JPS644080Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は例えばアーク炉の排ガスのようにダス
トを多量に含んでいる排ガスの流路中に溜まるダ
ストを排出する装置に関するものである。

［従来の技術とその問題点］ アーク炉の排ガスは多量のダストを含んでいる
ため排ガス流路中にはダストが堆積する。従来こ
のダストを排出するため排ガス流路の途中にホツ
パを設け定期的にこれを開いてダストを排出させ
ていた。しかるに排ガス流路はブロワによつて吸
引しているので運転中にホツパを開くと外気が排
ガス流路中に吸引されダストの排出が思うように
できないためホツパを開くときはアーク炉および
そのブロワの運転を停止させなければならずその
ために生産性を損なうという問題点があつた。

［問題点を解決するための手段］ 本考案は上記問題点を解決しアーク炉の稼動中
でも必要に応じてダストが排出できるようにしよ
うとするものである。その目的を達成するため本
考案のダスト排出装置は、排ガス流路に該排ガス
中のダストを受けるホツパを設け、該ホツパの直
下に台車を収容できる区画室を形成し、ホツパの
排出口に台車上に適時ダストを排出できる開閉ダ
ンパを設け、該台車上に積載されたダスト量を検
知する計量手段を設け、さらに区画室の一側には
台車を搬出入する際に開く防風扉を設けてなるこ
とを特徴とするものである。

［作用］ 計量器によつて台車上のダストの積載状況が判
別できる。また、防風扉を閉じておけば開閉ダン
パを開けても排ガス流路に外気が流れ込むのを防
ぐことができる。

［実施例］ 図において、１はアーク炉から排出された排ガ
スを竪ダクト１ａ中に通して下降させた後横ダク
ト１ｂ中にガイドして水平に流通させる排ガス流
路で、その両ダクトの交点にホツパ２が設けられ
排ガス中に多量に含まれているダストは該ポツパ
２上に溜まる。３は該ホツパ２の排出口に設けら
れた開閉ダンパである。しかして、該ポツパ２の
直下には台車４を収容できる区画室５を形成し、
該区画室の一側に該台車４を出し入れするため設
けられた開口６には防風扉７を設ける。また、区
画室５の床面には台車４上に積載されるダスト量
を検知しこれを電気信号として出力できるように
歪ゲージ等の計量手段８を設ける。

このように構成されたダスト排出装置では、区
画室５中に台車４を入れ防風扉７を閉めた状態に
て開閉ダンパ３を開けホツパ２上に溜まつたダス
トを台車４上に流落させる。そして台車４上のダ
スト量が満杯になつたことが計量手段８により検
知された場合に、開閉ダンパ３を閉じ防風扉７を
開けて該台車４を外部に搬出しそのダストを所定
の廃棄場所にすてて来る。

［考案の効果］ 以上実施例について説明したように本考案のダ
スト排出装置はホツパにダストを台車上に流落さ
せる開閉ダンパが設けられ、区画室には該台車を
搬出入する防風扉が設けられているので、該開閉
ダンパと防風扉とは同時に開くことがない限り外
気が排ガス流路に吸引されることはなく、従つて
アーク炉の稼動中においても支障なくダストを排
出することができ稼動休止による生産性の損失を
最少限にすることができるなど顕著な効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るダスト排出装置の一実施例
を示した縦断面図である。 １……排ガス流路、２……ホツパ、３……開閉
ダンパ、４……台車、５……区画室、７……防風
扉、８……計量手段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 排ガス流路に該排ガス中のダストを受けるホツ
   パを設け、該ホツパの直下に台車を収容できる区
   画室を形成し、ホツパの排出口に台車上に適時ダ
   ストを排出できる開閉ダンパを設け、該台車上に
   積載されたダスト量を検知する計量手段を設け、
   さらに区画室の一側には台車を搬出入する際に開
   く防風扉を設けてなることを特徴とするダスト排
   出装置。