JPH0755409Y2 - 多気筒エンジン用シリンダヘッドガスケット - Google Patents

多気筒エンジン用シリンダヘッドガスケット

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JPH0755409Y2
JPH0755409Y2 JP1989104703U JP10470389U JPH0755409Y2 JP H0755409 Y2 JPH0755409 Y2 JP H0755409Y2 JP 1989104703 U JP1989104703 U JP 1989104703U JP 10470389 U JP10470389 U JP 10470389U JP H0755409 Y2 JPH0755409 Y2 JP H0755409Y2
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JP
Japan
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bore
cylinder
gasket
grommet
head
Prior art date
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JP1989104703U
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JPH0343564U (ja
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勝 高橋
知三 宮本
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、多気筒エンジン用のシリンダヘッドガスケッ
トに関するものである。
(従来の技術) 複数のシリンダを列設した多気筒エンジンのシリンダヘ
ッドとクランクケースとの間に介装され多数のヘッドボ
ルトによって上記シリンダヘッド及びクランクケース間
に挾圧されるシリンダヘッドガスケットにおいて、比較
的締付荷重が大きいトラック等車両用のディーゼルエン
ジンには、従来から多数の金属薄板の積層体からなる所
謂ラミネートタイプのガスケットが広く採用されてい
る。
従来のラミネートタイプシリンダヘッドガスケットの一
例を、便宜的に本考案の一実施例を示す第1図を援用
し、かつ第4図を参照して説明すると、図中符号10は総
括的にシリンダヘッドガスケットを示し、同ガスケット
は、図示しないエンジンの列設されたシリンダボアを限
界する複数のボア開口12と、シリンダヘッド及びクラン
クケース間で冷却水を流通させる多数の水孔14と、動弁
用プッシュロッドを通過させると共にオイルの流下通路
となるオイル通路16と、シリンダヘッドをクランクケー
スに締付けるためのヘッドボルトが挿通される多数のボ
ルト孔18a及び18bとが設けられている。
また、シリンダヘッドガスケット10は、第1図のA−A
線に沿う断面図に相当する第4図の拡大断面図に示され
ているように、複数の金属薄板(一般には0.2〜0.5mm厚
さの普通鋼板又はステンレス鋼板)10a,10b,10c,10d及
び10eからなり、これら薄板のうち中央部分の薄板10cに
は、ボア開口12を囲繞する端縁付近にビード20が形成さ
れ、また最下層の薄板10e(通常はステンレス薄鋼板で
作られている)は、ボア開口12を限界する部分で折曲げ
られ最上層の薄板10aの周縁に折重ねられてグロメット2
2を形成している。一方、ボア開口12相互間に配置され
たボルト孔18bは、その他のボルト孔18aと同様に、単に
孔が穿設されているだけでグロメットを具えていない。
(なお、本考案の実施例を示した第1図では、後述する
ように上記ボア間のボルト孔18bにグロメットが設けら
れているが、この構成は本考案の特徴をなすものであ
り、従来のガスケットでは上記のようにボア間ボルト孔
18bにはグロメットが設けられていない。) 上述した従来のシリンダヘッドガスケット10をシリンダ
ヘッドとクランクケースとの間に介装しボルト孔18a及
び18bに夫々ヘッドボルトを挿入して締付けた場合、締
付け後のボアグロメット22部分のガスケット厚さt1が、
ボア間ボルト孔18b部分のガスケット厚さt2よりも大き
いために、ボアゲロメット22の部分に大きな締付力が作
用する。一方ボア間ボルト孔18bの部分では、シリンダ
ヘッドが両側のボアグロメット22によってブリッジ状に
支持されるため、各薄板10a〜10eが密着せず、薄板相互
間に小さい空隙が発生することとなる。
上記ヘッドボルト締付力がボアグロメット22部分に集中
することによって、湿式シリンダライナを具えたエンジ
ンの場合、通常薄肉の鋳鉄で作られているライナが軸線
方向の過大な圧縮力を受けて変形を起し易い不具合があ
る。また、ボア間ボルト孔18bの部分で薄板10a〜10e相
互間に空隙が発生するために、各薄板のボルト孔周縁部
分に局部的なびびり振動が発生し、隣接して配置された
水孔14又はオイル孔のグロメット部のシール性が損なわ
れる不都合があった。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は、上記事情に鑑み創案されたもので、ボアグロ
メット部分に過度のヘッドボルト締付力が作用すること
がなく、かつボア間のボルト孔周辺における局部的な薄
板の振動を効果的に防止することができるようにした多
気筒エンジン用シリンダヘッドガスケットを提供するこ
とを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案は、複数のシリンダを
列設した多気筒エンジンのシリンダヘッドとクランクケ
ースとの間に介装され多数のヘッドボルトによって上記
シリンダヘッド及びクランクケース間に挾圧されるシリ
ンダヘッドガスケットが、シリンダボアを限界するボア
開口及び上記ヘッドボルトを挿通させるボルト孔を具え
た金属薄板の積層体から構成されたものにおいて、上記
ボア開口の周縁にボアグロメットが設けられると共に、
隣接するシリンダボア相互間に配置された上記ボルト孔
の周縁部分にグロメット又はシムが設けられ、ヘッドボ
ルトの締付後における上記ボアグロメット部のガスケッ
ト厚さと、上記ボア間ボルト孔周縁部分のガスケット厚
さとが略等しくなるように構成されたことを特徴とする
多気筒エンジン用シリンダヘッドガスケットを提案する
ものである。
(作用) 本考案によれば、ボア間のボルト孔の周縁部分にグロメ
ット又はシムが設けられて、ヘッドボルト締付後におけ
るボアグロメット部のガスケット厚さとボア間ボルト孔
周縁部分のガスケット厚さとが略等しくなるので、ボア
グロメット部に過大な締付力が作用することがなく、ま
たボア間ボルト孔周辺に薄板の局部的な振動が発生する
ことが効果的に抑止される。
(実施例) 以下本考案の実施例を第1図乃至第3図について具体的
に説明する。(なお、従来のシリンダヘッドガスケット
に関連して既に説明した事項については再述を省略す
る。)先づ、第1図及び第2図に示した本考案の第1実
施例においては、ボア間のボルト孔18bに、好ましくは
ステンレス薄鋼板10fを用いたグロメット24が設けられ
ている。同グロメット24を形成する薄板10fの板厚を適
宜に選択することによって、ヘッドボルト締付後におけ
るボアグロメット22部分のガスケット厚さt1とボルト孔
グロメット24部分のガスケット厚さt2とが略等しくなる
ように設定されている。
ボアグロメット22及びボルト孔グロメット24部分のガス
ケット厚さt1とt2とを略等しくすることによって、ボア
グロメット22部分の締付力が過度に大きくなることが防
止され、ボアグロメット22を介してシリンダライナに伝
達されるシリンダ軸線方向の過大な圧縮力に基づく同ラ
イナの変形が効果的に防止される。また、同時にボルト
孔グロメット24部分の金属薄板10aないし10eがヘッドボ
ルトの締付けによって隙間なく密着するので、これら薄
板の局部的な振動が防止され、近傍に設けられている水
孔14又はオイル孔のシール性が確保される利点がある。
次に、第3図に示した本考案の第2実施例においては、
ボア間ボルト孔18bの周縁部における上下両面に金属薄
板好ましくはステンレス鋼薄板からなるシム10g及び10h
が装着され、ヘッドボルト締付後のボアグロメット22部
分のガスケット厚さt1とボア間ボルト孔18bの周縁部分
におけるガスケット厚さt2とが略等しくなるように構成
されている。この実施例においても、上記第1実施例と
実質的に同様の効果、即ちボアグロメット22部分の締付
力の過度の増大を回避してシリンダライナの変形を防止
すると共に、ボア間ボルト孔18b周縁部分の薄板の局部
的振動を抑止し近傍の水孔14又はオイル孔のシール性を
確保する効果を奏することができる。
なお、第3図の実施例では、シム10g及び10hがガスケッ
トの上下面に装着されているが、適宜の積層薄板間例え
ば薄板10aと10bとの間に介装することができる。
更に、上記第1及び第2実施例の何れにおいても、積層
薄板の枚数及び各薄板の板厚は、夫々適宜に選択され
る。
(考案の効果) 叙上のように、本考案に係る多気筒エンジン用シリンダ
ヘッドガスケットは、複数のシリンダを列設した多気筒
エンジンのシリンダヘッドとクランクケースとの間に介
装され多数のヘッドボルトによって上記シリンダヘッド
及びクランクケース間に挾圧されるシリンダヘッドガス
ケットが、シリンダボアを限界するボア開口及び上記ヘ
ッドボルトを挿通させるボルト孔を具えた金属薄板の積
層体から構成されたものにおいて、上記ボア開口の周縁
にボアグロメットが設けられると共に、隣接するシリン
ダボア相互間に配置された上記ボルト孔の周縁部分にグ
ロメット又はシムが設けられ、ヘッドボルトの締付後に
おける上記ボアグロメット部のガスケット厚さと上記ボ
ア間ボルト孔周縁部分のガスケット厚さとが略等しくな
るように構成されたことを特徴とし、簡単な構成によっ
てボアグロメット部分に作用するボルト締付力の過度の
増大を抑止してシリンダライナの変形を防止すると共
に、ボア間ボルト孔周縁部分の局部的な薄板の振動を抑
止して近傍に配置された水孔やオイル孔のシール性を確
保し得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す平面図、第2図は第
1図のA−A線に沿う要部拡大断面図、第3図は本考案
の第2実施例を示す第2図同様の要部拡大断面図、第4
図は従来のガスケットの第2図及び第3図同様の要部拡
大断面図である。 10……シリンダヘッドガスケット、12……ボア開口、14
……水孔、18a……ボルト孔、18b……ボア間ボルト孔、
22……ボアグロメット、24……ボルト孔グロメット、10
g及び10h……シム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のシリンダを列設した多気筒エンジン
    のシリンダヘッドとクランクケースとの間に介装され多
    数のヘッドボルトによって上記シリンダヘッド及びクラ
    ンクケース間に挾圧されるシリンダヘッドガスケット
    が、シリンダボアを限界するボア開口及び上記ヘッドボ
    ルトを挿通させるボルト孔を具えた金属薄板の積層体か
    ら構成されたものにおいて、上記ボア開口の周縁にボア
    グロメットが設けられると共に、隣接するシリンダボア
    相互間に配置された上記ボルト孔の周縁部分にグロメッ
    ト又はシムが設けられ、ヘッドボルトの締付後における
    上記ボアグロメット部のガスケット厚さと、上記ボア間
    ボルト孔周縁部分のガスケット厚さとが略等しくなるよ
    うに構成されたことを特徴とする多気筒エンジン用シリ
    ンダヘッドガスケット。
JP1989104703U 1989-09-06 1989-09-06 多気筒エンジン用シリンダヘッドガスケット Expired - Lifetime JPH0755409Y2 (ja)

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JPH0343564U JPH0343564U (ja) 1991-04-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS57194952U (ja) * 1981-06-08 1982-12-10
JPS61133968U (ja) * 1985-02-12 1986-08-21

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JPH0343564U (ja) 1991-04-24

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