JP2001095710A - 吐水装置 - Google Patents

吐水装置

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JP2001095710A JP27716999A JP27716999A JP2001095710A JP 2001095710 A JP2001095710 A JP 2001095710A JP 27716999 A JP27716999 A JP 27716999A JP 27716999 A JP27716999 A JP 27716999A JP 2001095710 A JP2001095710 A JP 2001095710A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シャワーヘッドをシャワーホースとともに自在
に目的の位置まで移動させて吐水口から吐水させること
のできる吐水装置において、シャワーヘッドを手に持っ
たまま手元で吐水口からの吐止水操作と流量調節を行え
るようにする。またそれらの操作を少ない力で容易に行
えるようにする。 【解決手段】主水路36を内部に有するシャワーヘッド
16に、主水路36開閉用の主弁42を閉弁方向に押圧
する背圧室44に連通し通水量変化によって背圧室44
内の圧力を変化させて主弁42の開閉及び開弁量の制御
を行うパイロット水路46及びパイロット弁67を設
け、更にシャワーヘッド16にはパイロット弁67を開
閉する吐止水操作部22と、パイロット弁67の開弁量
を変化させることによって吐水口18からの吐水流量を
調節する流調操作部24とを手元操作部として設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は吐水装置に関し、
詳しくは吐止水操作部及び流調操作部を手元操作部とし
て備えた吐水装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
キッチン水栓装置として吐水管の先端部をシャワーヘッ
ドとして構成し、これをシャワーホースとともに引き出
して吐水口から吐水可能となしたものが用いられるよう
になって来ている。或いはまた、洗面化粧室に備えられ
る洗髪シャワー水栓装置においても同様の形態のものが
用いられている。
【0003】一方浴室においては、従来より水栓本体か
らシャワーホースを延び出させてその先端にシャワーヘ
ッドを接続し、水栓本体から供給した水をシャワーヘッ
ドよりシャワー吐水するようになしたものが広く用いら
れている。
【0004】ところでこれらの吐水装置の場合、シャワ
ーヘッドを自在に目的の位置に持ち来して吐水すること
ができ、吐水位置がほぼ固定の他の従来一般の吐水装置
に比べて利便性が高いものの、反面において吐水口から
の吐水・止水(吐止水)を行うための吐止水操作部及び
吐水口からの吐水流量調節のための流調操作部がシャワ
ーヘッドから遠い位置にあるため、それらの操作がし辛
いといった問題があった。
【0005】そこで例えば浴室の吐水装置において、シ
ャワーヘッドに手元操作部として吐止水操作部を設ける
といったことが行われている。図13はその一例を示し
たものである。同図において300はシャワーヘッド、
302は継手管で、それらに対し所定長さの可撓性のシ
ャワーホース304の各端部が接続されている。継手管
302は接続口306を有していて、その接続口306
において水栓本体に接続され、水栓本体からの水がシャ
ワーホース304内部の主水路308及びシャワーヘッ
ド300内部の主水路308を通じてシャワーヘッド3
00の吐水口へと供給される。
【0006】シャワーヘッド300には手元操作部とし
て吐止水操作部310が設けられており、その吐止水操
作部310の操作によって主水路308を開閉する主弁
312が開閉動作するようになっている。
【0007】詳しくは、シャワーホース304及びシャ
ワーヘッド300の内部には可撓性のチューブ314が
挿通されていてその内部にパイロット水路316が形成
されており、吐止水操作部310を図13に示す状態か
ら右向きに押込操作すると、軸318の右向きの移動及
びこれに伴うボール320の下向きの押出しによってパ
イロット弁322が弁座324から離れて開弁し、パイ
ロット水路316内部の水をシャワーヘッド300内部
の主水路308に流出させる。
【0008】すると主弁312の背面側に形成された背
圧室326(この背圧室326はパイロット水路316
に連通している)内部の圧力が低下し、主弁312が給
水圧により図中上向きに開弁動作する。ここにおいてシ
ャワーホース304内の主水路308に水栓本体側から
の水が供給される。供給された水はシャワーヘッド30
0内部の主水路308を流通した後、先端の吐水口から
吐水される。
【0009】一方吐止水操作部310を左向きに押込操
作して図13に示す状態に戻すと、ここにおいてパイロ
ット弁322が閉弁し、これによって背圧室326内部
の圧力が漸次高まって最終的に主弁312が閉弁し、吐
水口への水の供給が停止する。
【0010】この図13に示す吐水装置にあっては、シ
ャワーヘッド300を手に持った状態で吐止水操作部3
10を手元操作することにより吐水口からの吐止水を行
うことができ、しかもその吐止水操作部310はパイロ
ット水路316を開閉するものであるため、小さい力で
楽に操作でき、この点で利便性の高いものであるが、こ
の吐水装置にあっては、吐水口からの流量を調節する場
合にはシャワーヘッド300から遠く離れた水栓本体の
流調操作部を操作しなければならず、利便性の点で未だ
十分とは言えないものである。
【0011】図14は別の従来例を示したもので、この
例のものはシャワーヘッド300に設けた吐止水操作部
328の操作摘み330を回転操作することで弁体33
2を軸方向に移動させ、そしてこれを弁座334に当接
させ或いは離間させることによって主水路308を開閉
し、吐水口336からの吐水及び止水を行うようになし
たものである。尚この例の吐水装置の場合、弁体332
を閉弁させるとシャワーホース304より上流部に配設
してある主弁312も閉弁する。
【0012】この例の吐水装置にあっても、シャワーヘ
ッド300を手に持ちながら手元操作により吐止水を行
うことができる。しかしながらこの吐水装置の場合、手
元操作部としての吐止水操作部328が、大流量で通水
させる主水路308を直接開閉するものであることから
操作が重くなる問題があり、更にまた吐止水操作部32
8の操作によって弁体332を閉弁させると、それより
上流側のシャワーヘッド300内部及びシャワーホース
304内部に一定の圧力が篭ったものとなってしまう問
題があり、更に吐水口336近くまで水が溜まったまま
止水状態に保持されることとなるため、その滞留水内部
で雑菌が発生・繁殖する恐れがあるといった不都合があ
る。
【0013】以上シャワーヘッドを有する吐水装置を例
として説明したが、このようなシャワーヘッドを有しな
い通常の長い吐水管の先端の吐水口から吐水を行う一般
のキッチン水栓装置(吐水装置)においても大なり小な
り同様の問題が内在する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の吐水装置はこの
ような課題を解決するために案出されたものである。而
して請求項1のものは、吐水口に連通し、大流量で通水
させる主水路を内部に有するシャワーヘッド又は吐水管
から成る吐水部に、該主水路を開閉する主弁を閉弁方向
に押圧する背圧室に連通して小流量で通水させ、通水量
の変化により該背圧室内の圧力を変化させることによっ
て該主弁の開閉及び開弁量の制御を行うパイロット水路
及び該パイロット水路を開閉するパイロット弁を設け、
更に該吐水部には、該パイロット弁を開閉する吐止水操
作部と、該パイロット弁の開弁量を調節することによっ
て前記主水路を通じ前記吐水口から吐水される吐水流量
を調節する流調操作部とを手元操作部として設けたこと
を特徴とする。
【0015】請求項2のものは、請求項1に記載の吐水
装置において、前記吐止水操作部が、操作力の入力部で
ある押ボタン式の操作部材と、該操作部材を押し込むご
とに前記パイロット弁を閉弁位置と開弁位置とに交互に
保持するロック機構を有していることを特徴とする。
【0016】請求項3のものは、請求項1に記載の吐水
装置において、前記パイロット弁を、周壁部に開口を有
する回転可能な円筒スプール弁体にて構成し、該開口の
回転方向の位置変化によって吐止水と流量調節とを行わ
せるとともに、該円筒スプール弁体には前記吐水部の外
部に露出する状態で回転操作部を設けて、該回転操作部
により前記吐止水操作部及び流調操作部を構成したこと
を特徴とする。
【0017】請求項4のものは、請求項1〜3の何れか
に記載の吐水装置において、該吐水装置が水を流通させ
る水側の主水路と湯を流通させる湯側の主水路とを有し
ていて、それら水側の主水路上と湯側の主水路上とに各
対応する水側の主弁,湯側の主弁が配設され、且つそれ
ら水側の主弁,湯側の主弁をそれぞれ動作制御するため
の水側のパイロット水路と湯側のパイロット水路とが前
記吐水部まで延び出していて該吐水部に、水側のパイロ
ット弁と湯側のパイロット弁と、該水側のパイロット弁
を開閉する水側の吐止水操作部及び開弁量調節を行う水
側の流調操作部と、湯側のパイロット弁を開閉する湯側
の吐止水操作部及び開弁量調節を行う湯側の流調操作部
とが設けられていることを特徴とする。
【0018】請求項5のものは、請求項4に記載の吐水
装置において、前記水側のパイロット弁及び湯側のパイ
ロット弁が、周壁部に水側の開口と湯側の開口とを有す
る回転可能な共通の円筒スプール弁体にて構成されてお
り、且つ前記水側の吐止水操作部及び流調操作部と湯側
の吐止水操作部及び流量操作部が、該円筒スプール弁体
に前記吐水部の外部に露出する状態で設けられた共通の
回転操作部にて構成されていることを特徴とする。
【0019】請求項6のものは、請求項1〜5の何れか
に記載の吐水装置において、前記シャワーヘッド又は吐
水管に接続されたシャワーホース又は通水路より上流部
の前記主水路内に前記主弁が組み込んであり、該主弁の
配設部位から前記パイロット弁の配設部位まで該シャワ
ーホース又は通水路内部を細管が延び出していて、該細
管内に前記パイロット水路が形成されていることを特徴
とする。
【0020】請求項7のものは、請求項6に記載の吐水
装置において、前記シャワーホース又は通水路より上流
部の前記主水路内に且つ前記主弁より上流側に、前記パ
イロット水路内の圧力を給水圧に対し減圧状態とする減
圧弁が組み込んであることを特徴とする。
【0021】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の吐水装
置は、シャワーヘッド又は吐水管から成る吐水部に、パ
イロット弁を開閉することによって吐水口からの吐止水
を行う吐止水操作部と、パイロット弁の開弁量を調節す
ることによって吐水口からの吐水流量を調節する流調操
作部とを手元操作部として設けたもので、この吐水装置
の場合、吐水口からの吐止水のみならず流量調節をも手
元操作することができ、吐水装置の利便性を飛躍的に高
めることができる。
【0022】しかもこの吐水装置の場合、パイロット弁
の開閉により吐水口からの吐止水を行い、またパイロッ
ト弁の開弁量を調節することによって吐水流量を調節す
るものであるため、吐止水の際、更には流量調節の際に
少ない力で軽やかに吐止水操作及び流調操作を行うこと
ができる。
【0023】加えてこの吐水装置にあっては、止水状態
において吐水部内の主水路、詳しくは主弁より下流側の
主水路を空の状態とすることができ、止水状態で同部分
の内部に圧力が篭ってしまったり、或いは水が封じ込め
られた状態となってしまう問題を解消できる。
【0024】ここで吐止水操作部と流調操作部とは共通
の操作部として構成することが可能であるが、これら吐
止水操作部と流調操作部とを別々に且つ同軸に構成し、
配置することができる。このようにすれば、吐止水操作
部及び流調操作部をそれぞれに求められる機能に応じて
適正に構成することができる。
【0025】この場合において吐止水操作部を流調操作
部の内側に配置し且つこれを押ボタン式となしておくこ
とができる。吐止水操作部は単に吐水操作と止水操作と
を行うだけのものであるため、即ちオン・オフ操作する
だけで良いため、これを押ボタン式とすることが容易で
あって、しかもそのようにすることで吐止水操作をワン
タッチで簡単に行うことができる。
【0026】更に吐止水操作部を、操作力の入力部であ
る押ボタン式の操作部材と、操作部材を押し込むごとに
パイロット弁を閉弁位置と開弁位置とに交互に保持する
ロック機構を有するように構成しておくことができる
(請求項2)。このようにすれば、押込力を加えた後押
込力を加え続けなくても吐水状態と止水状態とを維持す
ることができ、操作がより簡単となる。
【0027】一方、流調操作部はねじ部を有する回転操
作式となしておき、回転によりねじ部のねじ送り作用で
パイロット弁を開閉方向に進退させるものとなすことが
できる。このようにしておけば、パイロット弁を開閉方
向に進退させるに際してその進退量を容易に微調節で
き、求める吐水量となるように容易に流量調節すること
ができる。
【0028】請求項3のものは、周壁部に開口を有する
回転可能な円筒スプール弁体にてパイロット弁を構成
し、その開口の回転方向の位置変化によって吐止水と流
量調節とを行わせるとともに、その円筒スプール弁体に
回転操作部を吐水部の外部に露出する状態で設けて、そ
の回転操作部により吐止水操作部及び流調操作部を構成
したもので、このようにすれば単一の円筒スプール弁体
にてパイロット弁と吐止水操作部及び流調操作部とを設
けることができ、パイロット弁及び吐止水操作部及び流
調操作部の構造を単純な構造となすことができる。
【0029】請求項4のものは、水側の主水路と湯側の
主水路とを別途に設けてそれぞれに水側の主弁,湯側の
主弁を配設するとともに、それら各々を別々に動作制御
するための水側のパイロット水路と湯側のパイロット水
路とを設けて、それらを水側のパイロット弁と湯側のパ
イロット弁にて開閉するようになし、そしてその開閉の
ための水側の吐止水操作部及び開弁量調節を行う水側の
流調操作部と、開閉のための湯側の吐止水操作部及び開
弁量調節を行う湯側の流調操作部とを設けたもので、こ
の吐水装置の場合、吐水口からの吐水の温度調節,流量
調節並びに吐止水操作を行うことが可能となり、湯水を
混合して吐水する吐水装置における操作性が飛躍的に向
上する。
【0030】尚この請求項4の吐水装置の場合、水側の
吐止水操作部と湯側の吐止水操作部とをともに止水操作
したときに吐水口からの吐水が停止される。従ってこの
場合には、水側の吐止水操作部と湯側の吐止水操作部と
が協働して吐水口からの吐止水操作部を構成することと
なる。更にまた、水側の流調操作部と湯側の流調操作部
とが吐水口からの全体の吐水量を調節する流調操作部を
構成することとなる。
【0031】この場合において、周壁部に水側の開口と
湯側の開口とを有する回転可能な共通の円筒スプール弁
体を設けて、これにより水側のパイロット弁及び湯側の
パイロット弁を構成し、また吐水部の外部に露出する状
態で円筒スプール弁体に設けた共通の回転操作部にて、
水側の吐止水操作部及び流調操作部と湯側の吐止水操作
部及び流調操作部を構成することができる(請求項
5)。このようにすれば、簡単な構造で水側のパイロッ
ト弁,湯側のパイロット弁,水側の吐止水操作部及び流
調操作部,湯側の吐止水操作部及び流調操作部を構成す
ることができる。
【0032】請求項6のものは、シャワーヘッド又は吐
水管に接続されたシャワーホース又は通水路より上流部
の主水路内に主弁を組み込み、この主弁の配設部位から
パイロット弁の配設部位までシャワーホース又は通水路
内において細管を延び出させてその細管内にパイロット
水路を形成したもので、この吐水装置の場合、止水状態
においてシャワーホース又は通水路内及びシャワーヘッ
ド又は吐水管内の主水路全体を大気開放状態とすること
ができる。
【0033】請求項7のものは、更に加えて主弁よりも
上流側に減圧弁を組み込み、その減圧弁の作用でパイロ
ット水路内の圧力を減圧状態に保持するようになしたも
ので、これにより止水操作時及び吐水口からの吐水流量
を絞るべく流調操作部を操作したときにパイロット水路
内の圧力が一定圧力以上に昇圧するのを防止でき、従っ
て吐止水操作及び流調操作を軽やかに行うことができ
る。
【0034】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1,図2は本発明の吐水装置の一例として
のキッチンの水栓装置を示したものである。図中10は
キッチンカウンターで、12はシンクである。14はキ
ッチンカウンター10から起立する状態で設けられた吐
水管で、その先端部がシャワーヘッド16として構成さ
れている。
【0035】このシャワーヘッド16には、吐水口18
からの吐水をシャワー吐水から整流吐水に若しくはその
逆に切替操作する切替操作部20が備えられている。更
にまたこのシャワーヘッド16には、吐水口18からの
吐水と止水を行うための吐止水操作部22及び吐水口1
8からの吐水流量を調節する流調操作部24が備えられ
ている。
【0036】26はキッチンカウンター10に取り付け
られた湯水の混合部(水栓本体)で、水と湯の供給管2
8が接続されており、それらを通じて水及び湯が内部に
供給されるようになっている。この混合部26には水と
湯の混合比率を調節する温調操作部30が設けられてお
り、この温調操作部30がキッチンカウンター10の上
面に露出している。
【0037】上記シャワーヘッド16にはシャワーホー
ス32が接続されており、このシャワーホース32がキ
ッチンカウンター10の下側において上記混合部26に
接続されている。尚、図2に示しているようにシャワー
ホース32の端部には継手管34が接続されており、こ
の継手管34が混合部26の接続口に差込状態で連結さ
れている。
【0038】シャワーヘッド16及びシャワーホース3
2の内部には、図3に示しているように大流量で水(水
又は湯若しくはそれらの混合水。以下単に水とする)を
流通させる主水路36が形成されており、その主水路3
6に沿ってその中心部に可撓性のチューブ38が挿入配
置されている。チューブ38は、その一端部が継手管3
4内部に組み込まれた主弁42にパイプ40を介して接
続されている。
【0039】主弁42はその中心部に水路43を有して
おり、この主弁42,パイプ40及びチューブ38内部
の水路によって、主弁42の背面側に形成された背圧室
44に連通するパイロット水路46が形成されている。
ここで背圧室44は、主弁42に形成された小孔48を
介して主水路36の上流部、詳しくは背圧室44の上流
部に連通している。
【0040】主弁42は円筒形の摺動面50に摺動可能
に嵌合されており、当接部52を弁座54に当接させ又
はこれから離間させることによって主水路36を閉鎖し
又は開放する。尚、主弁42にはこれよりも上流側と下
流側とを連通させるための連通水路55が形成されてい
る。また主弁42は、スプリング57によって常時開弁
方向に付勢されている。
【0041】継手管34の内部にはまた、主弁42より
上流側にピストン式の減圧弁56が組み込まれている。
減圧弁56は大径のピストン部58を有しており、その
ピストン部58が円筒形の摺動面60に摺動可能に嵌合
されている。
【0042】この減圧弁56は、これより下流側、詳し
くはパイロット水路46内の圧力が上昇して一定圧に達
したとき、上流部と下流部とに対する受圧面積の差によ
って図中下向きに押動され、図5に拡大して示している
ように、その当接部62を弁座63に接近又は当接させ
ることによって主水路36を絞り又は主弁42の上流側
で閉鎖する。これによってパイロット水路46内の圧力
を一次側の給水圧よりも低い圧力状態(減圧状態)に保
持する働きをする。尚この減圧弁56はスプリング64
によって常時開弁方向に付勢されている。またこの減圧
弁56の配設部位には、スプリング64の収容空間と大
気とを連通させる連通孔65が形成されている。
【0043】上記吐止水操作部22はこの例では押ボタ
ン式のもので流調操作部24と同軸且つその内側に配置
されており、図4に示しているように逆カップ状をなす
操作部材66と、パイロット水路46を開閉するための
パイロット弁67を、操作部材66を1回押し込むごと
に閉弁位置と開弁位置とに保持するロック機構68とを
有している。
【0044】尚パイロット弁67は軸状の当接部69を
有しており、図4に示しているようにその当接部69が
チューブ38の先端に当接することによってパイロット
水路46を閉鎖し、又離間することによってパイロット
水路46を開放する。
【0045】本例において、ロック機構68はスラスト
ロック式のもので外筒88と、その内周面に突出する状
態で形成された円筒形状のガイド部90(図6参照)と
を有している。ガイド部90は、上端面に沿って周方向
に鋸刃状の係合歯92を有しており、更に周方向に沿っ
て所定間隔ごとに複数の溝94を有している。
【0046】一方、パイロット弁67には大径の固定リ
ング96と回転リング98とが設けられている。回転リ
ング98は軸部100の周りに回転可能とされており、
更に軸部100に設けられたストッパ部102と固定リ
ング96との間で微小ストローク上下に相対移動可能と
されている。
【0047】固定リング96の外周面には周方向に一定
間隔で突起104が設けられており、その上端に係合歯
106が形成されている。他方、回転リング98にも周
方向に沿って一定間隔ごとに突起108が設けられてお
り、そしてそれら突起108を含む回転リング98下端
部に、周方向に沿って鋸刃状の係合歯110が形成され
ている。
【0048】尚、図4に示しているようにパイロット弁
67は回転リング98の上面においてスプリング112
により常時下向きに付勢されており、またロック機構6
8の外筒88はスプリング114により常時上向きに付
勢されている。
【0049】この例のスラストロック式のロック機構6
8は次のように作用する。図6(B)(I)はパイロット弁
67がチューブ38端部に当接した状態、即ちパイロッ
ト水路46を閉鎖した状態を示している。
【0050】この状態において操作部材66及びロック
機構68の外筒88をスプリング112及び114の付
勢力に抗して下向きに押し込むと、図6(B)(II)に示し
ているようにパイロット弁67の回転リング98がガイ
ド部90の溝94から外れた状態となり、ここにおいて
回転リング98が、固定リング96側の突起104の係
合歯106と回転リング98側の係合歯110のカム面
の作用で微小角度反時計方向に回転させられる。
【0051】その後押込力を除くと、スプリング114
の付勢力でガイド部90が外筒88とともに上昇運動
し、このときガイド部90の上端の係合歯92と回転リ
ング98の係合歯110とが一部噛み合った状態とな
る。
【0052】更にガイド部90が上向きに押し上げられ
ると、回転リング98が固定リング96から浮き上がる
とともにそれら係合歯92,110のカム面の作用で回
転リング98が更に微小角度反時計方向に回転させられ
てガイド部90の係合歯92と回転リング98の係合歯
110とが完全に噛み合った状態となり(図6(B)(II
I)参照)、これとともに回転リング98とストッパ部1
02との当接作用で回転リング98,固定リング96を
含むパイロット弁67全体が上昇端まで上昇させられて
その上昇端に保持される。即ちパイロット弁67が開弁
位置に保持される。ここにおいてパイロット水路46が
開放状態とされて主弁42が開かれ、主水路36内を水
が流通する。
【0053】さて再び操作部材66を押込操作すると、
これとともにロック機構68の外筒88及びガイド部9
0が下向きに移動し、ここにおいて回転リング98の係
合歯110とガイド部90の係合歯92との噛合いが外
れるとともに、スプリング112の付勢力でパイロット
弁67における固定リング96の係合歯106と回転リ
ング98の係合歯110とが接触し(図6(B)(IV),
(V)参照)、更にガイド部90が下降して回転リング9
8が自由回転状態になると、固定リング96及び回転リ
ング98の各係合歯106,110のカム面の作用によ
り回転リング98が微小角度反時計方向に回転させら
れ、そしてそれら係合歯106及び110が完全に噛み
合ったところで回転リング98の回転が停止する(図6
(B)(VI)参照)。
【0054】その後操作力を除くことによって、(VI
I)に示しているようにガイド部90がスプリング11
4の付勢力で上向きに移動すると、回転リング98が浮
き上がった後、ガイド部90の係合歯92と回転リング
98の係合歯110とのカム面の作用で回転リング98
が微小角度回転した上で、回転リング98の突起108
が固定リング96の突起104とともにガイド部90の
溝94に嵌り合い、続いてスプリング112及び114
の付勢力でそれら突起104,108が外筒88の上昇
運動を伴って溝94の底部まで落ち込む(図6(B)(VII
I)参照)。ここにおいてパイロット弁67が再びパイロ
ット水路46を閉鎖した状態となり且つその状態に保持
される。尚このロック機構自体は従来公知であるのでこ
こでは更に詳しい説明は省略する。
【0055】一方図4に示しているように、上記流調操
作部24は有底円筒形状をなしており、その外周面には
雄ねじ部70が設けられていて、この雄ねじ部70がシ
ャワーヘッド16の先端の雌ねじ孔72内に螺合されて
いる。
【0056】本例においては、この流調操作部24を回
転操作すると、流調操作部24が雄ねじ部70と雌ねじ
孔72とのねじ送り作用でパイロット弁67,吐止水操
作部22とともに軸方向、即ち図4中上下方向に進退
し、パイロット弁67の開弁量を変化させる。
【0057】次に本例の吐水装置の作用を図7及び図8
に基づいて説明する。図3及び図4(I),図7(I)
はパイロット弁67が閉弁した状態、即ち止水状態を表
しており、この状態において吐止水操作部22を押込操
作すると、図4(II)及び図7(II)に示しているよう
にパイロット弁67が図中上方に後退端まで移動し、そ
こに保持される。即ちパイロット弁67が開弁状態に保
持される。
【0058】するとパイロット水路46内の水がその先
端の開口を通じて主水路36内に流れ込み、更に吐水口
18から吐出される。これに伴って背圧室44内の圧力
が低下し、ここにおいて主弁42が給水圧により開弁し
て主水路36を開放し、ここにおいて吐水口18から吐
水が行われる。また一方、吐止水操作部22を再び押込
操作すると、そこでパイロット弁67が再び閉弁状態と
なり、吐水口18からの吐水が停止する。
【0059】図8は流量調節の際の作用を示したもの
で、この吐水装置にあっては、パイロット弁67を開弁
させた状態で流調操作部24を回転操作すると、その回
転量に応じてパイロット弁67が軸方向に進退する。即
ちパイロット弁67の開弁量が変化する。
【0060】これによってパイロット水路46内の水の
流出流量が調節され、これに応じて背圧室44内の圧力
が変化する。そしてその変化に伴って主弁42に対する
押圧力が変化し、主弁42の開弁量が変化する。
【0061】これに伴い主水路36を流通する水の流量
が、即ち吐水口18からの吐水流量が変化する。即ちこ
の例において、流調操作部24を回転操作するとその操
作量に応じて吐水口18からの吐水流量が調節される。
【0062】本例の吐水装置の場合、吐水口18からの
吐止水のみならずその流量調節をも手元操作することが
でき、吐水装置の利便性を飛躍的に高めることができ
る。
【0063】しかもこの吐水装置の場合、パイロット弁
67の開閉により吐水口18からの吐止水を行い、また
パイロット弁67の開弁量を調節することによって吐水
流量を調節するものであるため、吐止水の際、更には流
量調節の際に少ない力で軽やかに吐止水操作及び流調操
作を行うことができる。
【0064】加えてこの吐水装置にあっては、シャワー
ホース32より上流部の主水路36内に主弁42を組み
込み、この主弁42の配設部位からパイロット弁67の
配設部位までシャワーホース32内においてパイロット
水路46を形成しているため、止水状態においてシャワ
ーホース32及びシャワーヘッド16内を大気開放且つ
空の状態とすることができ、止水状態で同部分の内部に
圧力が篭ってしまったり或いは水が封じ込められた状態
となってしまう問題を解消できる。
【0065】更に加えて本例では主弁42よりも上流側
に減圧弁56を組み込んでいるため、その減圧弁56の
作用で止水操作時及び吐水口18からの吐水流量を絞る
べく流調操作部24を操作したときにパイロット水路4
6内の圧力が一定圧力以上に昇圧するのを防止でき、吐
止水操作及び流調操作を軽やかに行うことができる。
【0066】また本例では吐止水操作部22と流調操作
部24とを別々に且つ同軸に構成配置しているため、吐
止水操作部22及び流調操作部24をそれぞれに求めら
れる機能に応じて適正に構成できる。
【0067】更に本例によれば、吐止水操作をワンタッ
チで簡単に行うことができるとともに、押込力を加えた
後押込力を加え続けなくても吐水状態と止水状態とを維
持することができ、操作性が良好である。
【0068】一方、流調操作部24は雄ねじ部70,雌
ねじ孔72を有する回転操作式となし、回転により雄ね
じ部70,雌ねじ孔72のねじ送り作用でパイロット弁
67を開閉方向に進退させるものとなしているため、進
退量を容易に微調節でき、求める吐水量となるように容
易に流量調節することができる。
【0069】尚上記実施例では減圧弁56を円滑に開閉
動作させるためにスプリング64の収容空間と大気とを
連通孔65で連通させるようにしているが、図9に示し
ているようにスプリング64の収容空間を主弁42の下
流側の主水路36と連通孔74にて連通させるようにし
ても良い。
【0070】図10〜図12は本発明の更に他の実施例
を示している。この例では上記継手管,水栓本体(混合
部)等のハウジング76の内部に、水側の主水路36A
と湯側の主水路36Bとを独立に設けて、それら主水路
36A,36B上に水側の主弁42Aと水側の減圧弁5
6A及び湯側の主弁42Bと湯側の減圧弁56Bとを配
設し、それら主水路36A,36Bを、混合水を流通さ
せるシャワーヘッド16側の主水路36Cに連絡してい
る。
【0071】水側の主弁42A及び湯側の主弁42Bの
それぞれからは、水側のパイロット水路46A,湯側の
パイロット水路46Bがシャワーヘッド16の先端部ま
で延び出しており、それら水側のパイロット水路46
A,湯側のパイロット水路46Bからの水,湯の流出流
量に応じて主弁42A,42Bが動作制御されるように
なっている。
【0072】シャワーヘッド16の先端部には、スリー
ブ78とそのスリーブ78内に回転可能に嵌合された円
筒スプール弁体80とが配設されている。スリーブ78
には、水側のパイロット水路46A,湯側のパイロット
水路46Bにそれぞれ連通する状態で水側の流入口82
A,湯側の流入口82Bがその周壁部に形成されてい
る。また底部には流出口86が形成されている。一方円
筒スプール弁体80には、それら流入口82A,82B
に対応する軸方向位置において、水側の開口84Aと湯
側の開口84Bとが形成されている。
【0073】ここで水側の開口84Aと湯側の開口84
Bとは、それぞれ回転方向に楔状をなしている。即ち回
転方向に進むにつれて且つ互いに逆方向に進むにつれ
て、開口幅が漸次大きくなるように形成されている(図
12参照)。この円筒スプール弁体80には、シャワー
ヘッド16の外部に露出する状態で共通の回転操作部8
7が設けられている。
【0074】本例の円筒スプール弁体80は次のように
作用する。図10は円筒スプール弁体80が水側の開口
84Aを水側の流入口82Aに一致させた状態にあっ
て、この状態では水側の主水路36Aのみが開放されて
吐水口18から水のみが吐水される。
【0075】この状態で円筒スプール弁体80を一方に
回転操作すると、図11(II)に示しているように水側
の開口84Aの、水側の流入口82Aに一致する部分の
開口幅が小となり、また一方湯側の開口84Bが湯側の
流入口82Bに一致する状態となって、吐水口18から
は水と湯の混合水が吐水される。
【0076】図12(C)はそれら水と湯の混合比率と
その変化を表している。この図に示しているように、円
筒スプール弁体80を回転操作することで、水側の開口
84A及び湯側の開口84Bのそれぞれの、水側の流入
口82A,湯側の流入口82Bに合致する部分の開口幅
が変化し、これに伴って水と湯の混合比率が変化して吐
水口18から吐水される混合水の温度が調節される。
【0077】図11(III)は円筒スプール弁体80を
更に回転操作して、湯側の開口84Bのみを湯側の流入
口82Bに一致させ、水側の開口84Aと水側の流入口
82Aとを不一致とした状態を示したもので、この状態
では吐水口18からは湯のみが吐水される。
【0078】また更に、図11(IV)に示しているよう
に水側の開口84Aと湯側の開口84Bとの何れをも水
側の流入口82A及び湯側の流入口82Bに対し不一致
となる状態にすると、吐水口18からの吐水が停止され
る。
【0079】即ちこの例では円筒スプール弁体80が水
側のパイロット弁,湯側のパイロット弁を構成してお
り、更にその回転操作部87が水側の吐止水操作部及び
流調操作部と湯側の吐止水操作部及び流調操作部とを構
成している。
【0080】本例では、共通の円筒スプール弁体80に
て水側のパイロット弁と湯側のパイロット弁,更には水
側の吐止水操作部と水側の流調操作部及び湯側の吐止水
操作部と湯側の流調操作部を構成している。従って簡単
な構造で弁部及び操作部を構成することができる。
【0081】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば図10〜図12の実施例に
おいて、水側のパイロット水路46A,湯側のパイロッ
ト水路46Bに対応した水側のパイロット弁,湯側のパ
イロット弁をそれぞれ独立に設けるとともに、それら各
パイロット弁を独立に操作する水側の吐止水操作部及び
流調操作部、更に湯側の吐止水操作部及び流調操作部を
様々な形態で設けることが可能であるし、また本発明は
例えば浴室内に設置されるシャワーヘッドを備えた吐水
装置にも適用可能であるし、また洗髪シャワー水栓装置
から成る吐水装置にも適用可能である。更に本発明はそ
のようなシャワーヘッドを有しない通常の吐水管及び水
栓本体を備えた吐水装置に対しても適用可能であるな
ど、その主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加え
た形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である吐水装置の概略全体構
成を示す図である。
【図2】図1の吐水装置の要部を示す図である。
【図3】同じ実施例の吐水装置におけるシャワーヘッド
と継手管内部の構成を示す断面図である。
【図4】図3に示すシャワーヘッドの要部を拡大して示
す図である。
【図5】同じ実施例の吐水装置における減圧弁の構成と
その作用説明図である。
【図6】同じ実施例の吐水装置におけるロック機構の作
用説明図である。
【図7】同じ実施例の吐水装置の一作用状態を示す図で
ある。
【図8】同じ実施例の吐水装置の図7とは異なる一作用
状態を示す図である。
【図9】本発明の他の実施例の吐水装置の要部を示す図
である。
【図10】本発明の更に他の実施例の吐水装置の要部を
示す図である。
【図11】同じ実施例の吐水装置の一作用状態を示す図
である。
【図12】同じ実施例の吐水装置の一作用状態を、円筒
スプール弁体の構成及びその作用とともに示す図であ
る。
【図13】従来の吐水装置の一例を示す図である。
【図14】従来の吐水装置の図13とは異なる例を示す
図である。
【符号の説明】
14 吐水管 16 シャワーヘッド 18 吐水口 22 吐止水操作部 24 流調操作部 32 シャワーホース 36,36A,36B 主水路 38 チューブ 40 パイプ 42,42A,42B 主弁 44 背圧室 46,46A,46B パイロット水路 56 減圧弁 66 操作部材 67 パイロット弁 68 ロック機構 80 円筒スプール弁体 84A,84B 開口 87 回転操作部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D032 FA04 FA08 2D060 BC04 BC11 BC12 BE01 BE15 3H056 AA02 AA05 BB01 BB09 BB47 CA02 CB03 CC03 CD06 GG05 GG11 3H063 AA01 AA04 BB01 BB07 CC03 DA08 DB50 GG06 GG11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐水口に連通し、大流量で通水させる主
    水路を内部に有するシャワーヘッド又は吐水管から成る
    吐水部に、該主水路を開閉する主弁を閉弁方向に押圧す
    る背圧室に連通して小流量で通水させ、通水量の変化に
    より該背圧室内の圧力を変化させることによって該主弁
    の開閉及び開弁量の制御を行うパイロット水路及び該パ
    イロット水路を開閉するパイロット弁を設け、更に該吐
    水部には、該パイロット弁を開閉する吐止水操作部と、
    該パイロット弁の開弁量を調節することによって前記主
    水路を通じ前記吐水口から吐水される吐水流量を調節す
    る流調操作部とを手元操作部として設けたことを特徴と
    する吐水装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の吐水装置において、前
    記吐止水操作部が、操作力の入力部である押ボタン式の
    操作部材と、該操作部材を押し込むごとに前記パイロッ
    ト弁を閉弁位置と開弁位置とに交互に保持するロック機
    構を有していることを特徴とする吐水装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の吐水装置において、前
    記パイロット弁を、周壁部に開口を有する回転可能な円
    筒スプール弁体にて構成し、該開口の回転方向の位置変
    化によって吐止水と流量調節とを行わせるとともに、該
    円筒スプール弁体には前記吐水部の外部に露出する状態
    で回転操作部を設けて、該回転操作部により前記吐止水
    操作部及び流調操作部を構成したことを特徴とする吐水
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の吐水装置
    において、該吐水装置が水を流通させる水側の主水路と
    湯を流通させる湯側の主水路とを有していて、それら水
    側の主水路上と湯側の主水路上とに各対応する水側の主
    弁,湯側の主弁が配設され、且つそれら水側の主弁,湯
    側の主弁をそれぞれ動作制御するための水側のパイロッ
    ト水路と湯側のパイロット水路とが前記吐水部まで延び
    出していて該吐水部に、水側のパイロット弁と湯側のパ
    イロット弁と、該水側のパイロット弁を開閉する水側の
    吐止水操作部及び開弁量調節を行う水側の流調操作部
    と、湯側のパイロット弁を開閉する湯側の吐止水操作部
    及び開弁量調節を行う湯側の流調操作部とが設けられて
    いることを特徴とする吐水装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の吐水装置において、前
    記水側のパイロット弁及び湯側のパイロット弁が、周壁
    部に水側の開口と湯側の開口とを有する回転可能な共通
    の円筒スプール弁体にて構成されており、且つ前記水側
    の吐止水操作部及び流調操作部と湯側の吐止水操作部及
    び流量操作部が、該円筒スプール弁体に前記吐水部の外
    部に露出する状態で設けられた共通の回転操作部にて構
    成されていることを特徴とする吐水装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかに記載の吐水装置
    において、前記シャワーヘッド又は吐水管に接続された
    シャワーホース又は通水路より上流部の前記主水路内に
    前記主弁が組み込んであり、該主弁の配設部位から前記
    パイロット弁の配設部位まで該シャワーホース又は通水
    路内部を細管が延び出していて、該細管内に前記パイロ
    ット水路が形成されていることを特徴とする吐水装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の吐水装置において、前
    記シャワーホース又は通水路より上流部の前記主水路内
    に且つ前記主弁より上流側に、前記パイロット水路内の
    圧力を給水圧に対し減圧状態とする減圧弁が組み込んで
    あることを特徴とする吐水装置。
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