JPWO2002027414A1 - 電子時計及び電子時計の制御方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、時計情報のほかに機能情報や警告情報などを発生する機能を有する電子時計及び電子時計の制御方法に関する。
背景技術
近年の電子時計において、クロノ表示機能、アラーム表示機能、気圧表示機能、水深表示機能、温度表示機能等を含めた複数種の機能表示を行う機構を内蔵した電子時計が実用化されてきており、時刻情報と同時に、若しくは時刻情報と切換えて一種若しくは複数種の機能情報を所定の表示手段に表示する様に構成されている。
一方、従来より、電子時計において、電池あるいは発電手段と併用された蓄電器等から構成される電源手段を出来るだけ長持ちさせることを目的として、電子時計の使用上に特に障害がない場合には、電子時計における消費電力を低減させる節電モード機能が付加されているものが知られている。
例えば、特開昭61−77788号公報に示す様に、太陽電池を主電源とする電子時計において、電子時計の太陽電池に対して予め定められた一定の時間継続して太陽光の入射が無い場合に節電モードとして消費電力を低減させ、再度太陽電池に対して太陽光が入射した時点で節電モードを解除する様に構成した電子時計が知られている。
この様な従来における電子時計の節電モード機能は、電源に対して不利益となる状態、例えば、太陽電池を電源として使用している場合には周囲が暗くなった様なときに節電モードとし、時刻情報の表示を停止させる様に構成されている。
このような、節電モード機能と機能情報動作状態モードとは共に電子時計の商品価値を高めるものであるが、機能的に干渉する可能性があるため、両機能の動作の駆動を調整する必要がある。
例えば、発電環境が低下したり充電量が低下している場合に、機能情報の表示機能を動作させると、機能情報の表示に要する電力によって電池が消耗し、電子時計の本来の時刻表示機能が停止するおそれがあるという問題がある。
また、充電式電子時計において、この時計の使用者に時計の電源の状態や停止の履歴に関する情報を与えたり、充電不足による時計の停止によるトラブルを極力避けようとしたものも知られている。例えば、特開昭62−194484号公報には、電源の充電量(電源電圧)が十分であるときは通常動作(1秒ステップ運針)、充電量が不足しかかっているときには充電警告である第1の変調運針動作(2秒ステップ運針)、更に充電量が不足して時計が止まったときは、後に充電量が回復して運針が再開していても止まりの履歴があったこと(従って指示されている時刻は遅れていること)を使用者に警告するために、第1の変調運針動作とは異なる変調がかかった、止まり警告である第2の変調運針動作をさせ、2種類の警告表示を表示するようにした電子時計が開示されている。また、電池の残容量(残量)を指針の移動量によって残量警告情報表示する電子時針が知られている。例えば、特開昭55−22153号公報には、スイッチ操作に基づき残量警告表示モニターモードの指針の移動量にて残量警告情報表示するものが開示されている。
節電状態になった場合、上述した特開昭61−77788号公報に記載された発明のように、運針動作を停止する等の表示を停止してしまうと、警告情報も表示されなくなり、この電子時計の有する機能が十分に発揮できなく好ましくない。特に、警告情報は電源の状態に関係する情報であり、発電手段により蓄電手段への充電が十分に行われずして、電源電圧の低下したときなどに関係して発生するものである。それは、上述した特開昭55−22153号公報の残量警告表示に関しても同様である。また節電は特に充電式電子時計においては、蓄電手段への充電が十分に行われないような状態において必要とされる機能であり、節電を必要とする状態において、警告表示を必要とする場合が発生する可能性が高い。
したがって、本発明の第1の目的は、機能表示動作と節電動作の両機能を備えた電子時計及び電子時計の駆動方法を提供するものであり、消費電力を低減させる節電モード機能と多種類の付加的な機能情報を提供する機能情報動作状態モードとを個別に使用し得る様に構成された商品価値の高い電子時計及び電子時計の駆動方法を提供するものである。
また、本発明の第二の目的は、節電状態と警告情報の表示を最適に制御して電子時計の有する機能を十分に発揮できるようにした電子時計及びその制御方法を提供することにある。
発明の開示
本発明による電子時計の第1の形態は、時刻情報を発生する時刻情報発生手段と、時刻情報以外の情報(例えば、機能情報、警告情報など)である他情報を発生する他情報発生手段と、前記時刻情報及びまたは他情報を選択的に表示可能とする表示手段と、通常動作状態よりも消費電力の少ない節電動作状態で電子時計を動作させる節電動作手段と、前記他情報発生手段または前記節電動作手段のいずれか一方を状況に応じて優先動作させる優先動作選択手段とを有する。そして、電源装置により前記各手段が駆動されるように構成されている。
この電源装置には、一次電池もしくは二次電池などの蓄電手段か、または、発電手段及び該発電手段によって充電される蓄電手段などを用いることができる。
また、本発明による電子時計の第2の形態は、時刻情報を発生する時刻情報発生手段と、機能情報を発生する機能情報発生手段と、所定の警告を促す警告情報を発生する警告情報発生手段と、前記時刻情報及びまたは機能情報及びまたは警告情報を選択的に表示可能とする表示手段と、通常動作状態よりも消費電力の少ない節電動作状態で電子時計を動作させる節電動作手段と、前記機能情報発生手段及びまたは警告情報発生手段あるいは前記節電動作手段のいずれか一方を状況に応じて優先動作させる優先動作選択手段とを有する。そして、電源装置により前記各手段が駆動されるように構成されている。
本発明による電子時計は以下の形態を採り得る。
優先動作選択手段が機能情報発生手段または警告情報発生手段を節電動作手段よりも優先動作させる状況では、更に,警告情報発生手段を機能情報発生手段より優先動作させるように構成する。
電子時計は蓄電手段の残容量を検出する残容量検出手段を備え、優先動作選択手段は、残容量検出手段からの残容量検出情報に基づいて、検出した残容量が所定値以上の場合には、前記他情報発生手段を前記節電動作手段よりも優先動作させ、一方、検出した残容量が所定値よりも少ない場合には、節電動作手段を他情報発生手段よりも優先動作させる。
電子時計は発電手段の発電状態を検出する発電検出手段を備え、優先動作選択手段は、発電検出手段からの発電検出情報に基づいて、検出した発電状態が所定の発電レベル以上の場合には、他情報発生手段を節電動作手段よりも優先動作させ、一方、検出した発電状態が所定の発電レベルよりも少ない場合には、節電動作手段を他情報発生手段よりも優先動作させる。
電子時計は、蓄電手段の残容量を検出する残容量検出手段と発電手段の発電状態を検出する発電検出手段とを備え、優先動作選択手段は、残容量検出手段からの残容量検出情報及び発電検出手段からの発電検出情報に基づいて、検出した残容量が所定値以上で、かつ前記検出した発電状態が所定の発電レベル以上の場合には、他情報発生手段を節電動作手段よりも優先動作させ、一方、検出した残容量が所定値よりも少ないあるいは検出した発電状態が所定の発電レベルよりも少ない場合には、節電動作手段を他情報発生手段よりも優先動作させる。
電子時計は、蓄電手段の残容量を検出する残容量検出手段と発電手段の発電状態を検出する発電検出手段とを備え、優先動作選択手段は、残容量検出手段からの残容量検出情報及び発電検出手段からの発電検出情報に基づいて、検出した残容量が所定値以上あるいは検出した発電状態が所定の発電レベル以上の場合には、他情報発生手段を節電動作手段よりも優先動作させ、一方、検出した残容量が所定値よりも少なく、かつ検出した発電状態が所定の発電レベルよりも少ない場合には、節電動作手段を他情報発生手段よりも優先動作させる。
残容量検出手段は、前記蓄電手段の出力電圧あるいは出力電流を検出する。
発電検出手段は、発電手段の発電量、発電電圧あるいは発電電流を検出する。
警告情報発生手段による警告情報の表示を、機能情報発生手段の動作及び節電手段の動作よりも優先させる。
警告情報発生手段による警告情報の表示を、機能情報発生手段の動作及び節電手段の動作よりも優先させるようにする。
警告情報の表示中に機能情報発生手段あるいは節電手段を動作させるべき条件が満たされても、機能情報発生手段あるいは節電手段を動作させないようにする。
機能情報発生手段が動作中にあるいは節電手段が動作中に警告情報発生手段を動作させるべき条件が満たされた場合には、機能情報発生手段の動作あるいは節電手段の動作を停止して、警告情報発生手段を動作させ警告情報を表示する。
機能情報発生手段が動作したときにその機能を表示する表示手段あるいは節電手段が動作したときに表示停止させる表示手段と、警告情報発生手段が動作したときに警告情報を表示する表示手段とが、少なくとも一部が重複するように構成する。
警告情報は、一旦充電不足により一度時計が停止した状態から再充電により電子時計が再起動した場合に時刻狂いを警告する時刻合わせ警告情報、充電を促す警告である充電警告情報、あるいは蓄電手段の残量警告である残量警告情報のいずれか一つである。
表示手段の少なくとも一部は、デジタル表示機構あるいはアナログ表示機構で構成されている。
電子時計に於ける各手段を駆動させる電源は、太陽電池、手巻方式の発電器、自動巻方式の発電器、温度差発電器等の発電手段、あるいは、二次電池あるいは高容量コンデンサ等の蓄電手段と当該発電手段とを組み合わせたもの等から選択された一つである。
優先動作選択手段に優先動作を選択させる選択手段を備え、その選択手段は使用者の要求に応じて、優先動作選択手段に優先動作を選択させる。
本発明による電子時計の制御方法の第1の形態は、時刻情報を発生する時刻情報発生手段と、所定の警告を促す警告情報を発生する警告情報発生手段と、機能情報を発生する機能情報発生手段と、前記時刻情報及びまたは機能情報及びまたは警告情報を選択的に表示可能とする表示手段と、通常動作状態よりも消費電力の少ない節電動作状態で電子時計を動作させる節電動作手段と、それらの各手段を駆動する電源装置とを備えた電子時計の制御方法であって、前記機能情報発生手段及びまたは警告情報発生手段あるいは前記節電動作手段のいずれか一方を状況に応じて優先動作させることを特徴とする。
優先動作選択手段が機能情報発生手段または警告情報発生手段を節電動作手段よりも優先動作させる状況では、更に,警告情報発生手段を機能情報発生手段より優先動作させるようにしてもよい。
優先動作を、電源装置の出力電圧及びまたは出力電流に応じて選択するようにしてもよい。
前記優先動作を、使用者の要求に応じて選択してもよい。
本発明による電子時計の制御方法の第2の形態は、基準信号発生手段と、該基準信号発生手段からの基準信号に基づき時刻情報等あるいは機能情報等の一般情報を発生する一般情報発生手段と、所定の警告を促す警告情報を発生する警告情報発生手段と、該警告情報と前記一般情報とを表示するための駆動信号を出力する表示駆動手段と、該表示駆動手段からの駆動信号に基づき前記一般情報と前記警告情報とを表示する表示手段とを備え、通常動作状態よりも消費電力の少ない節電状態を有する電子時計の制御方法であって、警告情報発生手段の動作による警告情報の表示を、節電動作手段の動作よりも優先させるように制御することを特徴とする。
本発明による電子時計の制御方法の第3の形態は、基準信号発生手段と、該基準信号発生手段からの基準信号に基づき時刻情報あるいは機能情報等の一般情報を発生する一般情報発生手段と、所定の警告を促す警告情報を発生する警告情報発生手段と、該警告情報と前記一般情報とを表示するための駆動信号を出力する表示駆動手段と、該表示駆動手段からの駆動信号に基づき前記一般情報と前記警告情報とを表示する表示手段手段とを備え、通常動作状態よりも消費電力の少ない節電状態を有する電子時計の制御方法であって、警告情報発生手段による警告情報の表示中に節電状態に入る条件が満たされても、節電状態とはならないように制御することを特徴とする。
本発明による電子時計の制御方法の第4の形態は、基準信号発生手段と、該基準信号発生手段からの基準信号に基づき時刻情報あるいは機能情報等の一般情報を発生する一般情報発生手段と、所定の警告を促す警告情報を発生する警告情報発生手段と、該警告情報と前記一般情報とを表示するための駆動信号を出力する表示駆動手段と、該表示駆動手段からの駆動信号に基づき前記一般情報と前記警告情報とを表示する表示手段手段とを備え、通常動作状態よりも消費電力の少ない節電状態を有する電子時計の制御方法であって、節電状態中に警告情報発生手段が動作する条件が満たされた場合には、節電状態を解消して警告情報の表示状態となるように制御する。
発明を実施するための最良の形態
本発明の第1の実施形態を図1乃至図29を用いて説明する。
この実施形態では、電子時計は、節電動作手段と機能情報発生手段と、さらにそれら手段のいずれか一方を選択して優先動作させる優先動作選択手段とを備える。そして、優先動作選択手段によって節電動作手段を選択したときには、節電動作すべき条件が満たされたときには、機能情報発生手段を動作させずに節電動作手段を優先動作させ、節電動作状態とする。一方、機能情報発生手段を選択したときには、節電動作手段を動作させるべき条件が満たされても機能情報発生手段を動作させ、節電動作状態よりも機能情報を表示手段に表示することを優先される。
図1及び図2は、本実施形態の動作を説明するための概略図であり、図1は第1の例を示し、図2は第2の例を示している。
第1の例は、優先動作選択手段によって節電動作手段あるいは機能情報発生手段のいずれか一方の選択し動作させることによって、節電動作状態あるいは機能動作状態を優先するものである。第2の例は、優先動作選択手段によって節電動作手段の駆動を制御して、節電動作状態を有効とするか、あるいは節電動作を無効にして機能動作を可能とすることによって、節電動作状態あるいは機能動作状態を優先するものである。
はじめに、第1の例について説明する。
図1(a)において、電子時計10は、時刻情報を発生する時刻情報発生手段Aと、機能情報を発生する機能情報発生手段Bと、前記時刻情報及び機能情報を選択的に表示可能とする表示手段Cと、通常動作状態よりも消費電力の少ない節電動作状態にて動作させる節電動作手段Dと、機能情報発生手段Bと節電動作手段Dのいずれか一方を優先させる優先動作選択手段Eを備える。
通常動作状態では、図1(b)に示すように、優先動作選択手段Eは手段B、手段Dのいずれの手段も優先させず、表示手段Cは時刻情報を常時表示し、機能情報を選択に応じて表示する。
これに対して、通常動作状態あるいは図1(c)に示すように優先動作選択手段Eによって節電動作手段Dが優先された状態で、節電動作状態となったときには、節電動作手段Dは節電動作を機能情報の表示動作よりも優先し、時刻情報及び機能情報の表示を停止する。なお、節電動作の状態によっては、図1(d)に示すように、時刻情報の一部を表示し機能情報の表示を停止することもできる。また、時刻情報及びまたは機能情報の表示停止動作において、時刻情報や機能情報のカウントについては続行させることもできる。
また、図1(e)に示すように、優先動作選択手段Eによって機能情報発生手段Bが優先された場合には、節電動作の有無に関わらず機能情報を表示する。
次に、第2の例について説明する。
図2(a)において、電子時計10は、時刻情報を発生する時刻情報発生手段Aと、機能情報を発生する機能情報発生手段Bと、前記時刻情報及び機能情報を選択的に表示可能とする表示手段Cと、通常動作状態よりも消費電力の少ない節電動作状態にて動作させる節電動作手段Dと、節電動作手段Dを制御して節電動作あるいは機能動作のいずれか一方を優先させる優先動作選択手段Eを備える。
通常動作状態では、優先動作選択手段Eは節電動作あるいは機能動作のいずれの動作も優先せず、図2(b)に示すように、節電動作手段Dは機能せず、表示手段Cは時刻情報を常時表示し、機能情報を選択に応じて表示する。これに対して、通常動作状態あるいは図2(c)に示すように優先動作選択手段Eによって節電動作手段Dが優先された状態で、節電動作状態となったときには、節電動作手段Dは節電動作を機能情報の表示動作よりも優先し、時刻情報及び機能情報の表示を停止する。なお、節電動作の状態によっては、図2(d)に示すように、時刻情報を表示し機能情報の表示を停止することもできる。また、時刻情報及びまたは機能情報の表示停止動作において、時刻情報や機能情報のカウントについては続行させることもできる。
また、図2(e)に示すように、優先動作選択手段Eによって機能動作が優先された場合には、節電動作の有無に関わらず機能情報を表示する。
つまり、本実施形態においては、電子時計において、出来るだけ節電できるものは節電モードで駆動させることによって電池の消耗期間を可能な限り長くする機能と、電子時計としての商品価値を高める付加機能の両機能を備え、電子時計の電源状態あるいは使用者の要求に応じて節電動作状態と機能動作状態とを選択可能とする。節電動作を重視する場合には、節電動作状態を機能表示動作状態より優先させ、機能動作を重視する場合には、機能表示動作状態を節電動作状態より優先させる。
節電動作状態となる対象部分は、電子時計の使用状況や使用目的等の種々の環境によって、節電動作状態あるいは機能表示動作状態にする必要がある部分である。対象部分として、例えば時分秒針または液晶表記装置等の表示手段、及びこれらを制御する関連回路部分の全てあるいはあるいはその一部がある。また、回路部分の例としては、各種の表示手段の駆動回路部がある。
本実施形態の電子時計の表示手段は、電子時計が持っている全ての表示手段かあるいはその一部であり、機能表示に関わる表示手段を含むことができる。また、機能表示に関わらない表示手段は、機能表示動作の有無に拘わらず、発電手段の発電量が低下した場合などには節電モードに入る様に構成することができる。
以下に、本実施形態に係る電子時計及び電子時計の駆動方法の構成例を図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下の構成例の説明においては、節電動作状態あるいは機能動作状態を実現させる対象として表示手段(時分秒針、機能針あるいは液晶ディスプレイ等)を使用した例を示しているが、この表示手段は本実施形態における例の一つに過ぎず、表示手段と直接的若しくは間接的に関連する回路部分で、節電動作状態あるいは機能動作状態を実現し得る回路部分であれば当然本実施形態に含まれることはいうまでもない。
図3,4は、本実施形態に係る電子時計10の一構成例を説明する概略ブロック図であり、図3の構成例は図1に示す動作例に対応し、図4の構成例は図2に示す動作例に対応する。
図3,4において、電子時計10は、基準信号発生手段1、該基準信号発生手段1からの基準信号SRに基づき時刻情報TJを発生する時刻情報発生手段2、機能情報FJを発生する機能情報発生手段3、機能情報FJと時刻情報TJを適宜の表示手段に表示する為の駆動信号DRF、DRTを出力する表示駆動手段4、表示駆動手段4からの駆動信号DRF、DRTに基づき機能情報FJと時刻情報TJとを表示する表示手段5、電源6、節電動作状態検出手段7及び制御手段8を備える。
さらに、この電子時計10は、節電動作あるいは機能動作を優先する優先動作選択手段9を備え、通常動作状態よりも消費電力の少ない節電動作状態を実現できる。
さらに、上記した図3,4に示す電子時計10は、節電動作状態を行う節電動作状態設定手段11と機能動作を行う機能動作状態設定手段12、及び節電動作状態設定手段11あるいは機能動作状態設定手段12を優先動作させる優先動作選択手段9を備える。
図3の構成例では、節電動作状態設定手段11は、節電動作状態検出手段7の検出信号SADに応答して、時刻情報発生手段2及びまたは機能情報発生手段3を節電動作状態に設定する手段であり、機能動作状態設定手段12は、機能情報発生手段3を機能動作状態に設定する手段であり、制御手段8の制御信号(図中の破線)に基づいて設定される。また、節電動作状態設定手段11及び機能動作状態設定手段12は、優先動作選択手段9からの選択信号によっていずれか一方が優先設定され、優先設定された一方の設定手段のみが対応する時刻情報発生手段2あるいは機能情報発生手段3が動作可能となる。
したがって、図3の構成例では、優先動作選択手段9によって時刻情報発生手段2または機能情報発生手段3の動作の許可を制御することによって、節電動作と機能動作のいずれか一方を優先して動作させる。
一方、図4の構成例では、節電動作状態設定手段11は、節電動作状態検出手段7の検出信号SADに応答して少なくとも一部の表示手段、例えば少なくとも一部の時刻情報表示手段5a及び少なくとも一部の機能情報表示手段5bの何れか若しくは双方を節電動作状態に設定する手段であり、また、機能動作状態設定手段12は、機能動作状態検出手段13の検出信号FUDに応答して、少なくとも一部の機能情報表示手段5bを機能動作状態に設定する手段である。上記各手段の動作の優先選択は、制御手段8の制御信号(図中の破線)に基づいて設定される。
また、節電動作状態設定手段11及び機能動作状態設定手段12は、優先動作選択手段9からの選択信号によっていずれか一方が優先設定され、優先設定された一方の設定手段のみが対応する時刻情報発生手段2あるいは機能情報発生手段3が、動作可能となる。なお、図中11aは、時刻表示手段用節電動作状態設定手段であり、11bは機能情報表示手段用節電動作状態設定手段である。
したがって、図4の構成例では、優先動作選択手段9によって時刻情報発生手段2及びまたは機能情報発生手段3で発生された情報を表示手段に表示する動作の許可を制御することによって、節電動作と機能動作のいずれか一方を優先して動作させる。
なお、上記構成例において、時刻情報表示手段5aと機能情報表示手段5bは個別の回路で構成されている場合もあり、また、その一部若しくは全部が重複している場合もある。例えば、通常動作状態における時刻情報表示手段5aの図29における秒針23は、機能情報表示手段5bでクロノ表示が行われている場合には、クロノ秒を表示する手段として重複して使用される場合もある。
本実施形態の電子時計の優先選択の概略動作を図5のフローチャートに示す。優先動作選択手段9によって機能動作あるいは節電動作が選択される(ステップS1)。
機能動作が選択された状態において(ステップS1)、機能動作が要求されると(ステップS2)、表示手段に機能情報が表示される(ステップS3)。この機能動作が優先選択された状態において、電源電圧の低下等によって節電条件が満足しても(ステップS4)、機能動作が優先されているため、この節電動作はキャンセルされる(ステップS5)。
一方、節電動作が選択された状態において(ステップS6)、電源電圧の低下等によって節電条件が満足すると、表示手段5への時刻情報の表示を停止する等の節電動作を行う(ステップS7)。この節電動作が優先選択された状態において、機能情報発生の要求が発生しても(ステップS8)、節電動作が優先されているため、この機能要求はキャンセルされる(ステップS9)。
さらに、図3及び図4に示す構成例において、時刻情報のみが表示されている場合と時刻情報及び機能情報が表示されている場合のそれぞれについて、節電優先動作と機能優先動作を図6及び図7を用いて説明する。図6は時刻情報のみが表示されている場合を示し、図7は時刻情報及び機能情報が表示されている場合を示している。
図6の時刻情報のみが表示されている場合において、節電優先動作が選択されている場合(図6(a))には、時刻情報表示手段5aに通常表示を行う状態において(ステップT1)、FUD(機能動作検出信号)が検出された場合には(ステップT2)、機能情報表示手段5bに機能情報を表示し(ステップT3)、その後のSAD(節電動作検出信号)の検出によって(ステップT4)、機能情報表示手段5bの表示を停止する(ステップT5)。さらに、時刻情報表示手段5aの表示を停止する(ステップT6)。
一方、SAD(節電動作検出信号)が検出された場合には(ステップT2)、時刻情報表示手段5aの表示を停止する(ステップT7)。その後、FUD(機能動作検出信号)が検出された場合には(ステップT8)、FUDをキャンセルする(ステップT9)。
図6の時刻情報のみが表示されている場合において、機能優先動作が選択されている場合(図6(b))には、時刻情報表示手段5aに通常表示を行う状態において(ステップT11)、FUD(機能動作検出信号)が検出された場合には(ステップT12)、機能情報表示手段5bに機能情報を表示し(ステップT13)、その後のSAD(節電動作検出信号)が検出されたとしても(ステップT14)、SADをキャンセルして機能動作を優先する(ステップT15)。
一方、SAD(節電動作検出信号)が検出された場合には(ステップT12)、時刻情報表示手段5aの表示を停止し(ステップT16)、その後FUD(機能動作検出信号)が検出された場合には(ステップT17)、SADが検出されていてもFUDによって機能情報表示手段5bに機能情報を表示する(ステップT18)。
また、節電優先動作が選択されている場合(図7(a))には、時刻情報表示手段5a及び機能情報表示手段5bに通常表示を行う状態において(ステップU1)、SAD(節電動作検出信号)が検出された場合には(ステップU2)、電源電圧等の節電条件に応じて、機能情報表示手段5bの表示の停止(ステップU3)、あるいは時刻情報表示手段5a及び機能情報表示手段5bの表示を行う(ステップU4)。
一方、機能優先動作が選択されている場合(図7(b))には、時刻情報表示手段5a及び機能情報表示手段5bに通常表示を行う状態において(ステップU11)、SAD(節電動作検出信号)が検出された場合には(ステップU12)、電源電圧等の節電条件に応じて、時刻情報表示手段5aの表示の停止(ステップU13)、あるいはSADのキャンセル(ステップU14)、及び時刻情報表示手段5a及び機能情報表示手段5bの表示の停止を行う(ステップU15)。
次に、機能動作状態と節電動作状態との競合時において、何れの表示手段を節電動作状態とするかの態様例について説明する。
本実施形態において、時刻情報表示手段5aと機能情報表示手段5bとが一部重複する様に構成することも可能である。例えば、秒針は時刻情報表示手段5aと機能情報表示手段5bの両表示手段に共通の表示部材とする構成がある。
斯かる構成では、節電動作状態において、時刻情報表示手段5a及び機能情報表示手段5bの表示を停止する態様の他、時刻情報表示手段5aについては表示を行い、機能情報表示手段5bのみ表示を停止する態様が可能である。この態様では、両表示手段に共通の表示部材(例えば秒針23)の動作を停止させる態様と、動作を停止させない態様の両態様が可能である。
また、時刻情報表示手段5a及び機能情報表示手段5bは、複数の表示形態とすることができる。本実施形態の電子時計10においては、時刻情報表示手段5a及び機能情報表示手段5bの少なくとも一方は、デジタル表示機構あるいはアナログ表示機構の何れの機構により構成されていても良い。
また、本実施形態の電子時計10の表示手段5は、時刻情報表示手段5a及び機能情報表示手段5bの様に、それぞれ分離して個別に形成する構成であっても良く、また、その両手段の一部若しくは全部が重複する様に構成されているものであっても良い。例えば、電子時計10が、アナログ表示システムを採用している場合には、秒針23が、双方の情報を表示する様に構成されることも可能である。
また、本実施形態の電子時計10で使用される電源手段は、特にその構成が特定されるものではなく、通常の銀電池の様な一次電池を使用するものであっても良く、充電可能な二次電池や高容量コンデンサ(商品名ゴールドキャパシタ)等の蓄電手段を使用するものであっても良く、更には、太陽電池、自動巻方式の発電機、温度差発電器等を含む発電手段を使用するものであっても良い。
更に電源手段の好ましい例としては、発電手段と蓄電手段を組み合わせた形式の電源手段を使用するものがある。
図3,図4において、本実施形態の電子時計10が備える節電動作状態検出手段7は、電池あるいは発電手段等から構成される電源手段6の現在の状態を判断して、電子時計10の表示駆動手段4、表示手段5の消費電力を通常動作状態の消費電力よりも大幅に少なくする節電動作状態に設定するか否かの判断の基礎となる情報、つまり節電動作状態検出信号SADを出力する。
前記電源手段の状態判断において、例えば、電源手段6における電池の残留容量が所定のしきい値以下に低下した場合、電池の出力電圧若しくは出力電流が所定のしきい値以下に低下した場合、発電手段の発電量が所定のしきい値以下に低下した場合、発電手段が太陽電池である場合に所定の期間連続して太陽電池に入射される光の量が所定値以下である場合等の状態を自動的に検出し、節電動作状態検出信号SADを出力する様に構成されていても良く、また、所定の釦やリューズ等をユーザーがマニュアルで操作することを検知して、節電動作状態検出信号SADを出力する様に構成したものであっても良い。
ユーザーによるマニュアル操作で節電動作状態を設定する例としては、例えば、所有する複数の電子時計の内の幾つかは当分の間使用しない様な場合に、その電子時計をマニュアル操作によって節電動作状態に設定しておく場合が考えられる。
なお、本実施形態において電子時計の少なくとも一部の表示駆動手段4及び少なくとも一部の表示手段5が節電動作状態に入っている場合には、少なくとも一部の表示手段において表示情報が薄く表示されるかあるいは消去されるか等の表示状態となって表示部の動作が停止される。その場合でも、電子時計10における時刻情報は正常に稼働しており、その時刻情報は常に所定の記憶手段に記憶し更新しておき、節電動作状態が解除された場合には、直ちに現在の時刻情報を例えば時刻情報表示手段5aに表示できる様に構成されている。
また、本実施形態の電子時計10において、節電動作状態の設定解除条件は、上記した節電動作状態検出信号SADの発生条件と、例えば、太陽電池へ入射される光の量が所定値を超える等の反対の条件が検出されることとすることができる。
なお、本実施形態の電子時計10において使用される機能情報としては、例えば、アラーム機能、クロノ機能、カレンダー表示機能、水深情報表示機能、気圧情報表示機能、高度情報表示機能、温度情報表示機能、水温情報表示機能等がある。電子時計は、これらの機能情報を実現する機能を付加機能とし、付加機能群内にこれらの付加機能の少なくとも一つを備えている。
本実施形態においては、電子時計10のユーザーが上記した付加的な機能を使用したい場合には、所定の釦、リューズをマニュアルで操作することにより、付加機能群の中から所望とする付加機能に対応する機能情報発生手段3を選択する。これによって、機能動作状態検出手段13から機能動作状態検出信号FUDが出力される。
上記した様に、本実施形態の電子時計の各機能、特に節電動作を機能動作に優先する優先機能、及び該機能を用いた電子時計の駆動は、CPU及びメモリ等を含むデジタル構成及びソフトウエアによって前記各手段を実行することによって行うことができる他、ハードウエアによっても構成することができる。
以下に、本実施形態による電子時計及び電子時計の駆動方法について、図8乃至図28を参照しながら説明する。本実施形態の電子時計において、節電動作と機能動作の選択は、発電電圧及びまたは二次電池電圧のレベルに応じて種々の組み合わせによる選択の態様で行うことができる。
第1の選択の態様は、発電電圧及び二次電池電圧のレベルに応じて節電動作と機能動作の選択を行うものであり(図8乃至図11)、第2の選択の態様は、発電電圧のレベルに応じて節電動作と機能動作の選択を行うものであり(図12乃至図15)、第3,4の選択の態様は、2つの発電電圧レベル及び二次電池電圧に応じて節電動作と機能動作の選択を行うものであり(図16乃至図19、及び図20乃至図23)、第5の選択の態様は、外部操作に応じて節電動作と機能動作の選択を行うものである(図24乃至図27)。
なお、以下の説明では、各選択の態様を2つの構成例によって実現することができる。第1の構成例は、優先動作選択手段9は節電動作状態設定手段11及び機能情報発生手段3の何れか一方のみを動作可とし、これによって、機能動作と節電動作の選択を行うものであり、図3の構成例に対応する。
一方、第2の構成例は、優先動作選択手段9は、発生した時刻情報及び機能情報の表示手段への導通において、節電動作手段を通すか否かを制御し、これによって、機能動作と節電動作の選択を行うものであり、図4の構成例に対応する。
はじめに、図8乃至図11を用いて第1の選択の態様について説明する。第1の選択の態様では、発電電圧レベルVA及び二次電池電圧レベルVaに応じて機能動作と節電動作の選択を行う。
図8は第1の選択の態様を実現する第1の構成例を示している。この構成例では、発電手段6a及び該発電手段6aで充電される二次電池6bを備える電源装置6と、時刻情報発生手段2と機能情報発生手段3と、該情報発生手段2,3を節電動作させる節電動作状態設定手段11と、前記節電動作状態設定手段11と機能情報発生手段3の何れかを一方を駆動する指令を送ることによって節電動作と機能動作を選択する優先動作選択手段9と、前記二次電池6bの電圧を検出することによって二次電池の残容量を検出する残容量検出手段14bと、発電手段6aに発電量を検出する発電検出手段14aと、前記残容量検出手段14b及び発電検出手段14aの検出信号に基づいて優先動作を選択する優先条件手段9aとを備える。
電源装置6は、前記各手段を含む電子回路20に対してVdd端子及びVss端子を介して駆動電力を供給している。また、発電手段6aと二次電池6bとの間には逆流防止ダイオード6cが接続され、二次電池6bから発電手段6aへの放電を防止している。
なお、節電動作状態設定手段11及び機能情報発生手段3と優先動作選択手段9との接続において、一方の接続箇所に反転手段を設けることによって、節電動作状態設定手段11と機能情報発生手段3の何れかを一方を駆動する指令とすることができる。
図9は第1の選択の態様を実現する第2の構成例を示している。この構成例では、第1の構成例と同様の電源装置6と、時刻情報発生手段2と機能情報発生手段3とを備える。節電動作状態設定手段11は、時刻情報発生手段2と機能情報発生手段で発生した各情報を節電動作させ、該情報は優先動作選択手段90で選択され表示手段5に送られる。優先動作選択手段90は、端子A及び端子Bに入力される時刻情報及び機能情報を選択して表示手段5に送るセレクタ90bと、残容量検出手段14b及び発電検出手段14aの検出信号に基づいて優先動作の選択信号をセレクタ90bの端子Cに送る優先条件手段90aとを備える構成とすることができる。
この構成例において、節電動作を優先させる場合には優先条件手段90aからの指定によって節電動作状態設定手段11を駆動させ、機能情報を優先させる場合には優先条件手段90aからの端子Cに機能情報を選択する指定を送ることによって機能情報を優先して表示手段5に送る。
なお、上記第1,第2の構成例において、節電動作状態設定手段11は残容量検出手段14bからの検出信号、及びまたは発電検出手段14aからの検出信号に基づいて、時刻情報及びまたは機能情報の発生及びまたは表示を制限する。また、発電検出手段14aの発生電力の検出は、電圧、電流、及び発生時間に基づいて行うことができる。
図10は第1の選択の態様による選択動作の手順例を示すフローチャートであり、図11はこのときの発電電圧及び二次電池電圧に対する選択動作を説明する図である。
予め、二次電池電圧及び発電電圧に対して設定レベルとしてそれぞれVa及びVAを定めておく。Vaは機能情報表示を行うか否かを定めるレベルであり、VAは節電動作を行うか否かを定めるレベルである。
はじめに、二次電池電圧をレベルVaと比較し、二次電池電圧がレベルVa以上である場合には(ステップS11)、機能情報を表示する(ステップS12)。一方、二次電池電圧がレベルVaに満たない場合には(ステップS11)、発電電圧をレベルVAと比較する。レベルVAとの比較において、発電電圧がレベルVA以上である場合には(ステップS13)、時刻情報を通常動作状態で表示し(ステップS14)、発電電圧がレベルVAに満たない場合には(ステップS13)、時刻情報表示を節電動作状態で表示する(ステップS15)。
なお、図11中に示す符号A,Bは、図9のセレクタ9bで選択される端子を示し、機能情報表示時には端子Bが選択され、時刻情報表示時(通常動作状態及び節電動作状態)には端子Aが選択される。
次に、図12乃至図15を用いて第2の選択の態様について説明する。第2の選択の態様では、発電電圧レベルVAに応じて機能動作と節電動作の選択を行う。
図12,図13は第2の選択の態様を実現する第1及び第2の構成例を示している。図12,図13に示す構成例は、残容量検出手段14bを除いて、第1の選択の態様で示した図8,図9の構成例とほぼ共通の構成とすることができる。他の構成は共通するため、ここでは図12,図13の説明は省略する。第2の選択の態様によれば、優先動作選択手段9、90は発電検出手段14aの検出信号に基づいて選択動作を行う。
図14は第2の選択の態様による選択動作の手順例を示すフローチャートであり、図15はこのときの発電電圧に対する選択動作を説明する図である。
予め、発電電圧に対して設定レベルとしてそれぞれVA及びVBを定めておく。この実施形態では、VA>VBとしているが、設定レベルの大小関係はこの限りではない。VAは機能情報表示を行うか否かを定めるレベルであり、VBは節電動作を行うか否かを定めるレベルである。
はじめに、発電電圧をレベルVAと比較し、発電電圧がレベルVA以上である場合には(ステップS21)、機能情報を表示する(ステップS22)。一方、発電電圧がレベルVAに満たない場合には(ステップS21)、発電電圧をレベルVBと比較する。レベルVBとの比較において、発電電圧がレベルVB以上である場合には(ステップS23)、時刻情報を通常動作状態で表示し(ステップS24)、発電電圧がレベルVBに満たない場合には(ステップS23)、時刻情報表示を節電動作状態で表示する(ステップS25)。
なお、図15中に示す符号A,Bは、図13のセレクタ9bで選択される端子を示し、機能情報表示時には端子Bが選択され、時刻情報表示時(通常動作状態及び節電動作状態)には端子Aが選択される。
次に、図16乃至図19を用いて第3の選択の態様について説明する。第3の選択の態様では、2つの発電電圧レベル及び二次電池電圧に応じて節電動作と機能動作の選択を行う。
図16,図17は第3の選択の態様を実現する第1及び第2の構成例を示している。図16,図17に示す構成例は、第1の選択の態様で示した図8,9の構成例とほぼ共通の構成であり、優先条件手段9a,90aとしてアンド回路9a1、90a1を用い、残容量検出手段14bと発電検出手段14aの検出信号の論理積を選択信号とする。
他の構成は共通するため、ここでは図16,図17の説明は省略する。したがって、第3の選択の態様では、優先動作選択手段9,90は残容量検出手段14bと発電検出手段14aの検出信号の論理積に基づいて選択動作を行う。
図18は第3の選択の態様による選択動作の手順例を示すフローチャートであり、図19はこのときの発電電圧及び二次電池電圧に対する選択動作を説明する図である。
予め、二次電池電圧に対する設定レベルとしてVaを定め、発電電圧に対して設定レベルとしてVA及びVBを定めておく。この実施形態では、VA>VBとしているが、設定レベルの大小関係はこの限りではない。Va,VAは機能情報表示を行うか否かを定めるレベルであり、VBは節電動作を行うか否かを定めるレベルである。
はじめに、二次電池電圧をレベルVaと比較し、二次電池電圧がレベルVa以上である場合には(ステップS31)、さらに発電電圧をレベルVAと比較する(ステップS32)。このレベルVAとの比較において、発電電圧レベルがVA以上である場合には(ステップS32)、機能情報を表示する(ステップS33)。
一方、二次電池電圧がレベルVaに満たない場合(ステップS31)、及び発電電圧がレベルVAに満たない場合(ステップS32)には、発電電圧をレベルVBと比較する(ステップS34)。レベルVBとの比較において、発電電圧がレベルVB以上である場合には(ステップS34)、時刻情報を通常動作状態で表示し(ステップS35)、発電電圧がレベルVBに満たない場合には(ステップS34)、時刻情報表示を節電動作状態で表示する(ステップS36)。
なお、図19中に示す符号A,Bは、図17のセレクタ90bで選択される端子を示し、機能情報表示時には端子Bが選択され、時刻情報表示時(通常動作状態及び節電動作状態)には端子Aが選択される。
次に、図20乃至図23を用いて第4の選択の態様について説明する。第4の選択の態様では、2つの発電電圧レベル及び二次電池電圧に応じて節電動作と機能動作の選択を行う。
図20,21は第4の選択の態様を実現する第1及び第2の構成例を示している。図20,21に示す構成例は、第1の選択の態様で示した図8,9の構成例とほぼ共通の構成であり、優先条件手段9a,90aとしてオア回路9a2,90a2を用い、残容量検出手段14bと発電検出手段14aの検出信号の論理和を選択信号とする。
他の構成は共通するため、ここでは図20,21の説明は省略する。したがって、第4の選択の態様では、優先動作選択手段9,90は残容量検出手段14bと発電検出手段14aの検出信号の論理和に基づいて選択動作を行う。
図22は第4の選択の態様による選択動作の手順例を示すフローチャートであり、図23はこのときの発電電圧及び二次電池電圧に対する選択動作を説明する図である。
予め、二次電池電圧に対する設定レベルとしてVaを定め、発電電圧に対して設定レベルとしてVA及びVBを定めておく。この実施形態では、VA>VBとしているが、設定レベルの大小関係はこの限りではない。Va,VAは機能情報表示を行うか否かを定めるレベルであり、VBは節電動作を行うか否かを定めるレベルである。
はじめに、二次電池電圧とレベルVaの比較、及び発電電圧とレベルVAとの比較を行い、二次電池電圧がレベルVa以上あるいは発電電圧がレベルVA以上である場合には(ステップS41)、機能情報を表示する(ステップS42)。
一方、二次電池電圧がレベルVaに満たなく、かつ発電電圧がレベルVAに満たない場合には(ステップS41)、発電電圧をレベルVBと比較する(ステップS43)。レベルVBとの比較において、発電電圧がレベルVB以上である場合には(ステップS43)、時刻情報を通常動作状態で表示し(ステップS44)、発電電圧がレベルVBに満たない場合には(ステップS43)、時刻情報表示を節電動作状態で表示する(ステップS45)。
なお、図23中に示す符号A,Bは、図21のセレクタ90bで選択される端子を示し、機能情報表示時には端子Bが選択され、時刻情報表示時(通常動作状態及び節電動作状態)には端子Aが選択される。
次に、図24乃至図27を用いて第5の選択の態様について説明する。第5の選択の態様では、外部操作に応じて機能動作と節電動作の選択を行う。
図24,25は第5の選択の態様を実現する第1及び第2の構成例を示している。図24,25に示す構成例は、外部操作検出手段14cを除いて、第1の選択の態様で示した図8,9の構成例とほぼ共通の構成とすることができる。外部操作検出手段14cは、スイッチ手段等の外部操作部材や設定メモリやワイヤ構成とすることができる。スイッチ手段等の外部操作部材によれば、電子時計を製造した後の任意の時点で選択することができる。また、電子時計を製造工程中に選択する場合には、IC回路中のメモリ内における設定したり、ワイヤオプションによるハード構成によって行うことができる。その他の構成は共通するため、ここでは図24,25の説明は省略する。第5の選択の態様によれば、優先動作選択手段9、90は外部操作の信号に基づいて選択動作を行う。
図26は第5の選択の態様による選択動作の手順例を示すフローチャートであり、図27はこのときの外部操作及び発電電圧に対する選択動作を説明する図である。
なお、予め、発電電圧に対して、節電動作を行うか否かを定めるレベルVAを定めておく。
はじめに、外部操作手段による機能情報優先の選択の有無を検出し(ステップS51)、機能情報優先が選択された場合には(ステップS51)、機能情報を表示する(ステップS52)。一方、機能情報優先が選択されない場合には(ステップS51)、発電電圧をレベルVAと比較する(ステップS52)。レベルVAとの比較において、発電電圧がレベルVA以上である場合には(ステップS53)、時刻表示情報を通常動作状態で表示し(ステップS54)、発電電圧がレベルVAに満たない場合には(ステップS53)、時刻情報表示を節電動作状態で表示する(ステップS55)。
なお、図27中に示す符号A,Bは、図25のセレクタ90bで選択される端子を示し、機能情報表示時には端子Bが選択され、時刻情報表示時(通常動作状態及び節電動作状態)には端子Aが選択される。
第5の選択の態様に示した、外部操作に応じて機能動作と節電動作の選択は、第1〜4の選択の態様と組み合わせることができ、第1〜4の選択の態様と外部操作による第5の選択の態様の何れを優先するかは、別に設けた選択手段によって設定することができる。
なお、本実施形態の電子時計は、上記した各構成に示すようにハードウエアを用いて構成することも、あるいはソフトウエアにより構成することもできる。図28は本発明の電子時計のソフトウエアによる構成例を示す図である。図28において、前記した各構成例中の電子回路20が行う各機能は、アナログ電子時計制御用CPU・IC40、ROM42、及びRAM43によって構成することができ、ROM42には時刻情報を発生するためのプログラム、機能情報を発生するためのプログラム、優先動作選択を行うためのプログラム、その他電子時計の機能を実現するためのプログラムが格納されている。また、アナログ電子時計制御用CPU・IC40は、内部に発振回路を内蔵しており、水晶発振器41の出力を用いてクロック信号を形成している。
このアナログ電子時計制御用CPU・IC40には、発電手段6aの発電状態を検出する発電検出手段14a、及び二次電池6bの電圧等を検出して残容量を検出する残容量検出手段14b、電子時計に対する各種の操作や選択を入力する入力操作スイッチ部44が接続され、アナログ電子時計制御用CPU・IC40に対して検出信号や制御信号や選択信号を入力する。また、アナログ電子時計制御用CPU・IC40には、ブザー45、時針21、分針22、及び秒針23が接続され、時刻情報の表示や機能情報の表示が行われる。また、表示手段としては、時針21、分針22、秒針23の他、液晶表示手段を用いることもできる。
図29に、本実施形態による電子時計10の構成例を示す。
この電子時計は、通常の時刻情報表示の為の文字板24と時分針21、22と秒針23を有すると共に、クロノ表示用分針30を有している。この例では、秒針23がクロノ表示用のクロノ秒針を兼ねている。
更に、本構成例においてはモード表示針25が設けられており、モード表示針25の位置によってそれぞれ異なる機能が設定される様になっている。本構成例では、モード表示針25は、通常の時刻情報を表示する時刻情報表示位置(TME)26と、クロノ表示機能を実行するクロノ表示位置(CHR)27の2つの異なる位置に切替え可能に構成され、リューズ33を操作することによってTME26あるいはCHR27の何れか一方の位置に移動させることができる。
すなわち、本構成例においては、モード表示針25を時刻情報表示位置(TME)26に設定すると、時分針21、22と秒針23は、それぞれ現在時刻を表示し、一方、モード表示針25をクロノ表示位置(CHR)27に設定すると、時分針21、22は現在時刻の時,分を表示すると共に、その設定時点のクロノモードへ移行後、スタート操作を行うとクロノ表示機能が開始され、秒針23がクロノ秒を表示すると共に、クロノ分針30とが共同してクロノ経時を示すことになる。
モード表示針25が、時刻情報表示位置(TME)26あるいはクロノ表示位置(CHR)27に設定されているとき、節電動作状態に入るに必要な条件が検出されると、この検出時点で自動的に、あるいはユーザーが釦PB1あるいはPB2の何れかを押しさげることによって、秒針23がパワーセーブ位置29(例えば0秒の位置)に移動して、電子時計10が節電動作状態に設定されていることを表示することになっている。
また、節電動作状態の解除は、節電動作状態の必要条件が満たされなくなったことを検出する検出信号に基づいた自動処理、あるいは電子時計に設けられた特定の釦PB1あるいはPB2の何れかを押し下げることによるマニュアル操作が可能である。
また、電子時計の機能としては、アラーム機能、クロノ表示機能、カレンダー機能、水深計測機能、高度計測機能の他、特に電子時計が充電式で太陽電池等の発電手段を有する発電式電子時計である場合に、一旦充電不足により時計が一時停止した状態から再充電によって電子時計が再起動したときに時刻狂いを警告する時刻合わせ警告機能情報、あるいは充電を促す警告である充電警告機能情報、蓄電手段である二次電池または蓄電器等の残量を表示する残量警告機能情報の各機能情報も、本発明の機能情報の内の1つである。特に、発電手段が太陽電池である場合に、時計の周囲が暗くなったことを検知して節電状態を優先することは、どのみち周囲が暗く表示が見えない状態にあって前記警告情報は視認不可能であるため、節電状態として表示手段を停止させることは非常に合理的である。
また、発電手段が自動巻発電あるいは熱発電等の場合には、時計の周囲の暗さと発電の有無とは独立であり、上記のことは言えない。勿論、太陽電池以外の発電手段であっても、時計の周囲が暗いことを検出するセンサを備えれば同様の効果が得られる。
以上説明したように、第1の実施形態による電子時計および電子時計の駆動方法は、上記した様な技術構成を採用しているので、多種類の付加的な機能情報を提供し得る多機能式の電子時計において、節電モードと機能情報動作状態モードとを個別に使用し得る様に構成された商品価値の高い電子時計及び電子時計の駆動方法を容易に実現することが可能となり、節電モードと機能情報動作状態モードとを選択して優先制御することができる。
次に、本発明の第2の実施形態の概要を図30A乃至図45を用いて説明する。
本実施形態による電子時計は、節電動作状態と機能動作状態と警告動作状態のいずれかを優先する手段を備え、表示手段に対する節電動作状態と機能動作状態と警告動作状態が競合した場合においても、その優先に従って節電動作状態と機能動作状態と警告動作状態のいずれかを採用する様にしたものである。
具体的には、本実施形態においては、優先動作選択手段による選択によって、状況に応じて節電動作状態あるいは機能動作状態あるいは警告動作状態のうちのいずれか1つの状態を優先させる様に構成したものである。
図30A及び図30Bは、本実施形態の電子時計が備える各手段及びその動作を説明するための概略図である。図30A及び図30Bにおいて、優先動作選択手段によって節電動作手段あるいは機能情報発生手段あるいは警告情報発生手段のいずれか1つを選択し動作させることによって、節電動作状態あるいは機能動作状態あるいは警告動作状態のいずれか1つの状態を優先するものである。
以下、図30A及び図30Bを参照して本実施形態の電子時計を説明する。
図30A(a)において、電子時計10は、時刻情報を発生する時刻情報発生手段Aと、クロノ計測機能,タイマー機能、アラーム機能、水深計測機能、高度計測機能、時刻の電波修正機能、計算機機能などの付加機能の機能情報を発生する機能情報発生手段Bと、充電警告、残量警告、時刻合わせ警告などの警告情報を発生する警告情報発生手段Fと、前記時刻情報、機能情報あるいは警告情報を選択的に表示可能とする表示手段Cと、通常動作状態よりも消費電力の少ない節電動作状態にて動作させる節電動作手段Dと、機能情報発生手段Bと警告情報発生手段Fと節電動作手段Dのいずれか一方を優先させる優先動作選択手段Eを備える。なお、警告情報発生手段Fに対して一般的な情報である時刻情報あるいは機能情報を発生する時刻情報発生手段Aと機能情報発生手段Bとで一般情報発生手段Gを構成する。
通常動作状態では、図30A(b)に示すように、優先動作選択手段Eは、機能情報発生手段B、節電動作手段D、警告情報発生手段Fのいずれの手段も優先させず、表示手段Cは時刻情報を常時表示し、そして、機能情報を選択使用の機能指令が出た時にはこれを表示手段Cに表示する。
これに対して、図30A(c)に示すように、優先動作選択手段Eによって節電動作手段Dに節電指令が出た状態で、前記機能指令及び警告情報発生手段Fへの動作指令である警告指令の両方指令が出ていない場合には、時刻情報、機能情報及び警告情報の表示を停止する。
次に、節電動作を指令する節電指令が出ている状況で警告指令が出た場合を図30B(d)に示しており、節電状態よりも警告表示状態が優先動作選択手段Eの制御により優先され、表示手段Cは警告表示状態となる。また、時刻情報の表示停止動作において、時刻情報のカウントについては続行させることもできる。
また、図30B(e)に示すように、優先動作選択手段Eからの機能優先指令によって機能情報発生手段Bが優先された場合には、節電動作よりも機能情報の表示を優先する。
図30B(f)に示すのは、優先動作選択手段Eから機能優先指令が出ている状況で、警告指令が警告最優先指令として出た場合であり、節電動作よりも優先の機能情報表示状態よりも、更に警告表示状態を優先させる。すなわち、警告表示は他の時刻情報や機能情報の一般情報あるいは節電動作状態よりも時計の表示情報として最も大切で、最優先されるべきであるので、図30B(d)あるいは(f)で説明したように、警告情報の表示状態を節電動作状態あるいは機能情報表示状態よりも優先させている。そのことにより、時刻情報、機能情報、警告情報を表示し、節電動作状態を有する電子時計において合理的で使い易いものを実現した。
以下に第2実施形態の具体的な構成について以下に説明する。
図31は、第2の例の電子時計の要部ブロック図である。図31において、電子時計55には、電源が接続されている。この例では、太陽電池、自動巻発電機構、手巻発電機構、熱発電手段、ゼンマイ発電機構などの発電手段51、高容量のコンデンサあるいは二次電池等の蓄電手段53、過充電防止手段としてのツェナーダイオード54、充電の逆流を防止するダイオード52によって電源を構成している。太陽電池51に太陽光等の光が入射することによって発電され、ダイオード52を介して蓄電手段53は充電され、この蓄電手段53の充電電圧が電子時計55に印加され、電力が電子時計55に印加される。
符号56は、基準信号発生回路で、基準信号P6の信号群(時間基準源161から分周された周期の異なる複数のパルスを含む)を出力する。60は時分運針信号発生回路であり、時分針を20秒に一回の周期で分針を2度(時針を1/6度)回転させる20秒ステップパルス信号P10を通常動作状態では出力し、第2モータ駆動回路68介して第2パルスモータ71を駆動して表示装置70の分針、時針を駆動する。61は一般情報を発生する手段である時計の通常信号発生回路で、秒針通常運針信号である1秒ステップパルスP11(正確な時刻情報信号)を通常動作状態では出力する。なお、本実施形態では、一般情報として時刻情報にて例示したが、一般情報としてクロノ情報、タイマー情報、アラーム機能情報などの時計に付加される機能情報も含まれる。前記通常信号発生回路61の出力はセレクタである第1選択回路64のA入力端子へ入力されている。(本出願におけるセレクタとは、そのC端子への入力が“L”レベルのときA入力端子の入力が、“H”レベルのときB入力端子の入力が選択されてQ端子に出力される制御回路であり、以下のセレクタも同機能の制御回路である。)
符号62は第1変調信号発生回路で、使用者に時計を充電されるような状態にすること(例えば充電手段として太陽電池を有する時計の場合には光を当てる、自動巻発電式時計の場合には時計を携帯して振動を与える等)を促すための充電警告信号を発生するものである。この信号は2秒ステップ駆動を行わせる2秒ステップパルスP12(例えば40ms間隔の一対の駆動パルスを2秒おきに発生するパルス)であり、所定の基準信号P6に基づいて作成され出力される。この出力は第1選択回路64のB入力端子に入力されている。第1選択回路64のQ端子からの出力信号P14は1秒ステップパルスP11あるいは2秒ステップパルスP12のいずれかであり、セレクタである第2選択回路65のA入力端子に入力されている。
本実施形態の第1の例では、正確な時刻情報信号を出力する時分運針信号発生回路60及び通常信号発生回路61とにより一般情報発生手段を形成する。
63は第2変調信号発生回路で、使用者に時計の止まりがあったことを知らせるための止まり警告信号P13を発生するものである。この止まり警告信号P13は、前記第1変調信号出力回路の出力による2秒ステップパルスP12と異なる不等速に変調された変則2秒ステップパルスP13(例えば40ms間隔の駆動パルスと250ms間隔の駆動パルスを2秒間隔で交互に発生するパルス)であり、所定の基準信号P6に基づいて作成して出力される。この出力は第2選択回路65のB入力端子に入力され、またA入力端子には第1選択回路64のQ出力信号P14が入力されている。第2選択回路65のQ出力信号P15は、セレクタである第3選択回路66のA入力端子に入力されている。前記第1変調信号発生回路62、第2変調信号発生回路63によって本例では警告情報発生手段を形成している。
また、前記第3選択回路66のB入力端子には、後述する節電状態制御手段75からの出力信号P25が入力され、該第3選択回路66のQ端子からの出力信号P16は、時計の秒針を駆動する第1モータ駆動回路67のI端子に入力される。
第1モータ駆動回路67はI端子に入力した駆動信号を2極のパルスモータに適した双極性の駆動パルスP17に変換してQ端子から出力し、第1パルスモータ69を駆動する。その他、時計の外部操作スイッチである、例えばリューズを引いた時に時刻合わせ状態に対応する動作を固定するためのリセット入力端子Rを備えている。第1のパルスモータ69は、2極に磁化された永久磁石のロータを有する公知のパルスモータである。符号70は時刻等を表示する表示装置で、第1のパルスモータ69によりこの表示装置70の秒針が駆動される。
符号57は充電不足状態を検出する電圧検出回路である。蓄電手段53の電源電圧が時計の通常使用状態から充電を必要とする状態へ移行する、すなわちこれより降下すると時計を充電が行われる状態にするように使用者に促す基準電圧V1よりも電源電圧が高い状態では、出力信号P7を“L”レベルで出力する。この出力は第1選択回路64のC端子入力であり、該第一選択回路64はA入力端子を選択し、通常状態用の1秒ステップパルスP11をQ端子より出力する。しかし電圧が降下して基準電圧V1より低下すると検出信号P7が“H”レベルになると、1秒ステップパルスP11に代わってB入力の2秒ステップパルスP12が第1選択回路64のQ端子から選択出力される。
基準信号停止記憶回路58は、前記基準信号発生回路56の第1分周回路162の512Hz出力信号P62と第2分周回路163の1/2Hz出力信号P63とを用いて基準信号発生回路6の時間基準161の発振動作を監視している。もし、発振が停止すると停止検出信号P81をK端子から出力し、第2分周回路163をリセットする。基準信号停止記憶回路8は発振が止まったことを記憶しており、後刻電源電圧が回復し発振が復活するとそこで“H”レベルの基準信号停止記憶信号P8を出力する。この信号P8はオアゲート126を介して第2選択回路65のC端子に入力されると止まり警告信号である変則2秒ステップパルスP13を信号P15として選択させる。この基準信号停止記憶信号P8は、基準信号停止記憶回路58のR端子にリセット信号が入力されると“L”レベルにリセットされる。なお基準信号停止記憶回路8の詳細については、すでに公知であるので詳細な説明を省略する(詳細は特開昭62−194484号公報等を参照)。
パルスモータ停止記憶回路59は、第2のパルスモータ71が正常に動作したかの検出を第2モータ駆動回路68と信号のやり取りを行って監視している第2モータ駆動回路68に20秒ステップパルス信号P10が与えられた直後、ロータに残留する振動によってコイルに発生する誘起電圧の時間的変化を観測して正常に回転したか非回転かを判定できるようになっている。パルスモータ停止記憶回路59は、F端子に時分運針信号発生回路60からの20秒ステップパルス信号P10が入力され、また、E端子に入力される前記基準信号P6に基づいての所定のタイミングで誘起電圧を取り出すための幾つかのストローブ信号P91を作成してG端子より出力し第2モータ駆動回路68のN端子に与え、第2モータ駆動回路68はその各瞬間における誘起電圧値をZ端子より一連の誘起電圧信号を出力し、パルスモータ停止記憶回路59のY端子に返す。誘起電圧信号によりロータ非回転と検出判断するとその事を記憶し、第2のパルスモータ21の回転が停止したとき出力端子Qに“H”レベルのパルスモータ停止記憶信号P9を出力する。信号P9はオアゲート126に一方の端子に入力され、このオアゲート126の他方の入力端子には前述したように基準信号停止記憶回路58の出力基準信号停止記憶信号P8が入力されている。オアゲート126の出力は、第2選択回路65のC端子及びオアゲート128に入力されている。このパルスモータ停止記憶回路59も公知のものであり、その構成の詳細な説明は省略する(詳細は特開昭62−194484号公報等を参照)。
符号74は手動スイッチ回路であり、リューズの出し入れ操作等の外部操作スイッチによって状態を変え、例えばリューズが引かれている時“H”レベルのリセット信号P24を出力する。リセット信号P24は、基準信号停止記憶回路58、パルスモータ停止記憶回路59、第1、第2のモータ駆動回路67、68のリセット端子Rに、また、節電状態制御手段75に入力されている。リセット用信号P24により、これらの回路を初期論理状態に戻し、基準信号やモータの停止の記憶を消去する。そして蓄電手段53の電源電圧が正常な状態で表示を手動針合わせ等を行い、その後でリューズを押し込むと、リセットされていた各回路の拘束が一斉に解かれ、時計動作が初期状態からスタートする。
非発電検出手段73は、発電手段51の発電状態を検出するもので非発電状態が設定所定時間継続したとき“H”レベルの出力信号P23を出力する。
図32は、上記節電状態制御手段75の詳細ブロック図である。基準信号発生回路56からの基準信号P6は、64Hz早送り運針信号作成回路254に入力されている。通常状態信号発生回路61の出力信号P11は、現在秒60進カウンタ250に入力されている。第3選択回路66のQ端子からの出力信号P16は秒針位置60進カウンタ251に入力されている。また、基準信号発生回路6の第2分周回路162からの64Hzの信号P64が64Hz早送り運針信号作成回路254に入力され、前記基準信号P6も用いて早送りパルスP254を作成する。さらに、手動スイッチ回路74からのリセット信号P24は、現在秒60進カウンタ250及び秒針位置60進カウンタ251のリセット端子に入力され、これらのカウンタをリセットする。非発電検出手段の出力P23はアンドゲート255の一方の端子と、インバータI253を介してアンドゲート256の一方の端子に入力されている。現在秒60進カウンタ250と秒針位置60進カウンタ251のカウント値は、一致検出回路252で比較され一致した場合“H”レベルの出力信号を出力し、インバータI251を介してアンドゲート256の他方の端子に入力されている。また、秒針位置60進カウンタ251の出力信号を入力とし、該秒針位置60進カウンタのカウント値のゼロを検出するゼロ検出回路253が設けられ、該ゼロ検出回路253がゼロを検出したとき“H”レベルの出力信号を出力しインバータI252を介してアンドゲート255の他方の端子に入力されている。この2つのアンドゲート255、256の出力はオアゲート257を介して、アンドゲート258の一方の端子に入力され、他方の端子には64Hz早送り運針信号作成回路254からの前記早送りパルスP254が入力され、このアンドゲート258の出力がこの節電状態制御手段の出力信号P25として、第3の選択回路66のB入力端子に入力されている。アンドゲート256の出力信号P256は、節電状態制御手段75から出力され、オアゲート129へ出力されている。オアゲート129の他方の入力端子には非発電検出手段73の出力信号P23が入力されている。オアゲート129の出力はアンドゲート127に入力され、アンドゲート127の他方の端子には、ノアゲート128の出力が入力されている。またノアゲート128には、電圧検出回路57の出力信号P7とオアゲート126の出力信号が入力されている。また、アンドゲート127の出力は第3選択回路のC端子に入力されている。
次に、この例の動作を説明する。まず、蓄電手段53の電圧は基準電圧以上で電圧検出回路7からは“L”レベルの電圧検出信号P7が出力され、発電手段1では発電が行われ、非発電検出手段73の出力信号P23は“L”レベルで発電中を示している。このような通常の状態では、基準信号発生回路56からの基準信号P6に基づいて、時分運針信号発生回路60は、分針、時針を駆動する20秒ステップパルス信号P10を出力し、第2モータ駆動回路68によって第2のパルスモータ71を駆動して表示装置70の時針、分針を駆動し、現在時分を表示する。一方、電圧検出回路7の出力信号P7は“L”レベルであるから、第1選択回路64のC端子には“L”レベル信号が入力されA入力端子が選択される。また、基準信号停止記憶回路58の出力信号である基準信号停止記憶信号P8及びパルスモータ停止記憶回路59からのパルスモータ停止記憶信号P9は通常状態では共に“L”レベルであるから、オアゲート126の出力信号は“L”レベルで、第2選択回路65のC端子には“L”レベル信号が入力されA入力端子が選択される。
また、非発電検出手段73の出力信号P23は発電手段51が発電していると“L”レベルで、節電状態制御手段75のアンドゲート256からの出力信号P256も“L”レベルであるからオアゲート129の出力信号も“L”レベルであり、その結果アンドゲート127の出力は“L”レベルとなって、第3選択回路66のC端子には“L”レベル信号が入力されA入力端子が選択される。よって、通常状態信号発生回路61の出力信号である1秒ステップパルスP11は、第1、第2、第3の選択回路64,65,66のA入力端子、Q出力端子を介して信号P16として第1モータ駆動回路67の端子Iに入力され、該第1モータ駆動回路67の出力信号P17によって第1のパルスモータ69が駆動され、表示装置70の秒針は駆動されて通常の1秒運針として秒を刻むことになる。このようにして通常の時、分、秒の時刻の表示が表示装置70で行われることになる。
このような通常の状態において、所定時間発電がなされていないことが非発電検出手段73で検出され、該非発電検出手段73の出力信号P23が“H”レベルとなるとオアゲート129及びアンドゲート127の出力が“H”レベルとなり、またノアゲート128の入力は電圧検出回路57からの“L”レベルの電圧検出信号P7と、“L”レベルのオアゲート126の出力信号であるから、このノアゲート128の出力信号は“H”レベルである。そこで前述したように非発電検出手段73の出力信号P23が“H”レベルとなると、オアゲート129を介してアンドゲート127の出力は“H”レベルとなり、その結果アンドゲート127の出力信号も“H”レベルとなり第3選択手段のC端子に“H”レベル信号を入力することにより、第3選択手段66はB端子側を選択することになる。なお、電圧検出信号P7及びオアゲート126の出力信号は、“L”レベルであるから、第1、第2の選択手段64、65はA入力端子側を選択している。
一方、節電状態制御手段75においては(なお、図33の節電状態制御手段75の動作タイミングチャートを以下参照)、発電が行われている通常の状態では、現在秒60進カウンタ250のカウント値と秒針位置60進カウンタ251のカウント値は一致しているから、一致検出回路252からは“H”レベルの信号が出力され、この信号はインバータI251によって反転されて“L”レベル信号となり、アンドゲート256に入力されている。その結果、アンドゲート256の出力信号P256は“L”レベルである。また、発電中においては非発電検出手段73から“L”レベルの信号P23が出力されているから、アンドゲート255の出力は“L”レベルである。その結果、オアゲート257の出力も“L”レベルで、アンドゲート258は閉じられ、該アンドゲート258からは何等出力信号は出力されず、節電状態制御手段75からは出力はない。
そこで、非発電検出手段73が所定時間発電が停止していることを検出し、“H”レベルの信号P23を出力すると、秒針位置60進カウンタ251のカウント値が「0」でないときにはアンドゲート255は“H”レベルの信号を出力することになる。
なぜならば、ゼロ検出回路253で、秒針位置60進カウンタ251のカウント値が「0」でないことを検出した状態では、ゼロ検出回路253から“L”レベルの信号が出力されインバータI252によって“H”レベルに反転されてアンドゲート255に入力されるから、アンドゲート255の2つの入力は両方とも“H”レベルとなって、該アンドゲート255からは“H”レベルの出力信号が出されるからである。
この“H”レベルの信号は、オアゲート257を介してアンドゲート258に入力されることから、該アンドゲート258は開き、64Hz早送り運針信号作成回路254で作成された早送りパルスp254を該節電状態制御手段75の出力信号P25として出力することになる。この信号P25は第3選択回路66のB端子に入力され、前述したように、発電が停止している状態では、第3選択回路66のB端子が選択されているから、上記信号P25の早送りパルスP254は、第3選択回路66のQ端子から信号P16として出力され、第1モータ駆動回路67に入力され、秒針を早送りすることになる。
また、前記第3選択回路66のQ端子から信号P16は、秒針位置60進カウンタ251が入力されているので、該秒針位置60進カウンタ251も64Hzの早送りにてカウント動作することになる。そして、ゼロ検出回路253で、該カウンタ251のカウント値が「0」となったことが検出されると、ゼロ検出回路253からは“H”レベルの信号が出力され、インバータI252で反転されてアンドゲート255の入力は“L”レベルとなるので、アンドゲート255の出力も“L”レベルとなり、アンドゲート258は閉じられ、早送りパルスP254は信号P25として出力されなくなる。その結果、秒針は、「0」の位置(真上の向きの位置)で停止することになる。なお、本例では「0」の位置としたが、秒針が停止する位置は任意位置でも良い。秒針の停止による節電がはかれれば良いからである。但し、「0」位置の秒針停止が節電モード表示を兼用させる慣習があることから「0」位置で停止させることが多い。秒針が「0」の位置で停止し、発電が再開されない状態では、非発電検出手段73の出力信号P23は“H”レベルであり、この信号をインバータI253で反転して“L”レベルの信号が入力されるから、アンドゲート256の出力信号P256は“L”レベルであり、また、ゼロ検出回路253からは“H”レベルの信号が出力されているから、インバータI252で反転されてアンドゲート255に入力されるから、その出力信号は“L”であるから、アンドゲート258のオアゲート257からの入力は“L”レベルとなって、ゲートは閉じ、この状態では節電状態制御手段75の出力信号P25は何等出力されない。これにより、発電が再開されない限り秒針は「0」の位置で停止し、移動することはない。秒針が駆動されないことによりエネルギーの消費を節約し、節電状態を保持することになる。
こうして、秒針の運針が停止され節電状態を保持している状態においては、現在秒60進カウンタ250は、1秒ステップパルスP11をカウントしているが、秒位置60進カウンタは、入力がないことからゼロで停止しており、一致検出回路252からは、現在秒60進カウンタ250のカウント値が「0」になる毎に、そのカウント期間“H”レベルの信号を出力するが、他の区間では“L”レベルの信号を出力し、通常は“L”レベルの信号を出力することになり、インバータI251を介してアンドゲート256に入力される信号は、現在秒60進カウンタ250のカウンタ値が「0」以外の区間では通常“H”レベルの信号となっている。
そこで、発電が再開され、非発電検出手段73の出力信号P23が“L”レベルになると、アンドゲート256にはインバータI253で反転された“H”レベルの信号が入力されることになるので、前記カウンタ250のカウント値が「0」以外の区間では該アンドゲート256からは“H”レベルの信号P256が出力され、この信号によりオアゲート257を介してアンドゲート258は開かれて、64Hz早送り運針信号作成手段254からの早送り信号P254が信号P25として出力する。そして、この信号P25は秒位置60進カウンタ251に入力されるから、該カウンタ251は64Hzの早送りにてカウントし、現在秒60進カウンタ250のカウント値とそのカウント値が一致すると、一致検出回路252から“H“レベルの信号が出力され、インバータI251介してアンドゲート256に”L“レベルの信号が入力されることになるので、該アンドゲート256の出力信号P256は”L“レベルとなり、アンドゲート258は閉じ、信号P25の出力はなくなる。すなわち、発電が再開されてから、秒針が現在秒60進カウンタ250のカウント値で示される位置まで移動するまで、節電状態制御手段75から早送り信号P254がP25として出力されることになる。
一方、発電が再開されたことにより非発電検出手段73の出力信号P23が“L”レベルとなっても、オアゲート129に入力される前記アンドゲート256の出力の“H”レベルの信号P256により、アンドゲート127の出力は“H”レベルを保持し、第3選択回路のC端子に入力されることから、このC端子は、非発電検出手段73の出力信号P23が“L”レベルになっても、その出力は“H”レベルに保持され、この信号P256が“L”レベルになるまで、すなわち、秒針が現在秒60進カウンタ250のカウント値で示される位置まで64Hzの早送りで移動するまで、第3選択回路66はB端子側を選択して、上述した早送り信号P254をQ端子より出力して、第1モータ駆動回路67で第1のパルスモータ69を駆動し、秒針を早送りする。そして、秒針が現在秒60進カウンタ250のカウント値で示される位置まで移動すると、前記アンドゲート256の出力信号P256は“L”レベルとなり、C端子の入力が“L”レベルとなることにより、この第3選択回路66はA端子を選択し、第1、第2の選択回路64、65のA入力端子、Q端子を介して送られてくる通常状態信号発生回路61の出力信号である1秒ステップパルスP11をQ端子より出力し、秒針を通常の状態での運針に戻す。
以上が、蓄電手段53の電圧が所定電圧以上で、通常の動作を時計が行っているときに非発電が検出されて節電状態に移行し、発電が再開されることによりこの節電状態を解除して、通常の時計表示に復帰するまでの動作である。
次に、蓄電手段53の電圧が所定電圧より低下したときの充電警告情報表示動作について説明する。
蓄電手段53の電圧が所定電圧より低下したとき、電圧検出回路7の出力信号P7は“H”レベルとなる。すると、第1選択回路64のC端子の入力が“H”レベルとなって、該第1選択回路64はB端子を選択し、第1変調信号発生回路62からの2秒ステップパルス信号P12をQ端子より出力することになる。また、第2、第3の選択回路65、66のC端子への入力は“L”レベルであり、A端子が選択されるので、第1変調信号発生回路62からの2秒ステップパルス信号P12が第1モータ駆動回路67に入力されて、第1のパルスモータ69をこの2秒ステップパルスP12で駆動して、秒針を2秒運針させることによって、充電警告を行う。すなわち、秒針の2秒運針動作によって、蓄電手段53の電圧が低下していることから充電を促す警告を行うものである。
この充電警告動作を行っているときに、発電が所定時間行われず非発電検出手段73から非発電となったことを示す“H”レベルの信号P23が出力されたとしても、アンドゲート127の出力は変化せず“L”レベルのままであるから(なぜならば、ノアゲート128には電圧検出回路57の“H”レベルの出力信号P7が入力されていることにより該ノアゲート128の出力は“L”レベルで、アンドゲート127の出力は“L”レベルである)、第3の選択回路66は、A端子を選択して第1変調信号発生回路62の出力信号である2秒ステップパルスP12をQ端子より出力し充電を促す為の警告を継続する。
逆に、前述した秒針が「0」位置に停止している節電状態の、非発電検出手段73から非発電中であることを示す“H”レベルの信号P23が出力されていた状態で、電圧検出回路57が電圧が基準電圧以下に低下したことを検出して、その出力信号P7が“H”レベルになったとき、該出力信号P7の“H”レベル信号によって、ノアゲート128の出力が“L”レベルとなり、アンドゲート127の出力も“L”レベルとなって、第3選択回路66のC端子を“L”レベルとするから、A端子が選択されることになる。これにより、第1変調信号発生回路62の出力信号である2秒ステップパルスP12は、第1選択回路64のB端子、Q端子、第2選択回路65のA端子、Q端子、第3選択回路のA端子、Q端子を介して第1モータ駆動回路67に入力されることになり、秒針を2秒ステップパルスP12に基づいて駆動する充電を促す警告である2秒運針に秒針の動作に切り換わる。
このように、充電を行うように警告する警告状態に一度なると、節電状態であっても、充電警告表示が継続し、また、充電警告表示状態のときに所定時間発電が行われていないことが検出されたとしても、節電状態へは移行せず充電警告表示状態を保持するもので、警告表示が節電状態よりも優先されて表示される。
次に、第2のパルスモータ71の停止あるいは基準信号発生回路56の停止後、再充電に基づく時計の再起動時に、時計を正確な時間に合わせる必要がある状態のときの警告情報である止まり警告表示状態と節電状態との状態優先の関係を説明する。
蓄電手段53の電圧が低下し、第2のパルスモータ71が停止したとき、パルスモータ停止記憶手段59は、このパルスモータの停止を検出するとQ端子より“H”レベルの信号P9を出力する。この信号P9は、蓄電手段3の電圧が回復してパルスモータが駆動を開始した後でも、リューズが引かれ、手動スイッチ回路74からのリセット信号P24が出力され、リセットされるまで、“H”レベルを保持する。また、基準信号停止記憶回路58は、基準信号発生回路56の動作が停止したことを記憶し、該基準信号発生回路56が、蓄電手段53の再充電により再び時間基準源161の発振動体などの基準信号発生回路56の動作が開始すると、この基準信号停止記憶回路58はQ端子より“H”レベルの信号P8を出力し、リューズを引いて、手動スイッチ回路74からのリセット信号P24でリセットされるまで、“H”レベルを保持する。
その結果、第2のパルスモータ71が停止、あるいは基準信号発生回路56の動作が停止した(この動作停止状態ではパルスモータも停止する)後、再充電されて蓄電手段53の電圧が回復し、基準信号発生回路56、パルスモータの動作が回復して時計は作動を開始しているが、リューズを引いて時刻合わせがなされていない状態で、時刻表示が誤っている状態では、基準信号停止記憶回路58はQ端子あるいはパルスモータ停止記憶手段59のQ端子からは“H”レベルの信号P8、P9が出力されており、第2選択回路65のC端子にはオアゲート126を介して“H”レベルの信号が入力されている。これにより、この第2選択回路はB端子を選択し、第2の変調信号発生回路63の出力である変調2秒ステップパルスP13をQ端子より出力する。また、オアゲート126の出力を入力とするノアゲート128は、オアゲート126の出力が“H”レベルであるから、該ノアゲート128の出力は“L”レベルとなり、アンドゲート127の出力を“L”レベルにして、第3の選択回路66のC端子が“L”レベルとなり、A端子を選択する。その結果、第2の変調信号発生回路63の出力である変調2秒ステップパルス信号P13は第2選択回路のB端子、Q端子、第3選択回路66のA端子、Q端子を介して第1モータ駆動回路67に入力される。
この変調2秒ステップパルス信号P13によって秒針が駆動される状態ではパルスモータ停止あるいは基準信号停止の間の時間分だけ時刻が遅れて合っておらず、時刻合わせをユーザーに知らせる警告情報である止まり警告情報を秒針の変則2秒運針にて表示する。この止まり警告情報を表示している場合では、オアゲート126の出力が“H”レベルであり、ノアゲート128の出力は“L”レベルとなってアンドゲート127の出力は“L”レベルであり第3選択回路66のC端子の入力は“L”レベルとなることから、A端子が選択されて、B端子が選択されることがないから、節電状態への切替は行われることはない。これは、節電状態となっている状態で(すなわち第3選択回路66のC端子の入力が“H”レベルの状態で)、パルスモータの停止、基準信号発生回路56の動作停止等で、パルスモータ停止記憶回路59,基準信号停止記憶回路8の出力信号P9、P8が“H”レベルとなったとき、発電が所定時間行われず非発電検出手段73から非発電なったことを示す“H”レベルの信号73が出力されたとしても上述したように第3選択回路66のC端子は“L”レベルの信号が入力されることになり、A端子が選択されて、第2変調信号発生回路から変調2秒ステップパルスP13を出力して時計の表示時刻が間違っており時計の時刻合わせが必要なことをユーザーに知らせる止まり警告情報を優先的に表示する。逆に前述した秒針が「0」位置に停止している節電状態で、パルスモータ停止記憶回路59、基準信号停止記憶回路58の出力信号P9、P8が“H”レベルとなると時計は節電状態から止まり警告情報常時状態に前述の充電を促す警告情報表示状態(2秒運針)と同様の制御にて切り換わる。このように、節電状態よりも警告情報表示(止まり警告情報、充電を促す警告情報)の方が優先されることになる。
図34は、本実施形態の第2の例のブロック図である。この第2の例は、プロセッサによって時計の運針を制御し、警報表示、節電表示をもこのプロセッサによって制御するようにしたものである。
図34において、100はCPU(プロセッサ)を有するアナログ電子時計制御装置であり、該アナログ電子時計制御装置100には、この電子時計を制御するシステムプログラムが格納されたROM101,データの一時記憶等に利用されるRAM102がバス接続されており、さらには、第1の例で説明したような太陽発電、自動巻発電機構等の発電手段105により充電される充電手段である2次電池103の電圧検出手段104及び、発電手段105が発電状態にあるか否かを検出する発電検出手段106が接続されている。そして、このCPUを有するアナログ電子時計制御装置100は、時分表示装置107の分針、時針を駆動する駆動用のパルスモータ、秒表示装置108の秒針を駆動するパルスモータに接続され、これらパルスモータを駆動制御することによって、時分表示装置107、秒表示装置108を駆動制御するものである。なお、時分表示装置107を駆動するパルスモータが駆動されているか否かを第1の例と同様に検出し、このアナログ電子時計制御装置100へフィードバックしているが、図では省略している。
図35は、この第2例におけるアナログ電子時計制御装置100のプロセッサ(CPU)が実行する通常の時刻表示状態、警報表示状態及び節電状態表示状態等の表示切換処理のフローチャートである。
アナログ電子時計制御装置100のプロセッサ(CPU)は、アナログ電子時計制御装置100内に設けられている基準信号を発生する発振器が停止し、または時針、分針を駆動するパルスモータがその駆動を停止し、その後、時刻合わせのために入力操作スイッチ109からの信号(リューズが引き出されことを示す信号)がなく、一度時針、分針の運針が停止し、時刻合わせが行われていない状態を記憶するフラグ(以下、要時刻合わせフラグという)F1が「1」にセットされているか否かを判断し(ステップS1)、「1」でなければ、基準信号を発生する発振器が停止しているか、または、時針、分針を駆動するパルスモータがその駆動を停止しているかを判断し(ステップS2)、発振器が動作しており、かつパルスモータも駆動しておれば、電圧検出手段104で検出される二次電池103の電圧が基準値以下か判断し(ステップS3)、基準値を超えていれば、発電検出手段106から、発電手段105が所定時間以上の非発電を持続したかを判断し(ステップS4)、発電が持続していれば、フラグF2(このフラグは後述するように節電状態を記憶するフラグである。)が「1」にセットされているか否か判断し(ステップS5)、セットされていなければ、通常の時、分、秒の表示動作処理を行い(ステップS8)、ステップS1に戻る、以下、発電が継続し、二次電池の電圧が基準値以下にならない状態では、ステップS1〜S5、S8の処理を繰り返し実行し、通常状態の時計表示を行う。この第2例ではこのステップS8の処理によって一般情報発生手段を構成する。
一方、発電が所定時間以上停止したとき、ステップS4でこれが検出され、節電状態を記憶するフラグF2が「1」かどうかを判断し(ステップS14)、「1」でなければ、節電状態表示への切換処理を行う(ステップS15)。すなわち、時、分の表示は変更せず(時分表示装置107のパルスモータの駆動は通常状態のまま)、秒針が「0」の位置(12時の位置)になるように秒表示装置108のパルスモータを早送りで駆動し、該「0」の位置に秒針を停止させて、節電状態に切り換える。そして、節電状態記憶フラグF2を「1」にセットし(ステップS16)、ステップS1に戻る。以後は、ステップS1〜S4と移行し、非発電状態が続いていれば、ステップS4からステップS14に移行してフラグF2が「1」か判断し、前述したようにして「1」にセットされていれば、ステップS17に移行して、節電状態を保持する。すなわち時分表示装置107のパルスモータは駆動して時針、分針は時刻表示を続ける。しかし、秒針は「0」の位置に停止したままの節電状態を表示する。以下、非発電が継続する限りステップS1〜S4、S14、S17の処理を繰り返し実行し節電状態を保持する。
こうして節電状態が保持されている状態で、発電が再開された場合にはステップS4でそれが検出され、ステップS4からステップS5に進み節電状態記憶フラグF2が「1」か判断し、この場合「1」にセットされているから、秒表示のパルスモータを早送りで駆動して秒針を早送りで、現在の秒の位置に移動させる通常状態表示への切換処理を行った後、前記フラグF2を「0」にリセットする(ステップS6,S7)。その後通常の動作状態を保持する(ステップS8)
一方、ステップS3で、電圧検出手段によって二次電池の電圧が基準値以下と検出されたときには、そのときの状態が通常動作状態でも、または節電状態でも関係なく、第1変調警告表示状態に移行する(ステップS13)。すなわち、秒表示装置のパルスモータを2秒毎に2パルス駆動して秒針を2秒ステップ動作させて、二次電池103の電圧が低下し充電を必要とすることをユーザーに促す充電警告表示を行う。このように、充電のための警告表示は、節電状態よりも優先して表示されることになる。
また、ステップS2で、発振器が停止したこと、またはパルスモータの駆動が停止したことが検出されると、要時刻合わせフラグF1を「1」にセットし(ステップS9)、第2変調警告表示状態(止まり警告表示状態)に切り替える(ステップS10)。すなわち、秒表示装置のパルスモータを第1変調パターン(2秒ステップ送りパターン)とは異なる第2変調パターンのパルスで駆動し、秒針を第2変調運針で移動させ、過去に時計動作が停止して、現在表示されている時計時刻の表示が誤っていることを、この秒針の運針によって知らせる。そして、入力操作スイッチ109から信号(時刻合わせ操作信号)が入力されたか判断し(ステップS11)、入力されてなければ、ステップS1に戻り、すでに、要時刻合わせフラグF1が「1」にセットされているからステップS1からステップS10に移行して、第2変調警告表示を続け、時刻合わせが必要なことをユーザーに知らせる止まり警告表示を行う。以下、入力操作スイッチ109から信号(時刻合わせ操作信号)が入力されない限りステップS1,S10,S11の処理を繰り返し実行し止まり警告表示を行い、時刻合わせが必要なことをユーザーに知らせ続ける。そして、入力操作スイッチ109から信号(時刻合わせ操作信号)が入力されると、ステップS11からステップS12に移行して要時刻合わせフラグF1を「0」にリセットする。以後は、ステップS1〜S8の処理を繰り返し、通常の時刻表示を実行することになる。
この、第2変調警告表示は、この図5のフローチャートで示す処理より明らかのように、節電状態の表示よりも、さらには、第1変調警告表示よりも優先して表示されることになる。なお、この第2例ではステップS10,S13によって警告情報発生手段を構成する。
図36は、本発明の第3の例の要部ブロック図である。この第3の例は、表示装置が液晶で構成されたデジタル時計の例である。
太陽電池、自動巻発電機構、手巻発電機構、熱発電手段、ゼンマイ発電機構などの発電手段51,高容量のコンデンサあるいは二次電池等の蓄電手段53、過充電防止手段としてのツェナーダイオード54、充電の逆流を防止するダイオード52によって電源を構成している点は第1の例と同一であり、同一符号を付している。また、時計装置50として、基準信号発生回路56、電圧検出回路57、基準信号停止記憶回路58,スイッチ回路74、非発電検出回路73を備える点も第1の例と同一であり、各要素には同一の符号を付している。
相違する点は、時計装置50において、基準信号発生手段56からの基準信号P6に基づいて、時刻情報を発生する時刻情報発生手段80、充電警告信号発生手段81,止まり警告信号発生手段82を備え、セレクタである第1の選択回路83、第2の選択回路84,警告優先制御手段35,表示駆動回路86,デジタル表示装置87を備えている点で第1の例と相違する。
この第3の例の動作について説明する。
まず、蓄電手段53の電圧が基準値を越えており、電圧検出回路57の出力信号P7は“L”レベルであり、かつ発電手段51は発電を行っており、非発電検出手段73の出力P23は“L”レベルである正常な状態では、電圧検出回路57の出力信号P7が“L”レベルであることから、この信号P7をC端子に入力する第1選択回路83はA端子を選択し、時刻情報発生手段80から出力される時刻情報P30をQ端子より出力する。また、基準信号停止記憶回路58は、スイッチ回路74の出力信号P24でリセットされた後、基準信号発生回路56が動作を停止しない限り基準信号停止を記憶しておらず、その出力信号P8は“L”レベルである。そのため、第2の選択回路84のC端子に入力されるこの基準信号停止記憶回路58の”L”レベルの出力信号P8によって該第2選択回路84はA端子を選択し、第1選択回路83からの時刻情報P30がP83としてQ端子より出力する。
一方、非発電検出手段73の出力信号P23は“L”レベルで、警告表示優先制御手段35のインバータ89によって反転された”H”レベル信号が、オアゲート88を介してアンドゲート85に入力されていることから、第2選択回路84のQ端子からの出力信号P34である時刻情報P30は、該アンドゲート85を通り表示駆動回路86に入力され、この時刻情報P30に基づいて、表示駆動回路86は、デジタル表示装置87に現在時刻を図37(a)に示すように表示する。
以上のように、電源電圧が基準値を超えており、かつ、発電手段51が発電を行っている通常の状態では、上述した動作によって、デジタル表示装置87には現在時刻が表示される。
このような状態で、例えば、発電手段が所定時間以上発電を停止していることを非発電検出手段73で検出され、その出力信号P23が“H”レベルとなると、この信号P23はインバータ89で反転され、”L”レベルとなり、オアゲート89に入力される。このオアゲート88に入力されている他の信号P7,P8も“L”レベルであるから(電圧検出回路57の出力信号P7は電源電圧が基準値を越えているから”L”レベル、基準信号停止記憶回路58は、基準信号停止を記憶していないからその出力信号P8は“L”レベルである)、オアゲート88の出力信号は、”L”レベルとなりアンドゲート85を閉鎖する。そのため、表示駆動回路86には入力信号が停止するため、図37(d)に示すように、時刻表示を停止し節電状態となる。
一方、この節電状態で、蓄電手段53の電圧が基準値以下となり電圧検出回路57の出力信号P7が“H”レベルとなると、オアゲート88から”H”レベルの信号が出力されアンドゲート85を開くので、第2選択回路のQ端子からの出力信号P34を表示駆動回路86に入力することになる。この場合、第1選択回路83のC端子には、電圧検出回路57の“H”レベルの信号P7が入力され第1選択回路83はB端子を選択し充電警告信号発生手段81からの充電警告信号P31をQ端子より出力する。また、第2選択回路84のC端子は、基準信号停止記憶回路58の”L”レベルの出力信号P8が入力されているから、A端子を選択し、第1選択回路81からの充電警告信号P31をQ端子より出力する。この充電警告信号P31がアンドゲート85を通り表示駆動回路86に入力され、図37(b)に示すような充電警告表示をデジタル表示装置に表示する。
なお、蓄電手段53の電圧が基準値以下となり電圧検出回路57から“H”レベルの信号P7が出力されたときには、非発電検出手段73からの信号P23に関係なく、オアゲート88からは常に”H”レベルの信号が出力され、節電状態表示よりも選択された充電警告信号P31に基づき充電警告表示の方が優先されることになる。
また、蓄電手段53の電圧低下等により基準信号発生回路56から基準信号の発生が停止し、その後、蓄電手段53の電圧が回復した場合には、時刻情報発生手段80から発生する時刻情報は誤っており、時刻合わせを必要とする。この場合、基準信号停止記憶回路58は、第1の例で述べたように、基準信号停止を記憶し、時刻合わせ操作に基づくR端子にリセット信号が入力されない限りこの記憶を保持している。基準信号停止を記憶している状態では、出力信号P8は、“H”レベルである。そのため、C端子にこの信号P8が入力される第2選択回路84は、B端子が選択され、止まり警告信号発生手段82の出力信号である止まり警告信号P32をQ端子より出力する。一方、オアゲート88は、基準信号停止記憶回路58からの”H”レベルの出力信号P8が入力されているからその出力は“H”レベルとなり、アンドゲート85を開き、第2選択回路84からの止まり警告信号P32が表示駆動回路86に入力される。その結果、図37(c)に示すようにデジタル表示装置87には、止まり警告が表示されることになる。
この場合でも、非発電検出手段73からの信号P23に関係なく、基準信号停止記憶回路58からの“H”レベルの出力信号P8により、オアゲート88からは常に”H”レベルの信号が出力され、節電状態表示よりも選択された止まり警告信号P32に基づき止まり警告表示の方が優先されることになる。
図38は、本発明の第4の例のブロック図である。この第4の例は、プロセッサによって時刻の表示制御、警報表示、節電表示をデジタル表示装置に表示できるようにしたものである。
図38において、符号140はCPU(プロセッサ)を有するデジタル電子時計制御装置であり、該デジタル電子時計制御装置140には、この電子時計を制御するシステムプログラムが格納されたROM141,データの一時記憶等に利用されるRAM142がバス接続されており、さらには、前記各例で説明したような太陽発電、自動巻発電等の発電手段により充電される充電手段である2次電池143の電圧検出手段144及び、発電手段145が発電状態にあるか否かを検出する発電検出手段146が接続されている。そして、このCPUを有するデジタル電子時計制御装置140は、液晶等で時刻等をデジタル表示するデジタル表示装置147と接続され、この表示装置を制御するようになっている。
図39は、この第4例における前記デジタル電子時計制御装置140のプロセッサ(CPU)が実行する通常の時刻表示状態、警報表示状態及び節電状態表示状態等の表示切換処理のフローチャートである。
前記デジタル電子時計制御装置140のプロセッサ(CPU)は、フラグF1が「1」にセットされているか判別し(ステップT1)、「1」にセットされていなければ、デジタル電子時計制御装置140内に設けられている基準信号を発生する発振器が停止していないか判断する(ステップT2)。停止していなければ、入力操作スイッチ148より残容量モニタ指令が入力されているか判断し(ステップT3)、入力されていなければ、二次電池143の電圧が基準値以下か判断し(ステップT4)、基準値を超えていれば、発電検出手段146から、発電手段145が所定時間以上の非発電を持続したかを判断し(ステップT5)、発電が持続していれば、通常の時刻情報(AM/PM、時、分)の表示を行い(ステップT6)、ステップT1に戻る、以下、発電が継続し、二次電池143の電圧が基準値以下にならない状態では、ステップT1〜T6の処理を繰り返し実行し、通常状態の時計表示を行う。
一方、ステップT5で、発電が所定時間以上停止したことが検出されると、図7(d)に示すように、デジタル表示装置147の表示を何も表示しない無表示状態の節電状態とする(ステップT13)。以下、発電が開始されない限りステップT1〜T5,T13の処理を繰り返し、デジタル表示装置147の表示は無表示である節電状態を保持する。発電が再開された場合には、ステップT5で、それが検出されステップT5からステップT6に進み、通常動作状態の時刻情報の表示に切り換わる。
一方、電圧検出手段144によって二次電池143の電圧が基準値以下と検出されたときには、ステップT4で検出され、その時の状態が通常動作状態でも、または節電状態でも関係なく、充電警告表示を行う(ステップT12)。この充電警告表示は図37(b)に示すような「CHARGE」の表示を、充電を促す警告として表示する。
入力操作スイッチ148から二次電池の残容量モニタ指令(例えばボタンスイッチが押されると出力される指令)が入力されると、その時の状態が通常動作状態でも、または節電状態でも関係なくステップT3でこれが検出され、電圧検出手段144からの検出電圧に基づいて残量警告情報表示として、二次電池143の残容量を表示装置147に数値で残容量表示する。例えば、残容量が60%であるときには図37(e)に示すように「60」と表示される(ステップT11)。以下、二次電池の残容量モニタ指令解除の操作が入力操作スイッチ148にてなされない限りステップT1〜T3、T11の処理を繰り返し実行し、二次電池の残容量を表示する。
また、ステップT2で、発振器が停止したことが検出されると、その時の状態が通常動作状態でも、または節電状態でも関係なく要時刻合わせフラグF1を「1」にセットし、止まり警告表示に移行する(ステップT8)。この止まり警告表示は、図37(c)に示すような「STOP」情報がデジタル表示装置147にて表示される。そして、入力操作スイッチ148から信号(リューズの時刻合わせの位置までの引出信号)が入力されたか判断し(ステップT9)、入力されてなければ、ステップT1に戻り、すでに、要時刻合わせフラグF1が「1」にセットされているからステップT1からステップT8に移行して、止まり警告表示を続け、時刻合わせが必要なことを知らせる。以下、入力操作スイッチ148から信号(時刻合わせ操作信号)が入力されない限りステップT1,T8,T9の処理を繰り返し実行し時刻合わせが必要なことをユーザーに知らせ続ける。
すなわち、二次電池143の電圧が低下して、基準信号発生回路56のからの基準信号の発生が停止し、現在時刻を記憶する手段がその機能を停止し、その後電圧の復帰で基準信号発生回路56のからの基準信号の発生が回復したとしても、記憶する現在時刻は誤ったものとなっていることから、1度基準信号の発生が停止した後は、時刻合わせがない限り、止まり警告表示は続けられる。
そこで、入力操作スイッチ148から信号(時刻合わせの操作信号)が入力されると、ステップT9からステップT10に移行して要時刻合わせフラグF1を「0」にリセットする。その後は、時刻が正確に合わされたものとして、ステップT1〜T6の処理を繰り返し実行し、通常動作の時刻情報の表示を行う。
以上説明したように、節電状態より電圧低下による充電警告表示が優先され、また節電状態より蓄電手段の残容量(残量)を表示する残量警告情報表示が優先され、さらには、基準信号発生回路からの基準信号(発振信号)の発生が停止し、時間合わせが必要ときは、止まり警告表示を節電状態表示よりも、さらには充電警告表示あるいは残量警告情報表示よりも、優先して表示される。また、残量警告情報表示と充電警告表示との表示優先順位を本願の第4の例では残量警告情報表示を優先としたが、充電警告表示を優先としても良い。また、本願では節電状態より残量警告情報表示が優先する事を第4の例のデジタル式電子時計で説明したが、アナログ式電子時計で二次電池等の蓄電手段3の残容量(残量)を指針(例えば秒針)の移動量によって残量警告情報表示を針(例えば秒針)を所定の位置にて停止されて節電をはかる節電状態より優先して表示させることも本発明に含まれる。
また、特に電子時計が充電式で太陽電池あるいは自動巻発電等の発電手段を有する発電式電子時計である場合に、一旦充電不足により時計が一時停止した状態から再充電によって電子時計が再起動したときに時刻狂いを警告する時刻合わせ警告機能情報、あるいは充電を促す警告である充電警告機能情報、蓄電手段である二次電池または畜電器等の残量を表示する残量警告機能情報の表示機能を、警告指令が出た状態では、節電機能よりも優先させることは有効である。
以下、更に、時刻合わせ警告機能情報、充電警告機能情報、残容量警告機能情報の各機能情報を節電機能よりも優先する別の実施例の構成及び動作について図40〜図45を用いて説明する。
図40〜図45は、時刻合わせ警告機能情報、充電警告機能情報、残容量警告機能情報等の各警告機能状態を節電機能よりも優先するアナログ表示式電子時計の構成及び動作を説明するブロックダイアグラム、フローチャート及びタイミングチャートである。
図40に示す構成はアナログ表示を行う構成の時計であり、時針321,分針322,秒針323,及び日板を有した表示手段305と該表示手段305を駆動するために表示駆動手段304を備える。なお、ここでは、表示駆動手段304はドライバ回路401及びドライバ回路402を備え、ドライバ回路401は秒針323を駆動し、ドライバ回路402は時針321と分針322を駆動する構成を示している。
基準信号発生手段を構成する発振回路248及び分周回路249は基準信号(SR)を出力する。該基準信号は、ドライバ回路401及びドライバ回路402により秒針323,時針321,分針322を駆動して時刻情報を表示する他、時刻合わせ・充電警告などの諸警告制御を含む時計回路部200において各状態に応じたパルス信号に形成され、ドライバ回路401により秒針223を駆動して再起動時の時刻狂いを警告する時刻合わせ警告や充電を促す充電警告を表示する。なお、秒針323は1秒運針パルス形成手段201で形成される1秒運針パルス信号に基づいて駆動され、時針321及び分針322は時分運針パルス形成手段206で形成される時分運針パルス信号に基づいて駆動される。
時計回路部200は、秒針323を1秒毎に運針させるためのパルス信号を形成する1秒運針パルス形成手段201、電源電圧が降下し充電を要することを警告するために秒針323を2秒毎に運針させるためのパルス信号を形成する2秒運針パルス形成手段202、日板の駆動が停止しカレンダ合わせを要することを警告するために秒針323を5秒毎に運針させるためのパルス信号を形成する5秒運針パルス形成手段203、表示情報の停止によって時刻合わせを要することを警告するために秒針323を2秒周期で変則な運針を行わせるためのパルス信号を形成する変則2秒運針パルス形成手段204、秒針323を0秒の位置に位置合わせされていないことを警告するために秒針323を8秒周期で運針させるパルス信号を形成する8秒運針パルス形成手段205を備え、これら各パルス形成手段で形成されるパルス信号によって、時刻合わせ、充電、カレンダ合わせ、0位置合わせ未完了等の各警告が表示される。
上記の各警告の内で何れの警告を表示するかの選択は、セレクタ211〜214によって行われる。セレクタ211は、電圧検出手段221から選択端子Cに入力される選択信号によって入力端子B,Aに入力される信号の何れか一方を選択し、電源電圧の電圧値に応じて、出力端子Qから1秒運針パルス信号あるいは2秒運針パルス信号を出力する。例えば、電源電圧の電圧値が所定電圧以下に低下した場合には、2秒運針パルス信号を出力して充電警告を行う。
また、セレクタ212は、発振停止の検出手段(あるいは、モータ駆動に要する電圧以下に電源電圧が降下したことを検出する検出手段)222の検出信号でラッチされるラッチ回路216から選択端子Cに入力される選択信号によって入力端子B,Aに入力される信号の何れか一方を選択し、発振停止(あるいは電源電圧の電圧降下)に応じて、出力端子Qからセレクタ211の出力信号あるいは5秒運針パルス信号を出力する。例えば、発振停止した場合には、5秒運針パルス信号を出力してカレンダ合わせを警告する。このカレンダ合わせ警告に基づいてカレンダ修正手段223で日板を修正した場合には、このラッチ回路216をリセットすることによってセレクタ212の選択を切換えてセレクタ211の出力信号を出力する。
また、セレクタ213は、セレクタ212と同様に、発振停止の検出手段(あるいは、モータ駆動に要する電圧以下に電源電圧が降下したことを検出する検出手段)222の検出信号でラッチされるラッチ回路217から選択端子Cに入力される選択信号によって入力端子B,Aに入力される信号の何れか一方を選択し、発振停止(あるいは電源電圧の電圧降下)に応じて、出力端子Qからセレクタ212の出力信号あるいは変則2秒運針パルス信号を出力する。例えば、発振停止した場合には、変則2秒運針パルス信号を出力して時刻合わせを警告する。この時刻合わせ警告に基づいて時刻修正手段224で時刻を修正した場合には、このラッチ回路217をリセットすることによってセレクタ213の選択を切換えてセレクタ212の出力信号を出力する。
また、セレクタ214は、セレクタ212,213と同様に、発振停止の検出手段(あるいは、モータ駆動に要する電圧以下に電源電圧が降下したことを検出する検出手段)222の検出信号でラッチされるラッチ回路218から選択端子Cに入力される選択信号によって入力端子B,Aに入力される信号の何れか一方を選択し、発振停止(あるいは電源電圧の電圧降下)に応じて、出力端子Qからセレクタ213の出力信号あるいは8秒運針パルス信号を出力する。例えば、発振停止した場合には、8秒運針パルス信号を出力して0位置合わせ未完了を警告する。この0位置合わせ未完了警告に基づいて0位置修正手段225で秒針23を0位置に位置合わせした場合には、このラッチ回路218をリセットすることによってセレクタ214の選択を切換えてセレクタ213の出力信号を出力する。
上記した各機能情報を節電よりも優先するために、図40に示す構成は節電状態検出手段226及び制御手段215を備える。制御手段215は、節電状態検出手段226からの“L”レベルの検出信号を選択端子Cに入力し、セレクタ214からの情報を表示するための信号をドライバ回路401に送るか否かを制御し、節電状態の場合でも警告指令である前記回路221、216、217、218の出力のいずれかが“H”レベルすなわちオア227の出力が“H”レベルで、オア228の出力も“H”レベルとなるため、その場合にはセレクタ214からの警告情報の信号をドライバ回路401に送り、節電検出信号が手段226から出力されていても、警告情報を表示して、節電機能よりも優先させる。
逆に、警告情報が一切無い場合で節電検出信号が出力されている場合には、セレクタ214からドライバ回路401への機能情報の送信を停止し、表示手段5における表示を停止し節電状態となる。
上記構成による節電優先動作例を、図42に示すフローチャートにしたがって説明する。
太陽電池、自動巻発電等の発電手段を有する発電式電子時計が上記構成を備える場合に、充電不足が生じると、電圧検出手段221の検出信号によってセレクタ211のA端子側を選択したり、発振停止検出手段222の検出信号によってラッチ回路216〜218をセットしてセレクタ212〜セレクタ214のA端子側を選択し、これによって時計の一時停止を含む種々の警告が発せられる。
この各警告状態から再充電によって電子時計が再起動して時刻情報が入力される、例えば、発振回路248及び分周回路249から基準信号が時計回路部200に入力されると(ステップV1)、時計回路部200では、はじめに0位置合わせが未完了である警告が出されているか否かを判定する。この判定は、ラッチ回路218がセットされているかあるいはリセットされているかによって行うことができる(ステップV2)。
0位置合わせが未完了である場合(ラッチ回路218がセットされたままの状態)には、節電状態であるか否かを判定し(ステップV3)、節電状態検出手段226から節電信号が出力されているときには節電中と判断し、節電状態を解除し(ステップV31)、その後、ステップV4に移行する。一方、節電中でなければ、制御手段215はセレクタ214から8秒運針パルス信号を選択して、秒針323を8秒毎に間欠駆動して0位置合わせが未完了であることを表示するステップV4に直接移行する。
0位置合わせが完了している場合(ラッチ回路218がリセットされた状態)には、時刻合わせ警告が出されているか否かを判定する。この判定は、ラッチ回路217がセットされているかあるいはリセットされているかによって行うことができる(ステップV5)。時刻合わせ警告が出力されている場合(ラッチ回路217がセットされている状態)には、節電状態であるか否かを判定し(ステップV6)、節電状態検出手段226から節電信号が出力されているときには節電中であると判断し、節電状態を解除し(ステップV61)、その後、ステップV7へ移行する。一方、節電中でなければ、制御手段215は、セレクタ213,214を経て変則2秒運針パルス信号を選択して、秒針323を2秒毎に変則な間欠間隔で駆動して時刻合わせが未完了であることを表示するステップV7へ直接移行する。
時刻合わせが完了している場合(ラッチ回路217がリセットされた状態)には、カレンダ合わせ警告が出されているか否かを判定する。この判定は、ラッチ回路216がセットされているかあるいはリセットされているかによって行うことができる(ステップV8)。カレンダ合わせ警告が出力されている場合(ラッチ回路216がセットされている状態)には、節電状態であるか否かを判定し(ステップV9)、節電状態検出手段226から節電信号が出力されているときには節電中であると判断し、節電状態を解除し(ステップV91)、その後、ステップV10へ移行する。一方、節電中でなければ、制御手段215は、セレクタ212,213,214を経て5秒運針パルス信号を選択して、秒針23を5秒毎の間欠間隔で駆動してカレンダ合わせが未完了であることを表示するステップV10へ直接移行する。
カレンダ合わせが完了している場合(ラッチ回路216がリセットされた状態)には、充電警告が出されているか否かを判定する。この判定は、電圧検出手段221の出力によって行うことができる(ステップV11)。充電警告が出力されている場合(電圧検出手段221から電圧低下を示す信号が出力されている状態)には、節電状態であるか否かを判定し(ステップV12)、節電状態検出手段226から節電信号が出力されているときには節電中であると判断し、節電状態を解除し(ステップV121)、その後、ステップV13に移行する。一方、節電中でなければ、制御手段215は、セレクタ211,212,213,214を経て2秒運針パルス信号を選択して、秒針323を2秒毎の間欠間隔で駆動して充電不足であることを表示するステップV13に直接移行する。
図41は、1秒運針パルス信号、2秒運針パルス信号、変則2秒運針パルス信号、5秒運針パルス信号、及び8秒運針パルス信号の各信号状態例を示している。図41に(b)に示す1秒運針パルス信号は、図41(a)に示す時間軸に対して各秒単位でパルス信号を出力し、時刻情報を表す正秒信号となる。図41(c)に示す2秒運針パルス信号は、図40(b)に示す時間軸に対して2秒毎に2つのパルス信号を出力し、充電警告を表示する。図41(d)に示す変則2秒運針パルス信号は、図41(b)に示す時間軸に対して2秒毎に2つのパルス信号を2秒運針パルス信号とは異なる信号間隔で出力し、時刻合わせ警告を表示する。図41(e)に示す5秒運針パルス信号は、図41(b)に示す時間軸に対して5秒毎に5つのパルス信号を出力し、カレンダ合わせ警告を表示する。図41(f)に示す8秒運針パルス信号は、図41(b)に示す時間軸に対して8秒毎に5つのパルス信号を出力し、0位置合わせ未完了警告を表示する。
なお、2秒運針パルス信号、変則2秒運針パルス信号、5秒運針パルス信号、及び8秒運針パルス信号は、秒針に各警告を表示させるための運針態様例であり、他の運針態によって各警告を表示させることもできる。なお、ここでは、各運針パルス信号は、正信号と負信号を交互に出力する例を示している。
十分な充電状態である場合(電圧検出手段221から電圧低下を示す信号が出力されていない状態)では、ステップV14の工程で節電状態であるか否かを判定し、節電状態検出手段226から節電信号が出力されているときには節電中であると判断し、節電状態を解除し(ステップV141)、その後、ステップV15へ移行する。一方、節電中でなければ、残容量モニタが動作中であるか否かを判定するステップV15へ直接移行する。
残容量モニタが動作していない場合には(ステップV15)、1秒運針パルス信号によって秒針23を正常駆動して時刻情報を表示し(ステップV16)、その後、サブルーチン1において残容量モニタが選択された場合には残容量表示を行う(ステップV17)。一方、残容量モニタが動作している場合には(ステップV15)、サブルーチン2において残容量モニタの終了処理を行う(ステップV18)。
図43のフローチャートにサブルーチン1の動作例を示す。残容量モニタを動作させるか否かの選択をスイッチ操作によって行い(ステップSB1)、残容量モニタ動作を選択した場合には、残容量モニタの動作を開始する(ステップSB2)。残容量モニタでは、レベル1及びレベル2をしきい値として設定しておき、電源手段の電圧とレベル1,2との比較を行い、比較結果に基づいて残容量レベルを表示する。電源手段の電圧がレベル1以上である場合には(ステップSB3)、秒針を15秒早送りすることによって電圧が残容量レベル1であることを表示すると共に(ステップSB4)、カウンタを14にセットする(ステップSB5)。電源手段の電圧がレベル1以下でかつレベル2以上である場合には(ステップSB6)、秒針を10秒早送りすることによって電圧が残容量レベル2であることを表示すると共に(ステップSB7)、カウンタを9にセットする(ステップSB8)。また、電源手段の電圧がレベル2以下である場合には(ステップSB6)、秒針を5秒早送りすることによって電圧が残容量レベル3であることを表示すると共に(ステップSB9)、カウンタを4にセットする(ステップSB10)。
このサブルーチン1による残容量モニタの表示が行われている間は、ステップV15の判定によってサブルーチン2の処理が行われる。図44のフローチャートにサブルーチン2の動作例を示す。サブルーチン2では、サブルーチン1でセットしたカウンタ値を監視し、該カウンタ値が0であるかいなかを判定する(ステップSB11)。カウンタ値が0でない場合には、セットされているカウンタ値を1減らす処理を行い(ステップSB13)、1秒の後再びステップSB11の判定を行う。このとき、判定するカウンタ値は減少しているため、セットしたカウンタ値の応じた時間が経過した後、カウンタ値は0となり、この時点で残容量モニタを終了する(ステップSB12)。なお、残容量モニタは、電圧検出手段221や、電源手段としてソーラーセルあるいは自動巻発電機構などの発電手段を設けた場合に、該発電手段の発電能力の低下を検出する発電検出手段からの電圧信号を所定値に設定した残容量レベルをしきい値として判断処理を行うハードあるいはソフトで構成することができる。
図45は残容量モニタの動作を説明するためのタイミングチャートである。図45(b)に示す1秒運針パルス信号は、図45(a)に示す時間軸に対して1秒毎に1つのパルス信号を出力して秒動作を表示する。この状態において、図45(c)に示す時点で残容量モニタを動作させる操作スイッチがセットされると、図45(b)に示す1秒運針パルス信号に代えて、電源部の電圧状態に応じて図45(d),図45(e),あるいは図45(f)のパルス信号が出力され、残容量レベルが秒針の運針によって表示される。
例えば、電源部の電圧がレベル1以上であるときには、図45(d)に示すように15個のパルス信号を短周期で出力することによって秒針を15秒分だけ早送りして残容量レベル1であることを表示する。その後、カウンタがカウンタ数15を各秒毎に減算することで15秒分の運針を停止させ、カウンタが0となった後に正常な運針を再開する。また、電源部の電圧がレベル1以下、かつレベル2上であるときには、図45(e)に示すように10個のパルス信号を短周期で出力することによって秒針を10秒分だけ早送りして残容量レベル2であることを表示する。その後、カウンタがカウンタ数10を各秒毎に減算することで10秒分の運針を停止させ、カウンタが0となった後に正常な運針を再開する。また、電源部の電圧がレベル2以下であるときには、図45(f)に示すように5個のパルス信号を短周期で出力することによって秒針を5秒分だけ早送りして残容量レベル3であることを表示する。その後、カウンタがカウンタ数5を各秒毎に減算することで5秒分の運針を停止させ、カウンタが0となった後に正常な運針を再開する。
また、電源が一次電池の場合、節電状態へスイッチ操作によるマニュアルで移行した状態で、別のスイッチ操作にて残量警告表示モニターを行った時には、節電状態を解除し、上記秒針の移動量によって残量警告情報表示を節電状態より優先されることも本実施形態の範囲に含まれる。
この第2実施形態においては、節電状態表示よりも充電を促すための警告、蓄電手段の残量を表示する残量警告や時刻合わせを促すための警告を優先して表示するようにしたので、電子時計に節電機能を搭載することで状況に応じて節電を行いながら、時計機能の障害となる場合または時計機能を持続する上で障害となる恐れがあるような場合には節電機能より重要な警告を表示して知らせることで、節電機能と警告情報表示機能とを合わせ持つ電子時計において、前記2つの機能を十分に発揮することができる。特に、発電手段から充電される蓄電手段を電源とする充電式電子時計において有効である。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明による電子時計の第1の実施形態の第1の動作例を説明するための概略図である。
図2は、本発明による電子時計の第1の実施形態の第2の動作例を説明するための概略図である。
図3は、図1の動作例に対応する電子時計の構成例を示す概略ブロック図である。
図4は、図2の動作例に対応する電子時計の構成例を示す概略ブロック図である。
図5は、電子時計の優先選択の概略動作を説明するためのフローチャートである。
図6は、節電優先動作と機能優先動作を説明するための図である。
図7は、節電優先動作と機能優先動作を説明するための図である。
図8は、電子時計の第1の選択の態様を実現する第1の構成例を説明する図である。
図9は、電子時計の第1の選択の態様を実現する第2の構成例を説明する図である。
図10は、電子時計の動作を説明するフローチャートである。
図11は、電子時計の第1の選択の態様の動作を説明する電圧図ある。
図12は、電子時計の第2の選択の態様を実現する第1の構成例を説明する図である。
図13は、電子時計の第2の選択の態様を実現する第2の構成例を説明する図である。
図14は、電子時計の第2の選択の態様の動作を説明するフローチャートである。
図15は、電子時計の第2の選択の態様の動作を説明する電圧図ある。
図16は、電子時計の第3の選択の態様を実現する第1の構成例を説明する図である。
図17は、電子時計の第3の選択の態様を実現する第2の構成例を説明する図である。
図18は、電子時計の第3の選択の態様の動作を説明するフローチャートである。
図19は、電子時計の第3の選択の態様の動作を説明する電圧図ある。
図20は、電子時計の第4の選択の態様を実現する第1の構成例を説明する図である。
図21は、電子時計の第4の選択の態様を実現する第2の構成例を説明する図である。
図22は、電子時計の第4の選択の態様の動作を説明するフローチャートである。
図23は、電子時計の第4の選択の態様の動作を説明する電圧図ある。
図24は、電子時計の第5の選択の態様を実現する第1の構成例を説明する図である。
図25は、電子時計の第5の選択の態様を実現する第2の構成例を説明する図である。
図26は、電子時計の第5の選択の態様の動作を説明するフローチャートである。
図27は、電子時計の第5の選択の態様の動作を説明する外部操作選択及び電圧図ある。
図28は、電子時計のソフトウエアにより実現するためのブロック構成例を示す図である。
図29は、本実施形態による電子時計10の外観正面図である。
図30A及び図30Bは、本発明による電子時計の第2の実施形態の動作例を説明するための概略図である。
図31は、本発明の電子時計の第2の実施形態の第1の例の要部ブロック図である。
図32は、図31の電子時計における節電状態制御手段の詳細ブロック図である。
図33は、節電状態制御手段における動作タイミングを示すタイミングチャートである。
図34は、本発明の電子時計の第2の実施形態の第2の例の要部ブロック図である。
図35は、上記第2の例における、CPUを有するアナログ電子時計制御装置のプロセッサが実行する表示切換処理のフローチャートである。
図36は、本発明の電子時計の第2の実施形態の第3の例の要部ブロック図である。
図37は、第3及び第4の例におけるデジタル表示装置による表示例を示す
図である。
図38は、本発明の電子時計の第2の実施形態の第4の例の要部ブロック図である。
図39は、第4の例における、CPUを有するデジタル電子時計制御装置のプロセッサが実行する表示切換処理のフローチャートである。
図40は、時刻合わせ警告機能情報及び充電警告機能情報などを節電機能よりも優先させるアナログ構成及び動作を説明するブロックダイヤグラムである。
図41は、時刻合わせ警告機能情報及び充電警告機能情報などの警告機能表示駆動信号を示すタイミングチャートである。
図42は、時刻合わせ警告機能情報及び充電警告機能情報に加えて残容量警告機能情報などの各警告機能状態を節電機能よりも優先させるアナログ構成の動作を説明するフローチャートである。
図43は、図42のフローチャートにおけるサブルーチン1の動作例を説明するためのフローチャートである。
図44は、図42のフローチャートにおけるサブルーチン2の動作例を説明するためのフローチャートである。
図45は、時刻合わせ警告機能情報及び充電警告機能情報に加えて残容量警告機能情報の警告機能表示駆動信号及び残容量モニタ制御などを示すタイミングチャートである。
Claims (28)
- 時刻情報を発生する時刻情報発生手段と、
時刻情報以外の情報である他情報を発生する他情報発生手段と、
前記時刻情報及びまたは他情報を選択的に表示可能とする表示手段と、
通常動作状態よりも消費電力の少ない節電動作状態で電子時計を動作させる節電動作手段と、
前記他情報発生手段または前記節電動作手段のいずれか一方を状況に応じて優先動作させる優先動作選択手段とを有し、
電源装置により前記各手段が駆動されるように構成したことを特徴とする、電子時計。 - 前記他情報発生手段が、機能情報を発生する機能情報発生手段であることを特徴とする、請求の範囲第1項記載の電子時計。
- 前記他情報発生手段が、所定の警告を促す警告情報を発生する警告情報発生手段であることを特徴とする、請求の範囲第1項記載の電子時計。
- 時刻情報を発生する時刻情報発生手段と、
機能情報を発生する機能情報発生手段と、
所定の警告を促す警告情報を発生する警告情報発生手段と、
前記時刻情報及びまたは機能情報及びまたは警告情報を選択的に表示可能とする表示手段と、
通常動作状態よりも消費電力の少ない節電動作状態で電子時計を動作させる節電動作手段と、
前記機能情報発生手段及びまたは警告情報発生手段あるいは前記節電動作手段のいずれか一方を状況に応じて優先動作させる優先動作選択手段とを有し、
電源装置により前記各手段が駆動されるように構成したことを特徴とする、電子時計。 - 前記優先動作選択手段が前記機能情報発生手段または前記警告情報発生手段を前記節電動作手段よりも優先動作させる状況では、更に,前記警告情報発生手段を前記機能情報発生手段より優先動作させるように構成したことを特徴とする、請求の範囲第4項記載の電子時計。
- 前記電源装置は、一次電池あるいは二次電池などの蓄電手段であることを特徴とする、請求の範囲第1項記載の電子時計。
- 前記電源装置は、発電手段、及び該発電手段によって充電される蓄電手段であることを特徴とする、請求の範囲第1項記載の電子時計。
- 前記蓄電手段の残容量を検出する残容量検出手段を備え、
前記優先動作選択手段は、前記残容量検出手段からの残容量検出情報に基づいて、前記検出した残容量が所定値以上の場合には、前記他情報発生手段を前記節電動作手段よりも優先動作させ、一方、前記検出した残容量が所定値よりも少ない場合には、前記節電動作手段を前記他情報発生手段よりも優先動作させることを特徴とする、請求の範囲第6項または7項記載の電子時計。 - 前記発電手段の発電状態を検出する発電検出手段を備え、
前記優先動作選択手段は、前記発電検出手段からの発電検出情報に基づいて、前記検出した発電状態が所定の発電レベル以上の場合には、前記他情報発生手段を前記節電動作手段よりも優先動作させ、一方、前記検出した発電状態が所定の発電レベルよりも少ない場合には、前記節電動作手段を他情報発生手段よりも優先動作させることを特徴とする、請求の範囲第7項の電子時計。 - 前記蓄電手段の残容量を検出する残容量検出手段と前記発電手段の発電状態を検出する発電検出手段とを備え、
前記優先動作選択手段は、前記残容量検出手段からの残容量検出情報及び前記発電検出手段からの発電検出情報に基づいて、前記検出した残容量が所定値以上で、かつ前記検出した発電状態が所定の発電レベル以上の場合には、前記他情報発生手段を前記節電動作手段よりも優先動作させ、一方、前記検出した残容量が所定値よりも少ないあるいは前記検出した発電状態が所定の発電レベルよりも少ない場合には、前記節電動作手段を他情報発生手段よりも優先動作させることを特徴とする、請求の範囲第7項の電子時計。 - 前記蓄電手段の残容量を検出する残容量検出手段と前記発電手段の発電状態を検出する発電検出手段とを備え、
前記優先動作選択手段は、前記残容量検出手段からの残容量検出情報及び前記発電検出手段からの発電検出情報に基づいて、前記検出した残容量が所定値以上あるいは前記検出した発電状態が所定の発電レベル以上の場合には、前記他情報発生手段を前記節電動作手段よりも優先動作させ、一方、前記検出した残容量が所定値よりも少なく、かつ前記検出した発電状態が所定の発電レベルよりも少ない場合には、前記節電動作手段を前記他情報発生手段よりも優先動作させることを特徴とする、請求の範囲第7項記載の電子時計。 - 前記残容量検出手段は、前記蓄電手段の出力電圧あるいは出力電流を検出することを特徴とする、請求の範囲第8、10、11項のうちのいずれか1項に記載の電子時計。
- 前記発電検出手段は、前記発電手段の発電量、発電電圧あるいは発電電流を検出することを特徴とする、請求の範囲第9、10、11項のうちのいずれか1項に記載の電子時計。
- 前記警告情報発生手段による警告情報の表示を、前記機能情報発生手段の動作及び前記節電手段の動作よりも優先させるように構成したことを特徴とする、請求の範囲第4項記載の電子時計。
- 前記警告情報の表示中に前記機能情報発生手段あるいは前記節電手段を動作させるべき条件が満たされても、機能情報発生手段あるいは節電手段を動作させないように構成したことを特徴とする、請求の範囲第14項記載の電子時計。
- 前記機能情報発生手段が動作中にあるいは前記節電手段が動作中に前記警告情報発生手段を動作させるべき条件が満たされた場合には、前記機能情報発生手段の動作あるいは前記節電手段の動作を停止して、前記警告情報発生手段を動作させ警告情報を表示するように構成したことを特徴とする、請求の範囲第14項記載の警告表示付き電子時計。
- 前記機能情報発生手段が動作したときにその機能を表示する表示手段あるいは前記節電手段が動作したときに表示停止させる表示手段と、前記警告情報発生手段が動作したときに警告情報を表示する表示手段とが、少なくとも一部が重複するように構成したことを特徴とする、請求の範囲第4、5、14、15、16項のうちいずれか1項記載の電子時計。
- 前記警告情報は、一旦充電不足により一度時計が停止した状態から再充電により電子時計が再起動した場合に時刻狂いを警告する時刻合わせ警告情報、充電を促す警告である充電警告情報、あるいは蓄電手段の残量警告である残量警告情報のいずれか一つであることを特徴とする、請求の範囲第4、5、14、15、16、17項のうちいずれか1項に記載の電子時計。
- 前記表示手段の少なくとも一部は、デジタル表示機構あるいはアナログ表示機構で構成されていることを特徴とする、請求の範囲第1,4,5、14,15,16、17、18項のうちのいずれか1項に記載の電子時計。
- 電子時計に於ける各手段を駆動させる電源は、太陽電池、手巻方式の発電器、自動巻方式の発電器、温度差発電器等の発電手段、あるいは、二次電池あるいは高容量コンデンサ等の蓄電手段と当該発電手段とを組み合わせたもの等から選択された一つであることを特徴とする、請求の範囲第7,9,10、11,13項のうちのいずれか1項に記載の電子時計。
- 前記優先動作選択手段に優先動作を選択させる選択手段を備え、該選択手段は使用者の要求に応じて、前記優先動作選択手段に優先動作を選択させることを特徴とする、請求の範囲第1乃至20項のいずれか1項に記載の電子時計。
- 時刻情報を発生する時刻情報発生手段と、所定の警告を促す警告情報を発生する警告情報発生手段と、機能情報を発生する機能情報発生手段と、前記時刻情報及びまたは機能情報及びまたは警告情報を選択的に表示可能とする表示手段と、通常動作状態よりも消費電力の少ない節電動作状態で電子時計を動作させる節電動作手段と、前記各手段を駆動する電源装置とを備えた電子時計の制御方法において、
前記機能情報発生手段及びまたは警告情報発生手段あるいは前記節電動作手段のいずれか一方を状況に応じて優先動作させることを特徴とする前記の方法。 - 前記優先動作選択手段が前記機能情報発生手段または前記警告情報発生手段を前記節電動作手段よりも優先動作させる状況では、更に,前記警告情報発生手段を前記機能情報発生手段より優先動作させるようにしたことを特徴とする、請求の範囲第22項記載の電子時計の制御方法。
- 前記優先動作を、電源装置の出力電圧及びまたは出力電流に応じて選択することを特徴とする、請求の範囲第22項記載の電子時計の制御方法。
- 前記優先動作を、使用者の要求に応じて選択することを特徴とする、請求の範囲第22項記載の電子時計の制御方法。
- 基準信号発生手段と、該基準信号発生手段からの基準信号に基づき時刻情報あるいは機能情報等の一般情報を発生する一般情報発生手段と、所定の警告を促す警告情報を発生する警告情報発生手段と、該警告情報と前記一般情報とを表示するための駆動信号を出力する表示駆動手段と、該表示駆動手段からの駆動信号に基づき前記一般情報と前記警告情報とを表示する表示手段とを備え、通常動作状態よりも消費電力の少ない節電状態を有する電子時計の制御方法において、
前記警告情報発生手段の動作による警告情報の表示を、前記節電動作手段の動作よりも優先させるように制御することを特徴とする、前記の方法。 - 基準信号発生手段と、該基準信号発生手段からの基準信号に基づき時刻情報あるいは機能情報等の一般情報を発生する一般情報発生手段と、所定の警告を促す警告情報を発生する警告情報発生手段と、該警告情報と前記一般情報とを表示するための駆動信号を出力する表示駆動手段と、該表示駆動手段からの駆動信号に基づき前記一般情報と前記警告情報とを表示する表示手段とを備え、通常動作状態よりも消費電力の少ない節電状態を有する電子時計の制御方法において、
前記警告情報発生手段による警告情報の表示中に前記節電状態に入る条件が満たされても、節電状態とはならないように制御することを特徴とする、前記の方法。 - 基準信号発生手段と、該基準信号発生手段からの基準信号に基づき時刻情報あるいは機能情報等の一般情報を発生する一般情報発生手段と、所定の警告を促す警告情報を発生する警告情報発生手段と、該警告情報と前記一般情報とを表示するための駆動信号を出力する表示駆動手段と、該表示駆動手段からの駆動信号に基づき前記一般情報と前記警告情報とを表示する表示手段とを備え、通常動作状態よりも消費電力の少ない節電状態を有する電子時計の制御方法において、
前記節電状態中に前記警告情報発生手段が動作する条件が満たされた場合には、節電状態を解消して警告情報の表示状態となるように制御することを特徴とする、前記の方法。
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