JP6842063B2 - 吐水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水栓装置の管部に形成された吐水口に取り付けられる吐水装置に関する。
従来より、台所や洗面所などで使用される水栓装置および当該水栓装置に用いられる吐水装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の吐水装置は、水栓装置の管部の先端に設けられ、シャワー吐水を行う形態とストレート吐水を行う形態を切替可能に構成したものである。特許文献1の構成では、上記2つの吐水形態をユーザの回転操作で切替えることができる切換機構を吐水部自体に設けている。これにより、ユーザが回転操作をすることで2つの吐水形態を相互に切替え可能としている。
特許第4428343号公報
しかしながら、特許文献1の水栓装置では、吐水部に設けた切換機構が脱落しないようにするために、切替機構を外側から固定する固定部材が必要であった。このような固定部材を設けた場合、吐水装置の体積が大きくなってしまうため、水栓装置のデザイン性という観点で改善の余地があるといえる。
従って、本発明の目的は、上記問題を解決することにあって、水栓装置のデザイン性を向上させることができる吐水装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の吐水装置は、水栓装置の管部において下方へ向けて開口した吐水口に取り付けられる吐水装置であって、前記吐水口に取り付けられる取付部と、前記取付部と一体的に形成されるとともに、前記吐水口に連通する連通開口を形成する板部とを備える弁プレートと、前記吐水口に挿入される筒状の部材であって、前記弁プレートに回転可能に取付けられた操作リングと、前記操作リングとともに回転するように前記操作リングの内側に設けられる部材であって、第1の回転位置において前記弁プレートの前記連通開口に連通する第1の通水孔と、第2の回転位置において前記弁プレートの前記連通開口に連通する第2の通水孔とを有する切替筒と、前記操作リングとともに回転するように前記操作リングに固定される部材であって、前記切替筒の前記第1の通水孔に連通するストレート吐水用の孔と、前記切替筒の前記第2の通水孔に連通するシャワー吐水用の複数の孔とを有する散水板と、を備え、前記操作リングの下部は前記吐出口より外部に露出されている。
本発明の吐水装置によれば、水栓装置のデザイン性を向上させることができる。
実施の形態における水栓装置の概略斜視図(管部を引き出さない状態) 実施の形態における水栓装置の概略斜視図(管部を引き出した状態) 吐水装置の分解斜視図 管部および吐水装置の縦断面図 図4Aの拡大図(図4Aとは異なる回転位置) 図4Aの拡大図(第1の回転位置:ストレート吐水) 図4Aの拡大図(第2の回転位置:シャワー吐水) 弁プレートの上面図 弁プレートの側面図 弁プレートの下面図 図5AのA−A断面図 操作リングの上面図 操作リングの側面図 操作リングの下面図 図6AのA−A断面図 切替筒の上面図 切替筒の側面図 切替筒の下面図 図7AのA−A断面図 散水板の上面図 散水板の側面図 散水板の下面図 図8AのA−A断面図
本願発明者らは、鋭意検討した結果、水栓装置に用いる吐水装置において、吐水形態を切り替えるための回転機構を外側から固定する固定機構を省略した構成とすることで、吐水装置のコンパクト化を図り、水栓装置のデザイン性を向上できるという知見を見出した。とりわけ、吐水口に固定される弁プレートに対して、回転機構において最も上流側に配置される筒状の操作リングを回転可能な状態で取り付けるとともに、その弁プレートを操作リングの内側に設けている。これにより、外側から固定する固定部材を省略して吐水装置のコンパクト化を図り、水栓装置のデザイン性を向上できる。
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態)
<全体構成>
図1、図2は、実施の形態における水栓装置2の概略構成を示す図である。図1は、水栓装置2の通常状態を示す概略斜視図であり、図2は、水栓装置2の管部の一部が前方に引き出された状態を示す概略斜視図である。
水栓装置2は、台所や洗面所などで使用される水栓設備である。水栓装置2は、設置台3に立設される基部4と、レバー5と、管部6と、吐水装置8とを備える。
基部4は、レバー5および管部6を一体的に支持する。管部6の先端部には吐水装置8が設けられる。レバー5を操作することで水等を吐水装置8から吐出させることができる。
管部6の内部には、吐水装置8に連通する管路10が設けられている(図2)。
吐水装置8は、管路10から供給される水を外部へ吐出するように管部6の吐水口に取り付けられる装置である。本実施の形態における吐水装置8は、管部6の先端部において、管部6の表面から下方に突出するように取り付けられる。
本実施の形態の吐水装置8は、シャワー吐水の形態とストレート吐水の形態を切替可能に構成されている。特に本実施の形態では、吐水装置8の中に、吐水形態をユーザの回転操作によって切替可能な回転機構が設けられている。
<吐水装置の構成>
吐水形態の詳細な構成について、図3−図8Dを用いて説明する。
図3は、吐水装置8の分解斜視図である。図4Aは、管部6および吐水装置8の縦断面図である。図4B―4Dは、図4Aの拡大図である。図4Bは、図4Aとは異なる回転位置の拡大断面図であり、図4Cは、ストレート吐水の状態(第1の回転位置)に対応する拡大断面図であり、図4Dは、シャワー吐水の状態(第2の回転位置)に対応する拡大断面図である。図4C、4Dにおいて、水の流れを矢印で示している。
図3、図4Aに示すように、管部6の中には給水管15が設けられている。給水管15は、前述した管路10に接続される管状の部材であり、管路10から流れてくる水を管部6の吐水口6a(図3)に向けて流すものである。給水管15は、管部6の基材として設けられる。本実施の形態における吐水口6aは、図1、2に示す取付後の状態において(斜め)下方に向けて開口する。
給水管15の先端部の天井面には、非円形のボス部15aが設けられている。ボス部15aは、後述する弁プレート12を吐水口6aに固定するための突起である。
弁プレート12は、ボス部15aの外側を囲むようにしてボス部15aに嵌合する。ボス部15aの内側には、後述するボルト13を配置するための空間が形成されている。当該空間を形成するボス部15aの内周部には、ボルト13に螺合するねじ切り(図示省略)が設けられている。
吐水装置8は、管部6の吐水口6aに取り付けられる装置であって、主要な構成として、図3などに示すように、弁プレート12と、ボルト13と、操作リング14と、切替筒16と、散水板18とを備える。吐水装置8はさらに、これらの部材間の接続箇所を封止するための部材として、平パッキン56と、平パッキン58と、Y字パッキン60およびOリング61、62とを備える。
上述した吐水装置8の構成要素のうち、操作リング14、切替筒16および散水板18は、周方向Aに一体的に回転する回転機構を構成している。
次に、図5A−5D、図6A−6D、図7A−7D、図8A−8Dをあわせて参照しながら説明する。図5A−5Dは、弁プレート12を示し、図6A−6Dは、操作リング14を示し、図7A−7Dは、切替筒16を示し、図8A−8Dは、散水板18を示す。これらの図面はそれぞれ、上面図、側面図、下面図、A−A断面図に対応する。
弁プレート12は、吐水口6a内に固定される部材であり、その一部が板状に形成される。弁プレート12は、後述するボルト13によって給水管15のボス部15aに固定される。
弁プレート12は、図3、図5A−5Dに示すように、取付部20と、板部22と、ウイング部35とを備える。
取付部20は、管部6の基材である給水管15のボス部15aに取り付けられる部分である。取付部20は、内側に非円形の凹部21(図5A、5D)が形成された筒状の部材であり、ボス部15aの外側を覆うように配置される。非円形の凹部21に非円形のボス部15aが係合して弁プレート12の回転止めとなる。
板部22は、取付部20と一体的に構成されている。板部22は、図5A-図5Dに示すように、下面22a、上面22bを備えるとともに、側面に外径方向に伸びるウイング部35、35を備える。各ウイング部35は、板部22から上方に立ち上がり、その上面は支持面35aとなっている。ウイング部35の側面35bは円弧面となっている。取付部20が給水管15のボス部15aに固定された状態において、板部22の下面22aは吐水口6aの開口部方向外側を向き、上面22bは吐水口6aの内側を向くように配置される。
図5C、5Dに示すように、板部22の下面22aには、中央開口部23が形成されている。
中央開口部23は、ボルト13を取付部20の内側の凹部21まで到達させるための開口であり、取付部20の凹部21に連通している。中央開口部23と凹部21の接続部分における取付部20の径Dは、ボルト13の頭の径よりも小さく、かつボルト13のねじ部の径よりも大きく設定されている。これにより、ボルト13のねじ部を取付部20の凹部21に配置しながら、ボルト13の頭を取付部20で受けられるように構成している。
板部22の下面22aにはさらに、2つの筒状突出部24a、24bが設けられている。筒状突出部24a、24bは、取付部20が給水管15のボス部15aに固定された状態において、後述する切替筒16の通水孔を封止する部材である。これら筒状突出部24a、24bの下面には、例えばOリング62,62が装着されている。
図5A、5Cに示すように、板部22の外周部には、水を通水するための切り欠き状の連通開口Bが形成される。連通開口Bは、給水管15からの水を切替筒16の通水孔に連通させるための空間であり、弁プレート12と切替筒16の間の隙間として設けられる。
ボルト13は、弁プレート12を給水管15のボス部15aに固定するための固定部材である。本実施の形態のボルト13は、図4B-図4Dに示すように、給水管15のボス部15aに嵌合した弁プレート12に対して、板部22の中央開口部23および取付部20の内側の凹部21を通じて、ボス部15aの開口部に螺合される。
次に、操作リング14は、弁プレート12および他の部材を囲むようにして吐水口6a内に挿入される筒状の部材である。操作リング14は、弁プレート12と給水管15の間に配置される。
前述したように、弁プレート12は給水管15のボス部15aに固定されるが、操作リング14は吐水口6aに固定されずに、周方向Aに回転可能な状態で吐水口6aに配置される。
操作リング14は、図6A―6Dに示すように、筒状部25と、フランジ部26とを備える。
筒状部25は、大略円筒状の部材である。本実施の形態では、筒状部25は、径方向の長さが階段状に変化する側壁として形成される。フランジ部26は、筒状部25における後端部において、径方向内側に向かって突出する突出部である。フランジ部26の内側には後端開口28が形成されている。
操作リング14が吐水口6aに取り付けられたときに、後端開口28の内側には弁プレート12の取付部20および給水管15のボス部15aが配置される。このとき、後端開口28において、弁プレート12と操作リング14の間には隙間が形成され、給水管15の水が通水可能である。後端開口28の隙間を通水された水は、前述した弁プレート12の外側に形成された連通開口B(図5A、5C)を通り、後述する切替筒16の通水孔に通水される。
図4B−図4Dに示すように、フランジ部26は、弁プレート12と、給水管15の間に配置される。より具体的には、フランジ部26は、弁プレート12におけるウイング部35、35の支持面35a、35aと、給水管15の間に配置される。フランジ部26の内側の空間を構成する後端開口28の直径は、ウイング部35、35の内面の直径よりも小さく設定されている。よって、フランジ部26はウイング部35、35の支持面35a、35aに載ってここに引っ掛かり、操作リング14は吐水口6aから脱落しない。このように、フランジ部26は、操作リング14が吐水口6aに配置されたときに吐水口6aから脱落することを防止する脱落防止部として機能する。操作リング14、切替筒16および散水板18は周方向Aに一体的に回転する回転機構を構成しているため、フランジ部26の脱落防止作用によって、回転機構全体が脱落することを防止することができる。
図6B、6Dに示すように、操作リング14の筒状部25の外周部31には、Y字パッキン60が取り付けられている。Y字パッキン60は、操作リング14を吐水口6aに取り付ける際に操作リング14と給水管15の間を封止するための封止部材である(図4A−4D)。Y字パッキン60を設けることで、操作リング14の後端部の外周が吐水口6aの内周によって封止される。
図4B−図4Dに示すように、弁プレート12のウイング部35、35に形成した支持面35a、35aと操作リング14のフランジ部26間にはスペーサ54が設けられている。スペーサ54を設けることにより、操作リング14が回動操作された場合に、弁プレート12に対して円滑な摺動が促される。
図6Dに示すように、操作リング14の筒状部25の内周部30には、後述する切替筒16の爪部に係合する爪部32a、32bが設けられている。
次に、切替筒16について説明する。切替筒16は、操作リング14および散水板18とともに回転機構を構成する部材である。本実施の形態の切替筒16は、操作リング14および散水板18と一体的に回転するように操作リング14の内周部30に固定される。
図7A−7Dなどに示すように、切替筒16は、円板部33と、爪部34a、34bと、内側筒部40aおよび外側筒部40bとを備える。
爪部34a、34bは、円板部33から上方に延びる突起状の部材である。爪部34a、34bは、前述した操作リング14の爪部32a、32bに係合することにより、切替筒16を操作リング14に固定する固定部として機能する。本実施の形態では特に、爪部34a、34bと爪部32a、32bはスナップ式で嵌合する。これにより、簡易な機構によって操作リング14と切替筒16を固定することができる。
円板部33は、爪部34a、34bを支持する大略円板状の部材である。図7A、7Cに示すように、円板部33には、第1の通水孔36a、36bと、第2の通水孔38a、38bとが形成される。第1の通水孔36a、36bおよび第2の通水孔38a、38bはいずれも、円板部33を厚み方向に貫通する貫通孔であり、吐水装置8内に水の流れを生じさせるための孔である。
第1の通水孔36a、36bおよび第2の通水孔38a、38bは、円板部33の下方に延びる内側筒部40aによって互いに仕切られている。具体的には、図7Dに示すように、第1の通水孔36a、36bは、内側筒部40aの内側の空間のみに連通するように仕切られている。一方で、第2の通水孔38a、38bは、内側筒部40aと、この外側に設けられた外側筒部40bとに囲まれた空間のみに連通するように仕切られている。
内側筒部40aの外側には、第1の外壁36c、36dが形成されている。第1の外壁36c、36dは、第1の通水孔36a、36bが内側筒部40aの外側の空間、すなわち内側筒部40aと外側筒部40bとで構成された周囲の空間と連通しないように仕切る壁として機能する。同様に、内側筒部40aの内側には、第2の外壁38c、38dが形成されている。第2の外壁38c、38dは、第2の通水孔38a、38bが内側筒部40aの内側の空間と連通しないように仕切る壁として機能する。
図7Aに示す平面視において、第1の通水孔36a、36bは、互いに対向する位置に設けられており、第2の通水孔38a、38bも同様に、同平面視において互いに対向する位置に設けられている。
切替筒16が特定の回転位置(第1の回転位置)にあるときに、第1の通水孔36a、36bは、前述した弁プレート12の連通開口Bに連通する。このとき、第2の通水孔38a、38bは、弁プレート12の筒状突出部24a、24bおよびOリング62、62によって封止されている。
切替筒16が第1の回転位置とは異なる特定の回転位置(第2の回転位置)にあるときに、第2の通水孔38a、38bは、弁プレート12の連通開口Bに連通する。このとき、第1の通水孔36a、36bは、弁プレート12の筒状突出部24a、24bおよびOリング62、62によって封止されている。
切替筒16の内側筒部40aの内側の空間は、後述する散水板18のストレート吐水用の孔に連通する。一方で、内側筒部40aの外側の空間、つまり内側筒部40aと外側筒部40bで囲まれた空間は、後述する散水板18のシャワー吐水用の孔に連通する。すなわち、第1の通水孔36a、36bは、散水板18のストレート吐水用の孔に連通し、第2の通水孔38a、38bは、散水板18のシャワー吐水用の孔に連通する。このような構成によれば、前述したように切替筒16の回転位置を切り替えることで、第1の通水孔36a、36bを介したストレート吐水と、第2の通水孔38a、38bを介したシャワー吐水とを切り替えることができる。
次に、散水板18について説明する。散水板18は、操作リング14および切替筒16とともに回転機構を構成する部材である。散水板18は、回転機構において最も下側に配置される。散水板18の表面には吐水用の複数の孔が設けられている。
図8A−8Dに示すように、散水板18は、散水面42と、中央筒状部44と、外周囲のねじ部50とを備える。
散水面42は、その表面に複数の吐水用の孔を設けた大略円板状の部材である。散水面42は、中央部にストレート吐水用の孔46を形成し、外側にシャワー吐水用の多数の孔(散水孔)48を形成している。
中央筒状部44は、散水面42の下面から突出した筒状の部材である。中央筒状部44は、ストレート吐水用の孔46とシャワー吐水用の孔48を隔てる位置で起立するように設けられている。
ねじ部50は、散水板18を前述した操作リング14に嵌合させるための部分である。図6Bに示すように、操作リング14の内周部30にもねじ部52が形成されている。散水板18のねじ部50をねじ部52に螺合させることにより、散水板18を操作リング14に一体的に取り付けて固定することができる。これにより散水板18は、操作リング14の前端部に固定される。
図4A−4Dに示す組立後の状態において、散水板18は、切替筒16の内側筒部40aに対して平パッキン58を介して接触する。また、散水板18のねじ部50は他の平パッキン56を介して操作リング14に接触する。これにより、散水板18の中央筒状部44と切替筒16の内側筒部40aは、それぞれの内側の空間が互いに連通するとともに、それぞれの外側の空間が互いに連通する。
図4A−4Dに示す組立後の状態において、切替筒16の円板部33上面は、弁プレート12の板部22の下面22aと対向する。このとき、弁プレート12の連通開口Bと、切替筒16の第1の通水孔36a、36bが連通する、あるいは、切替筒16の第2の通水孔38a、38bが連通する。
図4A−4Dに示す組立後の状態において、切替筒16の外周部および弁プレート12のウイング部35の外周部(側面35b)は、操作リング14の内周部30に接触するようにして配置される。切替筒16と操作リング14の接触箇所はOリング61により封止される。弁プレート12と操作リング14の接触箇所は一部が接触されるが、接触されない残りの箇所に連通開口Bが形成される。
さらに、図4A−4Dに示す組立後の状態において、操作リング14の筒状部25の下部は、図4Aの断面図に示すように、給水管15の吐出口6aよりも外部に露出しており、この露出箇所を指で摘んで回転操作することができるようになっている。
<吐水形態の切替操作>
上述した構成を有する吐水装置8において、一体的な回転機構を回転させることにより、散水板18の孔からの吐水形態を切り替える操作について説明する。
前述したように、吐水装置8を吐水口6aに取り付けた後の状態において(図4A―4D)、操作リング14、切替筒16および散水板18は互いに固定されており、一体的な回転機構を構成している。ユーザが操作リング14の筒状部25の外周部31を持って周方向Aに回転させることにより、当該回転機構を一体的に回転させることができる。これにより、給水管15に固定された弁プレート12に対し回転機構が回転する。
図4Cに示す第1の回転位置では、弁プレート12の連通開口Bと、切替筒16の第1の通水孔36a、36bが連通して、ストレート吐水が行われる。一方で、図4Dに示す第2の回転位置では、弁プレート12の連通開口Bと、切替筒16の第2の通水孔38a、38bが連通して、シャワー吐水が行われる。
このように、操作リング14、切替筒16および散水板18による一体的な回転機構を、図4Cに示す第1の回転位置と、図4Dに示す第2の回転位置の間で回転させて、ストレート吐水とシャワー吐水の形態を相互に切り替えることができる。
本実施の形態では、一体的な回転機構が脱落しないようにするための構成として、操作リング14を吐水口6aに回転可能な状態で支持する弁プレート12を設けている。弁プレート12を設けることにより、操作リング14およびそれを含む一体的な回転機構を脱落しないようにしている。このような構成によれば、一体的な回転機構を外側から固定するための固定部材を設ける場合に比べて、吐水装置8をコンパクトに構成することができる。水栓装置2の管部6にスッキリした印象を持たせ、水栓装置2のデザイン性を向上できる。
本実施の形態では特に、一体的な回転機構が脱落しないようにするための構成として、操作リング14にフランジ部26を設けている。このフランジ部26を、弁プレート12のウイング部35、35の支持面35a、35aで回転可能に支持し、操作リング14およびそれを含む一体的な回転機構を脱落しないようにしている。このような構成によれば、簡易な機構によって回転機構の脱落を防止することができる。
上述したように、本実施の形態の吐水装置8は、水栓装置2の管部6において下方に向けて開口した吐水口6aに取り付けられる装置であって、弁プレート12と、操作リング14と、切替筒16と、散水板18とを備える。
弁プレート12は、取付部20と、板部22とを備える。取付部20は、吐水口6aに取り付けられる。板部22は、取付部20と一体的に形成されるとともに、吐水口6aに連通する連通開口Bを形成する。操作リング14は、吐水口6aに挿入される筒状の部材であって、弁プレート12に回転可能に取付けられる。切替筒16は、操作リング14とともに回転するように操作リング14の内側に設けられる部材である。切替筒16はさらに、第1の通水孔36a、36bと、第2の通水孔38a、38bとを有する。第1の通水孔36a、36bは、第1の回転位置において弁プレート12の連通開口Bに連通する。第2の通水孔38a、38bと、第2の回転位置において弁プレート12の連通開口Bに連通する。散水板18は、操作リング14とともに回転するように操作リング14に固定される部材である。散水板18はさらに、切替筒16の第1の通水孔36a、36bに連通するストレート吐水用の孔46と、切替筒16の第2の通水孔38a、38bに連通するシャワー吐水用の複数の孔48とを有する。さらに、操作リング14の下部は吐出口6aより外部に露出されている。
このような構成によれば、操作リング14、切替筒16、散水板18を一体的な回転機構として回転させることで、弁プレート12の連通開口Bと、切替筒16の第1の通水孔36a、36bおよび第2の通水孔38a、38bとの連通関係を切り替える。これにより、ストレート吐水とシャワー吐水を切り替えることができる。本実施の形態の発明では特に、吐水口6aに固定される弁プレート12に対して操作リング14を回転可能な状態で取り付けるとともに、その弁プレート12を操作リング14の内側に設け、操作リング14の下部は吐出口6aよりも外部に露出している。この露出箇所を指で摘んで回転操作することができるようになっている。このような構成により、外側から固定する固定部材を省略して吐水装置8のコンパクト化を図り、水栓装置2のデザイン性を向上できる。
また本実施の形態の吐水装置8によれば、操作リング14の後端部において径方向内側に突出するフランジ部26を設け、操作リング14を含む回転機構が脱落することを防止している。これにより、回転機構の脱落を防止するように外側から押さえ部材を設けることが不要となる。よって、押さえ部材を設ける場合に比べて、吐水装置8の大きさ、特に管部6から外側に突出する突出量を抑えることができるため、水栓装置2のデザイン性を向上させることができる。
また本実施の形態の吐水装置8によれば、円板状に形成された散水板18の外周部と、筒状に形成された操作リング14の内周部30にはそれぞれねじ部50、ねじ部52が形成されている。散水板18のねじ部50と操作リング14のねじ部52との螺合により、散水板18を操作リング14に取り付け可能としている。
このように取着させることで、散水板18は操作リング14の内側に配置されるため、ユーザは、操作リング14を持って回転させることにより回転機構を一体的に回転させることができる。このような構成によれば、散水板18が操作リング14の外側に配置されてユーザが散水板18を持って回転させる場合とは異なり、吐水形態を切り替えるための回転操作によって散水板18が誤って回転して脱落することを防止することができる。これにより、吐水形態を切り替える回転操作を行っても回転機構の一体的な構成を維持することができ、吐水装置8の操作性を向上させることができる。
また本実施の形態の吐水装置8によれば、切替筒16は、操作リング14の内周部30にスナップ式で嵌合する爪部34a、34bを有する。このように構成することで、切替筒16を操作リング14に取り付ける際に、簡易な機構により取付けを行うことができる。
以上、上述の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されない。例えば、上記実施の形態では、吐水装置8においてシャワー吐水とストレート吐水を行う場合について説明したが、このような場合に限らない。シャワー吐水とストレート吐水以外の吐水形態を実施するものであってもよい。また、シャワー吐水とストレート吐水という2つの吐水形態に限らず、3つ以上の吐水形態を切替可能に構成してもよい。この場合、切替筒16に第3の通水孔を設けるとともに、散水板18において第3の通水孔に連通する新たな孔をさらに設けるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、弁プレート12と操作リング14が接触する箇所に間隙を設けて連通開口Bを形成する場合について説明したが、このような場合に限らない。例えば、弁プレート12と操作リング14の接触箇所は封止しながら弁プレート12に貫通孔を設けることで、連通開口を形成してもよい。
また、上記実施の形態では、切替筒16に第1の通水孔36a、36bおよび第2の通水孔38a、38bという4つの孔を設ける場合について説明したが、このような場合に限らない。弁プレート12における封止用部材としての筒状突出部24a、24bの数および場所に応じて、異なる数の孔を設けるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、操作リング14と切替筒16を相互に固定する固定部として、操作リング14に爪部32a、32を設け、切替筒16に爪部34a、34bを設け、それらがスナップ式で嵌合する場合について説明したが、このような場合に限らない。操作リング14と切替筒16を相互に固定できるものであれば、任意の固定部を採用してもよい。なお、スナップ式で互いに嵌合する固定部を用いた場合、簡易な機構により操作リング14と切替筒16を相互に固定することができる。
また、上記実施の形態では、操作リング14と散水板18を相互に固定する固定部として、散水板18の外周部にねじ部50を設け、操作リング14の内周部にねじ部52を設ける場合について説明したが、このような場合に限らない。操作リング14と散水板18を相互に固定できるものであれば、任意の固定部を採用してもよい。なお、実施の形態のような固定部を用いた場合、簡易な機構により操作リング14と散水板18を相互に固定することができる。また、散水板18が操作リング14の内側に配置され、操作リング14を回転させればよいため、散水板18が外側に配置されて散水板18を回転させる場合に比べて散水板18が誤って操作リング14から外れてしまうことを防止することができる。
また、上記実施の形態では、管部6に設けられた吐水口6aが斜め下方に向けて開口する場合について説明したが、このような場合に限らず、真下に向かって開口してもよい。すなわち、斜め下方や真下など、下方であれば任意の方向に向いてもよい。
なお、上記様々な実施の形態および変形例のうちの任意の実施の形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。また、各実施の形態における要素の組合せや順序の変化は、本開示の範囲及び思想を逸脱することなく実現し得るものである。
本発明は、水栓装置に用いる吐水装置であれば適用可能である。
2 水栓装置
3 設置台
4 基部
6 管部
6a 吐水口
8 吐水装置
10 管路
12 弁プレート
13 ボルト
14 操作リング
15 給水管
15a ボス部
16 切替筒
18 散水板
20 取付部
22 板部
22a 下面
22b 上面
23 中央開口部
24a、24b 筒状突出部
25 筒状部
26 フランジ部
28 後端開口
30 内周部
32a、32b 爪部
33 円板部
34a、34b 爪部
35 ウイング部
35a 支持面
36a、36b 第1の通水孔
36c、36d 第1の外壁
38a、38b 第2の通水孔
38c、38d 第2の外壁
40a 内側筒部
40b 外側筒部
42 散水面
44 中央筒状部
46 ストレート吐水用の孔
48 シャワー吐水用の孔
50 ねじ部
52 ねじ部
56、58 平パッキン
60 Y字パッキン
61、62 Oリング
A 周方向
B 連通開口

Claims (4)

  1. 水栓装置の管部において下方へ向けて開口した吐水口に取り付けられる吐水装置であって、
    前記吐水口の内面に取り付けられる取付部と、前記取付部と一体的に形成されるとともに、前記吐水口に連通する連通開口を形成する板部とを備える弁プレートと、
    前記吐水口に挿入される筒状の部材であって、前記弁プレートと前記吐水口の内面との間で回転可能に支持された操作リングと、
    前記操作リングとともに回転するように前記操作リングの内側に設けられる部材であって、第1の回転位置において前記弁プレートの前記連通開口に連通する第1の通水孔と、第2の回転位置において前記弁プレートの前記連通開口に連通する第2の通水孔とを有する切替筒と、
    前記操作リングとともに回転するように前記操作リングに固定される部材であって、前記切替筒の前記第1の通水孔に連通するストレート吐水用の孔と、前記切替筒の前記第2の通水孔に連通するシャワー吐水用の複数の孔とを有する散水板と、を備え、
    前記操作リングの下部は前記吐水口より外部に露出されている、吐水装置。
  2. 前記操作リングの後端部に内径方向に延びるフランジ部を設け、前記フランジ部を前記弁プレートの板部に回転可能に係止することにより前記操作リングの内部に前記弁プレートを配置した、請求項1に記載の吐水装置。
  3. 前記散水板の外周部と、前記操作リングの内周部にはそれぞれねじ部が形成されており、
    前記散水板の前記ねじ部と前記操作リングの前記ねじ部との螺合により、前記散水板を前記操作リングに取り付け可能とした、請求項1又は2に記載の吐水装置。
  4. 前記切替筒は、前記操作リングの内周部にスナップ式で嵌合する爪部を有する、請求項1ないし3のいずれかに記載の吐水装置。
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