JPS646970B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (a) 産業上の利用分野 本発明はコンテナをシヤシフレーム上より地上
へ、地上よりシヤシフレーム上にそれぞれ積卸し
を行う一方、コンテナをシヤシフレーム上で後方
傾動させることができるようにしたコンテナ積卸
し車輌の分野で利用されるものである。

(b) 従来の技術 従来のコンテナ積卸し車輌は、第４図に示すよ
うにシヤシフレーム０１の後端部に後方傾動可能
なダンプフレーム０２を軸支し、このダンプフレ
ーム０２にＬ字状の荷役用アーム０３を前後回動
可能に軸支０４し、前記ダンプフレーム０２には
コンテナ０５の掛片０６に係脱する係合アーム０
７を設け、前記荷役用アーム０３の先部にはコン
テナ０５の前面に設けられた係合腕０８に係合す
る掛金０９を設けてある。

ところで、係合アーム０７と掛片０６とを係合
させて、コンテナ０５をシヤシフレーム０１上で
後方傾動させた場合、前記掛金０９と係合腕０８
とのガタ、ダンプフレーム０２と荷役用アーム０
３との状態０４部のガタ等により、係合アーム０
７と掛片０６との係合がはずれ、荷役用アーム０
３が回動し、コンテナ０５が落下するという問題
があつた。

(c) 発明が解決しようとする問題点 本発明は前記問題点を解決するためになされた
もので、ダンプフレームにフツクを、荷役用アー
ムに係合部をそれぞれ設け、フツクと係合アーム
とを連結して、係合アームが掛片に係合したと
き、フツクと係合部も係合するようにし、コンテ
ナを後方傾動させた時、係合アームと掛片とのガ
タ、荷役用アームの軸支部のガタ等により係合ア
ームと掛片との係合が外れても、フツクと係合部
とが係合しているので、コンテナが落下しないよ
うにしたものである。

(d) 問題点を解決するための手段 本発明の特徴とするところは、シヤシフレーム
の後端部に後方傾動可能なダンプフレームを軸支
し、このダンプフレームにＬ字形の荷役用アーム
を前後回動可能に軸支し、前記ダンプフレームに
はコンテナの掛片に係脱する係合アームを設け、
この係合アームと掛片との係合を解除した状態で
は、荷役用アームの回動によりコンテナの積卸し
ができ、係合アームを掛片に係合させた状態で
は、コンテナをシヤシフレーム上で後方傾動させ
ることができるようにしたコンテナ積卸し車輌に
おいて、前記ダンプフレームの先部にはフツクを
回動自在に軸支し、このフツクに対応する荷役用
アーム側には係合部を設け、前記フツクと係合ア
ームとを連結部材にて連結し、係合アームと掛片
とが係合すると、フツクと係合部とが係合し、係
合アームと掛片との係合を解除するとフツクと係
合部との係合も解除されるようにしたことであ
る。

(e) 実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説
明する。

第１図及び第２図において、１はシヤシフレー
ム、２はシヤシフレーム１上に固定したサブフレ
ーム、３はサブフレーム２の後端部に軸支４し、
後方傾動できるダンプフレーム、５はダンプフレ
ーム３に軸支６し、前後回動できるＬ字状の荷役
用アーム、７はシヤシフレーム１上に搭載できる
コンテナ、８は荷役用アーム５とサブフレーム２
間に設けた油圧シリンダで、この油圧シリンダ８
の作動によりコンテナ７をシヤシフレーム４上よ
り地上へ、又地上よりシヤシフレーム１へそれぞ
れ積卸しを行うことができさらにダンプフレーム
３とコンテナ７とを後述する固縛装置９により固
縛したとき油圧シリンダ８の作動によりコンテナ
７を後方傾動させることができるようになつてい
る。

１０はダンプフレームの前端に回動自在に軸支
したフツクで、このフツク１０に対応する荷役用
アーム５には係合部１１を設けてあり、この係合
部１１は荷役用アーム５に独立に設けてもよく、
また前記油圧シリンダ８の荷役用アーム５側の軸
支部と兼用してもよい。

前記固縛装置９はコンテナ７の底面に固着した
掛片１２とダンプフレーム３に前後揺動自在に軸
支し、掛片１２に係合する係合アーム１３とによ
り構成されており、前記フツク１０と係合アーム
１３とは連結部材１４にて連結し、係合アーム１
３と掛片１２との係脱に合わせて、フツク１０と
係合部１１も係脱するようにしてある。

１５は係合アーム１３を作動させる油圧シリン
ダであり、１６は荷役用アーム５の先部に設けら
れ、コンテナ７の前面に設けられた係合腕１７に
係合する掛金である。

本発明は前記の如き構成で、シヤシフレーム１
上のコンテナ７を地上へ、地上のコンテナ７をシ
ヤシフレーム１上へ積卸しする第１図に示す操作
について説明すると、ダンプフレーム３がシヤシ
フレーム１上面にある場合には、係合アーム１３
とコンテナ７の掛片１２、及びフツク１０と係合
部１１とはそれぞれ係合しているので、油圧シリ
ンダ１５を縮小させて係合アーム１３と掛片１２
及びフツク１０と係合部１１との係合をそれぞれ
外す。

次に油圧シリンダ８を伸長させると、荷役用ア
ーム５は軸支６部を中心にして後方に回動し、こ
れによりコンテナ７を地上に卸すことができる。

油圧シリンダ８を前記とは逆に縮小させると、
荷役用アーム５は前方回動して地上のコンテナ７
をシヤシフレーム１上に積込むことができる。次
に第２図に示すようにコンテナ７をシヤシフレー
ム１上で後方傾動させる場合には、油圧シリンダ
１５を伸長させて係合アーム１３と掛片１２及び
フツク１０と係合部１１とをそれぞれ係合させ、
油圧シリンダ８を伸長させると、コンテナ７は軸
支４部を中心にして後方に傾動し、コンテナ７内
の積載物を排出させる。このとき、掛金１６と係
合腕１７とのガタダンプフレーム３と荷役用アー
ム５との軸支６部のガタ等により、コンテナ７が
斜め後方へずれ、係合アーム１３と掛片１２との
係合が外れてもフツク１０と係合部１１とが係合
しているので、コンテナ７が落下することはな
い。次に油圧シリンダ８を前記とは逆に縮小させ
ると、コンテナ７をシヤシフレーム１上に降下さ
せることができる。

(f) 発明の効果 以上の如く本発明は、コンテナを後方傾動させ
たとき、係合アームと掛片との係合が外れてもフ
ツクと係合部とが係合しているのでコンテナが落
下することはない。

【図面の簡単な説明】

第１図はコンテナを積卸しする状態を示すコン
テナ積卸し車輌の全体側面図、第２図はシヤシフ
レーム上でコンテナを後方回動させた状態を示す
コンテナ積卸し車輌の全体側面図、第３図は本発
明の要部を示す断面詳細図、第４図は従来のコン
テナ積卸し車輌の全体側面図である。１はシヤシ
フレーム、３はダンプフレーム、５は荷役用アー
ム、７はコンテナ、１０はフツク、１１は係合
部、１２は掛片、１３は係合アーム、１４は連結
部材である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ シヤシフレームの後端部に後方傾動可能なダ
   ンプフレームを軸支し、このダンプフレームにＬ
   字形の荷役用アームを前後回動可能に軸支し、前
   記ダンプフレームにはコンテナの掛片に係脱する
   係合アームを設け、この係合アームと掛片との係
   合を解除した状態では、荷役用アームの回動によ
   りコンテナの積卸しができ、係合アームを掛片に
   係合させた状態では、コンテナをシヤシフレーム
   上で後方傾動させることができるようにしたコン
   テナ積卸し車輌において、前記ダンプフレームの
   先部にはフツクを回動自在に軸支し、このフツク
   に対応する荷役用アーム側には係合部を設け、前
   記フツクと係合アームとを連結部材にて連結し、
   係合アームと掛片とが係合すると、フツクと係合
   部が係合し、係合アームと掛片との係合を解除す
   るとフツクと係合部との係合も解除されてなるコ
   ンテナ積卸し車輌。