JPH0212204Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は合成樹脂製袋体の上部に数枚重ねの吊
下部とその内側に補強板を挿入し、かつ上部に袋
口を開閉せしめる封緘片とを一連に設けた吊下用
包装袋に関するもので、その実施の一例を図面に
ついて説明すると、袋体Ａはポリエチレン、ポリ
プロピレン、ナイロン、ビニロン等の熱溶着性を
有する合成樹脂フイルムを二つ折り又は二枚重ね
合せて袋状に形成してなるもので、その袋体Ａの
表膜ａ又は裏膜ｂのいずれか一方の袋膜（図面で
は裏膜となつているが、いずれを表膜とするか裏
膜とするかは任意である）の上端を広巾状に延長
突出せしめ、これを他の袋膜の上端に位置する袋
口１の上部を被覆して開閉せしめる封緘片２とな
るように折返して折返重合部３と封緘片２とを連
設すると共に、その折返重合部３を該折返先端縁
３′が袋口１のやや上部に位置するように表面又
は裏面に折返して吊下部４を設け、その折返し内
側に補強板９を挿入して吊下部４の下端縁すなわ
ち折返先端縁３′に沿つて折返重合部３と一体的
に溶着せしめて補強条５を設け、所定巾に熱溶断
して袋体Ａの両側及び吊下部４の両側を溶着６せ
しめる。又、二枚のフイルムを重ね合せて袋体Ａ
を形成した場合には下端の開放部を、袋体Ａ内に
品物を収納した後又は収納する前に表膜ａと裏膜
ｂとを溶着６して閉旨状とする。

袋口１は折返重合部３を突出しない他の袋膜ａ
の上端に位置するもので、該袋口１から袋体Ａ内
に品物を収納又は取出すようにし、封緘片２で閉
口せしめる。

封緘片２は袋口１を形成する袋膜ａの上部に重
ね合うように、折返重合部３と連設せしめて袋口
１を開閉自在とするもので、この封緘片２と袋膜
ａとが重ね合う面のいずれかに感圧接着剤７を塗
布して封緘片２の下端から袋口１の上方部までの
巾を有する離型紙８を被覆接着し、使用時に、こ
の離型紙８を剥離して感圧接着剤７を露出させ封
緘片２と袋膜ａとを接着させて袋口１を閉口す
る。

吊下部４は袋膜ｂの上端を広巾状に突出せしめ
て先端が封緘片となるように折返した折返重合部
３を更に、表面又は裏面に、折返先端縁３′が袋
口１の上部に位置する如く折返して形成したもの
で、その折返し内側に補強板９を挿入すると共に
吊下部４の下端すなわち折返先端縁に沿つて、そ
の先端３′と折返重合部３の両膜とが一体的にな
るように溶着して補強条５を形成せしめる。又、
この吊下部４には吊下具を掛懸せしめるフツクや
孔等を形成して掛懸部を設ける。

補強条５は補強板９を挿入した吊下部４の下端
すなわち折返先端３′縁に沿つて、その先端と折
返重合部３の膜とが一体的になるように溶着せし
めて形成するもので、該補強条５によつて吊下部
４を強靭となるこの補強条５は吊下部４の下端の
みならず上端縁に沿つて形成することも可能であ
る。

補強板９は紙、合成樹脂フイルムなどよりなり
袋体と同質又は溶着性を有するか感圧接着性のな
い帯状のもので、やや強度を有したものがよく、
これを吊下部の折返し内側に挿入して重合部で狭
着する。

本考案は袋体の上部に、袋膜と一連の折返重合
部と封緘片とを連設せしめ、その折返重合部を先
端が袋口のやや上部に位置するように表面又は裏
面に折返して吊下部を設け、該その折返し内側に
補強板を挿入すると共に吊下部の下端縁に沿つて
溶着補強条を形成し、封緘片と袋膜との重ね合う
面のいずれかに感圧接着剤を塗布し、封緘片の下
端から袋口の上方部までの巾を有する離型紙を被
覆接着してなるから薄い袋膜で形成した袋体の上
部に強靭で腰のある袋を提供することが出来、従
来の如く単に折返重合部を表面又は裏面に折返し
たものに比し、強度が大であり、その製造作業も
きわめて容易で量産性に富んだものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案吊下用包装袋の実施の一例を示す
もので、第１図は正面図で一部切欠する。第２図
は断面図、第３図は説明断面図であり、図中、Ａ
は袋体、１は袋口、２は封緘片、３は折返重合
部、３′はその先端縁、４は吊下部、５は溶着補
強条、７は感圧接着剤、８は離型紙である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 袋体の上部に、袋膜と一連の折返重合部と封緘
   片とを連設せしめ、その折返重合部を先端が袋口
   のやや上部に位置するように表面又は裏面に折返
   して吊下部を設け、その折返し内側に補強板を挿
   入すると共に、該吊下部の下端縁に沿つて溶着補
   強条を形成し、封緘片と袋膜とが重ね合う面のい
   ずれかに感圧接着剤を塗布して封緘片の下端から
   袋口の上方部までの巾を有する離型紙を被覆接着
   してなる吊下用包装袋。