JP3045354B2 - チオキサンテノン類およびその抗腫瘍剤 - Google Patents

チオキサンテノン類およびその抗腫瘍剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規1−〔〔(ジアル
キルアミノ)アルキル〕アミノ〕−4−置換−チオキサ
ンテン−9−オン類に関し、これらのチオキサンテノン
類を含有する医薬組成物に関し、これらのチオキサンテ
ノン類による腫瘍の処置方法に関し、そしてこれらのチ
オキサンテノン類を含有する組成物で哺乳動物の癌を処
置する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ナビ−(Nabih)およびエルシャイ
ク(Elsheikh)のJ . Pharm. Sci . 54, 1672
〜1673 (1965) は、1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エ
チル〕アミノ〕−4−〔(ジエチルアミノ)メチル〕チ
オキサンテン−9−オンを開示している。この化合物に
ついての用途は何も示されていない。
【0003】コリンズ(Collins)とロッシ(R
osi)の米国特許第3,745,172号明細書は、
下記式
【0004】
【化2】
【0005】で示される抗真菌剤および抗菌剤の合成中
間体、ならびに下記式
【0006】
【化3】
【0007】で示される駆虫剤および抗菌剤を公表して
いる。
【0008】ロッシとペルゾッチ(Peruzott
i)の米国特許第3,312,598号は、用途につい
て記載しないが発酵副産物として1−〔〔2−(ジエチ
ルアミノ)エチル〕アミノ〕−9−オキソ−9H−チオ
キサンテン−4−カルボン酸を開示している。
【0009】ブランツ(Blanz)とフレンチ(Fr
ench)は、J . Med . Chem. 6, 185 〜191 (1963)
でルカントンに関連する一連のチオキサンテノン類の合
成とそれらの化合物の白血病および2種の固形腫瘍に対
する試験結果を公表する。公表された化合物には次の式
で示されるものがある。
【0010】
【化4】
【0011】上式中、Rはメチル、メトキシおよびエト
キシ基であり、Etはエチル基である。
【0012】ヤリンスキ(Yarinsky)とフリー
レ(Freele)は、Journal of Tropical Medicin
e and Hygiene , 73, 23〜27 (1970) で抗住血吸虫
剤として次式で示される化合物を開示している。
【0013】
【化5】
【0014】パルマー(Palmer)らは、J . Med
. Chem. 31, 707〜712 (1988)でN−〔2−(ジメチ
ルアミノ)エチル〕−9−オキソ−9H−チオキサンテ
ン−4−カルボキサミド一塩酸塩のネズミ白血病(L1
210)に対するインビボ試験およびP388白血病細
胞に対するインビボ試験を行い、この化合物は潜在的な
抗腫瘍剤として追試する価値がないものとみなしてい
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、腫瘍
サイズの低減に有効であることから、哺乳動物の腫瘍お
よび癌の処置に有用な化合物を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、次式(I)で
示される化合物、あるいはその酸付加塩または溶媒和物
を提供する。
【0017】
【化6】
【0018】上式中、nは2または3であって、好まし
くは2であり、R1 およびR2 は、独立して低級アルキ
ル基であって、好ましくは両者ともエチル基であり、Q
は、−CH2 NHR3 ,−CH2 N(R4 )SO
2 7 ,−CH2 NHCHO,−CH=N−Ar,−C
(O)NR5 6 ,−CH2 N(R4 )C(O)R7
−CH2 N(C2 5 )CHOおよび−CH2
(R4 )P(O)(O−低級アルキル)2 からなる群よ
り選ばれた残基であり、R3 は水素原子または低級アル
キル基であり、R4 は水素原子または低級アルキル基で
あり、R5 は水素原子、低級アルキル基またはArであ
って、好ましくは水素原子であり、R6 は水素原子また
は低級アルキル基であって、好ましくは水素原子であ
り、R7 は低級アルキル基(好ましくは、メチル基)ま
たはArであり、R8 は水素原子、低級アルキル基、低
級アルコキシ基またはハロゲン原子であり、そしてAr
はフェニル基であるかまたはメチル基、メトキシル基、
ハロゲン原子もしくはニトロ基で置換されたフェニル基
である。Arはフェニル基が好ましい。これらの化合物
は哺乳動物の腫瘍の処置に有用である。
【0019】本明細書で使用する低級アルキルは、炭素
原子4個以下を含む直鎖、分岐鎖または環状炭化水素を
いい、ハロゲンは臭素、塩素またはフッ素をいう。本発
明はまた、式(I)の化合物と製薬上許容されるキャリ
アまたは希釈剤とを含んでなる、哺乳動物の腫瘍および
癌を処置するための組成物も提供する。本発明はまた、
式(I)の化合物を哺乳動物に投与することを特徴とす
る、哺乳動物の腫瘍の処置方法も提供する。
【0020】本発明はまた、式(I)の化合物と製薬上
許容されるキャリアまたは希釈剤とを含んでなる組成物
を哺乳動物に投与することからなる、哺乳動物の癌を処
置するための方法も提供する。本発明の化合物の合成
は、スキームA及びBに示すように概述できる。
【0021】
【化7】
【0022】
【化8】
【0023】式(III) の化合物(式(I)中のQが−C
H=N−Arのもの)は、不活性な共沸溶媒(好ましく
は、還流下のキシレンまたはトルエン)中で、式(II)
のアルデヒドを約1当量の適当なアニリンと一緒に加熱
することにより合成できる。
【0024】式(IV)の化合物は、溶媒としてのホルム
アミドまたはN−アルキルホルムアミド中で、約10当
量のギ酸の存在下、150°〜185℃に加熱すること
により式(II)のアルデヒドから製造することができ
る。この反応条件は、当該技術分野でロイカルト(Le
uckart)反応として周知である。次に、式(V)
の化合物は、上記ホルムアミドの酸加水分解によって得
られる。
【0025】式(VI)の化合物(式(I)のQが−CH
2 N(R4 )SO2 7 のもの)は、わずかに過剰の低
級アルキルスルホニルを用いるか、またはアリールスル
ホニルクロライドを用いて、適当な溶媒(好ましくは、
ピリジン)中で0°〜50℃にてアミン(V)をスルホ
ニル化することによって合成できる。
【0026】別法として、式(VI)の化合物(R4 が低
級アルキルのもの)は、アミン(V)(R4 が水素原子
のもの)を上記のようにスルホニル化し、次いで得られ
たスルホンアミド(VI)(R4 が水素原子)をテトラヒ
ドロフランのような適当な溶媒中で過剰の塩基(好まし
くは、水素化ナトリウム)で処理し、次いで約0℃から
使用する溶媒の沸点までの温度にて過剰の適当な低級ア
ルキルハロゲン化物で処理することにより合成できる。
【0027】式(IX)のカルボキサミド類は、ピリジン
(必要により補助溶媒を含む)中でアルデヒド(II)を
5〜6倍加剰のヒドロキシルアミン塩酸塩と反応させ、
次いで加剰の無水酢酸で処理し、そしてキシレンのよう
な不活性高沸点溶媒中で加熱することによってオキシム
(VII)の脱水を行い、最後に、濃硫酸でニトリル(VII
I)の部分加水分解により合成できる。R5 とR6 が水
素原子以外であることが望まれる場合には、アミド(I
X)を16%アルコール性KOHで対応する酸までさら
に加水分解し、次いでこの酸を当該技術分野で周知の方
法を用いて適当なアミンと縮合させればよい。
【0028】式(X)の化合物(式(I)中のQがCH
2 N(R4 )C(O)R7 のもの)は、適当な溶媒(好
ましくは、ピリジン)中、必要により補助溶媒(好まし
くは、ジクロロメタン)の存在下で約0℃〜約50℃の
温度において過剰の低級アルキル酸クロライドまたはア
リール酸クロライドによりアミン(V)をアシル化する
ことによって合成できる。
【0029】式(XI)の化合物(式(I)中のQがCH
2 N(R4 )P(O)(O−低級アルキル)2 のもの)
は、適当な溶媒(例えば、ジクロロメタン)中、過剰の
塩基(好ましくは、トリエチルアミン)の存在下、約0
℃〜約50℃の温度で過剰の適当なジ−低級アルキルホ
スホロクロリデートによりアミン(V)を処理すること
により合成できる。
【0030】アルデヒド(II)は、米国特許第3,29
4,803号明細書に記載の方法によるか、または同
3,711,512号明細書に記載の方法で得られるア
ルコールのMnO2 酸化によって入手できる。
【0031】式(I)の化合物類は、遊離塩基の形態と
酸付加塩の形態のどちらも有用であり、これらの両形態
が本発明の範囲内に入る。幾つかのケースでは、酸付加
塩が使用する上でより好都合であり、特に、塩基形態の
使用に本質的に等しい塩形態での使用が好ましい。酸付
加塩の調製に使用できる酸としては、遊離塩基と組み合
わせた場合に、医薬上許容される塩、すなわち塩のアニ
オンがそれに起因する副作用により本来遊離塩基が有す
る有益な特性が損われないような塩の医薬用量によって
動物の生体に対し相対的に無害である塩を生成するもの
が好ましい。本発明を実施する際には、塩酸塩、フマー
ル酸塩、トルエンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩ま
たはマレイン酸塩を形成するものが好都合である。しか
しながら、本発明の範囲内に入る他の適当な医薬上許容
される塩類は、他の無機酸および有機酸から誘導される
ものである。
【0032】塩基性化合物の酸付加塩は、適当な酸を含
有する水性アルコール溶液に遊離塩基を溶解し、次いで
溶媒を留去して塩を単離するか、あるいは有機溶媒中で
遊離塩基と酸を反応させ、この場合、塩が直接分離する
か、第二の有機溶媒で塩を沈澱させるか、または溶液を
濃縮することによって調製することができる。このよう
な塩基性化合物の医薬上許容される塩が好ましいけれど
も、すべての酸付加塩が本発明の範囲内に入る。例え
ば、精製もしくは同定の目的でのみ塩が形成される場合
や、イオン交換操作で医薬上許容される塩を調製する際
の中間体として塩が使用される場合のように、特定の塩
だけが中間生成物として好ましいとしても、すべての酸
付加塩が遊離塩基形態の原料として有用である。
【0033】本発明の化合物の構造は、合成の方法、元
素分析、ならびに赤外吸収スペクトル、紫外吸収スペク
トルおよび核磁気共鳴スペクトルによって確定された。
反応の経過、ならびに生成物の同定および均一性は薄層
クロマトグラフィー(TLC)または気相−液相クロマ
トグラフィー(GLC)で評価した。融点は℃(摂氏
度)で示し、そして未補正である。出発原料は市販され
ているか、または当該技術分野で周知の方法によって製
造できる。
【0034】
〔式(I)のR1 およびR2 がエチルであり、Qが−CH=N−C6 5 であり、R8 が水素原子であり、そしてnが2であるもの〕
【0035】トルエン100mL中の1−〔〔2−(ジエ
チルアミノ)エチル〕アミノ〕チオキサンテン−4−カ
ルボキシアルデヒド17.7g(50ミリモル)とアニ
リン15.1g(150ミリモル)混合物をディーン・
スタークトラップを用いて8時間還流した。クロロホル
ム/ヘキサン/イソプロピルアミン(10/10/2)
を用いるアルミナ上でのTLCは、反応が終了している
ことを示した。トルエンを留去し、アニリン25mLを加
え、次いで4時間混合物を還流した。キシレン50mLを
加え、反応混合物をさらに3時間還流した。減圧下で溶
媒と過剰のアニリンを留去し、残渣をベンゼンから再結
晶して粗生成物19.9gを得た。これを約1.5Lの
ヘキサンから再結晶して、融点125〜126°の生成
物15.8g(86%)を得た。
【0036】例2 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソキサンテン−4−イル〕メチル〕ホル
ムアミド 〔式(I)のR1 およびR2 がエチル基であり、Qが−
CH2 NHCHOであり、R8 が水素原子であり、そし
てnが2であるもの〕
【0037】1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕
アミノ〕チオキサンテン−4−カルボキシアルデヒド3
5.4g(0.1モル) 、ホルムアミド420mLおよび
ギ酸50mL(1モル)の溶液を160℃で1時間加熱し
た。反応混合物を冷却して水2Lに注ぎ込み、次いで3
5%水酸化ナトリウム溶液約50mLでアルカリ性にし
た。ガム状沈殿物を濾取し、減圧下で乾燥した。乾燥さ
れた沈殿物を熱酢酸エチル約1.5Lに溶解し、木炭で
処理し、次いで冷却して結晶化した。生成物を濾取し、
酢酸エチルで洗浄し、次いで乾燥して融点154〜15
5°の生成物29.0g(75%)を得た。
【0038】例3 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
−N−メチルホルムアミド 〔式(IV)のR1 およびR2 がエチル基であり、R4
メチル基であり、R8 がHであり、そしてnが2である
もの〕
【0039】例2と同様の方法により、1−〔〔2−
(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕チオキサンテン−
4−カルボキシアルデヒド35.4g(0.1モル) 、
N−メチルホルムアミド394gおよびギ酸50mLから
上記N−メチルホルムアミド24.6gを、製造した。
生成物をアセトン150mLから再結晶したところ融点1
27〜130°を示した。
【0040】例4 4−(アミノメチル)−1−〔〔2−(ジエチルアミ
ノ)エチル〕アミノ〕チオキサンテン−9−オン 〔式(I)のR1 およびR2 がエチル基であり、Qが−
CH2 NH2 であり、R8 が水素原子であり、そしてn
が2であるもの〕
【0041】2N塩酸240mL中の例2のホルムアミド
24.4g(64ミリモル)の溶液を蒸気浴上で1時間
加熱した。反応混合物を室温まで冷却して35%水酸化
ナトリウム水溶液でアルカリ性にし、次いで得られた黄
色沈殿物を濾取した。生成物をベンゼンに溶解し、木炭
で処理し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、次いで
微量の水を共沸留去した。エーテル系塩化水素を添加す
ることにより乾燥残渣をメタノールとイソプロパノール
から結晶化した。得られた固体をメタノールから数回に
分けて再結晶化して、融点270〜272°の生成物
(二塩酸塩として)10.6gを得た。
【0042】例5 1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−4
−〔(メチルアミノ)メチル〕チオキサンテン−9−オ
〔式(I)のR1 およびR2 がエチル基であり、Qが−
CH2 NHCH3 であり、R8 が水素原子であり、そし
てnが2のもの〕
【0043】例4の方法と同様な方法により、例3のN
−メチルホルムアミド14.6g(37ミリモル)と2
N塩酸150mLから二塩酸塩1/2水和物として上記メ
チルアミン10.5gが得られた。この生成物は241
〜243°で溶融した。
【0044】例6 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
メタンスルホンアミド 〔式(I)のR1 およびR2 がエチル基であり、Qが−
CH2 NHSO2 CH3であり、R8 が水素原子であ
り、そしてnが2であるもの〕
【0045】ピリジン100mL中の例4のアミンの遊離
塩基10.65g(30ミリモル)の溶液を、氷浴で冷
却し、メタンスルホニルクロライド4g(35ミリモ
ル)を一度に加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、こ
れを水酸化ナトリウム2gを含む水750mLに注ぎ込ん
だ。暗黄色沈澱を集め、水洗し、次いで一夜減圧下で乾
燥した。濾液に過剰の水酸化ナトリウムを加えて二次沈
殿物を生じさせ、得られた固体を濾取した。乾燥後合わ
せた沈殿物をベンゼンから再結晶して融点169〜17
0°の上記メタンスルホンアミド6.4gを得た。
【0046】例7 1−〔〔2′−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−
9−オキソチオキサンテン−4−カルボキサミド 〔式(I)のR1 およびR2 がエチルであり、Qが−C
ONH2 であり、R8 がHであり、そしてnが2である
もの〕
【0047】ピリジン400mLとエタノール400mL中
の1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕チ
オキサンテン−4−カルボキシアルデヒド74g(0.
23モル) とヒドロキシルアミン塩酸塩74g(1.0
6モル) の懸濁液を0.5時間還流し、次いで水70mL
を加えて均質溶液とした。この溶液をさらに2時間加熱
した後、室温に14時間静置した。得られた結晶オキシ
ムを濾取したところ定量的収率であった(融点215〜
218°)。
【0048】このオキシム123gを無水酢酸180mL
中で蒸気浴上で短時間加熱して溶液とした。溶液を冷却
し、エーテル中1.8M HCL 100mLを加え、得
られた懸濁液をエーテル500mLで希釈した。懸濁液を
0℃で14時間静置し、次いで濾過した。残渣(123
g,融点109〜112°)をキシレン250mL中でス
ラリー化し、20分間還流した。混合物を冷却し、ニト
リル71.3gを濾取した(mp265°)。
【0049】このニトリル10gを濃硫酸200mL中で
室温にて3日間撹拌した。反応混合物を濃アンモニア水
で中和し、残渣を濾取した。この残渣を温酢酸エチル/
エタノール中で温浸し、濾過し、次いでその冷溶液から
生成物を結晶させた(mp241〜243°)。これをエ
タノールに溶解し、エタノール中塩酸の1当量を加え
た。こうして上記アミドの塩酸塩6gを得た(融点27
1〜272°)。
【0050】例8 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
N−メチルメタンスルホンアミド 〔式(I)のR1 およびR2 がエチル基であり、Qが−
CH2 N(CH3 )SO2 CH3 であり、R8 が水素原
子であり、そしてnは2であるもの〕
【0051】テトラヒドロフラン60mL中の例6のメタ
ンスルホンアミド1.5g(3.5ミリモル)溶液を氷
浴で0℃に冷却し、次いでNaH0.16g(4.0ミ
リモル)を加えた。反応混合物を室温まで加温し、10
分間撹拌し、次いでヨウ化メチル0.25mL(4.0ミ
リモル)を加えた。反応混合物を24時間室温で撹拌
し、次いで減圧下で溶媒を留去した。残渣を、クロロホ
ルム(100%)、次いで1%イソプロピルアミン/ク
ロロホルムを用いて溶離するシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにより精製し、融点175〜177°の黄色
粉末として上記N−メチルメタンスルホンアミド1.1
5g(74%)を得た。
【0052】例9 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
フェニルスルホンアミド 〔式(I)のR1 およびR2 がエチル基であり、Qが−
CH2 NHSO2 Phであり、R8 が水素原子であり、
そしてnが2であるもの〕
【0053】例6に記載される方法と実質的に同じ方法
に従い、例4のアミンの遊離塩基2.54g(7.15
ミリモル)、ピリジン50mLおよびベンゼンスルホニル
クロライド(1.1mL,8.62ミリモル)を用い、次
いでメタノール中のメタンスルホン酸で処理して、メタ
ンスルホン酸塩として上記フェニルスルホンアミド2.
4g(57%)を得た。生成物をエタノールから再結晶
した。
【0054】例10 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
アセトアミド 〔式(I)のR1 およびR2 がエチル基であり、Qが−
CH2 NHC(O)CH3 であり、R8 が水素原子であ
り、そしてnが2であるもの〕
【0055】例6に記載の方法と実質的に同じ方法に従
い、例4のアミンの遊離塩基4.15g(11.7ミリ
モル)、ピリジン60mLおよびアセチルクロライド
(0.82mL,11.53ミリモル)からオレンジ色固
体として上記アセタミド2.3g(52%)を得た。生
成物をアセトンから再結晶したところ、182〜183
℃で溶融した。
【0056】例11 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
ベンズアミド 〔式(I)のR1 およびR4 がエチル基であり、Qが−
CH2 NHC(O)Phであり、R8 が水素原子であ
り、そしてnが2であるもの〕
【0057】例6に記載の方法と実質的に同じの方法に
従い、例4のアミンの遊離塩基1.17g(3.29ミ
リモル)、ピリジン25mLおよびベンゾイルクロライド
(0.42mL,3.62ミリモル)から黄色粉末として
上記ベンズアミド1.02g(68%)を得た。クロロ
ホルム(100%)→1%イソプロピルアミン/クロロ
ホルムを用いて溶離するシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー、次いで酢酸エチルからの再結晶により生成物を
精製した。生成物は161〜163℃で溶解した。
【0058】例12 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕ジエチル
ホスホロアミド 〔式(I)のR1 およびR2 がエチル基であり、Qが−
CH2 NHP(O)(OEt)2 であり、R8 が水素原
子であり、そしてnが2であるもの〕
【0059】0℃で例4のアミンの遊離塩基2.28g
(6.41ミリモル),CH2 Cl2 (50mL)および
トリエチルアミン(2mL)の溶液を、ジエチルホスホロ
クロリデート(1.0mL,6.9ミリモル)で処理し
た。反応混合物を0℃で2時間撹拌し、次いで室温で1
時間撹拌した。溶媒を減圧下で留去し、残渣を酢酸エチ
ル(100%)、次いで5%メタノール/酢酸エチルお
よび最後にメタノール/イソプロピルアミン/酢酸エチ
ル(5/5/90)で溶離するシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにより精製し、次いで酢酸エチルから再結
晶すると、融点108〜110℃の黄色固体として上記
ジエチルホスホロアミド2.28g(72%)を得た。
【0060】例13 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミ
ノ〕−9−オキソチオキサンテン−4−イル〕メチル〕
−N−エチルホルムアミド 〔式(IV)のR1 およびR2 がエチル基であり、R4
エチル基であり、R8 が水素原子であり、そしてnが2
であるもの〕
【0061】1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕
アミノ〕チオキサンテン−4−カルボキシアルデヒド
2.0g(5.6ミリモル)、N−エチルホルムアミド
(24.0mL)およびギ酸(3.0mL,79.5ミリモ
ル)の溶液を、170℃で4時間加熱した。反応混合物
を冷却して水に注ぎ込み、次いで10%水酸化ナトリウ
ムで塩基性にした。生じた固体を濾取して、水洗した。
固体残渣をクロロホルム/水に溶解し、有機層を分離
し、次いでNa2 SO4 で乾燥した。減圧下で溶媒を留
去し、残渣をイソプロピルアミン/メタノール/酢酸エ
チル(0.5/1/98.5)で溶離するラジアルクロ
マトグラフィーにより精製して融点75〜77℃のオレ
ンジ色固体として上記N−エチルホルムアミド1.32
g(57%)を得た。
【0062】例14 1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチル〕アミノ〕−4
−〔(エチルアミノ)メチル〕−チオキサンテン−9−
オン 〔式(I)のR1 およびR2 がエチル基であり、Qが−
CH2 NHC2 5 であり、R8 が水素原子であり、そ
してnが2であるもの〕
【0063】例4に記載したのと実質的に同じ方法によ
り、例14のN−エチルホルムアミド1.3g(3.2
ミリモル)と2N塩酸10.8mLから塩酸塩として上記
エチルアミンを1.29g(92%)得た。生成物をエ
タノール/テトラヒドロフランから再結晶すると、16
0℃(分解)で溶融した。
【0064】式(I)の他の化合物も、例1〜14の方
法と類似の方法で、1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エ
チル〕アミノ〕チオキサンテン−4−カルボキシアルデ
ヒドに代えて、適当な1−〔〔2−(ジアルキルアミ
ノ)エチル〕アミノ〕チオキサンテン−4−カルボキシ
アルデヒドまたは1−〔〔3−(ジアルキルアミノ)プ
ロピル〕アミノ〕チオキサンテン−4−カルボキシアル
デヒドを用いて合成することができる。これらのアルデ
ヒド類およびそれらの前駆体は米国特許第3,294,
803号明細書に記載されており、これは引用すること
により本明細書の内容となる。
【0065】
【作用】以下の操作に従いマウスにおける抗腫瘍活性に
ついて本発明の代表例を試験した。動物をプールし、1
2−ゲージトロカールにより腫瘍断片30〜60mgを皮
下移植し、そして各種処置群と対照群を非選択的に区分
する前に再度プールした。初期段階の処置では、化学療
法を腫瘍移植後1〜5日目に開始したが、細胞数は比較
的少なかった(107 〜108 細胞)。進行した段階の
処置では、腫瘍が比較的大きく(200〜300mgサイ
ズ)なるまで化学療法を遅らせた。300mgの腫瘍は総
細胞数約3×108 個を含む。示した試行の進行段階の
腫瘍は動物の90%について2.5倍のサイズ範囲内に
あった。腫瘍はカリパスを使って毎週(増殖のより早い
腫瘍については週2回)測定した。それらの腫瘍が15
00mg(すなわち、腫瘍が動物を苦しめるようになる
前)に達したときマウスを殺した。腫瘍の大きさは2次
元測定値から評価した。
【0066】対照群の腫瘍が約700〜1200mgのサ
イズ(群の中央値)に達したとき処置群と対照群を測定
した。各群の中央(ゼロを含む)腫瘍重量を測定した。
パーセントで表すT/C値が抗腫瘍活性の指標であり、
米国NCIの癌療法部の薬剤評価部門(Drug Evaluatio
n Branch of the Division of Cancer Treatment (NC
I)) では42%以下のT/Cが有意な抗腫瘍活性を示す
とみなされる。10%未満のT/C値は、非常に高い有
意な抗腫瘍活性を示すとみなされる。群の平均で20%
を越える体重の低下があるかまたは薬物死が20%を越
えると、過剰毒性投与量であるとみなされる。
【0067】膵管腺癌#03に対する結果を表1に、結
腸腺癌#38に対する結果を表2に示す。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】例5の化合物を表3に示すような数種の他
の腫瘍について静脈内注入で試験しそして結腸腺癌#3
8に対して300mg/kg p.o. で活性を示した。例6の
化合物を表4に示すような数種の他の腫瘍についてボー
ラス静注で試験した。
【0071】
【表3】
【0072】
【表4】
【0073】本発明の医薬組成物は、非経口注射用、固
形もしくは液状での経口投与用、または直腸もしくは局
所投与用等の1種以上の無毒性の生理学上許容されるキ
ャリア、補助剤または賦形剤(本明細書ではこれらを総
括してキャリアと称する)と共に組成物として製剤され
る。
【0074】本発明の医薬組成物は、ヒトまたは動物に
対し、経口的に、直腸内に、非経口的(静脈内、筋肉内
または皮下)に、槽内に、膣内に、腹腔内にまたは局所
的に投与することができ、あるいはバッカルまたは経鼻
スプレーとして投与することができる。非経口的注射に
適する組成物は、生理学的に許容される無菌の水性もし
くは非水性の溶液、分散液、懸濁液または乳濁液および
無菌の注射可能な溶液もしくは分散液に再構成するため
の無菌粉末を含んでもよい。適切な水性溶液および非水
性キャリア、希釈剤、溶剤または賦形剤の例としては、
水、エタノール、ポリオール類(プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、グリセロールなど)、そ
れらの適当な混合物、植物油(例えばオリーブ油)およ
びオレイン酸エチルのような注射可能な有機エステル類
が挙げられる。適当な流動性は、例えば、レシチンのよ
うな被膜形成性物の使用により、分散液にあっては目的
とする粒子サイズの維持により、そして界面活性剤の使
用により保持することができる。
【0075】これらの組成物は、また、保存剤、湿潤
剤、乳化剤および分散剤のような補助剤を含むこともで
きる。微生物の作用の抑制は、各種抗菌剤および抗真菌
剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール
およびソルビン酸などによって達成できる。また、等張
剤、例えば、糖および塩化ナトリウムなどを含めること
も好ましい。注射可能な剤形の持続性吸収は、吸収を遅
延させる剤、例えば、モノステアリン酸アルミニウムお
よびゼラチンの使用によって達成できる。
【0076】場合によって、より有効な分布のために
は、化合物をポリマーマトリックス、リポソームおよび
マイクロカプセルなどの徐放性または標的デリバリーシ
ステムに組み入れてもよい。これらは、例えば細菌除去
フィルターを通した濾過により、あるいは滅菌水または
他の滅菌注射可能な媒質中に使用直前に溶解できる無菌
固体組成物の形態で滅菌剤を含めることにより滅菌する
ことができる。
【0077】経口投与用の固体剤形としては、カプセ
ル、錠剤、ピル、散剤および顆粒剤が挙げられる。この
ような固体剤形では、活性化合物が少なくとも1種の不
活性な常用賦形剤(またはキャリア)、例えばクエン酸
ナトリウムもしくはリン酸二カルシウム、または(a)
充填剤もしくは増量剤、例えばデンプン、乳糖、ショ
糖、グルコース、マンニトールおよびケイ酸など、
(b)結合剤、例えばカルボキシメチルセルロース、ア
ルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ショ糖
およびアラビアガムなど、(c)保湿剤、例えばグリセ
ロールなど、(d)崩壊剤、例えば寒天、炭酸カルシウ
ム、ジャガイモデンプンもしくはタピオカデンプン、ア
ルギン酸、特定の複合シリケートおよび炭酸ナトリウム
など、(e)溶解遅延剤、例えばパラフィンなど、
(f)吸収促進剤、例えば第四級アンモニウム化合物な
ど、(g)湿潤剤、例えばセチルアルコールおよびグリ
セロールモノステアレートなど、(h)吸着剤、例えば
カオリンおよびベントナイトなど、ならびに(i)滑
剤、例えばタルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリ
ン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウ
リル硫酸ナトリウムまたはそれらの混合物と配合され
る。カプセル、錠剤およびピルの場合の投与剤形では、
緩衝剤を含むこともできる。
【0078】組成物中の活性成分の含有量および腫瘍も
しくは癌の処置方法は、適当な用量が得られるように変
えることができる。特定の患者に投与される用量は、投
与経路、処置期間、患者のサイズおよび状態、活性成分
の効能ならびに患者の応答を基準として医師の判断によ
り変えられる。従って、活性成分の有効用量は、すべて
の基準を考慮しそして患者の性質に対する最善の判断を
用いて、臨床医により決定されうる。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、腫瘍サイズの低減に有
効であることから、哺乳動物の腫瘍および癌の処置に有
効な化合物、ならびにその化合物を含有する医薬組成物
が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケネス チャールズ マテス アメリカ合衆国,ニューヨーク 14617, ロチェスター,オークリッジ ドライブ 75 (72)発明者 マーク フィリップ ウェントランド アメリカ合衆国,ニューヨーク 12211, ロードンビル,トラディショナル レー ン 30 (72)発明者 ロバート ブルーノ パーニ アメリカ合衆国,ニューヨーク 12184, バラティー,スカイビュー レーン,ボ ックス 75,アール.ディー.1 (72)発明者 トーマス ヒューエス コーベット アメリカ合衆国,ミシガン 48230,グ ロス ポイント パーク,グレイトン ストリート 1259 (56)参考文献 特開 昭60−202879(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 335/16 C07F 9/6553 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式 【化1】 上式中、 nは2または3であり、 R1 およびR2 は独立して低級アルキル基であり、 Qは、CH2 NHR3 ,CH2 N(R4 )SO2 7
    CH2 NHCHO,CH=N−Ar,C(O)NR5
    6 ,CH2 N(R4 )C(O)R7 ,CH2 N(C2
    5 )CHOおよびCH2 N(R4 )P(O)(O−低級
    アルキル)2 からなる群より選ばれた残基であり、 R3 は水素原子または低級アルキル基であり、 R4 は水素原子または低級アルキル基であり、 R5 は水素原子、低級アルキル基またはArであり、 R6 は水素原子または低級アルキル基であり、 R7 は低級アルキル基またはArであり、 R8 は水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基ま
    たはハロゲン原子であり、そしてArはフェニル基であ
    るかまたはメチル基、メトキシル基、ハロゲン原子もし
    くはニトロ基で置換されたフェニル基であるで示され
    る化合物、あるいはその製薬上許容される酸付加塩また
    は溶媒和物
  2. 【請求項2】 上記QがCH2 NHR3 ,CH2 N(R
    4 )SO2 7 ,CH2 NHCHO,CH=N−Arお
    よびC(O)NR5 6 からなる群より選ばれた残基で
    、R3 が水素原子またはメチル基であり、そしてR
    7 が低級アルキル基である、請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 上記nが2であり、R1 とR2 がともに
    エチル基であり、そしてR8 が水素原子である、請求項
    2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 上記QがCH2 NHR3 ,CH2 N(R
    4 )SO2 7 およびCH2 NHCHOからなる群より
    選ばれた残基である、請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】 上記QがCH2 NHR3 である、請求項
    4記載の化合物。
  6. 【請求項6】 1−〔〔2−(ジエチルアミノ)エチ
    ル〕アミノ〕−4−〔(メチルアミノ)メチル〕−チオ
    キサンテン−9−オンである、請求項5記載の化合物。
  7. 【請求項7】 上記QがCH2 N(R4 )SO2 7
    CH2 N(R4 )C(O)R7 ,CH2 N(C2 5
    CHOおよびCH2 N(R4 )P(O)(O−低級アル
    キル)2 からなる群より選ばれた残基である、請求項1
    記載の化合物。
  8. 【請求項8】 上記nが2であり、そしてR1 とR2
    ともにメチル基であり、そしてR8 が水素原子である、
    請求項7記載の化合物。
  9. 【請求項9】 上記QがCH2 N(R4 )C(O)R7
    である、請求項8記載の化合物。
  10. 【請求項10】 上記QがCH2 N(R4 )SO2 7
    である、請求項8記載の化合物。
  11. 【請求項11】 N−〔〔1−〔〔2−(ジエチルアミ
    ノ)エチル〕アミノ〕−9−オキソチオキサンテン−4
    −イル〕メチル〕メタンスルホナミドである、請求項1
    0記載の化合物。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の化合物および製薬上許
    容されるキャリアまたは希釈剤を含んでなる哺乳動物
    の腫瘍または癌を処置するための医薬組成物。
  13. 【請求項13】 請求項6記載の化合物および製薬上許
    容されるキャリアまたは希釈剤を含んでなる哺乳動物
    の腫瘍または癌を処置するための医薬組成物。
  14. 【請求項14】 請求項11記載の化合物および製薬上
    許容されるキャリアまたは希釈剤を含んでなる哺乳動
    物の腫瘍または癌を処置するための医薬組成物。
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