JPS645734Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えばラインプリンタの印字ハンマ駆
動部及び紙送りモータ等を冷却する冷却装置に関
するものである。

従来の冷却装置を第１図に示す。図において２
個のフアン１，２が正常な時、実線で示す矢印の
ように、筐体３の下側より吸入され、エアフイル
タ４、通風箱５、吸入口６及び７を通つた空気は
フアン１及び２により、ホース８及び９を通りエ
アチヤンバ１０及び１１に送出される。該エアチ
ヤンバ１０，１１は例えば前記印字ハンマ駆動部
及び紙送り等につながれてそこを冷却する。ホー
ス８及び９の端部には通風の有無を検出するセン
サ１２及び１３が設けられている。この構造にお
いて、一方のフアン例えばフアン１が故障して停
止すると、エアホース８内の空気は破線で示す矢
印方向に逆流する。これはエアフイルタ４に空気
の通路抵抗がある為である。この状態では送風異
常であるにもかかわらずセンサ１２は通風有りと
誤検出するため、送風異常を検出できないという
不都合があつた。

本考案の目的は、上記した従来技術の欠点をな
くし、この種のセンサの動作を確実にし、併せて
送風機能を低下させないことである。

本考案は、通風箱内に空気仕切板を設けるとと
もに、空気仕切板の形状及びフアンの吸入口の位
置を工夫し、送風機能を低下させることなくセン
サの動作を確実にしたものである。

本考案の一実施例を第２図によつて説明する。

体３の下側より吸入され、エアフイルタ４を通
つた空気は通風箱５に設けられた空気仕切板１４
により分割され夫々吸入口６及び７を通り、フア
ン１及び２により、ホース８及び９を通りエアチ
ヤンバ１０及び１１に送出される。ホース８及び
９の端部には通風の有無を検出して送風異常を報
告するセンサ１２及び１３が設けられている。空
気の仕切板１４と吸入口６及び７は、吸入口６と
７の位置を異なる高さに設け、空気仕切板１４を
斜めに折り曲げて設けることにより吸入口６及び
７との距離を確保して空気仕切板１４の追加によ
る空気の通路抵抗の増加をおさえる。

このような構造においては、空気仕切板１４に
よる送風量の低下を防止できると共に、一方のフ
アン１，２が停止した時、空気仕切板１４により
空気の逆流が起きないため、センサ１２，１３は
正常な動作が保証され、通風無しを検出して送風
異常を報告し既存の手段により印字装置の電源を
遮断して空冷不良に起因する焼損等を防止でき
る。

上記実施例においては、前記仕切板１４を直線
的に折り曲げるとしたが、曲面すなわちカーブ状
に折り曲げてもよい。

本考案によれば、各フアンの吸入口間を遮断
し、かつ風路抵抗を低減するために、各吸入口よ
り遠ざける形状とした仕切板を通風箱内に配置し
たので、正常な送風状態においては送風機能を低
下させない上、少なくとも１個のフアンの送風が
停止した状態においては、送風中の他のフアンの
吸引力による風の逆流を防止できるので、送風停
止状態をセンサにより正確に検出することが可能
となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置の一例を示す断面図、第２図
は本考案冷却装置の一実施例を示す断面図であ
る。 図において、１，２はフアン、３は筐体、４は
エアフイルタ、５は通風箱、６，７は吸入口、
８，９はホース、１０，１１はエアチヤンバ、１
２，１３はセンサ、１４は仕切板である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 空気取入口にエアフイルタを装着した筒状の
   通風箱と、その空気吸入口が通風箱の側壁に設
   けられ、該通風箱内の空気を被冷却体に送る複
   数個のフアンと、該フアンと被冷却体間の通風
   路内に設けられ、通風の有無を検出するセンサ
   とを備えた冷却装置であつて、 前記通風箱内に前記複数のフアンの空気吸入
   口間を遮断する仕切板を設けてなる冷却装置。 ２ 前記複数のフアンの空気吸入口を異なる高さ
   に設けてなる実用新案登録請求の範囲第１項の
   冷却装置。 ３ 前記複数のフアンの空気吸入口を異なる高さ
   に設けると共に該空気吸入口間の距離を等分す
   る位置に前記仕切板が位置するように仕切板を
   折り曲げてなる実用新案登録請求の範囲第１項
   記載の冷却装置。