JPS6395285A - 離型シ−トの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は粘着テープや粘着ラベル等の粘着面保護に用い
られる、シリコーン樹脂を塗工した離型シートの製造方
法に関するものである。

（従来の技術） このような離型シートはその用途、目的によって要求さ
れる剥離レベルが異なり、剥離レベルの軽いもの（粘着
力の小さいもの）から重いもの（粘着力の大きいもの）
まで各種のもσ）が用いられている。

従来より剥離レベルのコントロール、特に重いレベルの
コントロールには粘着剤に合わせてシリコーン樹脂の種
類変更、剥離コントロール剤の配合或いは塗工量の増減
、また特殊な方法として部分塗工といった方法が用いら
れてきた、然しなからこれらの方法はいずれも生産性の
観点からは好ましくない方法である。

即ち塗工液の種類や濃度を変えることは操業における時
間的なロス、及び残塗工液のロスを発生させる、またシ
リコーン塗工の場合にはその殆んどはグラビヤ塗工であ
り、塗工量変更に伴うグラビヤロール交換の時間的なロ
スも大きい。更にシリコーン樹脂やグラビヤロールの種
類の増加はこれらの管理を複雑にし、好ま−しくない。

然しなから現実には他により適当な方法がないため、シ
リコーン樹脂の種類や塗工量を変更して各種剥離レベル
の離型シートを製造しており、これらの離型シートは小
ロツト多品種の銘柄が多いことからロスをいかに小さく
抑えるかに多大の努力が費されている。

（発明が解決しようとする問題点） 従って本発明の目的は効率良く、任意の剥離力を有する
離型シートを容易に製造することの出来る、離型シート
の製造方法を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） すなわち本発明はシリコーン樹脂を塗工した離型シート
のシリ；−ン塗工面及び／又は非塗工面を、コロナ放電
開始電圧より低い電圧で荷電処理し、シリコーン塗工面
の剥離レベルを調節する、離型シートの製造方法に関す
るものである。

プラスチックフィルム特にポリオレフィン系フィルムへ
のコロナ放電処理はフィルムの接着性向上等の目的で広
〈実施されており、その他紙や非接着性樹脂であるテフ
ロン等への接着性付与を目的としたコロナ放電処理の例
もある。

然しなからシリコーン塗工面にコロナ放電処理を施すと
剥離レベルが急激に重くなり、離型シートとして使用す
ることが出来ないのに対し、シリコーン塗工した離型シ
ートを荷電処理した場合には、きわめて容易に剥離レベ
ルをコントロールすることが可能であるということは思
いもよらないことであった。

本発明においてシリコーン塗工面及び／又は非塗工面の
荷電処理はコロナ放電開始電圧より低い電圧で行わなけ
ればならない。加電圧が高くなり、コロナ放電が始まる
と剥離レベルが急激に重くなり、更には離型性がなくな
ってしまう。従って一般的にはコロナ放電開始電圧であ
る５　ＫＶ／ｍより低い電圧、望ましくは２　ＫＶ、イ
ー以下で実施され、目的とする剥離レベルにより変えら
れる、 本発明において剥離レベルは主として加電圧によって調
節するが、その他基材の材質、表面　・性、誘電率、あ
るいはその他の条件たとえば荷電処理電極の材質、形状
やバックロールの材質、電極とシートとの距離、あるい
はシート速度等の条件と組み合せることにより任意に調
節することが可能である。

こうして荷電処理された離型シートのシリコーン樹脂面
は、ぬれ張力測定や水による接触角測定で表わされる表
面張力は殆んど上昇しないのに、剥離レベルが変わるの
である。

本発明に用いられるシリコーン樹脂の種類には特に制限
はなく、通常の付加重合型、縮合重合型の、紙やフィル
ムに塗工するタイプのものであれば良く、溶剤系、水系
、無溶剤系のいずれでも良い。

基材についても紙、フィルムをはじめ特に制限はなく、
また基材とシリコーン塗工面の間に別の層が存在しても
良い。更に基材表面が何らかの表面処理をされたもので
も良い。

本発明は通常はシリコーン樹脂面に荷電処理することＫ
よって剥離レベルの調節を行うが、非シリコーン樹脂面
即ちシートの裏面から荷電処理を行っても剥離レベルの
調節を行うことが可能である。但しその場合には同じ強
さの荷電処理をしてもシリコーン樹脂面からの荷電処理
に比較して剥離レベルが約３０〜７０係軽く、処理にあ
たってはこの点を考慮する必要がある。

（実施例） 以下、本発明について実施例により更に詳細に説明する
。

実施例中の剥離力及び残留接着率は以下の方法により測
定した。

（」１　剥離力Ａ シリコーン面に粘着テープ（日東ポリエステルテープ３
１Ｂ、以下同）を貼合し、２０２肩の圧力をかけて７０
℃で１日間放置した。そσ）後剥離抵抗な引張強さ試験
機を用いて３０α／分の剥離速度で測定し、剥離力Ａと
した。単位二ｆ／３０■ （２）剥離力Ｂ シリコーン面に粘着剤（東洋インキ製ＢＰＳ　−８１７
０）を溶剤込みで７０μの厚さに塗布し、１００℃で２
分間乾燥した後、粘着剤塗布面に５０２鷹の上質紙（小
林記鎌紙製）を貼合し、２０℃、６５％ＲＨにて１日間
放置した。その後剥離抵抗な引張強さ試験機を用いて３
０ω／分の剥離速度で測定し、剥離力Ｂとした。単位：
９１５０ｍ （３）残留接着率 テフロンシートの表面に粘着テープを貼合し、２０ｇ贋
の圧力をかけて７０℃で１日間放置した。その後テープ
を剥して清浄なステンレス板（＃２８０）に貼合し、２
０℃で１時間放置後引張速度３０α／分で測定した粘着
力をＣ（２７３０ｗ＋）とした。−万能型シートのシリ
コーン面に粘着テープを貼合し、以下テフロンシートに
貼合したのと同様の方法で測定した粘着力をＤ　（９／
３０　ｗｘ　）とし、次式により残留接着率を５幅単位
で表わす。

残ｗ接滑率（イ）＝−Ｘ１００ なお実施例において荷電処理は春日電機■製の高圧発生
装置ＰＫ−２０？：使用し、電極は先端２■厚のエツジ
状で巾５００■のものを使用した。電極と対電極ロール
間の距離は２■とじた。

処理速度は３０ｔａ／分とした。

実施例１ 表面張力が４０ダイン１５＋にコロナ放電処理された４
０μの二軸延伸ポリプロピレンフィルム（アルファンＰ
Ｙ１０２＃４０．本州製紙製）のコロナ放電処理面に、
塗工量が固型分で０．３２／？となるようにグラビヤロ
ールで下記配合のシリコーン樹脂溶液（ｐを塗工した。

シリコーン樹脂溶液（Ｉｌ シリコーン（ＫＳ−７７４：信越シ リ：ｆｆ−ンＫＫ製）　　　　　　　　　　　　１０１
１［置部硬化剤（ＰＬ−４：信越シリコーン ＫＫ製）　　　　　　　　　　　　　　　　０．１５酢
酸エチル　　　　　　　　　３０ トルエン　　　　　　　　　　６０ 塗工後フイルムを直ちにドライヤーゾーンに通して溶剤
を乾燥させると共にシリコーンを硬化させるための熱処
理を施し、通常の離型性二輪延伸ポリプロピレンフィル
ムを製造した。続いて該フィルムのシリコーン面に第１
表の条件で荷電処理を施した。

常温で２日間放置後、サンプリングして剥離力Ａ及び残
留接着率を測定した。結果を第１表に示す。

第　　１　　表 実施例２ ビヤロールで下記配合のシリコーン樹脂溶液Ｉを塗工し
鱈 シリコーン樹脂浴液■ シリコーン（ＫＳ−７７２：信越シ リコーンＫＫ製）　　　　　　　　　　　　　　　２０
硬化剤（ＰＬ−４：信越シリコーン ＫＫ製）０．３ トルエン　　　　　　　　　　　　８０塗工後、実施例
１と同様の処理をし、離型紙を製造した。続いて該離型
紙のシリコーン面又は非シリコーン面に第２表の条件で
荷電処理を施した。

３０℃のｇ内に２日間放置後、サンプリングして剥離力
Ｂ及び残留接着率を測定した。結果をＭ２表に示す、 第　　２　　表 荷電処理度　　塗工面処理　　　非塗工面処理＜’ｈａ
電圧　　　剥離力Ｂ　残留接着率　剥離力Ｂ　残留接着
率Ｋｖ／Ｉｌｌｌ）ｇ１５０■　　　　％　　　９１５
０ｍ　　　　％０．５　　　　　２５　　　　９５　　
　　　２０　　　　９５１．０　　　　　３５　　　　
　９５　　　　３０　　　　９５２゜ＯＺｏｏ　　　　
　　９０　　　　３５　　　　９５３．０　　　　４０
０　　　　　８０　　　２５０　　　　８０鑑 （発明の効果） 表より明らかなように本発明の離型シートはその表面に
荷電処理を施すことにより剥離力が大になり、しかもそ
の値は荷電処理の強弱によって決まることが明らかであ
る。

従って本発明により、剥離レベルの調節が生産性を損わ
ず、きわめて簡単に可能となった。

また本発明の方法は再現性も良好であった。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. シリコーン塗工した離型シートのシリコーン塗工面及び
   ／又は非塗工面を、コロナ放電開始電圧より低い電圧で
   荷電処理し、シリコーン塗工面の剥離レベルを調節する
   離型シートの製造方法。