JPWO2002043697A1 - W/o/w型複合エマルション - Google Patents
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Abstract
水、油性成分、親油性乳化剤の組成が、質量比で図1の太線で囲まれた範囲にあるW/O型エマルションを、親水性乳化剤を配合した水相に分散してなるW/O/W型複合エマルションは、十分な安定性を持ち、かつ、W/O/W型複合エマルションの内水相に封入する薬物の封入率を高く維持できる。そのため、従来配合が困難であった低粘度の液剤に不快風味を有する薬物、不安定な薬物などを配合することが可能となったので、内服液剤をはじめとする液剤、注射剤などに利用可能である。
Description
技術分野
本発明は、W/O/W型複合エマルションに関する。
従来技術
液剤は、生活者にとって非常に利用しやすい剤型である。例えば、内服用の液剤は、嚥下能力が劣った老人、小児なども容易に服用することができることから医薬品や機能性食品などに広く使用されている。
しかし、内服用の液剤は、苦味などの不快味を有する薬物を配合しようとする場合、その薬剤の風味を直接感じてしまうため、風味が著しく低下してしまう欠点がある。また、水溶液中では、薬物同士が相互に作用しやすいことから、反応性の高い薬物を液剤に配合することは困難であった。
風味の低下を抑制するために、内服用の液剤では種々の風味改善剤を配合して不快味をマスキングする方法が行われている。しかし、風味改善剤を配合して不快味をマスキングする方法では、薬物の配合量が制限されてしまうなど適用範囲が限られていた。
液剤に薬物を安定に配合する方法として、液剤をエマルションにする方法なども知られている。エマルションについては、水溶性薬物および脂溶性薬物を同時に配合できることから近年多くの報告がされ医薬品などに応用されつつある。しかし、一般的なO/W型エマルションでは、薬物の相互作用を防止することは困難であった。
W/O/W型複合エマルションは、安定性、風味などの点から通常配合が困難な水溶性薬物であっても、内水相に封入することにより配合可能にし、また、内水相と外水相に薬物を分離配合できることから同時配合が困難な相互作用を起こしやすい関係にある薬物同士も同時に服用可能な製剤にできるなどの優れた点がある。しかしながら、W/O/W型複合エマルションは一般的に安定性が悪いため、その安定性が比較的保持されやすい粘性が高いクリーム剤などでは応用されているものの、内服用の液剤などに利用される150mPa・s以下という粘性が低い剤型では報告されていない。
ここで、エマルションの一般的な性質として、その粒子径が小さいほど液剤中での分散安定性が高くなる事が知られている。しかし、W/O/W型複合エマルションの粒子径を小さくしようとすると、内水相から薬物が流出して封入率の低下を招いてしまう。そのため、液剤中での分散安定性が確保しやすい20〜2000nmの範囲では高い薬物封入率でW/O/W型複合エマルションを製造することは困難であった。
また、W/O/W型複合エマルションは、その1粒子当たりに封入できる薬物配合量が多いほど利用価値が高まる。しかし、1粒子あたりに封入する薬物量が多くなると薬物封入率は低下するのが一般的である。
エマルションへの薬物封入率の評価は、W/O/W型複合エマルションの内水相へ封入した薬物の封入率(%)をW/O/W型複合エマルションの平均粒子径(nm)の常用対数で除した値(B/Log10C)が27以上であると、薬物封入率が良好であると判断できる。しかし、液剤として利用される150mPa・s以下という低粘度でありながらこの様な条件を満たす技術は従来無かった。
W/O/W型複合エマルションの従来技術として特開平4−100536号公報などでは、親油性乳化剤の1種であるポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルを使用してW/O/W型エマルションを製造する技術が開示されている。しかし、それらの技術では、得られるエマルションの粒子径が大きく、エマルションの分散安定性などの点から実用化には未だ十分なものではない。
微細な粒子径のW/O/W型複合エマルションを得る技術としては、特開平4−99716号公報に注射剤が記載されているが、乳化剤の風味の点から内服用の液剤とすることはできない。
特開平3−127952号、特開平10−158152号、特開平10−203962号、特開平11−188256号、特開平11−240840号などにはW/O/W型あるいはS/O/W型などのエマルションが開示されているものの、それらの技術で得られるエマルションの粒子径はいずれも大きいものしか得られなかった。
発明の開示
本発明者らは、微細化されたW/O/W型複合エマルションにおいても、十分な安定性を持ち、かつ、W/O/W型複合エマルションの内水相に封入する薬物の封入率を高く維持できるW/O/W型複合エマルションを得ることを目的として鋭意検討を行った。その結果、従来品と異なる特定の配合比で水、油性成分、親油性乳化剤を配合してW/O型エマルションを製造し、そのW/O型エマルションを親水性乳化剤により水相に分散させることによりW/O/W型複合エマルションを製造したところ、得られたW/O/W型複合エマルションは粒子径が非常に小さく、十分な安定性を持ち、かつ、内水相へ封入した薬物の封入率が高く維持されることを見出し本発明を完成した。
すなわち本発明は、水、油性成分、親油性乳化剤の組成が、質量比で図1の太線で囲まれた範囲にあるW/O型エマルションを、親水性乳化剤を配合した水相に分散してなるW/O/W型複合エマルションである。
本発明は、水、油性成分、親油性乳化剤を特定の割合で配合し製造したW/O型エマルションを用い、親水性乳化剤で外水相に分散させることにより、液剤中での分散安定性が確保しやすい範囲である平均粒子径が2000nm以下という非常に微小なW/O/W型複合エマルションが製造でき、内水相へ封入した薬物の封入率も高く維持する事ができる。さらに、内水相の体積を高めることもでき、W/O/W型複合エマルション1粒子当たりに封入することのできる薬物量を大幅に向上させることができる。
本発明で用いる親油性乳化剤としてはHLB値が10以下のポリグリセリン脂肪酸エステルが好ましい。
ここで、親油性乳化剤としてポリグリセリン脂肪酸エステルを用いる場合のポリグリセリン部位の重合度は4〜12のものが好ましい。また、ポリグリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸部位としては不飽和脂肪酸が好ましく、炭素数16〜22の不飽和脂肪酸がさらに好ましく、ヒドロキシ不飽和脂肪酸がよりさらに好ましい。具体例としては、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノレイン酸、エルカ酸などが好ましいものとしてあげることができ、リシノレイン酸が特に好ましい。
ここで特に好ましいポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルとしては、テトラグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ヘキサグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ペンタグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、デカグリセリン縮合リシノレイン酸エステルなどをあげることができ、混合物を用いることもできる。
本発明で用いる油性成分としては、流動パラフィン、スクワラン、スクワレン、トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油,綿実油、大豆油、落花生油及びトリカプリリンなどの一般的な油性成分を用いることができるが、好ましいものとして酢酸トコフェロールなどをあげることができる。また、油性成分に脂溶性薬物を配合することもできる。
本発明で用いる親水性乳化剤としては、HLB値が8以上のポリグリセリン脂肪酸エステルなどがあげられる。ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、デカグリセリンモノステアリン酸エステル、デカグリセリンモノオレイン酸エステル、デカグリセリンモノパルミチン酸エステル、デカグリセリンモノミリスチン酸エステル、デカグリセリンモノラウリン酸エステル、デカグリセリンモノリノール酸エステル、ヘキサグリセリンモノミリスチン酸エステル、ヘキサグリセリンモノラウリン酸エステル、デカグリセリンモノイソステアリン酸エステルなどがあげられ、好ましいものとして、デカグリセリンモノミリスチン酸エステルなどをあげることができる。
本発明で親水性乳化剤の配合量は、外水相の0.001〜2質量%が好ましい。親水性乳化剤の濃度が高すぎると内水相に封入した薬物封入率の低下を招いてしまい、配合量が少ないと均一で微細なW/O/W型複合エマルションを得ることが難しくなるからである。これは親水性乳化剤の配合量が多いと、外水相中の親水性乳化剤が、W/O型エマルション中の親油性乳化剤と相互作用を起こすことから内水相が破壊されやすくなり、外水相中の親水性乳化剤の配合量が少ないと、製造中に凝集や合一が起こりやすくなることに原因があると考えられる。
本発明のW/O/W型複合エマルションの内水相には、不快風味を有する薬物、他の成分と相互作用を起こしやすい薬物などを配合すると、本発明の効果が特に発揮されるが、一般的な水溶性薬物であっても安定性の向上が期待できる。
本発明で内水相に配合できる水溶性薬物の配合量は、その溶解度によって異なるが、薬物溶解後の水相量から本発明の配合割合になるよう油性成分、親油性乳化剤量を調整すれば本発明の効果を得ることができる。
本発明では、必要があれば外水相に本発明の効果を損なわない薬剤、他の成分、矯味矯臭剤、pH調整剤、防腐剤などを配合することにより商品性の向上を図ることもできる。
本発明のW/O/W型複合エマルションは以下の様に製造することができる。はじめに、油性成分と親油性乳化剤等の油相を容器に入れ、これを真空乳化機などの攪拌機にセットし、攪拌しながら50〜90℃程度で加熱溶解させ均一にする。次に、内水相に封入する物質および任意の添加物を含む所定量の水相を徐々に添加し、液温を50〜90℃程度で一定に維持しながら攪拌乳化し、その後、20〜40℃まで冷却しながら一定時間攪拌し、W/O型エマルションを調製する。このW/O型エマルションの時点で、10〜500nm程度の平均水相粒子径を有するように製造されていることが好ましい。さらにこのW/O型エマルションを所定量の親水性乳化剤及び任意の添加物を含有する外水相に通常の方法、例えば高圧ホモジナイザー法、高速攪拌法、超音波乳化法、膜乳化法などの方法で分散させることにより、W/O/W型複合エマルションを製造することができる。また、このW/O/W型複合エマルションを調製する際には、必要に応じて熱を加えることができる。
発明を実施するための最良の形態
以下、実施例および試験例により本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1
b、cを70〜80℃に加温し、均一に混合溶解した後、攪拌しながらaを徐々に添加し、液温を70〜80℃程度で一定に維持しながら攪拌乳化し、その後、20〜40℃まで冷却しながら一定時間攪拌し、W/O型エマルションを得た。
このとき、動的光散乱式粒度分布測定装置(NICOMP Model 370(HIAC/ROYCO社製))により、このW/O型エマルションの平均粒子径を測定した結果、178.1nmであった。
[W/O/W型複合エマルションの調製]
0.5質量%のデカグリセリンモノミリスチン酸エステル(日光ケミカルズ、Decaglyn 1−M)、20質量%砂糖を含む水溶液180gに、ホモジナイザーで攪拌しながら上記で得られたW/O型エマルション20gを添加し、まず粒子径の比較的大きいW/O/W型複合エマルションを得た後、多孔質膜を通過させ、2000nm以下の微細なW/O/W型複合エマルションを得た。このとき、レーザー回折・散乱式粒度分布測定装置(HORIBA LA−920)により、このW/O/W型複合エマルションの平均粒子径を測定した結果、1880nmであった。
[薬物封入率の測定]
封入対象物質のW/O/W型複合エマルション中への封入率は次式より算出した。
封入率(%)=(Wi−Wo×A)/Wi×100
Wi:W/O/W型複合エマルション中の封入対象物質量
Wo:外水相中の封入対象物質量
A :外水相質量/(W/O/W型複合エマルション質量)
W/O/W型複合エマルション中の封入対象物質量について、湿式灰化法などの前処理操作を行い、また外水相に含まれる封入対象物質量は、W/O/W型複合エマルションを遠心分離により、W/O/W型複合エマルション粒子と外水相を分離する操作を行った後、原子吸光法により測定した。その結果、封入対象物質(鉄を封入対象物質として測定した)の封入率は、99.88%であった。
実施例2〜12および比較例1〜10
[W/O型エマルションの調製]
表1〜4に示した各組成を用い、実施例1の製造法と同様に調製した。また、W/O型エマルションの平均粒子径の測定法も実施例1と同様に行った。
なお、実施例の表においてFACはクエン酸鉄アンモニウム、PGCRはポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル(阪本薬品工業、CRS−75)、DGMMは、デカグリセリンモノミリスチン酸エステル(日光ケミカルズ、Decaglyn 1−M)を示す。
[W/O/W型複合エマルションの調製]
実施例1に記した製造法と同様に調製した。また、W/O/W型複合エマルションの平均粒子径の測定法も実施例1と同様に行った。
[薬物封入率の測定]
封入対象物質(鉄を封入対象物質として測定する)のW/O/W型複合エマルション中の封入率測定は、実施例1と同様に行った。
このように、W/O型エマルションの組成が、本発明の範囲内である場合、薬物封入率が良好でかつ非常に微細なW/O/W型複合エマルションを得ることができた。しかも、非常に微細なW/O/W型複合エマルションであっても、W/O/W型複合エマルションの内水相へ溶解させ封入した薬物の封入率(%)をW/O/W型複合エマルションの平均粒子径(nm)の常用対数で除した値(表1中のB/Log10C)が27以上であることを満たしていた(実施例1〜12)。
一方、本発明の範囲を外れると、良好なW/O/W型複合エマルションを得ることができなかった(比較例1〜10)。
実施例13〜17
[W/O型エマルションの調製]
表5に示した各組成を用い、実施例1の製造法と同様にして調製した。また、W/O型エマルションの平均粒子径の測定法も実施例1に従った。
[W/O/W型複合エマルションの調製]
0.5質量%のデカグリセリンモノミリスチン酸エステル(日光ケミカルズ、Decaglyn 1−M)、20質量%砂糖を含む水溶液180gに、マグネチックスターラーあるいはホモジナイザーで攪拌しながら上記で得られたW/O型エマルション20gを添加し、まず粒子径の比較的大きいW/O/W型複合エマルションを得た後、多孔質膜を通過させ、850nm付近の微細なW/O/W型複合エマルションを得た。また、W/O/W型複合エマルションの平均粒子径の測定法も実施例1に従った。
[薬物封入率の測定]
封入対象物質(鉄を封入対象物質として測定した)のW/O/W型複合エマルション中の封入率測定は、実施例1に従った。
実施例18〜21
[W/O型エマルションの調製]
表6に示す各組成を用い、実施例1の製造法にて調製した。また、W/O型エマルションの粒子径の測定法も実施例1に従った。
[W/O/W型複合エマルションの調製]
0.5質量%のデカグリセリンモノミリスチン酸エステル(日光ケミカルズ、Decaglyn 1−M)、20質量%砂糖を含む水溶液190gに、マグネチックスターラーあるいはホモジナイザーで攪拌しながら上記で得られたW/O型エマルション10gを添加し、まず粒子径の比較的大きいW/O/W型複合エマルションを得た後、多孔質膜を通過させ、600nm付近の微細なW/O/W型複合エマルションを得た。また、W/O/W型複合エマルションの平均粒子径の測定法も実施例1に従った。
[薬物封入率の測定]
封入対象物質(鉄を封入対象物質として測定する)のW/O/W型複合エマルション中の封入率測定は、実施例1に従った。
実施例22〜23
[W/O型エマルションの調製]
表7に示す各組成を用い、実施例1の製造法にて調製した。また、W/O型エマルションの粒子径の測定法も実施例1に従った。
[W/O/W型複合エマルションの調製]
0.5質量%のデカグリセリンモノミリスチン酸エステル(日光ケミカルズ、Decaglyn 1−M)、20質量%砂糖を含む水溶液195gに、マグネチックスターラーあるいはホモジナイザーで攪拌しながら上記で得られたW/O型エマルション5gを添加し、まず粒子径の比較的大きいW/O/W型複合エマルションを得た後、多孔質膜を通過させ、500nm付近の微細なW/O/W型複合エマルションを得た。また、W/O/W型複合エマルションの平均粒子径の測定法も実施例1に従った。
[薬物封入率の測定]
封入対象物質(鉄を封入対象物質として測定した)のW/O/W型複合エマルション中の封入率測定は、実施例1に従った。
表から明らかなように、W/O型エマルションの組成が、本発明の範囲内である場合、薬物封入率が良好でかつ非常に微細なW/O/W型複合エマルションを得ることができた。しかも、非常に微細なW/O/W型複合エマルションであっても、W/O/W型複合エマルションの内水相へ溶解させ封入した薬物の封入率(%)をW/O/W型複合エマルションの平均粒子径(nm)の常用対数で除した値(表1中のB/Log10C)が27以上であることを満たしていた(実施例13〜23)。
実施例24〜26
[W/O型エマルションの調製]
表8に示す各組成を用い、実施例1の製造法にて調製した。また、W/O型エマルションの粒子径の測定法も実施例1に従った。
[W/O/W型複合エマルションの調製]
実施例1に記した製造法にて調製した。また、W/O/W型複合エマルションの平均粒子径の測定法も実施例1に従った。
[薬物封入率の測定]
封入対象物質(鉄を封入対象物質として測定する)のW/O/W型複合エマルション中の封入率測定は、実施例1に従った。
実施例27〜30
[W/O型エマルションの調製]
表9に示す各組成を用い、実施例1の製造法にて調製した。また、W/O型エマルションの粒子径の測定法も実施例1に従った。
[W/O/W型複合エマルションの調製]
0.5質量%のデカグリセリンモノミリスチン酸エステル(日光ケミカルズ、Decaglyn 1−M)、20質量%砂糖を含む水溶液180gに、ホモジナイザーで攪拌しながら上記で得られたW/O型エマルション20gを添加し、まず粒子径の比較的大きいW/O/W型複合エマルションを得た。その後、多孔質膜を通過させ、900nm付近の微細なW/O/W型複合エマルションを得た。また、W/O/W型複合エマルションの平均粒子径の測定法も実施例1に従った。
[薬物封入率の測定]
封入対象物質(鉄を封入対象物質として測定した)のW/O/W型複合エマルション中の封入率測定は、実施例1に従った。
このように、使用するW/O型エマルションの組成が、本発明の範囲内である場合、薬物封入率が良好で、かつ、非常に微細なW/O/W型複合エマルションを得ることができた。しかも、非常に微細なW/O/W型複合エマルションであっても、W/O/W型複合エマルションの内水相へ溶解させ封入した薬物の封入率(%)をW/O/W型複合エマルションの平均粒子径(nm)の常用対数で除した値(表1中のB/Log10C)が27以上であることを満たしていた(実施例24〜30)。
実施例31〜33及び比較例11〜13
[W/O型エマルションの調製]
表10に示す各組成を用い、実施例1の製造法にて調製した。また、W/O型エマルションの粒子径の測定法も実施例1に従った。
[W/O/W型複合エマルションの調製]
表10に示すデカグリセリンモノミリスチン酸エステル(日光ケミカルズ、Decaglyn 1−M)、砂糖を含む水溶液180gに、マグネチックスターラーあるいはホモジナイザーで攪拌しながら上記で得られたW/O型エマルション20gを添加し、まず粒子径の比較的大きいW/O/W型複合エマルションを得た後、多孔質膜を通過させ、1300〜1900nm付近の微細なW/O/W型複合エマルションを得た。また、W/O/W型複合エマルションの平均粒子径の測定法も実施例1に従った。
[薬物封入率の測定]
封入対象物質(鉄を封入対象物質として測定した)のW/O/W型複合エマルション中の封入率測定は、実施例1に従った。
実施例34〜35
[W/O型エマルションの調製]
表11に示す各組成を用い、実施例1の製造法にて調製した。また、W/O型エマルションの粒子径の測定法も実施例1に従った。
[W/O/W型複合エマルションの調製]
表11に示すデカグリセリンモノミリスチン酸エステル(日光ケミカルズ、Decaglyn 1−M)、砂糖を含む水溶液190gに、マグネチックスターラーあるいはホモジナイザーで攪拌しながら上記で得られたW/O型エマルション10gを添加し、まず粒子径の比較的大きいW/O/W型複合エマルションを得た後、多孔質膜を通過させ、500nm付近の微細なW/O/W型複合エマルションを得た。また、W/O/W型複合エマルションの平均粒子径の測定法も実施例1に従った。
[薬物封入率の測定]
封入対象物質(鉄を封入対象物質として測定した)のW/O/W型複合エマルション中の封入率測定は、実施例1に従った。
このように、本発明の範囲の配合組成であるW/O型エマルションを外水相に分散した際、外水相中の親水性乳化剤濃度が低い場合には、薬物封入率が良好でかつ非常に微細なW/O/W型複合エマルションを得ることができた。しかも、非常に微細なW/O/W型複合エマルションを得ても、W/O/W型複合エマルションの内水相へ溶解させ封入した薬物の封入率(%)をW/O/W型複合エマルションの平均粒子径(nm)の常用対数で除した値(表1中のB/Log10C)が27以上であることを満たしていた(実施例31〜35)。一方、外水相中の親水性乳化剤濃度が高い場合には、良好なW/O/W型複合エマルションを得ることができなかった(比較例11〜13)。
実施例37
実施例17のW/O/W型複合エマルション 20618mg(鉄12mgに相当)
アスコルビン酸ナトリウム 337.4mg
砂糖 6289mg
安息香酸ナトリウム 33mg
プロピルパラベン 3.3mg
ブチルパラベン 3.3mg
クエン酸 105mg
1mol/L水酸化ナトリウム 適量
精製水(全量) 50mL
pH5.0
比較例14
クエン酸鉄アンモニウム 70.1mg(鉄12mgに相当)
アスコルビン酸ナトリウム 337.4mg
砂糖 10000mg
安息香酸ナトリウム 33mg
プロピルパラベン 3.3mg
ブチルパラベン 3.3mg
クエン酸 105mg
1mol/L水酸化ナトリウム 適量
精製水(全量) 50mL
pH5.0
試験例
鉄とアスコルビン酸を配合した内服液剤について、鉄を内封したW/O/W型複合エマルションを用いた場合と鉄をそのまま溶解させた場合において、9人の専門パネルにより鉄錆味と収斂味の程度について官能評価した。
鉄錆味及び収斂味の官能評価は、以下の5段階評価で行った。
1)感じない
2)やや感じる
3)感じる
4)やや強く感じる
5)強く感じる
結果を表12と表13に示した。表12が鉄錆味、表13が収斂味の結果を示している。表12および13から明らかなように、本発明により、金属味の著しい低減を図れることが証明された。
産業上の利用可能性
本発明により、低粘度の液剤においても不快風味を有する薬物、不安定な薬物などを安定に配合することが可能となった。
そのため、内服液剤をはじめとする液剤、注射剤などに従来配合が困難であった薬剤を配合した製剤などに利用可能である。
【図面の簡単な説明】
図1はこの発明の効果を表す組成範囲を示した図であり、底面に親油性乳化剤、左斜面に水、右斜面に油性成分の配合量をそれぞれ示した図である。
本発明は、W/O/W型複合エマルションに関する。
従来技術
液剤は、生活者にとって非常に利用しやすい剤型である。例えば、内服用の液剤は、嚥下能力が劣った老人、小児なども容易に服用することができることから医薬品や機能性食品などに広く使用されている。
しかし、内服用の液剤は、苦味などの不快味を有する薬物を配合しようとする場合、その薬剤の風味を直接感じてしまうため、風味が著しく低下してしまう欠点がある。また、水溶液中では、薬物同士が相互に作用しやすいことから、反応性の高い薬物を液剤に配合することは困難であった。
風味の低下を抑制するために、内服用の液剤では種々の風味改善剤を配合して不快味をマスキングする方法が行われている。しかし、風味改善剤を配合して不快味をマスキングする方法では、薬物の配合量が制限されてしまうなど適用範囲が限られていた。
液剤に薬物を安定に配合する方法として、液剤をエマルションにする方法なども知られている。エマルションについては、水溶性薬物および脂溶性薬物を同時に配合できることから近年多くの報告がされ医薬品などに応用されつつある。しかし、一般的なO/W型エマルションでは、薬物の相互作用を防止することは困難であった。
W/O/W型複合エマルションは、安定性、風味などの点から通常配合が困難な水溶性薬物であっても、内水相に封入することにより配合可能にし、また、内水相と外水相に薬物を分離配合できることから同時配合が困難な相互作用を起こしやすい関係にある薬物同士も同時に服用可能な製剤にできるなどの優れた点がある。しかしながら、W/O/W型複合エマルションは一般的に安定性が悪いため、その安定性が比較的保持されやすい粘性が高いクリーム剤などでは応用されているものの、内服用の液剤などに利用される150mPa・s以下という粘性が低い剤型では報告されていない。
ここで、エマルションの一般的な性質として、その粒子径が小さいほど液剤中での分散安定性が高くなる事が知られている。しかし、W/O/W型複合エマルションの粒子径を小さくしようとすると、内水相から薬物が流出して封入率の低下を招いてしまう。そのため、液剤中での分散安定性が確保しやすい20〜2000nmの範囲では高い薬物封入率でW/O/W型複合エマルションを製造することは困難であった。
また、W/O/W型複合エマルションは、その1粒子当たりに封入できる薬物配合量が多いほど利用価値が高まる。しかし、1粒子あたりに封入する薬物量が多くなると薬物封入率は低下するのが一般的である。
エマルションへの薬物封入率の評価は、W/O/W型複合エマルションの内水相へ封入した薬物の封入率(%)をW/O/W型複合エマルションの平均粒子径(nm)の常用対数で除した値(B/Log10C)が27以上であると、薬物封入率が良好であると判断できる。しかし、液剤として利用される150mPa・s以下という低粘度でありながらこの様な条件を満たす技術は従来無かった。
W/O/W型複合エマルションの従来技術として特開平4−100536号公報などでは、親油性乳化剤の1種であるポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルを使用してW/O/W型エマルションを製造する技術が開示されている。しかし、それらの技術では、得られるエマルションの粒子径が大きく、エマルションの分散安定性などの点から実用化には未だ十分なものではない。
微細な粒子径のW/O/W型複合エマルションを得る技術としては、特開平4−99716号公報に注射剤が記載されているが、乳化剤の風味の点から内服用の液剤とすることはできない。
特開平3−127952号、特開平10−158152号、特開平10−203962号、特開平11−188256号、特開平11−240840号などにはW/O/W型あるいはS/O/W型などのエマルションが開示されているものの、それらの技術で得られるエマルションの粒子径はいずれも大きいものしか得られなかった。
発明の開示
本発明者らは、微細化されたW/O/W型複合エマルションにおいても、十分な安定性を持ち、かつ、W/O/W型複合エマルションの内水相に封入する薬物の封入率を高く維持できるW/O/W型複合エマルションを得ることを目的として鋭意検討を行った。その結果、従来品と異なる特定の配合比で水、油性成分、親油性乳化剤を配合してW/O型エマルションを製造し、そのW/O型エマルションを親水性乳化剤により水相に分散させることによりW/O/W型複合エマルションを製造したところ、得られたW/O/W型複合エマルションは粒子径が非常に小さく、十分な安定性を持ち、かつ、内水相へ封入した薬物の封入率が高く維持されることを見出し本発明を完成した。
すなわち本発明は、水、油性成分、親油性乳化剤の組成が、質量比で図1の太線で囲まれた範囲にあるW/O型エマルションを、親水性乳化剤を配合した水相に分散してなるW/O/W型複合エマルションである。
本発明は、水、油性成分、親油性乳化剤を特定の割合で配合し製造したW/O型エマルションを用い、親水性乳化剤で外水相に分散させることにより、液剤中での分散安定性が確保しやすい範囲である平均粒子径が2000nm以下という非常に微小なW/O/W型複合エマルションが製造でき、内水相へ封入した薬物の封入率も高く維持する事ができる。さらに、内水相の体積を高めることもでき、W/O/W型複合エマルション1粒子当たりに封入することのできる薬物量を大幅に向上させることができる。
本発明で用いる親油性乳化剤としてはHLB値が10以下のポリグリセリン脂肪酸エステルが好ましい。
ここで、親油性乳化剤としてポリグリセリン脂肪酸エステルを用いる場合のポリグリセリン部位の重合度は4〜12のものが好ましい。また、ポリグリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸部位としては不飽和脂肪酸が好ましく、炭素数16〜22の不飽和脂肪酸がさらに好ましく、ヒドロキシ不飽和脂肪酸がよりさらに好ましい。具体例としては、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノレイン酸、エルカ酸などが好ましいものとしてあげることができ、リシノレイン酸が特に好ましい。
ここで特に好ましいポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルとしては、テトラグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ヘキサグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ペンタグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、デカグリセリン縮合リシノレイン酸エステルなどをあげることができ、混合物を用いることもできる。
本発明で用いる油性成分としては、流動パラフィン、スクワラン、スクワレン、トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油,綿実油、大豆油、落花生油及びトリカプリリンなどの一般的な油性成分を用いることができるが、好ましいものとして酢酸トコフェロールなどをあげることができる。また、油性成分に脂溶性薬物を配合することもできる。
本発明で用いる親水性乳化剤としては、HLB値が8以上のポリグリセリン脂肪酸エステルなどがあげられる。ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、デカグリセリンモノステアリン酸エステル、デカグリセリンモノオレイン酸エステル、デカグリセリンモノパルミチン酸エステル、デカグリセリンモノミリスチン酸エステル、デカグリセリンモノラウリン酸エステル、デカグリセリンモノリノール酸エステル、ヘキサグリセリンモノミリスチン酸エステル、ヘキサグリセリンモノラウリン酸エステル、デカグリセリンモノイソステアリン酸エステルなどがあげられ、好ましいものとして、デカグリセリンモノミリスチン酸エステルなどをあげることができる。
本発明で親水性乳化剤の配合量は、外水相の0.001〜2質量%が好ましい。親水性乳化剤の濃度が高すぎると内水相に封入した薬物封入率の低下を招いてしまい、配合量が少ないと均一で微細なW/O/W型複合エマルションを得ることが難しくなるからである。これは親水性乳化剤の配合量が多いと、外水相中の親水性乳化剤が、W/O型エマルション中の親油性乳化剤と相互作用を起こすことから内水相が破壊されやすくなり、外水相中の親水性乳化剤の配合量が少ないと、製造中に凝集や合一が起こりやすくなることに原因があると考えられる。
本発明のW/O/W型複合エマルションの内水相には、不快風味を有する薬物、他の成分と相互作用を起こしやすい薬物などを配合すると、本発明の効果が特に発揮されるが、一般的な水溶性薬物であっても安定性の向上が期待できる。
本発明で内水相に配合できる水溶性薬物の配合量は、その溶解度によって異なるが、薬物溶解後の水相量から本発明の配合割合になるよう油性成分、親油性乳化剤量を調整すれば本発明の効果を得ることができる。
本発明では、必要があれば外水相に本発明の効果を損なわない薬剤、他の成分、矯味矯臭剤、pH調整剤、防腐剤などを配合することにより商品性の向上を図ることもできる。
本発明のW/O/W型複合エマルションは以下の様に製造することができる。はじめに、油性成分と親油性乳化剤等の油相を容器に入れ、これを真空乳化機などの攪拌機にセットし、攪拌しながら50〜90℃程度で加熱溶解させ均一にする。次に、内水相に封入する物質および任意の添加物を含む所定量の水相を徐々に添加し、液温を50〜90℃程度で一定に維持しながら攪拌乳化し、その後、20〜40℃まで冷却しながら一定時間攪拌し、W/O型エマルションを調製する。このW/O型エマルションの時点で、10〜500nm程度の平均水相粒子径を有するように製造されていることが好ましい。さらにこのW/O型エマルションを所定量の親水性乳化剤及び任意の添加物を含有する外水相に通常の方法、例えば高圧ホモジナイザー法、高速攪拌法、超音波乳化法、膜乳化法などの方法で分散させることにより、W/O/W型複合エマルションを製造することができる。また、このW/O/W型複合エマルションを調製する際には、必要に応じて熱を加えることができる。
発明を実施するための最良の形態
以下、実施例および試験例により本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1
b、cを70〜80℃に加温し、均一に混合溶解した後、攪拌しながらaを徐々に添加し、液温を70〜80℃程度で一定に維持しながら攪拌乳化し、その後、20〜40℃まで冷却しながら一定時間攪拌し、W/O型エマルションを得た。
このとき、動的光散乱式粒度分布測定装置(NICOMP Model 370(HIAC/ROYCO社製))により、このW/O型エマルションの平均粒子径を測定した結果、178.1nmであった。
[W/O/W型複合エマルションの調製]
0.5質量%のデカグリセリンモノミリスチン酸エステル(日光ケミカルズ、Decaglyn 1−M)、20質量%砂糖を含む水溶液180gに、ホモジナイザーで攪拌しながら上記で得られたW/O型エマルション20gを添加し、まず粒子径の比較的大きいW/O/W型複合エマルションを得た後、多孔質膜を通過させ、2000nm以下の微細なW/O/W型複合エマルションを得た。このとき、レーザー回折・散乱式粒度分布測定装置(HORIBA LA−920)により、このW/O/W型複合エマルションの平均粒子径を測定した結果、1880nmであった。
[薬物封入率の測定]
封入対象物質のW/O/W型複合エマルション中への封入率は次式より算出した。
封入率(%)=(Wi−Wo×A)/Wi×100
Wi:W/O/W型複合エマルション中の封入対象物質量
Wo:外水相中の封入対象物質量
A :外水相質量/(W/O/W型複合エマルション質量)
W/O/W型複合エマルション中の封入対象物質量について、湿式灰化法などの前処理操作を行い、また外水相に含まれる封入対象物質量は、W/O/W型複合エマルションを遠心分離により、W/O/W型複合エマルション粒子と外水相を分離する操作を行った後、原子吸光法により測定した。その結果、封入対象物質(鉄を封入対象物質として測定した)の封入率は、99.88%であった。
実施例2〜12および比較例1〜10
[W/O型エマルションの調製]
表1〜4に示した各組成を用い、実施例1の製造法と同様に調製した。また、W/O型エマルションの平均粒子径の測定法も実施例1と同様に行った。
なお、実施例の表においてFACはクエン酸鉄アンモニウム、PGCRはポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル(阪本薬品工業、CRS−75)、DGMMは、デカグリセリンモノミリスチン酸エステル(日光ケミカルズ、Decaglyn 1−M)を示す。
[W/O/W型複合エマルションの調製]
実施例1に記した製造法と同様に調製した。また、W/O/W型複合エマルションの平均粒子径の測定法も実施例1と同様に行った。
[薬物封入率の測定]
封入対象物質(鉄を封入対象物質として測定する)のW/O/W型複合エマルション中の封入率測定は、実施例1と同様に行った。
このように、W/O型エマルションの組成が、本発明の範囲内である場合、薬物封入率が良好でかつ非常に微細なW/O/W型複合エマルションを得ることができた。しかも、非常に微細なW/O/W型複合エマルションであっても、W/O/W型複合エマルションの内水相へ溶解させ封入した薬物の封入率(%)をW/O/W型複合エマルションの平均粒子径(nm)の常用対数で除した値(表1中のB/Log10C)が27以上であることを満たしていた(実施例1〜12)。
一方、本発明の範囲を外れると、良好なW/O/W型複合エマルションを得ることができなかった(比較例1〜10)。
実施例13〜17
[W/O型エマルションの調製]
表5に示した各組成を用い、実施例1の製造法と同様にして調製した。また、W/O型エマルションの平均粒子径の測定法も実施例1に従った。
[W/O/W型複合エマルションの調製]
0.5質量%のデカグリセリンモノミリスチン酸エステル(日光ケミカルズ、Decaglyn 1−M)、20質量%砂糖を含む水溶液180gに、マグネチックスターラーあるいはホモジナイザーで攪拌しながら上記で得られたW/O型エマルション20gを添加し、まず粒子径の比較的大きいW/O/W型複合エマルションを得た後、多孔質膜を通過させ、850nm付近の微細なW/O/W型複合エマルションを得た。また、W/O/W型複合エマルションの平均粒子径の測定法も実施例1に従った。
[薬物封入率の測定]
封入対象物質(鉄を封入対象物質として測定した)のW/O/W型複合エマルション中の封入率測定は、実施例1に従った。
実施例18〜21
[W/O型エマルションの調製]
表6に示す各組成を用い、実施例1の製造法にて調製した。また、W/O型エマルションの粒子径の測定法も実施例1に従った。
[W/O/W型複合エマルションの調製]
0.5質量%のデカグリセリンモノミリスチン酸エステル(日光ケミカルズ、Decaglyn 1−M)、20質量%砂糖を含む水溶液190gに、マグネチックスターラーあるいはホモジナイザーで攪拌しながら上記で得られたW/O型エマルション10gを添加し、まず粒子径の比較的大きいW/O/W型複合エマルションを得た後、多孔質膜を通過させ、600nm付近の微細なW/O/W型複合エマルションを得た。また、W/O/W型複合エマルションの平均粒子径の測定法も実施例1に従った。
[薬物封入率の測定]
封入対象物質(鉄を封入対象物質として測定する)のW/O/W型複合エマルション中の封入率測定は、実施例1に従った。
実施例22〜23
[W/O型エマルションの調製]
表7に示す各組成を用い、実施例1の製造法にて調製した。また、W/O型エマルションの粒子径の測定法も実施例1に従った。
[W/O/W型複合エマルションの調製]
0.5質量%のデカグリセリンモノミリスチン酸エステル(日光ケミカルズ、Decaglyn 1−M)、20質量%砂糖を含む水溶液195gに、マグネチックスターラーあるいはホモジナイザーで攪拌しながら上記で得られたW/O型エマルション5gを添加し、まず粒子径の比較的大きいW/O/W型複合エマルションを得た後、多孔質膜を通過させ、500nm付近の微細なW/O/W型複合エマルションを得た。また、W/O/W型複合エマルションの平均粒子径の測定法も実施例1に従った。
[薬物封入率の測定]
封入対象物質(鉄を封入対象物質として測定した)のW/O/W型複合エマルション中の封入率測定は、実施例1に従った。
表から明らかなように、W/O型エマルションの組成が、本発明の範囲内である場合、薬物封入率が良好でかつ非常に微細なW/O/W型複合エマルションを得ることができた。しかも、非常に微細なW/O/W型複合エマルションであっても、W/O/W型複合エマルションの内水相へ溶解させ封入した薬物の封入率(%)をW/O/W型複合エマルションの平均粒子径(nm)の常用対数で除した値(表1中のB/Log10C)が27以上であることを満たしていた(実施例13〜23)。
実施例24〜26
[W/O型エマルションの調製]
表8に示す各組成を用い、実施例1の製造法にて調製した。また、W/O型エマルションの粒子径の測定法も実施例1に従った。
[W/O/W型複合エマルションの調製]
実施例1に記した製造法にて調製した。また、W/O/W型複合エマルションの平均粒子径の測定法も実施例1に従った。
[薬物封入率の測定]
封入対象物質(鉄を封入対象物質として測定する)のW/O/W型複合エマルション中の封入率測定は、実施例1に従った。
実施例27〜30
[W/O型エマルションの調製]
表9に示す各組成を用い、実施例1の製造法にて調製した。また、W/O型エマルションの粒子径の測定法も実施例1に従った。
[W/O/W型複合エマルションの調製]
0.5質量%のデカグリセリンモノミリスチン酸エステル(日光ケミカルズ、Decaglyn 1−M)、20質量%砂糖を含む水溶液180gに、ホモジナイザーで攪拌しながら上記で得られたW/O型エマルション20gを添加し、まず粒子径の比較的大きいW/O/W型複合エマルションを得た。その後、多孔質膜を通過させ、900nm付近の微細なW/O/W型複合エマルションを得た。また、W/O/W型複合エマルションの平均粒子径の測定法も実施例1に従った。
[薬物封入率の測定]
封入対象物質(鉄を封入対象物質として測定した)のW/O/W型複合エマルション中の封入率測定は、実施例1に従った。
このように、使用するW/O型エマルションの組成が、本発明の範囲内である場合、薬物封入率が良好で、かつ、非常に微細なW/O/W型複合エマルションを得ることができた。しかも、非常に微細なW/O/W型複合エマルションであっても、W/O/W型複合エマルションの内水相へ溶解させ封入した薬物の封入率(%)をW/O/W型複合エマルションの平均粒子径(nm)の常用対数で除した値(表1中のB/Log10C)が27以上であることを満たしていた(実施例24〜30)。
実施例31〜33及び比較例11〜13
[W/O型エマルションの調製]
表10に示す各組成を用い、実施例1の製造法にて調製した。また、W/O型エマルションの粒子径の測定法も実施例1に従った。
[W/O/W型複合エマルションの調製]
表10に示すデカグリセリンモノミリスチン酸エステル(日光ケミカルズ、Decaglyn 1−M)、砂糖を含む水溶液180gに、マグネチックスターラーあるいはホモジナイザーで攪拌しながら上記で得られたW/O型エマルション20gを添加し、まず粒子径の比較的大きいW/O/W型複合エマルションを得た後、多孔質膜を通過させ、1300〜1900nm付近の微細なW/O/W型複合エマルションを得た。また、W/O/W型複合エマルションの平均粒子径の測定法も実施例1に従った。
[薬物封入率の測定]
封入対象物質(鉄を封入対象物質として測定した)のW/O/W型複合エマルション中の封入率測定は、実施例1に従った。
実施例34〜35
[W/O型エマルションの調製]
表11に示す各組成を用い、実施例1の製造法にて調製した。また、W/O型エマルションの粒子径の測定法も実施例1に従った。
[W/O/W型複合エマルションの調製]
表11に示すデカグリセリンモノミリスチン酸エステル(日光ケミカルズ、Decaglyn 1−M)、砂糖を含む水溶液190gに、マグネチックスターラーあるいはホモジナイザーで攪拌しながら上記で得られたW/O型エマルション10gを添加し、まず粒子径の比較的大きいW/O/W型複合エマルションを得た後、多孔質膜を通過させ、500nm付近の微細なW/O/W型複合エマルションを得た。また、W/O/W型複合エマルションの平均粒子径の測定法も実施例1に従った。
[薬物封入率の測定]
封入対象物質(鉄を封入対象物質として測定した)のW/O/W型複合エマルション中の封入率測定は、実施例1に従った。
このように、本発明の範囲の配合組成であるW/O型エマルションを外水相に分散した際、外水相中の親水性乳化剤濃度が低い場合には、薬物封入率が良好でかつ非常に微細なW/O/W型複合エマルションを得ることができた。しかも、非常に微細なW/O/W型複合エマルションを得ても、W/O/W型複合エマルションの内水相へ溶解させ封入した薬物の封入率(%)をW/O/W型複合エマルションの平均粒子径(nm)の常用対数で除した値(表1中のB/Log10C)が27以上であることを満たしていた(実施例31〜35)。一方、外水相中の親水性乳化剤濃度が高い場合には、良好なW/O/W型複合エマルションを得ることができなかった(比較例11〜13)。
実施例37
実施例17のW/O/W型複合エマルション 20618mg(鉄12mgに相当)
アスコルビン酸ナトリウム 337.4mg
砂糖 6289mg
安息香酸ナトリウム 33mg
プロピルパラベン 3.3mg
ブチルパラベン 3.3mg
クエン酸 105mg
1mol/L水酸化ナトリウム 適量
精製水(全量) 50mL
pH5.0
比較例14
クエン酸鉄アンモニウム 70.1mg(鉄12mgに相当)
アスコルビン酸ナトリウム 337.4mg
砂糖 10000mg
安息香酸ナトリウム 33mg
プロピルパラベン 3.3mg
ブチルパラベン 3.3mg
クエン酸 105mg
1mol/L水酸化ナトリウム 適量
精製水(全量) 50mL
pH5.0
試験例
鉄とアスコルビン酸を配合した内服液剤について、鉄を内封したW/O/W型複合エマルションを用いた場合と鉄をそのまま溶解させた場合において、9人の専門パネルにより鉄錆味と収斂味の程度について官能評価した。
鉄錆味及び収斂味の官能評価は、以下の5段階評価で行った。
1)感じない
2)やや感じる
3)感じる
4)やや強く感じる
5)強く感じる
結果を表12と表13に示した。表12が鉄錆味、表13が収斂味の結果を示している。表12および13から明らかなように、本発明により、金属味の著しい低減を図れることが証明された。
産業上の利用可能性
本発明により、低粘度の液剤においても不快風味を有する薬物、不安定な薬物などを安定に配合することが可能となった。
そのため、内服液剤をはじめとする液剤、注射剤などに従来配合が困難であった薬剤を配合した製剤などに利用可能である。
【図面の簡単な説明】
図1はこの発明の効果を表す組成範囲を示した図であり、底面に親油性乳化剤、左斜面に水、右斜面に油性成分の配合量をそれぞれ示した図である。
【0003】
発明の開示
本発明者らは、微細化されたW/O/W型複合エマルションにおいても、十分な安定性を持ち、かつ、W/O/W型複合エマルションの内水相に封入する薬物の封入率を高く維持できるW/O/W型複合エマルションを得ることを目的として鋭意検討を行った。その結果、従来品と異なる特定の配合比で水、油性成分、親油性乳化剤を配合してW/O型エマルションを製造し、そのW/O型エマルションを親水性乳化剤により水相に分散させることによりW/O/W型複合エマルションを製造したところ、得られたW/O/W型複合エマルションは粒子径が非常に小さく、十分な安定性を持ち、かつ、内水相へ封入した薬物の封入率が高く維持されることを見出し本発明を完成した。
すなわち本発明は、水、油性成分、親油性乳化剤の組成が、質量比で図1の太線で囲まれた範囲にあるW/O型エマルションを、HLB値が8以上のポリグリセリン脂肪酸エステルからなる親水性乳化剤を配合した水相に分散してなるW/O/W型複合エマルションである。
本発明は、水、油性成分、親油性乳化剤を特定の割合で配合し製造したW/O型エマルションを用い、親水性乳化剤で外水相に分散させることにより、液剤中での分散安定性が確保しやすい範囲である平均粒子径が2000nm以下という非常に微小なW/O/W型複合エマルションが製造でき、内水相へ封入した薬物の封入率も高く維持する事ができる。さらに、内水相の体積を高めることもでき、W/O/W型複合エマルション1粒子当たりに封入することのできる薬物量を大幅に向上させることができる。
本発明で用いる親油性乳化剤としてはHLB値が10以下のポリグリセリン脂肪酸エステルが好ましい。
ここで、親油性乳化剤としてポリグリセリン脂肪酸エステルを用いる場合のポリグリセリン部位の重合度は4〜12のものが好ましい。また、ポリグリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸部位としては不飽和脂肪酸が好ましく、炭素数16〜22の不飽和脂肪酸がさらに好ましく、ヒドロキシ不飽和脂肪酸がよりさらに好ましい。具体例としては、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノレイン酸、エルカ酸などが好ましいものとしてあげることができ、リシノレイン酸が特に好ましい。
発明の開示
本発明者らは、微細化されたW/O/W型複合エマルションにおいても、十分な安定性を持ち、かつ、W/O/W型複合エマルションの内水相に封入する薬物の封入率を高く維持できるW/O/W型複合エマルションを得ることを目的として鋭意検討を行った。その結果、従来品と異なる特定の配合比で水、油性成分、親油性乳化剤を配合してW/O型エマルションを製造し、そのW/O型エマルションを親水性乳化剤により水相に分散させることによりW/O/W型複合エマルションを製造したところ、得られたW/O/W型複合エマルションは粒子径が非常に小さく、十分な安定性を持ち、かつ、内水相へ封入した薬物の封入率が高く維持されることを見出し本発明を完成した。
すなわち本発明は、水、油性成分、親油性乳化剤の組成が、質量比で図1の太線で囲まれた範囲にあるW/O型エマルションを、HLB値が8以上のポリグリセリン脂肪酸エステルからなる親水性乳化剤を配合した水相に分散してなるW/O/W型複合エマルションである。
本発明は、水、油性成分、親油性乳化剤を特定の割合で配合し製造したW/O型エマルションを用い、親水性乳化剤で外水相に分散させることにより、液剤中での分散安定性が確保しやすい範囲である平均粒子径が2000nm以下という非常に微小なW/O/W型複合エマルションが製造でき、内水相へ封入した薬物の封入率も高く維持する事ができる。さらに、内水相の体積を高めることもでき、W/O/W型複合エマルション1粒子当たりに封入することのできる薬物量を大幅に向上させることができる。
本発明で用いる親油性乳化剤としてはHLB値が10以下のポリグリセリン脂肪酸エステルが好ましい。
ここで、親油性乳化剤としてポリグリセリン脂肪酸エステルを用いる場合のポリグリセリン部位の重合度は4〜12のものが好ましい。また、ポリグリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸部位としては不飽和脂肪酸が好ましく、炭素数16〜22の不飽和脂肪酸がさらに好ましく、ヒドロキシ不飽和脂肪酸がよりさらに好ましい。具体例としては、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノレイン酸、エルカ酸などが好ましいものとしてあげることができ、リシノレイン酸が特に好ましい。
Claims (11)
- 水、油性成分、親油性乳化剤の組成が、質量比で図1の太線で囲まれた範囲にあるW/O型エマルションを、親水性乳化剤を配合した水相に分散してなるW/O/W型複合エマルション。
- 親水性乳化剤を配合した水相が、0.001〜2質量%の親水性乳化剤を含む第1項記載のW/O/W型複合エマルション。
- 平均粒子径が20nm〜2000nmである第1項記載のW/O/W型複合エマルション。
- 親油性乳化剤が、HLB値が10以下のポリグリセリン脂肪酸エステルである第1項記載のW/O/W型複合エマルション。
- ポリグリセリン脂肪酸エステルが、ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルである第4項記載のW/O/W型複合エマルション。
- ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルが、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルである第5項記載のW/O/W型複合エマルション。
- 親水性乳化剤が、HLB値が8以上のポリグリセリン脂肪酸エステルである第1項記載のW/O/W型複合エマルション。
- 親水性乳化剤がデカグリセリンモノミリスチン酸エステルである第1項記載のW/O/W型複合エマルション。
- W/O/W型複合エマルションの内水相へ溶解させ封入した薬物の封入率(%)をW/O/W型複合エマルションの平均粒子径(nm)の常用対数で除した値が27以上である第1項記載のW/O/W型複合エマルション。
- 粘度が150mPa・s以下である第1項記載のW/O/W型複合エマルション。
- 内服液剤である第1項記載のW/O/W型複合エマルション。
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