JPH0510466A

JPH0510466A - 切換装置

Info

Publication number: JPH0510466A
Application number: JP19101791A
Authority: JP
Inventors: Yukio Ito; 行夫伊藤; Takashi Harada; 隆原田; Toshihiro Inoue; 俊宏井上
Original assignee: Ube Industries Ltd
Current assignee: Ube Corp
Priority date: 1991-07-05
Filing date: 1991-07-05
Publication date: 1993-01-19

Abstract

(57)【要約】【目的】水道蛇口に取付け、浄水器用の流出口を有し
て３方向に流出口を切換えると共に、切換ハンドル操作
が容易である切換装置。【構成】切換装置の原水送出口と浄水器とを直結せず
にパイプ等で連結して浄水器を設置するのに特に好適な
水道蛇口取付切換装置で、水道蛇口から導入した原水
を、浄水器への送出口と原水出口との切換える流出切換
弁と、原水出口のストレート出口またはシャワー出口に
切換える原水出口切換弁とを弁本体に配備し、該弁本体
に接続された弁棒を切換ハンドルの回転操作により往復
運動させ、該弁棒に連動する弁本体の往復動により該流
出切換弁と該原水出口切換弁を作動するように構成する
と共に、浄水器側の原水出口に原水貯留室を配設し、該
原水貯留室に浄水器への原水送出口と内圧調整具を配置
して、装置内の圧力変動を吸収する切換装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、導入原水の流れを３方
向に切換え、１方向に浄水器への流出口を有してなる切
換装置に関し、更に詳しくは、水道蛇口に取付けて浄水
装置の配備に好適で、水漏れがなく、弁本体の操作性の
よい切換装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、上水道水における各種の有機物、
無機物による汚染が大きな問題になってきている。これ
らは、水道上水源の汚染、高層住宅やビル等の給水タン
ク、パイプ等の老朽化や清掃不備等が原因と考えられて
いる。このような実情を反映し、家庭、事務所、飲食店
等で簡便に取付け可能な小型浄水器が広く普及されてい
る。これら小型浄水器は、一般に水道蛇口に浄水器と共
に取付け切換弁を用いて、水道水（以下、単に原水とす
る。）と浄水器を経て浄化された浄水との流出を区分し
て行っている。この場合、通常用いられる切換弁は、ハ
ンドルで原水と浄水器への切換を行う２段式のものが多
く用いられている。また、原水のストレート流出とシャ
ワー流出とは原水出口に別に取付けた切換レバーで行う
ようにして、切換レバーと上記２段式切換弁との併用形
式が多い。

【０００３】一方、原水と浄水との切換及び原水のスト
レート流とシャワー流との切換の３段の切換を、一のハ
ンドル操作で行う方式の切換弁、例えば、ロータリー式
切換弁やスプール式切換弁も一部採用されている。図５
はロータリー式切換弁の概念説明図であり、図６はスプ
ール式切換弁の概念説明図である。ロータリー式切換弁
は、図５においてロータリーバルブ４０を回転すること
により、原水路４１に連続する導水路４２を所定の流出
口ａ、ｂ、ｃのいずれかに合わせて原水を流出させるこ
とができる。また、スプール式切換弁は、図６において
スプールの所定位置に弁５３を適宜配置し、スプール５
０を往復移動させ、原水路５１または５２が各弁で仕切
られた空間を通じて流出口ａ、ｂ、ｃのいずれかに通じ
るようにして、所定の流出口から原水を流出させること
ができる。

【０００４】上記ロータリー式切換弁及びスプール式切
換弁のいずれも、上記２段式切換弁より操作上使い易
い。特に、出願人は、スプール式切換弁に、押え弁を組
合わせると共にスパイラルカムを用いハンドル操作によ
り流出口を切換えるようにした切換装置を先に特願平２
−８７０２０号及び同２−３３６４４６号で提案した。
図４は、上記提案の切換装置の主要部分の断面図であ
る。図４において、ハンドル１６を回転させることによ
り、流出口切換弁１２及び１３を形成するように周側面
の溝に巻装されたＵ−パッキンまたはＯーリングを配設
された弁本体１１が、スパイラルカム１７により後方に
移動させられ、原水導入口３と浄水器に連通する原水を
浄水器に流出する流出口５とが接続される。この場合、
流出口５の外側には、通常、浄水器側の貯留水が逆流し
ないように流出口５方向にバネにより付勢され配置され
た逆止弁２４が、水圧により後方に押されて原水は原水
送出口１９を通過して浄水器へ流通するように構成され
ている。

【０００５】この切換装置は、特に、家庭用の水道蛇口
に浄水器を切換装置と共に一体的に簡便に取付けるため
に好適で、原水送出口に浄水用カートリッジをできるだ
け近接して直結させ、コンパクトで、操作性もよく、小
型浄水器用の切換装置としては極めて優れたものであ
る。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
水道蛇口に切換弁と共に浄水器を一体的に直接取付ける
方式では、いかにコンパクトであっても水道蛇口周りの
取扱上の種々の不便さが生じる。また、切換装置の原水
送出口と浄水器とがほぼ直結する方式とは別に、切換装
置の原水送出口と浄水器とをパイプやホース等で連結
し、水道蛇口に取付けた切換装置と浄水器とを別々に設
置する場合には、弁本体を後方に移動させるハンドル操
作において、ハンドルが円滑に回転しない現象を知見し
た。この現象は、先願の切換装置においては、問題にな
らなかったものである。

【０００７】発明者らは、上記現象について鋭意検討し
た結果、弁本体を後方に移動する場合、例えば、図４に
おいて、逆止弁２４を排除した状態で、原水出口切換弁
１５がストレート出口６の位置から、シャワー出口７の
位置に移動するとき、第２流出口５の周辺域、例えば、
Ｘ部が負圧状態となると共に、浄水器への原水を送出す
るホースやパイプ中の水を引込む状態となり、ハンドル
をスムーズに回転できないことを見出し、本発明を完成
した。本発明は、水道蛇口に取付ける切換装置とは別に
浄水器を設置する方式で、一般家庭用として水道蛇口周
辺の作業に支障が生じないようにすっきりさせたい場合
や業務用等比較的大型の浄水器用等に、特に好適で、先
に提案の上記切換装置の高操作性等の長所を保持しつ
つ、更に、上記ハンドル操作の不都合な現象を解消した
切換装置の提供を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、原水導
入口、ストレート出口及びシャワー出口を有する第１流
出口、並びに浄水器へ送入する第２流出口を具備し、原
水導入口から導入した原水を第１流出口方向または第２
流出口方向に切換える流出切換弁と、第１流出口方向に
流出した原水をストレート出口またはシャワー出口に切
換える原水出口切換弁とが弁本体に配備され、該流出切
換弁が該弁本体両端部の周側面または更に中間部の周側
面に形成されてなり、該原水出口切換弁が該弁本体に下
方向きに形成された凹部に下方向に付勢されて出入自在
に半球体を収容してなると同時に、該弁本体に接続され
た弁棒を切換ハンドルの回転操作により往復運動させ、
該弁棒に連動する弁本体の往復動により該流出切換弁が
第１流出口または第２流出口を閉塞し、且つ該原水出口
切換弁がストレート出口またはシャワー出口を閉塞する
ように構成されると共に、該第２流出口外側に原水貯留
室を配設し、該原水貯留室に原水送出口及び内圧調整具
を配置したことを特徴とする切換装置が提供される。

【０００９】

【作用】本発明の切換装置は、上記のように構成さ
れ、水道蛇口からの原水をハンドル操作で、３つの流出
口方向に切換ることができると共に、浄水器への原水送
出口を有する原水貯水室に内圧調整具を配置し、従来、
浄水器側からの貯留水の逆流を防止するために、浄水器
への原水送出口に配設していた逆止弁を排除し、弁本体
の移動に伴い第２流出口近傍に生じる負圧状態を内圧調
整具により緩和して、切換ハンドルの回転操作を円滑に
行うことができる。また、急激な圧力上昇に対しても作
用し、各ジョイント部等からの水の噴出や溢流等を防止
することができる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明を実施例を図面に基づき詳細に
説明する。但し、本発明は下記実施例により制限される
ものでない。図１は、本発明の浄水器用の切換装置の一
実施例を浄水器に接続する状態で示した断面説明図であ
る。図１において、切換装置１は蛇口取付具２によりパ
ッキンＰを介して水道蛇口に取付け、原水の水道水を原
水導入口３から導入する。切換装置１は、更に、第１流
出口４と、原水貯留室８に連通する第２流出口５とが連
設されて形成された弁本体収納管体９を有し、弁本体収
納管体９の上部周壁部には原水流入口１０が設けられ、
導入された原水を装置内の弁で仕切られる各流出口に供
給する。なお、第１流出口４は、弁本体１１の弁１２及
び１３と弁本体収納管体９とで形成される空間流路並び
にストレート出口６及びシャワー出口７をいい、原水流
入口１０から第１流出口４に導入された原水は、この第
１流出口４である空間流路を流通してストレート出口６
またはびシャワー出口７に流出する。また、弁本体収納
管体９の下部周壁部には、ストレート出口６及びシャワ
ー出口７が設けられ、それぞれの下方にはストレート口
２６及びシャワー口２７が連結されている。シャワー口
２７は、ストレート口２６の周囲を取り囲んで形成され
ている。

【００１１】弁本体収納管体９内の弁本体１１は、その
先端部１２とその反対の端部の周側面に形成された周溝
にＵ−パッキンまたはＯーリングが巻装されて形成され
る流出切換弁１２及び１３が配設されスプールを構成す
る。更に弁本体１１には、その中間部に下向きに凹部１
４を形成し、その凹部１４にバネにより下方向に付勢さ
れて出入自在に収容された半球体からなる原水出口切換
弁１５が配備される。更にまた、弁本体１１には、切換
ハンドル１６内のスパイラルカム１７にその一端が遊嵌
されている弁棒１８が接続されており、切換ハンドル１
６の回転操作を弁本体１１の往復動に変換することがで
きる。

【００１２】切換ハンドル１６を回転させ、弁本体１１
を往復動させることにより、流出切換弁１２が原水流入
口１０を挟んで前後に移動し、第１流出口４と第２流出
口５とを交互に閉塞すると共に原水導入口３に連通さ
せ、原水の流出を切換えることができる。また、同様に
切換ハンドル１６を回転による弁本体１１の往復動と同
時に原水出口切換弁１５が、ストレート出口６とシャワ
ー出口７との間を往復動することにより、原水をストレ
ートとシャワーとに流出させることができる。シャワー
出口７に連続するシャワー口２７には、多数の孔を有す
る蓋を嵌着させ流出水をシャワー状とする。また、スト
レート出口６に連続するストレート口２６には、ネット
を取付けてもよく、シャワー口に嵌着させた蓋に支持さ
せることができる。

【００１３】本発明の切換装置１においては、弁本体収
納管体９の外部で、且つ第２流出口５の外側に、原水貯
留室８を配設して第２流出口５からの原水を一時貯留す
る。また、原水貯留室８には、浄水器に原水を送出する
原水送出口１９を配置すると共に、内圧調整具Ａを配置
する。原水貯留室８における原水送出口１９と内圧調整
具Ａの配置は、特に制限されるものでない。また、本発
明の内圧調整具は、原水貯留室８内の加圧時には、原水
を外部に流出することなく保持すると共に、内圧の減圧
への変化を吸収して原水貯留室８の内圧の異常な減少を
なくすことができるものであればよく、公知の各種圧力
調整具を使用でき、特に制限されるものでない。また、
使用される調整具の種類や形式に応じて適宜その原水貯
留室８への装着方法や調整能力を選択すればよく、特に
制限されるものでない。

【００１４】本発明の内圧調整具として、好ましくは、
外気と連通し内圧の変化に応じて容積を変化させる空間
部を有し、原水貯留室及びＸ部に負圧や不都合な圧力上
昇が生じる場合には、該空間部の容積を変化させ、原水
流出の定常状態を維持することができる、いわゆるピス
トン方式、ダイヤフラム方式、ベローズ方式等の圧力調
整具が用いられる。

【００１５】例えば、図１に示したように、ピストン方
式の圧力調整具は、原水貯留室８の外側に、原水を密封
するようにＵ−パッキン３３を嵌着させたピストンＡが
装着でき、且つピストンＡが移動可能な空間部３２を形
成すると共に、外気と連通する連通孔３０を有するキャ
ップ３１を、空間部３２に嵌合して構成される。また、
図２は、本発明の原水貯留室８のみの断面説明図であ
り、図２において、原水貯留室８の外周面に所定位置に
外気との連通孔３０を設け、更にその内部に伸縮自在の
ダイヤフラムＢを緊密に装着させて構成した内圧調整具
である。この場合、ダイヤフラムＢは原水貯留室８内の
原水を流出しないように密封し、且つ、装置内の内圧の
変化に応じ伸縮してその変化を吸収することができる。
更にまた、図３は、本発明の他の実施例の断面説明図で
あり、図３において、図２と同様にして、原水貯留室８
の外周面に所定位置に外気との連通孔３０を設け、ダイ
ヤフラムの代わりにベローズＣをを緊密に装着させて原
水貯留室８内の原水を流出しないうに密封して構成した
ものである。

【００１６】上記のいずれの方式の場合も、原水貯留室
８内の原水を漏洩することなく装置内と外気を遮断す
る。また一方、原水の流出口の切換時に、弁本体を後方
に移動する際、連通孔３０を通して外気を空間部３２に
吸入して原水貯留室８の負圧状態を緩和するように作用
することができる。また、空間部の容積を必要に応じて
増大し、逃がし弁の機能も併せ持たせ、装置内の圧力上
昇に応じて空間部内の空気を外部に押し出して圧力上昇
を緩和することができる。更にまた、これらの方式では
調整時に装置内へのエアーの吸い込みが無く、装置内に
エアーが蓄積することがなく、空気抜きの必要もない。
上記のピストン、ダイヤフラム及びベローズ等は、公知
のものから適宜選択することができる。ダイヤフラムと
しては、エチレン・プロピレンゴム、フロロシリコーン
ゴム、フッ素ゴム等の弾性体で形成されたものを適用す
るのがよい。

【００１７】また、図１において、本発明の原水貯留室
８は、連結部２２にその一端を嵌合させ、弁本体収納管
体９の包囲収納部２１と回転摺動可能に連設されてお
り、水道蛇口への本切換装置１と浄水器との設置条件に
応じて、原水送出口１９の方向を適宜選択することがで
きる。本発明において、浄水器からの逆流を防止するた
めには、通常、浄水器に逆止弁を設置して対応させるこ
とができる。

【００１８】本発明の切換装置と浄水器との連通は、通
常、原水貯留室に設けた原水送出口１９に配置された連
結口と浄水器の原水供給連結口とを、合成繊維ブレード
入り塩化ビニール、ゴム等の柔軟な材質のホースやパイ
プで接続して行うことができる。

【００１９】次いで、本発明の切換装置の作用につい
て、説明する。１図においては、原水導入口３と第２流
出口５とが連通し、導入口３からの原水を原水流入口１
０を通過して原水貯留室８に流出させる状態の弁本体１
１の配置を示し、第１流出口４は流出切換弁１２により
閉塞される。原水貯留室８に流出した原水は、原水送出
口１９からパイプ、ホース等を介して適宜選択設置され
た浄水器内の浄水機構、例えば、活性炭及び中空糸膜等
分離濾過膜から構成される浄水機構を通過しながら浄化
され、浄水として流出される。この場合、原水貯留室８
に装着させた内圧調整具のピストンＡは、原水貯留室８
の原水を漏洩することなく通常に保持することができ
る。また、原水送出口１９に連結したパイプやホース、
浄水器のトラブルにより、原水貯留室８及び弁本体１１
のＸ部の水圧が上昇した場合は、ピストンＡが作動して
空間部３２を縮小し原水貯留室８内の容積を増大させ、
圧力上昇を吸収することができる。

【００２０】一方、第１流出口４のストレート出口６か
ら原水を流出させる場合は、切換ハンドル１６を所定角
度回転させて弁本体１１を前方向に移動させ、第２流出
口５を流出切換弁１２により閉塞すると共に、第１流出
口４のシャワー出口７を原水出口切換弁１５により閉塞
する。その結果、原水は、原水流入口１０と連通された
第１流出口４を通過してストレート出口６より流出す
る。また、第１流出口４のシャワー出口７から原水を流
出させる場合は、切換ハンドル１６を更に回転させ、弁
本体１１を更に前方に移動し、原水出口切換弁１５によ
りストレート出口６を閉塞する。その結果、原水は、原
水流入口１０と連通された第１流出口４を通過してシャ
ワー出口７を流通しシャワー口２７より流出する。この
場合も、原水貯留室８に装着させた内圧調整具のピスト
ンＡは、原水貯留室８内の原水を漏洩することなく通常
に保持することができる。また、逆に、シャワー流出を
ストレート流出に変える場合、切換ハンドル１６を逆に
回転させ弁本体１１を後方に移動させて、原水出口切換
弁１５をストレート出口６からシャワー出口７に移動す
る。この場合、原水送出口１９に接続する原水貯留室８
内が負圧状態となり、切換ハンドル１６の回転が重くな
るが、原水貯留室８に装着させたピストンＡが作動し、
空間部３２を増大し原水貯留室８内の容積を減少させ
て、負圧状態を緩和して切換ハンドル１６の操作を容易
にすることができる。

【００２１】次に、図３に示した本発明の他の実施例の
切換装置を説明する。図３において、図１と同一要部に
ついては、同一符号で示した。図３において、弁本体１
１は流出切換弁１２、１３及び２３を配備して、スプー
ルが構成される。また、切換弁２３と１２とを接続する
弁本体内部には通水路２５を貫通して形成し、弁２３と
１３との間隙と第２流出口５とを連通するように構成す
る。上記のように切換装置を構成し、弁本体１１の切換
弁２３を原水流入口１０を挟んで往復動させることによ
り、原水導入口３と第１流出口４または第２流出口５と
を交互に連通させ、原水の流出口を切換えることがで
き、また上記のように原水貯留室８に内圧調整具として
ベローズＣを装着した以外は、上記図１と同様に操作し
て、原水を所定の流出口から流出させることができる。
この場合、弁本体１１を後方に移動させ、弁２３を原水
流出口１０の右側に位置させて原水導入口３と第１流出
口４とを連通し、更に原水出口切換弁１５をシャワー出
口７からストレート出口６に移動させようとすると、原
水送出口１９に接続する浄水器側と連続している原水貯
留室８内が負圧状態となる。この場合、切換ハンドル１
６の回転がスムーズでなくなるが、原水貯留室８の周面
に設けた連通孔３０から外気を吸入してベローズＣを伸
張させ、原水貯留室８内の空間部３２を増大させると同
時に、原水貯留容積を縮小して負圧状態を緩和すること
ができ、切換ハンドル１６を容易に回転させることがで
きるようになる。

【００２２】

【発明の効果】本発明の浄水器用切換装置は、内圧調整
具を有し、装置内の内圧の変化を吸収して定常状態を保
持することができる上、機構が簡単であり、原水の流れ
を簡便に、且つ、確実に３方向に円滑に切換えることが
できると共に、浄水器への送水時のトラブルによる切換
装置、浄水器、パイプ、ホース等からの原水または浄水
の噴出や溢流出を防止でき、取扱上の高い信頼性を得る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の切換装置の一実施例の断面説明図

【図２】本発明の内圧調整具の一実施例の断面説明図

【図３】本発明の切換装置の他の実施例の断面説明図

【図４】先願の小型浄水器と一体の切換装置の主要部分
の断面説明図

【図５】ロータリー式切換弁の概念説明図

【図６】スプール式切換弁の概念説明図

【符号の説明】

１切換装置２蛇口取付具３原水導入口４第１流出口５第２流出口６ストレート出
口７シャワー出口８原水貯留室９弁本体収納管体１０原水流出口１１弁本体１２、１３、２３
流出切換弁１４凹部１５原水出口切
換弁１６切換ハンドル１７スパイラル
カム１８弁棒１９原水送出口２１包囲収納部２２連結部２４逆止弁２５通水路２６ストレート口２７シャワー口３０連通孔３１キャップ３２空間部３３Ｕ−パッキ
ンＰパッキンＡピストンＢダイヤフラムＣベローズ４０ロータリーバルブ４１原水路４２導水路５０スプール５１、５２原水路５３弁ａ、ｂ、ｃ流出口

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】原水導入口、ストレート出口及びシャワ
ー出口を有する第１流出口、並びに浄水器へ送入する第
２流出口を具備し、原水導入口から導入した原水を第１
流出口方向または第２流出口方向に切換える流出切換弁
と、第１流出口方向に流出した原水をストレート出口ま
たはシャワー出口に切換える原水出口切換弁とが弁本体
に配備され、該流出切換弁が該弁本体両端部の周側面ま
たは更に中間部の周側面に形成されてなり、該原水出口
切換弁が該弁本体に下方向きに形成された凹部に下方向
に付勢されて出入自在に半球体を収容してなると同時
に、該弁本体に接続された弁棒を切換ハンドルの回転操
作により往復運動させ、該弁棒に連動する弁本体の往復
動により該流出切換弁が第１流出口または第２流出口を
閉塞し、且つ該原水出口切換弁がストレート出口または
シャワー出口を閉塞するように構成されると共に、該第
２流出口外側に原水貯留室を配設し、該原水貯留室に原
水送出口及び内圧調整具を配置したことを特徴とする切
換装置。
【請求項２】該内圧調整具が、外気と連通する空間部
を有し、且つ該空間部の容積を変化させて内圧調整する
請求項１記載の切換装置
【請求項３】該空間部の容積変化をピストンで行う請
求項２記載の切換装置。
【請求項４】該空間部の容積変化をダイヤフラムで行
う請求項２記載の切換装置。
【請求項５】該空間部の容積変化をベローズで行う請
求項２記載の切換装置。