JPS6411637B2 - - Google Patents

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JPS6411637B2
JPS6411637B2 JP58217066A JP21706683A JPS6411637B2 JP S6411637 B2 JPS6411637 B2 JP S6411637B2 JP 58217066 A JP58217066 A JP 58217066A JP 21706683 A JP21706683 A JP 21706683A JP S6411637 B2 JPS6411637 B2 JP S6411637B2
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JP
Japan
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chloroethyl
group
carbon atoms
hydrogen atom
branched alkyl
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JP58217066A
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JPS59106497A (ja
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Rabiru Jirubeeru
Kudonetsuku Kuroodo
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ADIR SARL
Original Assignee
ADIR SARL
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Publication date
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Publication of JPS6411637B2 publication Critical patent/JPS6411637B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/38Phosphonic acids [RP(=O)(OH)2]; Thiophosphonic acids ; [RP(=X1)(X2H)2(X1, X2 are each independently O, S or Se)]
    • C07F9/3804Phosphonic acids [RP(=O)(OH)2]; Thiophosphonic acids ; [RP(=X1)(X2H)2(X1, X2 are each independently O, S or Se)] not used, see subgroups
    • C07F9/3808Acyclic saturated acids which can have further substituents on alkyl
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/38Phosphonic acids [RP(=O)(OH)2]; Thiophosphonic acids ; [RP(=X1)(X2H)2(X1, X2 are each independently O, S or Se)]
    • C07F9/40Esters thereof
    • C07F9/4003Esters thereof the acid moiety containing a substituent or a structure which is considered as characteristic
    • C07F9/4006Esters of acyclic acids which can have further substituents on alkyl

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Heterocyclic Compounds Containing Sulfur Atoms (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は新規ニトロソ尿素誘導体、ならびに同
化合物を含む医薬組成物に関する。 本発明は特に一般式 〔式中、 R1は水素原子、1から5個の炭素原子までを
含む直鎖または分枝アルキル基;あるいはフエニ
ル基(これは置換基としてハロゲン原子または1
から5個の炭素原子を含むアルキルまたはアルコ
キシ基を有することができる)を表わし、 R2は水素原子、1から6個の炭素原子を含む
直鎖または分枝アルキル基(このものはカルボキ
シまたは2から6個の炭素原子を含むアルコキシ
カルボニル基を有することができる)、チエニル、
フエニルまたはベンジル基(これは置換基として
ハロゲン原子または1から5個の炭素原子を含む
アルキルまたはアルコキシ基を有することができ
る)を表わし、 R3は水素原子あるいはベンジル基を表わし、
あるいは別の仕方として、 R2とR3は共に結合して基−(CH2n−(式中、
mは3または4の値を有する)を表わす〕 を有しラセミ形または光学異性体の形にあるニト
ロソ尿素誘導体に関するものである。 本発明の目的は一般式の化合物の製造法でも
あり、その特徴とするところは、一般式 (式中、R1、R2およびR3は式に対し上で定義
した意味を有する)のα−アミノホスホネート誘
導体を式 Cl−CH2−CH2−N=C=O () を有する過剰のβ−クロロエチルイソシアネート
と縮合させて一般式 (式中、R1、R2およびR3は上で定義した意味を
もつ)を有する新規誘導体を得、そして式の誘
導体にニトロソ基を導入して式の化合物を得る
という点にある。 縮合はなるべくは水の中で、あるいは塩素化溶
媒から選ばれる溶媒、例えばクロロホルムの中で
行なうのがよい。0と10℃との間の温度で、任意
に鉱物質塩基または有機塩基の存在下に操作する
のが有利である。 従来の技術 一般式のニトロソ尿素をつくるための新規誘
導体()へのニトロソ基の導入は、例えば5℃
に冷却したギ酸中亜硝酸ナトリウムの作用によ
り、あるいは別法として、ピリジンのような溶媒
中0℃の温度において塩化ニトロシルを数時間作
用させることにより行なう〔ジエイ.エル.モン
テロ(J.L.MONTERO)等、Eur.J.Med.
Chem.1981、16、539に記載された方法に従う〕。 一般式の出発物質は既に文献に知られている
α−アミノホスホン酸またはα−アミノホスホネ
ートであり、これら化合物の合成に対する主な方
法は、 −ケイ.デイー.ベルリン、アール.テイー.ク
ラウンチおよびイー.テイー.ガウデイ(K.
D.BERLIN、R.T.CLAUNCH and E.T.
GAUDY)、J.Org.Chem.1968、33、3090、 −ジエイ.コワリツク(J.KOWALIK)および
ピー.マスタレルツ(P.MASTALERZ)、
Synthesis 1981、57、 −ジエイ.オレクシスジン(J.OLEKSYSZYN)
およびアール.タイカ(R.TYKA)、
Tetrahedron Letters、1977、22、2823、およ
び −エイ.デネル(A.DEHNEL)およびジー.ラ
ビーレ(G.LAVIELLE)、Bull.Soc.Chim.
Fr.1978、95 により記述されている。 本発明の一部をなすすべての新規誘導体は、結
晶化またはクロマトグラフイーといつた物理的方
法により精製できる。 本発明はまた一般式に相当する誘導体の光学
異性体にも関する。これら異性体はラセミ化合物
の分割により一般式の光学活性形から製造でき
る。 分割剤として、例えば(+)および(−)ジベ
ンゾイル酒石酸があげられる。 一般式の誘導体は興味ある薬理性および治療
性を有する。これら誘導体は抗菌活性を有し、ヒ
トおよび動物における細菌感染の治療に有用であ
る。更にこれら化合物の薬理特性は、標準として
使用されそして長い間腫瘍分解活性および静腫瘍
活性を有することが認識された来たニトロソ尿素
のそれよりも癌疾患の治療においてこれらを一層
興味あるものにしている。 本発明に係る化合物は、ナシヨナル・キヤンサ
ー・インステイテユート(National Cancer
Institute(U.S.A.)により布告されそしてアール.
アイ.ゲラン(R.I.GERAN)等によりCancer
Chemotherapy Reports 1972、第部、3巻(2)、
1〜87頁に発行された暫定規約に従い、腹腔内ま
たは筋肉内経路により接種された腫瘍細胞をもつ
マウスの寿命を増加させる能力により試験され
る。 腹腔内経路により投与したとき、本発明に係る
化合物は1mg/Kgおよびそれ以上の用量において
腫瘍をもつマウスの寿命を延長できること、およ
び例4の化合物の場合のように5mg/Kgの用量で
長期寿命を誘導できることが判つた。経口的に投
与すると、これら化合物は癌をもつ動物の寿命を
増加させる。経口による活性用量/腹腔経路によ
る活性用量の有効性の割合は本発明に係る化合物
に対する方が標準生成物に対するよりも大である
〔エフ.スプリーフイコ(F.SPREAFICO)等、
Nitrosoureas:current status and new
developments、編集者エイ.ダブリユー.プレ
ステイコ(A.W.PRESTAYKO)等、1981、ア
カデミツク プレス(Academic Press)(ニユ
ーヨーク)、Experimental Evaluation of
Antitumor Drugs in the USA and USSR and
clinical correlations;ナシヨナル・キヤンサ
ー・インステイテユート モノグラフ N゜55;
ナシヨナル・インステイテユーツ・オブ・ヘルス
(National Institutes of Health)USA 1980〕。 本発明の化合物は髄腔内に接種した癌性細胞の
発達を遅らせることができるので、これらの血液
−脳関門の妨害能を証明します。同じ方法で、こ
れら化合物は移植の数日後にようやく治療を開始
した場合でさえも、マウスの筋肉中にあるいは皮
下に移植された癌の生長を抑制できる。 本発明に係る化合物の抗転移能力は、癌細胞の
筋肉内接種後に発達した肺転移物の数と重量にお
ける未処理動物と比較した減少により測定され
る。本発明に係る化合物は転移の発達を減少また
は防止する。例えば、化合物No.4は9日間の治療
処置としてこのものを10mg/Kgの用量で投与した
とき、転移物の形成を防止する。 本発明に係る化合物の1回または数回の投与で
処理した動物において、末梢血球のまた骨髄およ
び骨髄に含まれる原始細胞の勘定により造血毒性
を評価する〔ジエイ.イー.テイル(J.E.TILL)
およびイー・エイ・マツクキユロツホ(E.A.
McCULLOCH)、1961、Radiation Res.、14
213〕。このように計算された細胞濃度の最下点を
処置開始後3日で記録する。癌性腫瘍に対し最も
効果的であることが知られるN,N′−ビス(2
−クロロエチル)−N−ニトロソ尿素
(“BCNU”)−標準として用いた化合物〔ダブリ
ユー・シイー・タング(W.C.TANG)およびジ
ー・アイゼンブランド(G.EISENBRAND)、
Arch.Pharm.1981、314、910〕−の1用量および
同じ有利な治療効果を有する本発明化合物の数用
量での処理後に上記の減少の程度を測る。正常血
球組成の回復は、本発明化合物による処理の開始
後10日目に、即ちBCNU 25mg/Kgの投与後より
一層迅速に起こる。更に新規化合物は骨髄の更生
細胞に対し有毒な副作用を示さない。 肝臓毒性はロブレウスキイ(Wroblewski)の
方法に従い、25mg/KgのBCNUの腹腔内注射で、
あるいは本発明に係る化合物の等効力用量で処理
したロング・エバンスラツトから採つた血清中に
含まれるピルビン酸グルタミン酸トランスアミナ
ーゼ活性を測ることにより評価される。BCNU
とは異なり本発明に係る生成物は目立つた肝臓毒
性を示さない。例えば、25mg/Kgの化合物No.4に
よる処置は未処置ラツトに通常見られる範囲の外
側まで酵素レベル増加に至らない。 本発明に係る化合物は、白血病、癌、肉腫、黒
色腫、上皮腫、神経膠質腫、真性腫瘍、そして一
般にあらゆる場所における癌性腫瘍の場合に、ヒ
トの経口または非経口処置に使用される。 本発明はまた活性成分として一般式の誘導体
を製薬上適した賦形剤と混合してまたは共同して
含む医薬品組成物に関する。 このようにして得られる医薬品組成物は種々な
形で、例えば錠剤、ドラジエ、軟質ゼラチンカプ
セル、グロセツツ(glossettes)、または舌下投
与に適したガレヌス製剤、座剤、または注射か飲
用のための溶液として有利に提供される。 下記の例は本発明を説明するものであつて制限
ではない。特に断らない限り融点はコフラー加熱
ブロツクで測定した。 例 1 1−〔N−(2−クロロエチル)−N−ニトロソ
ウレイド〕−エチルホスホン酸 (a) 1−〔N−(2−クロロエチル)ウレイド〕エ
チルスルホン酸の製造: 1N水酸化ナトリウム溶液32mlを水20ml中α
−アミノエチルホスホン酸2gの溶液へ加え、
反応媒質を0℃に冷却する。次に、なお同温度
において、当量(1.4ml)のクロロエチルイソ
シアネートを加える。添加後、室温において、
約30分間かきまぜを行う。更にもう1当量のβ
−クロロエチルイソシアネート(1.4ml)を加
え、かきまぜを更に2時間保つ。かきまぜが完
了したとき、反応中に生じた沈澱を濾別し、水
溶液を30mlのAG 50W−X4樹脂上に注ぎ、回
収し、蒸発乾固する。残留物を沸騰エチルアル
コール数ml中に不完全に溶かし、次に熱時濾過
して反応しなかつた出発物質0.3gを得る。エ
タノールの蒸発後、得られる残留物を水で再結
晶する。収量:54%。融点180℃。 分析: 計算:C:26.03、H:5.32、N:12.15、
Cl:15.40。 実測:C:26.32、H:5.22、N:12.20、
Cl:15.14。 (b) 1−〔N−(2−クロロエチル)−N−ニトロ
ソウレイド〕−エチルホスホン酸の製造 上で得られた1−〔N−(2−クロロエチル)
ウレイド〕エチルホスホン酸1gをギ酸20ml中
に含む溶液を0℃に冷却する。次に亜硝酸ナト
リウム1gを少量ずつ加え、かきまぜを30分行
なつた後溶液を水100mlで稀釈する。溶液を
AG50W−X4樹脂40ml上に通し、次に温度が30
℃を越えないようにして真空で蒸発させる。得
られた黄色油(1g)はやや不安定で、それ以
上精製しない。このものは習慣的な物理的方法
(NMR、IR、表参照)により1−〔N−(2−
クロロエチル)−N−ニトロソウレイド〕エチ
ルホスホン酸として同定される。 例 2 α−〔N−(2−クロロエチル)−N−ニトロソ
ウレイド〕−ベンジルホスホン酸 α−〔N−(2−クロロエチル)ウレイド〕ベン
ジルホスホン酸を例1aの記載の方法に従いβ−
クロロエチルイソシアネートおよびα−アミノベ
ンジルホスホン酸の作用によりつくる。 収量:75%;融点195℃。 計算:C:49.33;H:5.87;N:10.28;Cl:
8.69。 実測:C:49.03;H:5.70;N:10.26;Cl:
8.22。 α−〔N−(2−クロロエチル)−N−ニトロソ
ウレイド〕ベンジルホスホン酸は例1bに従い上
記酸尿素に対する亜硝酸ナトリウムの作用により
得られる。収量、56%、やや不安定な黄色油。物
理的データ:表参照。 例 3 α−〔N−(2−クロロエチル)−N−ニトロソ
ウレイド〕ベンジルホスホン酸ジエチルエステ
ル (a) α−〔N−(2−クロロエチル)ウレイド〕ベ
ンジルホスホン酸ジエチルエステル クロロホルム30ml中α−アミノベンジルホス
ホン酸ジエチルエステル0.05モルの溶液を氷浴
で0℃に冷却し、次に大過剰(0.06モル)のβ
−クロロエチルイソシアネートを加える。次
に、反応温度を10℃に保ちつつ反応が完了する
までかきまぜを続ける。(出発アミノホスホネ
ートが完全に消失することを確かめるため薄層
クロマトグラフイーによる検査を使用する)。
減圧下での溶媒蒸発物、結晶性残留物をエーテ
ルにとり、濾過し、14.8gの結晶を得る。 収量:85%。融点=82℃。 (b) α−〔N−(2−クロロエチル)−N−ニトロ
ソウレイド〕−ベンジルホスホン酸ジエチルエ
ステル 上で得た尿素(0.02モル)をギ酸60mlに溶か
し、5℃に冷却する。次に、1時間にわたり過
剰の(0.08モル)亜硝酸ナトリウムを少しずつ
加える。 35℃未満の温度でギ酸を真空蒸発後、残留物
を蒸留水100mlで三回洗浄する。次に有機相を
硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下に
蒸発させると5.5gの油状物が残る。次にこの
ものを、溶離剤としてCH2Cl2/MeOH(99/
1)の混合物を用いてダブリユー.シー.スチ
ル(W.C.Still)により.Org.Chem.1978、43
2923に記述された技術に従いクロマトグラフイ
ーにかける。このようにして得られた油(4.7
g)はイソプロピルエーテル中で結晶化して95
℃で融ける結晶を生ずる。収率62%。 例4から例16まで 下記の誘導体を例3記載の方法によりつくつ
た。 (4) 1−〔N−(2−クロロエチル)−N−ニトロ
ソウレイド〕エチルホスホン酸ジエチルエステ
ル: 収量:52%、融点=85℃。 (5) α−〔N−(2−クロロエチル)−N−ニトロ
ソウレイド〕−(4−クロロベンジル)−ホスホ
ン酸ジエチルエステル: 収量:68%、融点=95℃。 (6) α−〔N−(2−クロロエチル)−N−ニトロ
ソウレイド〕−(4−フルオロベンジル)ホスホ
ン酸ジエチルエステル: 収量:74%、融点=95℃。 (7) 1−〔N−(2−クロロエチル)−N−ニトロ
ソウレイド〕−2−メチルプロピルホスホン酸
ジエチルエステル: 収量68%。 (8) 1−〔N−(2−クロロエチル)−N−ニトロ
ソウレイド〕ブチルホスホン酸ジエチルエステ
ル: 収量58%。 (9) 1−〔N−(2−クロロエチル)−N−ニトロ
ソウレイド〕−2−(4−メトキシフエニル)エ
チルホスホン酸ジエチルエステル: 収量:52%、融点=98℃。 (10) 1−〔N−(2−クロロエチル)−N−ニトロ
ソウレイド〕−2−フエニルエチルホスホン酸
ジエチルエステル: 収量46%、融点=68℃。 (11) 2−{1−〔N−(2−クロロエチル)−N−ニ
トロソウレイド〕ピロリジニル}−ホスホン酸
ジエチルエステル: 収量:48%。 (12) 1−〔N−(2−クロロエチル)−N−ニトロ
ソウレイド〕−2−(2−クロロフエニル)エチ
ルホスホン酸ジエチルエステル: 収量:62%、融点=108℃。 (13) 〔N−(2−クロロエチル)−N−ニトロソ
ウレイド〕−(2−チエニル)−メチルホスホン
酸ジエチルエステル: 収量:35%、融点=70℃。 (14) α−〔N−(2−クロロエチル)−N−ニト
ロソウレイド〕ベンジルホスホン酸ジエチルエ
ステル、例3の左旋性異性体: 収量:35%、α22 D=−34.4゜(C=2;CHCl3)。 (15) α−〔N−(2−クロロエチル)−N−ニト
ロソウレイド〕ベンジルホスホン酸ジエチルエ
ステル、例3の右旋性異性体。 収量:43%、α22 D=+36゜(C=2、CHCl3)。 (16) 〔N−(2−クロロエチル)−N−ニトロソ
−N′−ベンジルウレイド〕メチルホスホン酸
ジエチルエステル。 出発の〔N−(2−クロロエチル)−N′−ベ
ンジルウレイド〕メチルホスホン酸ジエチルエ
ステルは例1に記載の方法に従いつくる。 上記尿素へのニトロソ基の導入は下記の方法
に従い塩化ニトロシルを用いて行なう:例1記
載の方法により得られた尿素0.02モルをジクロ
ロメタンに溶解し、−10℃に冷却後、最初7ml
の塩化ニトロシルを、次に15mlのピリジンを加
える。2時間0℃でかきまぜた後、反応混合物
を250mlの氷−水中に注ぎ、次にジクロロメタ
ン100mlを三つの部分に分けて用いることによ
り抽出する。合わせた有機相を最初5%塩酸50
mlを二分割して洗浄し、最後に水で洗う。硫酸
ナトリウム上で乾燥後有機相を減圧下で蒸発さ
せ、7gの油状物を得、このものを溶離剤とし
てクロロホルム/酢酸エチル(95/5)の混合
物を用いてクロマトグラフイーにかける。収
量:70%。 (17) 1−〔N−(2−クロロエチル)−N−ニト
ロソウレイド〕エチルホスホン酸ジフエニルエ
ステル。 収量:80%、融点=84℃。 (18) 1−〔N−(2−クロロエチル)−N−ニト
ロソウレイド〕エチルホスホン酸ジ(2−メト
キシフエニル)エステル。 収量:85%、融点=83℃。 (19) 1−〔N−(2−クロロエチル)−N−ニト
ロソウレイド〕2−カルボキシエチルホスホン
酸ジエチルエスチル。 収量:72%、融点=90℃。 (20) 1−〔N−(2−クロロエチル)−N−ニト
ロソウレイド〕2−エトキシカルボニルエチル
ホスホン酸ジエチルエステル。 収量:80%、融点=103℃。 一般式の中間体の物理的特性を下記表に記
載する。
【表】
【表】
【表】 一般式の物理的特性は下記の表に記載す
る。
【表】
【表】
【表】 薬理試験 (1) 本発明の化合物とBCNU(癌性腫瘍に対し最
も有効であることが知られている市販品)とに
ついて以下の薬理試験を行つた。
【表】
【表】
【表】
【表】 表には本発明化合物とBCNUの毒性を比
較したデータを示す。LD50は相当する化合物
により処理された動物の50%斃死率をを示す投
与量である。本発明化合物は対照のBCNUよ
り毒性が低いことが分る。 表にはCD2F1マウス(白血病をおこす106
癌細胞を植えつけた後)におけるP388白血病
に及ぼす本発明化合物とBCNUの活性を比較
したデータを示す。 表中、第1欄は本発明の化合物に関する実施
例番号であり、第2欄は腹腔内投与量mg/Kgで
あり、第3欄は無処理動物と比較して処理動物
の寿命期間の増大率を示す、そして第4欄は実
験開始後60日間生存している動物数を示す。こ
の表から、本発明化合物は対照化合物に比し良
好な活性と低毒性を示すことが分る。この弱い
毒性は癌治療に意図した化合物にとつて非常に
興味ある性質です。更に、本発明化合物4は
BCNUより一層有効であることを示す。 (2) 化合物4に関する補充試験 (a) 経口投与/腹腔内投与比 F.SpreaficoとColl(Nitrosoureas、
current status and new developments−
A.W.PrestaykoとColl著、1981−アカデミツ
クプレス)の方法により、本発明者は経口投
与と腹腔投与の有効性の比率を測定した。こ
の比は本発明化合物がBCNUよりすぐれて
いる。即ち、化合物4の経口的生物利用性が
BCNUよりすぐれている。
【表】 (b) マウスの白血病L1210に対する活性白血病
L1210−MN2マウスに対する化合物4の活
性を研究した。 結果は表に示す。化合物4については
9.5mg/Kgの投与で、622%の寿命の増大を示
した。すべての動物は癌細胞接種後60日生存
した。 比較として、BCNU18.8mg/Kgの投与は
513%の寿命増大を示し、8匹の内わずか4
匹の動物が生存したに過ぎない。本発明の化
合物は一層興味深いものである。
【表】 大率
(2) 癌細胞接種後60日間の生存数
(c) 化合物4の抗転移能(明細書第10頁第15行
以降参照)
【表】 この表は本発明化合物の活性を明かに示
す。転移の全体の欠如はBCNUより25%の
高投与で得られた。 (d) 造血機能毒性(明細書第11頁第2行以降) BCNUと本発明化合物4の治療用量によ
処理(腹腔内)3日後のマウスの骨髄内容量
の変化(無処理動物との比較)
【表】 化合物4はBCNUより骨髄に対し毒性は
少ない。 (e) 肝臓毒性(明細書第12頁第2行以降参照)
Long Evausラツトの血清に含有するピルビ
ングルタミントランスフエラーゼに及ぼす
BCNUと化合物4の影響
【表】 腹腔内によりBCNU又は化合物4を投与
処理した後の日数 化合物4で処理した動物と無処理動物の変
異は有意ではない。BCNUで処理した動物
の変異なBCNUの肝臓毒性を明かに示す。 結 論 上記の試験から分ることは次の通り。 ●本発明の化合物はBCNUと比較して、高活性
と低毒性(毒性は癌治療の使う薬物の重要な妨
害となるので、低毒性は大切である)の点で興
味ある。 ●本発明化合物4は最も活性のあるものである。
BCNUより有効でかつ低毒性であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 [式中、 R1は水素原子、1から6個の炭素原子を有す
    る直鎖または分枝アルキル基またはフエニル基を
    表わし、 R2は水素原子、1から6個の炭素原子を含む
    直鎖または分枝アルキル基(このものはカルボキ
    シまたは2から6個の炭素原子を含むアルコキシ
    カルボニル基を有することができる)、チエニル、
    フエニルまたはベンジル基(これは置換基として
    ハロゲン原子または1から5個の炭素原子を含む
    アルキルまたはアルコキシ基を有することができ
    る)を表わし、 R3は水素原子、又はベンジル基を表わし、あ
    るいは R2とR3は共に結合して基−(CH2n−(mは3
    または4の値を有する)を表わす] に相当し、ラセミ形または光学異性体の形にある
    ことを特徴とする、ニトロソ尿素化合物。 2 α−[n−(2−クロロエチル)−N−ニトロ
    ソウレイド]ベンジル−ホスホン酸ジエチルエス
    テルである、特許請求の範囲第1項記載の化合
    物。 3 1−[N−(2−クロロエチル)−N−ニトロ
    ソウレイド]エチル−ホスホン酸ジエチルエステ
    ルである、特許請求の範囲第1項記載の化合物。 4 1−[N−(2−クロロエチル)−N−ニトロ
    ソウレイド]エチル−ホスホン酸ジフエニルエス
    テルである、特許請求の範囲第1項記載の化合
    物。 5 1−[N−(2−クロロエチル)−N−ニトロ
    ソウレイド]2−エトキシ−カルボニルエチルホ
    スホン酸ジエチルエステルである、特許請求の範
    囲第1項記載の化合物。 6 活性成分として、一般式 [式中、 R1は水素原子、1から6個の炭素原子を有す
    る直鎖または分枝アルキル基またはフエニル基を
    表わし、 R2は水素原子、1から6個の炭素原子を含む
    直鎖または分枝アルキル基(このものはカルボキ
    シまたは2から6個の炭素原子を含むアルコキシ
    カルボニル基を有することができる)、チエニル、
    フエニルまたはベンジル基(これは置換基として
    ハロゲン原子または1から5個の炭素原子を含む
    アルキルまたはアルコキシ基を有することができ
    る)を表わし、 R3は水素原子又はベンジル基を表わし、ある
    いはR2とR3は共に結合して基−(CH2n−(mは
    3または4の値を有する)を表わす] に相当する、ラセミ形または光学異性体の形にあ
    るニトロソ尿素化合物と、賦形剤あるいは製薬上
    容認しうる不活性無毒性担体とを含むことを特徴
    とする、腫瘍治療医薬組成物。
JP58217066A 1982-11-17 1983-11-17 ニトロソ尿素化合物および医薬組成物 Granted JPS59106497A (ja)

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