JPS644697Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は容器体にカバーを被覆する包装作業の
簡易化を目的とするカバーの改良に関するもので
ある。

(ロ) 従来の技術 従来の容器カバーの被包作業は、容器へカバ
ーを被覆したあと端部をセロテープ又はシールで
容器口又は容器側面へ止着する。軽量プラスチ
ツク容器では容器口縁辺にカバーの端部をホツチ
キス止めする。粘着加工したカバーでは離型紙
を剥離してから容器へ被覆し、容器側面へ粘着部
を圧着する等の方法がとられている。

例えば、実開昭52−27473号公報には、方形の
プラスチツクフイルムの片面の向い合つた両端に
粘着剤を塗布し、これに離型テープを付着した
の粘着加工したカバーが開示されている。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 従来これらの被包作業はカバーの被覆と止着、
或は離型紙の剥離とカバーの被覆という２行程の
作業からなつており、いづれの方法も時間と手間
を要している。

又の粘着加工したカバーにおいては、その粘
着剤の塗布がその両端にあるため、被覆する場合
離型テープを取り外し、粘着剤を露出させて使用
するので持手部分がなく作業がしにくく手間がか
かるものとなる。又その製作も離型テープを別個
に用意しなければならないので、ややコスト高に
なり、更に被覆時にその剥離した離型テープが散
乱して後処理作業が必要となるという問題点があ
る。

この考案は、カバーの改良によつて被包作業の
能率向上を目的とするものである。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案のカバーを図面に基き説明すると、カバ
ー基材１に持手部である開閉帯２，２′、容器６
にカバーを係止するため粘着加工した粘着帯３，
３′開閉・粘着帯を折返す折返線４，４′、ワツク
ス或はシリコン等によつて離型加工された離型帯
５，５′から形成され、折返し線から折返された
粘着帯は離型帯へ貼着し、カバーは第２図の断面
図の様な構造となる。

(ホ) 作用 本考案のカバーによる被包作業は第２図の断面
図の開閉帯２，２′を指でつかんで左右へ引張る
と粘着帯は離型帯から剥離して展開し、そのまま
容器を被覆しながら粘着帯を容器側面へ圧着する
とカバーは容器へ係止する。

(ヘ) 考案の効果 この様に本考案のカバーは粘着帯の離型帯から
の剥離と被覆作業がワンタツチで出来るので時間
的にも労力的にも作業能率を高め、包装コストの
低減が計れる特徴を有する。

又、本願考案のカバーでは離型帯と粘着帯とを
付着させるので、離型テープ・剥離紙を別個に用
意して粘着帯に付着させる必要がなく比較的にコ
スト安に製作できるとともに、被覆作業時に剥離
させた離型テープ・剥離紙を散乱させることがな
くその後処理作業を不要としている。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は平面
図、第２図は断面図、第３図は使用状態の斜視図
である。 １はカバー基材、２，２′は開閉帯、３，３′は
粘着帯、４，４′は折返線、５，５′は離型帯、６
は容器である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 箱状容器を被包するフイルム状カバー基材の容
   器に接合する面の左右両端部に持手部分となる開
   閉帯を形成し、それぞれの開閉帯に隣接して内側
   に粘着帯を形成し、更に粘着帯の内側に離型帯を
   形成し、粘着帯と離型帯の間に折返線を設け、折
   返線から開閉帯・粘着型を折返し、粘着帯と離型
   帯とを貼着させたことを特徴とする容器被包用カ
   バー。