JPH055276A - 防水性シートおよび雨具 - Google Patents
防水性シートおよび雨具Info
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- JPH055276A JPH055276A JP3291493A JP29149391A JPH055276A JP H055276 A JPH055276 A JP H055276A JP 3291493 A JP3291493 A JP 3291493A JP 29149391 A JP29149391 A JP 29149391A JP H055276 A JPH055276 A JP H055276A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、優れた耐切創性および耐引裂性を有
し、しかも透湿性を有する防水性シートおよび雨具を提
供せんとするものである。 【構成】本発明の防水性シートは、染色および熱セット
が可能な合成繊維からなる繊維層と、単繊維の引張強度
が18 g/d 以上のパラ系芳香族ポリアミド繊維が、少
なくとも20%混在する繊維層を含む基材に透湿性、防
水性を有するポリウレタン重合体皮膜層が付与されてい
ることを特徴とするものであり、また、本発明の雨具
は、かかる3層構造を有する防水性シートで構成されて
いることを特徴とするものである。
し、しかも透湿性を有する防水性シートおよび雨具を提
供せんとするものである。 【構成】本発明の防水性シートは、染色および熱セット
が可能な合成繊維からなる繊維層と、単繊維の引張強度
が18 g/d 以上のパラ系芳香族ポリアミド繊維が、少
なくとも20%混在する繊維層を含む基材に透湿性、防
水性を有するポリウレタン重合体皮膜層が付与されてい
ることを特徴とするものであり、また、本発明の雨具
は、かかる3層構造を有する防水性シートで構成されて
いることを特徴とするものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた耐切創性、耐引裂
性を有する3層構造を有する防水性シートおよび雨具に
関するものである。
性を有する3層構造を有する防水性シートおよび雨具に
関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、合成繊維布帛に天然ゴム、合成ゴム
あるいは合成樹脂などで被覆した防水性シートがテント
やトラック幌などに、またレインコートなどの雨具に実
用されてきた。特に防水衣料には着用時のムレによる不
快感を与えることから、近年透湿性の防水性シートおよ
び雨具が開発されて来ている。
あるいは合成樹脂などで被覆した防水性シートがテント
やトラック幌などに、またレインコートなどの雨具に実
用されてきた。特に防水衣料には着用時のムレによる不
快感を与えることから、近年透湿性の防水性シートおよ
び雨具が開発されて来ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
防水性シートは、鋭利な突起物による耐切創性や引裂強
力の問題について検討したものは存在しない。したがっ
て、かかる従来防水性シートは耐切創性、引裂強力に極
めて乏しく、たとえば護衛官などの身の危険を伴なう仕
事、森林作業や工事作業あるいは釣などのレジャー分野
には使用できるものではなかった。
防水性シートは、鋭利な突起物による耐切創性や引裂強
力の問題について検討したものは存在しない。したがっ
て、かかる従来防水性シートは耐切創性、引裂強力に極
めて乏しく、たとえば護衛官などの身の危険を伴なう仕
事、森林作業や工事作業あるいは釣などのレジャー分野
には使用できるものではなかった。
【0004】本発明の目的は、優れた耐切創性および耐
引裂性を有し、しかも透湿性を有する防水性シートおよ
び雨具を提供することにある。
引裂性を有し、しかも透湿性を有する防水性シートおよ
び雨具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために次のような手段を採用する。
するために次のような手段を採用する。
【0006】すなわち、本発明の防水性シートは、染色
および熱セットが可能な合成繊維からなる繊維層と、単
繊維の引張強度が18 g/d 以上のパラ系芳香族ポリア
ミド繊維が、少なくとも20%混在する繊維層を含む基
材に透湿性、防水性を有するポリウレタン重合体皮膜層
が付与されていることを特徴とするものであり、また、
本発明の雨具は、かかる3層構造を有する防水性シート
で構成されていることを特徴とするものである。
および熱セットが可能な合成繊維からなる繊維層と、単
繊維の引張強度が18 g/d 以上のパラ系芳香族ポリア
ミド繊維が、少なくとも20%混在する繊維層を含む基
材に透湿性、防水性を有するポリウレタン重合体皮膜層
が付与されていることを特徴とするものであり、また、
本発明の雨具は、かかる3層構造を有する防水性シート
で構成されていることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明で使用するパラ系芳香族ポリアミド繊維
は耐切創性および耐引裂性に優れているが、かかる繊維
素材は染色性や耐候性あるいは樹脂との接着性等が不良
で構成繊維として使用しても、その特徴を十分に生かす
ことができないのが実状であり、かかる繊維素材を基材
として使用する場合はかかる問題を内在させたまま用い
ていたものである。
は耐切創性および耐引裂性に優れているが、かかる繊維
素材は染色性や耐候性あるいは樹脂との接着性等が不良
で構成繊維として使用しても、その特徴を十分に生かす
ことができないのが実状であり、かかる繊維素材を基材
として使用する場合はかかる問題を内在させたまま用い
ていたものである。
【0008】本発明は、かかる欠点を改善し、パラ系芳
香族ポリアミド繊維の特徴を十分に活用し得る基材構造
を究明したものである。すなわち、本発明の防水性シー
トを構成する基材は、パラ系芳香族ポリアミド繊維から
なる繊維層と、染色および熱セットが可能な合成繊維か
らなる繊維層とで構成される。
香族ポリアミド繊維の特徴を十分に活用し得る基材構造
を究明したものである。すなわち、本発明の防水性シー
トを構成する基材は、パラ系芳香族ポリアミド繊維から
なる繊維層と、染色および熱セットが可能な合成繊維か
らなる繊維層とで構成される。
【0009】該合成繊維は、基材の表面層を構成する繊
維であって、染色および熱セットが可能であることは勿
論、耐候性ならびに接着性の良好な合成繊維であること
が好ましい。かかる繊維層をパラ系芳香族ポリアミド繊
維層に強く係合することによって、該繊維層の上述性質
を十二分に活用することができたものである。
維であって、染色および熱セットが可能であることは勿
論、耐候性ならびに接着性の良好な合成繊維であること
が好ましい。かかる繊維層をパラ系芳香族ポリアミド繊
維層に強く係合することによって、該繊維層の上述性質
を十二分に活用することができたものである。
【0010】かかる合成繊維としては、たとえば、ナイ
ロン糸またはポリエステル糸またはそれらの混繊、混紡
糸、さらにはそれらの捲縮加工糸を採用することができ
る。繊維の種類としては、フィラメント糸がよく、特に
織物の場合は毛羽の無いものが好ましい。編物の場合
は、空隙を小さくするため、捲縮加工糸が好ましく使用
される。
ロン糸またはポリエステル糸またはそれらの混繊、混紡
糸、さらにはそれらの捲縮加工糸を採用することができ
る。繊維の種類としては、フィラメント糸がよく、特に
織物の場合は毛羽の無いものが好ましい。編物の場合
は、空隙を小さくするため、捲縮加工糸が好ましく使用
される。
【0011】本発明でいうパラ系芳香族ポリアミド繊維
は、単繊維引張強度18 g/d 以上、好ましくは20 g
/d 以上、さらに好ましくは22 g/d 以上であるもの
が使用される。単繊維引張強度がこれ未満であれば耐切
創性や耐引裂性が問題となる。また、該パラ系芳香族ポ
リアミド繊維は繊維層内に少なくとも20重量%、好ま
しくは30%以上、さらに好ましくは50%以上混在す
ることが必要であり、これ未満では耐切創性や耐引裂性
が低下する傾向がある。該繊維の混在方法は、交編、交
織あるいは混紡糸使いなど如何なる方法であってもよい
が、経方向と緯方向に均一に混在する方法が好ましい。
は、単繊維引張強度18 g/d 以上、好ましくは20 g
/d 以上、さらに好ましくは22 g/d 以上であるもの
が使用される。単繊維引張強度がこれ未満であれば耐切
創性や耐引裂性が問題となる。また、該パラ系芳香族ポ
リアミド繊維は繊維層内に少なくとも20重量%、好ま
しくは30%以上、さらに好ましくは50%以上混在す
ることが必要であり、これ未満では耐切創性や耐引裂性
が低下する傾向がある。該繊維の混在方法は、交編、交
織あるいは混紡糸使いなど如何なる方法であってもよい
が、経方向と緯方向に均一に混在する方法が好ましい。
【0012】本発明で使用する透湿性、防水性を有する
ポリウレタン重合体皮膜層は、ポリエステル系あるいは
ポリエーテル系など任意のポリウレタン重合体を使用し
て、次のいずれかの皮膜形態で使用することができる。
たとえば基材にポリウレタン重合体のジメチルホルムア
ミド溶液を直接塗布または含浸し、次いで水溶液中に浸
漬して形成した多孔質皮膜の形か、あるいは離型紙上に
該重合体溶剤溶液を塗布して形成した多孔質皮膜を、バ
インダーで基材に点接着または線接着させて用いる形で
用いることができる。
ポリウレタン重合体皮膜層は、ポリエステル系あるいは
ポリエーテル系など任意のポリウレタン重合体を使用し
て、次のいずれかの皮膜形態で使用することができる。
たとえば基材にポリウレタン重合体のジメチルホルムア
ミド溶液を直接塗布または含浸し、次いで水溶液中に浸
漬して形成した多孔質皮膜の形か、あるいは離型紙上に
該重合体溶剤溶液を塗布して形成した多孔質皮膜を、バ
インダーで基材に点接着または線接着させて用いる形で
用いることができる。
【0013】透湿性と防水性は互いに相反するものであ
るが、一般に透湿性を大きくしたいならば、ポリウレタ
ン重合体の濃度を低くすれば孔径の大きい皮膜が得ら
れ、逆に、防水性を高くしたいならば、濃度を高くすれ
ば、孔径の小さい皮膜が得られるので、それぞれ要求に
応じて適宜のポリウレタン重合体皮膜を用いることがで
きる。
るが、一般に透湿性を大きくしたいならば、ポリウレタ
ン重合体の濃度を低くすれば孔径の大きい皮膜が得ら
れ、逆に、防水性を高くしたいならば、濃度を高くすれ
ば、孔径の小さい皮膜が得られるので、それぞれ要求に
応じて適宜のポリウレタン重合体皮膜を用いることがで
きる。
【0014】かかる防水性を有するポリウレタン重合体
皮膜は、上述の如くコートあるいはラミネートの形で、
中間層または裏面層を構成する。すなわち、2種の繊維
層を貼合せて基材を構成する場合は、その中間層に該防
水性皮膜を形成することができるが、基材が2重編織物
の場合は裏面層に該皮膜を形成することになる。かかる
裏面層に透湿性防水膜を有するものは、縫い目も防水加
工することができる利点があって好ましい。
皮膜は、上述の如くコートあるいはラミネートの形で、
中間層または裏面層を構成する。すなわち、2種の繊維
層を貼合せて基材を構成する場合は、その中間層に該防
水性皮膜を形成することができるが、基材が2重編織物
の場合は裏面層に該皮膜を形成することになる。かかる
裏面層に透湿性防水膜を有するものは、縫い目も防水加
工することができる利点があって好ましい。
【0015】また、かかる防水性を調節する一手法とし
て、バインダーで2種の繊維層を係合する場合は、各層
間のバインダーの塗布量や塗布面積などによって調節す
ることもできる。
て、バインダーで2種の繊維層を係合する場合は、各層
間のバインダーの塗布量や塗布面積などによって調節す
ることもできる。
【0016】本発明の防水性シートとしては、耐水度
(JIS L−1079)が1000mmH2 O/cm2 以
上であるものが好ましい。この耐水度未満では、使用条
件によっては水が浸透してくる可能性が出てくる。しか
し耐水度が高すぎると透湿性が低下する傾向が強くなる
ので、耐水度の上限は好ましくは10000mmH2 O/
cm2 以下、特に好ましくは5000mmH2 O/cm2 以下
であるものが好ましい。また、本発明の防水性シートと
しては、透湿度(JIS Z−0208)が、2000
g/cm2 以上であるものがムレによる不快感が起きにく
くて好ましい。しかし、透湿度が大きすぎると防水性が
低下してくるので、好ましくは6000g/ m2 ・24
時間以下のものが望ましい。
(JIS L−1079)が1000mmH2 O/cm2 以
上であるものが好ましい。この耐水度未満では、使用条
件によっては水が浸透してくる可能性が出てくる。しか
し耐水度が高すぎると透湿性が低下する傾向が強くなる
ので、耐水度の上限は好ましくは10000mmH2 O/
cm2 以下、特に好ましくは5000mmH2 O/cm2 以下
であるものが好ましい。また、本発明の防水性シートと
しては、透湿度(JIS Z−0208)が、2000
g/cm2 以上であるものがムレによる不快感が起きにく
くて好ましい。しかし、透湿度が大きすぎると防水性が
低下してくるので、好ましくは6000g/ m2 ・24
時間以下のものが望ましい。
【0017】本発明の防水性シートは、たとえば森林作
業や磯釣りなどでの木枝や岩での擦過時の防護衣として
も使用できるが、その場合には、鋭利な刃物に対する該
シートの耐切創性が優れたものが要求される。すなわち
切創抵抗が好ましくは100g以上800 g以下、さら
に好ましくは200 g以上800 g以下の範囲にあるも
のがよい。
業や磯釣りなどでの木枝や岩での擦過時の防護衣として
も使用できるが、その場合には、鋭利な刃物に対する該
シートの耐切創性が優れたものが要求される。すなわち
切創抵抗が好ましくは100g以上800 g以下、さら
に好ましくは200 g以上800 g以下の範囲にあるも
のがよい。
【0018】かかる耐切創性(防護性)は、パラ系芳香
族ポリアミド繊維繊維層を厚くすればする程向上する
が、それだけ衣料としては不向きになる。
族ポリアミド繊維繊維層を厚くすればする程向上する
が、それだけ衣料としては不向きになる。
【0019】ここで、本発明でいう耐切創性は、市販さ
れているNTカッター刃で防水性シートを切創したとき
の切創抵抗で評価した。すなわち、防水性シート試験片
に対して60度に傾斜させて該カッター刃を矢じり型に
両面に固定した切創用刃を形成し、この切創用刃を該試
験片面に対して垂直の方向に昇降可能な摺動用支持体に
取付け、垂直に500mm/分の速度で該試験片面に降下
させ、該試験片が該切創用刃によって切創した時の、該
試験片にかけられた荷重量を測定し、その荷重量(値)
を切創抵抗(値)とした。
れているNTカッター刃で防水性シートを切創したとき
の切創抵抗で評価した。すなわち、防水性シート試験片
に対して60度に傾斜させて該カッター刃を矢じり型に
両面に固定した切創用刃を形成し、この切創用刃を該試
験片面に対して垂直の方向に昇降可能な摺動用支持体に
取付け、垂直に500mm/分の速度で該試験片面に降下
させ、該試験片が該切創用刃によって切創した時の、該
試験片にかけられた荷重量を測定し、その荷重量(値)
を切創抵抗(値)とした。
【0020】本発明の基材を構成する2種の繊維層の構
造としては、2重編物または2重織物の組織で構成され
ている構造のものが柔軟性に優れていてよい。かかる2
種の繊維層の内、基材の表面層は単素材で構成された繊
維層で、パラ系芳香族ポリアミド繊維繊維層は複数素材
(混紡、混繊)で構成されていてもよい。また、2重編
物または2重織物の2種の繊維層間は、表面層を構成し
ている素材と同一素材で接結するのが好ましい。たとえ
ば、パラ系芳香族ポリアミド繊維糸を接結糸として使用
すると、該糸の難染色性のために染色ムラが発生して品
位が低下する。したがって、パラ系芳香族ポリアミド繊
維層を構成する繊維は、表面層を構成する繊維と同一素
材が混在しているものが好ましい。特に接結糸は表面層
を構成する繊維と同一素材であるのが好ましい。これら
の2種の繊維層を縫製(キルティング)により係合する
と柔軟な基材を提供することができる。
造としては、2重編物または2重織物の組織で構成され
ている構造のものが柔軟性に優れていてよい。かかる2
種の繊維層の内、基材の表面層は単素材で構成された繊
維層で、パラ系芳香族ポリアミド繊維繊維層は複数素材
(混紡、混繊)で構成されていてもよい。また、2重編
物または2重織物の2種の繊維層間は、表面層を構成し
ている素材と同一素材で接結するのが好ましい。たとえ
ば、パラ系芳香族ポリアミド繊維糸を接結糸として使用
すると、該糸の難染色性のために染色ムラが発生して品
位が低下する。したがって、パラ系芳香族ポリアミド繊
維層を構成する繊維は、表面層を構成する繊維と同一素
材が混在しているものが好ましい。特に接結糸は表面層
を構成する繊維と同一素材であるのが好ましい。これら
の2種の繊維層を縫製(キルティング)により係合する
と柔軟な基材を提供することができる。
【0021】本発明の基材の表面層を構成する繊維層の
厚さは0.01mm以上0.1mm以下であるものが好まし
い。すなわち、パラ系芳香族ポリアミド繊維層および防
水性皮膜は、補強効果や透湿性防水性を満足させるため
に薄くすることは好ましくないので、着色、接着性と耐
候性が達成される程度に薄くする。厚さは0.01mm未
満では破れ易く、表面層としての機能を達成することが
できず、また0.1mmを越えると防水性シート全体が厚
く、重くなる。
厚さは0.01mm以上0.1mm以下であるものが好まし
い。すなわち、パラ系芳香族ポリアミド繊維層および防
水性皮膜は、補強効果や透湿性防水性を満足させるため
に薄くすることは好ましくないので、着色、接着性と耐
候性が達成される程度に薄くする。厚さは0.01mm未
満では破れ易く、表面層としての機能を達成することが
できず、また0.1mmを越えると防水性シート全体が厚
く、重くなる。
【0022】また、本発明の基材は、表面層を構成する
繊維層と他の繊維層とが、織物と編物の組合せの構成を
有するのが好ましい。すなわち、一方の繊維層が織物で
ある場合は他の繊維層は編物を使用するものである。
繊維層と他の繊維層とが、織物と編物の組合せの構成を
有するのが好ましい。すなわち、一方の繊維層が織物で
ある場合は他の繊維層は編物を使用するものである。
【0023】かかる構成、特に編物を採用することによ
り、基材を薄く、柔軟にする上に、さらに加工シワの発
生を防止することができる。
り、基材を薄く、柔軟にする上に、さらに加工シワの発
生を防止することができる。
【0024】また、2種の繊維層を貼り合わせて基材を
構成する場合、各織物間に伸長率(又は収縮率)の差が
あるためシワが発生し易いが、これはポリウレタンなど
の樹脂をコートまたはラミネートして中間層を形成すれ
ば好ましく解決することができる。
構成する場合、各織物間に伸長率(又は収縮率)の差が
あるためシワが発生し易いが、これはポリウレタンなど
の樹脂をコートまたはラミネートして中間層を形成すれ
ば好ましく解決することができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに説明す
る。 実施例1 表面層布帛用に80 T/m Sヨリに加ネンした太さ21
0デニールのナイロン糸を用い、裏面層布帛用に単繊維
の引張強度が23 g/d のパラ系芳香族ポリアミド繊維
からなる30番手の紡績糸(糊付け済み単糸)を用い、
表面織物の密度がタテ56本/inch、ヨコ49本/inch
で、裏面織物の密度がタテ28本/inch、ヨコ24本/
inchの2重織物からなる基材を製造した。接結には裏面
織物のタテ糸を使用し、タテ方向6個/inch、ヨコ方向
7個/inchとした。次に該基材を170℃にて1分間熱
セット後、精練、染色(オレンジ色)、乾燥し、140
℃にて30秒間熱セットをおこなった。
る。 実施例1 表面層布帛用に80 T/m Sヨリに加ネンした太さ21
0デニールのナイロン糸を用い、裏面層布帛用に単繊維
の引張強度が23 g/d のパラ系芳香族ポリアミド繊維
からなる30番手の紡績糸(糊付け済み単糸)を用い、
表面織物の密度がタテ56本/inch、ヨコ49本/inch
で、裏面織物の密度がタテ28本/inch、ヨコ24本/
inchの2重織物からなる基材を製造した。接結には裏面
織物のタテ糸を使用し、タテ方向6個/inch、ヨコ方向
7個/inchとした。次に該基材を170℃にて1分間熱
セット後、精練、染色(オレンジ色)、乾燥し、140
℃にて30秒間熱セットをおこなった。
【0026】次に、ポリエステル系ポリウレタン重合体
18重量部、弗素系撥水剤1重量部、ヘキサメチレンジ
イソシアネート1重量部、ポリエチレングリコール5重
量部、白色顔料5重量部をジメチルホルムアミド70重
量部に溶解、分散した塗料液(粘度1500cps/3
0℃)を前記基材の裏面織物上に、ナイフオーバーロー
ルコーターを用いて約200 g/ m2 (wet)塗布
し、次いでジメチルホルムアミド5重量%含有する水溶
液中に導いて、30℃にて5分間浸漬ゲル化させたの
ち、50℃の温水浴で10分間洗浄し、120℃で熱風
乾燥後、140℃で5分間熱処理をおこなった。
18重量部、弗素系撥水剤1重量部、ヘキサメチレンジ
イソシアネート1重量部、ポリエチレングリコール5重
量部、白色顔料5重量部をジメチルホルムアミド70重
量部に溶解、分散した塗料液(粘度1500cps/3
0℃)を前記基材の裏面織物上に、ナイフオーバーロー
ルコーターを用いて約200 g/ m2 (wet)塗布
し、次いでジメチルホルムアミド5重量%含有する水溶
液中に導いて、30℃にて5分間浸漬ゲル化させたの
ち、50℃の温水浴で10分間洗浄し、120℃で熱風
乾燥後、140℃で5分間熱処理をおこなった。
【0027】得られたコーティング布帛を弗素系撥水剤
1重量%を含有する溶液中に浸漬し、マングルで均一に
絞ったのち、150℃で30秒間熱処理をおこなった。
1重量%を含有する溶液中に浸漬し、マングルで均一に
絞ったのち、150℃で30秒間熱処理をおこなった。
【0028】得られた防水性シートは、薄く、極めて柔
軟であり、耐水度2000mmH2 O/cm2 、透湿度35
00 g/ m2 ・24時間と良好であり、後述するNTカ
ッター刃による耐切創性は切創抵抗値180 gで、防水
衣料としては軽くて強いものであった。
軟であり、耐水度2000mmH2 O/cm2 、透湿度35
00 g/ m2 ・24時間と良好であり、後述するNTカ
ッター刃による耐切創性は切創抵抗値180 gで、防水
衣料としては軽くて強いものであった。
【0029】一方、前記基材を構成する繊維層の内、表
面繊維層のみで構成された基材(パラ系芳香族ポリアミ
ド繊維を含有していない2層からなる基材)を用いて、
上記実施例と同様の防水性シートを作成した。この防水
性シートの耐切創性は切創抵抗値37 gであり、極めて
弱いものであった。
面繊維層のみで構成された基材(パラ系芳香族ポリアミ
ド繊維を含有していない2層からなる基材)を用いて、
上記実施例と同様の防水性シートを作成した。この防水
性シートの耐切創性は切創抵抗値37 gであり、極めて
弱いものであった。
【0030】なお、耐水度、透湿度および切創抵抗物性
はそれぞれ次の方法に準じて測定した。 耐水度:JIS L−1079 透湿度:JIS Z−0208 耐切創性:本文中に記載した切創抵抗値により評価し
た。
はそれぞれ次の方法に準じて測定した。 耐水度:JIS L−1079 透湿度:JIS Z−0208 耐切創性:本文中に記載した切創抵抗値により評価し
た。
【0031】実施例2 表面層織物用に、100 T/m Sヨリに加ネンした太さ
210デニールのナイロンフィラメント糸を、裏面層織
物用に、表面層織物用と同じナイロン糸と、単繊維の引
張強度が23 g/d のパラ系芳香族ポリアミド繊維であ
る200デニールのフィラメント糸(100 T/m Sヨ
リに加ネン)とを準備した。表面織物の密度は、タテ6
0本//inch、ヨコ54本/inchとし、裏面織物の密度
はタテ30本/inch、ヨコ27本/inchとした2重織物
を製造した。
210デニールのナイロンフィラメント糸を、裏面層織
物用に、表面層織物用と同じナイロン糸と、単繊維の引
張強度が23 g/d のパラ系芳香族ポリアミド繊維であ
る200デニールのフィラメント糸(100 T/m Sヨ
リに加ネン)とを準備した。表面織物の密度は、タテ6
0本//inch、ヨコ54本/inchとし、裏面織物の密度
はタテ30本/inch、ヨコ27本/inchとした2重織物
を製造した。
【0032】実施例1において、裏面織物はナイロン糸
とパラ系芳香族ポリアミド繊維糸とのタテ、ヨコ共1本
交互の交織とし、表面織物との接結糸は、裏面織物のナ
イロン糸のタテ糸として用いる以外は実施例1と同様の
方法で基材を製造した。
とパラ系芳香族ポリアミド繊維糸とのタテ、ヨコ共1本
交互の交織とし、表面織物との接結糸は、裏面織物のナ
イロン糸のタテ糸として用いる以外は実施例1と同様の
方法で基材を製造した。
【0033】次に該基材を150℃にて30秒間熱セッ
トしたのち、精練、染色(モスブルー)、乾燥し、15
0℃にて熱セットをおこなった。
トしたのち、精練、染色(モスブルー)、乾燥し、15
0℃にて熱セットをおこなった。
【0034】次にポリエステル系ポリウレタン重合体1
5重量部、ヘキサメチレンジイソシアネート2重量部、
ポリプロピレングリコール3重量部、トナー5重量部を
ジメチルホルムアミド75重量部に溶解、分散した塗料
液(粘度1300cps/30℃)を前記基材の裏面織
物上に、3本リバースロールコーターを用いて約180
g/ m2 (wet)塗布し、次いでジメチルホルムアミ
ド10重量%含有する水溶液中に導いて30℃にて5分
間浸漬ゲル化させたのち、50℃の温水浴で10分間洗
浄し、熱風乾燥後140℃で5分間熱処理をおこなっ
た。
5重量部、ヘキサメチレンジイソシアネート2重量部、
ポリプロピレングリコール3重量部、トナー5重量部を
ジメチルホルムアミド75重量部に溶解、分散した塗料
液(粘度1300cps/30℃)を前記基材の裏面織
物上に、3本リバースロールコーターを用いて約180
g/ m2 (wet)塗布し、次いでジメチルホルムアミ
ド10重量%含有する水溶液中に導いて30℃にて5分
間浸漬ゲル化させたのち、50℃の温水浴で10分間洗
浄し、熱風乾燥後140℃で5分間熱処理をおこなっ
た。
【0035】得られた防水性シートを、さらに弗素系撥
水剤1重量%を含有する溶液中に浸漬し、マングルで均
一に絞ったのち、150℃で30秒間熱処理をおこなっ
た。かくして得られた防水性シートは、薄く、耐水度2
500mmH2 O/cm2 、透湿度4000 g/ m2・24
時間と良好であり、耐切創性は切創抵抗値210 gと優
れており、防護性にも透湿性にも優れた防水性シートで
あった。
水剤1重量%を含有する溶液中に浸漬し、マングルで均
一に絞ったのち、150℃で30秒間熱処理をおこなっ
た。かくして得られた防水性シートは、薄く、耐水度2
500mmH2 O/cm2 、透湿度4000 g/ m2・24
時間と良好であり、耐切創性は切創抵抗値210 gと優
れており、防護性にも透湿性にも優れた防水性シートで
あった。
【0036】実施例3 表面層の繊維として、ポリエステル75デニールの捲縮
加工糸を、裏面層の繊維として、単繊維引張強度が23
g/d であるパラ系芳香族ポリアミド繊維からなる30
番手の紡績糸を用い、24ゲージ30インチの丸編機で
2重編物(4口リバーシブル)を製造した。この編物の
表面層繊維と裏面層繊維の比率は38:62である。次
いで該丸編物を精練、染色(ライトブルー)後開布し、
180℃にて1分間熱セットをおこなって基材を製造し
た。一方、ポリウレタン重合体皮膜は次のようにしして
別途製膜した。すなわち、離型性支持体としてナイロン
タフタ(タテ、ヨコ70デニールのナイロンフィラメン
ト糸、タテ密度100本/inch、ヨコ密度87本/inc
h)を用い、このタフタを弗素系撥水剤(付着量2重量
%)で撥水処理をした後、該タフタの片面にポリエステ
ル系ポリウレタン重合体20重量部、弗素系撥水剤0.
5重量部、イソホロンジイソシアネート2重量部、ポリ
エチレングリコール5重量部をジメチルホルムアミド7
2.5重量部に溶解して調合した塗料液(粘度1600
cps/30℃)をナイフオーバーロールコーターを用
いて約300 g/ m2 (wet)塗布し、次いでジメチ
ルホルムアミド5重量%含有する水溶液中に導いて30
℃にて10分間ゲル化後、80℃にて30分間湯洗し、
熱風乾燥して、該タフタ上にポリウレタン重合体皮膜を
製膜した。このポリウレタン重合体皮膜を次の方法で前
記基材裏面に転写接着した。すなわち、該タフタのポリ
ウレタン重合体皮膜側に、アクリル酸エステル共重合体
を15重量%及びトリメチロ−プロパン−ヘキサメチレ
ンジイソシアネート(モル比1:3)付加物3重量%を
含有するトルオール溶液(粘度1900cps/30
℃)を多点状で印捺面積が50%の彫刻ロールを用いて
部分的に印捺塗布しながら、2重編物の裏面布帛部に圧
接着し、熱風乾燥した後、該ナイロンタフタを剥離し
て、防水性シートを製造した。このシートは、さらに実
施例1と同様の撥水処理をおこなった。
加工糸を、裏面層の繊維として、単繊維引張強度が23
g/d であるパラ系芳香族ポリアミド繊維からなる30
番手の紡績糸を用い、24ゲージ30インチの丸編機で
2重編物(4口リバーシブル)を製造した。この編物の
表面層繊維と裏面層繊維の比率は38:62である。次
いで該丸編物を精練、染色(ライトブルー)後開布し、
180℃にて1分間熱セットをおこなって基材を製造し
た。一方、ポリウレタン重合体皮膜は次のようにしして
別途製膜した。すなわち、離型性支持体としてナイロン
タフタ(タテ、ヨコ70デニールのナイロンフィラメン
ト糸、タテ密度100本/inch、ヨコ密度87本/inc
h)を用い、このタフタを弗素系撥水剤(付着量2重量
%)で撥水処理をした後、該タフタの片面にポリエステ
ル系ポリウレタン重合体20重量部、弗素系撥水剤0.
5重量部、イソホロンジイソシアネート2重量部、ポリ
エチレングリコール5重量部をジメチルホルムアミド7
2.5重量部に溶解して調合した塗料液(粘度1600
cps/30℃)をナイフオーバーロールコーターを用
いて約300 g/ m2 (wet)塗布し、次いでジメチ
ルホルムアミド5重量%含有する水溶液中に導いて30
℃にて10分間ゲル化後、80℃にて30分間湯洗し、
熱風乾燥して、該タフタ上にポリウレタン重合体皮膜を
製膜した。このポリウレタン重合体皮膜を次の方法で前
記基材裏面に転写接着した。すなわち、該タフタのポリ
ウレタン重合体皮膜側に、アクリル酸エステル共重合体
を15重量%及びトリメチロ−プロパン−ヘキサメチレ
ンジイソシアネート(モル比1:3)付加物3重量%を
含有するトルオール溶液(粘度1900cps/30
℃)を多点状で印捺面積が50%の彫刻ロールを用いて
部分的に印捺塗布しながら、2重編物の裏面布帛部に圧
接着し、熱風乾燥した後、該ナイロンタフタを剥離し
て、防水性シートを製造した。このシートは、さらに実
施例1と同様の撥水処理をおこなった。
【0037】得られた防水性シートは耐水圧3000mm
H2 O/cm2 、透湿度4000 g/m2 ・24時間と良
好であり、耐切創性は切創抵抗値441 gと極めて優れ
たものであった。
H2 O/cm2 、透湿度4000 g/m2 ・24時間と良
好であり、耐切創性は切創抵抗値441 gと極めて優れ
たものであった。
【0038】実施例4 表面繊維層用として、ナイロンフィラメント糸210デ
ニール使いで平組織の織物を製織した。染色加工後の織
物密度は、タテ64本/inch、ヨコ53本/inchであっ
た。また、中間繊維層用として、単繊維引張強度が23
g/d であるパラ系芳香族ポリアミド繊維からなる30
番手の紡績糸を用い、22ゲージの丸編機で平編物を製
造した。この編物の目付は100 g/ m2 であった。
ニール使いで平組織の織物を製織した。染色加工後の織
物密度は、タテ64本/inch、ヨコ53本/inchであっ
た。また、中間繊維層用として、単繊維引張強度が23
g/d であるパラ系芳香族ポリアミド繊維からなる30
番手の紡績糸を用い、22ゲージの丸編機で平編物を製
造した。この編物の目付は100 g/ m2 であった。
【0039】一方、ポリウレタン重合体皮膜は次のよう
にして別途製膜した。すなわち、離型性支持体としてポ
リエステルタフタ(タテ、ヨコ75デニールのテトロン
フィラメント糸、タテ密度98本/inch、ヨコ密度88
本/inch)を用い、このタフタを弗素系撥水剤(付着量
2重量%)で撥水処理をした後、該タフタの片面に実施
例3の塗料液を用いて、それをナイフオーバーロールコ
ーターを用いて約200 g/ m2 (wet)塗布し、次
いでジメチルホルムアミド5重量%含有する水溶液中に
導いて、30℃にて10分間ゲル化後、80℃にて30
分間湯洗し、熱風乾燥して、該タフタ上にポリウレタン
重合体皮膜を製膜した。次に、先に製造したナイロン織
物を撥水加工後、カレンダー加工を行なった後に、さら
に、アクリル系樹脂でアンダーコートを施した後、実施
例3のバインダー溶液を用い、同じく彫刻ロールで部分
的に印捺塗布しながら、先に別に製造しておいたパラ系
芳香族ポリアミド繊維からなる平編物の表面と貼合せ加
工を行なった。固く巻き上げた状態で、50℃、24時
間熟成した。
にして別途製膜した。すなわち、離型性支持体としてポ
リエステルタフタ(タテ、ヨコ75デニールのテトロン
フィラメント糸、タテ密度98本/inch、ヨコ密度88
本/inch)を用い、このタフタを弗素系撥水剤(付着量
2重量%)で撥水処理をした後、該タフタの片面に実施
例3の塗料液を用いて、それをナイフオーバーロールコ
ーターを用いて約200 g/ m2 (wet)塗布し、次
いでジメチルホルムアミド5重量%含有する水溶液中に
導いて、30℃にて10分間ゲル化後、80℃にて30
分間湯洗し、熱風乾燥して、該タフタ上にポリウレタン
重合体皮膜を製膜した。次に、先に製造したナイロン織
物を撥水加工後、カレンダー加工を行なった後に、さら
に、アクリル系樹脂でアンダーコートを施した後、実施
例3のバインダー溶液を用い、同じく彫刻ロールで部分
的に印捺塗布しながら、先に別に製造しておいたパラ系
芳香族ポリアミド繊維からなる平編物の表面と貼合せ加
工を行なった。固く巻き上げた状態で、50℃、24時
間熟成した。
【0040】続いて、先に製造しておいたポリウレタン
重合体皮膜の上に、上記と同じバインダー溶液を用い、
印捺面積が30%である彫刻ロールを用いて、部分的に
印捺塗布しながら、先に貼合せ加工を行ない、50℃、
48時間熟成をした。次に、離型性支持体を剥離後、耳
をカットし、弗素系撥水剤を130℃で処理し、180
℃、30秒の仕上げセットを行なった。
重合体皮膜の上に、上記と同じバインダー溶液を用い、
印捺面積が30%である彫刻ロールを用いて、部分的に
印捺塗布しながら、先に貼合せ加工を行ない、50℃、
48時間熟成をした。次に、離型性支持体を剥離後、耳
をカットし、弗素系撥水剤を130℃で処理し、180
℃、30秒の仕上げセットを行なった。
【0041】このようにして得られた防水性シートは、
耐水圧2500mmH2 O/cm2 、透湿度3500 g/ m
2 ・24時間であり、耐切創性は切創抵抗値235 gと
優れたものであった。
耐水圧2500mmH2 O/cm2 、透湿度3500 g/ m
2 ・24時間であり、耐切創性は切創抵抗値235 gと
優れたものであった。
【0042】
【発明の効果】本発明は、優れた耐切創性および耐引裂
性を有し、しかも透湿性を有する防水性シートを提供す
るものであり、特に鋭利な突起物による耐切創性を著し
く改善したことによって、護衛官、森林作業あるいは釣
などレジャー分野など防護機能を要求される分野での作
業衣(制服、レジャーウェアを含む)として極めて有効
である。
性を有し、しかも透湿性を有する防水性シートを提供す
るものであり、特に鋭利な突起物による耐切創性を著し
く改善したことによって、護衛官、森林作業あるいは釣
などレジャー分野など防護機能を要求される分野での作
業衣(制服、レジャーウェアを含む)として極めて有効
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04B 1/00 B 7199−3B 1/16 7199−3B // D06M 101:32 101:34 101:36
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 染色および熱セットが可能な合成繊維か
らなる繊維層と、単繊維の引張強度が18 g/d 以上の
パラ系芳香族ポリアミド繊維が、少なくとも20%混在
する繊維層を含む基材に透湿性、防水性を有するポリウ
レタン重合体皮膜層が付与されていることを特徴とする
防水性シート。 【請求項2】 該防水性シートの耐水度が1000mmH
2 O/cm2 以上10000mmH2 O/cm2 以下であり、
透湿度が2000 g/ m2 ・24時間以上6000 g/
m2 ・24時間以下であり、かつ切創抵抗が100 g以
上800 g以下であることを特徴とする請求項1記載の
防水性シート。 【請求項3】 該防水性シートの耐水度が、1000mm
H2 O/cm2 以上5000mmH2 O/cm2 以下であるこ
とを特徴とする請求項2記載の防水性シート。 【請求項4】 基材を構成する2層の繊維層は、2重編
物または2重織物で構成されていることを特徴とする請
求項1記載の防水性シート。 【請求項5】 基材を構成する2層の繊維層のうち、表
面層を構成する繊維層は単素材で構成され、パラ系芳香
族ポリアミド繊維を含有する繊維層は複数素材で構成さ
れており、かつこれらの繊維層を構成する組織が2重編
物または2重織物であって、2層の繊維層間の接結は表
面層を構成する繊維素材と同一素材で構成されているこ
とを特徴とする請求項1記載の防水性シート。 【請求項6】 基材の表面層を構成する繊維層の厚さが
0.01mm以上0.1mm以下であることを特徴とする請
求項1記載の防水性シート。 【請求項7】 基材の表面層を構成する繊維層と他の繊
維層とが、織物と編物の組合せの構成を有することを特
徴とする請求項1記載の防水性シート。 【請求項8】 基材の表面層を構成する繊維層の繊維素
材はナイロンフィラメント糸またはポリエステルフィラ
メント糸またはそれらの捲縮加工糸であることを特徴と
する請求項1記載の防水性シート。 【請求項9】 染色および熱セットが可能な合成繊維か
らなる繊維層と、単繊維の引張強度が18 g/d 以上の
パラ系芳香族ポリアミド繊維が、少なくとも20%混在
する繊維層を含む基材に透湿性、防水性を有するポリウ
レタン重合体皮膜層が付与されてなる防水性シートで構
成されていることを特徴とする雨具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3291493A JPH055276A (ja) | 1990-11-29 | 1991-11-07 | 防水性シートおよび雨具 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33489890 | 1990-11-29 | ||
JP2-334898 | 1990-11-29 | ||
JP3291493A JPH055276A (ja) | 1990-11-29 | 1991-11-07 | 防水性シートおよび雨具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH055276A true JPH055276A (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=26558561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3291493A Pending JPH055276A (ja) | 1990-11-29 | 1991-11-07 | 防水性シートおよび雨具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH055276A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001029299A3 (en) * | 1999-10-18 | 2002-01-03 | Warwick Mills Inc | Coated protective fabrics |
WO2002018126A3 (en) * | 2000-08-30 | 2003-01-16 | Warwick Mills Inc | Multi-layer and laminate fabric systems |
US6668868B2 (en) | 2000-08-30 | 2003-12-30 | Warwick Mills, Inc | Woven fabric constructions having high cover factors and fill yarns with a weight per unit length less than the weight per unit length of warp yarns of the fabric |
JP2008231585A (ja) * | 2007-03-16 | 2008-10-02 | Teijin Fibers Ltd | 透湿防水性織物の製造方法および透湿防水性織物および繊維製品 |
JP2009505865A (ja) * | 2005-08-26 | 2009-02-12 | ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド | 液体吸収に対して抵抗性である可撓性防弾性複合材料、その製造方法、およびそれから製造された物品 |
US20220339914A1 (en) * | 2019-09-13 | 2022-10-27 | The North Face Apparel Corp. | Composite materials with membrane |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62160939A (ja) * | 1986-01-10 | 1987-07-16 | Teijin Ltd | シ−トベルト |
JPS6445806A (en) * | 1987-08-11 | 1989-02-20 | Kowa Seisen Kk | Laminated core cloth |
JPH01207408A (ja) * | 1987-10-21 | 1989-08-21 | W L Gore & Assoc Inc | 耐候性風防裏張り衣服材料 |
JPH0229483B2 (ja) * | 1986-05-12 | 1990-06-29 | Shinagawa Refractories Co | |
JPH02169772A (ja) * | 1988-04-06 | 1990-06-29 | Toray Ind Inc | 積層布帛 |
-
1991
- 1991-11-07 JP JP3291493A patent/JPH055276A/ja active Pending
Patent Citations (5)
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