JPS647214Y2 - - Google Patents

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JPS647214Y2
JPS647214Y2 JP3063184U JP3063184U JPS647214Y2 JP S647214 Y2 JPS647214 Y2 JP S647214Y2 JP 3063184 U JP3063184 U JP 3063184U JP 3063184 U JP3063184 U JP 3063184U JP S647214 Y2 JPS647214 Y2 JP S647214Y2
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exhaust manifold
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ceramic
manifold component
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Description

【考案の詳細な説明】 〈技術分野〉 本考案は内燃機関の排気マニホールド構造に関
する。
〈従来技術〉 内燃機関のシリンダヘツドは、その熱負荷がエ
ンジン部品中最も高いので、熱疲労による亀裂の
発生、シリンダヘツドとシリンダの接合部からの
ガス漏れ等が起きないように配慮がなされてい
る。特に、大きなシリンダ内径を有するエンジン
では、上述のような問題が発生しないように、シ
リンダヘツドの歪みを少なくする目的で、第1図
及び第2図に示すようにシリンダヘツドを分割し
た構成のものがある。
このようなシリンダヘツドに設けられた排気ポ
ート出口に取り付けられる排気マニホールドは、
従来各図に示したように、単一の配管から枝分か
れした配管を備えた構成である。
また、排気マニホールドの内壁面には、断熱を
目的として第3図に示すようにセラミツクAを鋳
鉄Bで鋳ぐるむようにしたものが提案されている
(U・S・Patant No.3173451)。
しかしながら、上述のように複雑な筒状の配管
からなる従来の排気マニホールドにあつては、セ
ラミツクの鋳ぐるみが難しく、製作に手間が掛る
ため、コスト高になるという不都合があつた。
又、従来の排気マニホールドでは、外周の鋳鉄
部の排気熱による熱収縮が内周のセラミツク部よ
りも大であり、この熱収縮量の差によつて使用中
にセラミツク部に亀裂が生じるのを防止するた
め、セラミツク部の強度確保を目的として該セラ
ミツク部の肉厚を厚く形成する必要がある。
この結果、材料費が嵩むと共に、排気マニホー
ルドはその外径が大きくなり、ただでさえシリン
ダヘツド側面に大きく張り出す排気マニホールド
がより大型なものとなつてしまい、重量も嵩むも
のとなる欠点があつた。
さらには、従来の排気マニホールドは複雑な筒
状の配管から構成されているため、前記セラミツ
クをその内壁面に溶射することは不可能であつ
た。
〈考案の目的〉 そこで本考案は以上のような従来の実情に鑑
み、複数に分割された構成のシリンダヘツドに適
用する排気マニホールドにおいて、単一の配管か
ら枝分かれした配管によつて排気マニホールドを
構成する構造を全面的に廃止し、そのかわり、各
シリンダヘツドの排気ポート出口形成壁をマニホ
ールドの一部として使用する構成により、排気マ
ニホールド構造の簡略化を図り、上記従来の欠点
を解消することを目的とする。
〈考案の構成〉 このため本考案では、複数に分割され、かつ間
隙を介して並列するシリンダヘツドの、各排気ポ
ート出口形成壁に、板状の排気マニホールド構成
部材をガスケツトを介して締付固定し、該排気マ
ニホールド構成部材内壁に一体成形した背板部に
よつて、隣接するシリンダヘツド間の間隙の排気
ポート出口開口側の開口面を閉塞した状態におい
て、シリンダヘツド壁と排気マニホールド構成部
材内壁との間に画成した空間に各排気ポート出口
からの排気を集合させて排気マニホールド構成部
材を設けた排気出口から排気させるように構成し
更に、前記集合空間の内壁面にセラミツクを層状
に固着した構成の排気マニホールド構造とするこ
とにより、排気マニホールド内壁面へのセラミツ
ク固着を鋳ぐるみ若しくは溶射によつて容易に行
え、製作性の向上が図れると共に、排気マニホー
ルドを軽量で、コンパクトな構造とできるもので
ある。
〈考案の実施例〉 以下、本考案の実施例を第4図〜第14図に基
づいて説明する。
第4図〜第7図において、1及び2は2つに分
割されて、間隙を介して並列されたシリンダヘツ
ド、3はシリンダヘツド1,2に形成された排気
ポート、4はエキゾーストバルブ、5はシリンダ
ヘツド1,2夫々の一側壁1A,2Aに3つづつ
開口された排気ポート出口で、夫々横方向に並列
して設けられている。
そして、シリンダヘツド1,2の各排気ポート
出口形成壁1A,2Aに沿い延びる方形板状に形
成され、該壁1A,2Aにガスケツト6を介して
周辺部が締付固定される鋳鉄製の排気マニホール
ド構成部材7が設けられる。この排気マニホール
ド構成部材7の各辺から所定巾の周辺部にはシリ
ンダヘツド1,2への締付固定部となる取付フラ
ンジ部8が形成され、この取付フランジ部8に
は、シリンダヘツド1,2の壁1A,2Aの周辺
部に夫々所定間隔で複数埋め込まれたスタツトボ
ルト9の挿通孔10が設けられている。又、排気
マニホールド構成部材7の取付フランジ部8の内
側に位置する横長面積部分は外方向に略半円筒状
に膨出されて、その内側にわん曲面の凹所11が
成形されている。更に、排気マニホールド構成部
材7の背面部には、シリンダヘツド1,2間の間
隙12の、排気ポート出口5側に向けて開口され
る開口面13を閉塞する背板部14が一体成形さ
れている。この背板部14は、第7図〜第9図に
示すように、長手方向の中間に位置する取付フラ
ンジ部8上側部と下側部に連接して該取付フラン
ジ部8と同一面に延びた形状である。この背板部
14は排気マニホールド構成部材7をシリンダヘ
ツド1,2に締付固定した際に、シリンダヘツド
1,2の壁1A,2A夫々に、前記のガスケツト
6を介して圧接されることになる。
又、排気マニホールド構成部材7の膨出部の前
記背板部14と相対向する部分には、後述する、
セラミツクを背板部14内側面に溶射する際に使
用する開口部15が設けられており、本実施例に
おいては、この開口部15を排気出口として使用
する。そして、この開口部15の外側開口端に
は、該開口部15を図示しないエキゾーストチユ
ーブと連結するためのフランジ16が一体成形さ
れている。
一方、シリンダヘツド1,2の壁1A,2A
夫々の排気ポート出口5が位置する横長面積部分
には凹所17,18が夫々形成されている。この
凹所17,18は夫々内側壁部が底部から開口端
に向けて開口面積が徐々に拡大されるようなテー
パ面に形成されている。
そして、排気マニホールド構成部材7の凹所1
1内壁面、背板部14内側面及びシリンダヘツド
1,2の凹所17,18内壁面には、セラミツク
19が溶射により層状に固着されている。
上記排気マニホールド構成部材7は、その取付
フランジ部8とシリンダヘツド1,2の壁1A,
2A夫々の周辺部との間にガスケツト6を介在し
た状態で、スタツドボルト9にねじ込んだナツト
20によりシリンダヘツド1,2の壁1A,2A
に締付固定される。このように排気マニホールド
構成部材7をシリンダヘツド1,2の壁1A,2
Aに固定した状態において、該排気マニホールド
構成部材7内壁とシリンダヘツド1,2の各壁1
A,2Aとの間には、各排気ポート出口5と連通
する排気の集合空間21が画成される。そして、
この際、前述したように背板部14が、ガスケツ
ト6を介してシリンダヘツド1,2の壁1A,2
Aの隣り合う端部面に圧接し、該シリンダヘツド
1,2間の間隙12の集合空間21内開口面13
を気密に閉塞する。
以上の構成の排気マニホールドにおいて、各排
気ポート出口5からの排気は集合空間21に集合
され、開口部15からエキゾーストチユーブへと
出ていく。
以上の構成によれば、シリンダヘツド1,2の
排気ポート出口形成壁1A,2Aと、該壁1A,
2Aに締付固定した排気マニホールド構成部材7
内壁と、の間に各排気ポート出口5からの排気の
集合空間21を画成して、排気マニホールドを構
成するようにしたから、排気マニホールド構成部
材7と、シリンダヘツド1,2と、に別々にセラ
ミツク19を固着して設けることができ、本実施
例のようにセラミツクの固着を溶射によつて容易
に施工できる。この結果、従来のように複雑な配
管形状の排気マニホールドにセラミツクを鋳ぐる
むという困難な製作工程を採らずに済み、製作性
を向上でき、製作コスト低減を図れる。又、かか
る構成によれば、シリンダヘツド1,2の排気ポ
ート出口形成壁1A,2Aを排気マニホールドの
一部として使用する構成により、シリンダヘツド
1,2の壁1A,2Aには、内壁に凹所11を設
け、背面部に背板部14を設けただけの単状な板
状の排気マニホールド構成部材7が取り付けられ
るだけであるから、排気マニホールドの形状とし
ては、従来のような複雑な枝分かれした配管形状
とならず、排気マニホールドを軽量で、コンパク
トなものとして構成することができる。更に、か
かる構成では、排気マニホールドは実質的に2分
割体でなるものであるから、外周の鋳鉄部と内周
のセラミツク部との熱収縮量の差によるセラミツ
ク部への影響が少なく、セラミツク部を筒状配管
の内周に固着した従来例のものに比べて、セラミ
ツク部の肉厚を薄く形成でき、材料費低減、軽量
化により有利となる。又、本実施例においては、
排気マニホールド構成部材7の凹所11内側壁に
はテーパ面を設け、シリンダヘツド1,2の凹所
17,18内側壁にはわん曲面を設けて、これら
の凹所17,18が外方向に向けて開かれるよう
な構成にしたから、セラミツクの溶射を溶射ガン
で行う場合、該溶射ガンのセラミツク噴出口を溶
射の対象となる壁面に直角に相対向させ易くなる
ため、溶射が行い易く、しかも強力な接着力が得
られるという利点がある。更に、本実施例によれ
ば、背板部14と相対向する排気マニホールド構
成部材7の膨出部に、開口部15を設けるように
したから、第6図に示すように、この開口部15
から背板部14に向けて溶射ガン48によるセラ
ミツク溶射を容易に行うことができるという利点
がある。
尚、以上の実施例においては、排気マニホール
ド構成部材7及びシリンダヘツド1,2の壁1
A,2Aに夫々凹所11及び17,18を設けた
が、排気マニホールド構成部材7側だけに凹所を
設けるようにしても良いし、シリンダヘツド1,
2の壁1A,2Aだけに凹所を設けるようにして
も良い。
更に、セラミツク19は溶射に限らず、鋳ぐる
みによつて施工するようにしても良い。このよう
に開放された部分にセラミツクを鋳ぐるむこと
は、従来の筒状配管の内周にセラミツクをを鋳ぐ
るむ場合に比べて困難性がなく、容易に行うこと
ができるので、製作性に劣ることはなく、コスト
高を招くことがない。
次に、本考案の他の実施例を第10図〜第14
図に示す。このものは、第2図に示したように3
つ以上に分割されたシリンダヘツドに本考案を適
用した例を示すものである。
即ち、第10図〜第12図において、4つに分
割されて、間隙をもつて並列されたシリンダヘツ
ド22〜25夫々の一側壁には、排気ポート出口
26が1つづつ設けられている。このシリンダヘ
ツド22〜25の壁22A〜25A夫々の排気ポ
ート出口26周りの方形面積部分にはセラミツク
27が溶射された凹所28〜31が夫々形成され
ている。排気マニホールド構成部材32は、先の
実施例と同様に、シリンダヘツド22〜25側の
スタツドボルト33の挿通孔34を有する取付フ
ランジ部35と、セラミツク27が内壁面に溶射
された凹所36と、を有している。
シリンダヘツド22〜25の隣接するもの同志
間の間隙37の開口面38を閉塞する背板部39
は、先の実施例と同様に、排気マニホールド構成
部材32の背面部に第12図〜第14図に示すよ
うに成形される。この場合、背板部39は、隣接
するシリンダヘツド22と23、23と24及び
24と25間の間隙37に対応して所定間隔で3
つ設けられる。又、排気マニホールド構成部材3
2の膨出部の背板部39と相対向する部分には、
セラミツク27を該背板部39内側面に溶射する
際に使用する開口部40が夫々設けられている。
これらの開口部40のうち、シリンダヘツド2
4,25間の背板部39に対応する開口部40は
排気出口として使用されるものであり、その外側
開口端には、該開口部40を図示しないエキゾー
ストチユーブと連結するためのフランジ41が一
体成形されている。一方、残りの背板部39に対
応する開口部40は、この開口部40から溶射ガ
ンによるセラミツク溶射を背板部39に施工した
後、蓋体42によつて閉塞するようになつてい
る。この場合、前記開口部40の外側開口端にも
フランジ41が一体成形され、このフランジ41
に前記蓋体42をガスケツト43を介してボル
ト・ナツト44により締付固定する。尚、この蓋
体42内面には、あらかじめセラミツクを溶射し
ておくようにする。
そして、上記排気マニホールド構成部材32
は、その取付フランジ部35とシリンダヘツド2
2〜25の壁22A〜25A夫々の周辺部との間
にガスケツト45を介在した状態で、スタツドボ
ルト33にねじ込んだナツト46により該シリン
ダヘツド22〜25の壁22A〜25Aに締付固
定される。このように、排気マニホールド構成部
材32をシリンダヘツド22〜25の壁22A〜
25Aに固定した状態において、該排気マニホー
ルド構成部材32内壁とシリンダヘツド22〜2
5の各壁22A〜25Aとの間には、各排気ポー
ト出口26と連通する排気の集合空間47が画成
されると共に、背板部39がガスケツト45を介
してシリンダヘツド22〜25の壁22A〜25
Aの隣り合う端部面に圧接し、該シリンダヘツド
22と23,23と24及び24と25間の各間
隙37の集合空間47内開口面38を気密に閉塞
することは先の実施例と同様である。
かかる構成の排気マニホールドにおいても、先
の実施例と同様に、従来のように複雑な配管形状
の排気マニホールドにセラミツクを鋳ぐるむとい
う困難な製作工程を採らずに済み、製作性向上、
製作コスト低減を図れると共に、排気マニホール
ドを軽量で、コンパクトなものとして構成するこ
とができる。又、本実施例においても、排気マニ
ホールド構成部材32に設けた背板部39に相対
向して、排気口となる開口部40と蓋体42によ
つて閉塞される開口部40とを設けたから、背板
部39へセラミツク溶射を、これらの開口部40
から容易に行うことができる。
〈考案の効果〉 以上説明したように本考案によれば、複数に分
割され、かつ間隙を介して並列されたシリンダヘ
ツドの、各排気ポート出口形成壁と、該壁にガス
ケツトを介して締付固定される板状の排気マニホ
ールド構成部材と、の間に、排気ポート出口から
の排気の集合空間を画成し、かつ排気マニホール
ド構成部材内壁に一体成形した背板部によつて、
隣接するシリンダ間の間隙の排気ポート出口側の
開口面を閉塞した構成により、各シリンダヘツド
の排気ポート出口形成壁を排気マニホールドの一
部として利用でき、排気マニホールド内壁面への
セラミツク固着を、鋳ぐるみ若しくは溶射によつ
て容易に行え、製作性の向上が図れ、製作コスト
を安価に抑えることができる。又、排気マニホー
ルドを軽量で、コンパクトな構造とすることがで
きる実用的効果大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は夫々従来の排気マニホール
ド構造を示す斜視図、第3図は同上の排気マニホ
ールドの内部構造を示す断面図、第4図は本考案
に係る排気マニホールド構造の一実施例を示す斜
視図、第5図及び第6図は夫々同上実施例の異な
る位置の構造を示す側面断面図、第7図は同上実
施例を示す平面断面図、第8図は同上実施例にお
ける排気マニホールド構成部材の背面図、第9図
は同上実施例における排気マニホールド構成部材
の斜視図、第10図は本考案の他の実施例を示す
斜視図、第11図は同上実施例の側面断面図、第
12図は同上実施例を示す平面断面図、第13図
は同上実施例における排気マニホールド構成部材
の背面図、第14図は同上実施例における排気マ
ニホールド構成部材の斜視図である。 1,2,22〜25……シリンダヘツド、1
A,2A,22A〜25A……壁、5,26……
排気ポート出口、6,45……ガスケツト、7,
32……排気マニホールド構成部材、11,1
7,18,36……凹所、12,37……間隙、
13,38……開口面、14,39……背板部、
15,40……開口部、19,27……セラミツ
ク、21,47……集合空間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 複数に分割され、かつ間隙を介して並列された
    シリンダヘツドの、各排気ポート出口形成壁に沿
    つて延びる板状に形成され、該形成壁にガスケツ
    トを介して周辺部が締付固定される排気マニホー
    ルド構成部材を設け、前記排気ポート出口形成壁
    と排気マニホールド構成部材内壁の少なくとも一
    方に、各排気ポート出口と連通する排気の集合空
    間を画成する凹所を設けると共に、排気マニホー
    ルド構成部材内壁に隣接するシリンダヘツド間の
    間隙の、集合空間内開口面を閉塞する背板部であ
    つてシリンダヘツドの排気ポート出口形成壁にガ
    スケツトを介して圧接される背板部を一体成形す
    る一方、排気マニホールド構成部材に前記集合空
    間と連通する排気出口を設け、該集合空間の内壁
    面にセラミツクを層状に固着した構成を特徴とす
    る内燃機関の排気マニホールド構造。
JP3063184U 1984-03-05 1984-03-05 内燃機関の排気マニホ−ルド構造 Granted JPS60143127U (ja)

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