JPWO2002021825A1 - 範囲指定装置、範囲指定方法およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Abstract
ディスプレイ上で指定された矩形枠内に含まれる画像データを高品位に印刷する。矩形枠(41)で囲まれた範囲の左右方向の長さが印刷装置のサーマルヘッドの印刷ドット数(800ドット)に対応した所定長さに印刷されるように印刷を行うに当たって、左右方向の表示ドット数が所定ドット数の整数倍または整数分の一倍であって且つ整数個(200ドット、400ドット、800ドット)となるように矩形枠(41)の左右方向の長さの拡大或いは縮小が行われてから印刷制御が行われる。これにより、印刷制御を行う際に矩形枠(42,43)の左右方向に含まれるドットと印刷ドットとの関係づけが明瞭となり、より高品位の印刷出力を得ることができる。
Description
技術分野
本発明は、表示装置の画面上の所望範囲を指定することが可能な範囲指定装置、範囲指定方法およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
背景技術
コンピュータディスプレイなどの表示装置の画面上で所望の位置に所望の大きさの矩形範囲を指定する場合、指定しようとする矩形範囲の対角にある2つの点を指示するのが一般的である。その場合、通常は、指定しようとする矩形範囲の1つの頂点に矢印形(→)のマウスカーソル(ポインタ)の先端を位置させた状態でマウスボタンを押下し、ボタンを押下したまま当該1点と対角位置にある頂点にマウスカーソルの先端を移動させてから(いわゆるドラッグ操作)マウスボタンを離す(リリース)という操作を行う。これにより、マウスボタンが押下およびリリースされたときにマウスカーソルの先端にあった2点を対角位置とする矩形範囲を指定することができる。
発明の開示
上述したようにして指定された矩形範囲に含まれる画像データは、任意のアプリケーションを用いて印刷可能である。しかしながら、上述したように指定された矩形範囲内にある画像データを例えば用意された用紙の幅に合わせた大きさに印刷させようとすると、画面に表示されたドットと印刷装置の印刷ドットとの対応付けが複雑になり、結果として得られる印刷物の印刷品質が劣化してしまうという問題が生じる。
本発明はかかる問題点に鑑みて成されたものであり、その目的は、表示領域内で選択された矩形範囲内に含まれる画像データを高品位に印刷することができる範囲指定装置、範囲指定方法およびそのためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することである。
上記目的を達成するために、本願発明の範囲指定装置では、所望する出力領域の幅方向長さ及び長手方向長さの少なくとも一方を設定可能な設定手段と、前記表示領域内の任意の位置を指示するポインタを、前記表示領域のに表示するためのポインタ表示制御手段と、前記ポインタ表示に基づいて前記表示領域内の所望の選択領域を指定可能な入力手段と、前記入力手段により指定された選択領域を、前記表示領域に認識可能に表示するための選択範囲表示制御手段と、ポインタより設定された選択領域の少なくとも幅方向及び長手方向のいずれか一方向の長さを検知する手段と、前記検知された長さと設定されている前記出力領域の長さとを比較し、前記出力領域の長さの整数倍若しくは整数分の1で整数となる長さの内で該検知された長さに最も近似する長さを算出する手段と、所定の入力を受けて、選択領域の幅方向及び長手方向の少なくとも一方向の長さを前記算出された寸法に変更する手段とを有し、指定された選択領域の少なくとも幅方向及び長手方向のいずれか一方向の長さ内に含まれる表示ドット数を長さ調整して当該選択範囲を変更するための指定範囲長さ調整手段とを備えている。
また、本願発明の範囲指定方法は、所望する出力領域の幅方向長さ及び長手方向長さの少なくとも一方を設定するステップと、前記表示領域内の任意の位置を指示するポインタによる表示に基づいて前記表示領域内の所望の選択領域を指定するステップと、前記ステップにより指定された選択領域を、前記表示領域に認識可能に表示するステップと、ポインタより設定された選択領域の少なくとも幅方向及び長手方向のいずれか一方向の長さを検知するステップと、前記検知された長さと設定されている前記出力領域の長さとを比較し、前記出力領域の長さの整数倍若しくは整数分の1で整数となる長さの内で該検知された長さに最も近似する長さを算出するステップと、所定の入力を受けて、選択領域の幅方向及び長手方向の少なくとも一方向の長さを前記算出された寸法に変更するステップとを備えている。
また、本願発明の記録媒体は、所望する出力領域の幅方向長さ及び長手方向長さの少なくとも一方を設定するステップと、前記表示領域内の任意の位置を指示するポインタによる表示に基づいて前記表示領域内の所望の選択領域を指定するステップと、前記ステップにより指定された選択領域を、前記表示領域に認識可能に表示するステップと、ポインタより設定された選択領域の少なくとも幅方向及び長手方向のいずれか一方向の長さを検知するステップと、前記検知された長さと設定されている前記出力領域の長さとを比較し、前記出力領域の長さの整数倍若しくは整数分の1で整数となる長さの内で該検知された長さに最も近似する長さを算出するステップと、所定の入力を受けて、選択領域の幅方向及び長手方向の少なくとも一方向の長さを前記算出された寸法に変更するステップとを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
なお、本発明において、「整数倍」とは、1倍、つまり表示ドット数が所定ドット数と等しい場合も含まれるものとする。また、前記所定の操作は、例えばシフトキーを押すなどの簡単なものでよく、複雑な操作が必要になることもない。
上記構成によると、枠線で囲まれた範囲の幅方向及び長手方向のいずれか一方向の長さ内に含まれる表示ドット数が所定ドット数の整数倍または整数分の一倍であって且つ整数個となるように前記範囲が長さ調整される。すなわち、所望ドット数と指定範囲内に含まれるドット数との関連づけが明瞭となり、出力される画像の品位を高く保つことが出来る。
これにより、前記一方向の長さが所定ドット数に対応した所定長さに出力されるように出力制御を行うに当たっては、表示領域から範囲指定によりキャプチャーされた画像の前記一方向の表示ドット数が所定ドット数の整数倍または整数分の一倍であって且つ整数個となるように範囲長さの拡大或いは縮小が行われてから出力制御を行うことが可能となる。具体的には、例えば、出力処理を印刷処理とし、所定ドット数を前記所定長さ内に含まれる印刷ヘッドのドット数に設定した場合、印刷制御を行う際に指定範囲の前記一方向に含まれるドットと印刷ドットとの関係づけが明瞭となり、より高品位の印刷出力を得ることができるようになる。
発明の実施するための最良の形態
以下、本発明の好適な一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
第1図は、本実施の形態に係る範囲指定装置が具現化されたパソコンおよびこれに接続されたテープ印刷装置の概略図である。第1図に示すパソコン1は、本体部10およびこれに接続されたディスプレイ11とキーボード12とマウス13とを有しており、ケーブル14を介してテープ印刷装置2と接続されている。パソコン1の本体部10内には、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、FDドライブ、CD−ROMドライブなどの各種装置が配置されている。パソコン1は、モデムなどの通信装置或いはLANなどを介してインターネットに接続可能であってよい。
本実施の形態において、ハードディスクには、例えばマイクロソフトウィンドウズ(商品名)などのGUIベースのOS(オペレーティングシステム)に加えて、ブラウザやワープロなどの各種汎用アプリケーションソフトウェアおよびテープ印刷装置2による印刷データを編集するための専用エディタソフトウェア(以下、「テープエディタ」という)が格納されている。さらに、ハードディスクには、ブラウザなどのアプリケーションを用いてディスプレイ11に表示されたデータのうちの範囲指定によって選択された任意の部分をテープエディタなどの別のアプリケーションに供給するためのアプリケーションソフトウェア(以下、「アシスタントソフト」という)が記憶されていてよい。
OSには、ブラウザなどの各種のアプリケーション上において矢印形のマウスカーソルをディスプレイ11に表示させるとともに、マウス13の動きに連動してマウスカーソルをディスプレイ11上の任意の位置に移動させ、マウスカーソルで指定された2点(始点と現在点(或いは終点))を対角位置とする矩形範囲に対応した枠線をディスプレイ11上に描画する機能が備えられている。
また、本実施の形態においては、マウス13を操作することによって矩形枠がディスプレイ11に表示されているときにキーボード12のシフトキーが押下されると、この矩形範囲の縦横いずれかの一辺方向の長さを調整するための指定範囲長さ調整ソフトウェアが、ハードディスクに記憶されている。指定範囲長さ調整ソフトウェアはマウス13の操作によって範囲指定状態となると自動的に起動して、上述した長さ調整を行う。この長さ調整の詳細については後述する。
ブラウザは、ハードディスク、FDおよびCD−ROMなどに記憶されたテキストデータおよび/または画像データのほか、インターネット上のWWWサーバからパソコン1に送られたテキストデータおよび/または画像データなどをディスプレイ11に表示することが可能である。ここで、テキストデータは、一例としてHTML(hypertext markup language)によって表示された文字列データであり、また、画像データは、HTML文書内にタグで貼り付けられたGIF、JPEG、BMPなどの様々な形式のデータである。
テープエディタは、ブラウザに表示されたデータの中から範囲指定後に画像キャプチャー(或いはコピー操作やアシスタントソフトのディスプレイ11内の表示領域へのドラッグ&ドロップ操作)によって取り込まれたテキストデータや画像データがディスプレイ11に表示されるように描画制御を行い、これらデータに対して自動編集および/またはユーザの操作により編集を施した後、テープ印刷装置2に装着されたテープ(用紙)に印刷しこれを所望の位置でカットするためのソフトウェアであり、ユーザはパソコン1を操作してテープに印刷するデータ内容やカット位置などをディスプレイ11を見ながら編集することができる。
アシスタントソフトは、いわばポータルアプリケーションとして、ブラウザからのデータの取り込みおよびテープエディタへの供給を実現するものであって、比較的小型で軽量のアプリケーションである。そのため、常駐させていても、システムリソースの消費量が少なく、安定動作に寄与する。本実施の形態では、アシスタントソフトのディスプレイ11の表示領域へのドラッグ&ドロップ操作、画面キャプチャー操作およびコピー操作のいずれかによって、ブラウザに表示されたデータが自動的にテープエディタに供給されてよい。
テープ印刷装置2は、ロール状に巻回された印刷媒体としてのテープおよびインクリボンカセットを内部に収納することが可能であり、インクリボンに担持されたインクをサーマルヘッドでテープの表面に熱転写することで所望の文字や画像を印刷することができるようになっている。本実施の形態では、サーマルヘッドは800個の発熱素子が1次元的に配列されたものであり、その長さはテープの全幅にほぼ一致している。
テープおよびインクリボンカセットは、カバーオープンボタン17の押下によりカバー16が開くことにより所定位置にセット可能となる。また、テープ印刷装置2の筐体表面には、電源スイッチ18、テープ印刷装置2の種々の状態を点灯、点滅などで表示するLED19、テープ出口20が設けられている。なお、テープ印刷装置2は、第1図のように縦置きではなく横置きにすることも可能である。
次に、本実施の形態による範囲指定装置であるパソコン1の具体的な構成について、第2図を参照して説明する。第2図は本実施の形態にしたがった第1図のパソコンのブロック図である。
本実施の形態では、第2図に示すように、パソコン1の本体部10内には、OSおよびその他のソフトウェアが組み込まれることによって、入力制御部22、判断部23、描画制御部24、印刷制御部25、テープ配向記憶部26、モード記憶部27、基準位置記憶部28、選択枠記憶部29が構成されている。また、描画制御部24は、枠線表示制御部31と、カーソル表示制御部32と、指定範囲長さ調整部33と、記憶部34とを具備している。本体部10内の各部は、CPUやRAM、ROM、ハードディスクなどのハードウェアと、OSなどのソフトウェアとの組合せによって実現されている。
入力制御部22は、キーボード12からの入力信号を受信するとともに、マウス13からの入力信号、具体的には、左右のいずれか設定された側のマウスボタン(本実施の形態では左ボタン13a)の押下およびそのリリース信号と、マウスボールの回転に伴うマウス移動信号を受信する。判断部23は、入力制御部22、モード記憶部27、基準位置記憶部28および選択枠記憶部29からデータを受け取って後述するような様々な判断を行う。描画制御部24は、入力制御部22および判断部23などからデータを受け取って、ディスプレイ11への描画内容を制御する。
描画制御部24の枠線表示制御部31は、マウスカーソルの動きに伴って、矩形の枠線をディスプレイ11上に描画するための制御を行う。カーソル表示制御部32は、マウス13の動きに連動してマウスカーソルをディスプレイ11上で移動させるための制御を行う。また、記憶部34は、描画制御部24での制御に必要なデータを一時的に記憶する。
指定範囲長さ調整部33は、マウス13を操作することによって矩形枠がディスプレイ11に表示されているときにキーボード12のシフトキーが押下されたことが入力制御部22から通知されると、この矩形範囲の縦横いずれかの一辺方向の長さを調整する。具体的には、ディスプレイ11上において矩形範囲の前記一辺方向の長さ内に含まれる表示ドット数が所定ドット数(本実施の形態では、テープ印刷装置2に使用されるテープの最大印刷幅(例えば700mm)に対応したサーマルヘッドのドット数、すなわち、800ドット)の整数倍(例えば、1600ドット、2400ドット)または整数分の一倍であって且つ整数個(例えば、400ドット、200ドット、100ドット)となるように、指定された矩形範囲の前記一辺方向の長さが調整される。
なお、調整後に矩形範囲の前記一辺方向の長さ内に含まれる表示ドット数を所定ドット数の何倍にするかは、長さ調整される前の表示ドット数から増加若しくは減少させられる表示ドット数がより少なくてすむ倍率であって調整後の表示ドット数が整数個となるように決定される。
また、前記一辺方向が矩形範囲の縦横いずれかであるかは、テープに対する文字の印刷の向きがどのように設定されているか、具体的にはテープ印刷装置2で印刷される文字がテープ幅方向に沿って配列されるか(テープ縦置き)或いはテープ印刷装置2で印刷される文字がテープ長手方向に沿って配列されるか(テープ横置き)によって決定され、テープ縦置きの場合にはディスプレイ11上における左右方向(文字の配列方向(テープ幅方向(ヘッド配置方向)に対応する))が前記一辺方向とされ、テープ横置きの場合にはディスプレイ11上における上下方向(文字の配列方向と直交する方向(テープ幅方向(ヘッド配置方向)に対応する))が前記一辺方向とされる。
印刷制御部25は、描画制御部24からデータを受け取って、テープ印刷装置2を用いてテープエディタのデータ内容を印刷するための制御を行う。テープ配向記憶部26は、テープへの文字の印刷の仕様としてテープ縦置きまたはテープ横置きのいずれが設定されているかを記憶する。テープ配向記憶部26の記憶内容は、ユーザがキーボード12またはマウス13を操作することによって変更可能である。モード記憶部27は、パソコン1が範囲指定状態であるか、さらに範囲指定状態となっているときに、始点指定モードであるか、或いは、終点指定モードであるかを記憶する。なお、本実施の形態では、マウス13の左ボタン13aが押下された位置を矩形範囲の始点に設定し、しかる後に押下された左ボタン13aがリリースされた位置を矩形範囲の終点(始点の対角点)に設定するようにしている。
基準位置記憶部28は、指定範囲の基準点として矩形の対角2点の座標位置を記憶する。選択枠記憶部29は、範囲指定操作によってディスプレイ11に表示される選択枠上にある表示ドットの座標位置を記憶する。選択枠記憶部29に記憶された選択枠の位置は、指定範囲長さ調整部33での長さ調整結果に応じて書き換えられる。
次に、本実施の形態により矩形範囲を指定する場合の例について、第3A図〜第3C図および第4A図〜第4C図を参照して説明する。第3A図〜第3C図は、テープ縦置きの場合に本実施の形態によりディスプレイ上で矩形範囲の長さが調整される様子を描いた図である。また、第4A図〜第4C図は、テープ横置きの場合に本実施の形態によりディスプレイ上で矩形範囲の長さが調整される様子を描いた図である。
尚、本実施の形態では説明上の便宜上、調整されるドットサイズの範囲を200,400,800及び1600に限定して説明している。当然ながら、本発明は後述する実施の形態のみに限定されるものではない。
まず、テープ縦置きの場合について説明する。第3A図は、所望位置でのマウスボタン13aの押下操作によりディスプレイ11上に始点Sが設定され、さらにマウスボタン13aを押下したままマウス13を移動させるドラッグ操作によってマウスカーソル40を始点Sから右下方向に現在点Cまで動かすことによってディスプレイ11に矩形枠41が表示されている状態を示している。ここでは、テープ縦置きなので、図面上において左右方向がテープ幅方向(ヘッド配置方向)に対応しており、これに垂直な上下方向がテープ長手方向に対応している。そして、矩形枠41内には、左右方向に「ABC」という文字が配列されている。このとき、矩形枠41の左右方向の長さは、ディスプレイ11上の90ドットに対応した長さである。
第3A図に示す状態においてキーボード12のシフトキーを押下すると、指定範囲長さ調整部33が機能して、矩形枠41の左右方向の長さが自動的に調整される。具体的には、矩形枠41の左右方向の長さが、800ドットの整数倍または整数分の一倍であって且つ整数個となり、しかも現在のドット数(90ドット)からの変更ドット数が最も少なくなるようなドット数、すなわち200ドット(調整ドット数の下限)に対応した長さに調整される。この状態を表したのが第3B図である。第3B図においては、第3A図の矩形枠41が、始点Sと現在点Cよりも110ドット分右方向に離れた調整点A1とを対角とする矩形枠42に変更されている。ただし、マウスカーソル40の位置は変更されることなく、その先端は現在点Cを指している。
第3B図に示すように矩形枠42の左右方向の長さがディスプレイ11上の200ドットに対応した長さのときに矩形枠42内に含まれる画像データ(本実施の形態では、「ABC」のような文字データもディスプレイ11に表示された画像データとして印刷が行われる)の印刷を行うと、幅200ドットの画像データが幅800ドットに拡大されることになり、ディスプレイ11に表示された画像データとテープ印刷装置2で印刷される画像データとのドット単位での関係付けが明瞭になる。そのため、本実施の形態によると、画像の拡大に伴う画質の劣化が生じることがなく、テープ印刷装置2によって高品位の印刷テープ出力を得ることができる。
文字「ABC」の右方にある文字「CBA」を矩形枠内に含めるために、第3B図に示す状態からシフトキーを押下したままマウスカーソル40をさらに右側に移動させると、マウスカーソル40で指示された現在点Cと始点Sとを対角とする矩形枠の左右方向の長さがディスプレイ11上の300ドットに対応した長さを超えたときに、指定範囲長さ調整部33が上述した規則に基づいて当該矩形枠の左右方向の長さをディスプレイ11上の400ドットに対応した長さに自動的に調整する。第3C図はかかる自動調整が行われる位置からマウスカーソル40をさらに20ドット分右側に移動させたときの状態を示しており、第3B図の矩形枠42が、始点Sと現在点Cよりも80ドット分右方向に離れた調整点A2とを対角とする矩形枠43に変更されている。ただし、マウスカーソル40の位置は変更されることなく、その先端は現在点Cを指している。この場合も、矩形枠43内に含まれる画像データの印刷を行うと、幅400ドットの画像データが幅800ドットに拡大されることになり、画像の拡大に伴う画質の劣化が生じることがなく、テープ印刷装置2によって高品位の印刷テープ出力を得ることができる。
続いて、テープ横置きの場合について説明する。第4A図は、所望位置でのマウスボタン13aの押下操作によりディスプレイ11上に始点Sが設定され、さらにマウスボタン13aを押下したままマウス13を移動させるドラッグ操作によってマウスカーソル40を始点Sから右下方向に現在点C(始点Sから下方に90ドット分離れた位置)まで動かした状態で、シフトキーを押下した後の状態を示している。ここでは、テープ横置きなので、図面上において左右方向がテープ長手方向に対応しており、これに垂直な上下方向がテープ幅方向(ヘッド配置方向)に対応している。
シフトキーを押下すると、指定範囲長さ調整部33が機能して、始点Sと現在点Cとを対角とする矩形枠の上下方向の長さが自動的に調整される。具体的には、当該矩形枠の上下方向の長さが、上述した規則に基づいて200ドットに対応した長さに調整される。そのため、第4A図においては、始点Sと現在点Cよりも110ドット分下方向に離れた調整点A1とを対角とする矩形枠45が描かれている。この場合もマウスカーソル40の位置は変更されることなく、その先端は現在点Cを指している。矩形枠45内には、テープ長手方向に「ABC」という文字が配列されている。この場合も、矩形枠45内に含まれる画像データの印刷を行うと、幅200ドットの画像データが幅800ドットに拡大されることになり、画像の拡大に伴う画質の劣化が生じることがなく、テープ印刷装置2によって高品位の印刷テープ出力を得ることができる。
文字「ABC」の下方にある文字「CBA」を矩形枠内に含めるために、第4A図に示す状態からシフトキーを押下したままマウスカーソル40をさらに下側に移動させると、マウスカーソル40で指示された現在点Cと始点Sとを対角とする矩形枠の上下方向の長さがディスプレイ11上の300ドットに対応した長さを超えたときに、指定範囲長さ調整部33が上述した規則に基づいて当該矩形枠の上下方向の長さをディスプレイ11上の400ドットに対応した長さに自動的に調整する。第4B図はかかる自動調整が行われる位置からマウスカーソル40をさらに20ドット分下側に移動させたときの状態を示しており、第4A図の矩形枠45が、始点Sと現在点Cよりも80ドット分下方向に離れた調整点A2とを対角とする矩形枠46に変更されている。ただし、マウスカーソル40の位置は変更されることなく、その先端は現在点Cを指している。この場合も、矩形枠46内に含まれる画像データの印刷を行うと、幅400ドットの画像データが幅800ドットに拡大されることになり、テープ印刷装置2によって高品位の印刷テープ出力を得ることができる。
同様にして、テープ縦置きの場合にマウスカーソル40をさらに右側に移動させたとき、および、テープ横置きの場合にマウスカーソル40をさらに下側に移動させたとき、ディスプレイ11に表示される矩形枠は、マウスカーソル40の位置とは一致せず、ディスプレイ11上で始点Sからテープ幅方向に対応した方向への現在点Cの距離が800ドット、1600ドット、……(以下、800の整数倍)となるように自動的に拡大される。
本実施の形態において、ディスプレイ11上での矩形枠のテープ幅方向に対応した方向への距離が800ドットのときは、テープ印刷装置2の印刷ドット数と完全に一致するため、ディスプレイ11に表示された画像データのドットと印刷ドットとが1:1に対応することになり、非常に高品位の印刷テープ出力が得られる。また、ディスプレイ11上での矩形枠のテープ幅方向に対応した方向への距離が1600ドットのときは、ディスプレイ11に表示された2つのドットがテープ印刷装置2の印刷ドットでは1ドットとして扱われるので整数分の一の縮小となって画質の劣化が生じにくい。
次に、本実施の形態による具体的な範囲指定手順について、第5図〜第11図をさらに参照して説明する。第5図〜第11図は、本実施の形態による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
まず、第5図のステップS1において、予めモード記憶部27が範囲指定状態の始点指定モードとされ、始点が未指定状態とされる。
次に、ステップS2において、マウス13の左ボタン13aが押下されたかどうかが判断部23で判断される。左ボタン13aが押下されたと判断されると(S2:YES)、ステップS3に進む。ステップS3では、第6図に示す左ボタン押下処理が行われる。第6図のステップS31では、左ボタン13aの押下点を第1の基準点(始点)として設定し、その位置を基準位置記憶部28に記憶させる。そして、ステップS32において、モード記憶部27を終点指定モードとしてから左ボタン押下処理を終了させる。
また、ステップS2で左ボタン13aが押下されなかったと判断されると(S2:NO)、ステップS4に進む。ステップS4では、左ボタン13aがリリースされたかどうかが判断部23で判断される。左ボタン13aがリリースされたと判断されると(S4:YES)、ステップS5に進む。ステップS5では、第7図に示す左ボタンリリース処理が行われる。第7図のステップS51では、モード記憶部27が終点指定モードになっているかどうかが判断部23で判断される。終点指定モードになっていなければ(S51:NO)、第7図の左ボタンリリース処理を終了し、終点指定モードになっていれば(S51:YES)、ステップS52に進む。
ステップS52では、左ボタン13aがリリースされた位置が基準位置記憶部28に記憶された始点の位置と同じ位置であるかどうかが判断部23で判断される。その結果、同じ位置であると判断されると(S52:YES)、第7図の左ボタンリリース処理を終了し、違う位置であると判断されると(S52:NO)、マウス13のドラッグ操作が行われていることになり、ステップS53に進む。ステップS53では、以下に説明する手順で調整された矩形枠において始点Sの対角にある位置を第2の基準点(終点)として設定し、その位置を基準位置記憶部28に記憶させる。そして、ステップS54において、範囲指定が終了した旨をモード記憶部27に記憶させてから左ボタンリリース処理を終了させる。
また、ステップS4で左ボタン13aがリリースされなかったと判断されると(S4:NO)、ステップS6に進む。ステップS6では、マウス13が移動したかどうかが判断部23で判断される。マウス13が移動したと判断されると(S6:YES)、ステップS7に進む。ステップS7では、第8図に示すマウス移動処理が行われる。第8図のステップS71では、モード記憶部27が終点指定モードになっているかどうかがモード記憶部27の記憶内容を参照して判断部23で判断される。終点指定モードになっていなければ(S71:NO)、未だ始点が設定されていないことになるので、マウス移動処理を終了させる。一方、終点指定モードになっていれば(S71:YES)、ステップS72に進む。
ステップS72では、選択枠記憶部29に記憶されていた選択枠の内容を判断部23の命令により消去する。次に、ステップS73で、始点と現在のマウスカーソル先端位置とを対角とする矩形枠を描画制御部24の枠線表示制御部31で描画しディスプレイ11に表示させ、さらに、マウス13の移動方向および距離に合わせて、マウスカーソルのディスプレイ11上での位置がカーソル表示制御部32によって変更される。そして、ステップS74で、この矩形枠の位置を選択枠記憶部29に記憶させてからマウス移動処理を終了させる。
第5図に戻って、ステップS6においてマウス13が移動しなかったと判断された場合(S6:NO)、ステップS8に進む。ステップS8では、キーボード12のシフト(SHIFT)キーが押下されたかどうかが判断部23で判断される。シフトキーが押下されたと判断されると(S8:YES)、ステップS9に進む。ステップS9では、第9図に示すシフト押下処理が行われる。第9図のステップS91では、モード記憶部27が終点指定モードになっているかどうかが判断部23で判断される。終点指定モードになっていなければ(S91:NO)、第9図のシフト押下処理を終了し、終点指定モードになっていれば(S91:YES)、ステップS92に進む。
ステップS92では、現在の設定がテープ縦置きまたはテープ横置きのいずれになっているかが、テープ配向記憶部26の記憶内容に基づいて判断部23で判断される。テープ横置きの場合には(S92:YES)、第10図に示す縦幅調整処理が行われるステップS93に進む。一方、テープ縦置きの場合には(S92:NO)、第11図に示す横幅調整処理が行われるステップS94に進む。
第10図の縦幅調整処理では、最初にステップS931において、マウスカーソルの先端の現在点と始点との上下位置関係が指定範囲長さ調整部33において判断される。その結果、現在点が始点よりも下にあると判断された場合には(S931:YES)、ステップS932に進んで矩形枠の伸長方向が始点を基準として下方向である旨が記憶部34に記憶される。一方、現在点が始点よりも上にあると判断された場合には(S931:NO)、ステップS933に進んで矩形枠の伸長方向が始点を基準として上方向である旨が記憶部34に記憶される。
次に、ステップS934では、矩形枠の長さ調整をするに当たって調整後の長さに対応するドット数の最適幅候補をドット数の小さい順に表すパラメータNを1に設定し、ステップS935に進む。ここで、ドット数の最適幅候補は、テープ印刷装置2のサーマルヘッドの印刷ドット数に合わせて記憶部34に記憶されていてよく、例えば本実施の形態のようにサーマルヘッドの印刷ドット数が800ドットの場合には、最適幅候補として200ドット、400ドット、800ドット、1600ドットの4種類程度が記憶されていてよい。
また、取り込む画像が表示されている表示領域(画像が表示されているウィンドウのサイズ、ディスプレー11の最大表示領域、若しくは取り込み予定の画像自体の最大寸法)を矩形枠が外れない範囲に最適幅が選択されるように、状況に合わせて最適幅候補が設定される様に制御されるとより好ましい。尚、上述の表示領域を矩形枠が越えないようにする制御は、この段階でなく、マウス13の左ボタン13aの押下操作があった際になされているものでもよい。
そして、ステップS935では、パラメータNが記憶部34に記憶された最適幅候補の数以下であるかどうかが判断される。その結果、現在のパラメータNの値が最適幅候補の数以下であれば(S935:YES)、ステップS936に進む。一方、現在のパラメータNの値が最適幅候補の数を超えていれば(S935:NO)、ステップS940に進む。
ステップS936では、指定範囲長さ調整部33において、現在のパラメータNに係るドット数(例えば200)とパラメータN+1に係るドット数(例えば400)の平均値Wが算出される。上述のように最適幅候補として200ドット、400ドット、800ドットの3種類が記憶されている場合、パラメータN=1、2に対して平均値Wはそれぞれ300、600となる。
続いて、ステップS937では、始点と現在点とを対角とする矩形枠のディスプレイ11上での上下方向の長さがステップS936で求めた平均値W未満であるかどうかが指定範囲長さ調整部33によって判断される。その結果、矩形枠の上下方向の長さが平均値W以上であれば(S937:NO)、ステップS938に進み、パラメータNが1だけインクリメントされてからステップS935へと戻る。一方、矩形枠の上下方向の長さが平均値W未満であれば(S937:YES)、ステップS939に進む。
ステップS939では、始点から伸長方向にパラメータNに係るドット数だけ離れた位置が調整点の上下方向(Y方向)位置として設定され、その内容に基づいて選択枠記憶部29の記憶内容が書き換えられる。これに伴って描画制御部31の枠線表示制御部31での制御が行われ、ディスプレイ11に表示される選択された矩形枠が上下方向に拡大或いは縮小される。ただし、カーソル表示制御部32によるマウスカーソルの位置変更は行われないので、マウスカーソルの位置は現在点のままに維持される。
また、ステップS940では、始点から伸長方向に最大パラメータN(本実施の形態では「3」)に係るドット数(本実施の形態では800ドット)だけ離れた位置が調整点の上下方向(Y方向)位置として設定され、その内容に基づいて選択枠記憶部29の記憶内容が書き換えられる。これに伴って描画制御部31の枠線表示制御部31での制御が行われ、ディスプレイ11に表示される選択された矩形枠が上下方向に拡大或いは縮小される。この場合もカーソル表示制御部32によるマウスカーソルの位置変更は行われないので、マウスカーソルの位置は現在点のままに維持される。
一方、第11図の横幅調整処理では、最初にステップS941において、マウスカーソルの先端の現在点と始点との左右位置関係が指定範囲長さ調整部33において判断される。その結果、現在点が始点よりも右にあると判断された場合には(S941:YES)、ステップS942に進んで矩形枠の伸長方向が始点を基準として右方向である旨が記憶部34に記憶される。一方、現在点が始点よりも左にあると判断された場合には(S941:NO)、ステップS943に進んで矩形枠の伸長方向が始点を基準として左方向である旨が記憶部34に記憶される。
次に、ステップS944では、上述のパラメータNを1に設定し、ステップS945に進む。そして、ステップS945では、現在のパラメータNの値が記憶部34に記憶された最適幅候補の数以下であるかどうかが判断される。その結果、現在のパラメータNの値が最適幅候補の数以下であれば(S945:YES)、ステップS946に進む。一方、現在のパラメータNの値が最適幅候補の数を超えていれば(S945:NO)、ステップS950に進む。
ステップS946では、指定範囲長さ調整部33において、現在のパラメータNに係るドット数とパラメータN+1に係るドット数の平均値Wが算出される。続いて、ステップS947では、始点と現在点とを対角とする矩形枠のディスプレイ11上での左右方向の長さがステップS946で求めた平均値W未満であるかどうかが指定範囲長さ調整部33によって判断される。その結果、矩形枠の左右方向の長さが平均値W以上であれば(S947:NO)、ステップS948に進み、パラメータNが1だけインクリメントされてからステップS945へと戻る。一方、矩形枠の左右方向の長さが平均値W未満であれば(S947:YES)、ステップS949に進む。
ステップS949では、始点から伸長方向にパラメータNに係るドット数だけ離れた位置が調整点の左右方向(X方向)位置として設定され、その内容に基づいて選択枠記憶部29の記憶内容が書き換えられる。これに伴って描画制御部31の枠線表示制御部31での制御が行われ、ディスプレイ11に表示される選択された矩形枠が左右方向に拡大或いは縮小される。ただし、カーソル表示制御部32によるマウスカーソルの位置変更は行われないので、マウスカーソルの位置は現在点のままに維持される。
また、ステップS950では、始点から伸長方向に最大パラメータNに係るドット数(本実施の形態では800ドット)だけ離れた位置が調整点の左右方向(X方向)位置として設定され、その内容に基づいて選択枠記憶部29の記憶内容が書き換えられる。これに伴って描画制御部31の枠線表示制御部31での制御が行われ、ディスプレイ11に表示される選択された矩形枠が左右方向に拡大或いは縮小される。この場合もカーソル表示制御部32によるマウスカーソルの位置変更は行われないので、マウスカーソルの位置は現在点のままに維持される。
上述したようにステップS93およびS94の縦幅調整処理または横幅調整処理が終了すると、第5図に戻って、ステップS10においてモード記憶部27が範囲指定終了を指示しているかどうかが判断部23で判断される。また、ステップS8においてシフトキーが押下されなかったと判断された場合も(S8:NO)、同様にステップS10に進む。
ステップS10においてモード記憶部27が範囲指定終了を指示していないと判断されると(S10:NO)、ステップS2に戻って同様の処理が繰り返される。一方、モード記憶部27が範囲指定終了を指示していると判断されると(S10:YES)、本実施の形態による範囲指定処理を終了し、画面キャプチャーが設定されていれば指定範囲のデータをテープエディタに供給する。その後、ユーザがテープエディタを操作することにより、或いは、指定範囲のデータがテープエディタに供給されることに伴い自動的に印刷制御部25がアクティブとなる。
印刷制御部25は、上述の手順によって矩形枠で囲まれた範囲のディスプレイ11上でテープ幅方向に対応した方向(テープ横置きの場合は上下方向、テープ縦置きの場合は左右方向)の長さが、テープ印刷装置2のサーマルヘッドの印刷ドット数(800ドット)に対応した長さで印刷されるように当該矩形枠内にある画像データの印刷制御を行う。これにより、矩形枠内にあったデータがテープ印刷装置2によって高品位で印刷される。
以上説明したフローを具体的な例に当てはめて説明する。例えば、第3A図〜第3C図で説明したテープ縦置きの場合、最初に矩形範囲の始点Sとすべき位置にマウスカーソル40の先端を移動させるので、ステップS2からS4およびS6を経てS7のマウス移動処理へと進む。そして、ステップS71で始点指定モードとなっているためにマウス移動処理を終了させてステップS10からステップS2へと戻る。
そして、ユーザが矩形範囲の始点Sとすべき位置においてマウス13の左ボタン13aを押下すると、ステップS2からステップS3(ステップS3中においては、S31、S32の各ステップが実行される。)へと進んで、押下点が始点Sとして設定され且つ終点指定モードとされてからステップS10を経てステップS2に戻る。
次に左ボタン13aが押下されたままの状態でマウス13が移動させられるので、ステップS2からS4、S6、S7(ステップS7中においては、S71、S72、S73、S74の各ステップが実行される。)へと進んで、始点Sと現在のマウスカーソル40の先端位置Cとを対角とする矩形枠41が描画および記憶される。
そして、ユーザがシフトキーを押下すると、ステップS2からS4、S6、S8、S9(ステップS9中においては、S91、S92、S94の各ステップが実行される。)へと進んで、横幅調整処理において矩形枠の左右方向の長さが上述した規則に基づいて調整される。すると、調整後の矩形枠42、43がディスプレイ11に描画される。
このとき、ユーザがマウス13の左ボタン13aをリリースすると、ステップS2からステップS4、S5(ステップS5中においては、S51、S52、S53、S54の各ステップが実行される。)へと進んで、調整された矩形枠において始点Sの対角にある位置が終点として設定され、ステップS10で範囲指定終了と判断されて一連の範囲指定プロセスが終了する。
以上説明したように、本実施の形態によると、矩形枠で囲まれた範囲の縦横いずれかの一辺方向の長さ内に含まれる表示ドット数がテープ印刷装置2のサーマルヘッドの印刷ドット数(800ドット)の整数倍または整数分の一倍であって且つ整数個となるように矩形枠が長さ調整され、さらに、前記一辺方向の長さが800ドットに対応した長さに印刷されるように矩形枠42、43の印刷制御が行われる。従って、印刷制御を行う際に矩形枠42、43の前記一辺方向に含まれるドットと印刷ドットとの関係づけが明瞭となり、より高品位の印刷出力を得ることができるようになる。また、シフトキーを押下するだけで矩形枠の長さ調整が行われるので、複雑な操作が必要になることもない。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、様々な変更を行うことが可能なものである。例えば、上述の実施の形態では最適幅候補のドット数の平均値を比較対象として用いることによって矩形枠の長さ調整を行ったが、例えば最適幅候補のドット数そのものを比較対象として用いて矩形枠の長さ調整を行ってもよい。また、上述の実施の形態では、白黒印刷或いは単色印刷の重ね合わせによるカラー印刷を想定したものであったが、ディスプレイ上の1ドットを例えば2×2の4ドットのディザマトリックスを用いてディザリングすることによってカラー印刷を行う場合には、ディザマトリックスの大きさを考慮することが好ましい。つまり、ディザマトリックスが2×2の4ドットの場合には、矩形枠で囲まれた範囲の縦横いずれかの一辺方向の長さ内に含まれる表示ドット数がテープ印刷装置2のサーマルヘッドの印刷ドット数(800ドット)の偶数倍または偶数分の一倍であって且つ整数個となるように矩形枠が長さ調整されることが好ましい。
また、範囲指定のために用いる装置はマウスに限らず、例えば、トラックボール、ジョイスティック、タブレットやタッチパネル等の各種のポインティングデバイスやキーボードのカーソルキー等を用いることが可能である。また、本発明は、パソコンに限らず、携帯電話などのディスプレイ上で範囲指定を行うのに広く適用することが可能である。
なお、上述の実施の形態は、矩形枠で囲まれた範囲のテープ幅方向(ヘッド配置方向)に対応した縦横いずれかの一辺方向の長さ内に含まれる表示ドット数を調整するものであるが、矩形枠で囲まれた範囲のテープ長手方向(ヘッド配置方向と直交する方向)に対応した縦横いずれかの一辺方向の長さ内に含まれる表示ドット数を調整することによっても印刷品質を向上させることが可能である。ただし、上述の実施の形態のように、前記一辺方向が、ディスプレイ上において印刷ヘッドの配置方向に対応した方向であれば、指定範囲の前記一辺方向に含まれるドットと印刷ドットとが機械的にずれることがなく、より高品位の印刷を行うことができるという利点がある。
更には、矩形枠の縦横いずれか一辺方向のみでなく、縦横双方の長さに含まれるドット数を調整するものであっても良い。この様にすれば、カット紙や定型寸法に印刷を行う印刷装置において、画像全体をより一層高品位に印刷することが出来る。
また、上記実施の形態では、出力処理として印刷処理を行うものを取り上げたが、本願発明は印刷処理に限定されることなく、表示出力等の様々な出力処理にも適用可能である。
また、上述の実施の形態では、指定範囲は矩形でのみ指定されていたが、矩形に限らず、例えば、円形や多角形、星形やハート等のマーク形状で指定範囲が指定されるものであっても良い。
具体的に、円形で指定範囲が指定されるものを例に挙げて説明する。第12A図は、所望位置でのマウスボタン13aの押下操作によりディスプレイ11上に始点Sが設定され、さらにマウスボタン13aを押下したままマウス13を移動させるドラッグ操作によってマウスカーソル40を始点Sから右方向に現在点Cまで動かすことによって、ディスプレイ11に線分S−Cを半径として始点Sを中心とする円形枠47が表示されている状態を示している。ここでは、テープ縦置きなので、図面上において左右方向がテープ幅方向(ヘッド配置方向)に対応しており、これに垂直な上下方向がテープ長手方向に対応している。そして、円形枠47内には、左右方向に「ABC」という文字が配列されている。このとき、円形枠47の半径の長さは、ディスプレイ11上の60ドットに対応した長さであり、テープ幅方向及びテープ長手方向に占める円形枠47の寸法(円形枠を内接円とし、テープ幅方向及びテープ長手方向と平行な辺を有する矩形47aの寸法)は、120ドットに対応した長さとなる。
第12A図に示す状態においてキーボード12のシフトキーを押下すると、指定範囲長さ調整部33が機能して、円形枠47の半径の長さが自動的に調整される。具体的には、円形枠を内接円とする矩形48aの左右方向の長さが、800ドットの整数倍または整数分の一倍であって且つ整数個となり、しかも現在のドット数(120ドット)からの変更ドット数が最も少なくなるようなドット数、すなわち200ドットに対応した長さになるように半径の長さが100ドットに調整される。この状態を表したのが第12B図である。第12B図においては、第12A図の円形枠41が、中心Sからの距離が現在点Cよりも40ドット分離れた調整点B1までを半径とする円形枠48に変更されている。ただし、マウスカーソル40の位置は変更されることなく、その先端は現在点Cを指している。
第12B図に示すように円形枠48を内接円とする矩形48aの左右方向の長さがディスプレイ11上の200ドットに対応した長さのときに、円形枠48内に含まれる画像データ(本実施の形態では、「ABC」のような文字データもディスプレイ11に表示された画像データとして印刷が行われる)の印刷を行うと、幅200ドットの画像データが幅800ドットに拡大されることになり、ディスプレイ11に表示された画像データとテープ印刷装置2で印刷される画像データとのドット単位での関係付けが明瞭になる。そのため、本実施の形態によると、画像の拡大に伴う画質の劣化が生じることがなく、先の実施の形態と同様にテープ印刷装置2によって高品位の印刷テープ出力を得ることができる。
文字「ABC」の外方にある文字「CBA」等を円形枠内に含めるために、第12B図に示す状態からシフトキーを押下したままマウスカーソル40をさらに右側に移動させると、マウスカーソル40で指示された現在点Cから始点Sまでの長さを半径とする円形枠を内接円とする矩形の左右方向の長さがディスプレイ11上の300ドットに対応した長さを超えたときに、指定範囲長さ調整部33が上述した規則に基づいて当該矩形の左右方向の長さがディスプレイ11上の400ドットに対応した長さとなるように円形枠の半径長さを200ドットに自動的に調整する。第12C図はかかる自動調整が行われる位置からマウスカーソル40をさらに10ドット分右側に移動させたときの状態を示しており、第12B図の円形枠48が、始点Sと現在点Cよりも40ドット分右方向に離れた調整点B2までを半径とする円形枠49に変更されている。ただし、マウスカーソル40の位置は変更されることなく、その先端は現在点Cを指している。この場合も、円形枠49内に含まれる画像データの印刷を行うと、幅400ドットの画像データが幅800ドットに拡大されることになり、画像の拡大に伴う画質の劣化が生じることがなく、こちらも同様にテープ印刷装置2によって高品位の印刷テープ出力を得ることができる。
図示はしないが、同様にして、テープ縦置きの場合にマウスカーソル40をさらに右側に移動させたとき、ディスプレイ11に表示される円形枠は、マウスカーソル40の位置とは一致せず、ディスプレイ11上で円形枠を内接円とする矩形のテープ幅方向の寸法が800ドット、1600ドット、……(以下、800の整数倍)となるように円形枠の半径を調整して自動的に拡大される。
本実施の形態において、ディスプレイ11上での円形枠の(正確には、円形枠を内接円とする矩形の)テープ幅方向に対応した寸法が800ドットのときは、テープ印刷装置2の印刷ドット数と完全に一致するため、ディスプレイ11に表示された画像データのドットと印刷ドットとが1:1に対応することになり、非常に高品位の印刷テープ出力が得られる。また、ディスプレイ11上での前記矩形のテープ幅方向の寸法が1600ドットのときは、ディスプレイ11に表示された2つのドットがテープ印刷装置2の印刷ドットでは1ドットとして扱われるので整数分の一の縮小となって画質の劣化が生じにくい。
また、詳細な説明は省略するがテープ横置きの場合についても同様に処理がなされる。テープ横置きの場合は、円形枠を内接円とする矩形の上下方向の寸法が800ドットの整数倍または整数分の一倍であって且つ整数個となり、しかも現在のドット数からの変更ドット数が最も少なくなるようなドット数に対応した長さになるように、半径の長さが調整される。
尚、上述した実施の形態において、円形枠を指定する際に、始点Sからマウスカーソル40を右方向へ移動させる操作を行って半径を設定しているが、説明の便宜上右方向としただけであって、当然ながら操作方向は右方向のみに限定されない。始点Sから現在点Cまでの距離を半径として設定するように円形枠が指定されればよい。
尚、円形枠の場合には左右・上下の寸法および形状が同一になるため、単純に半径の長さ、すなわち始点Sから現在点Cまでの距離のみに注目して、円形枠の直径長さ(距離S−Cの2倍)が800ドットの整数倍または整数分の一倍であって且つ整数個となるように調整されるように制御しても良い。
更に、上記実施の形態では、円形枠の半径を調整する制御がなされているが、変形例として、テープ長手方向のサイズと、テープ幅方向のサイズとは独立して調整されるものであっても良い。すなわち、テープ幅方向のみ最適幅調整させ、テープ長手方向は自由に設定できる枠(楕円枠)としても良い。
また、上記説明では円形枠を例に挙げて説明したが、多角形、星形やハート等のマーク形状の枠で範囲指定される場合においても、そのワーク形状の枠が丁度収まる矩形を想定して、その矩形のテープ幅方向の寸法が800ドットの整数倍または整数分の一倍であって且つ整数個となり、しかも現在のドット数からの変更ドット数が最も少なくなるようなドット数に対応した長さになるように、寸法(最適幅)が調整される様にすれば同様に適用できる。
産業上の利用可能性
以上説明したように、本願発明によると、枠線で囲まれた範囲の幅方向及び長手方向の少なくとも一方向の長さが所定ドット数に対応した所定長さに印刷されるように印刷を行うに当たって、表示領域から範囲指定によりキャプチャーされた画像の前記一方向の表示ドット数が所定ドット数の整数倍または整数分の一倍であって且つ整数個となるように範囲長さの拡大或いは縮小が行われてから印刷制御が行われるので、印刷制御を行う際に指定範囲の前記一方向に含まれるドットと印刷ドットとの関係づけが明瞭となり、より高品位の印刷出力を得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施の形態のデータ描画装置が具現化されたパソコンおよびこれに接続されたテープ印刷装置の概略図である。
第2図は、本発明の一実施の形態にしたがった第1図のパソコンのブロック図である。
第3A図,第3B及び第3C図は、本発明の一実施の形態によりテープ縦置きの場合にディスプレイ上で矩形範囲の長さが調整される様子を描いた図である。
第4A図及び第4B図は、本発明の一実施の形態によりテープ横置きの場合にディスプレイ上で矩形範囲の長さが調整される様子を描いた図である。
第5図は、本発明の一実施の形態による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
第6図は、本発明の一実施の形態による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
第7図は、本発明の一実施の形態による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
第8図は、本発明の一実施の形態による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
第9図は、本発明の一実施の形態による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
第10図は、本発明の一実施の形態による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
第11図は、本発明の一実施の形態による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
第12A図,第12B図及び第12C図は、本発明の他の実施の形態において、ディスプレイ上で円形範囲の長さが調整される様子を描いた図である。
本発明は、表示装置の画面上の所望範囲を指定することが可能な範囲指定装置、範囲指定方法およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
背景技術
コンピュータディスプレイなどの表示装置の画面上で所望の位置に所望の大きさの矩形範囲を指定する場合、指定しようとする矩形範囲の対角にある2つの点を指示するのが一般的である。その場合、通常は、指定しようとする矩形範囲の1つの頂点に矢印形(→)のマウスカーソル(ポインタ)の先端を位置させた状態でマウスボタンを押下し、ボタンを押下したまま当該1点と対角位置にある頂点にマウスカーソルの先端を移動させてから(いわゆるドラッグ操作)マウスボタンを離す(リリース)という操作を行う。これにより、マウスボタンが押下およびリリースされたときにマウスカーソルの先端にあった2点を対角位置とする矩形範囲を指定することができる。
発明の開示
上述したようにして指定された矩形範囲に含まれる画像データは、任意のアプリケーションを用いて印刷可能である。しかしながら、上述したように指定された矩形範囲内にある画像データを例えば用意された用紙の幅に合わせた大きさに印刷させようとすると、画面に表示されたドットと印刷装置の印刷ドットとの対応付けが複雑になり、結果として得られる印刷物の印刷品質が劣化してしまうという問題が生じる。
本発明はかかる問題点に鑑みて成されたものであり、その目的は、表示領域内で選択された矩形範囲内に含まれる画像データを高品位に印刷することができる範囲指定装置、範囲指定方法およびそのためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することである。
上記目的を達成するために、本願発明の範囲指定装置では、所望する出力領域の幅方向長さ及び長手方向長さの少なくとも一方を設定可能な設定手段と、前記表示領域内の任意の位置を指示するポインタを、前記表示領域のに表示するためのポインタ表示制御手段と、前記ポインタ表示に基づいて前記表示領域内の所望の選択領域を指定可能な入力手段と、前記入力手段により指定された選択領域を、前記表示領域に認識可能に表示するための選択範囲表示制御手段と、ポインタより設定された選択領域の少なくとも幅方向及び長手方向のいずれか一方向の長さを検知する手段と、前記検知された長さと設定されている前記出力領域の長さとを比較し、前記出力領域の長さの整数倍若しくは整数分の1で整数となる長さの内で該検知された長さに最も近似する長さを算出する手段と、所定の入力を受けて、選択領域の幅方向及び長手方向の少なくとも一方向の長さを前記算出された寸法に変更する手段とを有し、指定された選択領域の少なくとも幅方向及び長手方向のいずれか一方向の長さ内に含まれる表示ドット数を長さ調整して当該選択範囲を変更するための指定範囲長さ調整手段とを備えている。
また、本願発明の範囲指定方法は、所望する出力領域の幅方向長さ及び長手方向長さの少なくとも一方を設定するステップと、前記表示領域内の任意の位置を指示するポインタによる表示に基づいて前記表示領域内の所望の選択領域を指定するステップと、前記ステップにより指定された選択領域を、前記表示領域に認識可能に表示するステップと、ポインタより設定された選択領域の少なくとも幅方向及び長手方向のいずれか一方向の長さを検知するステップと、前記検知された長さと設定されている前記出力領域の長さとを比較し、前記出力領域の長さの整数倍若しくは整数分の1で整数となる長さの内で該検知された長さに最も近似する長さを算出するステップと、所定の入力を受けて、選択領域の幅方向及び長手方向の少なくとも一方向の長さを前記算出された寸法に変更するステップとを備えている。
また、本願発明の記録媒体は、所望する出力領域の幅方向長さ及び長手方向長さの少なくとも一方を設定するステップと、前記表示領域内の任意の位置を指示するポインタによる表示に基づいて前記表示領域内の所望の選択領域を指定するステップと、前記ステップにより指定された選択領域を、前記表示領域に認識可能に表示するステップと、ポインタより設定された選択領域の少なくとも幅方向及び長手方向のいずれか一方向の長さを検知するステップと、前記検知された長さと設定されている前記出力領域の長さとを比較し、前記出力領域の長さの整数倍若しくは整数分の1で整数となる長さの内で該検知された長さに最も近似する長さを算出するステップと、所定の入力を受けて、選択領域の幅方向及び長手方向の少なくとも一方向の長さを前記算出された寸法に変更するステップとを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
なお、本発明において、「整数倍」とは、1倍、つまり表示ドット数が所定ドット数と等しい場合も含まれるものとする。また、前記所定の操作は、例えばシフトキーを押すなどの簡単なものでよく、複雑な操作が必要になることもない。
上記構成によると、枠線で囲まれた範囲の幅方向及び長手方向のいずれか一方向の長さ内に含まれる表示ドット数が所定ドット数の整数倍または整数分の一倍であって且つ整数個となるように前記範囲が長さ調整される。すなわち、所望ドット数と指定範囲内に含まれるドット数との関連づけが明瞭となり、出力される画像の品位を高く保つことが出来る。
これにより、前記一方向の長さが所定ドット数に対応した所定長さに出力されるように出力制御を行うに当たっては、表示領域から範囲指定によりキャプチャーされた画像の前記一方向の表示ドット数が所定ドット数の整数倍または整数分の一倍であって且つ整数個となるように範囲長さの拡大或いは縮小が行われてから出力制御を行うことが可能となる。具体的には、例えば、出力処理を印刷処理とし、所定ドット数を前記所定長さ内に含まれる印刷ヘッドのドット数に設定した場合、印刷制御を行う際に指定範囲の前記一方向に含まれるドットと印刷ドットとの関係づけが明瞭となり、より高品位の印刷出力を得ることができるようになる。
発明の実施するための最良の形態
以下、本発明の好適な一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
第1図は、本実施の形態に係る範囲指定装置が具現化されたパソコンおよびこれに接続されたテープ印刷装置の概略図である。第1図に示すパソコン1は、本体部10およびこれに接続されたディスプレイ11とキーボード12とマウス13とを有しており、ケーブル14を介してテープ印刷装置2と接続されている。パソコン1の本体部10内には、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、FDドライブ、CD−ROMドライブなどの各種装置が配置されている。パソコン1は、モデムなどの通信装置或いはLANなどを介してインターネットに接続可能であってよい。
本実施の形態において、ハードディスクには、例えばマイクロソフトウィンドウズ(商品名)などのGUIベースのOS(オペレーティングシステム)に加えて、ブラウザやワープロなどの各種汎用アプリケーションソフトウェアおよびテープ印刷装置2による印刷データを編集するための専用エディタソフトウェア(以下、「テープエディタ」という)が格納されている。さらに、ハードディスクには、ブラウザなどのアプリケーションを用いてディスプレイ11に表示されたデータのうちの範囲指定によって選択された任意の部分をテープエディタなどの別のアプリケーションに供給するためのアプリケーションソフトウェア(以下、「アシスタントソフト」という)が記憶されていてよい。
OSには、ブラウザなどの各種のアプリケーション上において矢印形のマウスカーソルをディスプレイ11に表示させるとともに、マウス13の動きに連動してマウスカーソルをディスプレイ11上の任意の位置に移動させ、マウスカーソルで指定された2点(始点と現在点(或いは終点))を対角位置とする矩形範囲に対応した枠線をディスプレイ11上に描画する機能が備えられている。
また、本実施の形態においては、マウス13を操作することによって矩形枠がディスプレイ11に表示されているときにキーボード12のシフトキーが押下されると、この矩形範囲の縦横いずれかの一辺方向の長さを調整するための指定範囲長さ調整ソフトウェアが、ハードディスクに記憶されている。指定範囲長さ調整ソフトウェアはマウス13の操作によって範囲指定状態となると自動的に起動して、上述した長さ調整を行う。この長さ調整の詳細については後述する。
ブラウザは、ハードディスク、FDおよびCD−ROMなどに記憶されたテキストデータおよび/または画像データのほか、インターネット上のWWWサーバからパソコン1に送られたテキストデータおよび/または画像データなどをディスプレイ11に表示することが可能である。ここで、テキストデータは、一例としてHTML(hypertext markup language)によって表示された文字列データであり、また、画像データは、HTML文書内にタグで貼り付けられたGIF、JPEG、BMPなどの様々な形式のデータである。
テープエディタは、ブラウザに表示されたデータの中から範囲指定後に画像キャプチャー(或いはコピー操作やアシスタントソフトのディスプレイ11内の表示領域へのドラッグ&ドロップ操作)によって取り込まれたテキストデータや画像データがディスプレイ11に表示されるように描画制御を行い、これらデータに対して自動編集および/またはユーザの操作により編集を施した後、テープ印刷装置2に装着されたテープ(用紙)に印刷しこれを所望の位置でカットするためのソフトウェアであり、ユーザはパソコン1を操作してテープに印刷するデータ内容やカット位置などをディスプレイ11を見ながら編集することができる。
アシスタントソフトは、いわばポータルアプリケーションとして、ブラウザからのデータの取り込みおよびテープエディタへの供給を実現するものであって、比較的小型で軽量のアプリケーションである。そのため、常駐させていても、システムリソースの消費量が少なく、安定動作に寄与する。本実施の形態では、アシスタントソフトのディスプレイ11の表示領域へのドラッグ&ドロップ操作、画面キャプチャー操作およびコピー操作のいずれかによって、ブラウザに表示されたデータが自動的にテープエディタに供給されてよい。
テープ印刷装置2は、ロール状に巻回された印刷媒体としてのテープおよびインクリボンカセットを内部に収納することが可能であり、インクリボンに担持されたインクをサーマルヘッドでテープの表面に熱転写することで所望の文字や画像を印刷することができるようになっている。本実施の形態では、サーマルヘッドは800個の発熱素子が1次元的に配列されたものであり、その長さはテープの全幅にほぼ一致している。
テープおよびインクリボンカセットは、カバーオープンボタン17の押下によりカバー16が開くことにより所定位置にセット可能となる。また、テープ印刷装置2の筐体表面には、電源スイッチ18、テープ印刷装置2の種々の状態を点灯、点滅などで表示するLED19、テープ出口20が設けられている。なお、テープ印刷装置2は、第1図のように縦置きではなく横置きにすることも可能である。
次に、本実施の形態による範囲指定装置であるパソコン1の具体的な構成について、第2図を参照して説明する。第2図は本実施の形態にしたがった第1図のパソコンのブロック図である。
本実施の形態では、第2図に示すように、パソコン1の本体部10内には、OSおよびその他のソフトウェアが組み込まれることによって、入力制御部22、判断部23、描画制御部24、印刷制御部25、テープ配向記憶部26、モード記憶部27、基準位置記憶部28、選択枠記憶部29が構成されている。また、描画制御部24は、枠線表示制御部31と、カーソル表示制御部32と、指定範囲長さ調整部33と、記憶部34とを具備している。本体部10内の各部は、CPUやRAM、ROM、ハードディスクなどのハードウェアと、OSなどのソフトウェアとの組合せによって実現されている。
入力制御部22は、キーボード12からの入力信号を受信するとともに、マウス13からの入力信号、具体的には、左右のいずれか設定された側のマウスボタン(本実施の形態では左ボタン13a)の押下およびそのリリース信号と、マウスボールの回転に伴うマウス移動信号を受信する。判断部23は、入力制御部22、モード記憶部27、基準位置記憶部28および選択枠記憶部29からデータを受け取って後述するような様々な判断を行う。描画制御部24は、入力制御部22および判断部23などからデータを受け取って、ディスプレイ11への描画内容を制御する。
描画制御部24の枠線表示制御部31は、マウスカーソルの動きに伴って、矩形の枠線をディスプレイ11上に描画するための制御を行う。カーソル表示制御部32は、マウス13の動きに連動してマウスカーソルをディスプレイ11上で移動させるための制御を行う。また、記憶部34は、描画制御部24での制御に必要なデータを一時的に記憶する。
指定範囲長さ調整部33は、マウス13を操作することによって矩形枠がディスプレイ11に表示されているときにキーボード12のシフトキーが押下されたことが入力制御部22から通知されると、この矩形範囲の縦横いずれかの一辺方向の長さを調整する。具体的には、ディスプレイ11上において矩形範囲の前記一辺方向の長さ内に含まれる表示ドット数が所定ドット数(本実施の形態では、テープ印刷装置2に使用されるテープの最大印刷幅(例えば700mm)に対応したサーマルヘッドのドット数、すなわち、800ドット)の整数倍(例えば、1600ドット、2400ドット)または整数分の一倍であって且つ整数個(例えば、400ドット、200ドット、100ドット)となるように、指定された矩形範囲の前記一辺方向の長さが調整される。
なお、調整後に矩形範囲の前記一辺方向の長さ内に含まれる表示ドット数を所定ドット数の何倍にするかは、長さ調整される前の表示ドット数から増加若しくは減少させられる表示ドット数がより少なくてすむ倍率であって調整後の表示ドット数が整数個となるように決定される。
また、前記一辺方向が矩形範囲の縦横いずれかであるかは、テープに対する文字の印刷の向きがどのように設定されているか、具体的にはテープ印刷装置2で印刷される文字がテープ幅方向に沿って配列されるか(テープ縦置き)或いはテープ印刷装置2で印刷される文字がテープ長手方向に沿って配列されるか(テープ横置き)によって決定され、テープ縦置きの場合にはディスプレイ11上における左右方向(文字の配列方向(テープ幅方向(ヘッド配置方向)に対応する))が前記一辺方向とされ、テープ横置きの場合にはディスプレイ11上における上下方向(文字の配列方向と直交する方向(テープ幅方向(ヘッド配置方向)に対応する))が前記一辺方向とされる。
印刷制御部25は、描画制御部24からデータを受け取って、テープ印刷装置2を用いてテープエディタのデータ内容を印刷するための制御を行う。テープ配向記憶部26は、テープへの文字の印刷の仕様としてテープ縦置きまたはテープ横置きのいずれが設定されているかを記憶する。テープ配向記憶部26の記憶内容は、ユーザがキーボード12またはマウス13を操作することによって変更可能である。モード記憶部27は、パソコン1が範囲指定状態であるか、さらに範囲指定状態となっているときに、始点指定モードであるか、或いは、終点指定モードであるかを記憶する。なお、本実施の形態では、マウス13の左ボタン13aが押下された位置を矩形範囲の始点に設定し、しかる後に押下された左ボタン13aがリリースされた位置を矩形範囲の終点(始点の対角点)に設定するようにしている。
基準位置記憶部28は、指定範囲の基準点として矩形の対角2点の座標位置を記憶する。選択枠記憶部29は、範囲指定操作によってディスプレイ11に表示される選択枠上にある表示ドットの座標位置を記憶する。選択枠記憶部29に記憶された選択枠の位置は、指定範囲長さ調整部33での長さ調整結果に応じて書き換えられる。
次に、本実施の形態により矩形範囲を指定する場合の例について、第3A図〜第3C図および第4A図〜第4C図を参照して説明する。第3A図〜第3C図は、テープ縦置きの場合に本実施の形態によりディスプレイ上で矩形範囲の長さが調整される様子を描いた図である。また、第4A図〜第4C図は、テープ横置きの場合に本実施の形態によりディスプレイ上で矩形範囲の長さが調整される様子を描いた図である。
尚、本実施の形態では説明上の便宜上、調整されるドットサイズの範囲を200,400,800及び1600に限定して説明している。当然ながら、本発明は後述する実施の形態のみに限定されるものではない。
まず、テープ縦置きの場合について説明する。第3A図は、所望位置でのマウスボタン13aの押下操作によりディスプレイ11上に始点Sが設定され、さらにマウスボタン13aを押下したままマウス13を移動させるドラッグ操作によってマウスカーソル40を始点Sから右下方向に現在点Cまで動かすことによってディスプレイ11に矩形枠41が表示されている状態を示している。ここでは、テープ縦置きなので、図面上において左右方向がテープ幅方向(ヘッド配置方向)に対応しており、これに垂直な上下方向がテープ長手方向に対応している。そして、矩形枠41内には、左右方向に「ABC」という文字が配列されている。このとき、矩形枠41の左右方向の長さは、ディスプレイ11上の90ドットに対応した長さである。
第3A図に示す状態においてキーボード12のシフトキーを押下すると、指定範囲長さ調整部33が機能して、矩形枠41の左右方向の長さが自動的に調整される。具体的には、矩形枠41の左右方向の長さが、800ドットの整数倍または整数分の一倍であって且つ整数個となり、しかも現在のドット数(90ドット)からの変更ドット数が最も少なくなるようなドット数、すなわち200ドット(調整ドット数の下限)に対応した長さに調整される。この状態を表したのが第3B図である。第3B図においては、第3A図の矩形枠41が、始点Sと現在点Cよりも110ドット分右方向に離れた調整点A1とを対角とする矩形枠42に変更されている。ただし、マウスカーソル40の位置は変更されることなく、その先端は現在点Cを指している。
第3B図に示すように矩形枠42の左右方向の長さがディスプレイ11上の200ドットに対応した長さのときに矩形枠42内に含まれる画像データ(本実施の形態では、「ABC」のような文字データもディスプレイ11に表示された画像データとして印刷が行われる)の印刷を行うと、幅200ドットの画像データが幅800ドットに拡大されることになり、ディスプレイ11に表示された画像データとテープ印刷装置2で印刷される画像データとのドット単位での関係付けが明瞭になる。そのため、本実施の形態によると、画像の拡大に伴う画質の劣化が生じることがなく、テープ印刷装置2によって高品位の印刷テープ出力を得ることができる。
文字「ABC」の右方にある文字「CBA」を矩形枠内に含めるために、第3B図に示す状態からシフトキーを押下したままマウスカーソル40をさらに右側に移動させると、マウスカーソル40で指示された現在点Cと始点Sとを対角とする矩形枠の左右方向の長さがディスプレイ11上の300ドットに対応した長さを超えたときに、指定範囲長さ調整部33が上述した規則に基づいて当該矩形枠の左右方向の長さをディスプレイ11上の400ドットに対応した長さに自動的に調整する。第3C図はかかる自動調整が行われる位置からマウスカーソル40をさらに20ドット分右側に移動させたときの状態を示しており、第3B図の矩形枠42が、始点Sと現在点Cよりも80ドット分右方向に離れた調整点A2とを対角とする矩形枠43に変更されている。ただし、マウスカーソル40の位置は変更されることなく、その先端は現在点Cを指している。この場合も、矩形枠43内に含まれる画像データの印刷を行うと、幅400ドットの画像データが幅800ドットに拡大されることになり、画像の拡大に伴う画質の劣化が生じることがなく、テープ印刷装置2によって高品位の印刷テープ出力を得ることができる。
続いて、テープ横置きの場合について説明する。第4A図は、所望位置でのマウスボタン13aの押下操作によりディスプレイ11上に始点Sが設定され、さらにマウスボタン13aを押下したままマウス13を移動させるドラッグ操作によってマウスカーソル40を始点Sから右下方向に現在点C(始点Sから下方に90ドット分離れた位置)まで動かした状態で、シフトキーを押下した後の状態を示している。ここでは、テープ横置きなので、図面上において左右方向がテープ長手方向に対応しており、これに垂直な上下方向がテープ幅方向(ヘッド配置方向)に対応している。
シフトキーを押下すると、指定範囲長さ調整部33が機能して、始点Sと現在点Cとを対角とする矩形枠の上下方向の長さが自動的に調整される。具体的には、当該矩形枠の上下方向の長さが、上述した規則に基づいて200ドットに対応した長さに調整される。そのため、第4A図においては、始点Sと現在点Cよりも110ドット分下方向に離れた調整点A1とを対角とする矩形枠45が描かれている。この場合もマウスカーソル40の位置は変更されることなく、その先端は現在点Cを指している。矩形枠45内には、テープ長手方向に「ABC」という文字が配列されている。この場合も、矩形枠45内に含まれる画像データの印刷を行うと、幅200ドットの画像データが幅800ドットに拡大されることになり、画像の拡大に伴う画質の劣化が生じることがなく、テープ印刷装置2によって高品位の印刷テープ出力を得ることができる。
文字「ABC」の下方にある文字「CBA」を矩形枠内に含めるために、第4A図に示す状態からシフトキーを押下したままマウスカーソル40をさらに下側に移動させると、マウスカーソル40で指示された現在点Cと始点Sとを対角とする矩形枠の上下方向の長さがディスプレイ11上の300ドットに対応した長さを超えたときに、指定範囲長さ調整部33が上述した規則に基づいて当該矩形枠の上下方向の長さをディスプレイ11上の400ドットに対応した長さに自動的に調整する。第4B図はかかる自動調整が行われる位置からマウスカーソル40をさらに20ドット分下側に移動させたときの状態を示しており、第4A図の矩形枠45が、始点Sと現在点Cよりも80ドット分下方向に離れた調整点A2とを対角とする矩形枠46に変更されている。ただし、マウスカーソル40の位置は変更されることなく、その先端は現在点Cを指している。この場合も、矩形枠46内に含まれる画像データの印刷を行うと、幅400ドットの画像データが幅800ドットに拡大されることになり、テープ印刷装置2によって高品位の印刷テープ出力を得ることができる。
同様にして、テープ縦置きの場合にマウスカーソル40をさらに右側に移動させたとき、および、テープ横置きの場合にマウスカーソル40をさらに下側に移動させたとき、ディスプレイ11に表示される矩形枠は、マウスカーソル40の位置とは一致せず、ディスプレイ11上で始点Sからテープ幅方向に対応した方向への現在点Cの距離が800ドット、1600ドット、……(以下、800の整数倍)となるように自動的に拡大される。
本実施の形態において、ディスプレイ11上での矩形枠のテープ幅方向に対応した方向への距離が800ドットのときは、テープ印刷装置2の印刷ドット数と完全に一致するため、ディスプレイ11に表示された画像データのドットと印刷ドットとが1:1に対応することになり、非常に高品位の印刷テープ出力が得られる。また、ディスプレイ11上での矩形枠のテープ幅方向に対応した方向への距離が1600ドットのときは、ディスプレイ11に表示された2つのドットがテープ印刷装置2の印刷ドットでは1ドットとして扱われるので整数分の一の縮小となって画質の劣化が生じにくい。
次に、本実施の形態による具体的な範囲指定手順について、第5図〜第11図をさらに参照して説明する。第5図〜第11図は、本実施の形態による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
まず、第5図のステップS1において、予めモード記憶部27が範囲指定状態の始点指定モードとされ、始点が未指定状態とされる。
次に、ステップS2において、マウス13の左ボタン13aが押下されたかどうかが判断部23で判断される。左ボタン13aが押下されたと判断されると(S2:YES)、ステップS3に進む。ステップS3では、第6図に示す左ボタン押下処理が行われる。第6図のステップS31では、左ボタン13aの押下点を第1の基準点(始点)として設定し、その位置を基準位置記憶部28に記憶させる。そして、ステップS32において、モード記憶部27を終点指定モードとしてから左ボタン押下処理を終了させる。
また、ステップS2で左ボタン13aが押下されなかったと判断されると(S2:NO)、ステップS4に進む。ステップS4では、左ボタン13aがリリースされたかどうかが判断部23で判断される。左ボタン13aがリリースされたと判断されると(S4:YES)、ステップS5に進む。ステップS5では、第7図に示す左ボタンリリース処理が行われる。第7図のステップS51では、モード記憶部27が終点指定モードになっているかどうかが判断部23で判断される。終点指定モードになっていなければ(S51:NO)、第7図の左ボタンリリース処理を終了し、終点指定モードになっていれば(S51:YES)、ステップS52に進む。
ステップS52では、左ボタン13aがリリースされた位置が基準位置記憶部28に記憶された始点の位置と同じ位置であるかどうかが判断部23で判断される。その結果、同じ位置であると判断されると(S52:YES)、第7図の左ボタンリリース処理を終了し、違う位置であると判断されると(S52:NO)、マウス13のドラッグ操作が行われていることになり、ステップS53に進む。ステップS53では、以下に説明する手順で調整された矩形枠において始点Sの対角にある位置を第2の基準点(終点)として設定し、その位置を基準位置記憶部28に記憶させる。そして、ステップS54において、範囲指定が終了した旨をモード記憶部27に記憶させてから左ボタンリリース処理を終了させる。
また、ステップS4で左ボタン13aがリリースされなかったと判断されると(S4:NO)、ステップS6に進む。ステップS6では、マウス13が移動したかどうかが判断部23で判断される。マウス13が移動したと判断されると(S6:YES)、ステップS7に進む。ステップS7では、第8図に示すマウス移動処理が行われる。第8図のステップS71では、モード記憶部27が終点指定モードになっているかどうかがモード記憶部27の記憶内容を参照して判断部23で判断される。終点指定モードになっていなければ(S71:NO)、未だ始点が設定されていないことになるので、マウス移動処理を終了させる。一方、終点指定モードになっていれば(S71:YES)、ステップS72に進む。
ステップS72では、選択枠記憶部29に記憶されていた選択枠の内容を判断部23の命令により消去する。次に、ステップS73で、始点と現在のマウスカーソル先端位置とを対角とする矩形枠を描画制御部24の枠線表示制御部31で描画しディスプレイ11に表示させ、さらに、マウス13の移動方向および距離に合わせて、マウスカーソルのディスプレイ11上での位置がカーソル表示制御部32によって変更される。そして、ステップS74で、この矩形枠の位置を選択枠記憶部29に記憶させてからマウス移動処理を終了させる。
第5図に戻って、ステップS6においてマウス13が移動しなかったと判断された場合(S6:NO)、ステップS8に進む。ステップS8では、キーボード12のシフト(SHIFT)キーが押下されたかどうかが判断部23で判断される。シフトキーが押下されたと判断されると(S8:YES)、ステップS9に進む。ステップS9では、第9図に示すシフト押下処理が行われる。第9図のステップS91では、モード記憶部27が終点指定モードになっているかどうかが判断部23で判断される。終点指定モードになっていなければ(S91:NO)、第9図のシフト押下処理を終了し、終点指定モードになっていれば(S91:YES)、ステップS92に進む。
ステップS92では、現在の設定がテープ縦置きまたはテープ横置きのいずれになっているかが、テープ配向記憶部26の記憶内容に基づいて判断部23で判断される。テープ横置きの場合には(S92:YES)、第10図に示す縦幅調整処理が行われるステップS93に進む。一方、テープ縦置きの場合には(S92:NO)、第11図に示す横幅調整処理が行われるステップS94に進む。
第10図の縦幅調整処理では、最初にステップS931において、マウスカーソルの先端の現在点と始点との上下位置関係が指定範囲長さ調整部33において判断される。その結果、現在点が始点よりも下にあると判断された場合には(S931:YES)、ステップS932に進んで矩形枠の伸長方向が始点を基準として下方向である旨が記憶部34に記憶される。一方、現在点が始点よりも上にあると判断された場合には(S931:NO)、ステップS933に進んで矩形枠の伸長方向が始点を基準として上方向である旨が記憶部34に記憶される。
次に、ステップS934では、矩形枠の長さ調整をするに当たって調整後の長さに対応するドット数の最適幅候補をドット数の小さい順に表すパラメータNを1に設定し、ステップS935に進む。ここで、ドット数の最適幅候補は、テープ印刷装置2のサーマルヘッドの印刷ドット数に合わせて記憶部34に記憶されていてよく、例えば本実施の形態のようにサーマルヘッドの印刷ドット数が800ドットの場合には、最適幅候補として200ドット、400ドット、800ドット、1600ドットの4種類程度が記憶されていてよい。
また、取り込む画像が表示されている表示領域(画像が表示されているウィンドウのサイズ、ディスプレー11の最大表示領域、若しくは取り込み予定の画像自体の最大寸法)を矩形枠が外れない範囲に最適幅が選択されるように、状況に合わせて最適幅候補が設定される様に制御されるとより好ましい。尚、上述の表示領域を矩形枠が越えないようにする制御は、この段階でなく、マウス13の左ボタン13aの押下操作があった際になされているものでもよい。
そして、ステップS935では、パラメータNが記憶部34に記憶された最適幅候補の数以下であるかどうかが判断される。その結果、現在のパラメータNの値が最適幅候補の数以下であれば(S935:YES)、ステップS936に進む。一方、現在のパラメータNの値が最適幅候補の数を超えていれば(S935:NO)、ステップS940に進む。
ステップS936では、指定範囲長さ調整部33において、現在のパラメータNに係るドット数(例えば200)とパラメータN+1に係るドット数(例えば400)の平均値Wが算出される。上述のように最適幅候補として200ドット、400ドット、800ドットの3種類が記憶されている場合、パラメータN=1、2に対して平均値Wはそれぞれ300、600となる。
続いて、ステップS937では、始点と現在点とを対角とする矩形枠のディスプレイ11上での上下方向の長さがステップS936で求めた平均値W未満であるかどうかが指定範囲長さ調整部33によって判断される。その結果、矩形枠の上下方向の長さが平均値W以上であれば(S937:NO)、ステップS938に進み、パラメータNが1だけインクリメントされてからステップS935へと戻る。一方、矩形枠の上下方向の長さが平均値W未満であれば(S937:YES)、ステップS939に進む。
ステップS939では、始点から伸長方向にパラメータNに係るドット数だけ離れた位置が調整点の上下方向(Y方向)位置として設定され、その内容に基づいて選択枠記憶部29の記憶内容が書き換えられる。これに伴って描画制御部31の枠線表示制御部31での制御が行われ、ディスプレイ11に表示される選択された矩形枠が上下方向に拡大或いは縮小される。ただし、カーソル表示制御部32によるマウスカーソルの位置変更は行われないので、マウスカーソルの位置は現在点のままに維持される。
また、ステップS940では、始点から伸長方向に最大パラメータN(本実施の形態では「3」)に係るドット数(本実施の形態では800ドット)だけ離れた位置が調整点の上下方向(Y方向)位置として設定され、その内容に基づいて選択枠記憶部29の記憶内容が書き換えられる。これに伴って描画制御部31の枠線表示制御部31での制御が行われ、ディスプレイ11に表示される選択された矩形枠が上下方向に拡大或いは縮小される。この場合もカーソル表示制御部32によるマウスカーソルの位置変更は行われないので、マウスカーソルの位置は現在点のままに維持される。
一方、第11図の横幅調整処理では、最初にステップS941において、マウスカーソルの先端の現在点と始点との左右位置関係が指定範囲長さ調整部33において判断される。その結果、現在点が始点よりも右にあると判断された場合には(S941:YES)、ステップS942に進んで矩形枠の伸長方向が始点を基準として右方向である旨が記憶部34に記憶される。一方、現在点が始点よりも左にあると判断された場合には(S941:NO)、ステップS943に進んで矩形枠の伸長方向が始点を基準として左方向である旨が記憶部34に記憶される。
次に、ステップS944では、上述のパラメータNを1に設定し、ステップS945に進む。そして、ステップS945では、現在のパラメータNの値が記憶部34に記憶された最適幅候補の数以下であるかどうかが判断される。その結果、現在のパラメータNの値が最適幅候補の数以下であれば(S945:YES)、ステップS946に進む。一方、現在のパラメータNの値が最適幅候補の数を超えていれば(S945:NO)、ステップS950に進む。
ステップS946では、指定範囲長さ調整部33において、現在のパラメータNに係るドット数とパラメータN+1に係るドット数の平均値Wが算出される。続いて、ステップS947では、始点と現在点とを対角とする矩形枠のディスプレイ11上での左右方向の長さがステップS946で求めた平均値W未満であるかどうかが指定範囲長さ調整部33によって判断される。その結果、矩形枠の左右方向の長さが平均値W以上であれば(S947:NO)、ステップS948に進み、パラメータNが1だけインクリメントされてからステップS945へと戻る。一方、矩形枠の左右方向の長さが平均値W未満であれば(S947:YES)、ステップS949に進む。
ステップS949では、始点から伸長方向にパラメータNに係るドット数だけ離れた位置が調整点の左右方向(X方向)位置として設定され、その内容に基づいて選択枠記憶部29の記憶内容が書き換えられる。これに伴って描画制御部31の枠線表示制御部31での制御が行われ、ディスプレイ11に表示される選択された矩形枠が左右方向に拡大或いは縮小される。ただし、カーソル表示制御部32によるマウスカーソルの位置変更は行われないので、マウスカーソルの位置は現在点のままに維持される。
また、ステップS950では、始点から伸長方向に最大パラメータNに係るドット数(本実施の形態では800ドット)だけ離れた位置が調整点の左右方向(X方向)位置として設定され、その内容に基づいて選択枠記憶部29の記憶内容が書き換えられる。これに伴って描画制御部31の枠線表示制御部31での制御が行われ、ディスプレイ11に表示される選択された矩形枠が左右方向に拡大或いは縮小される。この場合もカーソル表示制御部32によるマウスカーソルの位置変更は行われないので、マウスカーソルの位置は現在点のままに維持される。
上述したようにステップS93およびS94の縦幅調整処理または横幅調整処理が終了すると、第5図に戻って、ステップS10においてモード記憶部27が範囲指定終了を指示しているかどうかが判断部23で判断される。また、ステップS8においてシフトキーが押下されなかったと判断された場合も(S8:NO)、同様にステップS10に進む。
ステップS10においてモード記憶部27が範囲指定終了を指示していないと判断されると(S10:NO)、ステップS2に戻って同様の処理が繰り返される。一方、モード記憶部27が範囲指定終了を指示していると判断されると(S10:YES)、本実施の形態による範囲指定処理を終了し、画面キャプチャーが設定されていれば指定範囲のデータをテープエディタに供給する。その後、ユーザがテープエディタを操作することにより、或いは、指定範囲のデータがテープエディタに供給されることに伴い自動的に印刷制御部25がアクティブとなる。
印刷制御部25は、上述の手順によって矩形枠で囲まれた範囲のディスプレイ11上でテープ幅方向に対応した方向(テープ横置きの場合は上下方向、テープ縦置きの場合は左右方向)の長さが、テープ印刷装置2のサーマルヘッドの印刷ドット数(800ドット)に対応した長さで印刷されるように当該矩形枠内にある画像データの印刷制御を行う。これにより、矩形枠内にあったデータがテープ印刷装置2によって高品位で印刷される。
以上説明したフローを具体的な例に当てはめて説明する。例えば、第3A図〜第3C図で説明したテープ縦置きの場合、最初に矩形範囲の始点Sとすべき位置にマウスカーソル40の先端を移動させるので、ステップS2からS4およびS6を経てS7のマウス移動処理へと進む。そして、ステップS71で始点指定モードとなっているためにマウス移動処理を終了させてステップS10からステップS2へと戻る。
そして、ユーザが矩形範囲の始点Sとすべき位置においてマウス13の左ボタン13aを押下すると、ステップS2からステップS3(ステップS3中においては、S31、S32の各ステップが実行される。)へと進んで、押下点が始点Sとして設定され且つ終点指定モードとされてからステップS10を経てステップS2に戻る。
次に左ボタン13aが押下されたままの状態でマウス13が移動させられるので、ステップS2からS4、S6、S7(ステップS7中においては、S71、S72、S73、S74の各ステップが実行される。)へと進んで、始点Sと現在のマウスカーソル40の先端位置Cとを対角とする矩形枠41が描画および記憶される。
そして、ユーザがシフトキーを押下すると、ステップS2からS4、S6、S8、S9(ステップS9中においては、S91、S92、S94の各ステップが実行される。)へと進んで、横幅調整処理において矩形枠の左右方向の長さが上述した規則に基づいて調整される。すると、調整後の矩形枠42、43がディスプレイ11に描画される。
このとき、ユーザがマウス13の左ボタン13aをリリースすると、ステップS2からステップS4、S5(ステップS5中においては、S51、S52、S53、S54の各ステップが実行される。)へと進んで、調整された矩形枠において始点Sの対角にある位置が終点として設定され、ステップS10で範囲指定終了と判断されて一連の範囲指定プロセスが終了する。
以上説明したように、本実施の形態によると、矩形枠で囲まれた範囲の縦横いずれかの一辺方向の長さ内に含まれる表示ドット数がテープ印刷装置2のサーマルヘッドの印刷ドット数(800ドット)の整数倍または整数分の一倍であって且つ整数個となるように矩形枠が長さ調整され、さらに、前記一辺方向の長さが800ドットに対応した長さに印刷されるように矩形枠42、43の印刷制御が行われる。従って、印刷制御を行う際に矩形枠42、43の前記一辺方向に含まれるドットと印刷ドットとの関係づけが明瞭となり、より高品位の印刷出力を得ることができるようになる。また、シフトキーを押下するだけで矩形枠の長さ調整が行われるので、複雑な操作が必要になることもない。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、様々な変更を行うことが可能なものである。例えば、上述の実施の形態では最適幅候補のドット数の平均値を比較対象として用いることによって矩形枠の長さ調整を行ったが、例えば最適幅候補のドット数そのものを比較対象として用いて矩形枠の長さ調整を行ってもよい。また、上述の実施の形態では、白黒印刷或いは単色印刷の重ね合わせによるカラー印刷を想定したものであったが、ディスプレイ上の1ドットを例えば2×2の4ドットのディザマトリックスを用いてディザリングすることによってカラー印刷を行う場合には、ディザマトリックスの大きさを考慮することが好ましい。つまり、ディザマトリックスが2×2の4ドットの場合には、矩形枠で囲まれた範囲の縦横いずれかの一辺方向の長さ内に含まれる表示ドット数がテープ印刷装置2のサーマルヘッドの印刷ドット数(800ドット)の偶数倍または偶数分の一倍であって且つ整数個となるように矩形枠が長さ調整されることが好ましい。
また、範囲指定のために用いる装置はマウスに限らず、例えば、トラックボール、ジョイスティック、タブレットやタッチパネル等の各種のポインティングデバイスやキーボードのカーソルキー等を用いることが可能である。また、本発明は、パソコンに限らず、携帯電話などのディスプレイ上で範囲指定を行うのに広く適用することが可能である。
なお、上述の実施の形態は、矩形枠で囲まれた範囲のテープ幅方向(ヘッド配置方向)に対応した縦横いずれかの一辺方向の長さ内に含まれる表示ドット数を調整するものであるが、矩形枠で囲まれた範囲のテープ長手方向(ヘッド配置方向と直交する方向)に対応した縦横いずれかの一辺方向の長さ内に含まれる表示ドット数を調整することによっても印刷品質を向上させることが可能である。ただし、上述の実施の形態のように、前記一辺方向が、ディスプレイ上において印刷ヘッドの配置方向に対応した方向であれば、指定範囲の前記一辺方向に含まれるドットと印刷ドットとが機械的にずれることがなく、より高品位の印刷を行うことができるという利点がある。
更には、矩形枠の縦横いずれか一辺方向のみでなく、縦横双方の長さに含まれるドット数を調整するものであっても良い。この様にすれば、カット紙や定型寸法に印刷を行う印刷装置において、画像全体をより一層高品位に印刷することが出来る。
また、上記実施の形態では、出力処理として印刷処理を行うものを取り上げたが、本願発明は印刷処理に限定されることなく、表示出力等の様々な出力処理にも適用可能である。
また、上述の実施の形態では、指定範囲は矩形でのみ指定されていたが、矩形に限らず、例えば、円形や多角形、星形やハート等のマーク形状で指定範囲が指定されるものであっても良い。
具体的に、円形で指定範囲が指定されるものを例に挙げて説明する。第12A図は、所望位置でのマウスボタン13aの押下操作によりディスプレイ11上に始点Sが設定され、さらにマウスボタン13aを押下したままマウス13を移動させるドラッグ操作によってマウスカーソル40を始点Sから右方向に現在点Cまで動かすことによって、ディスプレイ11に線分S−Cを半径として始点Sを中心とする円形枠47が表示されている状態を示している。ここでは、テープ縦置きなので、図面上において左右方向がテープ幅方向(ヘッド配置方向)に対応しており、これに垂直な上下方向がテープ長手方向に対応している。そして、円形枠47内には、左右方向に「ABC」という文字が配列されている。このとき、円形枠47の半径の長さは、ディスプレイ11上の60ドットに対応した長さであり、テープ幅方向及びテープ長手方向に占める円形枠47の寸法(円形枠を内接円とし、テープ幅方向及びテープ長手方向と平行な辺を有する矩形47aの寸法)は、120ドットに対応した長さとなる。
第12A図に示す状態においてキーボード12のシフトキーを押下すると、指定範囲長さ調整部33が機能して、円形枠47の半径の長さが自動的に調整される。具体的には、円形枠を内接円とする矩形48aの左右方向の長さが、800ドットの整数倍または整数分の一倍であって且つ整数個となり、しかも現在のドット数(120ドット)からの変更ドット数が最も少なくなるようなドット数、すなわち200ドットに対応した長さになるように半径の長さが100ドットに調整される。この状態を表したのが第12B図である。第12B図においては、第12A図の円形枠41が、中心Sからの距離が現在点Cよりも40ドット分離れた調整点B1までを半径とする円形枠48に変更されている。ただし、マウスカーソル40の位置は変更されることなく、その先端は現在点Cを指している。
第12B図に示すように円形枠48を内接円とする矩形48aの左右方向の長さがディスプレイ11上の200ドットに対応した長さのときに、円形枠48内に含まれる画像データ(本実施の形態では、「ABC」のような文字データもディスプレイ11に表示された画像データとして印刷が行われる)の印刷を行うと、幅200ドットの画像データが幅800ドットに拡大されることになり、ディスプレイ11に表示された画像データとテープ印刷装置2で印刷される画像データとのドット単位での関係付けが明瞭になる。そのため、本実施の形態によると、画像の拡大に伴う画質の劣化が生じることがなく、先の実施の形態と同様にテープ印刷装置2によって高品位の印刷テープ出力を得ることができる。
文字「ABC」の外方にある文字「CBA」等を円形枠内に含めるために、第12B図に示す状態からシフトキーを押下したままマウスカーソル40をさらに右側に移動させると、マウスカーソル40で指示された現在点Cから始点Sまでの長さを半径とする円形枠を内接円とする矩形の左右方向の長さがディスプレイ11上の300ドットに対応した長さを超えたときに、指定範囲長さ調整部33が上述した規則に基づいて当該矩形の左右方向の長さがディスプレイ11上の400ドットに対応した長さとなるように円形枠の半径長さを200ドットに自動的に調整する。第12C図はかかる自動調整が行われる位置からマウスカーソル40をさらに10ドット分右側に移動させたときの状態を示しており、第12B図の円形枠48が、始点Sと現在点Cよりも40ドット分右方向に離れた調整点B2までを半径とする円形枠49に変更されている。ただし、マウスカーソル40の位置は変更されることなく、その先端は現在点Cを指している。この場合も、円形枠49内に含まれる画像データの印刷を行うと、幅400ドットの画像データが幅800ドットに拡大されることになり、画像の拡大に伴う画質の劣化が生じることがなく、こちらも同様にテープ印刷装置2によって高品位の印刷テープ出力を得ることができる。
図示はしないが、同様にして、テープ縦置きの場合にマウスカーソル40をさらに右側に移動させたとき、ディスプレイ11に表示される円形枠は、マウスカーソル40の位置とは一致せず、ディスプレイ11上で円形枠を内接円とする矩形のテープ幅方向の寸法が800ドット、1600ドット、……(以下、800の整数倍)となるように円形枠の半径を調整して自動的に拡大される。
本実施の形態において、ディスプレイ11上での円形枠の(正確には、円形枠を内接円とする矩形の)テープ幅方向に対応した寸法が800ドットのときは、テープ印刷装置2の印刷ドット数と完全に一致するため、ディスプレイ11に表示された画像データのドットと印刷ドットとが1:1に対応することになり、非常に高品位の印刷テープ出力が得られる。また、ディスプレイ11上での前記矩形のテープ幅方向の寸法が1600ドットのときは、ディスプレイ11に表示された2つのドットがテープ印刷装置2の印刷ドットでは1ドットとして扱われるので整数分の一の縮小となって画質の劣化が生じにくい。
また、詳細な説明は省略するがテープ横置きの場合についても同様に処理がなされる。テープ横置きの場合は、円形枠を内接円とする矩形の上下方向の寸法が800ドットの整数倍または整数分の一倍であって且つ整数個となり、しかも現在のドット数からの変更ドット数が最も少なくなるようなドット数に対応した長さになるように、半径の長さが調整される。
尚、上述した実施の形態において、円形枠を指定する際に、始点Sからマウスカーソル40を右方向へ移動させる操作を行って半径を設定しているが、説明の便宜上右方向としただけであって、当然ながら操作方向は右方向のみに限定されない。始点Sから現在点Cまでの距離を半径として設定するように円形枠が指定されればよい。
尚、円形枠の場合には左右・上下の寸法および形状が同一になるため、単純に半径の長さ、すなわち始点Sから現在点Cまでの距離のみに注目して、円形枠の直径長さ(距離S−Cの2倍)が800ドットの整数倍または整数分の一倍であって且つ整数個となるように調整されるように制御しても良い。
更に、上記実施の形態では、円形枠の半径を調整する制御がなされているが、変形例として、テープ長手方向のサイズと、テープ幅方向のサイズとは独立して調整されるものであっても良い。すなわち、テープ幅方向のみ最適幅調整させ、テープ長手方向は自由に設定できる枠(楕円枠)としても良い。
また、上記説明では円形枠を例に挙げて説明したが、多角形、星形やハート等のマーク形状の枠で範囲指定される場合においても、そのワーク形状の枠が丁度収まる矩形を想定して、その矩形のテープ幅方向の寸法が800ドットの整数倍または整数分の一倍であって且つ整数個となり、しかも現在のドット数からの変更ドット数が最も少なくなるようなドット数に対応した長さになるように、寸法(最適幅)が調整される様にすれば同様に適用できる。
産業上の利用可能性
以上説明したように、本願発明によると、枠線で囲まれた範囲の幅方向及び長手方向の少なくとも一方向の長さが所定ドット数に対応した所定長さに印刷されるように印刷を行うに当たって、表示領域から範囲指定によりキャプチャーされた画像の前記一方向の表示ドット数が所定ドット数の整数倍または整数分の一倍であって且つ整数個となるように範囲長さの拡大或いは縮小が行われてから印刷制御が行われるので、印刷制御を行う際に指定範囲の前記一方向に含まれるドットと印刷ドットとの関係づけが明瞭となり、より高品位の印刷出力を得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施の形態のデータ描画装置が具現化されたパソコンおよびこれに接続されたテープ印刷装置の概略図である。
第2図は、本発明の一実施の形態にしたがった第1図のパソコンのブロック図である。
第3A図,第3B及び第3C図は、本発明の一実施の形態によりテープ縦置きの場合にディスプレイ上で矩形範囲の長さが調整される様子を描いた図である。
第4A図及び第4B図は、本発明の一実施の形態によりテープ横置きの場合にディスプレイ上で矩形範囲の長さが調整される様子を描いた図である。
第5図は、本発明の一実施の形態による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
第6図は、本発明の一実施の形態による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
第7図は、本発明の一実施の形態による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
第8図は、本発明の一実施の形態による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
第9図は、本発明の一実施の形態による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
第10図は、本発明の一実施の形態による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
第11図は、本発明の一実施の形態による範囲指定の手順を説明するためのフローチャートである。
第12A図,第12B図及び第12C図は、本発明の他の実施の形態において、ディスプレイ上で円形範囲の長さが調整される様子を描いた図である。
Claims (13)
- ディスプレイ装置の表示領域上に表示される画像情報の任意の範囲を指定し、当該指定範囲内の画像データを所望の寸法の出力領域に展開して出力物を得るための範囲指定装置であって、
所望する出力領域の幅方向長さ及び長手方向長さの少なくとも一方を設定可能な設定手段と、
前記表示領域内の任意の位置を指示するポインタを、前記表示領域のに表示するためのポインタ表示制御手段と、
前記ポインタ表示に基づいて前記表示領域内の所望の選択領域を指定可能な入力手段と、
前記入力手段により指定された選択領域を、前記表示領域に認識可能に表示するための選択範囲表示制御手段と、
ポインタより設定された選択領域の少なくとも幅方向及び長手方向のいずれか一方向の長さを検知する手段と、前記検知された長さと設定されている前記出力領域の長さとを比較し、前記出力領域の長さの整数倍若しくは整数分の1で整数となる長さの内で該検知された長さに最も近似する長さを算出する手段と、所定の入力を受けて、選択領域の幅方向及び長手方向の少なくとも一方向の長さを前記算出された寸法に変更する手段とを有し、指定された選択領域の少なくとも幅方向及び長手方向のいずれか一方向の長さ内に含まれる表示ドット数を長さ調整して当該選択範囲を変更するための指定範囲長さ調整手段と
を備えることを特徴とする範囲指定装置。 - 請求項1にかかる範囲指定装置は、更に、
指定範囲長さ調整手段により変更された前記選択範囲内に含まれる画像データを取り込むデータ取り込み手段と、
前記データ取り込み手段により取り込まれた画像データにおける前記一方向の長さが前記所定ドット数に対応した所定長さに出力されるように前記画像データを縮小若しくは拡大加工する画像調整手段と、
画像調整手段により加工処理された画像データを出力するための制御を行う出力制御手段と
を備えることを特徴とする。 - 前記出力制御手段は、前記指定された選択範囲を印刷ヘッドにて印刷出力するための制御を行うものであることを特徴とする請求項1に記載に範囲指定装置。
- 前記所定のドット数は、印刷ヘッドの解像度と、記録用紙の最大印刷幅若しくは最大印刷長さに基づいて設定されていることを特徴とする請求項3に記載の範囲指定装置。
- 調整される選択範囲の前記一方向とは、前記ディスプレイ装置の表示領域において前記印刷ヘッドの配列方向に対応した方向であることを特徴とする請求項3に記載の範囲指定装置。
- 前記選択範囲表示制御手段は、前記表示領域内において、指定された2点を対角位置とする矩形の枠線を前記表示領域に表示することで、選択範囲を表示することを特徴とする請求項1に記載の範囲指定装置。
- 前記選択範囲表示制御手段は、前記表示領域内において、指定された2点の内の1点を中心とし、2点間距離を半径とする円形の枠線を前記表示領域に表示することで、選択範囲を表示することを特徴とする請求項1に記載の範囲指定装置。
- 前記指定範囲長さ調整手段は、調整の結果、前記選択範囲が前記画像情報自体の寸法を越える場合には、その寸法での長さ調整を行わないことを特徴とする請求項1に記載の範囲指定装置。
- 前記指定範囲長さ調整手段は、調整の結果、前記選択範囲がディスプレイの最大表示領域を越える場合には、その寸法での長さ調整を行わないことを特徴とする請求項1に記載の範囲指定装置。
- ディスプレイ装置の表示領域上に表示される画像情報の任意の範囲を指定し、当該指定範囲内の画像データを所望の寸法の出力領域に展開して出力物を得るための範囲指定方法であって、
所望する出力領域の幅方向長さ及び長手方向長さの少なくとも一方を設定するステップと、
前記表示領域内の任意の位置を指示するポインタによる表示に基づいて前記表示領域内の所望の選択領域を指定するステップと、
前記ステップにより指定された選択領域を、前記表示領域に認識可能に表示するステップと、
ポインタより設定された選択領域の少なくとも幅方向及び長手方向のいずれか一方向の長さを検知するステップと、
前記検知された長さと設定されている前記出力領域の長さとを比較し、前記出力領域の長さの整数倍若しくは整数分の1で整数となる長さの内で該検知された長さに最も近似する長さを算出するステップと、
所定の入力を受けて、選択領域の幅方向及び長手方向の少なくとも一方向の長さを前記算出された寸法に変更するステップと
を備えることを特徴とする範囲指定方法。 - 請求項10にかかる範囲指定方法は、更に、
指定範囲長さ調整手段により変更された前記選択範囲内に含まれる画像データを取り込むステップと、
前記ステップにより取り込まれた画像データにおける前記一方向の長さが前記所定ドット数に対応した所定長さに出力されるように前記画像データを縮小若しくは拡大加工するステップと、
前記加工処理された画像データを出力するための制御を行うステップと
を備えることを特徴とする。 - ディスプレイ装置の表示領域上に表示される画像情報の任意の範囲を指定し、当該指定範囲内の画像データを所望の寸法の出力領域に展開して出力物を得るための範囲指定方法を実行可能とするものであって、
所望する出力領域の幅方向長さ及び長手方向長さの少なくとも一方を設定するステップと、
前記表示領域内の任意の位置を指示するポインタによる表示に基づいて前記表示領域内の所望の選択領域を指定するステップと、
前記ステップにより指定された選択領域を、前記表示領域に認識可能に表示するステップと、
ポインタより設定された選択領域の少なくとも幅方向及び長手方向のいずれか一方向の長さを検知するステップと、
前記検知された長さと設定されている前記出力領域の長さとを比較し、前記出力領域の長さの整数倍若しくは整数分の1で整数となる長さの内で該検知された長さに最も近似する長さを算出するステップと、
所定の入力を受けて、選択領域の幅方向及び長手方向の少なくとも一方向の長さを前記算出された寸法に変更するステップと
を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 請求項11にかかる記録媒体は、更に、
指定範囲長さ調整手段により変更された前記選択範囲内に含まれる画像データを取り込むステップと、
前記ステップにより取り込まれた画像データにおける前記一方向の長さが前記所定ドット数に対応した所定長さに出力されるように前記画像データを縮小若しくは拡大加工するステップと、
前記加工処理された画像データを出力するための制御を行うステップと
を実行させるためのプログラムを記録していることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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