JP4354728B2 - 水栓器具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は水栓器具に関し、詳しくは吐水管の先端部に吐水口からの吐水の流量を調節する流量調節機構を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、水栓器具を使用するに際して、主弁操作部により主弁を開操作したとき、水圧が高い場所や水圧の高いとき等において吐水口から予期せず必要以上の多量の水が勢い良く吐水されて、洗面器等から吐水が飛び散り床や衣服を濡らしてしまったり、或いは必要以上に吐水された水が無駄水となってしまうなどの不都合が生じていた。
特にシングルレバー式の水栓器具や回転操作角度が90°程度のハンドル式の水栓器具の場合には、開操作で一気に主弁が全開状態となり易く、そうした傾向が顕著であった。
【0003】
水圧が高い場所に水栓器具を設置する場合は、施工業者が別途に設けてある止水栓を絞って流量調節することもできるが、実際にはそうした調節作業が行われないままユーザに引き渡されたり、或いは場合によって止水栓自体が設けられていない場合も多々あった。
【0004】
この場合において、ユーザ即ち水栓使用者が自由に吐水口からの吐水の流量を調節できる流量調節機構を主弁とは別途に吐水管の先端部に設けておけば、主弁の開操作によって吐水させたとき、水圧の高低に拘らず常に適正な流量で或いは水栓使用者の好みに応じた流量で吐水口から吐水させ得て好都合である。
【0005】
従来、このような流量調節機構を吐水管の先端部に備えて成る水栓器具が下記特許文献1において開示されている。
図13はその具体例を示したものである。
この例はキッチンに設置される水栓器具の例で、図中200は流し台、202は流し台200のカウンター204上に起立状態に設置されたシングルレバー式の水栓器具(混合水栓器具)である。
206は水栓器具202における水栓本体で、その内部に水路の開閉及び開度変化によって吐止水及び流量調節を行う主弁が内蔵されている。
【0006】
水栓本体206の上部には、シングルレバーから成る主弁操作部208が設けられており、その主弁操作部208の左右回動操作によって吐水の温度調節が行われ、また上下回動操作によって吐止水及び流量調節が行われる。
水栓本体206からは吐水管210が延び出していて、その先端部の吐水口212から吐水を行うようになっている。
【0007】
この例において、吐水管210の先端部には吐水口212からの吐水の流量調節を行う流量調節機構214が、上記主弁とは別途に設けられている。図14にその流量調節機構214の具体的構成が拡大して示してある。
同図(B)において216はテーパ形状をなす回転可能な流調弁で、レバー式の流調操作部218の回転操作によって、吐水管210の軸心と直角方向の軸心P回りに回転運動するようになっている。
【0008】
この流調弁216には連通路220が設けられていて、その連通路220の両端の開口222が水路224に合致しているとき吐水口212から最大流量で吐水され、また流調弁216の回転運動に伴って開口222の軸心P回りの回転角度が変化するにつれて、開口222と水路224との重なり部分の面積が減少変化し、これに伴って吐水口212からの吐水の流量が減少変化する。
【0009】
尚図14(B)において、226は水路224の水を、吐水管210先端部の軸心方向と直角方向に配向された吐水口212に導く吐水穴であり、また図14(A)において、228は筒状をなす吐水口部材である。
【0010】
この例の水栓器具202の場合、水栓使用者が流調操作部218を操作することで、水圧の高低に拘らず吐水口212から常に適正な流量で或いは水栓使用者の好みに応じた流量で吐水を行わせることができ、また予め流量調節機構214を調節しておくことで、単に主弁操作部208を開閉操作するだけで、止水と適正な流量での吐水或いは好みに応じた流量での吐水を自動的に行うことができ、水栓の使い勝手も良好であるなどの利点が得られる。
また流量調節機構214が吐水管210の先端部に設けてあるため、水栓使用者にとってその調節操作も行い易いなどの利点も有している。
【0011】
一方でこの図13,図14に示す水栓器具202の場合、流調弁216及び流調操作部218等が、吐水管210の先端部において側方に突出してしまうことから、水栓器具202の美観、特に吐水管210の先端部の形状が複雑な凹凸形状となったり、或いは吐水管210の先端部が部分的に大型化したりして、意匠性が強く求められる水栓器具202の美観が流量調節機構214の配設によって損なわれてしまうといった問題がある。
【0012】
即ちこのような流量調節機構214を設けることによって、水栓器具のシンプルなラインが崩れてしまい、水栓器具をコンパクトに且つすっきりとした形で構成して美観を高めるといった要請に応えることが難しくなるといった問題がある。
【0013】
この種の流量調節機構を吐水管の先端部に備えた水栓器具については下記特許文献2にも開示がなされている。
しかしながらこの特許文献2に開示の水栓器具においても、流調操作部及び流調弁が吐水管から下向きに突出する形態で構成されており、上記と同様の問題を有している。
【0014】
尚この特許文献2に開示の水栓器具は、プッシュ式の水栓器具であって、その主弁は吐水口からの吐水の流量調節機能を有しておらず、単に水路を開閉するのみ、即ち吐水口からの吐止水を行うのみのものである。
そのようなことから、この特許文献2に開示の水栓器具においては、吐水管の先端部に吐水口からの吐水の流量を調節可能とすべく流量調節機構が設けられている。
【0015】
【特許文献1】
特開2001−173051号公報
【特許文献2】
特開平9−126334号公報
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の水栓器具は上記のような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、主弁と主弁操作部とを有し、該主弁の開弁により吐水管の先端部の吐水口から吐水を行うとともに、該主弁の下流部且つ該吐水管の先端部に、流調弁と流調操作部とを有し該吐水口からの吐水の流量調節を行う流量調節機構を設けて成る水栓器具において、前記吐水管を円筒形状となして、前記吐水口を吐水管の先端より基端側に離隔した位置に配置し且つその向きを該吐水管の軸心に対して交叉する方向に配向させるとともに、該吐水管の先端面を含む先端部を前記流調操作部として構成し、前記流調弁をその軸心が前記吐水管の延出し方向を向くようにして且つ該軸心が前記吐水管の軸心に対して軸直角方向且つ前記吐水口とは反対側に偏心して位置するように設け、前記吐水管には下向きに開口を形成して、吐水口部材を一部が該吐水管の内部に入り込む状態に該開口に取り付けてあることを特徴とする。
【0017】
請求項のものは、請求項において、前記流調弁は回転式の弁として、前記流調操作部は円形の回転ハンドル式の操作部としてそれぞれ構成して、該流調操作部の回転操作により該流調弁が回転運動して流調動作を行うようになし、前記流調操作部と前記流調弁とギヤ機構にて互いに作動的に連結してあり、該流調操作部の回転運動が該ギヤ機構を介して該流調弁に伝達されて該流調弁が回転運動するようになしてあることを特徴とする。
【0018】
請求項のものは、請求項において、前記流調操作部における大径の内周に沿って内歯が形成してあるとともに、相対的に小径の前記流調弁の外周に沿って外歯が形成してあり、それら内歯と外歯とが互いに噛合していることを特徴とする。
【0019】
請求項のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記流調弁を筒形のシリンダ式弁となして、該流調弁の筒周壁の周方向所定位置に開口を設け、該流調弁が回転運動により該開口の回転方向位置を変化させて前記吐水口からの吐水の流量調節を行うものとなしてあるとともに、該流調弁における前記筒周壁の前記開口とは反対側の部位且つ該流調弁を内部に収容する弁ハウジング内に隠れる位置において、該流調弁の内部の水を該開口とともに弁外部に流出させて、該流調弁に作用する流動圧を均等化する貫通のバランス穴が設けてあることを特徴とする。
【0020】
【作用及び発明の効果】
以上のように請求項1のものは、吐水口を吐水管の先端より基端側に離隔した位置に配置し且つその向きを吐水管の軸心に対し直角方向等の交叉する方向に配向させた上で、吐水管の先端面を含む先端部を流量調節機構の流調操作部として構成したもので、本発明では、吐水管の一部分である先端部がそのまま流量調節機構の流調操作部を成しており、従って本発明によれば、流量調節機構の流調操作部が吐水管からその軸心と直角方向その他の交叉方向に突き出した状態となって、吐水管の先端部周りの形状が煩雑化し、水栓器具の美観を損ねてしまう問題を解決することができる。
即ち本発明によれば、吐水管の先端部を含む吐水管全体の外形をすっきりとした形状,ラインに維持することができ、また流量調節機構をコンパクトに構成し得て、水栓器具の美観,外観を良好となすことができる。
【0021】
またこのように吐水管の先端面を含む先端部を流量調節機構の流調操作部として構成した場合、流調操作部が吐水管の最先端に位置していることから、その流調操作部が水栓使用者にとって最も近い位置に位置することとなってその操作性が良好となり、しかも流調操作部を操作するに際して流調操作部の視認性が高い利点も得られる。
更にその流調操作部に操作方向の表示を施す場合において、その表示が見易く、分り易いといった利点も得られる。
この場合において、流調操作部は吐水管における流調操作部に隣接する部分と断面の外形形状を実質同一となしておくことができる。
【0022】
本発明ではまた、流量調節機構における流調弁を、その軸心が吐水管の延出し方向を向くように設けており、このようにすれば流調弁が吐水管から突き出した状態となって、吐水管の先端部が複雑な凹凸形状となり、吐水管を含む水栓器具の美観が損われるのを防止することができる。
即ち流調弁を吐水管から突き出さないように配設して、吐水管の先端部の外形ラインをすっきりとしたラインに維持し得、その美観を良好となすことができる。
【0023】
加えて本発明では、流調弁の軸心を吐水管の軸心に対して軸直角方向且つ吐水口とは反対側に偏心して配置しておく。
流調弁を設けるに際し、その軸心を吐水管の軸心と一致させるように設けることも可能であるが、この場合流調弁との干渉を避けるために、吐水口部材が吐水管から大きく突き出した状態となってしまう。
しかるに流調弁の軸心を吐水管の軸心に対し吐水口とは反対側に偏心して配置しておくことで、吐水口部材を吐水管内部に大きく入り込んだ状態で設けることが可能となり、これにより吐水口部材が吐水管から大きく突き出すことによって吐水管の先端部の美観が損われる問題を解決し、吐水管の先端部をコンパクトにすっきりと構成することが可能となる
【0024】
本発明では、流調弁を回転式の弁として、また流調操作部を円形の回転ハンドル式の操作部としてそれぞれ構成し、流調操作部の回転操作で流調弁を回転運動させるようになすとともに、流調操作部と流調弁とギヤ機構にて互いに作動的に連結しておくことができる(請求項)。
【0025】
而してこのように流調操作部と流調弁とをギヤ機構にて作動的に連結するに際し、流調操作部における大径の内周に沿って内歯を形成する一方、相対的に小径の流調弁の外周に沿って外歯を形成し、それら内歯と外歯とを互いに噛合させておくことができる(請求項)。
このようにすれば、流調操作部に対し軸心が偏心した位置にある流調弁を良好にギヤ機構にて作動的に連結することができ、併せて流調操作部の回転操作量に対して、流調弁の回転量を大きくとることが可能となり、少ない操作量で流調弁を大きく回転運動させ得る利点が得られる。
【0026】
次に請求項は、流調弁を筒形のシリンダ式弁となし、これを回転ハンドル式の流調操作部にて回転運動させるようになしたもので、このようなシリンダ式弁を用いることで、吐水管の延出し方向に沿った水路の水の流れを、その交叉方向に配向された吐水口へと簡単且つ良好に導くことができるとともに、そのシリンダ式弁を成す流調弁の回転運動によって、容易に水路を絞ったり開いたりして流量調節を行うことが可能となる。
【0027】
この場合においてその筒形のシリンダ式の流調弁には、筒周壁の周方向所定位置に開口を設けておき、その開口の回転方向位置を変化させることで、吐水口からの吐水の流量調節を行うようになす。
【0028】
また流調弁における筒周壁の上記開口とは反対側の部位且つ弁ハウジング内に隠れる位置にバランス穴を設けておく。
このようにすれば、流調弁における開口及びバランス穴から流出した水の流動圧を流調弁に対して均等に作用させ得て、流調弁の操作の際の操作抵抗を軽減することができる
【0029】
これら請求項1〜のものは、シングルレバー式の混合水栓器具に適用して好適なものである。
【0030】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1及び図2において、10はシングルレバー式の水栓器具(混合水栓器具)で、12は水栓本体である。
水栓本体12からは吐水管14が前方斜め上向きに延び出している。
【0031】
この吐水管14の先端部、具体的にはその先端より水栓本体12側の基端側(図中右端側)に離隔した位置において、円筒形状をなす吐水口部材16が図中下向きに取り付けられており、その吐水口部材16によって吐水口18が形成されている。
ここで吐水口部材16及び吐水口18は、その向きが吐水管14の軸心と直角方向に配向されている。
【0032】
20は水栓本体12に対して水,湯をそれぞれ供給するサプライ管で、それぞれの上端部が水栓本体12に接続され、また下端部が止水栓22を介して給水用の元管24及び給湯用の元管26にそれぞれ接続されている。
【0033】
この例において、水栓本体12はその下端部の台座部28と馬蹄形の挟持具30とでカウンター等の取付基体32をパッキン38を介して上下両面から挟持する状態で、取付穴34において取付基体32に取り付けられるようになっている。
【0034】
詳しくは、水栓本体12からは取付ボルト35が下向きに延び出していて、その取付ボルト35が挟持具30を下向きに貫通し、そして挟持具30の下側において筒状をなすナット36が取付ボルト35に螺合され且つ締め込まれることで、台座部28と挟持具30とが取付基体32を挟持し、水栓本体12が取付基体32上に起立する状態で取り付けられるようになっている。
【0035】
図2に示しているように、水栓本体12の内部には、固定弁部40と可動弁部42とを有する主弁44が配設されており、その主弁44によって吐水口18に到る水路の開閉及び水路の開度調節が行われるようになっている。
一方水栓本体12の上部には、シングルレバーから成る主弁操作部46が主弁44に作動的に連結された状態で、キャップ48とともに回動可能に設けられている。
【0036】
この例のシングルレバー式の水栓器具10の場合、主弁操作部46を左右回動操作することで吐水口18からの吐水の温度調節が行われ、また上下回動操作することで吐止水及び流量調節が行われる。
【0037】
図1及び図2において、上記主弁44の下流部且つ吐水管14の先端部には、吐水口18からの吐水の流量調節を行う流量調節機構50が設けられている。
図3〜図7にその流量調節機構50の具体的構成が示してある。
先ず図3に示しているように、吐水管14には下向きに開口する雌ねじ孔52が形成されていて、そこに外周面に雄ねじを有する円筒形状の吐水口部材16が上向きにねじ込まれて吐水管14に取り付けられている。
【0038】
同図に示しているように、吐水口部材16はその上下方向長(軸方向長)の大部分が雌ねじ孔52に、即ち吐水管14内部に入り込んでおり、僅かの部分だけが吐水管14から下向きに突出している。
【0039】
54は円筒形状をなすシリンダ式の流調弁で、吐水管14に形成された弁ハウジング56の嵌合孔58内に回転可能に保持されている。
ここで流調弁54は、吐水管14内部の水路15の内径に対してその大きさ(外径)が略半分程度の小さいものとされており、且つ図3(C)の部分拡大図に示しているように、その軸心Oの位置が吐水管14の軸心Oの位置に対して、軸直角方向且つ吐水口18とは反対側に偏心して配置されている。
【0040】
尚、弁ハウジング56には吐水管14内部の水路15の水を吐水口18側に流出させる平面形状が円形の吐水穴60が形成されている。
【0041】
流調弁54は弁本体62と、軸部64と、皿状の頭部66とを有しており、その頭部66と流調ハンドル(流調操作部)72、詳しくはその流調ハンドル72の構成部材である後述の連結部材76との間に、Eリング68及びワッシャ70(図4参照)が介挿されていて、それらにより流調弁54と流調ハンドル72とが軸方向に組み付けられている。
【0042】
流調弁54における弁本体62には、筒周壁の周方向所定位置に貫通の開口94が設けられている。
ここで開口94は、図6に詳しく示しているように軸心方向と平行に延びる長穴状の主開口96と、その中間部から周方向に延びるスリット開口98とから成っている。
【0043】
この流調弁54は、自身の回転運動に伴って開口94の回転方向位置を変化させることで、吐水口18からの吐水の流量を調節する。
詳しくは、開口94が図5(A)及び図7(A)に示しているように弁ハウジング56の吐水穴60に合致した状態において、設定した最大流量で吐水口18から吐水させる。
また同位置から180°回転運動して開口94が図3中上向き状態となったとき、即ち図5(B)に示す状態となったとき、吐水口18からの吐水を設定した最小流量で吐水させる。
【0044】
尚この流調弁54における弁本体62には、開口94とは反対側の部位、即ち周方向に180°隔たった部位において、図6にも示しているように貫通のバランス穴111が形成されている。
このバランス穴111は、図8(III)に示しているように開口94が図中真上の位置に来たときに真下の位置に来るように配置されており、且つこのバランス穴111は、弁ハウジング56の吐水穴60から外れた位置、即ち弁ハウジング56の内側に隠れる位置にその軸方向位置が選定されている。
【0045】
弁本体62の外周面の前端と後端とには、環状突部108,110が形成されていて、図3(B)に示しているようにそれら環状突部108及び110が、弁ハウジング56の内周面に回転可能に接触している。そしてこれにより弁ハウジング56の内周面と弁本体62の外周面との間に所定の環状の隙間Sが形成されている。
【0046】
弁本体62の開口94が図3(B)中上向きの状態となったとき、水路15を通じて送られて来た水はその開口94から流出した後、図5(B)にも示しているように環状の隙間Sを通じて吐水穴60及び吐水口18から流出即ち吐水される。
【0047】
上記流調ハンドル72は円形の回転ダイヤル式(回転ハンドル式)のもので、意匠部材を兼ねたキャップ状をなすハンドル本体74の内部に、連結部材76を一体回転状態に組んで構成してある。
ここで流調ハンドル72(詳しくはハンドル本体74)は、吐水管14の先端面を含む先端部を成している。換言すれば流調ハンドル72は吐水管14の先端面を含む先端部自体によって構成されている。
【0048】
連結部材76は、図4に詳しく示しているように略半環状の堤部78と、キー部80とを有しており、図3(B)に示しているようにその堤部78をハンドル本体74の周壁部86内面に嵌入させ、またキー部80を周壁部86の対応するキー溝82に係入させている。
そしてそのキー部80のキー溝82への係入に基づいて、ハンドル本体74と連結部材76とが一体回転状態とされている。
【0049】
このハンドル本体74と連結部材76とはまた、図3(B)の部分拡大図に示しているように、連結部材76の外周面に沿って形成された環状の係合突部84と、ハンドル本体74の周壁部86の内周面に沿って形成された環状の係合凹部88との弾性係合に基づいて軸方向に弾性結合されている。
即ち連結部材76と流調弁54とを組み付けた状態の下で、ハンドル本体74を軸方向に押し込むことで、かかるハンドル本体74が連結部材76に対して装着位置に組み付けられる。
【0050】
このハンドル本体74の前面即ち吐水管14の前面には、図4に示しているように吐水口18からの吐水の設定流量を表示する表示部112が施してある。
図中の表示112Aは設定した最大流量を、また表示112Bは設定した最小流量をそれぞれ表示している。
【0051】
この例の場合、表示112Aが図中下向きとなる位置において吐水口18からの吐水の流量が最大流量となり、また表示112Bが図中下向きとなる位置において吐水口18からの吐水の流量が最小流量となる。
またその間において吐水口18からの吐水の流量が連続的に変化する。
【0052】
尚、吐水管14はその基端から先端に到るまで実質同じ太さ及び断面形状(外形形状)で形成されており、従ってその一部を成す流調ハンドル72もまた断面の外形形状が同じ形状で構成されている。
従ってこの流調ハンドル72の軸心位置は、吐水管14の軸心Oの位置と一致している。この流調ハンドル72の回転軸心は吐水管14の軸心Oと同じとなる。
【0053】
この流調ハンドル72、詳しくはその一部を成す伝達部材76には、図3(B)の部分拡大図に示しているように軸方向の環状突出部90が形成されており、この環状突出部90が吐水管14、詳しくは吐水管14の本体側に形成された、対応する軸方向の環状突出部92に外嵌し、それら環状突出部90と92とによって、流調ハンドル72の回転案内がなされる。
【0054】
図4に詳しく示しているように、連結部材76には略半円形の貫通の開口104が形成されていて、その大径の内周に沿って内歯106が形成されている。
一方流調弁54における相対的に小径の軸部64の外周面には、図6に詳しく示しているように外歯102(102-1,102-2)が形成されていて、それら内歯106と外歯102とが噛み合わされている。
【0055】
そしてこれら内歯106と外歯102との噛合いに基づいて、流調ハンドル72の回転操作力が流調弁54に伝達され、流調ハンドル72の回転操作により流調弁54がその軸心O回りに回転運動させられるようになっている。
【0056】
本例では、流調ハンドル72が90°回転するようになっており、このとき流調弁54は図7に示しているように180°強、具体的には210°回転運動する。
尚流調ハンドル72は、図7(A),(C)に示しているように流調弁54の外歯102-2と、流調ハンドル72における連結部材76の板状部100との当接により一定角度以上の回転が規制される。
【0057】
次に本例の水栓器具10の作用、特に流量調節機構50の作用を図7〜図9に基づいて以下に説明する。
図7(A)及び図8(I)は、流調ハンドル72をその前面に施した表示112Aが下向きとなる位置に位置させたときの状態を表している。
【0058】
これらの図に示しているように、このとき流調弁54における開口94は真下の位置にあって下向きの状態となっており、かかる開口94が吐水口18側から見て吐水穴60内に位置した状態となっている。
このとき、吐水管14内部の水路15を通じて送られて来た水は、その開口94を通って吐水口18から吐水される。
従ってこのときの吐水口18からの吐水の流量は最大流量となる。図9(A)はこのときの状態を表している。
【0059】
次にこの状態から流調ハンドル72を図4中右向き(時計回り)に回転操作すると、これに伴って流調ハンドル72の内歯106と流調弁54の外歯102との噛合いに基づいて流調弁54が回転運動し、開口94の位置が周方向に変化して行く(図7(B)及び図8(II)参照)。
そしてこれに伴って吐水口18からの吐水の流量が減少変化する。
【0060】
図7(C)及び図8(III)は、流調弁54の回転運動に伴って開口94が真上の位置(厳密には図7(C)においてはほぼ真上の位置)、即ち上向きとなった状態を表している。
この状態では、水路15からの水は上向きの開口94から僅かに流出して環状の隙間Sを流通した後、吐水穴60を経て吐水口18から流出即ち吐水される。
従ってこのときの吐水口18からの吐水の流量は最小流量となる。図9(B)はこのときの状態を表している。
【0061】
尚このとき、水路15の水が開口94のみを通じて隙間Sに流出すると、隙間Sを流動する水の流動圧が流調弁54を図8(III)中下向きに押す力として作用する。
即ちその流動圧によって、流調弁54が下向きに強く押された状態となり、この状態で流調弁54を回転操作しようとすると、その操作力が重いものとなる。
【0062】
しかるに本例では開口94とは反対側の部位にバランス穴111が形成されているため、最小流量での吐水時において、流調弁54に働く流動圧が均等化される。
【0063】
詳しくは最小流量での吐水時において、シリンダ式の流調弁54の内部に流入した水は、上向き位置にある開口94を通じて流調弁54の外部に流出する一方、このとき反対側の下向き位置にあるバランス穴111を通じても流調弁54の外部に流出し、これにより隙間Sにおける流動圧が下向きと上向きとに作用する結果、流調弁54に対する流動圧の作用が均等化する。
【0064】
このため本例においては、最小流量での吐水時においても流調弁54が下向きに押し付けられた状態となることはなく、流調ハンドル72を回転操作する際にも軽やかに回転操作することが可能である。
【0065】
図10は各種給水圧の下での流調ハンドル72の回転操作角度と、吐水口18からの吐水流量との関係を表している。
同図に示しているように流調ハンドル72を90°回転操作したときの最小流量時での吐水流量は、最大流量時の吐水流量の50%弱となる。
【0066】
以上のような本例の水栓器具10では流調ハンドル72即ち流調弁54を適当な角度まで回転させておくことで、主弁操作部46を全開及び全閉操作するだけで、即ちオン・オフ操作するだけで、吐水口18から設定した流量で吐水及び止水させることができる。
【0067】
また吐水管14の一部分である先端部がそのまま流量調節機構50の流調ハンドル72を成しているため、流調ハンドル72が吐水管14から突き出した状態とならず、従来のように流調ハンドル(流調操作部)の突き出しによって吐水管14の先端部周りの形状が煩雑化し、水栓器具10の美観が損なわれる問題を解決できる。
即ち本例によれば吐水管14の先端部を含む吐水管14全体の外形形状及びラインをすっきりとした形状及びラインに維持することができ、また流量調節機構50をコンパクトに構成し得て、水栓器具10の美観,外観を良好となすことができる。
【0068】
更に流調ハンドル72が水栓使用者にとって最も近い位置に位置することとなるためその操作性が良好であり、しかも流調ハンドル72の視認性が高い利点も得られる。
また流調ハンドル72に施した表示部112も見易く、分り易いといった利点も得られる。
【0069】
加えて本例では流調弁54もまた吐水管14から突き出すこともなく、従来のように流調弁の突き出しによって水栓器具10の美観が損われる問題も生じない。
【0070】
更に本例によれば吐水口部材16を吐水管14内部に大きく入り込んだ状態で設けることができ、吐水口部材16が吐水管14から大きく突き出した状態となることによって、吐水管14の先端部の美観が損われる問題も生じない。即ち吐水管14の先端部をコンパクトにすっきりと構成することができる。
【0071】
また本例では流調ハンドル72を広く且つ大きく構成してその操作性を良好となす一方で、流調弁54を小さく且つ偏心配置することで、流調ハンドル72を僅かに操作するだけで流調弁54を大きく回転させることができるとともに、吐水口部材16の突き出しを可及的に小さく抑え得て、水栓器具10の美観を良好となすことができる。
【0072】
また本例においては流調弁54として筒形のシリンダ式弁を用いることで、その回転により容易に水路15を絞ったり開いたりして流量調節を行うことができる。
【0073】
図11は本発明の他の実施例を示したもので、この例は流調ハンドル72を、流調弁54の軸心O回りに回転操作することによって流調弁54を回転させ、吐水口18からの吐水の流量調節をなすようにした例である。
尚この場合、流調ハンドル72の回転角度と流調弁54の回転角度とは同じとなる。
そのためここでは流調ハンドル72の前面の表示部112の表示もそれに合せた表示となしてある。
【0074】
図12は本発明の更に他の実施例を示している。
先ず同図(A)の例は、流調ハンドル72を回転操作することで流調弁114をねじ部120のねじ送りで進退させ、弁ハウジング56に形成した開口122の開度を変化させることで、吐水口18からの吐水の流量を調節するようになした例である。
【0075】
ここで流調弁114の軸部116は角形をなしていて、対応する角孔118に軸方向に摺動可能且つ回転不能に嵌合している。
尚この例においても流調ハンドル72は、流調弁114の軸心Oを回転中心として回転操作される。
【0076】
図12(B)は本発明の更に他の実施例を示したもので、この例は流調操作部をプッシュボタン124として構成し、このプッシュボタン124を1回押込操作するごとに、流調弁114をスラストロック機構126を介して前進位置と後退位置とに位置変化させ、これにより開口122の開度を変化させることで、吐水口18からの吐水の流量を大流量と小流量にとに切り替えるようになした例である。
尚この例においても、流調弁114の軸心は吐水管14の軸心に対し軸直角方向に偏心した位置に配置されている。この点は同図(A)に示す実施例においても同様である。
【0077】
以上本発明の実施例を詳述したがこれらはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である水栓器具を示す図である。
【図2】 同実施例の水栓器具の断面図である。
【図3】 同実施例における流量調節機構の構成を示す図である。
【図4】 図3の流量調節機構を各部材に分解して示す斜視図である。
【図5】 同実施例の流量調節機構の一作用を説明する作用説明図である。
【図6】 同実施例の流量調節機構における流調弁の構成を示す図である。
【図7】 同実施例の流量調節機構における流調ハンドルの回転操作量と流調弁の回転量との関係を流調弁の作用とともに示す図である。
【図8】 同実施例の流量調節機構の図5とは異なる作用説明図である。
【図9】 同実施例における最大流量での吐水時と最小流量での吐水時とを表す図である。
【図10】 同実施例の流調ハンドルの回転操作角度と吐水の流量との関係を表す図である。
【図11】 本発明の他の実施例の要部を示す図である。
【図12】 本発明の更に他の各実施例のそれぞれの要部を示す図である。
【図13】 従来公知の水栓器具の一例を示す図である。
【図14】 図13における流量調節機構を拡大して示す図である。
【符号の説明】
10 水栓器具
14 吐水管
18 吐水口
44 主弁
46 主弁操作部
50 流量調節機構
54,114 流調弁
56 弁ハウジング
72 流調ハンドル(流調操作部)
94 開口
96 主開口
98 スリット開口
102 外歯
106 内歯
111 バランス穴
124 プッシュボタン(流調操作部)
,O 軸心

Claims (4)

  1. 主弁と主弁操作部とを有し、該主弁の開弁により吐水管の先端部の吐水口から吐水を行うとともに、該主弁の下流部且つ該吐水管の先端部に、流調弁と流調操作部とを有し該吐水口からの吐水の流量調節を行う流量調節機構を設けて成る水栓器具において、
    前記吐水管を円筒形状となして、前記吐水口を吐水管の先端より基端側に離隔した位置に配置し且つその向きを該吐水管の軸心に対して交叉する方向に配向させるとともに、該吐水管の先端面を含む先端部を前記流調操作部として構成し、
    前記流調弁をその軸心が前記吐水管の延出し方向を向くようにして且つ該軸心が前記吐水管の軸心に対して軸直角方向且つ前記吐水口とは反対側に偏心して位置するように設け、
    前記吐水管には下向きに開口を形成して、吐水口部材を一部が該吐水管の内部に入り込む状態に該開口に取り付けてあることを特徴とする水栓器具。
  2. 請求項において、前記流調弁は回転式の弁として、前記流調操作部は円形の回転ハンドル式の操作部としてそれぞれ構成して、該流調操作部の回転操作により該流調弁が回転運動して流調動作を行うようになし、
    前記流調操作部と前記流調弁とギヤ機構にて互いに作動的に連結してあり、該流調操作部の回転運動が該ギヤ機構を介して該流調弁に伝達されて該流調弁が回転運動するようになしてあることを特徴とする水栓器具。
  3. 請求項において、前記流調操作部における大径の内周に沿って内歯が形成してあるとともに、相対的に小径の前記流調弁の外周に沿って外歯が形成してあり、それら内歯と外歯とが互いに噛合していることを特徴とする水栓器具。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記流調弁を筒形のシリンダ式弁となして、該流調弁の筒周壁の周方向所定位置に開口を設け、該流調弁が回転運動により該開口の回転方向位置を変化させて前記吐水口からの吐水の流量調節を行うものとなしてあるとともに、
    流調弁における前記筒周壁の前記開口とは反対側の部位且つ該流調弁を内部に収容する弁ハウジング内に隠れる位置において、該流調弁の内部の水を該開口とともに弁外部に流出させて、該流調弁に作用する流動圧を均等化する貫通のバランス穴が設けてあることを特徴とする水栓器具。
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