JPS62160939A - シ−トベルト - Google Patents

シ−トベルト

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JPS62160939A
JPS62160939A JP61002188A JP218886A JPS62160939A JP S62160939 A JPS62160939 A JP S62160939A JP 61002188 A JP61002188 A JP 61002188A JP 218886 A JP218886 A JP 218886A JP S62160939 A JPS62160939 A JP S62160939A
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JP
Japan
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fabric
fibers
denier
elongation
ability
Prior art date
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Pending
Application number
JP61002188A
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English (en)
Inventor
Sadamitsu Murayama
定光 村山
Tadahiko Takada
忠彦 高田
Tosuke Imamura
今村 統助
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、特に高級車、婦人馬車として、高強力、高級
感、ソフトタッチ感(肌に触れたとき柔軟な感触を与え
るもの)を兼ね備えたシートベルトに関する。
(従来技術) 本来車輌用等のシートベルトに要求される特性は、第1
に衝突時に乗員が受ける衝撃力を確実に支持するととも
にその衝撃力を吸収緩和することであり、第2に、シー
トベルト自体の軽量性と耐久性である。また第3にはシ
ートベルトのデザイン的特性、すなわち外観品位く形状
、模様、表面形態、その他)及びタッチ感(体に触れた
ときに受ける柔軟な感覚及び体との一体感)であり、着
用(使用)中に異和感を感じることなく、かつ高級感を
感じ得るような品位、言うならば、手ざわり、肌ざわり
が良好で、高級的感覚で感受され得るようなソフトタッ
チ感が必要である。従って、第1の要求特性を満足させ
るためには、衝突時に乗員が受ける衝撃力を確実に支持
でき得るような高い抗張力を有するとともに衝撃力を充
分吸収緩和し得る応力緩和特性を有している必要がある
そのための手段としては、従来、5〜10g/デニール
程度のナイロン、又はポリエステル長繊維が使用されて
いる。−例をあげると、たとえば「ベルトのタテ糸に2
種以上の異なった原糸を使用し、かつその中の少なくと
も1種の同一原糸の織り縮み率をタテ方向に沿ってベル
トの中間部より両端部の方が少なくなるように構成せし
めたことを特徴とするエネルギー吸収ベルト」(特公昭
53−1874号公報)[高抗張力かつ低伸度の第1低
伸度原糸と低抗張力かつ低伸度の第2低伸度原糸とから
なり第2低伸度原糸に対し第1低伸度原糸をたるみを持
った状態に実質的に結合して成る低伸度原糸を、高伸度
の原糸からなる製織した織物1にシートベルトウェビン
グの長手方向に織り込んだことを特徴とするシートベル
トウェビング」(特公昭51−2981号公報)[ベル
トのタテ糸に2種類以上の伸度の異なった原糸を使用し
かつベルトが最終的に切断する以前に切断を生じるタテ
糸構成原糸の少なくとも1種類の同種原糸に2通り以上
の異なった織縮率を付与し組合わせたことを特徴とする
エネルギー吸収ヘルド」 (特公昭54−19511号
公報)「1.破断伸度が低くなるにしたがって初期弾性
率が高く、破断伸度が高くなるにしたがって初期弾性率
が低くなる関係を有する同種の糸2種以上のタテ糸から
なり、かつ、該タテ糸の織縮率を、破断伸度が低い糸は
ど小とし、破断伸度が高い糸はど大となるように織組織
が構成され、その気孔容積が40%以下であることを特
徴とするエネルギー吸収ベルト。2゜ベルトのタテ糸を
構成する熱収縮可能な同種の原糸2種以上に対し、異な
った織縮率を与えて製織した後、緊張下で加熱処理する
ことを特徴とするエネルギー吸収ベルトの製造方法」 
(特公昭55−11053号公報)などである。すなわ
ち、これらの技術手段は、抗張力、伸度、織縮率などの
異なる二種以上の経糸を組み合せることにより円滑にエ
ネルギーの吸収を図らんとしたものである。
しかるに実際にこれらの方法を追試して検討した結果、
いずれの方法でも、エネルギー吸収が段階的にならざる
を得ないことが判明した。すなわち、連続的にかつ円滑
にエネルギー吸収することが困難である。確かに従来に
比べて乗員が受ける一時的な急激な衝撃力は緩和されて
いるが、二種以上の経糸が順次衝撃力を引き継いでゆく
その引き継ぎの段階で不快な衝撃力を乗員が受けるなど
の問題が残されている。さらに、前述のように衝突時に
於ける衝撃エネルギーのほとんどをシートベルトのみで
吸収しようとする場合は、乗員のシートベルトの着用態
様、つまり、着用時のシートベルトの締め具合、着用者
の体格等により、同一伸度、同一規格のシートベルトを
着用した場合に於いても、シートベルト全体としての衝
突時に於ける寸法変化率が異なってくる。すなわち、比
較的太った体格の人が、比較的ゆるやかな状態でシート
ベルトを着用した場合は、衝突時にシートベルト全体の
長さ方向の寸法変化率が大となり、運転席のハンドル等
で重傷を負うことが多い。また、やせた人がシートベル
トを、比較的堅く締めた状態で着用した場合は衝突時に
シートベルト全体の長さ方向の寸法変化率が相対的に小
さくなり、衝撃エネルギーを充分吸収しきれずに、人体
に対して強い衝撃を与え、たとえば内臓破裂などを惹起
する。
このような観点からシートベルトの伸度は大きすぎても
、又小さすぎでも不適当であり、乗員の大きさに見合っ
た適度の伸度が必要となる。本発明はそのような観点か
ら、シートベルトを研究した成果の一つである。第2の
要求特性に対し、本発明では衝突時に乗員を確実に支持
でき得る強力(1トン/ベルト以上)を確保するように
設計した、シートベルトは中方向の制約(通常45〜5
51巾)もあり、現在使用されている5〜10 g /
デニール程度のナイロン又はポリエステル長繊維を使用
する限り、1トン/ベルト以上の強力を確保するには経
方向の糸本数を現状レベル以下に少な(することは不可
能である。従ってナイロン等でシートベルトをさらに軽
量化することは困難である。第3の要求特性に対しては
「糸表面に多数のループを有し強度3g/デニール以上
である長繊維を経糸に用い、両耳部が袋状として織成さ
れたことを特徴とするシートベルト用ウェビング」 (
実願昭59−147741号)などが提案されている。
しかしこの場合に於いても、現在使用されている5〜1
0g/デニール程度のナイロン又はポリエステルを使用
する限り、前述のごとく経方向の糸本数を少なくするこ
とは、シートベルトに必要な強力を確保するために制限
がある。
(発明の目的) 本発明はかかる問題を解決するためになされたものであ
る。すなわち衝突時の衝撃力吸収緩和性、軽量性、耐久
性とともにソフトなタッチ感、高級感を兼ね備えたシー
トベルトを提供することを目的としたものである。
(発明の構成) すなわち本発明は「高強度繊維を含むシートベルトにお
いて、基布Aを構成する経糸の引張破断伸度が16g/
デニール以上、破断伸度が1.5〜10%、基布Bを構
成する経糸の引張破断強度が5〜10g/デニール、破
断伸度が10%以上であって、基布Aに立毛布帛が重合
された複合体と基布Bとが長さ方向に接続されているこ
とを特徴とするシートベルト」である。
ここに基布Aを構成する経糸は引張破断強度が16g/
デニール以上で引張破断伸度が1.5〜lO%の繊維で
ある。具体的にはアラミド繊維、ポリエチレン、ポリビ
ニールアルコール、ポリアクリロニトリルなどの超高強
力長繊維などであり、アラミド繊維としては繰り返し単
位の80モル%以上(好ましくは90モル%以上)が−
NH−Ar1−NHCO−Ar−L−C〇−である芳香
族ホモポリアミド又は芳香族コポリアミドからなる繊維
である。
ポリエステル、ナイロンの如き従来から使用されている
長繊維を使用してもよい。このようにして織成された基
布A(ベルト用芯体)の片面、もしくは両面に立毛布帛
を重合する。重合は接着、融着など公知の方法を用いて
よい。この立毛布帛に使用する繊維は公知のいかなるも
のでもよいが、いわゆる極細繊維が毛皮調風合、高級感
的風合を加味するうえで好ましい。
たとえば、その例としては、(1)公知のスーパードロ
ーや高速紡糸の手段によって得られる極細繊維、(2)
二種の相異なる重合体からなる海島型あるいは混合紡糸
型の複合繊維であって、布帛形成後にその海成分を熔解
除去することによって得られる極細繊維、(3)二種の
相異なる重合体からなる多層貼合わせ型の複合繊維であ
って、布帛形成後に機械的作用によって各重合体成分に
分割剥離することによって、あるいは、一方の重合体成
分を溶解除去することによって得られる極細繊維がある
極細繊維形成用重合体としては、ポリエチレンテレツク
レートの如きポリエステル、ナイロン6やナイロン66
の如きポリアミド、ポリアクリロニトリル等の合成重合
体が特に好ましい。極細繊維のデニールは、0.000
1〜1.O1好ましくは0.001〜0.6、更に好ま
しくは0.01〜0.5である。デニールが0.000
1より小さい場合には、立毛布帛の表面摩耗や抗ピル性
が悪くなり、デニールが1.0より大きい場合には、立
毛布帛の風合が粗くなり、スニード調の風合が得られな
いので不適当である。
本発明において布帛とは不織布、織物、編物又はこれら
を組合わせたものを意味し、布帛面に立毛を有する布帛
を意味する。本発明の立毛布帛は、前記極細繊維を単独
で用いて、又は他の通常の太さく1デニールより大)の
ポリエステル繊維、ポリアミド繊維又はポリアクリロニ
トリル繊維等と組合わせて用いて作成される。例えば、
前記filの極細繊維のステープルを用いて公知の方法
で不織布を作成すれば本発明の立毛布帛が直接得られ、
前記(2)の極細繊維のステープルを用いた場合には、
不織布を海成分重合体の溶剤で処理することによって、
前記(3)の極細繊維のステープルを用いた場合には、
不織布の表面を起毛又はバッフィングすることによって
本発明の立毛布帛が得られる。前記極細繊維の紡績糸又
はマルチフィラメント糸を緯糸とし、通常の太さの繊維
からなる紡績糸、マルチフィラメント糸又は捲縮加工糸
を経糸として朱子織物を作成し、織物の表面を起毛すれ
ば(場合によっては海成分重合体の溶解除去工程を組合
わせて)立毛織物が得られる。また両面が朱子組織の緯
二重織物を作成し、その両面を起毛すれば、両面立毛織
物が得られる。極細繊維の紡績糸またはマルチフィラメ
ント糸をフロント糸として用い、通常の太さの繊維から
なる紡績糸、マルチフィラメント糸又は捲縮加工糸をバ
ック糸として経編物を作成し、編物の表面を起毛すれば
立毛編物が得られる。
本発明において、前述の如くして得られた立毛布帛は、
その後一般に通常の方法によって染色または捺染され、
更に必要に応じて剪毛操作及び/又はブラッシング操作
が施される。
又、この立毛布帛は染色された後、さらに必要に応じて
撥水性樹脂、表面摩擦係数を低下せしめる樹脂、例えば
メチルハイドロジエン・ポリシロキサンや、ジメチル・
ポリシロキサン等のシリコン樹脂、ポリ゛アクリル酸の
クロロアルキル・エステル等のフッ素系樹脂やワックス
系樹脂が付与される。これらの樹脂はエマルジョン、又
は有機溶剤の溶液として使用され、通常の含浸法、コー
チィング法、あるいはスプレー法等で立毛布帛に付与さ
れる。
他方基布Bに用いる繊維は従来から通常使用されている
比較的高伸度のポリエステル、ナイロンなどの長繊維で
あり、この場合に於いても同様に緯糸は、経糸と同一種
でもよく、また別種の長繊維を使用してもよい。前述の
基布Aと立毛布帛とからなる複合体と最終的に接続一体
化せしめて一本のシートベルトとして完成せしめる際に
は、基布Bの最終厚さ、巾、抗張力等が前記複合体に合
致するように設計する。
すなわち、物性の異なる二種以上の経糸に順次衝撃力の
緩和を引き継がせることには限界があり、5〜10 g
 /デニール程度の高強力長繊維を経糸または緯糸に使
用して、シートペルトウエソピングを作製する場合には
、軽量化、デザイン的特性、タッチ感付与にも限界があ
る。そこで乗員がシートベルトを着用したときに、第1
に人体と直接接触する部分、特に着用時に車外から比較
的見え易い部分、例えば3点式シートベルト着用時に於
いて特に人体の肩から胸部腹部にかけて接触する部分に
、16g/デニール以上を有する超高張力、低伸度糸を
芯体に使用し、その表面に薄い立毛布帛を複合化せしめ
ることによりシートベルトとして必要な1トン/ベルト
以上の抗張力を具備せしめるとともに、表面のデザイン
的特性、タッチ感、高級感を付与しざらに該低伸度糸の
伸度を補充し、衝突時に於ける衝撃エネルギーの吸収効
率を向上すべく、シートベルト着用時に人体と直接接触
しない部分、又は着用時に車外から比較的見えにくい部
分、例えば人体の腰部に接する部分には第2に従来から
用いられている5〜10g/デニール程度でかつ、比較
的伸度の大きいナイロン、又はポリエステル長繊維を使
用して、前記第1の構成と同程度の抗張力、厚さ、巾を
有するようにシートベルトを設計し、これを第1の構成
と一体化し、全体として、第1の構成のみのシートベル
トとほぼ同一の抗張力、厚さ、巾のものとする。具体例
を挙げれば第2の構成、第1の構成、さらに第2の構成
の順にそれぞれ適宜な長さで長さ方向に接続一体化し、
衝突時に於ける衝撃エネルギーをシートベルトで吸収す
る。また当該ベルトは必要に応じて前記複合体と同様に
染色加工された後にさらに、同様の撥水性樹脂、表面摩
擦係数を低下せしめる樹脂による処理が施される。この
場合複合体と基布Bとを各々別個に処理した後、複合体
と基布Bとを接続せしめて一体化し、一本のシートベル
トに完成してもよいが、好ましくは、複合体について、
剪毛処理、染色加工、接着複合処理、裁断処理を終了し
、また基布Bについては染色加工を終了し、ついで複合
体と基布Bとを接続一体化せしめてシートベルトに完成
し、しかる後に、シートベルトとして必要な、捩水性、
表面低摩耗性付与加工、及び加熱、加圧処理などを施す
のが好ましい。
(発明の効果) 本発明のシートベルトは衝突時の衝撃力吸収緩和性、軽
量性、耐久性を有するとともに、従来得られなかった表
面特性例えばスウェード調的外観およびソフトタッチ感
を有する。
(実施例) 実施例1 引張破断強度22g/デニール、引張破断伸度3゜8%
のアラミド長繊維Kevlar■(デュポン■製) 、
1500デニール/ 1000フイラメントを経糸とし
、緯糸にポリエチレンモノフィラメント250デニール
を用いて、経密度50本/25mm、緯密度20本/2
5mmで50mm巾のシートベルト用つエッピングを織
成した。
他方、特公昭53−10169号公報に開示された方法
に従って、ポリエチレンテレフタレートとポリ−ε−カ
プロアミド(ナイロン6)とからなり構成部分が交互に
隣接して16個環状に配置され、かつ繊維の長手方向に
伸び全体として管状体を構成しており、各構成部分の太
さが0.23デニールであるところの太さが3.75デ
ニールの中空環状型複合繊維を製造した。
緯糸として、この中空環状型複合繊維のマルチフィラメ
ント糸(300デニール/80フイラメント)に315
0T/mの撚をかけた片撚糸を用い、経糸としては、ポ
リエチレンテレフタレートのウーリー糸(100デニー
ル/24フイラメント)に3200T/mの撚をかけた
片撚糸を用い、3/1破れ斜文組織の織物を作成した。
得られた織物をまず98℃の熱水浴中で30分間リラッ
クスし120℃で3分間乾燥した。そして鉱物油を主成
分とする油剤を付与した後、織物の片面を針布起毛機に
より30メ一トル/分の速度で20回起毛し、次いで、
ピンテンター型のヒートセッターにより170℃で30
秒秒間上ントした。
その後、得られた片両立毛織物を、デュラノールブルー
G (C,1,No、  63305. 1. C。
10社製分散染料の商標名)を4%(織物重量を基準と
して)、酢酸を0.2ml / 1およびナフタレンス
ルホン酸とホルムアミドとの縮合物を主成分とする分散
剤を1 g / II含む水性染浴中で130℃で60
分間染色した。その後織物は、非イオン性洗浄剤の水溶
液で80℃で20分間ソーピングし、そして120°C
で3分間乾燥した。
このスウェード調片両立毛織物を巾50mmに2枚切断
した後、裏面(非立毛面)を接着加工用ウレタン系樹脂
(商品名、クリスポン;大日本インキ■製)でコーティ
ングして前記の両面に重合接着し、複合体を作成した。
一方、引張破断強度7.85g/デニール、引張破断伸
度12.1%のポリエチレンテレフタレート(ポリエス
テル)長繊維1000デニール/250フイラメントの
2本合糸を経糸とし、緯糸にも同一の糸を用いて経密度
110本/25mm、緯密度18本/25mm、53關
巾の綾織基布を織成し、次にこれを前記片両立毛織物と
同様の方法で染色、ソーピング、乾燥し、基布Bを得た
。次に基布Bと前記複合体とを基布B、複合体、基布B
の順に所定長さずつ長さ方向に接続して1本のシートベ
ルトを作成した後、さらに表面の耐摩耗性向上及び表面
低摩耗性化を図るべく、ウレタン系樹脂の水分散液とワ
ックス系樹脂の水分散液とを混合した溶液(液濃度、1
0重量%、かつウレタン系/ワックス系の重量比率が6
/4)に浸漬し、絞った後、温度160℃で2分間熱処
理を施し、シートベルトを完成した。得られた49 m
m巾のシートベルトはその一部の表面外観品位が柔らか
な感触で高級感を有するばかりでなく、着用中も人体着
用衣料との適合性が良好で、かつ、外観的にも良く調和
がとれていた。なお物性は表−1に示す通りである。
実施例2 引張破断強度25g/デニール、引張破断伸度4゜2%
のアラミド長繊維i 3−4 ′−ジアミノジフェニル
エーテルを共重合したポリパラフェニレンテレフタルア
ミド繊維(奇人■製’) 1500デニール/ 100
0フイラメントを経糸とし、緯糸には400デニール/
200フイラメントの同繊維を使用して、経密度50本
/25mm、緯密度25本/25mmで50mn+巾の
基布Aを織成した。
他方特開昭54−42421号公報に開示された方法に
従って、ポリエチレンテレフタレートとポリスチレンと
から成り構成部分が交互に隣接して32個環状に配置さ
れ、かつ、繊維の長手方向に伸び全体として管状体を構
成しており、ポリエチレンテレフタレートとポリスチレ
ンの重量比率が70対30で、個々のポリエチレンテレ
フタレートの構成部分のデニールが0.09であるとこ
ろの太さが2.1デニールの中空環状型複合繊維を製造
した。
緯糸として、この中空環状型複合繊維のマルチフィラメ
ント糸(190デニール/90フイラメント)にS 2
50 T / mの撚をかけた片撚糸を用い、経糸とし
ては、ポリエチレンテレフタレートの75デニール/2
4フイラメントのウーリー糸(仮撚)であって、撚数が
5200T/mのものを用いて、5枚朱子緯二重組織の
織物を作成した。
得られた織物を、まず98℃の熱水浴中で30分間リラ
ックスし、120℃で3分間乾燥した。次いで、織物を
トリクロロエチレンで5回洗浄し、中空環状型複合繊維
中のポリスチレンを実質的に全部熔解除去した。ついで
織物を乾燥し、鉱物油を主成分とする油剤を付与し、針
布起毛機により30メ一トル/分の速度で織物の片面を
20回起毛して、極細繊維(0,09デニール)からな
る立毛を有する片面立毛織物を作成した。
このようにして得られた片面立毛織物を実施例■と同様
の方法で前記基布Aの両面に接着加工し、重合化せしめ
て複合体を作成した。これに実施例1と同様にして織成
した未染色の基布Bを実施例1と同様に長さ方向に接続
して1本のシートベルトを作成した。次にこれを下記処
方の染浴を用いて温度240°C1染色時間1分間の条
件で染色した。
Dionix−E−Bl’ue三菱化成@製:100g
/6Disper TL   明放化学■製:1g/n
アルギン酸ソーダ     : 0.5 g /β酢 
  酸(PH4に調整)   : 0.1 ml/ 7
!水 ついで水洗、湯染、洗浄後、シリコン系樹脂に浸漬し、
絞った後、温度160℃で2分間熱処理を施し、49m
m巾のシートベルトを完成した。このシートベルトも実
施例1と同様その外観品位、風合は非常に良好であった
。その物性を表−1に示す。
実施例3 引張破断強度28g/デニール、引張破断伸度4゜4%
の高強力ポリエチレン長繊維1200デニール/118
フイラメントを経糸とし、緯糸には直弾カポリエチレン
モノフィラメント250デニールを用いて経密度52本
/25mm、緯密度25本/ 25mm、 51mm巾
の基布Aを織成した。これに実施例2で使用した片面立
毛織物を実施例1と同様の方法で前記基布Aの両面に接
着加工し、重合化せしめて複合体を作成した。次に実施
例1と同様に織成した未染色の基布Bを実施例1と同様
に長さ方向に接続してシートベルトを作成した。続いて
実施例1の片面立毛織物の染色と同一の水性染色浴中で
125℃、60分間染色した後、非イオン性洗浄剤の水
溶液80℃で充分ソーピングし105℃で5分間乾燥し
た後、さらにワックス系樹脂の水分散液中に浸漬し、絞
ったのち、温度120℃で2分間熱処理を施し491巾
のシートベルトを完成した。このシートベルトも実施例
1と同様外観品位、風合ともに良好であった。物性を表
−1に示す。
比較例1 引張伸度7.85g/デニール、引張破断伸度12.1
%のポリエチレンテレフタレート長繊維1000デニー
ル/250フイラメントの2本合糸を経糸とし、緯糸に
も同一の糸を用いて、経密度110本/25mm、緯密
度18本/25n+n+、53mm巾のシートベルトを
作成した。該ベルトを下記処方の染浴を用いて、温度2
50°C1染色時間1分間の条件で染色し、Dioni
x−E−Blue三菱化成■製:100g/4Disp
er TL   明成化学■製:  1g/j!アルギ
ン酸ソーダ     二〇。5 g / 1酢   酸
(P)14に調整)   : 0.1 ml/ A水 水洗、湯染、洗浄後、シリコン系樹脂に浸漬し、絞った
後温度160℃で2分間熱処理を施し491巾のシート
ベルトを完成した。このシートベルトの物性を比較例と
して表−1に示した。
本発明のシートベルトは、いずれも充分な引張破断強力
を有し厚さもほとんど従来と同程度であり、かつ適度の
伸度及び非常に良好な表面風合を有するものであった。
(以下、本頁余白)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 高強度繊維を含むシートベルトにおいて、基布Aを構成
    する経糸の引張破断伸度が16g/デニール以上、破断
    伸度が1.5〜10%、基布Bを構成する経糸の引張破
    断強度が5〜10g/デニール、破断伸度が10%以上
    であって、基布Aに立毛布帛が重合された複合体と基布
    Bとが長さ方向に接続されていることを特徴とするシー
    トベルト。
JP61002188A 1986-01-10 1986-01-10 シ−トベルト Pending JPS62160939A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH055276A (ja) * 1990-11-29 1993-01-14 Toray Ind Inc 防水性シートおよび雨具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH055276A (ja) * 1990-11-29 1993-01-14 Toray Ind Inc 防水性シートおよび雨具

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