JPS646141B2 - - Google Patents

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JPS646141B2
JPS646141B2 JP56152140A JP15214081A JPS646141B2 JP S646141 B2 JPS646141 B2 JP S646141B2 JP 56152140 A JP56152140 A JP 56152140A JP 15214081 A JP15214081 A JP 15214081A JP S646141 B2 JPS646141 B2 JP S646141B2
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JP
Japan
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powder
aln
sintered body
sintered
weight
Prior art date
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JP56152140A
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English (en)
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JPS5855376A (ja
Inventor
Katsutoshi Yoneya
Akihiko Tsuge
Hiroshi Inoe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は窒化アルミニウム焼結体の製造方法に
係り、更に詳しくは、窒化アルミニウム自身が本
質的に有している高熱伝導性等の優れた諸特性を
略そのまま維持・発揮していると共に、高緻密質
である窒化アルミニウム焼結体の製造方法に関す
る。 窒化アルミニウム(AlN)焼結体は、耐熱性、
耐食性及び耐熱衝撃性などの高温材料としての必
須の特徴を有していると共に、高熱伝導性を有す
る材料として注目を集めている。 ところで、これらの諸特性をAlN焼結体に発
揮させるには、AlN焼結体が緻密質であること
が必要とされる。この為、従来から緻密なAlN
焼結体を製造する技術の確立に精力が注がれてい
る。 かかるAlN焼結体は、通常、AlN粉末を加圧
成形、常圧焼結して得られるのであるが、AlN
粉末を単独で用いると、焼結性が良くない為、緻
密な焼結体が得られず、焼結密度は、AlNの真
密度に対して、高々80%前後と極めて低いもので
あつた。 この為、ホツト・プレスを用いた加圧焼結の方
法を活用することも試みられたが、良好な結果は
得られていない。また、AlN粉末に酸化イツト
リウム(Y2O3)や酸化ランタン(La2O3)等の
希土類元素の酸化物を焼結助剤として添加して焼
結する方法も試みられており、可成良質の焼結体
が得られている。 しかしながら、希土類元素の酸化物は高価な為
に、コストの面で難点がある上、AlN−Y2O3
焼結体は、AlN単独の焼結体と比べて、熱伝導
度が低下する傾向にあり、AlN本来の高熱伝導
性を維持・発揮することができないという難点が
あつた。 特開昭50−23411号公報、もしくは窯業協会誌
第89巻、330〜336頁(1981)には、AlN粉末に
カルシウム、バリウムもしくはストロンチウムの
酸化物、もしくは炭酸塩の粉末を添加して焼結す
るAlN焼結体の製造方法が開示されている。か
かる添加物を用いたAlN焼結体は、AlNの真空
度に対して95〜98%、或いは99%を超える焼結密
度を有する高級密質のものとなる。ところが、か
かる高緻密化を達成する為には、通常の非酸化性
雰囲気下においては、焼結温度を1800℃以上とす
る必要がある。従つて、焼結炉の消耗耗度が高
く、或いは製品コストが高くなるといつた経済面
での難点があつた。 本発明の目的は、従来の窒化アルミニウム焼結
体の製造方法が有していた上述の不都合を解消し
て、窒化アルミニウム自身が本質的に有している
高熱伝導性等の優れた諸特性をそのまま維持・発
揮していると共に高緻密質である窒亜アルミニウ
ム焼結体を、比較的に低い焼結温度で製造する方
法を提供することにある。 即ち、本発明の窒化アルミニウム焼結体の製造
方法は、窒化アルミニウム粉末に、カルシウム、
バリウム及びストロンチウムから選ばれた少なく
とも1種のチタン酸塩粉末、又は、焼成によつて
チタン酸塩となるうる、カルシウム、バリウムも
しくはストロンチウムの酸化物と、チタンの酸化
物からなる粉末を、チタン酸塩の量として、0.1
〜15重量%添加して混合した後、この混合粉末を
成形、次いで焼結することを特徴とするものであ
る。 本発明の最も特徴とする部分は、窒化アルミニ
ウム(AlN)粉末を成形、焼結するに際して、
予め該AlN粉末に、カルシウム、バリウム及び
ストロンチウムから選ばれた少なくとも1種のチ
タン酸塩を添加することにある。 本発明に用いる、前記チタン酸塩は、通常は、
メタチタン酸カルシウム(CaTiO3)、メタチタ
ン酸バリウム(BaTiO3)もしくはメタチタン酸
ストロンチウム(StTiO3)であるが、例えば、
オルチタン酸カルシウム(Ca2TiO4)、オルトチ
タン酸バリウム(Ba2TiO4)、オルトチタン酸ス
トロンチウム(Sr2TiO4)等の前記メタチタン酸
塩以外のCaO、BaOもしくはSrOとTiO2の2成
分系複合酸化物であつても良い。或いは、焼成に
よつて、これらのチタン酸塩を生成る。カルシウ
ム、バリウムもしくはストロンチウムの酸化物、
炭酸塩、硝酸塩、硫酸塩等と、TiO2との2成分
系混合粉末を用いても良い。これらのチタン酸塩
もしくは混合粉末は、1種でも2種以上の混合系
としても用いることができ、AlN粉末への添加
量が微量であつても有効に働く。例えば、前記混
合粉末の全組成重量を100重量%として、
CaTiO3、BaTiO3もしくはSrTiO3に換算して、
0.1重量%程度でも有効に作用して、AlN焼結体
の良熱伝導性等の優れた諸特性を損なうことな
く、高緻密化することができる。また、添加量が
余り多くなると、AlN焼結体の優れた性質が失
なわれる。例えば、前記CaTiO3、BaTiO3もし
くはSrTiO3に換算して、15重量%を超えて添加
すると、結晶粒の成長が顕著になり、焼結体の強
度が次第に低下すると共に熱伝導性も低下する。
従がつて、前記カルシウム、バリウム及びストロ
ンチウムから選ばれた少なくとも1種のチタン酸
塩の添加量は0.1〜15重量%、更には、0.2〜10重
量%添加することが好ましい。 前記混合粉末には、更に、パラフイン、ステア
リン酸、PVA等の結合剤を成形助剤として添加
しても良い。 本発明に用いる、前記窒化アルミニウム粉末
は、焼結性を良くする為に、粒径が5μm以下、
更には2μm以下のものであることが好ましい。 かくして得られる混合粉末を、常温圧縮などし
て成形した後、得られた成形体を焼結する。焼結
は、酸化防止の為に、窒素ガス(N2)、アルゴン
ガス(Ar)、水素ガス(H2)、もしくはこれらの
混合ガス、又は、N2+一酸化炭素(CO)混合ガ
ス等の非酸化性ガス雰囲気、或いは真空中で行な
うのが好ましく、焼結温度は1500〜1900℃、更に
は、1550〜1800℃であることが好ましい。1500℃
未満であると、高緻密質の焼結体が得られない。
1900℃を超えると、AlNの分解が始まる為であ
る。また、添加物として、焼成によつてチタン酸
塩を生成する前記混合粉末、もしくは前記結合剤
を用いる場合には、前記成形体を仮焼する工程を
設けると良い。 また、以上の説明においては、前記混合粉末を
常温圧縮により成形し、次いで常圧焼結している
のであるが、本発明方法においては、前記混合粉
末をホツト・プレス等を用い加圧焼結しても良
く、或いは、得られた焼結体を、熱間静水圧加圧
(HIP)処理などして、更に高緻密化しても良い。 本発明の窒化アルミニウム焼結体の製造方法に
よれば、窒化アルミニウム粉末に、カルシウム、
バリウム及びストロンチウムから選ばれた少なく
とも1種のチタン酸塩を添加して得られた混合粉
末を、成形、焼結することにより、AlNの真密
度に近い焼結温度を有する高緻密質の焼結体を得
ることができる。しかも、AlN粉末にアルカリ
土類元素の酸化物等を添加する、従来の方法、か
かる高緻密質の焼結体を得る為に、焼結温度を
1600℃以上とする必要があつたのと比べて、本発
明方法によれば、1500℃以上の焼結温度でも、
AlNの真密度に対して、99%を超える焼結密度
を得ることができる。しかも、AlN自身が本質
的に有している、高熱伝導性及び耐熱性、耐食
性、耐熱衝撃性などの優れた諸特性を良好に維
持・発揮する焼結体が得られる。 実施例 1 平均粒径0.9μmのAlN粉末95重量部と、平均粒
径1.6μmのCaTiO3粉末5重量部とを配合して混
合し、更にバインダーとしてパラフイン5重量部
を添加混合した。得られた混合粉末を1ton/cm2
成形圧で成形して40mm×40mm×10mmの板状成形体
を得た。この成形体をN2気流中で400℃まで予め
加熱した後、この試料をAlNルツボ内に入れ、
試料の周囲にAlN粉末を、つめ粉として充填し
た後、N2雰囲気中、1700℃で60分間焼結せしめ
た。この結果、AlNの真密度に対して97%の相
対密度を有する、高緻密質で且つ高熱伝導性を有
する焼結体を得た。 比較例 1 CaTiO3粉末を配合しない以外は、実施例1と
同一粉径、同一組成の混合粉末を用いて、同一の
方法により焼結体を得た。得られた相対密度75%
の多孔質体であつた。 実施例2〜9、参考例1 実施例2〜9及び参考例1として、第1表の組
成を有する各混合粉末を得、この混合粉末を、実
施例1と同一条件で成形して同一形状の成形体を
得た。次いでこの成形体をN2雰囲気中、400℃ま
で予め加熱した後、AlNルツボ内に入れ、周囲
にAlN粉末をつめ粉として充填し、N2雰囲気中、
1700℃で30時間焼結した。得られた焼結体を相対
密度、及び抗折強度を測定した。結果を第1表に
示した。
【表】 第1表から明らかな様に、本発明方法により得
られた窒化アルミニウム焼結体は、高緻密質で、
機械的強度の高いものである。 実施例10〜15、比較例2 実施例10〜15、比較例2として、第2表の組成
を有する各混合粉末を得、この混合粉末を、実施
例1と同一条件で成形して同一形状の成形体を得
た。次いでこの成形体をN2雰囲気中、400℃まで
予め加熱した後、AlNルツボ内に入れ、周囲に
AlN粉末をつめ粉として充填し、N2雰囲気中、
第2表に示した焼結温度で3時間焼結した。得ら
れた焼結体の相対密度、及び抗折強度を測定し
た。
【表】 第2表から明らかなように、本発明方法によれ
ば、1550℃という極めて低い焼結温度においても
相対密度90%以上の高密度を有し、機械的強度の
大である窒化アルミニウム焼結体が得られる。 実施例 16 平均粒径1.5μmのAlN粉末95重量部と、平均粒
径0.3μmのBaCO3粉末2重量部及び平均粒径0.8μ
mのTiO2粉末3重量部とを配合して混合し、更
にバインダーとしてパラフイン5重量部を添加、
混合した。かくして得られた混合粉末を、実施例
1と同一条件により成形、焼結した。得られた焼
結体の相対密度は、96.9%であつた。 実施例 17 平均粒径1.5μmのAlN粉末95重量部と、平均粒
径1.2μmのSrTiO3粉末5重量部とを配合して混
合し、更にバインダーとしてパラフイン5重量部
を添加、混合した。かくして得られた混合粉末
を、実施例1と同一条件により成形、焼結した。
得られた焼結体の相対密度は、97.5%であつた。 実施例 18 平均粒径1.2μmのAlN粉末95重量部と、平均粒
径1.4μmのBaTiO3粉末1重量部とを配合して混
合し、更にバインダーとしてパラフイン5重量部
を添加、混合した。かくして得られた混合粉末
を、実施例1と同一条件により成形し20mmφ×10
mmの円板状成形体を得、次いでこの成形体を実施
例1と同一条件により焼結したところ、高緻密質
で良熱伝導性の焼結体が得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 窒化アルミニウム粉末に、カルシウム、バリ
    ウム及びストロンチウムから選ばれた少なくとも
    1種のチタン酸塩粉末、又は、焼成によつてチタ
    ン酸塩となりうる、カルシウム、バリウムもしく
    はストロンチウムの酸化物と、チタンの酸化物か
    らなる粉末を、チタン酸塩の量として、0.1〜15
    重量%添加して混合した後、この混合粉末を成
    形、次いで焼結することを特徴とする窒化アルミ
    ニウム焼結体の製造方法。
JP56152140A 1981-09-28 1981-09-28 窒化アルミニウム焼結体の製造方法 Granted JPS5855376A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1992007805A1 (en) * 1990-10-29 1992-05-14 Sumitomo Electric Industries Ltd. Aluminum nitride sinter and production thereof
JPH05533U (ja) * 1991-06-21 1993-01-08 天龍工業株式会社 乗物用座席

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