲むようにその外周側に配置した上、切換手段によってシャワー吐水口からのシャワー吐水とストレート吐水口からのストレート吐水とを切り換えるようにしている。
この場合の切換手段は、シャワー吐水口への吐水路とストレート吐水口への吐水路との一方を閉鎖して他方を開放、または一方を開放して他方を閉鎖するといったものである。
図14において、200は水栓設備における吐水ヘッド202に設けられた吐水装置で、204は散水部材206の中心部に設けられたストレート吐水口、208はそのストレート吐水口204を取り囲むように外周側に設けられた、小孔の多数のシャワー孔208aから成るシャワー吐水口である。
これら連通開口214,216は、弁プレート218を貫通する形態で設けられている。
220は吐水路210,212の切換えを行う弁体で、アーム222,軸224を介してシーソー式のスイッチ操作部226に作動的に連結されている。
ここにおいて給水はシャワー吐水口208へと導かれて、そこから外部にシャワー吐水される。
ここにおいて給水はストレート吐水口204に導かれて、そこから外部に1束のストレート流でストレート吐水される。
この場合においてそのストレート吐水部はメッシュ状部材にて構成しておくことができる。
本発明によれば、重複状態にあるシャワー吐水部とストレート吐水部とを単に切換手段により回転させて上,下流位置を逆転させるだけでシャワー吐水,ストレート吐水の何れをも簡単に実現することができる。
図1において、10はキッチンの流し台、12はシンク、14はキャビネット、16はカウンタで、このカウンタ16上にキッチン水栓(水栓設備)18が設置されている。
この例において、キッチン水栓18はシングルレバー式の混合水栓で、20は水栓本体であり、その上部に操作レバー22が左右及び上下方向に回動可能に設けられている。
水栓本体20からは吐水管24がシンク12上方に向けて前方に延び出しており、その先端部の吐水ヘッド26に本実施形態の吐水装置28が設けられている。
同図に示しているように、吐水装置28は継手本体30と、円筒状をなす筒部材32と、メッシュ状部材からなるストレート吐水部36及びプレート状部材からなるシャワー吐水部34を組んで成る吐水部ユニット38とを主要素として有している。
継手本体30の上端部外周面には雄ねじが形成されており、この雄ねじにおいてかかる継手本体30が、吐水ヘッド26の吐水口用の開口部40内周面の雌ねじに螺合され、取り付けられている。
尚、継手本体30の下端部外周面と筒部材32との間もまた環状の弾性を有するシール部材46にて水密にシールされている。
また継手本体30には、その上流部と下流部とを連通させる連通孔60が図中上下方向に設けられている。
このメッシュ状部材から成るストレート吐水部36は、その網目が水を通過させる通孔50(図2(A)中部分拡大図参照)とされている。
一方シャワー吐水部34は、各孔ごとに独立した細流を吐射する多数のシャワー孔52を有しており、それらが分散配置されている(図2(B)参照)。
このシャワー吐水部34は通過水をシャワー状に流出させるもので、ここではシャワー流が吐水方向の軸心に対して外向きに広がった方向に流出される。
この軸54は筒部材32を貫通して外部に突き出しており、その突き出した外部に操作つまみ56が固定具(ここではナット)58により一体回転状態に固定してある。
本実施形態では、これら軸54,操作つまみ56,固定具58等により切換手段が構成されている。
そして吐水部ユニット38を180°回転させることで、シャワー吐水とストレート吐水とを切り換える。
この状態で吐水ヘッド26の中心孔42を通過して送られて来た水は、先ずストレート吐水部36の通孔50を通過した後シャワー吐水部34の各シャワー孔52を通過し、各シャワー孔52ごとに独立した細流を下方に吐射する。
即ちシャワー吐水部34からのシャワー流がそのまま吐水されてシャワー吐水となる。
詳しくは、中心孔42を通過して送られて来た水は先ずシャワー吐水部34を通過し、そこからシャワー流として下向きに流出する。
シャワー吐水部34から流出したシャワー流は、その下流側のメッシュ状部材から成るストレート吐水部36に当って、各通孔50の通過時にそれぞれが合流して1束のストレート流として下向きに吐水される。
即ちシャワー吐水部34からのシャワー流が、ストレート吐水部36を通過することによって、そこでストレート流に変換されて下向きに吐水(ストレート吐水)される。
図5に示しているように、この例では継手本体62が有底の円筒形状をなしており、その上端部がねじリング64を介して吐水ヘッド26に連結されている。
詳しくは、ねじリング64の内周面の雌ねじに対して継手本体62の上端部外周面の雄ねじが螺合され、またねじリング64の外周面の雄ねじが、吐水ヘッド26の吐水口用の開口部40内周面の雌ねじに螺合され、かかるねじリング64によって継手本体62がその開口部40に取付固定されている。
即ちこの例では、シャワー吐水部34が継手本体62に一体に構成されている。
筒部材67は上端部に内向きのフランジ部68を有していて、そのフランジ部68が、継手本体62の環状の溝70に嵌合しており、それらフランジ部68と溝70との嵌合に基づいて、筒部材67が継手本体62に対し回転可能且つ抜止状態に取り付けられている。即ちストレート吐水部66がシャワー吐水部34に対して吐水方向の軸心周りに回転可能とされている。
この例では、筒部材67及びフランジ部68,環状の溝70にて切換手段が構成されている。
尚この例において、シャワー吐水部34におけるシャワー孔52もまた、図5(B)に示しているように放射状且つ多数の同心円状に配列されている。
尚図5(A)において77は異物除去のためのストレーナである。
図6はその作用説明図である。
同図に示しているようにこのときにはストレート吐水部66の通孔76が、シャワー吐水部34のシャワー孔52と不一致の状態(非合致の状態)にあり、シャワー吐水部34からのシャワー流はストレート吐水部66に当って合流し、ストレート吐水部66の通孔76を通って下向きに1束のストレート流として吐水(ストレート吐水)される。
図7に示しているように、この例ではストレート吐水部66を薄板状のスライドプレート92に一体に構成し、そしてこれをスライドプレート92と一体にシャワー吐水部34に対して図7(A)中左右方向にスライド移動可能となしている。即ちストレート吐水部66をシャワー吐水部34に対して吐水方向と直角方向にスライド移動可能となしてある。
尚ストレート吐水部66がメッシュ状に構成してある点は上記と同様である。特にこの例では、そのメッシュの構成が図5に示すストレート吐水部66と基本的に同様の構成となしてある。
この例の場合、スライドプレート92が切換手段を成している。
図8(I)はそのシャワー吐水時の状態を表している。
この状態では、シャワー吐水部34のシャワー孔52とストレート吐水部66の通孔76とは合致した状態にあって、シャワー吐水部34からのシャワー流は、ストレート吐水部66に当ることなくそのままストレート吐水部66の通孔76を通って外部にシャワー吐水される。
この例では、メッシュ状をなすストレート吐水部66が筒部材78に一体に構成されている。
この筒部材78は、操作リング80の回転操作によって図中上下方向に移動可能とされている。
即ちストレート吐水部66が、継手本体62の底部として一体に構成されたシャワー吐水部34に対し図9(A)中上下方向、即ちシャワー吐水部34に対して接近及び離間方向に移動可能(吐水方向において移動可能)とされている。
この操作リング80の内周面には螺旋状をなす2条の案内溝81が形成されており、そこに筒部材78の外周面に設けられた螺旋状の2条の突出部82が案内溝81に沿って相対摺動可能に嵌入させられている。
この例では、筒部材78,操作リング80,フランジ部68,環状の溝70,螺旋状の案内溝81及び突出部82等にて切換手段が構成されている。
尚操作リング80の回転操作時に筒部材78が共回りしないように、筒部材78にはその内周側にスライド爪84が突出形成されており、そのスライド爪84が、継手本体62に設けられた縦方向のキー溝86に図中上下方向にスライド可能に係入している。
図10はそのシャワー吐水時とストレート吐水時の状態を示している。
一方図10(II)に示しているようにストレート吐水部66がシャワー吐水部34から図中下向きに離間した状態(ストレート吐水時に切り換えられた状態)の下では、シャワー吐水部34からのシャワー流はストレート吐水部66に当ってそこで合流し、通孔76を通過して下向きにストレート吐水される。
この例は、ストレート吐水部66がシャワー吐水部34に対して接近又は離間することによってシャワー吐水とストレート吐水とを切り換える点で図9及び図10に示す例と同様であるが、この例では筒部材78に空気取込口88が設けられている。
但しこの空気取込口88は、図12(II)に示すストレート吐水時において外部に開放された状態となる位置に設けられている。
一方図12(II)に示しているようにストレート吐水部66がシャワー吐水部34から図中下向きに離間した位置にある状態では、シャワー吐水部34からのシャワー流がストレート吐水部66に当って、そこから1束のストレート流として吐水(ストレート吐水)される。
この状態で吐水が行われるとその環状の空間に負圧が発生し、その負圧に基づいて外部の空気が空気取込口88から内部に取り込まれ、そして取り込まれた空気が吐水流に混ざってストレート吐水部66からのストレート吐水が空気混じりの泡沫流となる。
この例では、図13(I)に示しているようにシャワー吐水時においてはストレート吐水部94が筒部材78とともに上昇位置にあって、シャワー吐水部34からのシャワー流はそのまま下向きに吐水(シャワー吐水)される。
一方図13(II)に示しているようにストレート吐水部94が筒部材78とともに下降位置にあるときには、シャワー吐水部34からのシャワー流のうち外周側の部分がストレート吐水部94におけるテーパ部90に当って内向きの跳返りを生じ、その跳返り水によってシャワー流全体が1束のストレート流としてストレート吐水部94より下向きに吐水(ストレート吐水)される。
28 吐水装置
34 シャワー吐水部
50 通孔
52 シャワー孔
56 操作つまみ
66 ストレート吐水部
67 筒部材
80 操作リング
88 空気取込口
Claims (1)
- (イ)各孔ごとに独立した細流を吐射する多数のシャワー孔を分散配置して成り、通過水をシャワー流として流出させるシャワー吐水部と、(ロ)多数の水の通孔を分散配置して成り、通過水を一束のストレート流として流出させるストレート吐水部と、(ハ)シャワー吐水とストレート吐水とを切り換える切換手段とを有しており、
ストレート吐水時において、前記切換手段により前記シャワー吐水部の下流側に前記ストレート吐水部を位置させて、該シャワー吐水部によるシャワー流を該ストレート吐水部によりストレート流に変換して吐水するようになしてあるとともに、
シャワー吐水時において前記シャワー吐水部からのシャワー流を前記ストレート吐水部でストレート流に変換することなくそのままシャワー吐水するようになしてあり、
前記シャワー吐水部とストレート吐水部とは、ストレート吐水時及びシャワー吐水時の何れにおいても吐水方向に重複した状態に配置してあって、
該重複状態を維持したまま吐水方向と略直角方向の軸心周りに回転可能に設けてあり、前記切換手段は、それらシャワー吐水部及びストレート吐水部を該軸心周りに回転させて、シャワー吐水時においては前記シャワー吐水部を前記ストレート吐水部に対して下流側に、ストレート吐水時においては該ストレート吐水部を該シャワー吐水部に対して下流側に位置させるように成してあり、且つ該ストレート吐水部は、該シャワー吐水部からのシャワー流を自身に当てて前記通孔の通過時に合流させ、一束のストレート流として吐水するものとなしてあることを特徴とする水栓設備における吐水装置。
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