JPH0417111Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、フラツプのつけ根から所定範囲に
接着力の強弱に関連してフラツプを開閉するよう
にしたウエツトテイツシユペーパーの取付装置に
関するものである。

従来の技術 従来この種のウエツトテイツシユペーパーのフ
ラツプについては、長方形の袋体に開口部を設
け、該開口部の形状に対応した形状の不粘着部分
を有するフラツプを形成し、該不粘着部分の周辺
に糊料を施して接着し、前記フラツプのつけ根に
強化シールを施してフラツプを開いたときにつけ
根にて停止するようなものが多数提案されてい
る。

また、つけ根の強化シール即ち固着部に対し切
り込み等を施している。

考案が解決しようとする課題 従来の技術は上述のようであつて、フラツプの
一部に粘着部分を残し、他面を均等に固着してい
る場合と、力の分散させる終端に切り込みを施し
ているので、剥離力の加減ができず、破れ易く、
又コストが高くつくという問題点がある。

そこで本考案は、ウエツトテイツシユペーパー
袋体のフラツプの糊料部分間に接着力の強弱区間
を形成してフラツプの末端の折線に於いて剥離阻
止を行うことができるフラツプの取付装置を提供
することを目的としている。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本考案のウエツト
テイツシユペーパー袋用取付装置においては、袋
体の開口部の形状に対応した形状不粘着部分のあ
るフラツプの末端を前記開口部の一側方の袋体上
に固着し、該フラツプの固着部分のつけ根の折線
から若干の間隔をおいて、その両側縁の接着部を
残し内面の全部又は一部に任意形状の不着部を形
成して接着力を弱めた後、末端部分の一部を袋体
面に強着したものである。

また、フラツプの不着部の接着力の弱める方法
として、該部分に水平方向に断続的に複数段の不
着線を設ける場合と、球状或は方形の形状を大小
に配列する場合等がある。

また、開口部の切り取り片を、折り返してフラ
ツプの内面に貼着することもできる。

作 用 上記のように構成されたウエツトテイツシユペ
ーパー袋用フラツプの取付装置において、袋の中
に吸水したペーパーを入れ、テイツシユペーパー
を取り出す都度、フラツプを開いて再び閉塞す
る。この場合フラツプを剥す際に撮み部を摘んで
強く引つぱり上げると、この作用点即ち最初の撮
み部の粘着部分において粘着力以上の力が加わつ
て剥離するけれども、不着部においてその力の度
合が弱まる。

従つて、粘着力の最初の部分を作用点とした場
合フラツプを剥離する力はフラツプの剥離される
長さに反比例するため、剥離するに必要な力は次
第に弱まり、末端部の接着部と不着部との力の差
異によりフラツプはその接着部の折線でその剥離
を停止させることができる。

このような作用を繰返しながらウエツトテイツ
シユペーパーを袋体内からフラツプを開閉して取
り出すことができる。

実施例 実施例について図面を参照して説明すると、第
１図ないし第３図において、１は袋体であつて合
成樹脂より成り、耐水性を有するものであつて、
長方形に形成する。袋体１の略中央部には楕円形
開口部２わ設け、該開口部を中心としてその側方
にフラツプ３の一端を袋体１上に粘着して接着部
４を形成する。このフラツプ３の内面には前記開
口部２に対応して同形不粘着部分５に形成して、
前記開口部２の内面上を塞ぐ。そして接着部４の
折線イから前記不粘着部分５の一部周辺に片寄つ
て不着部７を不連続的に水平に複数設けると共に
不着部７を除いたその他の部分を粘着部分６とし
て糊料を塗布する。８は撮み部であつて、フラツ
プ３の折線イと反対側に突出させ、フラツプ３を
剥離する場合に持ち上げる。９はウエツトテイツ
シユペーパーであつて袋体１内に収納している。

第４図は他の実施例を示すものである。以下説
明を簡単にするために第１図〜第３図と同様の作
用をなす部分は同一符号で説明する。本実施例で
は、第３図の説明と同様であるので説明を省略す
る。

第５図に示される実施例では、接着部４の折線
イから前記不粘着部分５の一部周辺に不着部７を
球状に形成して折線イに至るに従い順次径を小径
にしている。

第６図ないし第８図に示される実施例では、袋
体１上の開口部２の略中央部から切り取つた同形
の切り取り片１０を折り返してフラツプ３の内面
に貼着して粘着部分６と共に前記開口部２を閉塞
して開閉自在に粘着する。

第９図ないし第１１図に示される実施例では、
袋体１の一側方に偏倚して円弧状開口部２を設
け、該開口部２の切り取り片１０を袋体１の長手
方向の側端にフラツプ３の折線に接続して接着
し、該フラツプ３の内面に切り取り片１０を連続
して接着して不粘着部分５に形成し、袋体１とフ
ラツプ３とを一体的に形成して開閉自在に接着す
ることができるようにしたものである。

考案の効果 本考案は以上のように構成されているので、以
下記載の如き効果を奏する。

フラツプの末端接着部と不粘着部の周辺との粘
着部分との間に貼着力の弱い部分を形成している
ので剥離力即ち作用点においての力はフラツプの
剥離される長さと反比例するため剥離するのに必
要な力は次第に減少して末端部の接着部における
折線にて剥離作用が容易に停止するので、従来の
ように一様の力で末端接着部を剥離することな
く、袋体内にウエツトテイツシユペーパーを保存
してフラツプを幾度も開閉して使用ができるので
経済的の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案ウエツトテイツシユペーパーの
平面図、第２図は、同上のＡ−Ａ線における断面
図、第３図はフラツプを剥離した状態を示す説明
図、第４図は本考案の他の実施例を示す剥離状態
を示す説明図、第５図は本考案の更に他の実施例
を示す剥離状態の平面図、第６図は他の実施例を
示す平面図、第７図は第６図Ｂ−Ｂ線における断
面図、第８図は同上のフラツプの剥離状態を示す
説明図、第９図は、本考案の更に他の実施例を示
す平面図、第１０図は、第９図Ｃ−Ｃ線における
断面図、第１１図は同上のフラツプの剥離状態を
示す説明図である。 １……袋体、２……開口部、３……フラツプ、
４……接着部、５……不粘着部分、６……粘着部
分、７……不着部、８……撮み部、９……ウエツ
トテイツシユペーパー、１０……切り取り片、イ
……折線。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 耐水性部材を長方形に形成して、両端を接着
   して袋体を構成し、該袋体の中央部に開口部を
   設け、前記開口部に対応した同形の不粘着部分
   をフラツプに設け、該フラツプの周辺に糊料を
   施し、つけ根を袋体に接着して該フラツプにて
   前記開口部を開閉自在に密着するようにしたテ
   イツシユペーパー袋用フラツプにおいて、前記
   フラツプの裏面のつけ根の折線から若干の間隔
   をおいて、両側縁を残して不粘着部分を挟み、
   その不粘着部分と側縁との間の全部又は一部を
   不着部に形成したウエツトテイツシユペーパー
   袋用フラツプの取付装置。 ２ フラツプの不着部を球状に形成している請求
   項１記載のウエツトテイツシユペーパー袋用フ
   ラツプの取付装置。 ３ 開口部の中程から両側縁に跨つてフラツプの
   つけ根を取りつけ、該フラツプに開口部の切取
   片を貼着して、該切取片を折り返してフラツプ
   の内面に貼着して不粘着部分に形成した請求項
   １記載のウエツトテイツシユペーパー袋用フラ
   ツプの取付装置。 ４ 袋体の中央側方に偏倚させて開口部を設け、
   該開口部の切取片の接続部の外面にフラツプの
   つけ根を貼着して内面に前記切取片を貼着して
   不粘着部分に形成したウエツトテイツシユペー
   パー袋用フラツプの取付装置。