JP3706415B2 - 発電機構付き電子時計 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は発電機構付き電子時計、特にクロノグラフ機能などの発電機構付き多機能電子時計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より時刻だけでなくクロノグラフやアラーム等時計以外の機能を備えた多機能電子時計が開発製品化されている。これら多機能電子時計は、製品によってどのような機能を時計に付加するか異なり、そのため内部にマイクロコンピュータ(以下マイコンという)を備え、マイコンのソフト変更により各製品の仕様変更に対応していた。このような多機能時計では一つの指針で様々な要素(例えば現在時刻とアラーム時刻など)を指示しなければならないので、内部に指針と連動する針位置カウンタを持ち、その針位置カウンタと現在時刻等のカウンタを一致させることにより、指針で表示を行なっていた。そのため予め指針の位置と針位置カウンタとを一致させる操作、所謂基準位置合わせ操作を必要としていた。
【0003】
この基準位置あわせは電池交換など内部の回路が不定となる度に行なわなければならず大変煩わしいものであった。これを解決する手段として本出願人は特願平5−517803号により、電池電圧の低下を検出すると、針位置カウンタの内容を不揮発性メモリに書き込み、電池交換後に書き込んだ内容を針位置カウンタに転送することにより、針位置合わせの必要ない電子時計を開示している。
【0004】
また従来より太陽電池等の発電機構と電気2重層コンデンサなどの蓄電手段を備え、電池交換を不要とした電子時計も開発製品化されている。これらの時計は電池交換を必要とせず大変便利であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記のような発電機構と蓄電手段による電源は、電圧の変動が激しく通常の電池交換に当たるような電圧の変化が度々起こる可能性がある。つまり電子時計の動作限界
電圧を挟んで電源電圧が変化する可能性がある。よってこのような電源を多機能時計に応用した場合は、前述のような針位置記憶技術が極めて有用になる。なぜならこの技術を設けないと、電源電圧が動作限界電圧を下回る度に基準位置合わせ操作を行なう必要が生じるからである。
しかしながらこの針位置記憶技術を搭載した場合、やはり電源電圧が電子時計の動作限界電圧点を挟んで変化すると、針位置書き込み動作と針位置の読み出し動作を繰り返し行なわなければならず、消費電力の無駄となるばかりでなく、正確な書き込み動作や読み出し動作が行なわれない可能性がある。
また、蓄電手段を用いた電子時計の場合、通常の電池式とは異なり、蓄電手段への充電状態によっては電子時計の計時動作が停止し、その後復活した場合、表示が正常でないにもかかわらず、あたかも正常であるかのごとく動作を続行し、使用者に間違った情報を与えてしまったり、あるいは時計が停止していると分かっても時刻を合わせれば通常状態に戻る状態なのか、あるいは蓄電手段への充電を行わないと通常状態に戻らない状態なのかの判別がつかず、使用者に混乱を与えるおそれもあった。
本発明は上記課題を解決し、発電機構を備えた電源を多機能時計に応用するためのシステムを確立することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、発電手段を含む電力発生手段と、電力発生手段の出力電圧を検出して検出信号を出力する電圧検出手段と、時刻を計時する計時手段と計時手段の計時内容を表示する表示手段と、前記検出手段の出力信号に関連して決定され、前記計時手段または前記表示手段が異なる動作を行う第1の動作状態と第2の動作状態を有する電子時計に於いて、少なくとも前記第2の動作状態から前記第1の動作状態への移行が、前記電力発生手段の出力電圧が一定時間継続して所定の状態であることを条件として行われるように構成した。
さらに、単に時計が停止した旨を警告するのみでなく、現在の前記電力発生手段の状態は、時刻合わせ操作を行えば少なくとも表示手段の一部は正常な計時動作を維持することが出来る状態である旨を表示する警告状態を備えた。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて本発明の一実施例を説明する。図1は本発明の一実施例を示す回路ブロック図である。
1は発振回路であり、水晶振動子(図示せず)を原振として32、768Hzの基準信号を出力する。2は分周回路であり、発振回路1からの基準信号を分周する。3は波形整形回路であり、後述する時分針9や秒針6を駆動するためのステップパルスを出力する。4は秒モータ駆動回路であり、波形整形回路3からのステップパルスをモータ駆動用の信号に変換する。5は秒モータであり、秒モータ駆動回路4からの駆動信号によって回転する。6は秒針であり秒モータ5の回転により、ステップ動作を行なう。7は時分針モータ駆動回路であり、波形整形回路3からのステップパルスをモータ駆動用の信号に変換する。8は時分モータであり、時分針モータ駆動回路7からの駆動信号により回転する。9は時分針であり時分モータ8の回転により、ステップ動作を行なう。
【0008】
10は秒針位置カウンタであり、秒針6と連動する60進カウンタである。11はクロノモータ駆動回路であり、波形整形回路3からの1/20秒信号をクロノモータ駆動用の信号に変換する。12はクロノモータであり、クロノモータ駆動回路11からの信号を受け回転する。13はクロノ針であり、クロノモータ12の回転によりステップする。14はクロノ位置カウンタであり、クロノ針13と連動する。15はクロノカウンタであり、クロノグラフの計時時間をカウントする。
【0009】
16は秒カウンタであり、現在時刻の秒をカウントする。17は21カウンタであり、
21の値で固定されている。同じく18は24カウンタ、19は18カウンタである。すなわち本実施例においては「21」、「24」、「18」なる3つの固定データを有している。20はセレクタ手段であり、3つのコントロール端子のいずれかに信号が入力されると対応する入力端子に接続された前記固定データのいずれかを出力する。なお複数のコントロール端子に同時に信号が入力されると番号の小さいほうが優先的に出力され、またいずれのコントロール端子にも入力が無いときは秒カウンタ16の内容が出力される。21は一致検出回路でセレクタ手段20から出力される内容と、秒針位置カウンタ10のカウンタ内容の一致を検出すると、検出信号を波形整形回路3に出力する。22はカウンタ制御手段であり、後述する不揮発性メモリに秒針位置カウンタ10及びクロノ位置カウンタ14のカウンタ情報を書き込んだり、また不揮発性メモリに書き込まれた秒針位置カウンタ10及びクロノ針位置カウンタ14のカウンタ情報を読み出してそれぞれのカウンタに読み戻したりする。また書き込みを終了した時に書き込み終了信号を、読み出しを終了したときに読み出し終了信号を出力する。23は不揮発性メモリであり、カウンタ制御手段22の制御により、秒針位置カウンタ10及びクロノ位置カウンタ14のカウンタ情報を記憶する。
【0010】
24は入力手段であり外部操作スイッチによって構成されている。25は針合わせ警告信号出力手段であり、後述するマイコンリセット手段のリセット信号が解除された直後から針合わせ警告信号HSを出力し、入力手段24からの操作信号により、針合わせ警告信号HSの出力を停止する。26は電力発生手段であり例えば太陽電池と蓄電手段によって構成される。27は電圧検出手段であり電力発生手段26の電圧が1.27V以下では信号S1を、1.20V以下では信号S2をまた1.15V以下では信号S3を出力する。28は充電警告信号出力手段であり、電圧検出手段27の信号S1を受けると充電警告信号JSを出力し、信号S1が解除されて30分経過すると充電警告信号JSの出力を停止する。29は停止警告信号出力手段であり、電圧検出手段27からの信号S3を受けると、停止警告信号TSを出力し、信号S2が解除されると停止警告信号TSの出力を停止する。以上の針合わせ警告信号出力手段25、充電警告信号出力手段28および停止警告信号出力手段29は、動作を開始した直後はそれぞれの信号を出力するよう構成されている。30はモード制御手段であり、入力手段24の信号を受け電子時計のモード切り換えを制御する。31はオア回路であり、針合わせ警告信号HS、充電警告信号JS、停止警告信号TSのいずれかが出力されているときは、モード制御手段30が動作しないように制御している。以上のセレクタ手段20、一致検出回路21、カウンタ制御手段22、モード制御手段30、分周回路2、秒針位置カウンタ10等によってマイコン100が構成されている。
【0011】
32は発振検出回路であり、発振回路1が発振すると発振検出信号を出力する。33はマイコンリセット手段であり、停止警告信号TSが出力されている状態で、発振検出回路32の出力する発振検出信号またはカウンタ制御手段22の書き込み終了信号を受けるとマイコンリセット信号を出力する。以上の各構成要素のなかで、発振回路1、マイコン100などにより時計回路200が構成されている。
【0012】
続いて図1及び図2を用いて本発明の一実施例の動作を説明する。図2は本発明に係る発電機構付き多機能電子時計の外観図である。
【0013】
図2において50は電子時計の状態を示す状態指示部であり、充電警告状態を表示する”警告”50a、停止状態を表示する”停止”50b、針合わせ状態を表示する”針合”50cとにより構成され、秒針6によって指示される。また51はモード指示部でありモード針51aが示しているモードが現在選択されている。図2では”TME”が指し示されており通常時刻モードである。
【0014】
先ず前記不揮発性メモリ23に有効な秒針位置カウンタ10の内容が記憶されていない状態で電力発生手段26の電圧が0Vであったとする。この時図1に示した全ての構成要素は停止している。やがて光が当たるなどして電力発生手段26の電圧が0.75Vを越えると、発振回路1が発振を開始する。すると発振検出回路32が発振検出信号を出力する。マイコンリセット回路33はこの信号を受け、マイコンリセット信号を出力する。よってマイコン100はリセット状態となる。このときパワーオンリセット回路(図示せず)により、マイコン100以外の素子、例えば停止警告信号出力手段29などはリセットがかけられ初期状態(停止警告信号TSが出力されている状態)となっている。
【0015】
さらに電力発生手段26の電圧が上昇して、1.15Vを越えると、電圧検出手段27は停止警告信号出力手段29に出力している信号S3を解除するが、停止警告信号出力手段29は停止警告信号TSの出力を続ける。そしてさらに電力発生手段26の電圧が上昇して、1.20Vを越えると、電圧検出手段27は信号S2を解除する。よって停止警告信号出力手段29は停止警告信号TSを解除する。
【0016】
停止警告信号TSが解除されると、マイコンリセット手段33が制御され、その結果マイコン100はリセットを解除される。よってマイコン100は動作を開始する。また時分針制御手段34も波形整形回路3からのステップパルスを通過させるため時分針9は動作を開始する。次にカウンタ制御手段22が動作を開始し、不揮発性メモリ23から秒針位置カウンタ10とクロノ針位置カウンタ14のカウンタ内容を読み出し、それぞれのカウンタに転送する。しかしここでは初期状態であるので読み出す内容は記憶されておらずその結果2つの位置カウンタは不定の値となる。しかしカウンタ制御手段22は読み出し制御を終えるため読み出し終了信号を一致検出回路21に出力する。またマイコン100がリセット解除直後であるので針合わせ警告信号出力手段25及び充電警告信号出力手段28はそれぞれの信号を出力中である。よってセレクタ手段20では針合わせ警告信号HSが優先され24カウンタ18の内容を出力する。一致検出回路21は24カウンタ18と秒針位置カウンタ10の内容が一致するまで波形整形回路3を制御するが、前述したように秒針位置カウンタ10の内容が不定であるため、秒針6は任意の点で停止してしまう。よってこの時点で0位置合わせ動作を行なう必要がある。これは秒針位置カウンタ10を電気的に0とした状態で秒針6をステップさせ0秒の位置に合わせる動作である。この動作は図2に示すモード針51aを”(0)”の位置にすればできるが、既に公知の技術であり、本発明には直接関係ないので詳細な説明は省略する。なお、前記不揮発性メモリ23が後述する工程により、有効な秒針位置カウンタ10の内容を記憶していた場合には秒針位置カウンタ10の内容が不定とはならず、0位置合わせ動作をするまでもなく秒針6は24秒位置で停止することは言うまでもない。
【0017】
さて秒針6の0位置が合わせられると、一致検出回路21によって秒針位置カウンタ10は24カウンタ18と一致させられる。よって秒針6は24秒位置、つまり図2に示す”針合”50cで停止する。つまり針合わせ警告状態となる。これは電子時計が一旦完全に停止し、時分針9の示す時刻が正しい時刻と違っていることを使用者に警告する警告状態である。ここで使用者が入力手段24を操作して時分針9を正しい時刻に合わせると、針合わせ警告信号出力手段25は入力手段24からの操作信号を受けて、針合わせ警告信号HSの出力を解除する。よってセレクタ手段20は18カウンタ19の内容を出力し、その結果秒針6は18秒の位置、すなわち図2に示す”警告”50aの位置で停止する。これは使用者に電力発生手段26の電力が不足しているため、さらに充電するように促すための表示であり、この状態は充電警告状態である。ここでオア回路31により針合わせ警告信号HSまたは充電警告信号JSが出力されている間は、モード制御手段30が働かない。よって入力手段24を操作してもモード移行は行なわれず、よって充電警告状態では、時刻機能のみ動作可能である。
【0018】
さらに電力発生手段の電圧が上昇して1.27Vを越えると、電圧検出手段27は第1の信号S1を解除する。充電警告信号出力手段28は第1の信号S1が30分連続して解除されると、初期状態より出力している充電警告信号JSを解除する。するとセレクタ手段20は秒カウンタ16を出力しその結果秒位置カウンタ10は秒カウンタと一致する。よって秒針6は現在時刻秒を表示し、1秒ステップを開始する。またモード制御手段30も動作状態となるため入力手段24を操作することにより、電子時計をクロノグラフモードに移行することが可能となる。具体的なモード移行は秒針位置カウンタ10をクロノ秒カウンタ(図示せず)と一致させることにより行なわれるが、本発明とは直接関係ないため詳細な説明は省略する。
【0019】
さらに電力発生手段26の電圧が上昇して、2.6Vになるとリミッタ回路(図示せず)が働いて2.6Vを越えないように制御される。よって電力発生手段26が1.27V〜2.6Vの間では通常の多機能時計として使用することができる。
【0020】
続いて電圧が低下する場合について説明する。
電力発生手段26が1.27Vまでは通常の多機能時計として働く。ここで電力発生手段26の電圧が1.27Vになると電圧検出手段27が信号S1を出力する。よって充電警告信号出力手段28は充電警告信号JSを出力する。その結果セレクタ手段20は出力を秒カウンタ16から18カウンタ19の内容に切り換える。よって秒針6は18の位置に停止し、時計は充電警告状態となる。またオア回路31を介して充電警告信号JSがモード制御手段30に出力されるため、モード制御手段30は動作不可能となり、モードの切り換えはできない。
【0021】
さらに電力発生手段26の電圧が低下し、1.20Vになると、電圧検出手段27は第2の信号S2を出力する。しかし停止警告信号出力手段29はこの第2の信号を受けてもなんら動作は行なわない。さらに電力供給手段の電圧が低下し、1.15Vになると停止警告信号出力手段29は停止警告信号TSを出力する。その結果セレクタ手段20は18カウンタ19から21カウンタ17へ出力を切り換える。よって秒針6は21秒の位置、すなわち図2に示す”停止”50bで停止し、時計は停止警告状態となる。また時分針制御手段34が動作不可能状態となるため、時分針9は停止する。次に停止警告信号TSを受けかつ秒針位置カウンタ10のカウンタ値が21になるとカウンタ制御回路22は秒針位置カウンタ10及びクロノ針位置カウンタ14のカウンタ内容を不揮発性メモリ23に書き込む。書き込みを終了したら書き込み終了信号をマイコンリセット手段33に出力する。マイコンリセット手段33はこの書き込み終了信号を受けてリセット信号を出力する。よってマイコン100はリセットされる。
【0022】
続いて電力発生手段26の具体的構成について図3を用いて説明する。
58は太陽電池であり、光を照射すると電圧を発生する。52は小容量コンデンサであり図1に示された時計回路200をすばやく動作させるための充電手段である。53は2次電池であり、太陽電池58で発生した電力を蓄えるための充電手段である。55、56は小容量コンデンサ52と2次電池53に蓄積された電荷が太陽電池1を介してリークすることを防ぐための逆流防止ダイオードである。54は時分割スイッチであり、N型MOSトランジスタで構成されている。時分割スイッチ54は分周回路2からの所定のクロックを受けて、小容量コンデンサ52と2次電池53を交互に充電するためのスイッチである。57はコンデンサ接続スイッチであり、N型MOSトランジスタで構成されている。コンデンサ接続スイッチ57は前述した停止警告信号TSにより制御され、停止警告信号TSが解除されるとオンするように構成されている。
【0023】
続いて電力発生手段26の動作について説明する。先ず小容量コンデンサ52、2次電池53の蓄電量が0で光の照射もないとする。ここで太陽電池58に光が照射されると、
電圧が発生する。時分割スイッチ54はこの時点ではオフとなっているため発生電圧は小容量コンデンサ52に蓄えられる。小容量コンデンサは容量が小さいため、すぐに充電され、これを電力として時計回路は動作を開始する。先ず発振回路1が発振を開始し、それにより分周された所定のクロックにより、時分割スイッチ54は制御され、小容量コンデンサ52と2次電池53を交互に充電する。しかし2次電池53の電圧はすぐには上がらないためしばらくは小容量コンデンサ52によって時計回路は動作する。
その後2次電池53の電圧が1.20Vを越えると前述したように電圧検出手段27が第2の信号S2を解除し、停止警告信号TSが解除される。停止警告信号TSが解除されるとコンデンサ接続スイッチ57はオンされ、その結果時計回路には2次電池53の電力が供給される。
【0024】
2次電池53の電圧が低下するときは上記の説明とは逆に、2次電池53の電圧が1.15Vになったときに停止警告信号TSが出力され、それにより時計回路の電源も2次電池53から小容量コンデンサ52へと切り換えられる。
【0025】
次に図4を用いて本実施例における2次電池の特性について説明する。図4は本実施例で使用しているチタン・リチウム・イオン2次電池の放電特性である。この2次電池は小型な上に蓄電量が従来使用していた大容量コンデンサに比べて大変大きく、発電機構付き電子時計の電源として使用するのに適している。しかしこのチタン・リチウム・イオン2次電池は図4に示すように、蓄電量が減少すると1.2Vあたりで急激に電圧が低下してしまう。しかし充電した2次電池をなるべく長く使用するためには、本実施例のように1.15V付近でマイコンを停止させるようにしたほうが良い。ところがこれでは本明細書の冒頭に説明した様に、2次電池の電圧が1.15Vを横切る度に針位置記憶動作を行なわなければならなくなる。そこで本実施例のように、マイコンの動作を停止させる電圧、すなわち前記停止警告状態に移行する電圧を1.15V、開始させる電圧、すなわち停止警告状態を解除する電圧を1.2Vとすると、一旦マイコンが停止しても再び動作を開始する時には2次電池の電圧が安定しているため、上述のような問題を防止することができる。
一方、実施例では通常状態から前記充電警告状態に移行する電圧を1.27Vとしているが、図4から明らかなように、1.27V付近は蓄電量の変化に対して電圧の変化が比較的平坦である。それゆえに充電警告状態から通常状態に復帰する電圧を、電圧ヒステリシスを設けて設定すると、発電状態によっては当該復帰する電圧に達するまでに長時間を必要とし、この間充電警告状態が解除されず、使用者に不安感を抱かせる結果を招く。そこで本発明は、充電警告状態から通常状態に復帰する条件を、1.27V以上の状態が30分継続する事、とした。このようにすれば、電圧が短時間に1.27Vを繰り返し横切る場合であっても充電警告状態と非警告状態(通常状態)が頻繁に切り替わる問題は解消され、また不必要に長時間充電警告状態が継続してしまうと言う問題点も解消される。
以上説明したように本発明はチタン・リチウム・イオン2次電池のような特性を持つ電源において、特に大きな効果が発揮される。
【0026】
以上の実施例では通常状態と充電警告状態の切り換えに、前記電力発生手段の状態が一定時間継続して所定の状態にある事との時間的な条件を採用し、充電警告状態と停止警告状態の切り換え点に電圧によるヒステリシスを設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、後者に上記の時間的な条件を採用する事も出来る。
上記実施例に於ける、通常状態、充電警告状態、停止警告状態、針合わせ警告状態について整理すると次のようになる。
通常状態:秒針、時針および分針は正常に運針する。多機能も使用できる。電力発生手段26の電圧が1.27V以上である状態が少なくとも30分以上は継続しており特に充電操作は求められない。
充電警告状態:秒針が充電警告を表す所定の位置に停止している状態。電力発生手段2
6の電圧が1.15V以上は確保されているが1.27V以下になっている可能性があるので充電が必要である。時針および分針の運針は正常であるが、多機能は使用できない。
停止警告状態:秒針が停止警告を表す所定の位置に停止している状態。電力発生手段26の電圧が1.15V以下になっている可能性があるので早急な充電が必要である。時針および分針の運針は停止している。多機能は使用できない。針合わせも出来ない。
針合わせ警告状態:秒針が針合わせ警告を表す所定の位置に停止している状態。電力発生手段26の電圧が1.15V以上は確保されており、時針および分針の運針は行うが、過去に時分針が停止しているので針合わせが必要である。多機能は使用できない。この場合、電力発生手段26の電圧が1.27V以上であれば針合わせ操作によって時分針と秒針は正常に動作し、多機能も使用できる。また電力発生手段26の電圧が1.15V以上1.27V未満であれば、針合わせ操作によって時分針は正常に動作し、秒針は前記充電警告状態に移行する。多機能は使用できない。
【0027】
【発明の効果】
以上のように本発明では、電子時計を通常状態から充電警告状態へ切り換えに、前記電力発生手段の状態が一定時間継続して所定の状態にある事との時間的な条件を採用したた 、電源電圧が不安定な2次電池を用いても、小刻みに状態変化を起こすことがないばかりか、十分な発電状態であるにもかかわらず長時間充電警告状態が解除されないという問題も発生せず、使用者に混乱を与えない。また充電警告状態と停止警告状態との切り換え点にも、ヒステリシスを設けているため、マイコンのリセットとリセット解除が小刻みに行なわれることがないため、針位置記憶などの動作を必要以上に行なうことを防ぐことができる。
また時計の停止に関して、「電力が足りず、時計が停止しており、充電しなければ正常な時計動作が行えない」旨を警告する停止警告状態と、「少なくとも時分針を正常に動作させる電力を有しており、針合わせ操作を行えば少なくとも時分針は正常な時刻表示が行える」旨を警告する針合わせ警告状態の2つの警告状態を表示し、かつ「針合わせ警告状態」で針合わせ操作後は通常状態となるか、あるいは別途警告状態となるので、使用者は時計の状況を十分に把握して各警告状態にどのような対応をとれば良いのかすぐに判別する事ができ、時計が「針合わせ警告状態」にあるときは安心して時刻修正動作を行うことが出来るので使用者が混乱を招くおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る発電機構付き多機能電子時計を示す回路ブロック図である。
【図2】 本発明に係る発電機構付き多機能電子時計の外観図である。
【図3】 本発明に係る発電機構付き多機能電子時計の電力発生手段の回路ブロック図である。
【図4】 本発明に係る2次電池の放電特性図である。
【符号の説明】
1 発振回路
25 針合わせ警告信号出力手段
27 電圧検出手段
28 充電警告信号出力手段
29 停止警告信号出力手段
58 太陽電池
53 2次電池
100 マイコン

Claims (1)

  1. 発電手段を含む電力発生手段と、
    該電力発生手段の出力電圧を検出して検出信号を出力する電圧検出手段と、
    時刻を計時する計時手段と、該計時手段の計時内容を表示する表示手段と、
    前記検出手段の出力信号に関連して決定され、
    前記計時手段または前記表示手段が正常に動作している通常状態と、
    前記電力発生手段の状態は時計を駆動する事が可能であるが、さらに充電が必要である旨を表示する充電警告状態と、
    前記電力発生手段の状態は時計を駆動するに十分でなく、かつ時計は停止している旨を表示する停止警告状態と
    を有し、
    前記通常状態から前記充電警告状態への移行は、前記電力発生手段の出力電圧が前記第1の所定電圧を下回ったことを条件として行われ、前記充電警告状態から前記通常状態への移行、前記電力発生手段の出力電圧が一定時間継続して第1の所定電圧以上であることを条件として行われるように構成するとともに、
    前記充電警告状態から該停止警告状態への移行は前記電力発生手段の出力電圧が前記第1の所定電圧より小さい第3の所定電圧を下回ったことを条件として行われ、前記停止警告状態は前記電力発生手段の出力電圧が前記第1の所定電圧より小さくかつ前記第3の所定電圧より大きい第2の所定電圧を上回ったことを条件として終了するよう構成した事を特徴とする発電機構付き電子時計。
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