JPH0544292Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0544292Y2 JPH0544292Y2 JP1986029111U JP2911186U JPH0544292Y2 JP H0544292 Y2 JPH0544292 Y2 JP H0544292Y2 JP 1986029111 U JP1986029111 U JP 1986029111U JP 2911186 U JP2911186 U JP 2911186U JP H0544292 Y2 JPH0544292 Y2 JP H0544292Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bag
- moisture
- layer cylinder
- paper
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000009958 sewing Methods 0.000 claims description 17
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 claims description 12
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 claims description 12
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 4
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 4
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 3
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 2
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 2
- 239000004698 Polyethylene Substances 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000003749 cleanliness Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- -1 polyethylene Polymers 0.000 description 1
- 229920000573 polyethylene Polymers 0.000 description 1
- 238000007493 shaping process Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Bag Frames (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は防湿性紙袋に関し、更に詳細には内層
が合成樹脂フイルムで形成され、この内層の袋の
開封口を仮閉じできる防湿性紙袋に関する。
が合成樹脂フイルムで形成され、この内層の袋の
開封口を仮閉じできる防湿性紙袋に関する。
(従来の技術)
従来、ポリエチレンなど合成樹脂フイルムから
なる内袋を入れた紙袋は、気密性、防湿性、クリ
ーン性の点で最も適しているため大量に使用され
ている。このような紙袋は、その内容物を少量づ
つ使用するとき使用後内袋の開封口を絞つて仮閉
じすることができるよう内袋の開封口側が外層の
紙袋より長く形成されている。
なる内袋を入れた紙袋は、気密性、防湿性、クリ
ーン性の点で最も適しているため大量に使用され
ている。このような紙袋は、その内容物を少量づ
つ使用するとき使用後内袋の開封口を絞つて仮閉
じすることができるよう内袋の開封口側が外層の
紙袋より長く形成されている。
(考案が解決しようとする問題点)
しかしながら、外層袋の長さより長い内袋を有
する紙袋を製造する場合には、通常の製袋機(チ
ユーバー)では全層の長さが同一となるため、内
袋を別に作成し外層袋の中に手作業で入れて製造
していた。
する紙袋を製造する場合には、通常の製袋機(チ
ユーバー)では全層の長さが同一となるため、内
袋を別に作成し外層袋の中に手作業で入れて製造
していた。
この場合、外層袋の中に入れられる内袋が合成
樹脂フイルムからなることからまつたく剛性がな
いため、それだけで外層袋内に挿入しようとして
もとても容易には組み込むことができない。その
ため、従来では、内袋に剛性を出すため人為的に
その中にガイド板等をまず最初に差し込み、その
状態のまま内袋を外層袋に入れ、その後内袋に入
れたガイド板を抜き取る、という作業が必要であ
つた。このようなことから、開封口側で内袋を仮
閉じすることができるように外層袋より内袋の長
さを長くした紙袋を製造することは、大変な手間
と時間が掛り、それだけコストの上昇を招くとい
う大きな問題があつた。
樹脂フイルムからなることからまつたく剛性がな
いため、それだけで外層袋内に挿入しようとして
もとても容易には組み込むことができない。その
ため、従来では、内袋に剛性を出すため人為的に
その中にガイド板等をまず最初に差し込み、その
状態のまま内袋を外層袋に入れ、その後内袋に入
れたガイド板を抜き取る、という作業が必要であ
つた。このようなことから、開封口側で内袋を仮
閉じすることができるように外層袋より内袋の長
さを長くした紙袋を製造することは、大変な手間
と時間が掛り、それだけコストの上昇を招くとい
う大きな問題があつた。
ところで、このような製造上の問題のない所謂
外層袋と内袋との開封口側における端縁が揃つて
いる一般的な防湿性紙袋は、一端を予めミシン掛
けして閉鎖し、他端口部から内容物を入れた後そ
の口部をミシン掛けして閉鎖する。しかし、この
ような防湿性紙袋では、口部を開封した後一度に
かなりの量の内容物を使用する場合は別として、
少量だけ使用した時には、本来内容物充填後の口
部ミシン掛けのために余分寸法としてとられてい
る端部長さだけでは内袋の仮閉じをすることがで
きない。これを標準的な寸法の防湿性紙袋につい
て更に具体的に説明する。
外層袋と内袋との開封口側における端縁が揃つて
いる一般的な防湿性紙袋は、一端を予めミシン掛
けして閉鎖し、他端口部から内容物を入れた後そ
の口部をミシン掛けして閉鎖する。しかし、この
ような防湿性紙袋では、口部を開封した後一度に
かなりの量の内容物を使用する場合は別として、
少量だけ使用した時には、本来内容物充填後の口
部ミシン掛けのために余分寸法としてとられてい
る端部長さだけでは内袋の仮閉じをすることがで
きない。これを標準的な寸法の防湿性紙袋につい
て更に具体的に説明する。
通常、開封後に内袋開封口を仮閉じする際に
は、第4図に示されるように内層1の絞り部2の
長さが100mm程度あることが望ましい。一般に、
標準的な防湿性紙袋では第2図に示されるように
壁面の幅が419mm、襞部の幅が76mmあり、これを
ミシン縫いで閉鎖する場合にはミシン掛けのため
の端部余分長さを第3図に示されるように約150
mmとつている。しかし、合成樹脂フイルムからな
る最内層の袋はミシン縫い位置よりも内方でヒー
トシールされているため、開封時には端縁から約
25mmカツトされ、その結果開封後は約125mmが余
分長さとして存在し、これを第2図の如く筒状に
拡げた場合には紙袋の幅寸法(襞寸法)の半分即
ち上記袋では76mmの半分即ち約38mmが加算されて
直立状態での立ち上がり長さが約163mmとなる。
は、第4図に示されるように内層1の絞り部2の
長さが100mm程度あることが望ましい。一般に、
標準的な防湿性紙袋では第2図に示されるように
壁面の幅が419mm、襞部の幅が76mmあり、これを
ミシン縫いで閉鎖する場合にはミシン掛けのため
の端部余分長さを第3図に示されるように約150
mmとつている。しかし、合成樹脂フイルムからな
る最内層の袋はミシン縫い位置よりも内方でヒー
トシールされているため、開封時には端縁から約
25mmカツトされ、その結果開封後は約125mmが余
分長さとして存在し、これを第2図の如く筒状に
拡げた場合には紙袋の幅寸法(襞寸法)の半分即
ち上記袋では76mmの半分即ち約38mmが加算されて
直立状態での立ち上がり長さが約163mmとなる。
ところで、このような標準的寸法の防湿性紙袋
でも、内容物を入れた場合、開封口はその通りの
寸法による形状を保つことはなく、袋の両壁面側
が幾分膨出してその幅寸法を第2図の如く約375
mmに縮め、その反対に襞部の幅寸法が約120mmに
広がる。とすると、襞部からの袋の開封口中心部
までは375mmの1/2、即ち187mmあることになり、
これは前述の如き約163mm程度の端部余分長さで
は襞部側の余分立ち上がり部が絞り部を形成する
にはまつたく足らず、仮閉じするどころか襞部側
で内部が露出することとなる。
でも、内容物を入れた場合、開封口はその通りの
寸法による形状を保つことはなく、袋の両壁面側
が幾分膨出してその幅寸法を第2図の如く約375
mmに縮め、その反対に襞部の幅寸法が約120mmに
広がる。とすると、襞部からの袋の開封口中心部
までは375mmの1/2、即ち187mmあることになり、
これは前述の如き約163mm程度の端部余分長さで
は襞部側の余分立ち上がり部が絞り部を形成する
にはまつたく足らず、仮閉じするどころか襞部側
で内部が露出することとなる。
従つて、本考案の目的は、合成樹脂フイルムの
内層袋と紙袋の外層袋とからなる防湿性紙袋であ
つて一端を開封して内層袋から内容物を少量取り
出した後でも該内層袋の開封口を仮閉鎖すること
の可能な防湿性紙袋を提供することにある。
内層袋と紙袋の外層袋とからなる防湿性紙袋であ
つて一端を開封して内層袋から内容物を少量取り
出した後でも該内層袋の開封口を仮閉鎖すること
の可能な防湿性紙袋を提供することにある。
(問題点を解決するための手段)
本考案の防湿性紙袋は、合成樹脂フイルムから
なる内層筒体および少なくとも一層の紙製の外層
筒体を有し、前記内層筒体および外層筒体の口部
側および底部側の各端縁が直線切りで形成され且
つその底部が閉鎖されてなる防湿性紙袋であつ
て、内容物取り出しのための開封口側となる前記
底部の閉鎖部が、前記内層筒体と外層筒体とを一
緒に2回折り曲げ、この折り曲げ部を包囲するよ
うに内面に開封テープを設けた当て紙を当て該当
て紙の各縁部を前記防湿性紙袋の外壁面に接着し
て構成され、更に内容物充填のための他端口部が
内容物充填後に内層筒体の端部をヒートシール
し、該ヒートシール部より端縁側で全層をミシン
縫いして閉鎖されていることを特徴とする。
なる内層筒体および少なくとも一層の紙製の外層
筒体を有し、前記内層筒体および外層筒体の口部
側および底部側の各端縁が直線切りで形成され且
つその底部が閉鎖されてなる防湿性紙袋であつ
て、内容物取り出しのための開封口側となる前記
底部の閉鎖部が、前記内層筒体と外層筒体とを一
緒に2回折り曲げ、この折り曲げ部を包囲するよ
うに内面に開封テープを設けた当て紙を当て該当
て紙の各縁部を前記防湿性紙袋の外壁面に接着し
て構成され、更に内容物充填のための他端口部が
内容物充填後に内層筒体の端部をヒートシール
し、該ヒートシール部より端縁側で全層をミシン
縫いして閉鎖されていることを特徴とする。
(作用)
本考案によると、合成樹脂フイルムからなる内
層筒体と紙製の外層筒体とからなる防湿性紙袋の
開封口側となる底部が一緒に2回折り曲げられ且
つ当て紙によつて閉鎖されていることから、開封
時に当て紙を破り、内層袋の開封口側における2
回折り曲げられた端部を戻して立ち上がらせる。
他方、内容物充填口となつた口部は内層筒体の端
部がヒートシールされ、更にその上部で全層をミ
シン掛けして閉鎖されているためミシン掛けのた
めの端部余分長さがとられており、その長さ分が
開封時の当該紙袋の倒立による内容物の移動によ
つて開封口側に現出し、その長さ分と2回折り曲
げ分長さとが加算された長さ分だけ内層袋端部が
内容物上より立ち上がつていることとなる。そし
て、この内容物が少量でも使用されれば内層袋端
部のこの立ち上がり長さが更に増す。この程度の
長さがあれば内層袋端部の仮閉じができる。
層筒体と紙製の外層筒体とからなる防湿性紙袋の
開封口側となる底部が一緒に2回折り曲げられ且
つ当て紙によつて閉鎖されていることから、開封
時に当て紙を破り、内層袋の開封口側における2
回折り曲げられた端部を戻して立ち上がらせる。
他方、内容物充填口となつた口部は内層筒体の端
部がヒートシールされ、更にその上部で全層をミ
シン掛けして閉鎖されているためミシン掛けのた
めの端部余分長さがとられており、その長さ分が
開封時の当該紙袋の倒立による内容物の移動によ
つて開封口側に現出し、その長さ分と2回折り曲
げ分長さとが加算された長さ分だけ内層袋端部が
内容物上より立ち上がつていることとなる。そし
て、この内容物が少量でも使用されれば内層袋端
部のこの立ち上がり長さが更に増す。この程度の
長さがあれば内層袋端部の仮閉じができる。
(実施例)
以下、本考案の防湿性紙袋を添付図面に示され
た好適な実施例について更に詳細に説明する。
た好適な実施例について更に詳細に説明する。
第1図には本考案の一実施例に係る防湿性紙袋
10の一端底部が示されている。この実施例に係
る防湿性紙袋10は、合成樹脂フイルムの最内層
筒体11aと一つの紙筒体11bとで組とされた
内層筒体11およびこの内層筒体11と同一長さ
寸法の紙製外層筒体12からなり口部側および底
部側の各端縁が直線切りで形成され且つ両筒体1
1,2の各端縁は一線上に揃えて組み合わされて
いる。このように2つの筒体11,12を嵌合し
てなる筒状主体は、帯状の合成樹脂フイルムを連
続的に筒状に形成しながら長尺の紙上に乗せ、そ
の紙を更に筒状に形成して行くことにより長尺の
層構造筒状材を形成し、所定長さ寸法でこれを切
断して行く所謂従来の自動製袋機(チユーバー)
によつて容易に製造することができる。
10の一端底部が示されている。この実施例に係
る防湿性紙袋10は、合成樹脂フイルムの最内層
筒体11aと一つの紙筒体11bとで組とされた
内層筒体11およびこの内層筒体11と同一長さ
寸法の紙製外層筒体12からなり口部側および底
部側の各端縁が直線切りで形成され且つ両筒体1
1,2の各端縁は一線上に揃えて組み合わされて
いる。このように2つの筒体11,12を嵌合し
てなる筒状主体は、帯状の合成樹脂フイルムを連
続的に筒状に形成しながら長尺の紙上に乗せ、そ
の紙を更に筒状に形成して行くことにより長尺の
層構造筒状材を形成し、所定長さ寸法でこれを切
断して行く所謂従来の自動製袋機(チユーバー)
によつて容易に製造することができる。
この筒状主体の底部においてその端縁のほぼ近
傍を外層筒体12外表面から幅方向に亘つて線上
にヒートシールし、これにより内層筒体11の最
内層筒体該当部分にヒートシール部13が形成さ
れる。そして、この端部を所定の長さで1回折り
曲げ、更にもう一度同じ長さで折り曲げる。すな
わち、端部を巻き込むように所定の長さで2回折
り曲げる。
傍を外層筒体12外表面から幅方向に亘つて線上
にヒートシールし、これにより内層筒体11の最
内層筒体該当部分にヒートシール部13が形成さ
れる。そして、この端部を所定の長さで1回折り
曲げ、更にもう一度同じ長さで折り曲げる。すな
わち、端部を巻き込むように所定の長さで2回折
り曲げる。
次いで、筒状主体の底部におけるこの折り曲げ
部16を全幅に亘つて包囲するように筒状主体の
両外壁面に跨がる当て紙14が1枚若しくは複数
枚配置され、該当て紙14の各縁部を外層筒体1
2の各壁面に接着剤15によつて固着し、これに
より筒状主体一端の折り曲げ部16を押えつけて
開放が阻止される。この当て紙14の内面(複数
の当て紙がある場合には最も内側の当て紙の内
面)であつて第1図に示されるように紙袋10の
一端折り曲げ部における初回折り曲げ部17の折
り曲げ線近傍にはこの折り曲げ部16を開封する
時当て紙14を引き破るための開封テープ18が
固着されている。
部16を全幅に亘つて包囲するように筒状主体の
両外壁面に跨がる当て紙14が1枚若しくは複数
枚配置され、該当て紙14の各縁部を外層筒体1
2の各壁面に接着剤15によつて固着し、これに
より筒状主体一端の折り曲げ部16を押えつけて
開放が阻止される。この当て紙14の内面(複数
の当て紙がある場合には最も内側の当て紙の内
面)であつて第1図に示されるように紙袋10の
一端折り曲げ部における初回折り曲げ部17の折
り曲げ線近傍にはこの折り曲げ部16を開封する
時当て紙14を引き破るための開封テープ18が
固着されている。
このようにして構成された底部を有する防湿性
紙袋10はその口部(図示せず)から内容物が充
填される。この紙袋10に対する規定量の内容物
が充填された時、この紙袋10はその口部におい
て従来と同様にミシン掛けするのに必要とする端
部余分長さ即ち内容物上面より上方へ立ち上がる
部分が現出するように予め設計されている。そし
て、この内層筒体11の最内層口部が内容物充填
後に湿気侵入防止のためにヒートシールされ、更
にその上部(端縁側)で全層をミシン掛けして閉
鎖される。
紙袋10はその口部(図示せず)から内容物が充
填される。この紙袋10に対する規定量の内容物
が充填された時、この紙袋10はその口部におい
て従来と同様にミシン掛けするのに必要とする端
部余分長さ即ち内容物上面より上方へ立ち上がる
部分が現出するように予め設計されている。そし
て、この内層筒体11の最内層口部が内容物充填
後に湿気侵入防止のためにヒートシールされ、更
にその上部(端縁側)で全層をミシン掛けして閉
鎖される。
この実施例の防湿性紙袋10を標準的な寸法の
ものについて説明すると、標準的な防湿性紙袋1
0は先に説明したように壁面の幅が419mm、襞部
の幅が76mmである。そこで、上記実施例の防湿性
紙袋10において底部の閉鎖部を形成する際には
底端部を約30mmの長さで1度折り曲げ、更にもう
1度30mmの長さで折り曲げる。よつて、折り曲げ
部16の全ての長さは60mmとなる。また、口部は
通常のミシン縫いによつて閉鎖されるが、当該口
部は開封口としないためカツトはしない。従つ
て、ミシン掛けの位置を考慮しても利用できる余
分長さは先に説明した通り25mm+163mmの計188mm
から幾分短い約178mmは存在する。従つて、この
防湿性紙袋10を開封すべく底部を開くとき、こ
れを倒立させると口部の余分長さは内容物の移動
によつて底部側へ移る。そして、前述した如く当
て紙14を開封テープ18を用いて破つた後2回
折り曲げ部16を開くとその余分長さ約178mmに
折り曲げ分の長さ約60mmがプラスされ、開封底部
には計238mmの余分長さが現出する。そして、開
封の際に内層袋のヒートシール部直下に切断する
から実質的な余分長さは約15mmを引いた223mmと
なる。
ものについて説明すると、標準的な防湿性紙袋1
0は先に説明したように壁面の幅が419mm、襞部
の幅が76mmである。そこで、上記実施例の防湿性
紙袋10において底部の閉鎖部を形成する際には
底端部を約30mmの長さで1度折り曲げ、更にもう
1度30mmの長さで折り曲げる。よつて、折り曲げ
部16の全ての長さは60mmとなる。また、口部は
通常のミシン縫いによつて閉鎖されるが、当該口
部は開封口としないためカツトはしない。従つ
て、ミシン掛けの位置を考慮しても利用できる余
分長さは先に説明した通り25mm+163mmの計188mm
から幾分短い約178mmは存在する。従つて、この
防湿性紙袋10を開封すべく底部を開くとき、こ
れを倒立させると口部の余分長さは内容物の移動
によつて底部側へ移る。そして、前述した如く当
て紙14を開封テープ18を用いて破つた後2回
折り曲げ部16を開くとその余分長さ約178mmに
折り曲げ分の長さ約60mmがプラスされ、開封底部
には計238mmの余分長さが現出する。そして、開
封の際に内層袋のヒートシール部直下に切断する
から実質的な余分長さは約15mmを引いた223mmと
なる。
ところで、開封口は前述したように多少変形す
るため襞部から袋の開封口中心部まで約187mmと
なり、これに絞り部の必要長さとして100mmをプ
ラスすると約287mmとなる。従つて、本実施例で
現出する開封口の余分立ち上がり長さ(約223mm)
では64mm不足することになる。しかし、この程度
の不足分は、開封直後に使用される内容物の減少
分によつて充分に補うことができる。なお、前述
した内層袋の開封の際、ヒートシール部直下をカ
ツトしないで相対向する壁面をつまんで引きはが
すように剥離させればその不足分は一層短かくな
る。但し、この場合、ヒートシールは軽くして人
の引張力で剥離し易いようにしておく必要があ
る。また、開封側は2回折り曲げられているため
密封性はかなり高く、内容物によつてはヒートシ
ールをする必要がない場合もあることは言うまで
もない。
るため襞部から袋の開封口中心部まで約187mmと
なり、これに絞り部の必要長さとして100mmをプ
ラスすると約287mmとなる。従つて、本実施例で
現出する開封口の余分立ち上がり長さ(約223mm)
では64mm不足することになる。しかし、この程度
の不足分は、開封直後に使用される内容物の減少
分によつて充分に補うことができる。なお、前述
した内層袋の開封の際、ヒートシール部直下をカ
ツトしないで相対向する壁面をつまんで引きはが
すように剥離させればその不足分は一層短かくな
る。但し、この場合、ヒートシールは軽くして人
の引張力で剥離し易いようにしておく必要があ
る。また、開封側は2回折り曲げられているため
密封性はかなり高く、内容物によつてはヒートシ
ールをする必要がない場合もあることは言うまで
もない。
(考案の効果)
以上説明したように、本考案によれば、合成樹
脂フイルムからなる内層袋および少なくとも1層
の紙製の外層袋を有する防湿性紙袋においてもそ
の一端を開封して内層袋から内容物を少量取り出
した後にこの内層袋の開封口を充分に仮閉じする
ことができることから、従来のように合成樹脂フ
イルム製袋の外層袋への差込みによる嵌合組み合
せなど手間と時間のかかる作業を必要とせず、自
動製袋機などを用いて容易に製造することができ
る。
脂フイルムからなる内層袋および少なくとも1層
の紙製の外層袋を有する防湿性紙袋においてもそ
の一端を開封して内層袋から内容物を少量取り出
した後にこの内層袋の開封口を充分に仮閉じする
ことができることから、従来のように合成樹脂フ
イルム製袋の外層袋への差込みによる嵌合組み合
せなど手間と時間のかかる作業を必要とせず、自
動製袋機などを用いて容易に製造することができ
る。
第1図は本考案の一実施例に係る防湿性紙袋の
底部を示す断面図、第2図は標準的な寸法のオー
プン袋の開封口寸法を示す斜視図、第3図はミシ
ン掛けをする際の防湿性紙袋の状態を概略的に示
す側面図、第4図は内袋仮閉じ可能な防湿性紙袋
において内袋の開封口を仮閉じした状態を示す斜
視図である。 10……防湿性紙袋、11……内層筒体、12
……外層筒体、13……ヒートシール、14……
当て紙、15……接着剤、16……折り曲げ部、
18……開封テープ。
底部を示す断面図、第2図は標準的な寸法のオー
プン袋の開封口寸法を示す斜視図、第3図はミシ
ン掛けをする際の防湿性紙袋の状態を概略的に示
す側面図、第4図は内袋仮閉じ可能な防湿性紙袋
において内袋の開封口を仮閉じした状態を示す斜
視図である。 10……防湿性紙袋、11……内層筒体、12
……外層筒体、13……ヒートシール、14……
当て紙、15……接着剤、16……折り曲げ部、
18……開封テープ。
Claims (1)
- 合成樹脂フイルムからなる内層筒体および少な
くとも一層の紙製の外層筒体を有し、前記内層筒
体と外層筒体を別体とし、前記内層筒体および外
層筒体の口部側および底部側の各端縁が直接切り
で形成され且つその底部が閉鎖されてなる防湿性
紙袋であつて、内容物取り出しのための開封口側
となる前記底部の閉鎖部が前記内層筒体と外層筒
体とを一緒に2回折り曲げ、該折り曲げ部を包囲
するように内面に開封テープを設けた当て紙を当
て、該当て紙の上端各縁部を前記防湿性紙袋の外
壁面に接着して構成され、更に内容物充填のため
の前記口部が内容物充填後に前記内層筒体の端部
をヒートシールし、該ヒートシール部より端縁側
で全層をミシン縫いして閉鎖し、開封時に前記2
回折り曲げられた端部を戻して立ち上げて該端部
を仮閉じ可能としたことを特徴とする防湿性紙
袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986029111U JPH0544292Y2 (ja) | 1986-03-03 | 1986-03-03 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986029111U JPH0544292Y2 (ja) | 1986-03-03 | 1986-03-03 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62143638U JPS62143638U (ja) | 1987-09-10 |
JPH0544292Y2 true JPH0544292Y2 (ja) | 1993-11-10 |
Family
ID=30832700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986029111U Expired - Lifetime JPH0544292Y2 (ja) | 1986-03-03 | 1986-03-03 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0544292Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0637218B2 (ja) * | 1990-10-11 | 1994-05-18 | 昭和パックス株式会社 | 紙 袋 |
JP2588251Y2 (ja) * | 1992-07-10 | 1999-01-06 | 石川株式会社 | 開封容易な二重袋からなる防湿多層重包装袋 |
JP2007030932A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-02-08 | Miyoshi Oil & Fat Co Ltd | 易開封袋 |
FR3093706B1 (fr) * | 2019-03-13 | 2021-04-30 | Coveris Flexibles France | Sac d’emballage à recyclage facilité, et procédé de fabrication d’un tel sac |
EP3708510B1 (fr) * | 2019-03-13 | 2023-06-28 | Coveris Flexibles France | Sac d'emballage et procede de fabrication en continu d'une pluralite de sacs de ce type |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5014810U (ja) * | 1973-06-06 | 1975-02-17 | ||
JPS612596A (ja) * | 1984-06-15 | 1986-01-08 | Sekisui Chem Co Ltd | 光学式情報記録体 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5351819U (ja) * | 1976-10-05 | 1978-05-02 |
-
1986
- 1986-03-03 JP JP1986029111U patent/JPH0544292Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5014810U (ja) * | 1973-06-06 | 1975-02-17 | ||
JPS612596A (ja) * | 1984-06-15 | 1986-01-08 | Sekisui Chem Co Ltd | 光学式情報記録体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62143638U (ja) | 1987-09-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR870000816Y1 (ko) | 복합포장용기 | |
US2635788A (en) | Package | |
US3990627A (en) | Z-Fold adhesive stripe closure for bags | |
US6176615B1 (en) | Side-folded bag or sack | |
US4169540A (en) | Packaging container | |
JPS5944260B2 (ja) | 簡易コツプ | |
CA2032005A1 (en) | Packing unit of flexible material in the form of a sack or bag | |
US4109822A (en) | Package composed of an inner bag enclosed by an outer container | |
US3709426A (en) | Method and construction for package | |
JPH0544292Y2 (ja) | ||
JP4220216B2 (ja) | 複合容器 | |
US3320863A (en) | Method of making flexible bag-like containers | |
JPH0761443A (ja) | 再封機構付きバツクインカートン | |
JP3903708B2 (ja) | バッグインカートン | |
WO1999023000A1 (en) | A multi-wall sack | |
JPS6127273B2 (ja) | ||
JP3952747B2 (ja) | 食品包装体 | |
JP4072902B2 (ja) | 粉粒体用貼袋 | |
AU760523B2 (en) | A multi-wall sack | |
JPS5846040Y2 (ja) | ホウソウタイ | |
JPH0133477Y2 (ja) | ||
JPH0437092Y2 (ja) | ||
JPS5933788Y2 (ja) | 包装用シ−ル袋 | |
JPH0136764Y2 (ja) | ||
JPH0212204Y2 (ja) |