JPS646049B2

JPS646049B2 -

Info

Publication number: JPS646049B2
Application number: JP13304781A
Authority: JP
Inventors: Masao Teraoka
Original assignee: Tochigi Fuji Sangyo KK
Current assignee: GKN Driveline Japan Ltd
Priority date: 1981-08-25
Filing date: 1981-08-25
Publication date: 1989-02-01
Also published as: JPS5834236A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は半浮動式に懸架される車輪を有するア
クスルをわずかに改造するだけで装着できるよう
にした四輪駆動車用のマニユアル・ハブ・クラツ
チに関する。

従来の四輪駆動車として、前輪駆動ベースのも
の、あるいは後輪駆動ベースのものがあるが、例
えば、後輪駆動ベースのものにあつては、第１図
に示すように、前輪１にハブ・クラツチ１０が取
り付けられ、そのオンによつて４輪駆動時に前輪
１を駆動し、そのオフによつて２輪駆動時に前輪
１の回転がフロント・ドライブ・トレーンに伝達
しないようにして燃費の改善、摩耗の低減を計る
ようにしている。第１図は、フロントデフ６に接
続されたフロントアクスル７にジヨイント８を介
して支持される前輪１と、リヤデフ１１に接続さ
れたリヤアクスル４から駆動される後輪１２と、
エンジン９の駆動トルクをシフト・レバー３の２
輪駆動（2WD）あるいは４輪駆動（4WD）の駆
動状態に応じてリヤデフ１１、あるいはフロント
デフ６およびリヤデフ１１に伝えるトランスフ
ア・ケース２を備え、前輪１にハブ・クラツチ１
０が設けられている。

しかし、従来のハブ・クラツチ１０によれば、
全浮動式に懸架される車輪のハブ部には比較的容
易に装着することができるが、半浮動式のものに
なると大きな改造を行わなければ装着することが
できない。

本発明は、上記の点に鑑み、四輪駆動車の半浮
動式アクスルの一部をわずかに改善するだけでマ
ニユアル・ハブ・クラツチを取り付けられるよう
にするため、アクスルをデフに接続されるドライ
ブ・アクスルと車輪に接続されるドリブン・アク
スルから構成し、該両アクスル間にクラツチを挿
入し、ハブ部に設けた操作ノブに接続されたプツ
シユ・ロツドを前記ドリブン・アクスルの軸方向
に貫通させ、該ブツシユ・ロツドを介してクラツ
チのオン・オフをさせるようにしたマニユアル・
ハブ・クラツチを提供するものである。

以下図面を参照して本発明を詳細に説明する。
なお、以下に説明する実施態様は車軸の支持方式
か半浮動式の前置きエンジン前輪駆動（フロン
ト・エンジン・フロント・ドライブ）型四輪駆動
車に適用する場合、従つて、そのリヤ・アクスル
に適用した場合について説明するが、本発明のマ
ニユアル・ハブ・クラツチはリヤ・アクスルに限
定されず、例えばFR（前置きエンジン後輪駆動型
四輪駆動）車のフロント・アクスルにも適用でき
ることを理解されたい。

前置きエンジン前輪駆動型四輪駆動車（FF車）
に適用された本発明のマニユアル・ハブ・クラツ
チ１００に第２図に模式的に示すように、トラン
スフア・ケース２とプロペラシヤフト５を介して
エンジン９に連接されたリヤ・デフ１１と後輪１
２との間のリヤ・アクスルを、リヤ・ドライブ・
アクスル４ａとリヤ・ドリブン・アクスル４ｂと
から構成し、両アクスル４ａ，４ｂの間に前記ク
ラツチ１００の本体部を挿入し後輪１２のハブ部
に設けた操作ノブ１３を手動操作することにより
オン・オフされる構成になつている。

第３図イ，ロは、第２図に示したマニユアル・
ハブ・クラツチ１００の拡大構成説明図であつ
て、イはクラツチ・オフの状態、ロはクラツチ・
オンの状態を示す。

FF車のリヤ・アクスルに配設された、本発明
のマニユアル・ハブ・クラツチ１００は、リヤ・
ドライブ・アクスル４ａに形成されたドライブギ
ヤ１６と、ドライブギヤ１６から軸方向左側に所
定の間隔をもつて配設されたドリブンギヤ１７を
有した部材２５とボルト１５によつて固定された
リヤ・ドリブン・アクスル４ｂと、リヤ・ドリブ
ン・アクスル４ｂの半径方向内側に回転自在に配
設されたプツシユ・ロツド１９と、プツシユ・ロ
ツド１９の軸方向左端部にピン１３ａを介して固
定され、該ロツド１９を回転する操作ノブ１３
と、プツシユ・ロツド１９の軸方向右端部にプツ
シユ・ロツド１９の半径方向に直角に固定配置さ
れたピン２０と、第３図ハに示すような形状のカ
ム溝２１を有してピン２０と接触したカム部２２
の外周に溶接され、カム部２２とともに軸方向所
定の距離に渡つて移動し、該移動によりドリブン
ギヤ１７とドライブギヤ１６を結合し、または、
結合解除する構成のスライドギヤ２３と、所定の
ばね力を有して一端がスライドギヤ２３に係合し
他端が前記部材２５の内壁と係合してスライドギ
ヤ２３を軸方向右方に付勢するコイルばね２４と
を具備している。

以上の構成において、例えば運転席のシフト・
レバー３を2WDから4WDに切換えた後、操作ノ
ブ１３を手動で例えば時計回りに90゜回転すると
プツシユ・ロツド１９に固定されているピン２０
も90゜回転する（これは、ピン２０が第３図ハに
示すＡの位置からＢの位置へカム溝２１に沿つて
回転することを意味する）。この回転に伴つてコ
イルばね２４によつて軸方向右方へ付勢されてい
るスライドギヤ２３（スライドギヤ２３はカム部
２２と溶接等により一体に成形されている）は距
離ａだけ右方へ移動してドリブンギヤ１７とドラ
イブギヤ１６とを連接させ、それによつて４輪駆
動を提供する。

一方、２輪駆動は、車を止めてシフト・レバー
３を4WDから2WDに切換えた後、操作ノブ１３
を反時計回りに90゜回転し、スライドギヤ２３を
ピン２０によつて強制的に軸方向左方に距離ａだ
け移動させてドライブギヤ１６とドリブンギヤ１
７との連接を解除することによつて得られる。

以上説明した通り、本発明のマニユアル・ハ
ブ・クラツチによれば、四輪駆動車の半浮動式ア
クスルをデフに接続されるドライブ・アクスルと
車輪に接続されるドリブン・アクスルから構成
し、該両アクスル間にクラツチを挿入し、ハブ部
に設けた操作ノブに前記ドリブン・アクスルを軸
方向に貫通したプツシユ・ロツドを連結し、該プ
ツシユ・ロツドを介してクラツチのオン・オフさ
せるようにしたため、半浮動式アクスルの一部を
わずかに改造するだけでマニユアル・ハブ・クラ
ツチを取り付けることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は前置きエンジン後輪駆動型四輪駆動車
に設けた従来のハブ・クラツチの位置説明図、第
２図は前置きエンジン前輪駆動型四輪駆動車に設
けた本発明によるマニユアル・ハブクラツチの位
置説明図、第３図は第２図に示す本発明によるマ
ニユアル・ハブクラツチの拡大構成説明図であつ
て、イはクラツチ・オフの状態、ロはクラツチ・
オンの状態を示し、ハはカム部の拡大構成説明図
である。符号の説明、１……前輪、２……トランスフ
ア・ケース、３……シフト・レバー、４ａ……リ
ヤ・ドライブ・アクスル、４ｂ……リヤ・ドリブ
ン・アクスル、５……プロペラ・シヤフト、６…
…デフ、７……フロント・アクスル、８……ジヨ
イント、９……エンジン、１０……ハブ・クラツ
チ、１１……リヤ・デフ、１２……後輪、１３…
…操作ノブ、１５……ボルト、１６……ドライブ
ギヤ、１７……ドリブンギヤ、１８……ホイー
ル・ハブ、１９……プツシユ・ロツド、２０……
ピン、２１……カム溝、２２……カム部、２３…
…スライドギヤ、２４……コイルばね、２５……
ドリブンギヤ部材。

Claims

【特許請求の範囲】１半浮動式懸架によつて車輪を支持する四輪駆
動車の車輪または後輪駆動用マニユアル・ハブ・
クラツチにおいて、四輪駆動に切換えたときデフを介して駆動され
るドライブ・アクスルと、該ドライブ・アクスルから駆動されたとき車輪
を駆動するドリブン・アクスルと、前記ドライブ・アクスルと前記ドリブン・アク
スルとの間に位置し、四輪駆動に切換えたとき前
記ドライブ・アクスルと前記ドリブン・アクスル
とを結合し、２輪駆動に切換えたとき前記結合を
解くクラツチ部と、ハブ部に設けられ一端が前記ドリブン・アクス
ルを軸方向に貫通して前記クラツチ部に接続さ
れ、前記クラツチ部を結合させ、または結合解除
をさせる手動操作部とを備えたことを特徴とする
マニユアル・ハブ・クラツチ。２前記クラツチ部が、ドライブ・アクスルに連
接されたドライブギヤと、前記ドリブン・アクスルに設けられたドリブン
ギヤと、軸方向に移動して前記ドライブギヤと前記ドリ
ブンギヤを結合し、または結合解除するスライド
ギヤと、前記スライドギヤを１つの軸方向に付勢する弾
性部材、および前記手動操作部の操作により前記
スライドギヤを前記１つの軸方向に移動させる１
つの位置と前記弾性部材に抗して前記スライドギ
ヤを他の軸方向に移動させる他の位置を有するカ
ム部材より成るカム手段より構成される特許請求
の範囲第１項記載のマニユアル・ハブ・クラツ
チ。