JP5212915B2 - 吐水切替水栓装置 - Google Patents

吐水切替水栓装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5212915B2
JP5212915B2 JP2009071972A JP2009071972A JP5212915B2 JP 5212915 B2 JP5212915 B2 JP 5212915B2 JP 2009071972 A JP2009071972 A JP 2009071972A JP 2009071972 A JP2009071972 A JP 2009071972A JP 5212915 B2 JP5212915 B2 JP 5212915B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water discharge
shower
valve body
drive shaft
rectifying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009071972A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010222859A (ja
Inventor
稔 芝田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2009071972A priority Critical patent/JP5212915B2/ja
Publication of JP2010222859A publication Critical patent/JP2010222859A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5212915B2 publication Critical patent/JP5212915B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は吐水切替水栓装置に関し、特に整流吐水口とシャワー吐水口とを有するシャワーヘッド本体からの整流吐水とシャワー吐水とを切替可能な吐水切替水栓装置に関する。
従来、台所のシンク等に設けられた切替水栓において、吐水ヘッドの先端に設けられた切替操作部を回転操作することにより、整流吐水とシャワー吐水を切替可能な水栓装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のシャワーヘッドでは、略円筒形状のシャワーヘッド本体内の軸心方向に沿って切替軸部が配置されており、先端の切替操作部の回転操作に連動して、切替軸部がシャワーヘッド本体の軸心を中心として回転するようになっている。シャワーヘッド本体の側面には整流吐水口とシャワー吐水口が設けられており、切替軸部の回転位置に応じて、切替軸部内を通って整流吐水口から吐水される流路と、切替軸部周囲を通ってシャワー吐水口から吐水される流路とが切替えられるようになっている。
一方、吐水管の先端に、整流吐水とシャワー吐水の切替えのためではなく、流量調節のための回転操作部が設けられた水栓装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載の水栓装置では、吐水管の先端に回転操作部が設けられ、この回転操作部は、吐水管内に配置された流調弁を回転可能となっている。この流調弁の回転により、流調弁に形成された吐水開口と吐水口とが重なる面積(すなわち流路面積)を調整することができるので、流量調整が可能となる。
特開平2002−266396号公報 特開平2004−308212号公報
しかしながら、特許文献1のシャワーヘッドでは、切替部材がシャワーヘッド本体の軸中心位置に配置されており、整流吐水時にはこの切替部材内部が流路となり、また、シャワー吐水時には切替部材外部(すなわち切替部材とシャワーヘッド本体の周壁との間)が流路となる構造である。このため、特許文献1のシャワーヘッドでは、シャワーヘッド本体の外径寸法が大きくなってしまい、シャワーヘッド本体により、シンク内の視界が狭められてしまうという問題があった。
一方、特許文献2の水栓装置においては、流調弁の内部のみが流路となっており、かつ、流調弁が軸中心から偏心した位置に配置されているので、吐出口が吐水管からそれほど突出しない構造となっている。このため、特許文献2の水栓装置では、全体として凹凸形状が少なく、吐水管の外径寸法が大きくならなくて済む構造となる。
このように、流量調整用の吐水管では、吐水口を切替える機構がないため、吐水ヘッド径を比較的小さくできるものが知られているが、流量調整用の吐水管に比べて、吐水口を切替える機構を内部に組み込む必要があるため、シャワーヘッド径が大きくなってしまう吐水口切替用のシャワーヘッドでは、流量調整用の吐水管のように簡単に、シャワーヘッド径を小さくできるものがなく、シンク内の視界が狭められてしまうという問題が依然として存在していた。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、シンク内の視界確保と作業空間の拡大を実現するため、シャワーヘッド本体から吐出口等が突出せず、かつ、シャワーヘッド自体の径寸法を小さくすることが可能な吐水切替水栓装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、整流吐水部とシャワー吐水部が形成された略円筒状のシャワーヘッド本体と、このシャワーヘッド本体に回転可能に固定され、回転操作により整流吐水部からの吐水とシャワー吐水部からの吐水とを切替える吐水切替部と、を備えた吐水切替水栓装置であって、吐水切替部は、シャワーヘッド本体の先端に、このシャワーヘッド本体の軸中心方向に沿う回転軸を中心として回転可能に設けられた操作部と、操作部の回転運動を回転軸方向の進退運動に変換する運動変換部と、シャワーヘッド本体内で回転軸に対して整流吐水部及びシャワー吐水部と反対側に偏心した位置で回転軸方向に延びると共に、一端側が駆動力伝達部材に連結され他端側が弁体に連結された弁体駆動軸と、弁体の回転軸方向への進退移動によって、整流吐水部からの吐水とシャワー吐水部からの吐水とを切替可能な流路形成部と、を備え、弁体駆動軸は、操作部が回転操作されることにより、偏心位置に保持された状態で、弁体駆動軸案内部材及び駆動力伝達部材を介して回転軸方向に進退移動することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、弁体を駆動する弁体駆動軸が、シャワーヘッド本体の軸中心に沿って略円筒状のシャワーヘッド本体内に配置されているが、この弁体駆動軸は、シャワーヘッド本体の軸中心方向に対して偏心した位置、つまり、シャワーヘッド本体の軸中心方向に沿う操作部の回転軸から、径方向にオフセットされた位置に配設されている。このように弁体駆動軸が操作部の回転中心から径方向の一方側にオフセットされていることにより、径方向の他方側で整流吐水部とシャワー吐水部の配置スペースを確保することができるので、シャワーヘッド本体から径方向にほとんど突出しないように整流吐水部とシャワー吐水部を設けることが可能となる。これにより、シャワーヘッド本体をスリムな円筒形状とすることができ、シンク内の視界確保と作業空間の拡大を実現することが可能な吐水切替水栓装置を提供することができる。
また、本発明において好ましくは、運動変換部は、操作部の回転操作により回転軸を中心として回転する円筒状の弁体駆動軸案内部材であって、その内壁に螺旋状の案内溝が形成された弁体駆動軸案内部材と、弁体駆動軸案内部材の案内溝に係合し、弁体駆動軸案内部材の回転によって回転軸方向に進退移動可能な駆動力伝達部材と、を有し、弁体駆動軸が、駆動力伝達部材に連結されている。
このように構成された本発明においては、操作部が回転することによって、弁体駆動軸案内部材が連動して回転し、この弁体駆動軸案内部材の螺旋溝に配置された駆動力伝達部材が回転軸方向に移動することができる。そして、この軸方向運動により、駆動力伝達部材に連結された弁体駆動軸を回転軸方向に進退移動させることが可能となる。
また、本発明において好ましくは、流路形成部は、弁体の回転軸方向への進退移動により、弁体と平面シールする整流吐水弁座部とシャワー吐水弁座部と、を備え、弁体が整流吐水弁座部に対して平面シールするときに整流吐水部への流路を遮断しシャワー吐水部から吐水させ、弁体がシャワー吐水弁座部に対して平面シールするときにシャワー吐水部への流路を遮断し整流吐水部から吐水させる。
このように構成された本発明においては、弁体が軸方向に進退移動することによって、弁体と整流吐水弁座部及びシャワー吐水弁座部とが、平面シールする構成であるので、弁体が他部材と摺接せず、弁体部分を長寿命化することができる。
また、本発明において好ましくは、整流吐水部とシャワー吐水部は、弁体を挟んでシャワーヘッド本体の軸線方向に並んで配置されている。
このように構成された本発明においては、整流吐水部とシャワー吐水部とがシャワーヘッド本体の軸心方向において、互いに干渉しない位置関係となり、弁体の移動により流路が切替えられた際に、整流吐水部とシャワー吐水部へのそれぞれの流路を軸方向に分離することができ、よりシャワーヘッド本体を小径でスリムな構成とすることが可能となる。
本発明の吐水切替吐水切替水栓装置によれば、シャワーヘッド本体から吐出口等が突出せず、かつ、シャワーヘッド自体の径寸法を小さくすることが可能であり、シンク内の視界確保と作業空間の拡大を実現することができる。
本発明の実施形態におけるシャワー水栓の正面図及び側面図である。 本発明の実施形態におけるシャワーヘッドの側面図である。 本発明の実施形態におけるシャワー水栓と既存の水栓装置を示す図である。 本発明の実施形態におけるシャワーヘッドの分解斜視図である。 本発明の実施形態におけるカム部材の説明図である。 本発明の実施形態における弁体駆動軸とピンの組立体の斜視図である。 本発明の実施形態における第1流路形成部材の説明図である。 本発明の実施形態におけるシャワーヘッドの断面図である。 本発明の実施形態におけるシャワーヘッドの断面図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1乃至図9を参照して、本発明の実施形態による吐水切替水栓装置を説明する。図1はシャワー水栓の正面図及び側面図、図2はシャワーヘッドの側面図、図3はシャワー水栓と既存の水栓装置を示す図、図4はシャワーヘッドの分解斜視図、図5はカム部材の説明図、図6は弁体駆動軸とピンの組立体の斜視図、図7は第1流路形成部材の説明図、図8及び図9はシャワーヘッドの断面図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態による吐水切替水栓装置10(以下、「シャワー水栓10」という)は、シンク1の基台2に取り付けられる水栓本体11と、水栓本体11の上部に取り付けられたシャワーヘッド20とを備えている。
水栓本体11には操作レバー12が設けられており、使用者は、この操作レバー12を操作することにより、シャワーヘッド20から吐水させることができる。
シャワーヘッド20は、水栓本体11の上端部からシンク1の内側に向けて斜め上方に延びるシャワーヘッド本体21と、整流吐水・シャワー吐水を切替え操作するための吐水切替部30を構成する操作部31とを備えている。
図2に示すように、シャワーヘッド本体21は、その側面の先端側に整流吐水部23が設けられ、整流吐水部23よりも水栓本体11側にシャワー吐水部24が設けられている。これら整流吐水部23とシャワー吐水部24は、シャワーヘッド本体21の長手方向(軸線方向)に並ぶように配列されている。そして、本実施形態では、シャワーヘッド本体21及び操作部31が、各々略同径寸法の円柱形状であり、シャワーヘッド20は、全体として凹凸の極めて少ない略円柱形状をなしている。なお、本実施形態ではシャワーヘッド20が略円柱形状であるが、これに限らず、断面略楕円形状,断面略矩形状であってもよい。
操作部31は、シャワーヘッド本体21の軸中心Aを回転軸として、所定の角度範囲内で回転可能となっている。
なお、本実施形態では、整流吐水部23がシャワー吐水部24よりもシャワーヘッド20の先端側に設けられているが、これに限らず、シャワー吐水部24を整流吐水部23よりも先端側に設けてもよい。
図3には、本実施形態のシャワー水栓10に加えて、既存の水栓装置10a,10bが破線で示されている。水栓装置10aは、その吐水口が本実施形態のシャワー水栓10の先端部分よりもシンク1側に位置するように、吐水管が上方に延びた後、湾曲して下方に延びている。また、水栓装置10bは、吐水管が低い位置から斜め上方に延びると共に、比較的大きな吐水ヘッドを有している。
したがって、水栓装置10a,10bは、使用者がシンク1内で大なべなどの背が高く大きなものを使用する際に、吐水口が邪魔になって作業が行い難い場合があった。また、使用者の視線Pに対して、水栓装置10a,10bは、吐水管が湾曲していたり、シャワーヘッドが大型であったりしているので、視界が妨げられてしまう場合があった。水栓装置10aの場合、吐水管に妨げられて、使用者に対して吐水管の向こう側にあるものが視認し難い場合が生じ得る。また、水栓装置10bの場合、吐水管に妨げられて、シンク1内にあるものが視認し難い場合が生じ得る。
これに対し、本実施形態のシャワー水栓10では、シャワーヘッド20が小径であり、かつ、視線Pと同じ方向に延びているため、使用者の視界を妨げる程度を大幅に低減することができる。
図4は、本実施形態のシャワーヘッド20の分解斜視図である。シャワーヘッド本体21は、円筒形状の管体22と、管体22の一方側の側面に形成された開口22a,22bにそれぞれ固定された整流吐水部23,シャワー吐水部24を備えている(図2参照)。整流吐水部23は整流吐水口23aを有し、シャワー吐水部24は多数の小孔が形成されたシャワー散水板24aによりシャワー吐水口を形成している(図2参照)。
吐水切替部30は、使用者が把持して回転操作を行う操作部31と、操作部31に固定された略有底円筒形状のホルダー部材32と、ホルダー部材32内に固定された弁体駆動軸案内部材としてのカム部材33と、カム部材33の螺旋状のカム溝に沿って案内される駆動力伝達部材としてのピン36と、このピン36が先端側に固定されピン36よりも他端側に弁体39が配置された弁体駆動軸38と、整流吐水口23aへの流路を形成する第1流路形成部材40と、シャワー散水板24aへの流路を形成する第2流路形成部材44(図8、図9参照)とを備えている。本実施形態では、カム部材33とピン36により、操作部31の回転運動を軸方向の進退運動に変換する運動変換部37が形成される。
操作部31は、略有底円筒形状の部材であり、内部にホルダー部32が一体に固定されている。ホルダー部材32には、開口側(弁体駆動軸38側)の縁部に向けて軸方向に延びる複数のスリット32aが形成されている。
図5(A)に示すように、カム部材33は、2つの部材、すなわち第1カム部材34と第2カム部材35から構成されている。第1及び第2カム部材34,35は、それぞれ円形開口が形成された円盤部34a,35aと、円盤部から直交する軸方向に延びる3つの周面部34b,35bを備えている。
また、周面部34b,35bの径方向内側には、カム面34c,35cが形成されている。カム面34c,35cは、円盤部34a,35aの面に対して傾斜した面であり、第1カム部材34,第2カム部材35にそれぞれ同一形状のものが2つずつ互いに中心角で180度離間して形成されている。
図5(A)に示すように、円盤部34a,35aを向き合わせて、互いの周面部34b,35bを相手の周面部間の隙間に嵌め込むことにより、同図(B)に示すように、第1カム部材34と第2カム部材35は一体に嵌合する。このとき、同図(C)に示すように、相対するカム面34c,35cが軸方向に所定距離だけ離間した状態となる。これにより、カム部材33には、中心角で180度離間した螺旋状の2つのカム溝33aが形成される。本実施形態では、動作角度は約90度である。第1カム部材34と第2カム部材35との間にピン36を挟み込んで、両者を嵌合固定することで、ピン36の両端部がそれぞれカム溝33aに挿入された状態で、ピン36をカム部材33内に配置することができる。
さらに、周面部34b,35bの外周面には、径方向に延びる係合突起34d,35dが形成されている。この係合突起34d,35dは、ホルダー部材32のスリット32aに嵌まり込み、これにより、カム部材33とホルダー部材32とが一体に固定される。
図6に示すように、弁体駆動軸38は、細径の円柱状の軸部材38aの先端側に保持部材38bが設けられ、軸部材38aの他端側(本例では、軸部材38aの中央部分)に弁体39が設けられている。
保持部材38bは、軸部材38aよりも僅かに拡径された円柱部分であり、中心角で180度離間した位置に軸方向に沿ってそれぞれ溝38cが形成されている。そして、保持部材38bには、これら2つの溝38cを貫通するように(すなわち軸部材38aと直交するように)、ピン36が固定されている。なお、後述するように、弁体駆動軸38は、管体22,操作部31,ホルダー部材32,カム部材33の中心軸から偏心した位置に配置されており、ピン36は、保持部材38bの一方側よりも他方側(図6では下側)に長く突出した状態で固定されている。
弁体39は、軸部材38aから径方向に拡径するように一体形成された円板状部材39aと、この円板状部材39aの両面を覆うように取り付けられたシール部材39bから構成されている。シール部材39bは、公知のゴム部材等から形成されたものであり、シール面が軸部材38aの両面となっている。
図7に示すように、第1流路形成部材40は、図中右側に大径な開口部41が形成され、図中左側に小径な開口部42が形成された筒状部材であり、さらに側面に整流吐水部23をねじ込むための開口部43が形成されている。これら開口部41,42,43は、内部で連通している。
開口部41は、円形の開口であり、円形の端面(整流吐水弁座部)41aが形成されている。この端面41aに弁体39のシール部材39bが液密的に平面シール可能となっている。
開口部42は、弁体駆動軸38の保持部材38bの断面外形と略同一形状に形成されている。すなわち、開口部42には、保持部材38bの溝38cに係合する突起部42aが上下に形成されている。この突起部42aは、開口部42の縁部から内径方向に突出するように形成されている。弁体駆動軸38が第1流路形成部材40に組み付けられた状態では、ピン36が第1流路形成部材40の外側(すなわち開口部42の左側)に位置し、保持部材38bの溝38cに開口部42の突起部42aが嵌まり込む。したがって、弁体駆動軸38及びピン36は、溝38cと突起部42aとの係合により回り止めされた状態で、第1流路形成部材40に対して軸方向に移動可能となる。なお、この軸方向の移動は、溝38c内で突起部42aが移動できる範囲に制限される。
図8に示すように、第2流路形成部材44は、管体22内に回り止め状態で配置されており、水栓本体11側からの湯水混合水を導く主流路44aと、主流路44aの下側でシャワー吐水部24に導くシャワー吐水流路44bとを備えている。
主流路44aからの流水は、流れ方向を反転させて円形の開口部(シャワー吐水弁座部)44cを通ってシャワー吐水流路44bに入る。この開口部44cは、第1流路形成部材40の開口部41と正対するように配置されており、弁体39のシール部材39bが液密的に平面シール可能となっている。
また、第2流路形成部材44は、シャワー吐水流路44b内に軸支持部44dが形成されている。この軸支持部44dは、弁体駆動軸38の軸部材38aの他端側(上流側)を摺動可能に支持するように形成されている。
図8から分かるように、弁体駆動軸38の軸中心Bは、シャワーヘッド本体21の軸中心Aから、整流吐水部23及びシャワー吐水部24が設けられた側と反対側の径方向に偏心されている。つまり、このオフセットした構成により、シャワーヘッド本体21の管体22内に、整流吐水部23及びシャワー吐水部24の十分な取り付けスペースを確保することができる。このため、管体22からの突出を抑制して、略円柱形状のシャワーヘッド20を形成することができる。
次に、図8及び図9を参照して、本発明の実施形態によるシャワー水栓10の作用を説明する。
図8はシャワー吐水状態を示し、図9は整流吐水状態を示しており、使用者は、整流吐水とシャワー吐水とを操作部31の回転操作により切替えることができる。
図8に示すシャワー吐水状態では、弁体39は第1位置(シャワー吐水位置)に位置している。すなわち、このとき弁体39は、第1流路形成部材40の開口部41の整流吐水弁座部41aと平面シールしている。これにより、第1流路形成部材40の開口部41が塞がれて遮断され、水栓本体11からの流水は、第2流路形成部材44の主流路44aを通って、開口部44cを通過して、シャワー吐水部24に導かれ、シャワー散水板24aより吐水される。
一方、図9に示す整流吐水状態では、弁体39は第2位置(整流吐水位置)に位置している。すなわち、このとき弁体39は、第2流路形成部材44の開口部(シャワー吐水弁座部)44cと平面シールしている。これにより、第2流路形成部材44の開口部44cが塞がれて遮断され、水栓本体11からの流水は、第2流路形成部材44の主流路44aを通って、第1流路形成部材40の開口部41を通過して、整流吐水部23に導かれ、整流吐水口23aより吐水される。
次に、図8のシャワー吐水状態から図9の整流吐水状態への操作について説明する。弁体39が第1位置(シャワー吐水位置)に位置している状態で、操作部31を所定の整流吐水方向に回転操作すると、操作部31と共にホルダー部材32及びカム部材33が、シャワーヘッド本体21の軸中心Aを回転中心として一体となって回転する。これにより、カム部材33に装着されているピン36がカム部材33のカム溝33aに案内されて、図8の右側へ軸線方向に移動する。
なお、ピン36と弁体駆動軸38が一体に固定され、かつ、弁体駆動軸38が第1流路形成部材40によって回り止め状態で摺動可能に保持されているので、カム部材33が回転する際、ピン36は回転することなく、軸方向のみに移動する。
カム部材33の回転によってピン36が図中右側へ移動すると、これによって弁体駆動軸38が弁体39と共に、弁体駆動軸38の軸中心Bに沿って右側に移動する。これにより、弁体39は、第1流路形成部材40の開口部41を平面シールしていた第1位置(図8のシャワー吐水位置)から、第2流路形成部材44の開口部44cを平面シールする第2位置(図9の整流吐水位置)まで移動する。
弁体39が整流吐水位置まで移動することにより、流路が完全に切替えられ、水栓本体11からの流水は、整流吐水口23aから吐水される。
また、図9の整流吐水状態から図8のシャワー吐水状態への操作については、操作部31を整流吐水方向とは逆方向のシャワー吐水方向に回転操作することにより行うことができる。この回転操作により、操作部31,ホルダー部材32及びカム部材33が、シャワーヘッド本体21の軸中心Aを回転中心として一体となって回転し、これにより、カム部材33に装着されているピン36がカム部材33のカム溝33aに案内されて、図9の左側へ軸線方向に移動する。
カム部材33に回転によってピン36が図中左側へ移動すると、これによって弁体駆動軸38が弁体39と共に、弁体駆動軸38の軸中心Bに沿って左側に移動する。これにより、弁体39は、図9の第2位置(整流吐水位置)から図8の第1位置(シャワー吐水位置)まで移動する。
弁体39がシャワー吐水位置まで移動することにより、流路が完全に切替えられ、水栓本体11からの流水は、シャワー散水板24aから吐水される。
本実施形態のシャワー水栓10では、弁体駆動軸38が、操作部31の回転中心であるシャワーヘッド本体21の軸中心Aから、整流吐水部23及びシャワー吐水部24が形成された側とは反対側の径方向にオフセットされた位置に配設されている。このため、シャワーヘッド本体21の管体22内に、整流吐水部23とシャワー吐水部24の配置スペースを確保することができ、シャワーヘッド本体21から径方向にそれほど突出しないように整流吐水部23とシャワー吐水部24を設けることが可能となる。これにより、シャワーヘッド本体21をスリムな円筒形状とすることができ、シンク1内の視界確保と作業空間の拡大を実現することが可能となる。
なお、本実施形態のように、操作部31の回転軸がシャワーヘッド本体21の軸中心Aと一致することが好ましいが、これに限らず、操作部31の回転軸とシャワーヘッド本体21の軸中心Aとが径方向にずれていてもよい。
また、本実施形態のシャワー水栓10では、カム部材33によって、操作部31の回転を軸方向の移動に変換し、弁体駆動軸38を介して弁体39を軸方向に進退移動させるように構成されている。そして、本実施形態のシャワー水栓10では、この進退移動により、弁体39を整流吐水弁座部41aと、シャワー吐水弁座部44cとに、平面シールさせるように構成されている。これにより、弁体39を他部材に摺接させることなく、流路方向を切替えることができるので、弁体部分を長寿命化することができる。また、摺接部分がないのでグリス等の使用を不要とすることができる。
また、本実施形態のシャワー水栓10では、整流吐水部23とシャワー吐水部24が弁体39を挟んでシャワーヘッド本体21の軸線方向に並んで配置されているので、整流吐水部23とシャワー吐水部24へのそれぞれの流路を弁体39の両側、すなわち軸方向に分離することができ、流路が径方向に重なることを抑制することが可能であるので、よりシャワーヘッド本体21を小径でスリムな構成とすることができる。
なお、本実施形態では、運動変換部を構成する弁体駆動軸案内部材として螺旋状のカム溝33aを有するカム部材33を用い、駆動力伝達部材としてカム溝33aと係合するピン36を用いているが、これに限らず、その他の回転運動を進退運動に変換できる公知の構造を採用してもよく、例えば、弁体駆動軸案内部材として雌ねじ部材,駆動力伝達部材として雄ねじ部材を用いてもよい。
また、本実施形態では、ホルダー部材32にカム部材33が連結され、弁体駆動軸38にピン36が連結された構成であるが、これに限らず、ホルダー部材32にピン36が連結され、弁体駆動軸38にカム部材33が連結された構成であってもよい。同様に、ホルダー部材32に雄ねじ部材が連結され、弁体駆動軸38に雌ねじ部材が連結された構成であってもよい。
1 シンク
2 基台
10 シャワー水栓(吐水切替水栓装置)
11 水栓本体
12 操作レバー
20 シャワーヘッド
21 シャワーヘッド本体
22 管体
23 整流吐水部
23a 整流吐水口
24 シャワー吐水部
24a シャワー散水板
30 吐水切替部
31 操作部
32 ホルダー部材
33 カム部材(弁体駆動軸案内部材)
33a カム溝
34 第1カム部材
35 第2カム部材
36 ピン(駆動力伝達部材)
37 運動変換部
38 弁体駆動軸
39 弁体
40 第1流路形成部材
41a 端面(整流吐水弁座部)
42a 突起部
44 第2流路形成部材
44a 主流路
44b シャワー吐水流路
44c 開口部(シャワー吐水弁座部)
44d 軸支持部

Claims (4)

  1. 整流吐水部とシャワー吐水部が形成された略円筒状のシャワーヘッド本体と、このシャワーヘッド本体に回転可能に固定され、回転操作により前記整流吐水部からの吐水と前記シャワー吐水部からの吐水とを切替える吐水切替部と、を備えた吐水切替水栓装置であって、
    前記吐水切替部は、
    前記シャワーヘッド本体の先端に、このシャワーヘッド本体の軸中心方向に沿う回転軸を中心として回転可能に設けられた操作部と、
    前記操作部の回転運動を前記回転軸方向の進退運動に変換する運動変換部と、
    前記シャワーヘッド本体内で前記回転軸に対して前記整流吐水部及び前記シャワー吐水部と反対側に偏心した位置で前記回転軸方向に延びると共に、一端側が前記運動変換部に連結され他端側が弁体に連結された弁体駆動軸と、
    前記弁体の前記回転軸方向への進退移動によって、前記整流吐水部からの吐水と前記シャワー吐水部からの吐水とを切替可能な流路形成部と、を備え、
    前記弁体駆動軸は、前記操作部が回転操作されることにより、前記偏心位置に保持された状態で、前記運動変換部を介して前記回転軸方向に進退移動することを特徴とする吐水切替水栓装置。
  2. 前記運動変換部は、
    前記操作部の回転操作により前記回転軸を中心として回転する円筒状の弁体駆動軸案内部材であって、その内壁に螺旋状の案内溝が形成された前記弁体駆動軸案内部材と、
    前記弁体駆動軸案内部材の案内溝に係合し、前記弁体駆動軸案内部材の回転によって前記回転軸方向に進退移動可能な駆動力伝達部材と、を有し、
    前記弁体駆動軸が、前記駆動力伝達部材に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の吐水切替水栓装置。
  3. 前記流路形成部は、前記弁体の前記回転軸方向への進退移動により、前記弁体と平面シールする整流吐水弁座部とシャワー吐水弁座部と、を備え、前記弁体が前記整流吐水弁座部に対して平面シールするときに前記整流吐水部への流路を遮断し前記シャワー吐水部から吐水させ、前記弁体が前記シャワー吐水弁座部に対して平面シールするときに前記シャワー吐水部への流路を遮断し前記整流吐水部から吐水させることを特徴とする請求項1又は2に記載の吐水切替水栓装置。
  4. 前記整流吐水部と前記シャワー吐水部は、前記弁体を挟んで前記シャワーヘッド本体の軸線方向に並んで配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の吐水切替水栓装置。
JP2009071972A 2009-03-24 2009-03-24 吐水切替水栓装置 Active JP5212915B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009071972A JP5212915B2 (ja) 2009-03-24 2009-03-24 吐水切替水栓装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009071972A JP5212915B2 (ja) 2009-03-24 2009-03-24 吐水切替水栓装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010222859A JP2010222859A (ja) 2010-10-07
JP5212915B2 true JP5212915B2 (ja) 2013-06-19

Family

ID=43040342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009071972A Active JP5212915B2 (ja) 2009-03-24 2009-03-24 吐水切替水栓装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5212915B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6308350B2 (ja) * 2012-09-28 2018-04-11 Toto株式会社 キッチン用水栓
CN107829470A (zh) * 2017-12-04 2018-03-23 浙江拓真洁具有限公司 一种新型水龙头
JP7229459B2 (ja) * 2018-09-26 2023-02-28 Toto株式会社 吐水装置
CN109899564A (zh) * 2019-04-02 2019-06-18 李正君 一种用于淋浴器的分水阀

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0543876Y2 (ja) * 1988-08-12 1993-11-05
JPH0510466A (ja) * 1991-07-05 1993-01-19 Ube Ind Ltd 切換装置
JP3947364B2 (ja) * 2001-03-09 2007-07-18 株式会社三栄水栓製作所 切替機構付シャワヘッドを備えたスプレー混合栓
JP2004202169A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Akira Okabe シャワーヘッド
JP4354728B2 (ja) * 2003-04-04 2009-10-28 株式会社Inax 水栓器具
JP2008223408A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Toto Ltd 吐水装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010222859A (ja) 2010-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100320295A1 (en) Shower head apparatus with adjustable flow rate arrangement
JP4428343B2 (ja) 水栓設備における吐水装置
JP5212915B2 (ja) 吐水切替水栓装置
US7472846B2 (en) Integrated swivel spray aerator with diverter
CA2829789C (en) Flow control valve
WO2014115656A1 (ja) パルスシャワー装置
US11273456B2 (en) Flow passage switching device and water outlet device
US11346088B2 (en) Faucet head alignment system
WO2019136935A1 (zh) 按压切换阀芯
US11305303B2 (en) Water outlet assembly and shower
EP3812630B1 (en) Water deviding valve and water dividing faucet
JP4757315B2 (ja) 切替弁装置
US20210245178A1 (en) Pause assembly for showerheads
TWI673107B (zh) 具有直流模式與噴霧模式、以及流量控制的噴嘴
JP6544707B2 (ja) 吐水装置
JP6057845B2 (ja) 弁ユニット及び水栓
JP2005226410A (ja) 水栓設備におけるシャワー吐水装置
JP5876241B2 (ja) 切替弁
CN113145332A (zh) 一种出水装置
JP6871604B2 (ja) シャワーヘッド、シャワーヘッドシステム及び水栓装置
JP4883485B2 (ja) 湯水混合水栓及びそれを備えた吐水装置
JP4296863B2 (ja) 流量調整弁
JP2007162284A (ja) 給水バルブ
JP4709267B2 (ja) 水栓設備におけるシャワー吐水装置
JP5106469B2 (ja) 水栓設備における吐水装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5212915

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130217

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160308

Year of fee payment: 3