JPWO2001097118A1 - 携帯電話機を用いた決済方法および携帯電話機 - Google Patents
携帯電話機を用いた決済方法および携帯電話機 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2001097118A1 JPWO2001097118A1 JP2002511243A JP2002511243A JPWO2001097118A1 JP WO2001097118 A1 JPWO2001097118 A1 JP WO2001097118A1 JP 2002511243 A JP2002511243 A JP 2002511243A JP 2002511243 A JP2002511243 A JP 2002511243A JP WO2001097118 A1 JPWO2001097118 A1 JP WO2001097118A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mobile phone
- user
- account
- settlement
- server
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06Q—INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G06Q30/00—Commerce
- G06Q30/04—Billing or invoicing
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06Q—INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G06Q20/00—Payment architectures, schemes or protocols
- G06Q20/02—Payment architectures, schemes or protocols involving a neutral party, e.g. certification authority, notary or trusted third party [TTP]
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06Q—INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G06Q20/00—Payment architectures, schemes or protocols
- G06Q20/04—Payment circuits
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06Q—INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G06Q20/00—Payment architectures, schemes or protocols
- G06Q20/08—Payment architectures
- G06Q20/12—Payment architectures specially adapted for electronic shopping systems
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06Q—INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G06Q20/00—Payment architectures, schemes or protocols
- G06Q20/08—Payment architectures
- G06Q20/16—Payments settled via telecommunication systems
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06Q—INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G06Q20/00—Payment architectures, schemes or protocols
- G06Q20/30—Payment architectures, schemes or protocols characterised by the use of specific devices or networks
- G06Q20/32—Payment architectures, schemes or protocols characterised by the use of specific devices or networks using wireless devices
- G06Q20/322—Aspects of commerce using mobile devices [M-devices]
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
- H04M15/00—Arrangements for metering, time-control or time indication ; Metering, charging or billing arrangements for voice wireline or wireless communications, e.g. VoIP
- H04M15/68—Payment of value-added services
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
- H04M17/00—Prepayment of wireline communication systems, wireless communication systems or telephone systems
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
- H04M17/00—Prepayment of wireline communication systems, wireless communication systems or telephone systems
- H04M17/02—Coin-freed or check-freed systems, e.g. mobile- or card-operated phones, public telephones or booths
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
- H04M17/00—Prepayment of wireline communication systems, wireless communication systems or telephone systems
- H04M17/10—Account details or usage
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
- H04M2215/00—Metering arrangements; Time controlling arrangements; Time indicating arrangements
- H04M2215/01—Details of billing arrangements
- H04M2215/0196—Payment of value-added services, mainly when their charges are added on the telephone bill, e.g. payment of non-telecom services, e-commerce, on-line banking
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
- H04M2215/00—Metering arrangements; Time controlling arrangements; Time indicating arrangements
- H04M2215/22—Bandwidth or usage-sensitve billing
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
- H04M2215/00—Metering arrangements; Time controlling arrangements; Time indicating arrangements
- H04M2215/32—Involving wireless systems
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Business, Economics & Management (AREA)
- Accounting & Taxation (AREA)
- General Business, Economics & Management (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Strategic Management (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Computer Security & Cryptography (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Finance (AREA)
- Development Economics (AREA)
- Marketing (AREA)
- Economics (AREA)
- Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Telephonic Communication Services (AREA)
Abstract
Description
この発明は、携帯電話機およびその携帯電話機を用いた決済方法に関し、さらに詳しくは、インターネット上の仮想店舗や実在店舗における決済を仲介するサービスに関する。
背景技術
現在、携帯電話機を用いた種々の決済方法が提案されている。日経エレクトロニクス「携帯で決済」第769号,日経BP社(2000年5月8日)発行,109〜129頁には、ICカードを搭載した携帯電話機が記載されている。この携帯電話機では、ICカードにクレジットカード番号をセキュアな状態で予め記録しておき、決済時にクレジットカード番号を暗号化して送信するようにしている。また、非接触型ICカード用のリーダ/ライタを搭載した携帯電話機も記載されている。この携帯電話機では、プリペイドカードの度数のような電子バリューをダウンロードし、これをリーダ/ライタにより非接触型ICカードに無線経由で転送するようにしている。利用者はこの非接触型ICカードを使って決済を行なう。
上記ICカードを搭載した携帯電話機ではクレジットカード番号を暗号化しているが、クレジットカード番号を送信していることに変わりはないので、インターネット上の電子商取引では十分なセキュリティとは言えない。
一方、上記リーダ/ライタを搭載した携帯電話機では、利用者は携帯電話機とともに非接触型ICカードを持ち歩かなければならない。また、リーダ/ライタはサイズが大きく、コストも高いなど、問題も多い。
この他、携帯電話機を用いた種々の決済方法が提案されているが、いずれも決済時に与信照会が必要であったり、決済データの送信が必要なため、決済時に電波を飛ばす必要があり、電波圏外では使用することができず、また、決済に時間がかかるという問題がある。
発明の開示
この発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、セキュリティが高く使い勝手のよい携帯電話機およびその携帯電話機を用いた決済方法を提供することを目的とする。
この発明による携帯電話機を用いた決済方法は、売り主と携帯電話機の利用者たる買い主との間の決済を仲介する方法であって、利用者の金銭を蓄積するための口座を利用者ごとに設けたサーバコンピュータにおいて、携帯電話機から送信された金額を受信するステップと、受信した金額を利用者の口座に入金してその口座の残高を更新するステップと、更新した口座の残高を携帯電話機に送信するステップと、決済金額を受信するステップと、受信した決済金額を口座の残高から減じるステップと、受信した決済金額を売り主に支払うステップとを含む。ここでのサーバコンピュータは、携帯電話局(会社)、金融機関(会社)、決済機関(会社)などに設置され得るが、その位置は特に限定されない。
一方、この発明による携帯電話機は、売り主と携帯電話機の利用者たる買い主との間の決済に用いられる携帯電話機であって、利用者の金銭を蓄積するための口座がサーバコンピュータに利用者ごとに設けられ、利用者の操作に応じて口座に入金される所望の金額を入力する手段と、入力された金額を携帯電話局のコンピュータに送信し、サーバコンピュータから送信された仮想口座の残高を受信する送受信手段と、受信した口座の残高を記憶する手段とを備える。
この決済方法または携帯電話機によれば、利用者は携帯電話機を用いて所望の金額を携帯電話局または携帯電話局を通じて金融機関もしくは決済機関に送信する。携帯電話局、金融機関または決済機関は、携帯電話機から送信された金額を受信し、その金額を利用者の口座に入金してその口座の残高を更新して携帯電話機に送信する。携帯電話機は、携帯電話局から送信された口座の残高を受信して記憶する。したがって、利用者は携帯電話機を財布のように使って決済を行なうことができる。ここでは、クレジット番号などを送信する必要がないので、セキュリティが高い。また、ICカードなどを持ち歩く必要もないので、使い勝手がよい。
発明を実施するための最良の形態
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[第1の実施の形態]
1.サービスの概要
この発明の実施の形態は、携帯電話会社が提供する新規サービス(「お財布サービス」と呼び、以下単に「本サービス」という)を実現するためのコンピュータシステムに関するものである。本サービスは、携帯電話機を財布のように使用できるようにするものである。以下、本サービスの概要を説明する。
携帯電話機購入の際、通話料金を引落す銀行口座以外に、クレジットカード番号やキャッシュカード番号などを携帯電話会社に登録する。携帯電話会社は、携帯電話機の利用者ごとに仮想口座を設ける。利用者は、決済の前に、仮想口座に前払金を入金するように、携帯電話機を用いて携帯電話会社に要請する。携帯電話会社は、予め登録されている銀行口座、クレジットカード番号、キャッシュカード番号などを用い、利用者に対して前払金の請求を行なう。前払金の支払方法は、利用者が選択することができる。前払金の請求後、携帯電話会社は、仮想口座に前払金を入金したうえで仮想口座の残高を携帯電話機に送信する。携帯電話機は、送信された仮想口座の残高を記憶する。利用者は、この携帯電話機を財布代わりに使ってインターネット上の仮想店舗や実在店舗で決済を行なう。店舗は、携帯電話会社に対して請求を行なう。
2.前払金の支払方法
次に、4通りの前払金の支払方法について説明する。
2−1.通話料と併せて支払う場合
図1は、前払金を通話料と併せて支払う場合の資金移動を示す概略図である。図1に示すように、携帯電話会社(携帯電話局)10には、個人情報データベース11が設けられている。個人情報データベース11には、各利用者12の個人情報が登録されている。具体的には、前払金(携帯電話会社にとっては前受金)を蓄積するための仮想口座110が設けられ、携帯電話機13の電話番号の他、電子メールアドレス、パスワード、利用状況、キーコード、口座番号、クレジットカード番号、デビットカード番号などが予め登録されている。
まず、利用者12は携帯電話機13を用いて所望の前払金額とその支払方法(ここでは「通話料に加算」)とを携帯電話会社10に送信する。このとき、携帯電話機13の電話番号も併せて送信する。
携帯電話会社10は、送信された携帯電話番号に基づいて個人情報データベース11を検索し、利用者12の仮想口座110の利用状況を照会する。利用者12に問題がなければ(利用状況が「OK」であれば)、携帯電話会社10は送信された前払金額を仮想口座110の前受残高に加算し、更新した最新の前受残高を送信する。一方、利用者12の支払いが滞っていたり、本サービスの利用が停止されている場合、利用状況は「NG」となっている。この場合、携帯電話会社10は携帯電話機13を通じて本サービスを利用できない旨を利用者12に通知する。
上記のように利用者12が支払方法として「通話料に加算」を選択した場合、携帯電話会社10は、基本料金と通話料金の請求書14と併せて本サービスの利用明細書15を利用者12に送付する。
携帯電話会社10は、個人情報データベース11に登録されている口座番号に基づいて利用者12の取引銀行17に利用料金の引落しを依頼する。これに応じて銀行17は、利用者12の口座16から、銀行18に開設されている携帯電話会社10の口座19に資金を振替える。
2−2.クレジットカードで支払う場合
図2は、前払金をクレジットカードで支払う場合の資金移動を示す概略図である。この場合、図2に示すように、利用者12は携帯電話機13を用いて前払金額とその支払方法(ここでは「クレジットカード」)とを携帯電話会社10に送信する。
携帯電話会社10は、利用者12の利用状況に問題がなければ、予め登録されているクレジットカード番号に基づいて信販会社20に承認を依頼する。信販会社20は、承認できる場合はその旨を携帯電話会社10に通知する。これに応じて、携帯電話会社10は仮想口座110の前受残高を更新し、その最新の前受残高を携帯電話機13に送信する。一方、承認できない場合は、信販会社20はその旨を携帯電話会社10に通知する。これに応じて、携帯電話会社10は前受残高を更新することなく、クレジットカードによる支払いができない旨を利用者12に通知する。
支払いを承認した場合、信販会社20は、利用者12が所望した前払金額を携帯電話会社10の口座19に振込む。次いで信販会社20は、銀行17に対して利用者12の口座16から前払金額を引落すように依頼する。これに応じて銀行17は、利用者12の口座16から信販会社20に資金を振替える。
2−3.デビットカードで支払う場合
図3は、前払金をデビットカードで支払う場合の資金移動を示す概略図である。この場合、図3に示すように、利用者12は携帯電話機13を用いて前払金額とその決済方法(ここでは「デビットカード」)とを携帯電話会社10に送信する。
携帯電話会社10は、利用者12の利用状況に問題がなければ、予め登録されているデビットカード番号に基づいてそのデビットカードを発行した銀行17に資金の振替えを依頼する。振替え依頼を承認した場合、銀行17はその振替えデータをクリアリングセンター21に送信するとともに、振替えの完了を携帯電話会社10に通知する。これに応じて携帯電話会社10は、前受残高を更新し、その最新の前受残高を携帯電話機13に送信する。一方、銀行17が振替え依頼を承認しない場合、振替えできない旨を携帯電話会社10に通知する。これに応じて携帯電話会社10は、前受残高を更新することなく、デビットカードで支払いできない旨を利用者12に通知する。
クリアリングセンター21は、銀行17の他、多数の銀行から送信された振替えデータに基づいて振替えの相殺および集計を行ない、銀行間の決済尻データを決済銀行22に送信する。これに応じて決済銀行22は、銀行17から加盟店銀行23に資金を振替える。これに応じて加盟店銀行23は、その資金を携帯電話会社10の口座19に入金する。
2−4.自動引落しで支払う場合
図4は、前受金を銀行口座から自動引落しで支払う場合の資金移動を示す概略図である。この場合、図4に示すように、利用者12は携帯電話機13を用いて前払金額とその支払方法(ここでは「自動引落」)とを携帯電話会社10に送信する。携帯電話会社10は、利用者12の利用状況に問題がなければ、予め登録されている口座番号に基づいて銀行17に資金の引落しを依頼する。引落しが可能な場合、銀行17はその旨を携帯電話会社10に通知する。これに応じて携帯電話会社10は、前受残高を更新し、最新の前受残高を携帯電話機13に送信する。引落しが不可能な場合、銀行17はその旨を携帯電話会社10に通知する。これに応じて携帯電話会社10は、支払いできない旨を利用者12に通知する。携帯電話会社10から引落し依頼を受けた銀行17は直ちに、利用者12の口座16から携帯電話会社10の口座19に資金を振替える。これとは別に、利用明細書15は請求書14と併せて利用者12に送付される。
3.決済
次に、携帯電話機13を使って上述した前払金で決済を行なう方法について説明する。
3−1.インターネット上の仮想店舗での決済
図5は、インターネット上の仮想店舗で携帯電話機を使って決済する方法を示す概略図である。図5に示すように、まず、利用者12は携帯電話機13またはパーソナルコンピュータ40でインターネット上の仮想店舗24に商品やサービスを注文し、その決済方法(ここでは「携帯電話決済」)を選択する。パーソナルコンピュータ40を用いる場合、利用者12は携帯電話機13の電話番号をパーソナルコンピュータ40に手で入力し、インターネット60を通じて仮想店舗24に送信する。
注文を受けた仮想店舗24は、送信された携帯電話番号に基づいて携帯電話会社10に決済金額の請求を依頼する。
請求依頼を受けた携帯電話会社10は、利用者12の利用状況に問題があれば本サービスが利用できない旨を仮想店舗24に通知する。これに応じて仮想店舗24は、本サービスが利用できない旨を利用者12に通知する。利用者12の利用状況に問題がなければ、携帯電話会社10は予め登録されている利用者12の電子メールアドレスに基づいて利用者12の携帯電話機13に電子メールで電子請求書を送信する。電子請求書は、仮想口座110からの支払いを利用者12に確認するためのものである。
また、電子請求書を受取った利用者12は、その決済を承認するか否かを選択する。利用者12が決済を承認した場合、電子請求書を受信した携帯電話機13は、前払残高を検証し、前払残高が決済金額を下回っている場合、携帯電話機13は残高不足として決済ができない旨を携帯電話会社10に通知する。これに応じて携帯電話会社10は、残高が不足しているから決済できない旨を仮想店舖24を通じて利用者12に通知する。利用者12が決済を取消しまたは拒否した場合、決済取消しまたは決済拒否を携帯電話会社10に通知する。これに応じて携帯電話会社10は、決済が取消しまたは拒否されたから決済できない旨を仮想店舗24に通知する。これに応じて仮想店舗24は、決済できない旨を利用者12に通知する。
また、利用者12が決済を承認した場合において、前払残高の検証の結果、決済金額が前払残高以内のとき、その決済を了承する旨を携帯電話会社10に通知する。このとき、予め携帯電話会社10に登録されているパスワード、携帯電話番号、キーコードなどを併せて送信する。携帯電話会社10は、送信された携帯電話番号に基づいて個人情報データベース11を検索し、送信されたパスワードおよびキーコードが予め登録されているパスワードおよびキーコードとそれぞれ一致するか否かを判別する。キーコードが一致しない場合、携帯電話会社10はキーコードが異常であるから本サービスを利用できない旨を利用者12に通知するとともに、決済できない旨を仮想店舗24を通じて利用者12に通知する。両者とも一致する場合、携帯電話会社10は仮想口座110の前受残高から決済金額を減算して前受残高を更新するとともに、その更新した前受残高を携帯電話機13に送信する。これに応じて携帯電話機13は内部の前受残高を更新する。また、携帯電話会社10は決済完了を仮想店舗24に通知する。これに応じて仮想店舗24は決済完了を利用者12に通知する。
その後、仮想店舗24は注文を受けた商品を利用者12に届けたり、注文を受けたサービスを利用者12に提供する。携帯電話会社10は、上記決済金額を仮想店舗24に入金する。仮想店舗24は、本サービスを利用した手数料を携帯電話会社10に支払う。
3−2.実在店舗での決済
図6は、実在店舗で携帯電話機を使って決済する方法を示す概略図である。図6に示すように、実在店舗において、利用者12は携帯電話機13をPOS端末27に接続された読取装置270にセットする。店員は商品の金額をPOS端末27に打ち込み、決済金額を計算する。この決済金額はPOS端末27から読取装置270を通じて携帯電話機13に送信される。携帯電話機13は、内部に記憶されている残高と決済金額とを比較し、決済が不可能であればエラーをPOS端末27に送信する。一方、決済が可能であれば、携帯電話機13は携帯電話番号とキーコードとをPOS端末27に送信する。携帯電話番号は、POS端末27に手で直接入力することはできない。
携帯電話番号とキーコードとを受信したPOS端末27は決済を完了して、その旨を携帯電話機13に通知する。決済完了を受けて、携帯電話機13はその決済金額を内部メモリに記憶し、決済モードがオフになる。その後、利用者12は携帯電話機13を読取装置270から取り除く。
次に、決済金額とともに携帯電話番号およびキーコードを携帯電話会社10に送信する。これに応じて携帯電話会社10は、仮想口座110の前受残高から決済金額を減算して前受残高を更新するとともに、決済完了をPOS端末27に通知する。
4.ハードウェア構成
図7は、携帯電話機13、および携帯電話会社10に設置されるサーバコンピュータ(以下、単にサーバという)30のハードウェア構成を示すブロック図である。
図7に示すように、携帯電話機13は、CPUからなるデータ処理部131と、RAM132と、EEPROMのようなROM133と、アンテナ134と、送受信部135と、テンキーやカーソルキーのような入力装置136と、液晶ディスプレイのような表示装置137と、バッテリ138と、インターフェイス(I/F)部139とを備える。この携帯電話機13は電源アダプタ140に装着され、電源アダプタ140からI/F部139を通じてバッテリ138に電流が供給され、バッテリ138が充電される。データ処理部131は、RAM132、ROM133、送受信部135、入力装置136、表示装置137およびI/F部139を用いて通常の携帯電話機能を実行する他、後述する決済機能を実行する。
携帯電話会社10に設置されているサーバ30は、CPUからなるデータ処理部301と、データベース302とを備える。データベース302は、個人情報データベース11と、利用履歴データベース28と、決済履歴データベース29とを含む。データ処理部301はデータベース302を用いて後述する決済機能を実行する。データ処理部301は無線基地局303に接続されている。無線基地局303のアンテナ304と携帯電話機13のアンテナ134との間で電波が送受信される。利用履歴データベース28は、携帯電話機13とのデータの取引内容を記録するためのログファイルである。具体的には、仮想口座110の入出金日時、入出金額、残高などが記録される。決済履歴データベース29は、店舗とのデータの取引内容を記録するためのログファイルである。具体的には、決済日時、決済金額などが記録される。
5.前払い時の処理動作
5−1.通話料と併せて支払う場合
図8は、図1に示した前払金を通話料と併せて支払う場合における携帯電話機13およびサーバ30の動作を示すフローチャートである。図9は、この場合に携帯電話機13の表示装置137に表示される表示画面の遷移図である。
まず、携帯電話機13のデータ処理部131は、表示装置137上に図9に示した画面D1を表示し、利用者12に対してパスワードの入力を促す。利用者12が入力装置136を操作してパスワードを入力すると、入力装置136はその入力されたパスワードをデータ処理部131に与える(S101)。
続いて、データ処理部131はその入力されたパスワードをRAM132またはROM133に予め登録されているパスワードと比較することにより入力されたパスワードの検証を行なう(S102)。入力されたパスワードが誤っている場合、データ処理部131は表示装置137上に図9に示した画面D2を表示する(S103)。一方、入力されたパスワードが正しい場合、データ処理部131は表示装置137上に図9にした画面D3を表示し、利用者12に対し、「▲1▼お金を払う」、「▲2▼お財布の中を見る」、「▲3▼お財布にお金を入れる」の中から1つを選択するよう促す。利用者12が入力装置136を操作し、「▲3▼お財布にお金を入れる」を選択すると、データ処理部131は表示装置137上に画面D4を表示し、利用者12に対して前払金額の入力を促す。このとき、未通知データ(詳細は後述する)がない場合はRAM132に記憶されている前払残高を現在の残高として表示し、未通知データがある場合はRAM132に記憶されている前払残高から未通知の決済金額を減算して真の前払残高を計算し、それを現在の残高として表示する。利用者12が入力装置136を操作して所望の前払金額を入力すると、入力装置136がその入力された前払金額をデータ処理部131に与える(S104)。
続いて、データ処理部131は表示装置137上に画面D5を表示し、利用者12に対して前払金額の支払方法を選択するよう促す。利用者12が入力装置136を操作すると、「通話料に加算」という支払方法の他、「クレジット」、「デビットカード」、「自動引落」といういくつかの支払方法が表示される。ここでは利用者12が「通話料に加算」という支払方法を選択するものとする。これに応じて、入力装置136は「通話料に加算」という支払方法の選択をデータ処理部131に与える(S105)。
続いて、データ処理部131は選択された支払方法および入力された前払金額を送受信部135に与え、送受信部135はこれらを携帯電話会社10に送信する(S106)。このとき、ROM133に予め記憶されている利用者12に固有の携帯電話番号と、ROM133に予め記憶されている携帯電話機13に固有のキーコードと、RAM132に記憶されている未通知データとを併せて送信する。携帯電話番号は、携帯電話会社10が携帯電話機13を販売する際にEEPROMのようなROM133に予めプログラムする。キーコードは、携帯電話機メーカが携帯電話機を製造する際に製造番号や各携帯電話機固有の管理番号(サブスクライバID(識別子)、機体ID、端末IDなどと呼ばれる)などをEEPROMのようなROM133に予めプログラムする。したがって、携帯電話番号は利用者12に固有のもので、携帯電話機13を買い換えた場合でも同じ携帯電話番号を登録することができる。ただし、利用者12自身は携帯電話番号を書き換えることはできず、利用者12の依頼に応じて携帯電話会社10が書き換えることになる。これに対し、キーコードは携帯電話機13に固有のものである。キーコードに製造番号を用いた場合、利用者12はもちろん、携帯電話会社10さえも書き換えることができない。キーコードに上述したサブスクライバIDのような管理番号を用いた場合、携帯電話会社10は書き換えることができるが、利用者12は書き換えることができない。
続いて、データ処理部131はこれまでの処理が正常に終了したか否かを判別し(S107)、正常に終了していない場合はその旨を表示装置137に表示し(S108)、接続を切断する(S109)。一方、正常に終了した場合は異常終了の表示をすることなく接続を一旦切断する(S109)。
一方、携帯電話会社10に設置されているサーバ30において、データ処理部301は、携帯電話機13から送信された前払金額、支払方法、携帯電話番号およびキーコードを無線基地局303を通じて受信する(S201)。
続いて、データ処理部301は受信した携帯電話番号に基づいて個人情報データベース11を検索する(S202)。
続いて、データ処理部301は受信したキーコードを検索した個人情報データベース11のキーコードと比較し、キーコードが一致するか否か確認する(S203)。キーコードが一致した場合、データ処理部301は個人情報データベース11の利用状況を確認し、問題があるか否か判別する(S204)。上記ステップS202でキーコードが一致しない場合、またはこのステップS204で利用状況に問題がある場合、データ処理部301は本サービス利用不可の情報を携帯電話機13に送信する(S205)。
携帯電話機13においては、送受信部135が携帯電話機13から送信された本サービス利用不可能の情報を受信する(S110)
続いて、データ処理部131は図9に示した画面D6を表示装置137上に表示し、本サービスを利用できない旨を利用者12に通知する(S111)。そして、データ処理部131は表示装置137上に異常に終了した旨を表示する(S112)。
一方、上記ステップS204で利用状況に問題がなければ、利用履歴データベース28を更新する(S206)。具体的には、現在の日時と、今回の前受金額(利用者12にとっては前払金額)と、現在の前受残高と、未通知データ(未通知の決済金額)とを利用履歴データベース28に記録する。
続いて、データ処理部301は現在の前受残高を携帯電話機13に送信する(S207)。
続いて、データ処理部301はこの前受金額について請求データを作成する(S208)。
続いて、データ処理部301は作成した請求データを毎月一括して通話料に加算し、図1に示すように請求書14とともに本サービスの利用明細書15を発行する。
以降の処理は既存の処理と同じで、利用者12の個人情報データベース11に登録されている口座番号に基づき利用者12の取引銀行17に対して料金の引落しを依頼する(S209)。これに応じて、本サービスの利用料金が通話料と併せて利用者の口座16から携帯電話会社の口座19に振替えられる。
携帯電話機13においては、上記ステップS207でサーバ30から送信された前受残高を送受信部135が受信する(S113)。
続いて、データ処理部131は受信した前受残高を前払残高としてRAM132に格納し、これにより前受残高を更新する(S116)。
続いて、データ処理部131は図9に示した画面D7を表示装置137に表示する(S117)。具体的には、これまでの前払処理が完了した旨と現在の前払残高とを表示する。
5−2.クレジットカードで支払う場合
図10は、図2に示した前払金額をクレジットカードで支払う場合における携帯電話機13およびサーバ30の動作を示すフローチャートである。図11は、この場合に携帯電話機13の表示装置137に表示される画面の遷移図である。
上記と異なり前払金額をクレジットカードで支払う場合は、図11に示した画面D5で利用者12は「クレジット(一括)」を選択する。これに応じて、入力装置136はクレジットカードによる支払いという支払方法の選択をデータ処理部131に与える(図10,S105)。
また、携帯電話会社10のサーバ30においては、利用状況に問題がない場合、個人情報データベース11に予め登録されているクレジットカード番号に基づいて信販会社20に利用者12の与信照会を行なう(S210)。
続いて、データ処理部301は信販会社20からの返信に基づいて信販会社20がクレジットカードによる支払いを承認したか否かを判別する(S211)。
非承認の場合、データ処理部301は支払できない旨を携帯電話機13に送信する(S212)。承認の場合は、利用履歴データベース28を更新する(S205)。
一方、携帯電話機13においては、送受信部135がサーバ30からクレジットカードによる支払いは不可能な旨を受信した場合、図12に示した画面D8を表示装置137に表示し、クレジットカードによる支払いが不可能な旨を利用者12に通知する(S120)。
5−3.デビットカードで支払う場合
図12は、前払金額をデビットカードで支払う場合の携帯電話機13およびサーバ30の動作を示すフローチャートである。図13は、この場合に携帯電話機13の表示装置137に表示される画面の遷移図である。
上記と異なり前払金額をデビットカードで支払う場合、図13に示した表示画面D5において利用者12は「デビットカード」を選択する。これに応じて、入力装置136はその選択情報をデータ処理部131に与える(S105)。
一方、携帯電話会社10のサーバ30においては、利用状況に問題がない場合、データ処理部301は個人情報データベース11に予め登録されているデビットカード番号に基づいてそのデビットカードの発行銀行17に引落し(承認)依頼を送信する(S220)。これに応じて、既存のデビットカード処理が実行される(S221)。
続いて、データ処理部301はデビットカードの発行銀行17から送信された振替え結果に基づいて振替えが完了したか否かを判別する(S222)。振替えができなかった場合、データ処理部301はその旨を携帯電話機13に送信する(S212)。
これに応じて携帯電話機13のデータ処理部131は、図13に示した画面D9を表示装置137に表示し(S120)、デビットカードによる支払いができない旨を利用者12に通知する。
5−4.自動引落で即時支払う場合
図14は、図4に示した前払金額を利用者の口座16から自動的に引落す場合における携帯電話機13およびサーバ30の動作を示すフローチャートである。図15は、この場合に携帯電話機13の表示装置137に表示される画面の遷移図である。
上記と異なり自動引落しの場合、図15に示した画面D5で利用者12は「自動引落」を選択し、この利用者12の操作に応じて入力装置136はデータ処理部131にその選択情報を与える(S105)。
一方、サーバ30においては、利用状況に問題がない場合、データ処理部301は受信した前払金額が引落し可能か否かを利用者12の取引銀行17に照会する(S230)。
続いて、データ処理部301は銀行17から返信された照会結果に基づいて引落しが可能か否かを判別する(S231)。引落しが不可能な場合、データ処理部301はその旨を携帯電話機13に送信する(S232)。
これに応じて携帯電話機13のデータ処理部131は、図15に示した画面D10を表示し(S120)、利用者の口座16からは所望の前払金額を引落すことができない旨を利用者12に通知する。
一方、引落しが可能な場合、携帯電話会社10は既存の方法で銀行17に引落しを依頼する(S223)。
6.決済時の処理動作
次に、携帯電話機13を用いてインターネット上の仮想店舗および実在店舗で決済を行なう場合の動作について説明する。
6−1.仮想店舗で決済する場合
図16は、仮想店舗で決済を行なう場合に用いられる利用者のパーソナルコンピュータ(PC)40および携帯電話機13、携帯電話会社のサーバ30、ならびに仮想店舗のサーバコンピュータ(以下、単にサーバという)50のハードウェア構成を示すブロック図である。
図16に示すように、利用者12のパーソナルコンピュータ40は、CPUのようなデータ処理部401と、ROMやRAMのようなメモリ402と、ハードディスク(HD)403と、モデム404と、キーボードやマウスのような入力装置405と、CRTディスプレイや液晶ディスプレイのような表示装置406とを備える。仮想店舗24のサーバ50も同様に、データ処理部501と、メモリ502と、ハードディスク503と、モデム504と、入力装置505と、表示装置506とを備える。パーソナルコンピュータ40はモデム404を通じてインターネット60に接続される。サーバ50もモデム504を通じてインターネット60に接続される。携帯電話会社10のサーバ30もモデム303を通じてインターネット60に接続される。
図17および図18は、図16に示したパーソナルコンピュータ40、携帯電話機13、サーバ30および50の動作を示すフローチャートである。
利用者12はパーソナルコンピュータ40の入力装置405を操作して仮想店舗24に商品やサービスの注文を行ない、その決済方法として携帯電話決済を選択する。これに応じて、パーソナルコンピュータ40のデータ処理部401は入力された注文情報および携帯電話番号をインターネット60を通じて仮想店舗24のサーバ50に送信する(S301)。
サーバ50のデータ処理部501は、送信された注文情報および携帯電話番号を受信する(S601)。
続いて、データ処理部501は、店舗名、決済金額、携帯電話番号などの請求情報をインターネット60を通じて携帯電話会社10のサーバ30に送信することにより、携帯電話会社10に利用者12の決済金額を請求する(S602)。
サーバ30のデータ処理部301は、送信された請求情報を受信する(S501)。
続いて、データ処理部301は受信した携帯電話番号に基づいて個人情報データベース11を検索する(S502)。
続いて、データ処理部301は検索した利用者12の個人情報の中から利用状況を照会し、問題がないか否か確認する(S503)。問題がある場合、データ処理部301は本サービス利用不可の情報をサーバ50に送信する。これにより、本サービスを利用できない旨を仮想店舖24に通知する(S504)。一方、利用状況に問題がない場合、データ処理部301は検索した個人情報の中から利用者12の電子メールアドレスを特定し、電子メールで請求データを携帯電話機13に送信する(S505)。これは、携帯電話会社10が仮想店舗24に代わって利用者12に請求書を発行することを意味する。利用者12の携帯電話機13においては、送受信部135が携帯電話会社10のサーバ30から送信された請求データを受信する(S401)。
利用者12が携帯電話機13の入力装置136を操作して「受信メール一覧」を選択すると、携帯電話機13のデータ処理部131は図19に示した画面D11を表示装置137上に表示する。利用者12が入力装置136を操作して請求データの電子メールを選択すると、データ処理部131は画面D12を表示装置137上に表示する。これは電子請求書であり、注文日、注文者(通常は利用者12と同じ)、請求者(通常は仮想店舗24と同じ)、請求額(通常は決済金額と同じ)が表示されている。
利用者12が請求内容を確認し、同意できれば「支払」を選択し、同意できなければ「拒否」を選択する。携帯電話機13の入力装置136はこのような利用者12の操作に応じて選択情報をデータ処理部131に入力する。データ処理部131は入力された選択情報に基づいて決済が承認されたか否かを判別する(S402)。決済が承認されなかった場合、送受信部135は決済取消・拒否の情報を携帯電話機10のサーバ30に送信する(S403)。この場合、データ処理部131は、図19に示した画面D13を表示装置137上に表示する(S404)。
携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が携帯電話機13から送信された決済取消・拒否の情報を受信し(S506)、さらにその情報を仮想店舗24のサーバ50に送信する(S507)。
仮想店舗24のサーバ50においては、データ処理部501が携帯電話会社10のサーバ30から送信された決済取消・拒否の情報を受信する(S605)。
続いて、データ処理部501は受信した決済取消・拒否の情報をインターネット60を通じて利用者12のパーソナルコンピュータ40に送信し、これにより仮想店舗24は利用者12に決済が取消しまたは拒否された旨を利用者12に通知する(S606)。
利用者12のパーソナルコンピュータ40においては、データ処理部401が仮想店舗24のサーバ50から送信された決済取消・拒否の情報を受信し(S304)、決済が取消しまたは拒否された旨を表示装置406上に表示する。
上記ステップS402で決済が承認された場合、携帯電話機13のデータ処理部131は、RAM132内に未通知データ(電波圏外の店舗で決済したために携帯電話会社10に未だ通知できていない決済日時、決済金額などで、その詳細は後述する。)が存在しないか否かを判別する(S405)。未通知データがある場合、データ処理部131は未通知の決済金額を合計して累計未通知金額を計算し(S406)、続いてRAM132に記憶されている前払残高から累計未通知金額を減算して現時点における真の前払金額を計算する(S407)。
上記ステップS405で未通知データがない場合、または上記ステップS407の後、データ処理部131は前払残高を検証し、決済金額が前受残高以内か否かを判別する(S408)。決済金額が前受残高を超えている場合、データ処理部131は図19に示した画面D14を表示装置137上に表示して残高不足を利用者12に通知し(S409)、続いて残高不足の情報を電波で携帯電話会社10のサーバ30に送信する(S410)。
これに応じて携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が携帯電話機13から送信された残高不足の情報を受信し(S508)、続いてこの残高不足の情報をインターネット60を通じて仮想店舗24のサーバ50に送信する(S509)。
仮想店舗24のサーバ50においては、データ処理部501が携帯電話会社10のサーバ30から送信された残高不足の情報を受信し(S607)、続いてこの残高不足の情報をインターネット60を通じて利用者12のパーソナルコンピュータ40に送信する(S608)。利用者12のパーソナルコンピュータ40はこの残高不足の情報を受信し、その旨を表示装置406上に表示する(S305)。
一方、携帯電話機13において、上記ステップS408で決済金額が前払残高以内の場合、データ処理部131は図19に示した画面D1を表示し、利用者12にパスワードの入力を促す。利用者12がパスワードを入力すると、入力装置136は入力されたパスワードをデータ処理部131に与える(S411)。
続いて、送受信部135は、決済承認の情報および未通知データを携帯電話会社10のサーバ30に電波で送信する(S412)。具体的には、携帯電話機13の電話番号、ROM133に予めハード的に登録されているキーコード、上記ステップS411で入力されたパスワード、未通知の決済金額を送信する。
携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が携帯電話機13から送信された決済承認の情報を受信する(S510)。
続いて、データ処理部301は個人情報データベース11を検索し、受信した携帯電話番号に基づいて利用者12の個人情報を特定する。データ処理部301はさらに、受信したキーコードを利用者12の個人情報として予め登録されているキーコードと比較し、キーコードが一致するか否かを判別する(S511)。キーコードが一致した場合、データ処理部301は、受信したパスワードを利用者12の個人情報として予め登録されているパスワードと比較し、パスワードが一致するか否かを判別する(S512)。
キーコードが一致しない場合、またはパスワードが一致しない場合、データ処理部301は本サービス利用不可の情報を携帯電話機13に電波で送信し、これにより携帯電話会社10は利用者12に本サービスが利用できない旨を通知する(S513)。
利用者の携帯電話機13においては、送受信部135が携帯電話会社10のサーバ30から送信された本サービス利用不可の情報を受信する(S413)。
続いて、データ処理部131は本サービスが利用できない旨を表示装置137上に表示する(S414)。
続いて、データ処理部131は本サービス手続が異常に終了した旨を表示装置137上に表示する(S415)。
一方、携帯電話会社10の携帯電話機13において、データ処理部301は決済不可の情報をインターネット60を通じて仮想店舗24のサーバ50に送信する(S514)。
仮想店舗24のサーバ50においては、データ処理部501が携帯電話会社10のサーバ30から送信された決済不可の情報を受信する(S609)。
これに応じて、データ処理部501は決済不可の情報をインターネット60を通じて利用者12のパーソナルコンピュータ40に送信し、これにより仮想店舗24は利用者12に決済ができない旨を通知する(S610)。
利用者12のパーソナルコンピュータ40においては、データ処理部401が仮想店舗21のサーバ50から送信された決済不可の情報を受信し(S306)、決済ができない旨を表示装置406上に表示する。
一方、携帯電話会社10のサーバ30においては、上記ステップS512でパスワードが一致した場合、データ処理部301は利用履歴データベース28を更新し、利用者12の仮想口座110の前受残高を更新する(S515)。利用履歴データベース28には具体的には、決済日時、決済金額などを記録する。
続いて、データ処理部301は更新した前受残高を電波で携帯電話機13に送信する(S516)。
携帯電話機13においては、データ処理部131が携帯電話会社10のサーバ30から送信された仮想口座110の前受残高を受信する(S416)。
続いて、データ処理部131は受信した仮想口座の前受残高と同じになるようにRAM132に記憶されている前払残高を更新し、さらにRAM132に記憶されている未通知データをクリアする(S417)。これにより、携帯電話機13内の前払残高と携帯電話会社内の仮想口座110の前受残高とが同期する。
そして、データ処理部131は図19に示した画面D15を表示装置137上に表示し、決済が完了した旨を利用者12に通知する。
携帯電話会社10のサーバ30においては、上記ステップS516の後、決済完了の情報をインターネット60を通じて仮想店舗24のサーバ50に送信し、これにより携帯電話会社10は決済が完了した旨を仮想店舗24に通知する(S517)。そして、携帯電話会社10は既存の方法で仮想店舗24に決済金額を支払う(S518)。
一方、仮想店舗24のサーバ50においては、データ処理部501は携帯電話会社10のサーバ30から送信された決済完了の情報を受信する(S611)。
続いて、データ処理部501は受注明細および決済完了の情報をインターネット60を通じて利用者12のパーソナルコンピュータ40に送信する(S612)。
利用者12のパーソナルコンピュータ40においては、データ処理部401が仮想店舗24のサーバ50から送信された受注明細および決済完了の情報を受信する(S307)。
6−2.実在店舗で決済する場合
図20は、実在店舖で決済する場合に用いられる携帯電話機13、POS端末37およびサーバ30のハードウェア構成を示すブロック図である。
図20に示すように、POS端末27も同様に、データ処理部271と、RAM272と、ハードディスク273と、入力装置274と、表示装置275と、インターフェイス(I/F)部276とを備える。決済時に携帯電話機13がセットされる読取装置270はインターフェイス276に接続される。商品バーコードを読取るためのスキャナもインターフェイス部276に接続される。現金引出し部278もインターフェイス部276に接続される。
図21および図22は、図6に示したように実在店舗で決済する場合における携帯電話機13、POS端末27およびサーバ30の動作を示すフローチャートである。
まず利用者12は実在店舗26で買物する前に、図23に示した画面D1で携帯電話機13の入力装置136を操作してパスワードを入力し、これに応じて入力装置136は入力されたパスワードをデータ処理部131に与える(S701)。
続いて、データ処理部131は入力されたパスワードを、図24に示すようにRAM132に予め登録されているパスワードと比較し、パスワードの検証を行なう(S702)。パスワードが一致しない場合、データ処理部131は図23に示した画面D2を表示装置137上に表示する(S703)。
一方、パスワードが一致した場合、データ処理部131は図23に示したメニュー画面D3を表示する。利用者12が「▲1▼お金を払う」を選択すると、データ処理部131は未通知データがあるか否かを判別する(S704)。未通知データは、電波圏外の店舗で決済した場合に、その決済金額、決済日時、決済店舗なdが図24に示すようにRAM132に累積的に格納されたものである。未通知データがある場合、データ処理部131は電波圏内か否かを判別し(S705)、電波圏内の場合、送受信部135は電波で携帯電話会社10のサーバ30に未通知データを図24に示すようにROM133に予め登録されたキーコードとともに送信する(S706)。電波圏外の場合、RAM132に記憶されている未通知の決済金額を合計して累計未通知金額を計算し(S707)、続いてRAM132に記憶されている前払残高からその累計未通知金額を減算し、現在の真の前払残高を計算する(S708)。携帯電話機13内の前払残高は、携帯電話会社10から仮想口座110の前受残高が送信されて来ない限り更新されない。したがって、電波圏外の実在店舗で連続して携帯電話機13で決済を行なった場合などは、その各決済金額を未通知データとしてRAM132に記憶しておく。
一方、携帯電話会社10のサーバ30においては、上記ステップS706で利用者12の携帯電話機13から送信された未通知データをデータ処理部301が受信する(S901)。
続いて、データ処理部301は、携帯電話機13から送信されたキーコードを、個人情報データベース11に予め登録されているキーコードと比較し、キーコードが一致するか否かを確認する(S902)。キーコードが一致しない場合、データ処理部301は本サービス利用不可の情報を携帯電話機13に電波で送信し、これにより携帯電話会社10は利用者12に本サービスが利用できない旨を通知する(S903)。キーコードが一致する場合、データ処理部301は受信した未通知データに基づいて利用履歴データベース28を更新し、仮想口座110の前受残高を更新する(S904)。続いて、データ処理部301は更新した最新の前受残高を携帯端末機13に送信する(S905)。
携帯電話機13においては、上記ステップS903で携帯電話会社10のサーバ30から送信された本サービス利用不可の情報を送受信部135が受信する(S709)。続いて、データ処理部131は本サービスが利用できない旨を表示装置137上に表示し(S710)、さらに本サービス手続が異常に終了した旨を表示装置137上に表示する(S711)。
また、上記ステップS905で携帯電話会社10のサーバ30から送信された前受残高を送受信部135が受信する(S712)。続いて、データ処理部131は受信した前受残高と同じになるようにRAM132に記憶されている前払残高を更新し、さらに未通知データをクリアする(S713)。
上記ステップS704で未通知データがない場合、または上記ステップS708もしくはS713の後、データ処理部103は図23に示した画面D16のように現在利用可能な残高を表示する(S714)。
続いて、携帯電話機13の決済モードがオンになり、データ処理部131は図23に示した画面D17を表示装置137上に表示する(S715)。
続いて、利用者12は携帯電話機13を読取装置270にセットする(S716)。これにより、データ処理部131は図23に示した画面D18を表示装置137上に表示する。このとき、実在店舗のPOS端末27においては、データ処理部271が読取装置28を通じて携帯電話機13に決済金額を送信する(S801)。
携帯電話機13においては、データ処理部131はPOS端末27から送信された決済金額を受信する(S717)。
続いて、データ処理部131は受信した決済金額が現在の残高内か否かを判別する(S718)。決済金額が残高を超えている場合、データ処理部131は図23に示した画面D19を表示装置137上に表示し、残高不足を利用者12に通知する(S719)。
決済金額が残高内の場合、データ処理部131は携帯電話機13の電話番号およびROM133に予めハード的に登録されているキーコードを読取装置28を通じてPOS端末27に送信する(S720)。
POS端末27においては、データ処理部271が携帯端末機13から送信された携帯電話番号およびキーコードを受信する(S802)。
続いて、データ処理部271は受信した携帯電話番号およびキーコードならびに決済内容をハードディスク273に記録する(S803)。
続いて、データ処理部271は決済完了の情報を読取装置270を通じて携帯電話機13に送信する(S804)。
携帯電話機13においては、データ処理部131がPOS端末27から送信された決済完了の情報を受信し、取引完了を確認する(S721)。
続いて、データ処理部131はこのときの決済金額などを含む決済内容を未通知データとしてRAM132に記憶する(S722)。
上記ステップS716〜S722の間、データ処理部131は図23に示した画面D18を表示装置137上に表示する。また、携帯電話機13が途中で読取装置270から取外された場合は異常終了となる。上記ステップS722で決済内容をRAM132に記憶した後、データ処理部131は図23に示した画面D20を表示装置137上に表示する。そして、上記決済モードはオフになる(S723)。
続いて、データ処理部131は電波圏内か否かを判別し(S724)、電波圏内の場合、RAM132に蓄積されている未通知データをROM133にプログラムされているキーコードとともに携帯電話会社10のサーバ30に送信する(S725)。
携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が携帯電話機13から送信された未通知データをキーコードとともに受信する(S909)。
続いて、データ処理部301は、携帯電話機13から送信されたキーコードを、個人情報データベース11に予め登録されているキーコードと比較し、キーコードが一致するか否かを確認する(S910)。キーコードが一致しない場合、データ処理部301は本サービス利用不可の情報を携帯電話機13に電波で送信する(S911)。携帯電話機13は、この情報を受信し(S726)、続いて本サービスが利用できない旨を表示装置137上に表示し(S727)、そして本サービス手続が異常に終了した旨を表示装置137上に表示する(S728)。
上記ステップS910でキーコードが一致する場合、データ処理部301は受信した未通知データに基づいて利用履歴データベース28を更新し、仮想口座110の前受残高を更新する(S912)。
続いて、データ処理部301は最新の前受残高を携帯電話機13に送信する(S913)。
携帯電話機13においては、携帯電話会社10のサーバ30から送信された前受残高を受信し、この受信した前受残高と同じになるようにRAM132に記憶されている前払残高を更新し、さらに未通知データをクリアする(S729)。
一方、実在店舗26のPOS端末27においては、データ処理部271が上記決済内容を携帯電話会社10のサーバ30に送信する(S805)。決済内容の送信は取引ごと、つまりリアルタイムで行なうのが望ましいが、営業終了後に一括してバッチ処理で行なってもよい。
携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301はPOS端末27から送信された決済内容を受信する(S906)。
続いて、データ処理部301は決済完了の情報をPOS端末27に送信する(S907)。そして、携帯電話会社10は決済内容に基づいて実在店舗26に対して支払処理を行なう(S908)。
POS端末27においては、データ処理部271が携帯電話会社10のサーバ30から送信された決済完了の情報を受信する(S806)。
上記第1の実施の形態ではPOS端末27から決済金額を携帯電話機13に送信し、携帯電話機13が決済の可否を判定しているが、携帯電話機13から仮想口座の残高をPOS端末27に送信し、POS端末27が決済の可否を判定するようにしてもよい。また、上記第1の実施の形態では携帯電話機13を読取装置270を用いてPOS端末27に電気的に接続しているが、近距離無線(たとえばブルートゥース(Bluetooth))、無線LAN(Local Area Network)またはIrDA(Infrared Data Association)で接続したり、あるいはバーコードリーダを用いて光学的に接続してもよい。バーコードリーダを用いる場合、携帯電話機13からPOS端末27に送信するデータをバーコードで表示装置137に表示し、これをバーコードリーダで読取るようにすればよい。これらの変更は後述する実施の形態でも適用可能である。
7.本サービスの利点
7−1.クレジットカード番号、キャッシュカード番号、口座番号がインターネット上に流れない。
クレジットによる決済の場合、クレジットカード番号さえあれば決済可能な場合があり、特にインターネット上の決済においては、利用者はクレジットカード番号を入力することに強い不安と抵抗を感じることになり、事実、第三者にクレジットカード番号を知られると決済されてしまう危険性や、店頭においてもカード番号が盗まれる危険性は否定できない。しかしながら、この実施の形態ではインターネット上に流れる決済取引データにクレジットカード番号は含まれておらず、携帯電話番号がその役目を果たすものである。また、携帯電話番号はその利用目的上、広く第三者に知られているが、第三者が他人の携帯電話番号のみを知っていても携帯電話機そのものを持っていないと、実在店舗でもインターネット上の仮想店舗でも決済を完了できないうえ、決済限度額が仮想口座内の残高に限定されるため、安全性は高い。
7−2.決済の際に信用照会および承認が不要である。
利用者が携帯電話会社の仮想口座に資金を預ける(前払)する際に、その支払方法ごとに必要とされる信用照会および承認が行なわれるので、利用者がインターネット上の仮想店舗や実在店頭で決済するときには、決済金額が前払残高以内であるか否かを確認するだけでよい。現在、店頭決済時に必要とされている承認番号の取得や本人の署名などの手続が不要となる。
7−3.店頭決済時に電波を飛ばす必要がない(電波圏外でもよい)。
この実施の形態では、店頭決済時に携帯電話機から必ずしも電波を飛ばす必要はない。したがって、店頭決済を行なう場所が電波圏内であるかどうかを意識する必要がない。よって、電波圏外の多い都市圏の地下街やビル内部、地下鉄構内、地下に設置されている自動販売機や券売機などでも決済することが可能である。携帯電話機が電波圏外にあり、決済金額が携帯電話会社に未通知状態になっていても、携帯電話機の内部メモリに未通知金額が記憶された状態で残り、次回取引発生時には未通知データが必ず送信され、仮想口座の残高が携帯電話機と携帯電話会社との間で同期がとれている状態になってから次の決済処理に入る。
7−4.24時間仮想口座への振替が可能である。
インターネット上の仮想店舖または実在店舗での決済時に仮想口座の残高が不足しても、原則としてその場で24時間いつでも仮想口座への資金の振替(前払)をすることが可能であるので、時間を問わず買物ができる。
7−5.決済の際に与信枠や残高を意識する必要がない。
従来、店頭でクレジットカードによる決済をする際に利用限度額を超過するため、クレジットカードによる決済を拒否されることがあり、現金の持ち合せが十分でないときには決済そのものが不可能になることもある。そのため、複数のクレジットカードを使い分けている利用者も多く、かといって利用者が各社クレジットカードごとにその限度額を認識しておくことは現実的には困難である。これに対し、この実施の形態では利用者がいつでも携帯電話会社内の仮想口座に振替済である金額、つまり前払残高を携帯電話機で確認することが可能であり、その上その残高内であれば常に決済可能であることが保証されている。
7−6.利用者は、クレジットカードやデビットカードなどの既存決済手段を提供している売り手から提供されている各サービスプログラムを継続して利用可能である。
利用者は、クレジットカードなどの既存決済手段等を利用して携帯電話会社の仮想口座に資金を振込むことで、信販会社などが提供しているサービスを継続して受けることができる。
7−7.クレジットカードを持てない世代でも後払が可能である。
利用者が携帯電話会社内の仮想口座に「通話料に加算」という支払方法で資金の振替を指定する場合、実際に利用者の口座から資金が引落されるのは通話料金の引落し時点である。よって、クレジットカードを持てない世代でも通話料の引落し時に口座に資金があればよいことになり、クレジットカードのような「擬似翌月一括払」が可能となる。
7−8.宅配業者が提供する「代金引換え」において利用可能となれば、利用者は予め現金を準備しておく必要がなくなる。
宅配業者は、商品配達時に代金を回収する手段として、携帯電話機による決済を導入することにより、利用者は現金を予め用意する必要がなくなり、宅配業者は配達員に釣銭を持たせる必要が軽減する。店頭のPOS端末のように携帯電話会社のサーバと決済ごとにデータの送受信を行なわず、一括してその日の業務終了後に送信する方法や、その都度無線で送受信する方法等が考えられる。また、こういった移動先での決済を可能とする端末は、小規模店舗等でも流用可能であるうえ、導入が容易である。
7−9.銀行振込やコンビニエンスストアでの決済と比較して手数料が割安である。
携帯電話会社内の仮想口座への資金の振替を「通話料に加算」という支払方法で行なう場合、利用者は100円〜200円程度の月額使用料を支払う。少額決済を同じ月内に繰返し行なう場合等は、銀行振込みやコンビニエンスストアでの決済を利用する場合よりも利用者が負担する手数料が安く済むことになる。
7−10.手数料負担が公平である。
現行のクレジットカードやデビットカードによる決済では、手数料を加盟店が負担しており、その課金方法では少額決済では売上利益を圧迫するため、クレジットカードやデビットカードによる決済を採用していない(加盟していない)店舗がある。一方、この実施の形態では携帯電話会社への資金振込みの際にクレジットカードやデビットカードを利用する場合、極端な少額を振替える例は少ないと想定され、必要に応じて携帯電話会社が資金振替の際の最低金額やその単位を予め設定することにより、携帯電話会社が負担する信販会社等に支払う手数料と収入金額のバランスを取ることが可能である。一方、携帯電話会社から加盟店へ資金を振替える際には、その振替金額の一定期間中の合計に対して手数料が計算され、課金される。つまり、利用者が決済するごとに、その決済金額に対して手数料が加盟店に課金される現状のクレジットカードやデビットカードによる決済方法とは違い、加盟店は携帯電話会社からその合計金額に対する手数料を課金されることになり、少額決済の多い店舗(企業)であっても導入しやすく、個々の取引決済金額の大小にかかわらず、手数料負担が公平である。つまり、従来の決済システムでは、少額決済が大半を占める店舗、企業(たとえばコンビニエンスストア)でも、利益率を圧迫されることがない。
7−11.少額取引に適した決済システムである。
上記7−10のとおり、手数料負担が公平であることから、少額決済が大半を占める店舗や企業(たとえばコンビニエンスストア)でも、売上利益を圧迫されることはない。また、クレジットカードやデビットカードによる決済方法を導入している店舗や企業でも、負担する手数料の売上金額に対する割合を考慮し、利用可能な最低決済金額(たとえば3000円以上)が設けられていることが多いが、この実施の形態では手数料は一定期間中の合計決済金額に対して課金されるので、限度額設定の必要がない。
7−12.携帯電話機に金銭的な価値を付加するものではない。
現在、進行中の電子マネー計画では携帯電話機に金銭情報そのものをダウンロードして利用することを目的としているが、この実施の形態では仮想口座から振込を実現するための道具として携帯電話機を使用するものであり、電子マネーを仮想口座に振込む資金として利用することも可能である。商取引に携帯電話会社および決済サイトを介在させることにより、その安全性と利便性を高めることが目的であり、携帯電話機に金銭価値を付加するものではない。したがって、電子マネーは紛失したら現金を紛失することと同じであるが、この実施の形態では携帯電話機を落としても金銭的価値が消失するものではない。
7−13.端末の不正使用に対する安全性
紛失や盗難の際も携帯電話会社にサービス停止を依頼することが可能であり、サービス停止になるまでに店頭で悪用されたとしても、利用できる金額は仮想口座内の残高内である。また、本人が携帯電話機を所有しているにもかかわらず、その携帯電話番号がインターネット上で第三者に悪用された場合でも、他の決済手段では決済が完了するまでまたは利用明細書が届くまで本人が認識することが困難であるのに対し、この実施の形態では決済確認がすべて携帯電話機に送信されることから、決済が完了する前に本人が認識し、未然に防ぐことが可能である。なお、携帯電話機の利用契約者が本サービスの停止を携帯電話会社に申告している場合は、インターネット上での決済の場合は携帯電話機の利用状況の確認の際に、実在店舗での決済の場合は決済モードをオンにする際にサービスの利用不可として通知される。
7−14.携帯電話機と携帯電話会社のサーバ間での取引の安全性が高い。
携帯電話機から携帯電話会社のサーバには携帯電話番号とキーコードとがペアで送信され、携帯電話会社はこの両者を用いて認証を行なっている。携帯電話番号は利用者に固有で、キーコードは携帯電話機に固有であるから、利用者12の携帯電話番号を知っている第三者であっても、利用者12自身の携帯電話機13以外の携帯電話機を使って上述した取引を行なうことはできない。
7−15.短時間で決済が完了する。
上記7−2のとおり、与信照会は前払い時に行ない、決済時には行なう必要がないので、決済にかかる時間は短い。この時間は、現在実在店舗で行なわれているクレジットカードやデビッドカードによる決済にかかる時間よりも短い。
[第2の実施の形態]
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその他の形態でも実施可能なものである。たとえば上記実施の形態では携帯電話会社に仮想口座を設けているが、銀行のような金融機関に仮想口座を設けでもよく、要するに携帯電話機と直接または間接的に通信可能なサーバに仮想口座を設ければよい。以下、本発明の第2の実施の形態を上記第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
1.資金移動
図25は、この発明の第2の実施の形態における資金移動を示す概略図である。図1に示した第1の実施の形態と異なり、この第2の実施の形態では図25に示すように、利用者12の仮想口座110が銀行などの金融機関70のサーバコンピュータに設けられる。この仮想口座110には残高の他、実在口座番号、仮想口座番号、携帯電話会社、および携帯電話番号が記憶される。実在口座番号としては、利用者12が金融機関70に実際に開設している口座の番号が登録される。仮想口座番号としては、この仮想口座110を特定するための番号が登録される。携帯電話会社としては、利用者12が契約している携帯電話会社10の名称が登録される。携帯電話番号としては、利用者12の携帯電話機13の携帯電話番号が登録される。
金融機関70には仮想口座110の他、利用者12の実在口座710、仮想口座110の入出金履歴データベース712、および仮想口座110の決済履歴データベース714が設けられる。利用者12の実在口座710には、実在口座番号および口座残高が記憶される。入出金履歴データベース712には、仮想口座110の口座番号と、仮想口座110の入出金の日付と、その入出金額とが記憶される。決済履歴データベース714には、仮想口座110の口座番号と、仮想口座110の入出金の日付と、決済金額と、携帯電話機13にその時点での仮想口座残高を携帯電話機13に通知したか否かを示す状態とが記憶される。一方、携帯電話会社10のサーバコンピュータにおける個人情報データベース11には利用者12が取引している金融機関70の名称が記憶される。
図26は、資金移動に用いられる携帯電話機、携帯電話会社のサーバ、および金融機関のサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。上記図7に示した第1の実施の形態と異なり、この第2の実施の形態では図26に示すように携帯電話会社10のサーバ30のデータベース302には前受け履歴や決済履歴は記録されない。また、この個人情報データベース11には仮想口座情報は記録されない。その代わり、金融機関70のサーバ72にはデータベース702が設けられ、このデータベース702に仮想口座情報110、仮想口座入出金履歴712、および仮想口座決済履歴714が記録される。サーバ72のデータ処理部701はサーバ30のデータ処理部301と通信し、データベース702を用いて決済処理を行なう。
図27および図28は、金融機関70の仮想口座110に資金を振替える場合における携帯電話機13、携帯電話会社のサーバ30、および金融機関のサーバ72の動作を示すフローチャートである。図29は、この場合に携帯電話機13に表示される画面の遷移図である。
図27に示すようにこの第2の実施の形態では、ステップS104において、利用者12は携帯電話機13の入力装置136を操作して所望の振替金額を入力する。これにより、入力装置136はその入力された振替金額をデータ処理部131に与える。
続いて、携帯電話機13の送受信部135は、携帯電話番号、キーコードおよび未通知データとともに、その入力された振替金額を携帯電話会社10のサーバ30に送信する。
携帯電話会社10のサーバ30においては、上記第1の実施の形態と同様に、受信した携帯電話番号およびキーコードを用いて認証を行なった後(S202,S203)、図28に示すように利用者12の取引銀行へ振替依頼を送信する(S240)。具体的には、利用者12の個人情報データベース11から利用者12の取引銀行の名称(ここではB銀行)を読出し、B銀行のサーバ72に利用者12の携帯電話番号および振替金額を送信し、これにより利用者12の実在口座710から仮想口座110にその送信した金額を振替えるよう依頼する。
金融機関70のサーバ72においては、データ処理部701が携帯電話会社10から送信された上記振替依頼を受信する(S1000)。
続いて、データ処理部701は利用者12の実在口座710を参照して振替が可能か否かを判定する(S1001)。依頼のあった振替金額が実在口座710の残高を超えている場合、データ処理部701は振替不可の情報を携帯電話会社10のサーバ30に送信する(S1002)。
携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が金融機関70から送信された振替不可の情報を受信し(S241)、引続きこれを利用者12の携帯電話機13に送信する(S242)。
利用者12の携帯電話機13においては、送受信部135が携帯電話会社10から送信された振替不可の情報を受信する(S140)。
続いて、データ処理部131は表示装置137上に図29に示した画面D21を表示し(S141)、残高不足のために振替ができない旨を利用者12に通知する。
続いて、データ処理部131は表示装置137上に異常終了を表示する(S142)。
上記ステップS1001において依頼のあった振替金額が実在口座710の残高以内の場合、データ処理部701はその依頼のあった金額を実在口座710から仮想口座110に振替える(S1004)。
続いて、データ処理部701は上記振替金額に基づいて入出金履歴データベース712を更新する(S1005)。
続いて、上記ステップS1000で受信した情報の中に未通知データがあるか否かをデータ処理部701が判別する(S1005)。上記ステップS704で未通知データが存在し、上記ステップS106で携帯電話機13から携帯電話会社10に未通知データを送信し、さらに上記ステップS240で携帯電話会社10から金融機関70に未通知データを送信している場合、データ処理部701はその未通知データに基づいて決済履歴データベース714を更新する(S1006)。未通知データが存在しない場合、データ処理部701は仮想口座110の残高を携帯電話会社10に送信する(S1007)。
携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が金融機関70から送信された仮想口座110の残高を受信し(S243)、引続きこれを利用者12の携帯電話機13に送信する(S207)。
携帯電話機13においては、上記第1の実施の形態と同様に送受信部135が携帯電話会社10から送信された仮想口座110の残高を受信し(S113)、データ処理部131がRAM132に記録されている仮想口座の残高を更新し(S114)、最後に表示装置137上に振替が完了した旨を表示する(S115)。ここで、未通知データが存在する場合はその未通知データをクリアする(S143)。
2.仮想店舗での決済
図30は、この発明の第2の実施の形態による仮想店舗での決済を示す概略図である。図30に示すように、ここではインターネット上の仮想店舗24と金融機関70との間に決済機関80が設けられる。決済機関80は本サービスが利用される度に決済情報810を蓄積し、蓄積した多数の決済情報810に基づいて仮想店舗24に対して利用代金を一括して支払う。決済情報810には、銀行名として金融機関70の名称、支払者名として利用者12の氏名または名称、振替金額、仮想口座110の仮想口座番号、および支払先としてインターネット上の仮想店舗24の名称が含まれている。
図31は、仮想店舗での決済に用いられるパーソナルコンピュータ40、携帯電話機13、携帯電話会社10のサーバ30、金融機関70のサーバ72、決済機関80のサーバ82、および仮想店舗24のサーバ50のハードウェア構成を示すブロック図である。図31に示すように、決済機関80のサーバ82には、データ処理部801と、データベース802とが設けられる。データベース802には決済情報810が蓄積される。データ処理部801はサーバ72のデータ処理部701と通信し、データベース802に蓄積した決済情報810に従って仮想店舗24に対して支払処理を行なう。
図32〜図34は、仮想店舗24で決済を行なう場合におけるパーソナルコンピュータ40、携帯電話機13、携帯電話会社10のサーバ30、仮想店舗24のサーバ50、および金融機関70のサーバ72の動作を示すフローチャートである。ここでは説明を簡単にするために、決済機関80のサーバ82の動作を省略する。
図17に示した第1の実施の形態と同様に、携帯電話会社10のサーバ30は仮想店舗24からの請求データを携帯電話機13に送信する(S505)。
携帯電話機13においては、送受信部135がその請求データを受信する(S401)。
続いて、その電子メールで送られてきた電子請求書を開封する(S420)。 続いて、上記第1の実施の形態と同様に未通知データを処理した後(S405〜S407)、データ処理部131が表示装置137上に請求内容および利用可能残高(たとえば図35に示した画面D22またはD23)を表示する(S421)。
続いて、データ処理部131は請求額が利用可能残高以内か否かを検証する(S422)。請求額が利用可能残高以内の場合、図35の画面D22のように「支払」のボタンが表示される。請求額が利用可能残高を超えている場合、図35の画面D23のように「お財布にお金を入れる」のボタンが表示される。
請求額が利用可能残高を超えている場合、データ処理部131は利用者12の操作に応じて追加資金を振替えるか否かを判別する(S423)。追加資金を振替える場合は上述した資金振替を行ない(S424)、追加資金を振替えない場合はステップS403に移る。
上記ステップS422で請求額が利用可能残高以内の場合、上記第1の実施の形態と同様に利用者12が決済を承認したか否かを判別する(S402)。
また、携帯電話会社10のサーバ30において、パスワードを確認した後(S512)、データ処理部301は金融機関70に対して決済依頼の情報を送信するとともに、未通知データが存在する場合はその未通知データを送信する(S520)。
金融機関70のサーバ72においては、データ処理部701が携帯電話会社10から送信された決済依頼の情報を受信する(S1100)。
続いて、データ処理部701は受信した決済金額を利用者12の仮想口座110から振替える(S1101)。未通知データを受信している場合、その未通知の決済金額も利用者12の仮想口座110から振替える。ここでは、仮想店舗24への決済金額の振替を決済機関80に依頼する。決済機関80は依頼のたびにその決済金額を仮想店舗24に支払うのではなく、たとえば所定の月度単位で複数の決済金額をまとめて仮想店舗24に支払う。このような決済機関80は必ずしも必要なく、金融機関70が決済金額を直接仮想店舖24に支払うようにしてもよい。ただし、決済機関80を設けた方が振替の度に発生する手数料を抑えることができる。
続いて、データ処理部701はその決済金額に基づいて入出金履歴データベース712を更新する。(S1102)。
続いて、データ処理部701はその決済金額に基づいて決済履歴データベース714を更新する。(S1103)。
続いて、データ処理部701は仮想口座110の残高を読出して携帯電話会社10に送信する(S1104)。
携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が金融機関70から送信された仮想口座残高を受信し(S521)、引続きこれを利用者12の携帯電話機13に送信する(S516)。
3.実在店舗での決済
図36は、この発明の第2の実施の形態による実在店舗での決済を示す概略図である。図36に示すように、実在店舖で決済する場合も決済機関80が金融機関70からの振替依頼を一括して実在店舗26に対して支払を行なう。
図37は、実在店舗での決済に設けられる携帯電話機13、POS端末27、携帯電話会社10のサーバ30、金融機関70のサーバ72、および決済機関80のサーバ82のハードウェア構成を示すブロック図である。
図37に示すように、決済機関80のサーバ82におけるデータ処理部801はサーバ72のデータ処理部701と通信し、決済情報810に従って実在店舗26に対する支払を行なう。
図38〜図40は、実在店舗で決済する場合における携帯電話機13、POS端末27、携帯電話会社10のサーバ30、および金融機関70のサーバ72の動作を示すフローチャートである。
上記図21に示した第1の実施の形態と異なり、この第2の実施の形態では図38に示したステップS707において、携帯電話機13のデータ処理部131はRAM132に記録されている仮想口座残高からステップS707で計算した累計未通知金額を減算する。
また、携帯電話会社10のサーバ30において、ステップS902でキーコードの一致を確認した場合、データ処理部301は未通知データを金融機関70のサーバ72に送信する(S920)。
金融機関70のサーバ72においては、データ処理部701が携帯電話会社10から送信された未通知データを受信する(S1200)。
続いて、データ処理部701は受信した未通知データに基づいて決済履歴データベース714を更新する(S1201)。
続いて、データ処理部701は仮想口座110の仮想口座残高を携帯電話会社10のサーバ30に送信する(S1202)。
携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が金融機関70から送信された仮想口座残高を受信し(S921)、引続きこれを利用者12の携帯電話機13に送信する(S105)。
携帯電話機13においては、送受信部135が携帯電話会社10から送信された仮想口座残高を受信し(S712)、さらにデータ処理部131はその受信した仮想口座残高に基づいてRAM132に記録されている仮想口座残高を更新しかつ未通知データをクリアする(S713)。
また、携帯電話会社10のサーバ30においては、ステップS906で実在店舗26から送信された決済内容を受信した後、データ処理部301がその受信した決済内容を金融機関70のサーバ72に送信する(S922)。金融機関70のサーバ72においては、データ処理部701が携帯電話会社10から送信された決済内容を受信する(S1203)。
続いて、データ処理部701はその受信した決済内容に基づいて決済履歴データベース714を更新する(S1204)。
続いて、データ処理部701は決済完了の情報を携帯電話会社10のサーバ30に送信する(S1205)。そして、金融機関70は上記仮想店舗の場合と同様に決済機関80を通じて実在店舗26に対する支払処理を行なう(S1206)。
携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が金融機関70から送信された決済完了の情報を受信し(S923)、引続きこれを実在店舗26のPOS端末27に送信する(S907)。
また、携帯電話会社10のサーバ30においては、ステップS909でキーコードの一致を確認した場合、データ処理部301はステップS909で受信した未通知データを金融機関70のサーバ72に送信する(S924)。
金融機関70のサーバ72においては、データ処理部701が携帯電話会社10から送信された未通知データを受信しする(S1207)。
続いて、データ処理部701はその受信した未通知データに基づいて決済履歴データベース714を更新する(S1208)
続いて、データ処理部701は仮想口座110の仮想口座残高を読出して携帯電話会社10のサーバ30に送信する(S1209)。
携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が金融機関70から送信された仮想口座残高を受信し(S925)、引続きこれを利用者12の携帯電話機13に送信する(S913)。
利用者12の携帯電話機13においては、送受信部135が携帯電話会社10から送信された仮想口座残高を受信し(S730)、さらにその受信した仮想口座残高に基づいてRAM132に記録されている仮想口座残高を更新しかつ未通知データをクリアする(S729)。
以上のようにこの発明の第2の実施の形態によれば、仮想口座110を金融機関70に設けているため、仮想口座110への資金移動が上記第1の実施の形態に比べて簡単になる。
上記第2の実施の形態では金融機関70に実在口座710とは別に仮想口座110を設けているが、実在口座710をそのまま仮想口座110として取扱うようにしてもよい。この場合、実在口座710から仮想口座110への資金移動が不要となるため、処理手続はさらに簡単になる。
上記実施の形態のインターネット上の仮想店舗での決済では利用者はパーソナルコンピュータを用いて注文をしているが、携帯電話機を用いて注文をする場合もある。この場合、携帯電話機がパーソナルコンピュータの代わりの機能を果たす。
[第3の実施の形態]
仮想口座を上記第1の実施の形態では携帯電話会社に設け、上記第2の実施の形態では金融機関に設けているが、以下に述べる第3の実施の形態では携帯電話会社や金融機関とは別個の決済機関に仮想口座を設ける。
1.サービスの概要
この第3の実施の形態によるサービスの利用を希望する利用者は、仮想口座に前払金を入金するために必要な銀行の口座番号や信販会社のクレジットカード番号などを決済機関に予め登録しておく。利用者は、決済の前に、仮想口座に前払金を入金するように、携帯電話機を用いて携帯電話会社を通じて決済機関に要請する。決済機関は、予め登録されている銀行の口座番号や信販会社のクレジットカード番号などを用い、利用者に対して前払金の請求を行なう。決済機関は、前払金の請求後、前払金を仮想口座に入金した上で仮想口座の残高を携帯電話会社を介して携帯電話機に送信する。仮想店舗や実在店舗は、上記第1および第2の実施の形態のように携帯電話会社や金融機関ではなく、決済機関に対して請求を行なう。
1−1.利用登録
図41は、携帯電話機13の利用者12が本サービスの利用を希望する場合に最初に行なう利用登録の方法を示す概略図である。図41に示すように、本サービスの利用を希望する利用者12は、加入している携帯電話会社、携帯電話番号、および前払金を引落すための銀行の口座番号や信販会社のクレジットカード番号といった決済情報を所定の引落口座登録用紙25に記入して決済機関90に郵送する。決済機関90は、引落口座登録用紙25に基づいて利用者情報910をデータベースに登録する。
続いて、決済機関90は、利用者12に付与した会員番号(利用者情報910中の顧客番号)を携帯電話会社10を通じて利用者12に通知する。利用者12はその通知内容を確認し、問題がなければ携帯電話会社10を通じて決済機関90に対して本サービスの申込を承認する。これに応じて決済機関90は、仮想口座110を開設するとともに、仮想口座の入出金履歴912や決済履歴914を記録するための領域をデータベース内に開設する。
なお、決済機関90のデータベースには、本サービスの利用が可能な加盟店(仮想店舗および実在店舗を含む)とその加盟店における利用金額を振込むための振込口座などの加盟店情報916が登録されている。
続いて、決済機関90は、本サービスの開始を携帯電話会社10を通じて利用者12の携帯電話機13に通知する。このとき、携帯電話会社10は個人情報11の利用状況を「未登録」から「利用可」に変更する。利用者12の携帯電話機13が携帯電話会社10から本サービス開始の通知を受けると、携帯電話機13の利用状況を「利用不可」から「利用可」に変更する。
上記手続により、利用者12は本サービスの利用が可能となる。
1−2.仮想口座への資金移動
図42は、決済機関90に設けた仮想口座110に入金する前払金を金融機関の口座から引落しする場合の資金移動を示す概略図である。図42に示すように、利用者12は携帯電話機13を用い、携帯電話会社10を通じて決済機関90に対して所望の前払金を仮想口座110に入金するよう要請する。ここでは仮想口座110に5000円を入金する場合を例示している。決済機関90は仮想口座110への前払の要請を受けると、利用者情報910に基づき、利用者12の口座160が開設されている銀行や信販会社のような金融機関170に対して前払金の引落しを依頼する。引落し依頼を受けた金融機関170は引落しが可能か否かを確認し、可能な場合は振替データを決済機関90に送り、前払金を決済機関90に支払う。引落しが不可能な場合はその旨決済機関90に通知する。決済機関90は金融機関170から振替データを受けると、入出金履歴912を更新し、さらに仮想口座110を更新する。続いて、決済機関90はその更新した仮想口座110の残高を携帯電話会社10に通知する。携帯電話会社10では、携帯電話番号や仮想口座残高などの送信データ102が作成される。携帯電話会社10はこの送信データ102に基づいて利用者12に仮想口座残高を通知する。この通知に応じて利用者12の携帯電話機13は仮想口座残高を更新する。携帯電話会社10から利用者12の携帯電話機13への送信データ102の送信が完了すると、送信データ102はクリアされる。利用者12が電波圏外にいる場合など、送信データ102の送信が不可能な場合、送信データ102はクリアされずにそのまま保持される。
1−3.仮想店舗での決済
図43は、携帯電話機13を用いてインターネット上の仮想店舗24で決済する方法を示す概略図である。図43に示すように、利用者12は携帯電話機13またはパーソナルコンピュータ40を用いて仮想店舗24に対して注文を出す。注文を受けた仮想店舗24は、利用者12の顧客番号や請求内容などを記載した電子請求書を決済機関90および携帯電話会社10を通じて利用者12の携帯電話機13に送信する。利用者12はその送信された電子請求書を携帯電話機13で確認し、その請求内容が自らの注文内容と一致する場合は決済の承認を携帯電話会社10を通じて決済機関90に通知する。決済機関90は決済の承認を得ると、その請求内容に応じて入出金履歴912および決済履歴914を更新するとともに、仮想口座110の残高も更新する。ここではB店という仮想店舗24で3000円の商品を購入した場合を例示している。
続いて、決済機関90はその更新した仮想口座残高を携帯電話会社10に通知する。携帯電話会社10はその仮想口座残高を送信データ102とし、さらに利用者12の携帯電話機13に送信する。これに応じて携帯電話機13の仮想口座残高が更新される。携帯電話会社10から利用者12への仮想口座残高の送信が完了すると、送信データ102はクリアされる。
一方、決済機関90は仮想口座残高の更新を終えると、決済の完了を仮想店舗24を通じて利用者12に通知する。また、決済機関90は加盟店情報916に基づいてその決済金額を加盟店の振込口座に入金する。
1−4.実在店舗での決済
図44は、携帯電話機13を用いて実在店舗26で決済する方法を示す概略図である。図44に示すように、実在店舗26に設置されているPOS端末27に携帯電話機13が装着されると、POS端末27は決済金額を携帯電話機13に送信する。決済金額が仮想口座残高以内の場合、携帯電話機13は決済内容を未通知データに記録するとともに、携帯雷話番号、キーコードおよびパスワードをPOS端末27に送信する。これに応じて、POS端末27は決済の完了を携帯電話機13に通知する。
その後、POS端末27は、携帯電話番号、キーコードおよびパスワードとともに決済内容を決済機関90に通知する。決済機関90は、受信した携帯電話番号、キーコードおよびパスワードを携帯電話会社10に送信することにより認証を依頼する。認証依頼を受けた携帯電話会社10は、個人情報11の未通知を「無」から「有」に変更する。受信した携帯電話番号、キーコードおよびパスワードが個人情報11として登録されている携帯電話番号、キーコードおよびパスワードと一致しない場合、携帯電話会社10は個人情報11の利用状況を「認証異常」に変更し、その旨を利用者12および決済機関90に通知する。この通知に応じて、携帯電話機13は利用状況を「認証異常」に変更する。
一方、受信した携帯電話番号、キーコードおよびパスワードが個人情報11として登録されている携帯電話番号、キーコードおよびパスワードと一致した場合、携帯電話会社10は認証が正常に完了した旨を決済機関90に通知する。この通知に応じて、決済機関90は入出金履歴912および決済履歴914を更新する。決済機関90はさらに、仮想口座110の残高を更新するとともに、未通知を「無」から「有」に変更する。ここでは、D店という実在店舗26で1000円の商品を購入した場合を例示している。
続いて、決済機関90は決済が完了した旨を実在店舗26に通知する。また、決済機関90は加盟店情報916に基づいて加盟店の振込口座にその決済金額を入金する。
1−5.未通知データの要求
図45は、利用者12が実在店舗26で決済をしたために携帯電話機13内に未通知データが発生して携帯電話機13の仮想口座残高が決済機関90の仮想口座残高と一致しなくなった場合に決済機関90が仮想口座残高の同期をとるために携帯電話機13に対して未通知データの送信を要求する方法を示す概略図である。図45に示すように、決済機関90は携帯電話会社10を通じて利用者12の携帯電話機13に未通知データを要求する。これに応じて、携帯電話機13は携帯電話会社10を通じて未通知データを決済機関90に送信する。決済機関90は、受信した未通知データに基づいて決済履歴914のうち該当の決済の状態を「未通知」から「通知済」に変更する。
続いて、決済機関90は仮想口座110の残高を携帯電話会社10に送信する。携帯電話会社10は受信した仮想口座残高を送信データ102とするとともに、個人情報11中の未通知を「有」から「無」に変更する。携帯電話会社10は仮想口座残高を携帯電話機13に送信する。これに応じて、携帯電話機13は仮想口座残高を更新するとともに、未通知データをクリアする。携帯電話会社10は仮想口座残高の送信を完了すると、送信データ102をクリアする。
1−6.請求代行
図46は、仮想店舗24に代わって決済機関90が利用者12による仮想店舗24での決済金額を信販会社20に請求する方法を示す概略図である。この請求代行は、決済機関90に設けた仮想口座110を利用するものではなく、利用者情報910として登録されている銀行の口座番号や信販会社のクレジットカード番号を利用してデビット決済やカード決済を行なうものである。
図46に示すように、利用者12が携帯電話機13またはパーソナルコンピュータ40を用いて仮想店舗24に対して注文をすると、仮想店舗24は顧客番号や請求内容などからなる電子請求書を決済機関90および携帯電話会社10を通じて利用者12に発行する。利用者12は携帯電話機13に送信された電子請求書を確認し、決済を承認する場合はその旨を携帯電話会社10を通じて決済機関90に通知する。その際に、予め登録している決済方法の中から1つを選択する。ここでは、信販会社E社のクレジットカードによる決済を選択した場合を例示している。
決済機関90は決済の承認を仮想店舗24に通知するとともに、利用者情報910を用いてクレジットカード番号や決済金額などの決済内容を信販会社20に通知する。これに応じて信販会社20は仮想店舗24に対して決済金額の支払処理を行ない、決済が完了した旨を仮想店舗24に通知する。
利用者12が決済方法としてデビットカードによる決済を選択した場合、決済機関90は利用者情報910を用いて口座番号や決済金額などの決済内容を銀行17に通知する。銀行17はその決済金額を利用者12の口座から引落し、さらに仮想店舗24に対してその決済金額の支払処理を行なう。
上記請求代行サービスでは、銀行の口座番号や信販会社のクレジットカード番号といった重要な決済情報は予め決済機関90に登録されており、携帯電話機13やパーソナルコンピュータ40から送信されることはない。認証は携帯電話番号、キーコードおよびパスワードを用いて携帯電話会社10で行なわれ、認証が得られた場合だけ予め登録されている口座番号やクレジットカード番号が決済機関90から金融機関170や信販会社20に通知される。したがって、高い安全性を確保することができる。
2.システム構成およびその動作
次に、上記サービスを実現するためのシステム構成およびその動作について説明する。
2−1.利用登録
図47は、図41に示した利用登録のためのハードウェア構成を示すブロック図である。上記第1および第2の実施の形態と異なり、この第3の実施の形態では、携帯電話会社10のサーバ30には、送信データ102を記憶するためのメモリ303が設けられる。また、決済機関90のサーバ92には、データ処理部921と、データベース922とが設けられる。データベース922には、利用者情報910、仮想口座の入出金履歴912、仮想口座の決済履歴914および加盟店情報916が蓄積される。データ処理部921は、携帯電話会社10に設置されているサーバ30のデータ処理部301と接続され、データベース922に対して所定のデータ処理を行なう。
図48は、利用登録を行なう場合における利用者12の携帯電話機13、携帯電話会社10のサーバ30および決済機関90のサーバ92の動作を示すフローチャートである。
まず、利用者12は携帯電話機13の入力装置136を操作して本サービスの利用申込を携帯電話機13から携帯電話会社10に送信する(S11)。携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が携帯電話機13から送信された利用申込を受信し(S21)、これを決済機関90に送信する(S22)。決済機関90のサーバ92においては、データ処理部921が携帯電話会社10から送信された利用申込を受信する(S1301)。これに応じて、決済会社92は所定の申込用紙を利用者12に発送する(S1302)。利用者12は申込用紙に引落しを希望する銀行の口座番号や信販会社のクレジットカード番号などを記入した後、決済機関90に返送する。決済機関90は利用者12から返送された申込用紙を受取る(S1302)。この申込用紙に記入された事項に基づいて、データ処理部301は利用者情報910をデータベース922に登録する(S1303)。具体的には、利用者12の会員番号、携帯電話番号、携帯電話会社、銀行の口座番号、信販会社のクレジットカード番号などを登録する。続いて、データ処理部921は会員番号を携帯電話会社10に通知する(S1304)。
携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が決済機関90から送信された会員番号を受信し(S23)、これを利用者12に通知する(S24)。利用者12の携帯電話機13においては、送受信部135が携帯電話会社10から送信された会員番号を受信し(S12)、利用者12がその申込を承認した場合はその旨を携帯電話会社10に通知する(S13)。携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が携帯電話機13から送信された申込承認の通知を受信し(S25)、これを決済機関90に通知する(S26)。
決済機関90のサーバ92においては、データ処理部921が携帯電話会社10から送信された申込承認の通知を受信し(S1305)、仮想口座110を開設し(S1306)、本サービスの開始を携帯電話会社10に通知する(S1307)。携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が決済機関90から送信されたサービス開始の通知を受信し(S27)、個人情報11の利用状況を「未登録」から「利用可」に更新する(S28)。続いて、データ処理部301は本サービスの開始を利用者12に通知する(S29)。利用者12の携帯電話機13においては、送受信部135が携帯電話会社10から送信されたサービス開始の通知を受信し(S14)、利用状況を「利用不可」から「利用可」に更新する(S15)。
2−2.仮想口座への資金移動
図49は、図42に示した資金移動に用いられる利用者12の携帯電話機13、携帯電話会社10のサーバ30、決済機関90のサーバ92、金融機関170のサーバ172のハードウェア構成を示すブロック図である。図49に示すように、金融機関170に設置されるサーバ172は、データ処理部174と、データベース176とを備える。データ処理部174はデータベース176のデータを処理するとともに、携帯電話会社10に設置されているサーバ30のデータ処理部301に接続される。データベース176には、利用者の住所や氏名などの利用者情報177と、金融機関170に開設されている実在口座に関する実在口座情報178と、実在口座における入出金などの実在口座履歴179とが登録される。
図50〜図52は、図42に示したように金融機関170から決済機関90の仮想口座110に資金を移動する場合における携帯電話機13、携帯電話会社10のサーバ30および決済機関90のサーバ92の動作を示すフローチャートである。
ここでは、パスワードの入力(S101)前に、携帯電話機13が利用状況を確認し、利用不可の場合はその旨を表示装置137に表示する(S100)。利用可の場合は利用者12に対してパスワードの入力を促す(S101)。また、パスワードの検証(S102)後、前払金額の入力(S104)前に、図21と同様に未通知データを確認して利用可能残高を表示する(S714)。
続いて、携帯電話機13の送受信部135はステップS104で入力された前払金額などを携帯電話会社10に送信するが(S106)、ここではステップS101で入力されたパスワードも携帯電話会社10に送信する。
携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が受信した携帯電話番号に基づいて個人情報11を検索した後(S202)、受信したキーコードおよびパスワードを検証する(S203)。キーコードまたはパスワードが一致しない場合、個人情報11の利用状況を「利用可」から「利用不可」に変更し(S250)、認証の異常を利用者12に通知する(S251)。
利用者12の携帯電話機13においては、送受信部135が携帯電話会社10から認証異常の通知を受信し(S150)、これに応じてデータ処理部131は携帯電話機13の利用状況を「利用可」から「認証異常」に変更し(S151)、本サービスの利用停止を表示装置137に表示する(S152)。
一方、ステップS203でキーコードおよびパスワードの両方が一致した場合、データ処理部301は個人情報11の利用状況を確認し(S204)、利用状況が「利用可」の場合は未通知データがあるか否かを判定する(S253)。未通知データがある場合、データ処理部301はステップS201で受信した前払金額とともに未通知データを決済機関90に送信する(S254)。一方、未通知データがない場合、データ処理部301は前払金額のみを決済機関90に送信する(S255)。このように携帯電話会社10から決済機関90に前払金額を送信する際には、利用者12の携帯電話番号も送信する。
決済機関90のサーバ92においては、データ処理部921が携帯電話会社10から送信された携帯電話番号や前払金額などを受信し(S1300)、その受信した情報およびデータベース922に登録されている利用者情報910に基づいて利用者12が口座を開設している金融機関170に対する請求データを作成する(S1301)。決済機関90はその請求データに従って金融機関170に前払金額の引落しを依頼する(S1302)。
金融機関170は、決済機関90からの引落し依頼に応じて利用者12の口座160から前払金額を引落す(S1400)。続いて、データ処理部174は引落しが可能か否か、すなわち前払金額が口座残高以内か否かを判定する(S1401)。引落しが不可能な場合、データ処理部174は決済機関90にその旨を通知する(S1402)。決済機関90のサーバ92においては、データ処理部921が金融機関170から引落し不可の通知を受信し(S1303)、これを利用者12の携帯電話番号とともに携帯電話会社10に通知する(S1304)。携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が決済機関90から引落し不可の通知を受信し(S256)、これを利用者12の携帯電話機13に通知する(S232)。
一方、ステップS1401において引落しが可能な場合、サーバ172のデータ処理部174は振替データを決済機関90に送信し(S1403)、利用者12の口座160から決済機関90の口座に前払金額を振替える支払処理を実行する(S1404)。
決済機関90のサーバ92においては、データ処理部921が金融機関170から送信された振替データを受信し(S1305)、続いて前払金額の入金をデータベース922に記録することにより入出金履歴912を更新する(S1306)。未通知データが送信されて来ている場合は、ここで決済金額をデータベース922に記録することにより決済履歴914を更新する(S1307)。続いて、データ処理部921は仮想口座110の残高に前払金額を加算することにより仮想口座残高を更新する(S1308)。未通知データがあった場合はこれを「無」に変更する。続いて、データ処理部921は仮想口座110の残高を携帯電話番号とともに携帯電話会社10に送信する(S1309)。
携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が決済機関90から送信された仮想口座残高を受信し(S257)、その仮想口座残高を送信データ102としてメモリ303に記憶する(S258)。続いて、データ処理部301は未通知データを「無」に変更する(S259)。続いて、データ処理部301は、メモリ303に記憶された送信データ102を利用者12の携帯電話機13に送信する(S260)。続いて、上記送信が正常に終了したか否かを判定し(S261)、正常に終了した場合は送信データ102をクリアし(S262)、利用者12が電波圏外にいたり携帯電話機13の電源を切っていた場合など、送信データを携帯電話機13に送信できず、送信が正常に終了しなかった場合は再送信処理を行なう(S263)。具体的には、所定期間経過後に送信データ102を再び携帯電話機13に送信する。
2−3.仮想店舗での決済
図53は、図43に示した仮想店舗24での決済に用いられるパーソナルコンピュータ40、携帯電話機13、携帯電話会社10のサーバ30、決済機関90のサーバ92および仮想店舗24のサーバ50のハードウェア構成を示すブロック図である。図53に示すように、決済機関90に設置されたサーバ92のデータ処理部921はインターネット60に接続される。
図54〜図56は、図43に示したように仮想店舗24で決済する場合におけるパーソナルコンピュータ40、携帯電話機13、携帯電話会社10のサーバ30、決済機関90のサーバ92、および仮想店舗24のサーバ50の動作を示すフローチャートである。
ここでは、利用者12のパーソナルコンピュータ40または携帯電話機13は注文内容とともに会員番号(顧客番号)を仮想店舗24に送信する(S301)。仮想店舗24のサーバはこれらを受信し(S601)、電子請求書を作成して会員番号とともに請求内容をインターネット60を介して決済機関90に送信する(S602)。
決済機関90のサーバ92においては、データ処理部921が仮想店舗24から送信された電子請求書を受信し(S1310)、その受信した会員番号に基づいてデータベース922を検索して利用者情報910の中から利用者12の携帯電話番号および携帯電話会社を特定する(S1311)。続いて、データ処理部921は受信した電子請求書を該当の携帯電話会社10に携帯電話番号とともに送信する(S1312)。
携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が決済機関90から送信された電子請求書を携帯電話番号とともに受信する(S501)。データ処理部301は個人情報11中の利用状況を確認し(S503)、利用状況が「利用不可」の場合はその旨を携帯電話番号とともに決済機関90に通知する(S504)。
決済機関90のサーバ92においては、携帯電話会社10から携帯電話番号とともに通知されたサービス利用不可の通知を受信し(S1313)、これをインターネット60を介して仮想店舖24に通知する(S1314)。
また、利用者12は、携帯電話会社10から送信され、携帯電話機13で受信した電子請求書を開封し(S418)、携帯電話機13のデータ処理部131は受信した電子請求書の請求内容および利用可能な仮想口座残高を表示装置137に表示する(S154)。
また、電子請求書の請求金額が利用可能残高を超えている場合、データ処理部131は表示装置137を通じて利用者12に対して仮想口座110への追加振替を行なうか否かを問合せる(S155)。追加振替を行なう場合、データ処理部131は資金振替の処理を実行する(S156)。
また、決済を承認するか否かの判定(S402)は、利用可能残高の検証(S408)後に行なう。携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が受信した決済の取消または拒否を携帯電話番号とともに決済機関90に送信する(S507)。決済機関90のサーバ92においては、データ処理部921が携帯電話会社10から送信された決済の取消または拒否を受信し(S1315)、これをインターネット60を介して仮想店舗24に送信する(S1316)。決済の取消または拒否は上記実施の形態と同様に仮想店舗24を介して利用者12に返信される(S605,S606,S304)。利用者12のパーソナルコンピュータ40または携帯電話機13においては、データ処理部401または131がその受信した決済の取消または拒否(受注取消)を表示装置406または137に表示する(S308)。
また、利用者12の携帯電話機13においては、パスワードの入力(S411)後に、データ処理部131がその入力されたパスワードの検証を行なう(S157)。パスワードが誤っている場合はデータ処理部131はその旨を表示装置137に表示し(S158)、パスワードが正しい場合は送受信部135は決済の承認を携帯電話会社10に通知する(S412)。
また、携帯電話会社10のサーバ30においては、キーコードまたはパスワードが不一致の場合、データ処理部301は個人情報11の利用状況を「利用可」から「認証異常」に変更し(S522)、その旨を利用者12に通知し(S523)、さらに決済機関90にも携帯電話番号とともに通知する(S524)。利用者12の携帯電話機13においては、送受信部135が携帯電話会社10から送信された認証異常の通知を受信し(S159)、データ処理部131は利用状況を「利用可」から「認証異常」に変更し、さらに本サービスの利用停止を表示装置137に表示する(S161)。一方、決済機関90のサーバ92においては、データ処理部921が携帯電話会社10から送信された認証異常の通知を受信し(S1317)、認証異常を理由に決済が不可能である旨をインターネット60を介して仮想店舗24に通知する(S1318)。仮想店舗24のサーバ50においては、モデム504が決済機関90から送信された決済不可の通知を受信し(S613)、これに応じて受注の取消をインターネット60を介して利用者12のパーソナルコンピュータ40または携帯電話機13に送信する(S614)。利用者12のパーソナルコンピュータ40または携帯電話機13においては、モデム404または送受信部135が仮想店舗24から送信された受注の取消を受信し(S309)、データ処理部401または131がその旨を表示装置406または137に表示する(S310)。
ステップS511,S512においてキーコードおよびパスワードがともに一致した場合、データ処理部301は未通知が「有」か否かを判定し(S525)、未通知データがある場合は決済データおよび未通知データを携帯電話番号とともに決済機関90に送信する(S526)。未通知データがない場合はデータ処理部301は決済データを携帯電話番号とともに決済機関90に送信する(S527)。決済機関90のサーバ92においては、データ処理部921が携帯電話会社10から送信された決済データ(および未通知データがある場合は未通知データ)を受信し(S1319)、その受信した決済データ(および未通知データがある場合は未通知データ)に基づいて入出金履歴912を更新し(S1320)、決済履歴914を更新し(S1321)、さらに仮想口座110の残高を更新する(S1322)。ここで、データ処理部921は仮想口座110の未通知を「無」にする。
続いて、データ処理部921は更新した仮想口座110の残高を携帯電話番号とともに携帯電話会社10に送信し(S1323)、決済の完了をインターネット60を介して仮想店舗24に通知し(S1324)、さらに仮想店舗24への支払処理を行なう(S1325)。決済完了の通知は仮想店舗24を介して利用者12にも通知される(S612,S307)。利用者12のパーソナルコンピュータ40または携帯電話機13においては、データ処理部401または131がその受信した決済の完了を表示装置406または137に表示する(S311)。
一方、携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が決済機関90から送信された仮想口座残高を受信し(S528)、その残高を送信データ102としてメモリ303に記憶する(S529)。続いて、データ処理部301は個人情報11の未通知を「無」にし(S530)、メモリ303に記憶された送信データ(仮想口座残高)102を利用者12の携帯電話機13に送信する(S531)。
続いて、データ処理部301は上記データの送信が正常に終了したか否かを判定し(S532)、正常に終了した場合はメモリ303に記憶された送信データ102をクリアし(S533)、正常に終了しなかった場合は再び送信処理を行なう(S534)。
利用者12の携帯電話機13においては、送受信部135が携帯電話会社10から送信された送信データ102を受信し(S162)、データ処理部131がその受信した送信データ102に基づいて仮想口座残高を更新する(S163)。続いて、データ処理部131は未通知データをクリアし(S164)、仮想口座残高とともに決済の完了を表示装置137に表示する(S165)。
2−4.実在店舗での決済
図57は、図44に示した実在店舗での決済に用いられる携帯電話機13、POS端末27、携帯電話会社10のサーバ30および決済機関90のサーバ92のハードウェア構成を示すブロック図である。ここでは図20と異なり、決済機関90のサーバ92が実在店舗26のPOS端末27および携帯電話会社10のサーバ30に接続される。
図58〜図60は、図57に示した携帯電話機13、POS端末27、携帯電話会社10のサーバ30および決済機関90のサーバ92の動作を示すフローチャートである。
ここでは、携帯電話会社10のサーバ30において、ステップS525の判定の結果、未通知データがある場合、データ処理部301はその未通知データを携帯電話番号とともに決済機関90に送信する(S535)。決済機関90のサーバ92においては、未通知データがある場合、データ処理部921は入出金履歴912を更新する(S1330)。続いて、データ処理部921は決済履歴914を更新し、該当する決済の状態を「通知済」とする(S1331)。続いて、データ処理部921は未通知データがある場合に仮想口座110の残高を更新し、未通知を「無」にする(S1332)。
また、ここでは図22と異なり、利用者12の携帯電話機13において、残高の検証(S718)後に、データ処理部131は未通知データに決済内容を記憶し(S722)、その後、携帯電話番号、キーコード、パスワードといった携帯電話機13の端末情報をPOS端末27に送信する(S720)。ステップS802〜S804,S721は図22と同じである。ステップS721でPOS端末27から決済完了の通知を受信した後、データ処理部131は決済モードをオフにし(S723)、決済の終了を表示装置137に表示する(S731)。
また、POS端末27のデータ処理部271はステップS802で受信した携帯電話番号、キーコードおよびパスワードとともに、ステップS803で記録した決済内容を決済機関90に送信する(S805)。決済機関90のサーバ92においては、データ処理部921がPOS端末27から携帯電話番号などとともに送信された決済内容を受信し(S1333)、その受信した携帯電話番号に基づいてデータベース922に記憶された利用者情報910を検索する(S1334)。この検索結果に従って、データ処理部921は該当の携帯電話会社10に認証を依頼するためにステップS1333で受信した携帯電話番号、キーコードおよびパスワードを携帯電話会社10に送信する(S1335)。
携帯電話会社10のサーバ30においては、図55と同様にデータ処理部301が認証を行なう(S511,S512)。ただしここでは、キーコードまたはパスワードが不一致の場合、データ処理部301は個人情報1の利用状況を「利用不可」に変更し(S522)、本サービスの利用停止を利用者12に通知する(S523)。利用者12の携帯電話機13においては、データ処理部131は利用状況を「利用不可」に変更する(S160)。
一方、キーコードおよびパスワードが一致した場合、データ処理部301は個人情報11の未通知を「有」に変更し(S925)、認証の成功を決済機関90に通知し、さらに後述する未通知データの要求処理を行なう(S927)。
決済機関90のサーバ92においては、データ処理部921が携帯電話会社10から送信された認証成功の通知を受信し(S1330)、入出金履歴912、決済履歴914および仮想口座110の残高をそれぞれ更新する(S1320〜S1322)。ここでは、決済履歴914を更新したときその状態を「未通知」とする。続いて、データ処理部921は仮想口座110の未通知を「有」に変更する(S1331)。
また、データ処理部921が携帯電話会社10から認証異常の通知を受信した場合も(S1317)、データ処理部921は実在店舗26に対する決済金額の支払処理を行なう(S1332)。このような認証異常が起こる原因として利用者12の不正が考えられるが、この場合も決済機関90は実在店舗26に対して支払を保証することになる。決済機関90は不正使用による損害を負担することになるが、上記のように認証異常を検出した時点で本サービスの利用を停止しているので損害を最小限に抑えることができる。
2−5.未通知データの要求
図61は、携帯電話会社10が利用者12に対して未通知データを要求する場合における携帯電話機13、携帯電話会社10のサーバ30および決済機関90のサーバ92の動作を示すフローチャートである。なお、未通知データは図24に示した第1の実施の形態と同様に携帯電話機13のRAM132に記憶されている。また、未通知データの要求の際には図47に示したハードウェア構成が用いられる。
携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が予め定められた時間間隔おきに利用者12の携帯電話機13に対して未通知データの送信を要求する(S540)。利用者12の携帯電話機13においては、送受信部135が携帯電話会社10から送信された未通知データの送信要求を受信し(S170)、これに応じてデータ処理部131がRAM132に記憶されている未通知データを携帯電話番号、キーコードおよびパスワードとともに携帯電話会社10に送信する(S706)。以下、図58および図59と同様に携帯電話会社10のサーバ30は認証などを行ない、決済機関90のサーバ92は決済履歴914の更新などを行なう。
2−6.請求代行
図62は、図46に示した請求代行に用いられるパーソナルコンピュータ40、携帯電話機13、携帯電話会社10のサーバ30、仮想店舗24のサーバ50、決済機関90のサーバ92、金融機関170のサーバ94のハードウェア構成を示すブロック図である。図62に示すように、金融機関のサーバ94は、データ処理部941と、データベース942とを備える。データ処理部941は、インターネット60と、決済機関90に設置されているサーバ92のデータ処理部921とに接続される。データベース942には、利用者情報943、加盟店情報944および利用者履歴945が蓄積される。利用者情報943は、利用者の住所、氏名、電話番号などの他、銀行の場合は口座番号、信販会社の場合はクレジットカード番号および引落銀行口座などである。加盟店情報944は、デビットカードやクレジットカードによる決済を受付ける加盟店の住所、名称などである。利用者履歴945は、デビットカードやクレジットカードによる決済金額、決済日、利用加盟店の名称などである。
図63および図64は、図62に示したパーソナルコンピュータ40、携帯電話機13、携帯電話会社10のサーバ30、決済機関90のサーバ92、金融機関のサーバ94および仮想店舗24のサーバ50の動作を示すフローチャートである。
図63および図64に示した請求代行の処理は、図54〜図56に示した仮想店舗での決済の処理に類似している。ただし、請求代行の際には利用者12の携帯電話機13において、ステップS418で電子請求書を開封した後直ちに、決済の承認を行なう(S402)。また、ステップS157でパスワードが一致した場合に、デビットカードによる決済かクレジットカードによる決済かという決済方法の選択を利用者12に対して促す(S171)。続いて、携帯電話機13の送受信部135は、決済の承認を携帯電話会社10に通知する(S412)。このとき、携帯電話番号、キーコード、パスワード、決済内容の他、決済方法も合わせて携帯電話会社10に送信する。
また、携帯電話会社10のサーバ30においては、ステップS511,S512でキーコードおよびパスワードが一致した場合に、データ処理部301はステップS510で受信した決済の承認を携帯電話番号とともに決済機関90に送信する。決済機関90のサーバ92においては、データ処理部921がこの決済の承認をインターネット60を介して仮想店舗24に通知し(S1335)、仮想店舗24のサーバ50においてはモデム504がこの通知を受信する(S615)。
続いて、データ処理部921は金融機関に決済内容を通知する(S1336)。金融機関のサーバ94においては、データ処理部941が決済機関90から送信された決済内容を受信し(S1500)、所定の決済処理を行なう(S1501)。続いて、データ処理部941は決済の可否を仮想店舗24に通知する(S1502)。仮想店舗24のサーバ50においては、モデム504が金融機関から送信された決済可否の通知を受信し(S616)、決済が可能か否かを判定し(S617)、決済が不可能な場合は受注の取消を利用者12のパーソナルコンピュータ40または携帯電話機13に送信する(S618)。利用者12のパーソナルコンピュータ40または携帯電話機13においては、モデム404または送受信部135が仮想店舗24から送信された受注取消を受信し(S315)、その旨を表示装置406または137に表示する(S316)。
上記第3の実施の形態は仮想口座110を決済機関90に設けている点で上記第1および第2の実施の形態と大きく相違するが、その他の点でも相違している。これらの相違点は上記第1および第2の実施の形態でも採用することは可能である。
[第4の実施の形態]
上記第3の実施の形態では携帯電話会社10に設けた個人情報11に基づいて利用者12の認証を行なっているが、以下に述べる第4の実施の形態では決済機関90に設けた利用者情報910に基づいて利用者12の認証を行なう。この第4の実施の形態のためのハードウェア構成は、図47、図49、図53、図57および図62に示したものと同じであるから、その説明は繰返さない。以下、第4の実施の形態を上記第3の実施の形態との相違点を中心に説明する。
1.前払い方法
まず、仮想口座に入金する前払い方法について説明する。図65は、この発明の第4の実施の形態に従う前払い方法を示す概略図である。ここでは、携帯電話機13のRAM132内に、後述するワンタイムID、小口口座残高および小口決済履歴を記憶するための領域が確保されている。また、決済機関90の利用者情報910には、利用者12を認証するためのキーコードおよびパスワードが含まれている。利用者情報910にはまた、携帯電話機13のメールアドレス、利用状況および会員区分が含まれている。会員区分には個人利用者の「一般」と「加盟店」とがある。仮想口座110には、小口口座残高およびワンタイムIDが含まれている。図66および図67は、図65に示した場合における、携帯電話機、携帯電話会社のサーバ、および決済機関のサーバの動作を示すフローチャートである。
まず、利用者12は携帯電話機13を用い、メニュー画面で「前払い」を選択する(S98)。具体的には、図47、図49、図53、図57および図62に示した携帯電話機13において、利用者12の操作に応じて入力装置136が「前払い」の選択信号をデータ処理部131に与える。以降、ステップS99〜S103は図50に示したものと同じであるから、その説明は繰返さない。
パスワードの検証(S102)後、利用者12は携帯電話機13を用い、予め付与されている顧客番号を入力する(S175)。具体的には、利用者12の操作に応じて入力装置136が入力された顧客番号をデータ処理部131に与える。ここでは利用者12が顧客番号を入力しているが、最初に入力された顧客番号をRAM132に記憶しておき、2回目以降はこの記憶された顧客番号を送信するようにしてもよい。また、上記実施の形態のように携帯電話機13の電話番号を顧客番号として用いてもよい。
続いて、携帯電話機13の送受信部135がステップS175で入力された顧客番号、ROM133に予め登録されているキーコード、およびステップS101で入力されたパスワードを携帯電話会社10に送信する(S176)。
携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が携帯電話機13から送信された顧客番号、キーコードおよびパスワードを受信し、これらをそのままインターネット60を介して決済機関90に送信する。すなわち、携帯電話会社10は携帯電話機13から送信された顧客番号、キーコードおよびパスワードを決済機関90に転送する(S265)。
決済機関90のサーバ92においては、携帯電話機13から携帯電話会社10を介して送信された顧客番号、キーコードおよびパスワードをデータ処理部921が受信する(S200)。以降、決済機関90のサーバ92は、図50および図51に示したステップS203〜S205,S250,S251と同じ処理を携帯電話会社10のサーバ30に代わって実行する。但しここでは、決済機関90のサーバ92は認証異常通知を携帯電話会社10に送信し、携帯電話会社10のサーバ30はこれを携帯電話機13に転送する(S266)。また、決済機関90のサーバ92は利用不可通知を携帯電話会社10に送信し、携帯電話会社10のサーバ30はこれを携帯電話機13に転送する(S267)。携帯電話機13のステップS150〜S152,S110,S111は図51に示したものと同じであるから、その説明は繰返さない。
利用状況の確認(S204)の結果、利用状況が「利用可」の場合、決済機関90は利用者12に対して前払金額の入力を要求する。具体的には、決済機関90のサーバ92において、データ処理部921が前払金額の要求を携帯電話機13に送信する(S1340)。携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が決済機関90からインターネット60を介して送信された前払金額の要求を利用者12の携帯電話機13に転送する(S268)。
利用者12の携帯電話機13においては、送受信部135が決済機関90から携帯電話会社10を介して送信された前払金額の要求を受信する(S177)。
利用者12はこの要求に応じて携帯電話機13の入力装置136を操作し、所望の前払金額を入力するとともに前払金額の支払方法を選択する(S178)。この支払方法としては、上記と同様に銀行口座からの引落し、デビット決済、クレジット決済の他、振込み、電子マネーによる決済などがある。携帯電話機13の送受信部135は、この入力された前払金額および選択された支払方法を決済機関90に送信する。携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が携帯電話機13から送信された前払金額および支払方法を決済機関90に転送する(S269)。
決済機関90のサーバ92においては、携帯電話機13から携帯電話会社10を介して送信された前払金額および支払方法をデータ処理部921が受信する(S1341)。
続いて、データ処理部921は選択された支払方法で所望の前払金額の決済処理を実行する(S1342)。
続いて、データ処理部921は決済が可能か否かを判定する(S1343)。決済が不可能な場合、決済機関90は利用者12に前払不可を通知する。具体的には、決済機関90のサーバ92において、データ処理部921が前払不可の通知を携帯電話機13に送信する(S1344)。携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が決済機関90からインターネット60を介して送信された前払不可の通知を携帯電話機13に転送する(S270)。
利用者12の携帯電話機13においては、送受信部135が決済機関90から携帯電話会社10を介して送信された前払不可の通知を受信し(S179)、前払不可を表示装置137に表示する(S180)。
一方、ステップS1343で決済が可能な場合、決済機関90は利用者12に仮想口座の新しい残高とともに前払完了を通知する。具体的には、データ処理部921が仮想口座の残高とともに前払完了の通知を携帯電話機13に送信する(S1345)。携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が決済機関90からインターネット60を介して送信された仮想口座の残高および前払完了の通知を利用者12の携帯電話機13に転送する(S271)。
利用者12の携帯電話機13においては、送受信部135が決済機関90から携帯電話会社10を介して送信された仮想口座の残高および前払完了の通知を受信し(S181)、データ処理部131が仮想口座の残高とともに前払完了を表示装置137に表示する(S182)。
前払完了の通知(S1345)後、データ処理部921は前払金額に基づいて入出金履歴912を更新し(S1306)、さらに仮想口座110の残高を更新する(S1308)。
上述したステップS265〜S271に係る通信は同一セッション内で行なわれる。したがって、入出金履歴や仮想口座残高を更新する前に通信が遮断された場合は入出金履歴や仮想口座残高は更新されない。
2.仮想店舗での決済
次に、仮想店舗での決済について説明する。以下に仮想口座から仮想店舗に請求金額を送金する2つの方法を挙げる。
2−1.第1の送金方法
図68は、この発明の第4の実施の形態に従う第1の送金方法を示す概念図である。ここでは、決済機関90のサーバ92に設けられたデータベース922に、加盟店請求履歴918および加盟店入金履歴920が記録される。図69および図70は、図68に示した場合における、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯電話会社のサーバ、決済機関のサーバ、および仮想店舗のサーバの動作を示すフローチャートである。
上記第3の実施の形態と同様に、利用者12のパーソナルコンピュータ40または携帯電話機13は注文内容とともに顧客番号を仮想店舗24に送信する(S301)。仮想店舗24のサーバ50はこれらを受信し(S601)、顧客番号とともに請求内容を決済機関90に送信する(S602)。
決済機関90のサーバ92においては、データ処理部921が仮想店舗24から送信された請求内容を受信する(S1310)。
続いて、決済機関90のサーバ92は、図54に示したステップS502,S503,S505と同じ処理を携帯電話会社10のサーバ30に代わって実行する。但しここでは、携帯電話番号の代わりに顧客番号に基づいて決済機関90のサーバ92がデータベース922中の利用者情報910を検索する(S502)。
利用状況の確認(S503)の結果、利用状況が「利用可」の場合、決済機関90のサーバ92においては、データ処理部921が顧客番号に基づいてデータベース922を検索し、利用者情報910の中から携帯電話機13の電子メールアドレスを読出し、その電子メールアドレスに従って電子請求書を電子メールで携帯電話機13に送信する(S505)。この電子請求書には、請求番号、請求金額、送金先(加盟店番号)などが記録されている。
続いて、データ処理部921は加盟店請求履歴918を更新し、仮想店舗24から送信された電子請求書に基づいて、請求番号、請求日、請求金額などを記録する(S1340)。
携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が決済機関90からインターネット60を介して送信された電子メールを利用者12の携帯電話機13に転送する(S272)。
携帯電話機13においては、送受信部135が決済機関90から携帯電話会社10を介して送信された電子メールを受信し(S401)、データ処理部131が利用者12の操作に応じて電子メールを開封し、電子請求書を表示装置137に表示する(S418)。
続いて、利用者12が電子請求書を確認し、そこに記録されている請求金額を仮想店舗24に送金する場合は「送金」を選択する。このとき、利用者12は入力装置136を操作して顧客番号およびパスワードも入力する。これにより携帯電話機13は電子メールに埋込まれている送金URL(Uniform Resource Locator)に従って決済機関90のサーバ92に接続され、送受信部135がキーコード、顧客番号およびパスワードとともに送金選択信号を決済機関90に送信する(S430)。携帯電話会社10のサーバ30は、携帯電話機13から送信された送金選択信号をインターネット60を介して決済機関90に転送する(S273)。
決済機関90のサーバ92においては、データ処理部921が携帯電話機13から携帯電話会社10を介して送信されたキーコード、顧客番号、パスワードおよび送金選択信号を受信し(S1341)、その受信した顧客番号に基づいてデータベース922中の利用者情報910を検索する(S1342)。以降、決済機関90のサーバ92は図55に示したステップS511,S512,S522〜S524と同じ処理を携帯電話会社10のサーバ30に代わって実行する。
データ処理部921がキーコードおよびパスワードを検証し(S511,S512)、両方共一致した場合は仮想口座110の新しい残高とともに送金完了の通知を携帯電話会社10を介して利用者12の携帯電話機13に送信する(S1343)。携帯電話会社10のサーバ30は、決済機関90からインターネット60を介して送信された送金完了の通知を利用者12の携帯電話機13に転送する(S275)。携帯電話機13においては、送受信部135が決済機関90から携帯電話会社10を介して送信された送金完了通知を受信し(S431)、さらにデータ処理部131が送金後の仮想口座残高とともに送金完了を表示装置137に表示する(S432)。
送金完了の通知(S1343)後、決済機関90のサーバ92は図56に示したステップS1320〜S1322と同じ処理を実行する。
仮想口座残高の更新(S1322)後、データ処理部921はデータベース922中の加盟店請求履歴918を更新し、入金日を記録する(S1344)。
続いて、データ処理部921はデータベース922中の加盟店入金履歴920を更新し、請求番号、入金日、入金額、送金顧客番号などを記録する(S1345)。
続いて、データ処理部921は入金通知をインターネット60を介して仮想店舗24に送信する(S1346)。仮想店舗24のサーバ50においては、モデム504が決済機関90から送信された入金通知を受信する(S619)。
ここでは、ステップS272〜S275に係る通信は同一セッション内で行なわれる。
2−2.第2の送金方法
図71は、この発明の第4の実施の形態に従う第2の送金方法を示す概念図である。図72および図73は、図71に示した場合における、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯電話会社のサーバ、決済機関のサーバ、および仮想店舗のサーバの動作を示すフローチャートである。
注文を受けた仮想店舗24は、上記第1の送金方法のように支払内容を決済機関90を介して利用者12に通知するのではなく、ここでは支払内容を利用者12に直接通知する。具体的には、仮想店舗24のサーバ50においては、注文の受信(S601)後、データ処理部501は仮想店舗24の加盟店番号と請求金額などの請求内容をインターネット60を介して利用者12の携帯電話機13またはパーソナルコンピュータ40に送信する(S620)。利用者12の携帯電話機13またはパーソナルコンピュータ40においては、送受信部135またはモデム404がこれらを受信する(S312)。
利用者12は通知された請求内容を見て携帯電話機13を操作し、メニュー画面から「送金」を選択する(S97)。図66に示したステップS99〜103,S175,S176,S265,S200と同様に、利用者12はパスワードおよび顧客番号を入力し、携帯電話機13はこれらをキーコードとともに決済機関90に送信し、決済機関12はこれらを受信する。
続いて、図69に示したステップS502,S503,S1314,S603,S604,S302,S303,S511,S512,S522〜S524,S274,S159,S613と同様に、決済機関90は認証を行ない、ステップS511,S512でキーコードおよびパスワードの両方が一致した場合、具体的な送金内容を入力するよう利用者12に要求する。利用者12はこの要求に応じて具体的な送金内容を入力して決済機関90に送信する。
具体的には、決済機関90のサーバ92においては、データ処理部921が送金内容の要求を利用者12の携帯電話機13に送信する(S1347)。携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が決済機関90からインターネット60を介して送信された送金内容の要求を携帯電話機13に転送する(S276)。
利用者12の携帯電話機13においては、送受信部135が決済機関90から携帯電話会社10を介して送信された送金内容の要求を受信する(S433)。
続いて、入力装置136は利用者12の操作に応じて入力された送金内容をデータ処理部131に与え、送受信部135はその入力された送金内容を決済機関90に送信する(S434)。送金内容としては、送金先の加盟店番号、送金金額などがある。携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が携帯電話機13から送信された送金内容を決済機関90に転送する(S277)。決済機関90のサーバ92においては、データ処理部921が携帯電話機13から携帯電話会社10を介して送信された送金内容を受信する(S1348)。以降は、図70に示したステップS1343,S275,S431,S432,S1320〜S1322,S1345,S1346,S619と同じであるから、その説明は繰返さない。ただしここでは、図68に示した請求履歴918はないので請求履歴の更新(S1344)は行なわれない。
3.実在店舗での決済
次に、実在店舗での決済について説明する。ここでは、仮想口座からの振替えが可能な小口口座をさらに設け、その小口口座の使用を可能にするワンタイムID(識別子)を発行する。
3−1.ワンタイムIDの発行(小口口座への振替え)
図74および図75は、この発明の第4の実施の形態に従ってワンタイムIDの発行方法を示す概念図である。図74は小口決済履歴がない場合を示し、図75は小口決済履歴がある場合を示す。ここでは、決済機関90のサーバ92に設けられたデータベース922に、小口口座の入出金履歴915が記録される。図76および図77は、図74および図75に示した場合における、携帯電話機、携帯電話会社のサーバ、および決済機関のサーバの動作を示すフローチャートである。
実在店舗で決済をするために仮想口座から小口口座に所望の金額を振替えようとする場合、利用者12は携帯電話機13を操作し、メニュー画面で「ワンタイムID」を選択する(S96)。具体的には、携帯電話機13において、入力装置136が利用者12の操作に応じて「ワンタイムID」の選択信号をデータ処理部131に与える。以降、ステップS99〜S103,S175は図66に示したものと同じであるから、その説明は繰返さない。
顧客番号の入力(S175)後、携帯電話機13においては、送受信部135が顧客番号、キーコード、パスワードおよび小口口座情報を決済機関90に送信する(S185)。小口口座情報には、RAM132に記録されている小口口座残高および小口決済履歴が含まれる。但し、初めてワンタイムIDを要求する場合、小口決済履歴はまだ存在していない。以降、ステップS265〜S267,S200,S202〜S205,S250,S251,S150〜S152,S110,S111は図66に示したものと同じであるから、その説明は繰返さない。
利用者12の認証(S203)の結果、キーコードおよびパスワードが共に一致し、かつ利用状況の確認(S204)の結果、利用状況が「利用可」の場合、決済機関90は利用者12に対して仮想口座から小口口座への振替金額を要求する。具体的には、決済機関90のサーバ92において、データ処理部921が小口口座への希望振替金額の要求を利用者12の携帯電話機13に送信する(S1350)。このとき、振替可能な限度額(通常は仮想口座の残高)も併せて送信する。携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が決済機関90からインターネット60を介して送信された振替金額の要求を携帯電話機13に転送する(S278)。
利用者12の携帯電話機13においては、送受信部135が決済機関90から携帯電話会社10を介して送信された振替金額の要求を受信する(S186)。
この要求に応じ、利用者12は携帯電話機13の入力装置136を操作して所望の振替金額を指定する(S187)。入力装置136は利用者12により指定された振替金額をデータ処理部131に与える。
データ処理部131はステップS187で指定された決済金額をステップS186で受信した限度額と比較し、指定された決済金額が限度額以内か否かを判定する(S188)。指定された振替金額が限度額を超えている場合、データ処理部131は振替不可を表示装置137に表示する(S189)。一方、指定された振替金額が限度額以内の場合、送受信部135はその指定された振替金額を決済機関90に送信する(S190)。携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が利用者12の携帯電話機13から送信された振替金額をインターネット60を介して決済機関90に転送する(S279)。
決済機関90のサーバ92においては、データ処理部921が利用者12の携帯電話機13から携帯電話会社10を介して送信された振替金額を受信し(S1351)、さらにランダムにワンタイムIDを生成する(S1352)。
続いて、データ処理部921はステップS1351で受信した振替金額に基づいて、仮想口座の入出金履歴912を更新し(S1320)、仮想口座の決済履歴914を更新し(S1321)、仮想口座110の残高を更新し(S1322)、さらに小口口座の入出金履歴915を更新する(S1345)。
たとえば図74に示すように利用者12が振替金額を1000円に指定した場合、仮想口座の入出金履歴912には1000円が小口口座に出金された旨が記録される。また、仮想口座110の残高は1000円減額され、小口口座の残高は1000円増額される。さらに、小口口座の入出力履歴915には1000円が入金された旨が記録される。この場合、小口決済履歴は携帯電話機13から送信されて来ないので、仮想口座の決済履歴914は更新されない。
次に、図75に示すように携帯電話機13の小口決済履歴に300円を使用した旨が記録されている(つまり携帯電話機13の小口口座残高が700円になっている)場合において利用者12が振替金額を1500円に指定したときは、この振替金額(1500円)と現在の小口口座残高(700円)との差額(800円)が計算され、仮想口座の入出力履歴912には800円が出金された旨が記録される。また、携帯電話機13の小口決済履歴に基づいて仮想口座の決済履歴914には300円が決済に使用された旨が記録される。また、上記差額に基づいて仮想口座110の残高は800円減額され、200円になる。小口口座から300円が決済に使用されたが、新たに800円が小口口座に振替えられるので、小口口座の残高は上記振替金額に等しい1500円になる。また、小口口座の入出金履歴915には携帯電話機13の小口決済履歴に基づいて300円が出金された旨が記録され、さらに上記差額に基づいて800円が入金された旨が記録される。
最後に、データ処理部921はステップS1352で生成したワンタイムIDや小口口座残高などの振替内容を利用者12の携帯電話機13に送信する(S1353)。携帯電話会社10のサーバ30においては、データ処理部301が決済機関90からインターネット60を介して送信された振替内容を携帯電話機13に転送する(S280)。
利用者12の携帯電話機13においては、送受信部135が決済機関90から携帯電話会社10を介して送信された振替内容を受信する(S119)。
続いて、データ処理部131はRAM132に記録されている小口決済履歴をクリアする(S192)。続いて、データ処理部131は、RAM132に記録されている小口口座残高を書替え(S193)、さらにRAM132に記録されているワンタイムIDを書替える(S194)。
たとえば図74に示した場合、決済機関90で生成された「98765」のワンタイムIDが携帯電話機13のRAM132に記録される。また、利用者12が指定した振替金額に従って小口口座残高が「0円」から「1000円」に更新される。また、図75に示した場合、決済機関90で生成された「34567」の新しいワンタイムIDが携帯電話機13のRAM132に記録される。また、決済機関90で計算された「1500円」の新しい小口口座残高が携帯電話機13のRAM132に記録される。
最後に、データ処理部131は小口口座残高とともに小口口座への入金完了を表示装置137に表示する(S195)。
3−2.ワンタイムIDの使用(小口口座からの支払い)
図78は、この発明の第4の実施の形態に従い、ワンタイムIDを使用して実在店舗で決済する方法を示す概念図である。図79は、図78に示した場合における、携帯電話機、実在店舗のPOS端末、および決済機関のサーバの動作を示すフローチャートである。
小口口座に所望の金額を振替えてワンタイムIDを獲得した後、実在店舗26で決済を行なう場合、利用者12は携帯電話機13を操作し、メニュー画面で「支払い」を選択する(S95)。具体的には、携帯電話機13において、入力装置136が利用者12の操作に応じて「支払い」の選択信号をデータ処理部131に与える。以降、ステップS99〜S103は図66に示したものと同じであるから、その説明は繰返さない。
パスワードの検証(S102)後、データ処理部131はRAM132に記録されているワンタイムIDが有効か否かを判定する(S735)。ワンタイムIDには有効日が付与されており、小口口座の残高はその有効日までしか実在店舗での決済に使用することができない。ワンタイムIDは実在店舗での決済に1回使用すれば無効になるようにしてもよい。
ワンタイムIDが無効な場合、データ処理部131はその旨を表示装置137に表示する(S736)。一方、ワンタイムIDが有効な場合、データ処理部131は小口口座からの支払いが可能である旨を表示装置137に表示する(S737)。以降、ステップS716〜S719,S801は図59に示したものと同じであるから、その説明は繰返さない。
残高検証(S718)の結果、POS端末27から送信された決済金額が小口口座の残高以内の場合、携帯電話機13のインターフェイス部139はPOS端末27にRAM132に記録されているワンタイムIDを送信する(S738)。
続いて、データ処理部131はRAM132に記録されている小口決済履歴を更新する(S739)。具体的には、データ処理部131は、POS端末27から送信された決済金額、決済日、実在店舗26の加盟店番号などを記憶する。
続いて、データ処理部131はRAM132に記録されている小口口座の残高を更新する(S740)。具体的には、データ処理部131は、小口口座の残高から決済金額を減算して新しい残高を記録する。この時点で、携帯電話機13の小口口座の残高は決済機関90の小口口座の残高とずれる。
最後に、データ処理部131は小口口座の新しい残高とともに決済の完了を表示装置137に表示する(S741)。
実在店舗26のPOS端末27においては、インターフェイス部276が携帯電話機13から送信されたワンタイムIDを受信する(S810)。
続いて、データ処理部271はその決済金額に基づいて売上計上処理を実行する(S811)。
続いて、インターフェイス部276は、加盟店番号とともにワンタイムID、決済日、決済金額、顧客番号などの決済内容を決済機関90に送信する(S805)。
決済機関90のサーバ92においては、データ処理部921がPOS端末27から送信された決済内容を受信し(S1333)、その受信した決済内容に基づいて加盟店の入金履歴920を更新する(S1355)。
続いて、データ処理部921はその支払を承認した旨の通知を実在店舗26に送信する(S1324)。実在店舗26のPOS端末27は、決済機関90から送信された支払承認の通知を受信する(S806)。
最後に、データ処理部921はたとえば月末に1ヶ月間の総支払金額を計算し、実在店舗26に対する支払処理を実行する(S1325)。
上述した第4の実施の形態では、携帯電話会社10のサーバ30が携帯電話機13から送信されたキーコードをそのまま決済機関90のサーバ92に転送しているが、携帯電話機13から送信されたキーコードをこれと1対1に対応する別のキーコードに変換して決済機関90のサーバ92に送信するようにしてもよい。
また、小口口座への振替えの際にワンタイムIDをダウンロードするようにしているが、利用者12が携帯電話機13で決済機関90が提供するサービスサイトにアクセスする度に自動的に新しいワンタイムIDをダウンロードするようにしてもよい。この場合、ワンタイムIDの更新頻度が増すため、セキュリティがさらに高くなる。
また、ワンタイムIDを1次元または2次元バーコードのイメージとし、実在店舗での決済の際には携帯電話機13に表示されたバーコードをPOS端末27のリーダで光学的に読取るようにしてもよい。この場合、携帯電話機13から情報を読取るための専用機器をPOS端末27に取付ける必要はなく、既存のバーコードリーダを用いればよい。また、小口口座の残高をワンタイムIDのバーコードに付加してもよい。
この発明の第4の実施の形態によれば、決済機関90が携帯電話機13から出力されるキーコードを取得し、利用者12の認証を行なっているため、認証を携帯電話会社10に依存することはない。そのため、決済会社90だけで本サービスを提供することができる。
また、仮想口座とは別に小口口座を設け、実在店舗で決済する際には予め仮想口座から小口口座に振替えを行なっておき、小口口座から代金を支払うようにしているため、上記第1〜第2の実施の形態のように仮想口座の残高が真の残高からずれることはない。また、決済機関が小口口座からの出金を可能にするためのワンタイムIDを発行し、ワンタイムIDが有効でかつ決済金額が小口口座の残高以内の場合だけ携帯電話機13からPOS端末27にワンタイムIDが出力され、POS端末27はこのワンタイムIDに基づいて決済を完了するようにしているため、セキュリティが高くなる。
上記各コンピュータには所定のプログラムがインストールされている。この各プログラムは、フローチャートで示した各列に並ぶ一連のステップを対応のコンピュータに実行させるためのものである。各プログラムはCD−ROMのようなコンピュータ読取可能な媒体に記録して配布可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと解釈されるものである。本発明の範囲は上述した実施の形態ではなく特許請求の範囲によって定められ、特許請求の範囲と均等の意味およびその範囲内でのすべての変更が含まれることを意図するものである。
産業上の利用可能性
この発明は、携帯電話機を用いた決済サービスに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
図1は、この発明の第1の実施の形態に従って仮想口座に入金する前払金額を通話料と併せて支払う場合の資金移動を示す概略図である。
図2は、この発明の第1の実施の形態に従って仮想口座に入金する前払金額をクレジットカードで支払う場合の資金移動を示す概略図である。
図3は、この発明の第1の実施の形態に従って仮想口座に入金する前払金額をデビットカードで支払う場合の資金移動を示す概略図である。
図4は、この発明の第1の実施の形態に従って仮想口座に入金する前払金額を銀行口座から自動引落しする場合の資金移動を示す概略図である。
図5は、この発明の第1の実施の形態に従って携帯電話機を用いてインターネット上の仮想店舗で決済する方法を示す概略図である。
図6は、この発明の第1の実施の形態に従って携帯電話機を用いて実在店舗で決済する方法を示す概略図である。
図7は、図1〜図4に示したように仮想口座に前払金を入金するために用いられる、携帯電話機および携帯電話会社のサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図8は、図1に示した場合における、図7に示した携帯電話機および携帯電話会社のサーバの動作を示すフローチャートである。
図9は、図8に示した携帯電話機の動作中に表示される画面の遷移図である。
図10は、図2に示した場合における、図7に示した携帯電話機および携帯電話会社のサーバの動作を示すフローチャートである。
図11は、図10に示した携帯電話機の動作中に表示される画面の遷移図である。
図12は、図3に示した場合における、図7に示した携帯電話機および携帯電話会社のサーバの動作を示すフローチャートである。
図13は、図12に示した携帯電話機の動作中に表示される画面の遷移図である。
図14は、図4に示した場合における、図7に示した携帯電話機および携帯電話会社のサーバの動作を示すフローチャートである。
図15は、図14に示した携帯電話の動作中に表示される画面の遷移図である。
図16は、この発明の第1の実施の形態に従ってインターネット上の仮想店舗で携帯電話機を用いて決済する場合に用いられる、携帯電話機、携帯電話会社のサーバ、パーソナルコンピュータ、および仮想店舗のサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図17は、図5に示した場合における図16に示したパーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯電話会社のサーバ、および仮想店舗のサーバの動作を示すフローチャートである。
図18は、図17に続くフローチャートである。
図19は、図17および図18に示した携帯電話機の動作中に表示される画面の遷移図である。
図20は、図6に示した場合に用いられる、携帯電話機、携帯電話会社のサーバ、および実在店舗のPOS端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
図21は、図20に示した携帯電話機、実在店舗のPOS端末、および携帯電話会社のサーバの動作を示すフローチャートである。
図22は、図21に続くフローチャートである。
図23は、図21および図22に示した携帯電話機の動作中に表示される画面の遷移図である。
図24は、携帯電話機のRAMおよびROMに記憶される情報を示す図である。
図25は、この発明の第2の実施の形態に従って実在口座から仮想口座に振替える場合の資金移動を示す概略図である。
図26は、図25に示したように実在口座から仮想口座への振替に用いられる携帯電話機、携帯電話会社のサーバおよび金融機関のサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図27は、図25に示した場合における、図26に示した携帯電話機、携帯電話会社のサーバ、および金融機関のサーバの動作を示すフローチャートである。
図28は、図27に続くフローチャートである。
図29は、図27および図28に示した携帯電話機の動作中に表示される画面の遷移図である。
図30は、この発明の第2の実施例に従って携帯電話機を用いてインターネット上の仮想店舗で決済する方法を示す概略図である。
図31は、図30に示した場合に用いられるパーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯電話会社のサーバ、金融機関のサーバ、決済機関のサーバ、および仮想店舗のサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図32は、図30に示した場合における、図31に示したパーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯電話会社のサーバ、仮想店舗のサーバ、および金融機関サーバの動作を示すフローチャートである。
図33は、図32に続くフローチャートである。
図34は、図33に続くフローチャートである。
図35は、図32〜図34に示した携帯電話機の動作中に表示される画面の遷移図である。
図36は、この発明の第2の実施の形態に従って携帯電話機を用いて実在店舗で決済する方法を示す概略図である。
図37は、図36に示した場合に用いられる、携帯電話機、実在店舗のPOS端末、携帯電話会社のサーバ、金融機関のサーバ、および決済機関のサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図38は、図36に示した場合における、図37に示した携帯電話機、POS端末、携帯電話会社のサーバ、金融機関のサーバの動作を示すフローチャートである。
図39は、図38に続くフローチャートである。
図40は、図39に続くフローチャートである。
図41は、この発明の第3の実施の形態に従ってサービスの利用者情報を登録する方法を示す概略図である。
図42は、この発明の第3の実施の形態に従って仮想口座に前払金額を入金する場合の資金移動を示す概略図である。
図43は、この発明の第3の実施の形態に従って携帯電話機を用いてインターネット上の仮想店舗で決済する方法を示す概略図である。
図44は、この発明の第3の実施の形態に従って携帯電話機を用いて実在店舗で決済する方法を示す概略図である。
図45は、この発明の第3の実施の形態に従って決済機関が利用者に対して携帯電話機に蓄積されている未通知データを要求する方法を示す概略図である。
図46は、この発明の第3の実施の形態に従って携帯電話機を用いてインターネット上の仮想店舖で決済する場合において決済機関が金融機関に対する請求を代行する方法を示す概略図である。
図47は、図41に示した利用登録に用いられる、携帯電話機、携帯電話会社のサーバおよび決済機関のサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図48は、図41に示した場合における、図47に示した携帯電話機、携帯電話会社のサーバおよび決済機関のサーバの動作を示すフローチャートである。
図49は、図42に示した仮想口座への資金移動に用いられる、携帯電話機、携帯電話会社のサーバ、決済機関のサーバおよび金融機関のサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図50は、図42に示した場合における、図49に示した携帯電話機、携帯電話会社のサーバおよび決済機関のサーバの動作を示すフローチャートである。
図51は、図50に続くフローチャートである。
図52は、図51に続くフローチャートである。
図53は、図43に示した仮想店舗での決済に用いられる、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯電話会社のサーバ、決済機関のサーバおよび仮想店舗のサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図54は、図43に示した場合における、図53に示したパーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯電話会社のサーバ、決済機関のサーバおよび仮想店舗のサーバの動作を示すフローチャートである。
図55は、図54に続くフローチャートである。
図56は、図55に続くフローチャートである。
図57は、図44に示した実在店舗での決済に用いられる、携帯電話機、POS端末、携帯電話会社のサーバおよび決済機関のサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図58は、図44に示した場合における、図57に示した携帯電話機、POS端末、携帯電話会社のサーバおよび決済機関のサーバの動作を示すフローチャートである。
図59は、図58に続くフローチャートである。
図60は、図59に続くフローチャートである。
図61は、図45に示した未通知データの要求の場合における、携帯電話機、携帯電話会社のサーバおよび決済機関のサーバの動作を示すフローチャートである。
図62は、図46に示した請求代行に用いられる、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯電話会社のサーバ、決済機関のサーバ、金融機関のサーバおよび仮想店舗のサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図63は、図46に示した場合における、図62に示したパーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯電話会社のサーバ、決済機関のサーバ、金融機関のサーバおよび仮想店舗のサーバの動作を示すフローチャートである。
図64は、図63に続くフローチャートである。
図65は、この発明の第4の実施の形態に従う前払方法を示す概略図である。
図66は、図65に示した場合における、携帯電話機、携帯電話会社のサーバ、および決済機関のサーバの動作を示すフローチャートである。
図67は、図66に続くフローチャートである。
図68は、この発明の第4の実施の形態に従う第1の送金方法を示す概念図である。
図69は、図68に示した場合における、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯電話会社のサーバ、決済機関のサーバ、および仮想店舗のサーバの動作を示すフローチャートである。
図70は、図69に続くフローチャートである。
図71は、この発明の第4の実施の形態に従う第2の送金方法を示す概念図です。
図72は、図71に示した場合における、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯電話会社のサーバ、決済機関のサーバ、および仮想店舗のサーバの動作を示すフローチャートである。
図73は、図72に続くフローチャートである。
図74は、この発明の第4の実施の形態に従って、小口決済履歴がない場合におけるワンタイムIDの発行方法を示す概念図である。
図75は、この発明の第4の実施の形態に従って、小口決済履歴がある場合におけるワンタイムIDの発行方法を示す概念図である。
図76は、図74および図75に示した場合における、携帯電話機、携帯電話会社のサーバ、および決済機関のサーバの動作を示すフローチャートである。
図77は、図76に続くフローチャートである。
図78は、この発明の第4の実施の形態に従い、ワンタイムIDを使用して実在店舗で決済する方法を示す概念図である。
図79は、図78に示した場合における、携帯電話機、実在店舗のPOS端末、および決済機関のサーバの動作を示すフローチャートである。
Claims (33)
- 売り主と携帯電話機の利用者たる買い主との間の決済を仲介する方法であって、前記利用者の金銭を蓄積するための第1の口座を有するコンピュータにおいて、
前記携帯電話機から送信された所望の金額を受信するステップと、
前記受信した所望の金額を前記利用者の第1の口座に入金してその口座の残高を更新するステップと、
前記更新した第1の口座の残高を前記携帯電話機に送信するステップと、
決済金額を受信するステップと、
前記受信した決済金額を前記第1の口座の残高から減じるステップと、
前記受信した決済金額を前記売り主に支払うステップとを含む、方法。 - 前記受信した所望の金額を前記利用者に対して課金するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記携帯電話機から送信された識別情報を受信するステップと、
前記受信した識別情報に基づいて前記利用者の認証を行なうステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。 - 前記識別情報は前記利用者に固有の利用者固有情報を含む、請求項3に記載の方法。
- 前記利用者固有情報は前記携帯電話機の電話番号を含む、請求項4に記載の方法。
- 前記利用者固有情報はパスワードをさらに含む、請求項5に記載の方法。
- 前記利用者固有情報は前記利用者に予め付与された利用者識別子を含む、請求項4に記載の方法。
- 前記利用者固有情報はパスワードをさらに含む、請求項7に記載の方法。
- 前記識別情報は前記携帯電話機に固有の電話機固有情報をさらに含む、請求項4に記載の方法。
- 前記電話機固有情報は前記携帯電話機の製造番号を含む、請求項9に記載の方法。
- 前記電話機固有情報は前記携帯電話機のサブスクライバ識別子を含む、請求項9に記載の方法。
- 前記サブスクライバ識別子は携帯電話局を介して送信される、請求項11に記載の方法。
- 前記コンピュータは第2の口座をさらに有し、
前記携帯電話機から送信された振替金額を受信するステップと、
前記受信した振替金額を前記第1の口座から前記第2の口座に振替えるステップと、
前記第2の口座の残高を使用可能にするためのワンタイム識別子を生成して前記携帯電話機に送信するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。 - 前記コンピュータは携帯電話会社に設けられる、請求項1に記載の方法。
- 前記コンピュータは決済機関に設けられる、請求項1に記載の方法。
- 前記コンピュータは金融機関に設けられる、請求項1に記載の方法。
- 売り主と携帯電話機の利用者たる買い主との間の決済を仲介する方法であって、前記利用者の金銭を蓄積するための口座を有する金融機関のコンピュータにおいて、
携帯電話局のコンピュータから決済金額を受信するステップと、
前記受信した決済金額を前記口座の残高から減じるステップと、
前記受信した決済金額を前記売り主に支払うステップとを含む、方法。 - 前記携帯電話機から送信された金額を前記携帯電話局のコンピュータを介して受信するステップと、
前記受信した金額を前記利用者の口座に振替えてその口座の残高を更新するステップと、
前記更新した口座の残高を前記携帯電話局のコンピュータを介して前記携帯電話機に送信するステップとをさらに含む、請求項17に記載の方法。 - 売り主と携帯電話機の利用者たる買い主との間の決済に用いられ、前記利用者の金銭を蓄積するための第1の口座を有するコンピュータにアクセス可能な携帯電話機であって、
前記利用者の操作に応じて前記第1の口座に入金されるべき所望の金額を入力する入力手段と、
前記入力された金額を前記コンピュータに送信し、前記コンピュータから送信された前記第1の口座の残高を受信する送受信手段と、
前記受信した第1の口座の残高を記憶する手段とを備える、携帯電話機。 - 前記送受信手段はさらに前記利用者の認証に必要な識別情報を前記コンピュータに送信する、請求項19に記載の携帯電話機。
- 前記識別情報は前記利用者に固有の利用者固有情報を含む、請求項20に記載の携帯電話機。
- 前記利用者固有情報を記憶する手段をさらに備える、請求項21に記載の携帯電話機。
- 前記利用者固有情報は前記携帯電話機の電話番号を含む、請求項21に記載の携帯電話機。
- 前記利用者固有情報はパスワードをさらに含む、請求項23に記載の携帯電話機。
- 前記利用者固有情報は前記利用者に予め付与された利用者識別子を含む、請求項21に記載の携帯電話機。
- 前記利用者固有情報はパスワードをさらに含む、請求項25に記載の携帯電話機。
- 前記識別情報は前記携帯電話機に固有の電話機固有情報をさらに含む、請求項21に記載の携帯電話機。
- 前記電話機固有情報を記憶する手段をさらに備える、請求項27に記載の携帯電話機。
- 前記電話機固有情報は携帯電話機の製造番号を含む、請求項28に記載の携帯電話機。
- 前記電話機固有情報は前記携帯電話機のサブスクライバ識別子を含む、請求項28に記載の携帯電話機。
- 前記送受信手段はさらに決済金額を受信し、
前記送受信手段により受信された決済金額を記憶する手段をさらに備え、
前記送受信手段はさらに前記記憶された決済金額を読出して前記コンピュータに送信する、請求項19に記載の携帯電話機。 - 前記記憶された第1の口座の残高から前記記憶された決済金額を減算する手段をさらに備える、請求項31に記載の携帯電話機。
- 前記コンピュータは第2の口座をさらに有し、
前記入力手段は前記利用者の操作に応じて前記第1の口座から前記第2の口座に振替えられるべき振替金額を入力し、
前記送受信手段はさらに前記入力された振替金額を前記コンピュータに送信し、
前記送受信手段はさらに前記第2の口座の残高を使用可能にするためのワンタイム識別子を受信し、
前記ワンタイム識別子が有効か否かを判定する手段と、
前記ワンタイム識別子の判定の結果、前記ワンタイム識別子が有効な場合、前記送受信手段により受信された決済金額が前記第2の口座の残高以内か否かを判定する手段と、
前記決済金額の判定の結果、前記決済金額が前記第2の口座の残高以内の場合、前記受信したワンタイム識別子を出力する手段と、
前記決済金額を前記第2の口座から減じる手段とをさらに備える、請求項31記載の携帯電話機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002511243A JP4901053B2 (ja) | 2000-06-14 | 2001-06-13 | 携帯電話機を用いた決済方法および携帯電話機 |
Applications Claiming Priority (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000178188 | 2000-06-14 | ||
JP2000178188 | 2000-06-14 | ||
JP2000221240 | 2000-07-21 | ||
JP2000221240 | 2000-07-21 | ||
JP2000402918 | 2000-12-28 | ||
JP2000402918 | 2000-12-28 | ||
JP2002511243A JP4901053B2 (ja) | 2000-06-14 | 2001-06-13 | 携帯電話機を用いた決済方法および携帯電話機 |
PCT/JP2001/005039 WO2001097118A1 (fr) | 2000-06-14 | 2001-06-13 | Procede de reglement par telephone mobile et telephone mobile |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2001097118A1 true JPWO2001097118A1 (ja) | 2004-01-08 |
JP4901053B2 JP4901053B2 (ja) | 2012-03-21 |
Family
ID=27343721
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002511243A Expired - Fee Related JP4901053B2 (ja) | 2000-06-14 | 2001-06-13 | 携帯電話機を用いた決済方法および携帯電話機 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4901053B2 (ja) |
AU (1) | AU2001264274A1 (ja) |
WO (1) | WO2001097118A1 (ja) |
Families Citing this family (34)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003316984A (ja) * | 2002-04-26 | 2003-11-07 | Joho Seigyo System Kk | インターネット通信を用いた取引の成立手順方法 |
KR20030090435A (ko) * | 2002-05-23 | 2003-11-28 | 에스케이 텔레콤주식회사 | 금융 거래 시스템 및 방법 |
US20040073688A1 (en) * | 2002-09-30 | 2004-04-15 | Sampson Scott E. | Electronic payment validation using Transaction Authorization Tokens |
WO2004075081A1 (ja) * | 2003-02-20 | 2004-09-02 | Source Japan Co., Ltd. | モバイル・ネットコマース決済システム |
JP4334281B2 (ja) * | 2003-03-06 | 2009-09-30 | ビットワレット株式会社 | 決済サーバおよび携帯端末装置 |
JP2006195552A (ja) * | 2005-01-11 | 2006-07-27 | Nec Corp | 購入データ収集システム、その方法、管理装置およびプログラム |
JP4907904B2 (ja) * | 2005-05-19 | 2012-04-04 | 株式会社三共 | 取引システム、および、サーバ |
JP5000515B2 (ja) * | 2005-08-05 | 2012-08-15 | 日本電気株式会社 | 電子決済システム及びその方法 |
GB0516616D0 (en) * | 2005-08-12 | 2005-09-21 | Vodafone Plc | Mobile account management |
EP1960953A4 (en) * | 2005-08-22 | 2012-12-05 | Xchange Inc G | VIRTUAL LIQUIDITY CONVERSION METHOD AND WITHDRAWAL TO A LIQUIDITY ACCOUNT OF A MOBILE PHONE |
EP1960954A4 (en) * | 2005-08-22 | 2012-12-05 | Xchange Inc G | METHOD FOR CONVERTING CASH IN VIRTUAL CASH AND LOADING THIS TO A MOBILE TELEPHONE CASH ACCOUNT |
EP2002388A4 (en) * | 2005-08-22 | 2012-12-05 | Xchange Inc G | METHOD FOR CASH FREE CARDLESS PURCHASE TRANSACTIONS USING MOBILE PHONES |
JP5128081B2 (ja) * | 2006-03-31 | 2013-01-23 | 株式会社日本総合研究所 | クレジットカード決済処理方法、クレジットカード決済処理システム、携帯端末、およびコンピュータプログラム |
US9047601B2 (en) | 2006-09-24 | 2015-06-02 | RFCyber Corpration | Method and apparatus for settling payments using mobile devices |
JP2008264529A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-11-06 | Glory Ltd | デビットカードシステム及びデビットセンタ処理装置及びデビット端末及びデビット記録媒体販売機 |
WO2008131021A1 (en) | 2007-04-17 | 2008-10-30 | Visa U.S.A. Inc. | Method and system for authenticating a party to a transaction |
JP2009009374A (ja) * | 2007-06-28 | 2009-01-15 | Japan Research Institute Ltd | 決済方法、決済プログラム、および決済装置 |
JP4957483B2 (ja) * | 2007-09-23 | 2012-06-20 | 沖電気工業株式会社 | 電子マネーチャージシステム、電子マネーチャージ管理サーバおよび携帯情報端末 |
JP5141158B2 (ja) * | 2007-09-26 | 2013-02-13 | 沖電気工業株式会社 | 電子マネー発行中継装置および口座管理装置 |
JP2010009432A (ja) * | 2008-06-27 | 2010-01-14 | Kyocera Corp | 決済システムおよび携帯端末 |
US20100125510A1 (en) * | 2008-11-17 | 2010-05-20 | Smith Steven M | System and method of conducting transactions using a mobile wallet system |
WO2010062266A1 (en) * | 2008-11-26 | 2010-06-03 | Smartconnect Holdings Pte Ltd | Credit provision system and method |
CN102511051B (zh) | 2009-09-24 | 2016-07-27 | 日本电信电话株式会社 | 电子结算方法 |
JP2011186660A (ja) * | 2010-03-05 | 2011-09-22 | Yasushi Sato | 電子商取引システム、決済サーバ、およびプログラム |
WO2011131821A1 (en) * | 2010-04-21 | 2011-10-27 | Payzapper | Telephone payment system |
US8538845B2 (en) | 2011-06-03 | 2013-09-17 | Mozido, Llc | Monetary transaction system |
CA2809304A1 (en) * | 2011-07-27 | 2013-01-31 | Cheng-Hao Hsiao | Mobile device payment method |
US10438196B2 (en) | 2011-11-21 | 2019-10-08 | Mozido, Inc. | Using a mobile wallet infrastructure to support multiple mobile wallet providers |
US9208488B2 (en) | 2011-11-21 | 2015-12-08 | Mozido, Inc. | Using a mobile wallet infrastructure to support multiple mobile wallet providers |
JPWO2014020710A1 (ja) * | 2012-07-31 | 2016-07-11 | 順子 杉中 | 決済システム及び決済方法 |
JP5507641B2 (ja) | 2012-09-19 | 2014-05-28 | ヤフー株式会社 | 権限管理装置、権限管理方法および権限管理プログラム |
JP6113680B2 (ja) * | 2014-03-14 | 2017-04-12 | ヤフー株式会社 | 権限管理装置、権限管理方法および権限管理プログラム |
SG10201401206TA (en) * | 2014-04-02 | 2015-11-27 | Smart Communications Inc | System and method for facilitating electronic transaction |
JP6694785B2 (ja) * | 2016-08-31 | 2020-05-20 | 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 | モバイルマネジメントシステム、およびモバイルマネジメント方法 |
Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6275768A (ja) * | 1985-09-30 | 1987-04-07 | Hitachi Ltd | 不正取引検出方式 |
JPS6332658A (ja) * | 1986-07-28 | 1988-02-12 | Casio Comput Co Ltd | Icカ−ドシステム |
JPH0887655A (ja) * | 1994-09-19 | 1996-04-02 | Toshiba Corp | 情報処理システム |
JPH08339407A (ja) * | 1995-05-31 | 1996-12-24 | At & T Ipm Corp | トランザクションの認可および警告のシステム |
JPH10143577A (ja) * | 1996-11-11 | 1998-05-29 | Glory Ltd | 電子マネーの不正チェックシステム |
WO1998033343A1 (en) * | 1997-01-27 | 1998-07-30 | Telecom Finland Oy | Subscriber identity module mobile station and method for performing a smart card function |
JPH11501424A (ja) * | 1995-02-15 | 1999-02-02 | ノキア モービル フォーンズ リミティド | 移動局においてアプリケーションを使用する方法、移動局、及び支払いを行うシステム |
WO1999009502A1 (fr) * | 1997-08-13 | 1999-02-25 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Systeme de commerce electronique mobile |
WO1999049424A1 (en) * | 1998-03-25 | 1999-09-30 | Orbis Patents Limited | Credit card system and method |
JPH11338946A (ja) * | 1998-05-25 | 1999-12-10 | Glory Ltd | Icカードを使った電子財布システムにおける預金処理方法 |
WO2000049586A1 (en) * | 1999-02-18 | 2000-08-24 | Orbis Patents Limited | Credit card system and method |
WO2000067177A2 (en) * | 1999-04-30 | 2000-11-09 | X.Com Corporation | System and method for electronically exchanging value among distributed users |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0261786A (ja) * | 1988-08-29 | 1990-03-01 | Nec Corp | プリペイド・カード入出力装置 |
JP3184196B2 (ja) * | 1989-09-06 | 2001-07-09 | 株式会社富士通総研 | 電子財布システム |
DK0564469T3 (da) * | 1990-12-24 | 2000-06-19 | Motorola Inc | Elektronisk tegnebog |
JPH06121075A (ja) * | 1992-10-01 | 1994-04-28 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 携帯端末を用いたプリペイド方式 |
EP0848361B1 (en) * | 1996-12-13 | 1999-08-25 | Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) | Method and system for performing money transactions |
EP0917119A3 (en) * | 1997-11-12 | 2001-01-10 | Citicorp Development Center, Inc. | Distributed network based electronic wallet |
JP2000113085A (ja) * | 1998-10-08 | 2000-04-21 | Sony Corp | 電子現金システム |
-
2001
- 2001-06-13 JP JP2002511243A patent/JP4901053B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2001-06-13 AU AU2001264274A patent/AU2001264274A1/en not_active Abandoned
- 2001-06-13 WO PCT/JP2001/005039 patent/WO2001097118A1/ja active Application Filing
Patent Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6275768A (ja) * | 1985-09-30 | 1987-04-07 | Hitachi Ltd | 不正取引検出方式 |
JPS6332658A (ja) * | 1986-07-28 | 1988-02-12 | Casio Comput Co Ltd | Icカ−ドシステム |
JPH0887655A (ja) * | 1994-09-19 | 1996-04-02 | Toshiba Corp | 情報処理システム |
JPH11501424A (ja) * | 1995-02-15 | 1999-02-02 | ノキア モービル フォーンズ リミティド | 移動局においてアプリケーションを使用する方法、移動局、及び支払いを行うシステム |
JPH08339407A (ja) * | 1995-05-31 | 1996-12-24 | At & T Ipm Corp | トランザクションの認可および警告のシステム |
JPH10143577A (ja) * | 1996-11-11 | 1998-05-29 | Glory Ltd | 電子マネーの不正チェックシステム |
WO1998033343A1 (en) * | 1997-01-27 | 1998-07-30 | Telecom Finland Oy | Subscriber identity module mobile station and method for performing a smart card function |
WO1999009502A1 (fr) * | 1997-08-13 | 1999-02-25 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Systeme de commerce electronique mobile |
WO1999049424A1 (en) * | 1998-03-25 | 1999-09-30 | Orbis Patents Limited | Credit card system and method |
JPH11338946A (ja) * | 1998-05-25 | 1999-12-10 | Glory Ltd | Icカードを使った電子財布システムにおける預金処理方法 |
WO2000049586A1 (en) * | 1999-02-18 | 2000-08-24 | Orbis Patents Limited | Credit card system and method |
WO2000067177A2 (en) * | 1999-04-30 | 2000-11-09 | X.Com Corporation | System and method for electronically exchanging value among distributed users |
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
[ANONYMOUS]: ""Secure Mobile E-Payment System for Europe"", NETWORK SECURITY, vol. vol. 7 [1], JPN6010064912, January 2000 (2000-01-01), pages 2, ISSN: 0002100357 * |
青柳正: "「携帯電話プリペイメントの衝撃(5) 進化するサービス提供手法」", テレコミュニケーション, vol. 第16巻,第5号, JPN6010064909, 25 April 1999 (1999-04-25), pages 126 - 128, ISSN: 0001774897 * |
青柳正: "「携帯電話プリペイメントの衝撃(6) 電子マネー時代の突破口に」", テレコミュニケーション, vol. 第16巻,第6号, JPN6010064910, 25 May 1999 (1999-05-25), pages 138 - 142, ISSN: 0001774898 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4901053B2 (ja) | 2012-03-21 |
WO2001097118A1 (fr) | 2001-12-20 |
AU2001264274A1 (en) | 2001-12-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4901053B2 (ja) | 携帯電話機を用いた決済方法および携帯電話機 | |
KR100757398B1 (ko) | 외국인을 위한 부가세 환급 방법 | |
US7946475B2 (en) | Financial server, IC card terminal, and financial information processing method | |
KR100390029B1 (ko) | 인터넷을 이용한 전자카드 결제시스템, 결제 방법 및 그 기록 매체 | |
EP1830317A1 (en) | Electronic money system | |
US20010007983A1 (en) | Method and system for transaction of electronic money with a mobile communication unit as an electronic wallet | |
KR20030090435A (ko) | 금융 거래 시스템 및 방법 | |
JP6815234B2 (ja) | 汎用携帯端末を利用した決済システム | |
JP2002541601A (ja) | 個人対個人、個人対会社、会社対個人、及び会社対会社の金融トランザクションシステム | |
KR20140020055A (ko) | 결제 방법 및 그 시스템 | |
US20120136790A1 (en) | System and method for facilitating large scale payment transactions including selecting communication routes | |
EP2226759A1 (en) | Electronic settlement method and electronic settlement device | |
KR20060111200A (ko) | 휴대 단말기 번호를 가상 계좌로 이용한 결제 방법 및시스템 | |
JP6839630B2 (ja) | スマートフォンを利用したキャッシュアウトシステム | |
JP4090102B2 (ja) | 電子財布システム、電子財布装置及び金銭情報移転プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JP4326165B2 (ja) | Icカード及び電子マネー入金システム | |
CN101405776A (zh) | 支付系统和方法 | |
JP6667010B2 (ja) | モバイルプリペイドカードのサービスシステム、そのクローンカード保存装置及びサービス方法 | |
JP2006039729A (ja) | 取引システムおよび取引装置および決済システム | |
KR100488291B1 (ko) | 가상계좌의 충전/결제 방법 | |
KR101864408B1 (ko) | 입금자 구별 맵핑 시스템을 이용한 환전 서비스 제공 시스템 | |
JP2005317040A (ja) | Icカード及び電子マネー入金システム | |
AU2017101144A4 (en) | An electronic transaction system using long-lived proxy details for business transaction with a merchant | |
KR20100077294A (ko) | 해외점포와 제휴된 현지 여행사를 통한 선불카드 정산처리 방법 및 시스템과 이를 위한 기록매체 | |
JP2000181982A (ja) | 電子取引システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080328 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101116 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110117 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110517 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110719 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111220 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111227 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |