JPS643155Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はリレーの組立容易化とコイル−接点間
の絶縁耐圧を向上させたプリント板実装形の電磁
継電器に関するものである。

従来のこの種継電器では通常コイルが巻装され
且つ鉄芯が挿着されたコイルボビンにＬ字形の継
鉄を鉄芯と結合するように取付けて電磁石を形成
し、該電磁石を接点ばね組と共に凹形のベースモ
ールドに組込んで継電器としていた。

この従来継電器においては組立て部品点数が多
く組立工数や時間が多くかかる点およびコイルと
接点が直接結合している継鉄間の絶縁耐圧が小さ
く高電圧・高電流の開閉ができず、これを行なう
には絶縁板を挿入するなどして対拠していた。

本考案はこのような問題点を解決するもので、
一実施例を添付図面を参照しながら説明する。

第１図は本考案に係る継電器を展開して示す斜
視図、第２図は第１図の部分的な側断面図であ
る。

該図において、１は絶縁樹脂のモールド形成体
からなる上面が開口した凹形のベースモールド、
２は図示せぬコイルが巻装されるコイルボビン、
３は鉄芯、４はＬ形継鉄、５は接極子、６は可動
接点ばね端子、７は一対の固定接点ばね端子、８
は絶縁キヤツプである。ベースモールド１はその
モールド形成時に継鉄４をその垂直片４ａの上部
が露出するようにインサートモールドされてい
る。この際、継鉄４はベースモールド１の底部に
位置する水平片４ｂに鉄芯３を予じめ立設した状
態でインサートモールドするか或は水平４ｂの一
部をベースモールドの底部より露出するようにイ
ンサートモールドした後に該露出部分の水平片４
ｂに鉄芯３を溶接して立設する。従つて、ベース
モールド１はその電磁石収容部１ａ内に鉄芯３が
立設し且つ垂直片４ａの上部が突出してインサー
トされた継鉄４を備え一部品として形成される。
また、ベースモールド１のモールド形成時には同
時にその周囲側壁に固定接点ばね端子７が挿入す
る穴１ｂと可動接点ばね端子６の端子部分が挿入
する穴１ｃが形成される。そして、このように形
成されたベースモールド１に、コイルボビン２を
鉄芯３を挿入するように収容部１ａ内に挿着する
と共に接点ばね６と７を対応穴１ｂと１ｃに且つ
可動接点ばね端子６は継鉄４に接触させて挿着す
る。また、コイルボビン２を挿着した後に鉄芯３
の上部が穴８ａより突出するようにして絶縁キヤ
ツプ８を収容部１ａの上面に覆せ、該絶縁キヤツ
プ８の周囲と収容部１ａ内面との間に、接着剤を
摘下して該絶縁キヤツプ８を固定すると共に収容
部１ａの上面を塞ぐ。更に、該絶縁キヤツプ８上
には可動接点ばね端子６の可動部分が略水平に配
置され、その接点が固定接点ばね端子７の接点に
対し接離するように取付けられる。この後可動接
点ばね端子６と固定接点ばね端子７の接点部を覆
うように図示せぬカバーをベースモールド１に取
付けることで、本考案に係る電磁継電器が製作さ
れる。この継電器は継鉄４がベースモールド１に
インサートモールドされていると共に、絶縁キヤ
ツプ８により電磁石と接点ばね組が分離された構
造になつている。

以上本考案の電磁継電器によれば継鉄をモール
ドベースにインサートモールドしたことにより部
品点数が減り、かつ継鉄とコイル間にモールドベ
ースの絶縁樹脂が存在するため絶縁耐圧も向上す
るなど実用上の効果は著しい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る継電器の展開状態を示す
斜視図、第２図は第１図の部分的な側断面図であ
る。 符号の説明、１……ベースモールド、２……コ
イルボビン、３……鉄芯、４……継鉄。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 上面が開口した凹形の絶縁樹脂からなるベース
   モールドにコイル、鉄芯、継鉄を少なくとも備え
   た電磁石と可動接点ばね、固定接点ばねを備えた
   接点ばね組とを取付けてなる電磁継電器におい
   て、 前記コイルが前記継鉄に立設した状態となるよ
   うに、該継鉄が前記ベースモールドにインサート
   モールドされ、且つコイル上部には該コイルと前
   記継鉄との絶縁を行う絶縁キヤツプが被せられて
   いることを特徴とする電磁継電器。