JPS646311B2 - - Google Patents
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- JPS646311B2 JPS646311B2 JP58180573A JP18057383A JPS646311B2 JP S646311 B2 JPS646311 B2 JP S646311B2 JP 58180573 A JP58180573 A JP 58180573A JP 18057383 A JP18057383 A JP 18057383A JP S646311 B2 JPS646311 B2 JP S646311B2
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- oil
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Landscapes
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Description
本発明は、新しい素材構成をもつ防水衣類に関
するものである。 従来の撥水、撥油性を必要とする防水衣類(レ
インコート、ウインドブレーカー、防水用のズボ
ン、スポーツ用特にスキー、スケート用ズボン、
パンツ等)においては、撥水、撥油効果が不十分
であるとか、柔軟性に欠けごわごわするとか、引
裂き強度が低いとか、重い、通気性が悪い、撥
水、撥油効果が長もちしない、摩耗しやすいとか
の諸欠点があつた。 本発明は、これらの欠点を改良した防水衣類を
提供することを目的とするものである。 本発明者らは、従来の防水衣類における欠点の
基本的な構造を鋭意検討した結果、遂に本発明に
到達したのである。 本発明は、0.3デニール以下の超極細繊維を用
いた十分に緻密な織編物を少なくとも一部に有す
る防水衣類において、該超極細繊維の表面がフツ
素系撥水、撥油処理剤で表面処理されていること
を特徴とする超極細繊維布帛使いの撥水、撥油性
防水衣類である。 更に詳細に説明する。 本発明者らは、従来の欠点は、撥水、撥油剤不
良、織編構造不良、繊維素材不良、樹脂加工方法
不良以外にも原因があると考え、徹底的に追及し
た。その中の1つに繊維の太さがあつた。 しかしながら、本発明者らの別の発明に係る超
極細繊維を用いて織物をつくり、これにインク
や、染液を落下させ、これを従来デニール(1〜
10d)使いのものと比較したところ、従来のもの
は、滴下跡があまり大きく広がらないのに対し、
超極細繊維使いのものは、跡が大きく広がつた。
水をはじくどころか吸いとり紙や、濾紙のように
大きく広がつた。 これからして、明らかに撥水用途には、全く不
向きだと考えられた。この広がる原因は、一般に
言う毛細管現象のためであると考えられる。 本発明はかかる否定的な知見にも拘らず、優れ
た効果を見い出したものである。 第1図は超極細繊維使いの織物の例であり、第
2図は普通デニール使いの織物の断面の例であ
る。これを撥水処理しなければ、上記の現象を呈
するが、フツ素系撥水、撥油剤で処理するとこの
様子は一変する。 この現象を理解しやすくするためにモデルとし
て第3図にこの様子を示す。一般に水の中にガラ
ス管を、大、小、それぞれ入れると、細い毛細管
の方は高く上り、太い管は低い。これに対して管
の内面を撥水加工しておくと、細い方が水を逆に
おし下げているかのごとくに今までと違つた様子
を示す。これで、超極細繊維使いであつても、優
れた撥水性を示すことが明らかであろう。同じく
撥油剤を付与した時は優れた撥油性を示すのであ
る。布帛においては繊維が細ければ単位重量あた
りの表面積が大きくなるから表面積に比例して撥
水、撥油性が大きくなるだけと単純に考えがちだ
が、実際にはそれにより期待されるよりもはるか
に大きな効果がある。 というのは、繊維の曲げに対する抵抗はその直
径の4乗に比例するため、極細繊維は極端に曲が
りやすく、その集合体は容易に変形して略最密充
填される。しかも外力による屈曲等の変形に対し
ても、構成繊維が別の密充填配置に円滑に移動
し、繊維間に大きな空間のできることはまれであ
る。通常漏水は撥水布の最大空間を通じて起るの
であるから、単に空間サイズの平均値が小さいだ
けでなく、空間サイズの分布が極めて小さい超極
細繊維において通常予想されるよりはるかに大き
な撥水、撥油性が発揮されることはこれらのこと
から理解できる。 本発明で言うフツ素系撥水、撥油剤の代表的な
ものはパーフルオロアルキル基を側鎖に有する含
フツ素重合体で、従来から公知ないし周知のもの
が広く適用できる。 例えば次のような単量体の重合体や共重合体が
一般的である。 (R1は水素あるいはメチル基、R2はメチル基あ
るいはエチル基を示す。ηは3〜21の整数) これらのフツ素系撥水剤は一般にエマルジヨン
として各種市販されており、これを希釈して布帛
に付与するのが普通である。 上記のようなフツ素系撥水、撥油剤は、不思議
にも、撥水、撥油効果が使用して劣つて来ても、
熱処理によつてかなり回復するようである。超極
細繊維使いと言つても、十分緻密な織り目(編み
目)とすることが必要であつて、それぞれの最密
組織の80%以上が好ましい。できる限り密に織編
し上げるのが良い。超極細繊維使いとすると次の
ような特徴も生まれてくる。(同一目付でくらべ
て) (1) 柔らかい。 (2) しわになつてもすぐとれやすい。 (3) 引裂きにくい。 (4) うすくしやすいので、軽いものができる。 (5) ゴム引きや、樹脂付与しなくとも、かなりの
撥水、撥油性を示すので、通気性の悪さを軽減
し、撥水効果が長もちし、摩耗しがたいという
新しい評価結果も出ている。しかし、特筆すべ
きことは折れまげのはげしい所では、抜群の耐
久性を発揮することである。 以下具体例を示しつつ、詳細に説明する。 織物例 A タテ糸:ナイロン66 40D−36f(D:トータルデ
ニール)(f:フイラメント数) 単糸デニール40/36=1.111d 織り密度 170本/in ヨコ糸:ナイロン66(96部)を36本の島として2
エチルヘキシルアクリレートスチレン共重合体
を海として有する高分子相互配列体繊維(海島
型繊維)60D−15f 島単糸デニール(60/15)×(1/36)×(96/
100)=0.107d 織り密度 118本/in 織物例 B タテ糸:ナイロン66 47D−34f 織り密度 168本/in ヨコ糸:ナイロン66 73D−34f 織り密度 120本/in 織物例 C タテ糸:ナイロン66 40D−34f 織り密度 169本/in ヨコ糸:ナイロン6(96部)を36本の島として海
は2−エチルヘキシルアクリレートスチレン共
重合体を海として有する高分子相互配列体繊維
60D−15f 織り密度 119本/in 織物の処理 イ 脱糊:NaOH 2.5g/ 80℃ ロ 湯水洗:十分に ハ 脱海成分:新しいトリクロールエチレンで4
回十分に洗う。 ニ セツト:160−180℃ これをアクセロレーター(3000回/min)で評
価した。(ペーパーAA−80番)
するものである。 従来の撥水、撥油性を必要とする防水衣類(レ
インコート、ウインドブレーカー、防水用のズボ
ン、スポーツ用特にスキー、スケート用ズボン、
パンツ等)においては、撥水、撥油効果が不十分
であるとか、柔軟性に欠けごわごわするとか、引
裂き強度が低いとか、重い、通気性が悪い、撥
水、撥油効果が長もちしない、摩耗しやすいとか
の諸欠点があつた。 本発明は、これらの欠点を改良した防水衣類を
提供することを目的とするものである。 本発明者らは、従来の防水衣類における欠点の
基本的な構造を鋭意検討した結果、遂に本発明に
到達したのである。 本発明は、0.3デニール以下の超極細繊維を用
いた十分に緻密な織編物を少なくとも一部に有す
る防水衣類において、該超極細繊維の表面がフツ
素系撥水、撥油処理剤で表面処理されていること
を特徴とする超極細繊維布帛使いの撥水、撥油性
防水衣類である。 更に詳細に説明する。 本発明者らは、従来の欠点は、撥水、撥油剤不
良、織編構造不良、繊維素材不良、樹脂加工方法
不良以外にも原因があると考え、徹底的に追及し
た。その中の1つに繊維の太さがあつた。 しかしながら、本発明者らの別の発明に係る超
極細繊維を用いて織物をつくり、これにインク
や、染液を落下させ、これを従来デニール(1〜
10d)使いのものと比較したところ、従来のもの
は、滴下跡があまり大きく広がらないのに対し、
超極細繊維使いのものは、跡が大きく広がつた。
水をはじくどころか吸いとり紙や、濾紙のように
大きく広がつた。 これからして、明らかに撥水用途には、全く不
向きだと考えられた。この広がる原因は、一般に
言う毛細管現象のためであると考えられる。 本発明はかかる否定的な知見にも拘らず、優れ
た効果を見い出したものである。 第1図は超極細繊維使いの織物の例であり、第
2図は普通デニール使いの織物の断面の例であ
る。これを撥水処理しなければ、上記の現象を呈
するが、フツ素系撥水、撥油剤で処理するとこの
様子は一変する。 この現象を理解しやすくするためにモデルとし
て第3図にこの様子を示す。一般に水の中にガラ
ス管を、大、小、それぞれ入れると、細い毛細管
の方は高く上り、太い管は低い。これに対して管
の内面を撥水加工しておくと、細い方が水を逆に
おし下げているかのごとくに今までと違つた様子
を示す。これで、超極細繊維使いであつても、優
れた撥水性を示すことが明らかであろう。同じく
撥油剤を付与した時は優れた撥油性を示すのであ
る。布帛においては繊維が細ければ単位重量あた
りの表面積が大きくなるから表面積に比例して撥
水、撥油性が大きくなるだけと単純に考えがちだ
が、実際にはそれにより期待されるよりもはるか
に大きな効果がある。 というのは、繊維の曲げに対する抵抗はその直
径の4乗に比例するため、極細繊維は極端に曲が
りやすく、その集合体は容易に変形して略最密充
填される。しかも外力による屈曲等の変形に対し
ても、構成繊維が別の密充填配置に円滑に移動
し、繊維間に大きな空間のできることはまれであ
る。通常漏水は撥水布の最大空間を通じて起るの
であるから、単に空間サイズの平均値が小さいだ
けでなく、空間サイズの分布が極めて小さい超極
細繊維において通常予想されるよりはるかに大き
な撥水、撥油性が発揮されることはこれらのこと
から理解できる。 本発明で言うフツ素系撥水、撥油剤の代表的な
ものはパーフルオロアルキル基を側鎖に有する含
フツ素重合体で、従来から公知ないし周知のもの
が広く適用できる。 例えば次のような単量体の重合体や共重合体が
一般的である。 (R1は水素あるいはメチル基、R2はメチル基あ
るいはエチル基を示す。ηは3〜21の整数) これらのフツ素系撥水剤は一般にエマルジヨン
として各種市販されており、これを希釈して布帛
に付与するのが普通である。 上記のようなフツ素系撥水、撥油剤は、不思議
にも、撥水、撥油効果が使用して劣つて来ても、
熱処理によつてかなり回復するようである。超極
細繊維使いと言つても、十分緻密な織り目(編み
目)とすることが必要であつて、それぞれの最密
組織の80%以上が好ましい。できる限り密に織編
し上げるのが良い。超極細繊維使いとすると次の
ような特徴も生まれてくる。(同一目付でくらべ
て) (1) 柔らかい。 (2) しわになつてもすぐとれやすい。 (3) 引裂きにくい。 (4) うすくしやすいので、軽いものができる。 (5) ゴム引きや、樹脂付与しなくとも、かなりの
撥水、撥油性を示すので、通気性の悪さを軽減
し、撥水効果が長もちし、摩耗しがたいという
新しい評価結果も出ている。しかし、特筆すべ
きことは折れまげのはげしい所では、抜群の耐
久性を発揮することである。 以下具体例を示しつつ、詳細に説明する。 織物例 A タテ糸:ナイロン66 40D−36f(D:トータルデ
ニール)(f:フイラメント数) 単糸デニール40/36=1.111d 織り密度 170本/in ヨコ糸:ナイロン66(96部)を36本の島として2
エチルヘキシルアクリレートスチレン共重合体
を海として有する高分子相互配列体繊維(海島
型繊維)60D−15f 島単糸デニール(60/15)×(1/36)×(96/
100)=0.107d 織り密度 118本/in 織物例 B タテ糸:ナイロン66 47D−34f 織り密度 168本/in ヨコ糸:ナイロン66 73D−34f 織り密度 120本/in 織物例 C タテ糸:ナイロン66 40D−34f 織り密度 169本/in ヨコ糸:ナイロン6(96部)を36本の島として海
は2−エチルヘキシルアクリレートスチレン共
重合体を海として有する高分子相互配列体繊維
60D−15f 織り密度 119本/in 織物の処理 イ 脱糊:NaOH 2.5g/ 80℃ ロ 湯水洗:十分に ハ 脱海成分:新しいトリクロールエチレンで4
回十分に洗う。 ニ セツト:160−180℃ これをアクセロレーター(3000回/min)で評
価した。(ペーパーAA−80番)
A、Cを黒色に酸性染料で染めてから、撥水、
撥油処理を実施した。 撥水、撥油剤はアサヒガードAG−710(旭硝子
(株)固形分18%minmumとカタログ表示、エマル
ジヨン)の水希釈液5%を用いた。 布A、Cをデツプし、軽くマングルで絞り、90
℃ 5分、50℃ 3分処理した。 この布帛と単糸繊度2デニールで同様に処理し
た布帛を用いて撥水性の試験をした。すなわち、
両布帛を約30cm角とし、水約500gを包みこみ1
時間放置した。その結果、本発明品は全く水漏れ
しなかつたが、比較品はポタポタと水漏れした。
本発明品は依然としてフニヤフニヤ、タラタラと
した傾向をもち、例えば、折りたたんだ場合、折
り目もぴたりと決まらず、ややたたたみにくい傾
向はあつたが、逆に折り目からの水もれ、撥水性
の低下、うす破れが起り難く、長期に使用しても
撥水性が低下せず、使用後すぐに折れたたんでし
まうことができた。 以上は、ヨコ糸のみの超極細繊維使いの例であ
つたが、タテ糸のみ、タテヨコ両方も良好で、効
果はタテヨコ両方が最もよく、織り易さではヨコ
糸のみが良い。超極細繊維の作り方には左右され
ないが複合繊維から誘導される十分延伸された超
極細糸が最も好ましい。デニールは0.3以下で、
就中、0.15デニール〜0.001デニールのものが特
に好ましい。強度は5g/d以上が好ましく、特
に6〜9g/dが良い。素材として各種のポリア
ミド系、ポリエステル系、ポリオレフイン系、ポ
リアクリル系、ポリビニール化合物系、ポリウレ
タン系、ポリフツ素化合物系がある。 複合繊維から誘導されるものとしては、剥離型
のもの、島海型のものなどがある。島海型のとき
は、島残存比率が90%以上であるものが特に好ま
しい。同じ織り編み物でも、それだけ密度のつま
つたものがつくりうるからである。目のつまつた
織編物にしておくと、目詰めのための樹脂が、不
必要で、或いは少なくてすみ、それだけ耐久性や
コストの点で有利である。本発明では、撥水、撥
油処理液がよく全体に浸み込み、それだけ均一に
して良好なものとなるだけでなく、加工処理もし
易い。染色は撥水、撥油処理する前にすませてお
くことが好ましい。 ポリエステルの場合、分散染料で染めた時は、
撥水、撥油剤の乾燥ヒートセツトのとき、堅牢度
を悪化させるので、例えばいきなり150℃で乾燥
するのではなく、90℃の低温で十分に乾燥してか
ら、熱処理することが好ましい。2段以上で行な
うことがこの場合の秘訣の1つである。撥水、撥
油剤は、フツ素系の撥水剤が特に好ましい。超極
細繊維使い布は保水性が高いので(撥水前)、撥
水処理するときに、高濃度で処理しても十分しみ
こみ、かつ、極めて大きい繊維表面積全体にわた
つて撥水、撥油剤を分散付与することができる。 更に超極細繊維使い布帛は、表面が相対的に非
常にフラツトに仕上るので、撥水、撥油性付与に
特に好ましい結果を与えている。 就中、この布帛を(熱)プレス処理、カレンダ
ー処理して、表面を平滑化したり、おしつぶして
組織内の密度を上げることは、最も好ましい。ま
た、超極細繊維使い織編物は、細いから、これに
極めて順応しやすい特性をもつていると言える。 このプレス処理された状態を保持するため、樹
脂(ポリウレタン、ゴム類、ビニール樹脂など)
を含浸或いはコーテイング付与することも好まし
く実施できる。耐水圧を上げたいときは、この手
段が用いられる。 次に具体的形態を図面でもつて説明する。 第4図は本発明に係る防水衣類の1例である。
防水衣類としては、レインコート、ウインドブレ
ーカー、防水用のズボン、スポーツ用特にスキ
ー、スケート用ズボン、パンツ等であり、これら
は撥水、撥油性に富むため、防水性に著しく優れ
ている。しかも軽くて、柔らかく、おりたたみ易
く、持ち運び便利で、すぐに水切りでき、耐屈
曲、耐摩耗性、通気性にすぐれている。また帽子
の一部または全体に防水衣の布帛を用いるこもで
きる。
撥油処理を実施した。 撥水、撥油剤はアサヒガードAG−710(旭硝子
(株)固形分18%minmumとカタログ表示、エマル
ジヨン)の水希釈液5%を用いた。 布A、Cをデツプし、軽くマングルで絞り、90
℃ 5分、50℃ 3分処理した。 この布帛と単糸繊度2デニールで同様に処理し
た布帛を用いて撥水性の試験をした。すなわち、
両布帛を約30cm角とし、水約500gを包みこみ1
時間放置した。その結果、本発明品は全く水漏れ
しなかつたが、比較品はポタポタと水漏れした。
本発明品は依然としてフニヤフニヤ、タラタラと
した傾向をもち、例えば、折りたたんだ場合、折
り目もぴたりと決まらず、ややたたたみにくい傾
向はあつたが、逆に折り目からの水もれ、撥水性
の低下、うす破れが起り難く、長期に使用しても
撥水性が低下せず、使用後すぐに折れたたんでし
まうことができた。 以上は、ヨコ糸のみの超極細繊維使いの例であ
つたが、タテ糸のみ、タテヨコ両方も良好で、効
果はタテヨコ両方が最もよく、織り易さではヨコ
糸のみが良い。超極細繊維の作り方には左右され
ないが複合繊維から誘導される十分延伸された超
極細糸が最も好ましい。デニールは0.3以下で、
就中、0.15デニール〜0.001デニールのものが特
に好ましい。強度は5g/d以上が好ましく、特
に6〜9g/dが良い。素材として各種のポリア
ミド系、ポリエステル系、ポリオレフイン系、ポ
リアクリル系、ポリビニール化合物系、ポリウレ
タン系、ポリフツ素化合物系がある。 複合繊維から誘導されるものとしては、剥離型
のもの、島海型のものなどがある。島海型のとき
は、島残存比率が90%以上であるものが特に好ま
しい。同じ織り編み物でも、それだけ密度のつま
つたものがつくりうるからである。目のつまつた
織編物にしておくと、目詰めのための樹脂が、不
必要で、或いは少なくてすみ、それだけ耐久性や
コストの点で有利である。本発明では、撥水、撥
油処理液がよく全体に浸み込み、それだけ均一に
して良好なものとなるだけでなく、加工処理もし
易い。染色は撥水、撥油処理する前にすませてお
くことが好ましい。 ポリエステルの場合、分散染料で染めた時は、
撥水、撥油剤の乾燥ヒートセツトのとき、堅牢度
を悪化させるので、例えばいきなり150℃で乾燥
するのではなく、90℃の低温で十分に乾燥してか
ら、熱処理することが好ましい。2段以上で行な
うことがこの場合の秘訣の1つである。撥水、撥
油剤は、フツ素系の撥水剤が特に好ましい。超極
細繊維使い布は保水性が高いので(撥水前)、撥
水処理するときに、高濃度で処理しても十分しみ
こみ、かつ、極めて大きい繊維表面積全体にわた
つて撥水、撥油剤を分散付与することができる。 更に超極細繊維使い布帛は、表面が相対的に非
常にフラツトに仕上るので、撥水、撥油性付与に
特に好ましい結果を与えている。 就中、この布帛を(熱)プレス処理、カレンダ
ー処理して、表面を平滑化したり、おしつぶして
組織内の密度を上げることは、最も好ましい。ま
た、超極細繊維使い織編物は、細いから、これに
極めて順応しやすい特性をもつていると言える。 このプレス処理された状態を保持するため、樹
脂(ポリウレタン、ゴム類、ビニール樹脂など)
を含浸或いはコーテイング付与することも好まし
く実施できる。耐水圧を上げたいときは、この手
段が用いられる。 次に具体的形態を図面でもつて説明する。 第4図は本発明に係る防水衣類の1例である。
防水衣類としては、レインコート、ウインドブレ
ーカー、防水用のズボン、スポーツ用特にスキ
ー、スケート用ズボン、パンツ等であり、これら
は撥水、撥油性に富むため、防水性に著しく優れ
ている。しかも軽くて、柔らかく、おりたたみ易
く、持ち運び便利で、すぐに水切りでき、耐屈
曲、耐摩耗性、通気性にすぐれている。また帽子
の一部または全体に防水衣の布帛を用いるこもで
きる。
第1図は、超極細繊維使い織物の断面の1例を
示すモデル図、第2図は、従来デニール使い織物
の断面の1例を示すモデル図、第3図は、超極細
繊維使い布帛の撥水、撥油処理による特別の効果
を、毛細管現象で説明するためのモデル図、第4
図は、本発明に係る防水衣類の1例を示す斜視図
である。
示すモデル図、第2図は、従来デニール使い織物
の断面の1例を示すモデル図、第3図は、超極細
繊維使い布帛の撥水、撥油処理による特別の効果
を、毛細管現象で説明するためのモデル図、第4
図は、本発明に係る防水衣類の1例を示す斜視図
である。
Claims (1)
- 1 0.3デニール以下の超極細繊維を用いた十分
に緻密な織編物を少なくとも一部に有する防水衣
類において、該超極細繊維の表面がフツ素系撥
水、撥油処理剤で表面処理されていることを特徴
とする超極細繊維布帛使いの撥水、撥油性防水衣
類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58180573A JPS59130367A (ja) | 1983-09-30 | 1983-09-30 | 超極細繊維布帛使いの撥水・撥油性防水衣類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58180573A JPS59130367A (ja) | 1983-09-30 | 1983-09-30 | 超極細繊維布帛使いの撥水・撥油性防水衣類 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59130367A JPS59130367A (ja) | 1984-07-26 |
JPS646311B2 true JPS646311B2 (ja) | 1989-02-02 |
Family
ID=16085635
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58180573A Granted JPS59130367A (ja) | 1983-09-30 | 1983-09-30 | 超極細繊維布帛使いの撥水・撥油性防水衣類 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59130367A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH074901B2 (ja) * | 1986-09-09 | 1995-01-25 | 東レ株式会社 | ボンデツド・フアブリツク |
US20120052266A1 (en) * | 2010-08-25 | 2012-03-01 | Tee Yithong | Oleophobic Membrane Including A Printed Patterned Layer of Particles and Method |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1413052A (en) * | 1972-03-06 | 1975-11-05 | Minnesota Mining & Mfg | Fluoroaliphatic radical-containing carbodiimides |
JPS49101697A (ja) * | 1973-02-05 | 1974-09-26 | ||
JPS504800A (ja) * | 1973-05-15 | 1975-01-18 | ||
JPS52121571A (en) * | 1976-04-02 | 1977-10-13 | Kuraray Co | Naturallleatherrlike textile with excellent hand |
JPS52103565A (en) * | 1976-02-26 | 1977-08-30 | Kuraray Co | Method of producing fluffy knitted goods comprising extremely fine filament |
JPS52155269A (en) * | 1976-06-17 | 1977-12-23 | Toray Industries | Suedeelike textile and method of producing same |
JPS5338762A (en) * | 1976-09-22 | 1978-04-10 | Toray Industries | Napped woven cloth and method of producing same |
JPS5449302A (en) * | 1977-09-26 | 1979-04-18 | Kanebo Ltd | Method of making suedeelike synthetic leather |
JPS54112266A (en) * | 1978-02-16 | 1979-09-03 | Unitika Ltd | High bulk knitted fabric and production |
JPS54131027A (en) * | 1978-03-27 | 1979-10-11 | Teijin Ltd | Crystalline polyester multifilament yarn |
JPS5927431B2 (ja) * | 1979-06-15 | 1984-07-05 | 帝人株式会社 | スエ−ド調立毛布帛の製造法 |
-
1983
- 1983-09-30 JP JP58180573A patent/JPS59130367A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59130367A (ja) | 1984-07-26 |
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