JPS646496B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は漢字住所を検索・表示する場合に好
適な漢字住所入力装置に関する。

近来、計算機を利用して漢字住所を入力して検
索や表示を行なう要求が高まつている。このた
め、従来は漢字タブレツト等を用いて住所を構成
する漢字を一字ずつ入力する方法が知られている
が、漢字の字数が多く熟練を積まなければ容易に
入力することができなかつた。また、各住所に住
所コードを予じめ設けておき、このコード（数
値）をキーボードから入力する方式も考えられて
いるが、この場合、住所コードとしては９桁以上
の数値となるのでオペレータは住所と住所コード
との対応表を見ながら入力しなければならず、操
作能率が極めて低いものであつた。更に、カナキ
ーボードから住所をカナで入力し、計算機がカナ
と漢字住所との対応を示すテーブルを自動的に検
索するように構成することも考えられている。し
かしながら、この場合には、県名、市名、区名、
町名を夫々独立に上記テーブルを検索する必要が
ある上、住所の読み文字数が多いために入力時間
がかかつてしまう。

本発明の目的は、上記欠点を除き、容易にかつ
入力速度の向上を計り得る漢字住所入力装置を提
供することにある。

住所を入力する場合、既にカナの住所一覧表が
ある場合や、顧客の住所リストが手書きなどの形
態で例えば手帳として住所録が作成されているこ
とが多く、これをもとに入力して住所マスターフ
アイルを作成・追加・修正を行なうことが多い。
この場合、住所には郵便番号が書き込まれている
ことが多い。郵便番号はほとんどの場合一つの
市、あるいは郡、区毎に決定されている。本発明
はこのことに注目し、郵便番号を住所入力の第１
のキーとして入力する方式である。

第１図は本発明の一実施例を示す図である。同
図において、１は制御部であり、ミニコンピユー
タまたはマイクロコンピユータが使われる。２は
入力部であり、ここでは英数カナけん盤である。
３は出力部であり、漢字デイスプレイを用いる。
４は内部記憶装置、５は外部記憶装置である。

外部記憶装置５は第２図に示す第１のテーブル
及び第３図に示す第２のテーブルを収容してい
る。第１のテーブルには郵便番号をキーとして都
道府県名、市区郡名からなる漢字用語、ポイン
タ、及びこの郵便番号に対応する市・区・郡内に
含まれる町・村・字の数が収容されている。郵便
番号をキーとしているため、例えば郵便番号′
188′は田無市と保谷市との両方の市に対応してい
るので、市・区・郡のレベルで２以上の市・区・
郡にまたがつている場合がある。これらを区別す
るために欄ａに区別コードも設けられている。第
１のテーブルにおけるポインタは、第２のテーブ
ルとの対応関係を指示するものである。

第２のテーブルは、上記第１のテーブルのポイ
ンタをキーとして、町・村・大字・字名のヨミと
漢字用語が収容されている。第１のテーブルと同
様に町・村・大字のレベルでも２以上にまたがる
ことがあるのでこれを区別するために欄ｂに区別
コードが設けられている。また、町・村・大字の
場合は更に下位レベルの字があるのでポインタ及
び字の数が収容されている。この字についても第
２のテーブル中のポインタをキーとして字名等を
収容したテーブルを別に持つかあるいは第２のテ
ーブル中に収容してもよいがこの説明は省略す
る。

次に入力動作を説明する。まずオペレータが入
力したい漢字住所の郵便番号を入力部２から入力
すると、制御部１はこの入力された郵便番号によ
り外部記憶装置５内の第１のテーブルを検索す
る。制御部１は入力された郵便番号に該当する
市・区・郡名をすべて取り出し、漢字デイスプレ
イ３に表示させる。例えば、オペレータが′
188′を入力した場合、第４図ａのように、市・
区・郡名、町・村・字の数及び区別コードが漢字
デイスプレイ３に表示される。第４図ａのように
２以上の市・区・郡名が表示された場合には、オ
ペレータは入力したいほうの市・区・郡名の区別
コードを入力部２から入力する。

今、保谷市泉町を入力すべき場合には、オペレ
ータが第４図ａのような表示をみて、′2′を入力
することによつて、保谷市が選択される。

次に、第４図ａの表示から保谷市は町名が14個
あることがわかるので、オペレータは町名の選択
動作に入る。本実施例では町名の選択を効率良く
行なうために、町名のヨミによる検索１とすべて
の町名を表示しその中から選択するための検索２
とが選択できるように構成されている。すなわ
ち、制御部１は市・区・郡名を表示する場合に、
第４図ａの符号１０で示すように、町名の検索を
いずれで行なうかをオペレータに表示する。オペ
レータはこの表示１０をみて、検索１の場合には
入力部１から′1′を、また検索２の場合には′2′を
入力する。

今、オペレータが′2′を入力し、検索２を選択
した場合、制御部１は第１のテーブル中のポイン
タにより第２のテーブルを検索する。保谷市のポ
インタは′35480′であり、第２のテーブルからは
このポインタに対応する町・村・大字名、字の数
及び区別コードが取り出され、漢字デイスプレイ
３上には第４図ｂのように表示される。従つて、
オペレータは市名を選択したときと同様に14個の
町名の中から入力したい「泉町」の区別コード′
1′を入力部２へ入力することによつて、「東京都
保谷市泉町」の入力が終了する。

また、「東京都八王子市小宮町」を入力したい
場合、まずオペレータは郵便番号′192′を入力す
る。このとき漢字デイスプレイ３には第５図のよ
うに表示され町名が52個あることがわかる。52個
の町名を表示面上から選ぶのはたいへんなので、
今度はオペレータが検索１を指定する′1′を入力
し、更に入力したい「小宮町」のヨミ′コミヤ′と
入力する。このとき、制御部１は第１のテーブル
からポインタ′35310′を取り出し、このポインタ
により第２のテーブルを検索する。すなわち、制
御部１は第２のテーブルのなかでポインタが′
35310′でかつ町名のヨミが先頭から′コミヤ′に一
致するものを選び、漢字デイスプレイ３に表示す
るので、「東京都八王子市小宮町」の入力が終了
する。この場合、ヨミの入力を一部省略し、例え
ば′コ′だけ入力した場合には、町名のヨミが
「コ」ではじまるいくつかの候補が得られるので、
これらを漢字デイスプレイ３上に表示してそのな
かの一つを選択してもよい。なお、町・村名以下
に字名がある場合には更に同様の操作を行なえば
よい。

以上のように本発明によれば、オペレータが最
初に郵便番号を入力することにより、市・区・郡
のレベルまで小数の候補にしぼることがき、都、
県、道名の入力を行なうことなく簡単に市・区・
郡のレベルまで入力することができるので、操作
性に優れかつ高速に入力を行なうことができる。
すなわち、従来のように漢字住所を一字毎に直接
入力する場合や漢字住所のヨミを順次入力する場
合に比較すれば、大幅に入力時間が短縮されてい
る。また、住所とともに郵便番号を記入すること
は広く普及しているので、オペレータが入力の都
度郵便番号表を検索する手間も少なく、入力すべ
き数字も３個又は５個だけでよいので誰でも容易
に操作し、簡単に入力を行なうことができる。更
に、市・区・郡のレベルまでは一括して入力でき
るので、入力ミスも大幅に減少させることができ
る。また更に、住所によつては特殊なヨミで、必
ずしもオペレータが知らない場合もあるが、本発
明によれば住所のヨミが不明であつても簡単に入
力することができるとともに、たとえば入力すべ
き漢字住所の原稿において漢字等に誤りがあつて
も容易にチエツクすることができる。

また上記実施例によれば、町名の少ない市等で
は町名のヨミを入力する必要もなく、わずらわし
いカナキー操作を行なわずに簡単に入力すること
ができる。

本発明で用いられるテーブルは第１及び第２の
テーブルとも郵便番号をキーとして作成してもよ
い。またポインタにかえて対応する住所が次のテ
ーブルでどの番地にあるかを指示してもよい。ま
た入力部は必ずしもカナキーを有することなく、
テンキーのみであつてもよい。更に出力部は各種
表示装置やブリンタを用いることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す図、第２図及
び第３図は本発明の一実施例で用いられる第１及
び第２のテーブルを示す図、第４図ａ，ｂ及び第
５図は本発明の一実施例における出力部の表示例
を示す図である。 １……制御部、２……入力部、３……出力部、
４……内部記憶装置、５……外部記憶装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 数字キー、カナキー、フアンクシヨンキーを
   備える入力部と、郵便番号と市・区・郡レベルの
   漢字住所との対応及び前記漢字住所毎にその下位
   レベルの住所の読みと漢字住所との対応を示すテ
   ーブルを収容した記憶装置と、前記入力部から入
   力された数字列又はカナ列を用いて前記記憶装置
   内のテーブルを検索する制御手段と、この制御手
   段による検索結果を出力する出力部とを備え、前
   記制御手段は前記入力部から入力された郵便番号
   を示す数字列に対応する漢字住所を前記テーブル
   から検索し、市・区・郡レベルの漢字住所及びこ
   れに属する下位レベルの漢字住所群の数を前記出
   力部に出力し、出力された市・区・郡レベルの漢
   字住所が複数あるとき前記入力部からの数字キー
   入力信号に応じてその内の１つを選択し、前記入
   力部より前記下位レベルの漢字住所群を出力させ
   る為の第１の選択信号が数字キーにより入力され
   た場合は入力された郵便番号に対応する市・区・
   郡レベルの漢字住所に属する下位レベルの漢字住
   所群を前記テーブルより抽出して前記出力部に出
   力させ下位レベルの住所を決定する為に前記入力
   部からの数字キー入力信号に応答して前記下位レ
   ベルの漢字住所を決定し、前記市・区・郡レベル
   の漢字住所及びこれに属する下位レベルの漢字住
   所群の数が前記出力部に出力されているとき前記
   入力部より下位レベルの漢字住所を漢字住所の読
   みにより選択するための第２の選択信号が数字キ
   ーにより入力された場合は漢字住所の読みを示す
   カナ列が入力されたことに応じて入力された郵便
   番号に対応する市・区・郡レベルの漢字住所に属
   し前記読みに対応する下位レベルの漢字住所を前
   記テーブルより検索することを特徴とする漢字住
   所入力装置。