JPS6383771A - 転写・搬送ベルト - Google Patents

転写・搬送ベルト

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JPS6383771A
JPS6383771A JP23032786A JP23032786A JPS6383771A JP S6383771 A JPS6383771 A JP S6383771A JP 23032786 A JP23032786 A JP 23032786A JP 23032786 A JP23032786 A JP 23032786A JP S6383771 A JPS6383771 A JP S6383771A
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九門 明
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電子複写機、プリンター、ファクシミリに係り
、特に画質、機械の使用性に重大な影響を及ぼす転写・
搬送ベルトに関するものである。
従来の技術 近年、転写、搬送装置はオフィスオートメーション等画
像9文字の出力機器に用いられており、高信頼性のもの
が求められ、又、転写という直接画像に影響する部位で
もあり高画質への要求も高い。さらに、カラー化への対
応から用紙の種類、物性等を問わず安定した画質を得る
念めの転写技術、搬送技術の確立が望才れている。しか
しながら現状の転写・搬送技術は複写用紙の物性、環境
等に左右される。これは静電気を利用した帯電あるいは
除電技術が充分に利用されていないことに起因している
。より除帯電技術を利用した転写・搬送ベルトの開発が
望ま九でいる。
以下、図面を参照しながら上述し之従来の転写。
搬送装置の一例について説明する。
第7図は従来の電子複写機の構成を示す正面図である。
第7図において、1は感光体帯電器、2は表面に光導電
物質が設けである感光体ドラム、3は露光装置、4は現
像装置、6は複写用紙供給装置、6は複写用紙、7は転
写用帯電器、8は除電分離帯電器、9はベルト、10は
定着装置、11は感光体クリーニング装置である。この
装置の動作を説明すると、感光体帯電器1により感光体
ドラム2表面上に均一に正帯電を施す。感光体帯電器1
により感光体ドラム2表面に一様に帯電した後、感光体
ドラム2表面に露光装置3により露光を施し光による電
荷パターンを形成する。その後、現像装置4により負帯
電トナーを用いて電荷パターンに応じて感光体ドラム表
面にトナーを転写させ顕像化する。顕像化した後、複写
用紙供給装置6より供給された複写用紙eを、像担持体
である感光体ドラム2に押しあて、複写用紙eの背後よ
り転写帯電器8を正放電させ感光体ドラム2表面上のト
ナーを複写用紙6に転写させる。転写後、帯電した複写
用紙6を除電し感光体ドラム2より分離させるために、
除電分離帯電器8に交流の高圧を印加し、交流放電させ
複写用紙6を除電し感光体ドラム2より複写用紙6を分
離させる。分離さnた複写用紙6は、ベルト9にて定着
装置10まで搬送され定着装置10にてトナーを複写用
紙らに定着させる。(転写後感光体ドラム2表面に残存
するトナーは感光体クリーニング装置11にてクリーニ
ングされる)(例えば、記録用材料と感光性樹脂、日本
学術振興会綿P23〜32、電子写真学会第66回研究
討論会予稿集P83〜発明が解決しようとした問題点 しかしながら、上記のような構成では転写のために、転
写帯電器を施す関係上、複写用紙が帯電し感光体ドラム
に静電吸着し、これを、除電分離帯電器により複写紙を
除電し感光体ドラムより分離しなければiらない。この
ため、転写帯電器用電源の他、除電分離帯電器用の電源
を用意しなければならない。さらに、転写性及び複写用
紙の感光体ドラムからの分離性を確実にするために転写
帯電器と、除電分離帯電器間の放電効率を調整して最も
良く機能する点を見い出さなければならず、且つ、この
放電効率は環境の影響を大きく受け。
環境変化に応じて再調性が必要であり極めて信頼性に対
する許容範囲がせまい。又、転写性を左右するのは複写
用紙自身の帯電であり、複写用紙の持つ物性、保存、転
写環境など帯電に影響を及ぼす因子が多く、複写用紙自
身の帯電を制御するのはかなり困難である。これは裏を
返せば、複写用紙の除電制御することも困難であること
を意味し、複写用紙のドラムからの分離性能に影響を及
ぼす。
すなわち、現在の転写・搬送方式は複写用紙に依存した
方法、設計であり、従って機械としての通紙性の低下を
招き信頼性を悪化させるなどの問題点を有していた。
本発明は上記問題点に鑑み、帯電粒子を支持。
搬送する帯電粒子搬送手段に近接し、固有抵抗1010
〜1013Ω、cmを有する半導体性の物質、又は、純
綿布、カーボン繊維を混練し、実体抵抗が1010Ω・
m以上となる様に構成し、電荷を保持することにより複
写用紙を静電吸着して、帯電粒子を複写用紙に転写させ
ることを特徴とした転写。
搬送ベルトを提供するものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の転写2搬送ベルト
は、電荷を安定して保持するものの作用により複写用紙
に帯電粒子を転写させることにより、複写用紙自身は帯
電させずに、転写性能が複写用紙の特性には依存しない
方法を考案したものである。具体的には、固有抵抗1Q
10〜1013Ω、1を有する半導体性物質を混練し、
実体抵抗が、1゜Ω・ぼ以上となる様ベルトを構成し、
少なくとも2本の軸間にベルトを架張し2感光体ドラム
に近接して配設し、ベルトに電荷を付与し複写用紙ベル
トに静電吸着させる。この場合、電荷を保持しているの
はベルトであり、複写用紙ではない。複写用紙への帯電
粒子の転写はベルトに保持された電荷により行う。又、
ベルトが電荷を保持している限り、複写用紙はベルトに
静電吸着し搬送さnる。
このベルトを用いることにより転写性、搬送力はベルト
の保持性により決定され、複写用紙の特性には影響され
ない。
通常、帯電して静電吸着しているもの同士を、静電気力
から解放するためには、静電気を取り除く除電を行う。
この除電を行なわずに帯電しているもの同士を分離させ
ると、帯電した状態で静電気的に安定していた状態から
急激な変化により、引き離されたものは帯電現象を示す
。これを分離帯電と呼ぶ。帯電の仕方は、その物質の持
つ性質、帯電の状況によっても異なるが、本発明の場合
安定に帯電したベルトから複写用紙を分離させるので分
離帯電もベルトのもつ電荷と逆極性の電荷に帯電する。
帯電粒子を複写用紙に転写する場合は、帯電粒子と反対
逆性の電荷により引きつける必要があった。これを考え
ると分離帯電では帯電粒子と同極性の電荷が発生するた
め、帯電粒子は反発し飛び散ってしまう。本発明ではこ
れを避けるために、複写用紙がベルトから分離する時点
、あるいは分離するまでに分離帯電により複写用紙が帯
電しないように、あるいは、少なくとも帯電粒子と同極
性の帯電をしないようにするものである。
すなわち、この除電を複写用紙がベルトより分離する時
点、あるいは分離するまでに行うという構成を備えた転
写・搬送装置である。
作用 本発明は上述した構成によって感光体ドラム上のトナー
像を複写用紙に転写する訳であるが、先ず、転写・搬送
原理を説明する。感光体ドラム上の作像は従来例にも示
した様に、感光体ドラムは光導電層をその表面に有し、
光導電層を支持する導電層は接地さnており帯電器によ
り感光体ドラム表面を均一に帯電した後、露光により電
荷パターンを感光体表面につくる。これを現像装置によ
って顕像化する。現像装置は直径10μm位の粉末を帯
電させて感光体ドラムに転写する装置であり、この場合
、感光体ドラムを正帯電させると現像装置ではトナーを
負帯電させる。従って正電荷と負電荷の静電気的な引き
合6を起し潜像を顕像化することになる。この感光体ド
ラム上のトナー像を複写用紙に転写させるには、上述し
た感光体ドラムとトナーとの静電気的な引き合いに打ち
勝つ電界を作用させる必要がある。本発明ではベルトを
感光体ドラムに近接させベルトラ帯電させることにより
この電界を造り出す。ベルトは固有抵抗を1o Ω、C
7fL〜10 Ω、(1mを有する半導体性の物質にて
構成する。ベルH半導体性としたことにより銹電体物質
の様に自己放電作用の弱い物質にみられる高い帯電を示
さず、又、低抵抗体の様に電荷漏洩が速くベルト自身帯
電せず複写用紙に電荷注入を起し帯電させてしまうよう
なこともなく感光体ドラムとトナーの引き合いに打ち勝
つだけの電界を形成するための帯電々荷を保持する。
複写用紙がベルトと感光体ドラム間に挿入さnるとベル
トの帯電々荷と感光体ドラム間で形成される電界により
複写用紙は分極を起す。すなわち、ベルトが正帯電の場
合、複写用紙のベルト側に負の電荷、感光体ドラム側に
正の電荷が誘起される。
この誘起され次複写用紙の電荷によって負帯電トナーを
複写用紙に転写し7、同時に複写用紙はベルトに静電吸
着する。ここで、複写用紙のドラムからの分離する理由
は犬きぐ2つ考えらnる。第1に、複写用紙は分極によ
りベルトに吸着しているのでベルトの帯電々荷と複写用
紙の分極電荷との引き合い(この場合、ベルトの正電荷
と複写用紙の分極した負電荷との引き合い)が、感光体
ドラムのアース電位面(露光された部分は、光導電層を
支持する導体層とほぼ同電位になる)と複写用紙の分極
電荷(この場合、正電荷)との引き合いよりも大きい。
第2に、ベルトの固有抵抗が1o9ncIrL以下の場
合は、複写用紙への電荷の注入が起るが、固有抵抗10
〜10Ω、CIrLの半導体性のベルトを用いた場合は
、複写用紙への電荷の注入が起らず、注入により生ずる
複写用紙とベルトの同電荷の反発がない。この之め、有
効に分極電荷とベルト電荷間の引き合いが起る。複写用
紙の搬送力はベルトが帯電電荷を保持している限り、複
写用紙の分極電荷間との引き合いにより生ずる。しかし
ながら、ベルトは半導体性であるので、電荷の漏洩は導
体性の物質に比べ遅く、ベルトの搬送速度、又、複写用
紙がベルトから分離されるまでの搬送距離により電荷の
漏洩速度が変わるため、複写用紙がベルトから分離する
時点で、ベルトの保持する電荷が異なる。従って、この
時点で、複写用紙は、急激な電場の変化を受は帯電現象
を起す。
分離帯電の程度は先にも示したが搬送速度、搬送距離に
より異なる。又その極性もベルトの帯電々荷と異なりベ
ルトが正帯電の場合分離帯電は負に、ベルトが負帯電の
場合分離帯電は正になる。通常ベルトの保持する電荷の
極性とトナーとの極性は異極性であるので引き合う力が
生ずるが、分離帯電はベルトの電荷と異極性、すなわち
、トナーとは同極性のため反発力となり、複写用紙上で
像乱nの原因となる。分離帯電現象は複写用紙の抵抗に
よっても程度が異なり、抵抗が高い程分離帯電が起り易
い。この分離帯電をできる限り抑え1画像乱れを防ぐに
はいくつかの方法が考えられる。
第一の方法は複写用紙がベルトから分離する時点で除電
する方法で、第二の方法は、複写用紙をベルト搬送途中
に除電する方法である。第一の方法として、■分離帯電
と逆極性の電荷を複写用紙に付与し、分離帯電々荷を相
殺する方法、■複写用紙をベルトから分離し定直後、分
離帯電した複写用紙を、除電材に近接させて除電する方
法である。
第二の方法は■分離帯電の原因となるベルトの電荷を、
複写用紙がベルトから分離するまでに除電する。■分離
する時点で除電するものである。1の方法としてはベル
ト自身に除電効果を持たせるためにベルト表面に除電材
を設ける。又、■の方法として分離軸に除電効果を与え
ればよい。以上の除電操作を複写用紙の搬送途中又はベ
ルトからの分離時点で行えば分離帯電を防ぎ像乱1.を
抑えることができる。
実施例 以下本発明の一実施例の転写、搬送装置についmへ図面
を参照しながら説明する。第1図は本発明の第1の実施
例における転写、搬送装置の構成の斜視図を示すもので
ある。第1図において、20はベルトで、半導体性の特
性を得る之めに、固有抵抗を10〜100.6mのもの
を使用する。走行の安定性を図るためにベルト20は弾
性を有しテオリ、例えハ、ウレバンゴム、クロロプレン
ゴム、などのゴム類の他、若干弾性は劣るがウレタン樹
脂などを使用する。ベルト20の厚みは0.3〜0.6
朋程度であり、ベルト表面にベルト20の厚みの母以下
程度の銹電層を設けても電気的特性には大きく影響しな
い。24は複写用紙6を分離する分離軸で、導体性物質
で構成し、複写用紙6のベルト20からの分離性能全安
定化させるために、直径はφ20ffff以下のものを
使用する。26はベルト20を架張する念めの転写軸、
28はベルトを架張し駆動するための架張軸、29はベ
ルトに電荷を付与するベルト帯電器、3oはベルト、駆
動装置、34はベルト20を感光体ドラム2に押圧する
ための押圧バネ、36は除電帯電器、37は分離軸を接
地するための接地板、38はガイド板である。
以上のように構成された転写・搬送装置について以下第
1図、第2図を用いてその動作を説明する。
第2図は正面図を示すものであって、先ず、感光体帯電
器1で感光体ドラム2の表面を均一に帯電する。帯電後
露光装置3により潜像を造り、現像装置4でトナーてて
顕像化する。ベルト20は、分離@24.転写軸26.
架張軸28間で架張され、感光体ドラム2にベルト20
は接触させている。ベルト帯電器29によりベルト2o
を正帯電させベルト20の表面電位がベルト帯電器29
上で約+3000V程度になる様にベルト帯電器29の
印加高圧電源の電圧を調整する。ベルト2oの固有抵抗
が1010〜1Q13Ω・確の場合、ベルト帯電器29
と分離軸24の間のベルト20上の表面電位は+250
0V程度となる。複写用紙らが複写紙供給装置5より供
給され感光体ドラム2とベルト20の間に挿入されると
、複写用紙6は感光体ドラム2の接地面とベルト20の
帯電々荷により形成されるベル)20から感光体ドラム
2へ向う電気力線の作用により複写用紙6は分極し、ベ
ルト2Qに静電吸着する。この時、この分極電荷の作用
により帯電粒子を複写用紙に転写する。複写用紙6はベ
ルト20に静電吸着したまま分離軸24まで搬送される
が、先にも述べたが、電荷の漏洩が遅く搬送速度と搬送
距離の関係からベルト20は高い帯電を示し、搬送速度
105 my / S 。
転写軸26と分離軸24間の距離が120W程度の場合
、ベルト2oの表面電位は分離軸近傍で+2000〜+
2500”/程度を示す。複写用紙6は搬送され分離軸
24にてベルト20より分離する際分離帯電現象を示す
。その程度は複写用紙6の有する抵抗によっても異なる
が、常温、常湿放置の複写用紙6ではベルト20が正帯
電で先に示した帯電の程度であれば分離帯電4位は−5
〜−esK’Vに達する。除電帯電器36ばこの分離帯
電を除電する目的で設けるもので、除電帯電器36の開
口部は分離軸24の中心軸近傍に向いて設置さnており
、複写用紙6のベルト20からの分離時点で放電させれ
ばよい。その放電の極性も分離帯電がベル)20の帯電
と逆であることを受けてベルト帯電器29と同極性の放
電をさせればよい。
すなわち、転写帯電器29と同一の電源が使用可能であ
る。除電帯電器36は、複写用紙6の分離帯電現象を抑
え、複写用紙6の帯電極性が帯電粒子と同極性にならな
い程度、すなわち、帯電が○か、若干の正帯電(この場
合、帯電粒子は負帯電)になればよい。従って、除電帯
電器36からの放電は10μA以上あれば充分に効果が
ある。分離軸24は除電帯電器36の放電を助けるため
の対向電極の機能をする導体性の物質で構成し、接地板
3了で接地する必要がある。分離軸24を導体性物質で
構成することはベルト20の電荷を漏洩させるためにも
必要である。ベルト2oから分離した複写用紙らはガイ
ド板38を通って定着装置10に運ばれてトナー像は定
着される。
以上のように本実施例によれば、転写搬送をベルト方式
により行い、複写用紙をベルトより分離させる時点で除
電帯電器を設置することにより複写用紙がベルトから分
離する時点で発生する分離帯電を防ぐことができる。
以下本発明の第2の実施例について図面を参照しながら
説明する。
第3図は本発明の第2の実施例を示す転写搬送装置の分
離軸付近を示す斜視図である。2oはベルト、24は分
離軸で、以上は第1図の構成と同様なものである。第1
図の構成と異なるのは導体性を有するガイド板4o上に
除電材43を設けた点である。
上記のように構成さn、た転写、搬送装置について、以
下動作を説明する。
ベルト帯電器29によりベルト20に電荷を付与し、複
写用紙6をベルト20に静電吸着させ複写用紙6を搬送
する。先にも述べたように、この複写用紙6がベルト2
oより分離する時点で分離帯電を起す。この帯電々荷を
接地さnたガイド板40上に設けられた除電材により、
複写用紙eがガイド板40上を通過する際に除電する。
除電材としては例えば、純綿布、絹、ポリエチレン、ポ
リアミド、カーボン繊維などを使用する。純綿布絹はあ
る程度の含水がある場合、はとんど帯電しない材料であ
り電気抵抗も10〜10 Ω・ぼ位で内部の水分が電荷
漏洩に寄与し除電効果がある。
ポリエチレン、ポリアミドは分子構造上内部にカーボン
の長鎖を持っており、直列につながったカーボン繊維は
除電に極めて高い効果を示す。これらの自分自身が帯電
しない材料は除電に極めて有効である。
又、導体性を有する物質にて構成されたガイド板では、
複写用紙6の分離帯電が大きいため、導体性物質の分極
を起し静電吸着して、分極電荷の影響で電界が急激に変
化し像乱れを起す、あるいは、ガイド板が接地されてい
る場合は、接地面から、帯電々荷と逆極性電荷の急激な
移入により除電はされるものの電界の変化が犬きく像の
保持は難治)シい。そのため、ガイド板40上に、1o
8Ω、CrIL以上の固有抵抗を有する物質を設けて上
述し之欠点を補い除電機能を高めることが可能である。
第4図は、ガイド板45自体を除電機能を有する物質に
て構成するもので、材料としては例えばフェノール樹脂
が上げらnる。フェノール樹脂モ有効な除電材である。
これは先にも示した様に急激な電荷移動を防ぎ、電界の
変化をおさえ像を安定に保持する。又、各種導体性物質
、特に鉄、銅。
アルミなどの金属は、摩擦により自身、又、相手を大き
く帯電する。これは、表面のすべり性の問題だけでなく
金属と複写用紙6などの絶縁体との接触時に、仕事関数
の差から生ずる接触電位差の問題を含んでいる。特に複
写用紙6は含水の状況等により物性が変化し、接触電位
差が変化すると考えられ、特に極めて乾燥した状態に近
い場合、接触電位差も犬となり、互いの電荷移動量も大
きくなり帯電する。フェノールはこの接触電位差を金属
よりも低くする働きをするものと考えられる。
これは、金属よりも絶縁体に近いことから接触電位差を
低くおさえ、帯電を防止する。この意味からもフェノー
ル樹脂はきわめて有効な材料である。
以上のようにガイド板に除電機能を与えることにより、
複写用紙のベルトから分離後の分離帯電を抑えることが
できる。
第6図は本発明第3の実施例を示す転写・搬送装置の分
離軸付近を示す斜視図である。20はベルト、24は分
離軸で接地されている。38はガイド板で、以上は第1
図の構成と同様なものである。第1図の構成と異なるの
は分離軸24の上に除電材43を設けたことである。
上記のように構成さnた転写、搬送装置について、以下
その動作を説明する。
ベルト20上に静電吸着した複写用紙6はベルト20か
ら分離する時点で分離帯電を起すことは何度も述べた。
この分離帯電はベルト2oが、分離軸24上でも高い帯
電を示すことが原因であった。又、実施例2でも述べた
が、導体性物質で構成され之分離軸24は、接地されて
いるとはいえ充分にベルト20の除電に寄与しない。さ
らに、固有抵抗1o 〜10 Ω、11771という半
導体性物質で構成されたベルト2oはベルトに接触する
物質に電荷を移しにくいのが特徴であった。そこで、ベ
ル)20の除電効果を高めるために分離軸に除電効果の
高い材料を用いる。除電材43として有効であるものは
、帯電している物体と接触し、この物体から電荷の移動
を起せしめる材料である。
又、先にも述べた様に、接触電位差により生じる帯電を
抑え接触による帯電を防止するものである。
すなわち、帯電体と電荷を逃す大容量なもの(例えば地
球)との間に挿入された放電路となるべきもので、いわ
ゆる電カニ学上の抵抗と区別されるある大きさの静電抵
抗(第6回、静電気学会全国大会 予稿集2P−D6)
を有するものである。
電カニ学上の抵抗との対応をとると厳密な意味はないが
108〜1010Ω、傭位になると考えられる。
この値は、実施例2の中でも述べた有効に除電材43の
機能をする固有抵抗値と一致する。フェノール樹脂など
は有効な材料である。分離軸24に、この除電材43を
用いベルト2oの分離軸24上での帯電を減少させる。
複写用紙の分離帯電はベルト20の分離軸上での電荷量
に対応して起るので分離軸24の除電機能を高めること
により抑えることが可能である。除電材としては実施例
1で示した純綿布、絹、ポリエチレン、ポリアミド。
カーボン繊維の他、ベルト材料、例えばウレタンゴムな
どの合成ゴムに対し帯電系列の異なる材料を用いてベル
ト20の帯電状況を変化させる物質が考えられる。フッ
素系の材料を分離軸24上に巻き付けた場合、フッ素系
の材料自身負に帯電しやすいことからベルト20は正に
帯電する傾向にある。ベルト20を正帯電させている場
合には、除電よりむしろ帯電の傾向であるが、ベル)2
0の帯電が負の場合、(本発明の実施例1の場合と異な
り、正に帯電した帯電粒子を複写用紙6に転写させる様
な場合)は除電材として機能する。除電材とは単に電荷
を除去するだけではなく、材料間の積極的な帯電を利用
しても機能をはたすことができる。以上のように分離軸
上に除電機能を与えることにより、複写用紙のベルトか
ら分離後の分離帯電を抑えることができる。
第6図は本発明の第4の実施例を示す転写搬送装置の転
写搬送部を示す正面図である。20はベルト、24は分
離軸、26は転写軸、28は架張軸、29は転写帯電器
、32は接地板で、以上は第1図の構成と同様のもので
ある。第1図の構成と異なるのはベルト20上に除電材
43を設けたことである。
上記のように構成された転写・搬送装置について、以下
その動作を説明する。
複写用紙6がベルト20から分離する時点の分離帯電は
、ベルト20のもつ電荷が分離軸24に複写用紙が達し
ても、充分に除電されないために起る。そこで、ベルト
2oを充分に除電し、分離時点での急激な電界の変化を
避けnばよい。第6図はベルト2o上に除電材431r
:着けた構成をしている。実施例2〜3で述べ之ように
除電材43の役目は接地さnた導体性物質と帯電物質間
の電荷除去を手助けするものである。従って本来であれ
ば第6図に示したベルト20と除電材43の構成は逆に
なるべきである(図示していない)。しかしながら、除
電材43は有効に電荷を漏洩するため転写帯電器29に
より除電材43に電荷付与が起ると効率よくベルトにも
電荷移動(注入)が起りベルト2Qは帯電し除電材43
としての効果を得ることができない。従って本実施例で
は除電材43をベルト20の上に着けた構成をとった。
この構成により、ベルト2oを有効に除電することがで
きる。ベルト20上の除電材43は実施例3でも示した
ように複写用紙6との帯電系列の差を考えた材料でもよ
く、例えばポリエステル繊維。
アクリル繊維などが上げられる。これらの材料は複写用
紙6に対して自身が負帯電し、複写用紙を正帯電させる
傾向にあるものである。当然のことながら除電機能の高
い純綿布、ポリアミドなどは有効である。又、図に示し
てはいないが、これらの除電材をベルト20中に混ぜ込
んでベルトの帯電を制御する方法も充分考えられる。こ
の場合は、ベルト2oの帯電機能を直接左右するもので
転写帯電器29上では電荷の供給が多く、帯電粒子が複
写用紙θ上に転写するだけの電界を形成することが可能
である。従って、ベルト2oは電荷保持能が抑えられ、
分離軸24上で電荷保持が減少し複写用紙6の分離帯電
は防ぐことができる。しかしながら、この方法では、除
電機能が高すぎる場合、複写用紙6とベルト2oの吸着
力の源である電荷が失なわnる恐れがあり、搬送力を失
う。こnは、ベルト2o上に除電材43を着けた場合も
同様であり、この場合、ベルト2oの最上層に帯電を制
御する誘電層を設けてもよい。帯電制御はこれら材料の
組み合せと、搬送速度、搬送距離等を考慮して考える必
要がある。例えば、搬送速度1otsmy/S、転写帯
電器29と分離軸24間が120n程度の場合、ウレタ
ンゴムベルト上に純綿布を付けると分離軸24上の帯電
はほぼ0になる。しかし、搬送途中にベルトこの場合は
、ベルト2Qの帯電機能を直接左右するもので転写、搬
送ベルトとして機能させるためには、ベルト20の実体
抵抗を除電材43の混練後、1o Ω、儂以上とした必
要がある。これにより除電機能が強く電荷の漏洩が速い
場合でも、転写帯電器29上では電荷の供給が多いため
、帯電粒子が複写用紙e上に転写するだけの電界を形成
することが可能である。すなわち、ベルト2oは除電材
43の混練により電荷保持能が抑えられ分離軸24上で
電荷保持が減少し、複写用紙6の分離帯電を防ぐことが
できる。しかしながら、この方法では、除電機能が高す
ぎる場合、複写用紙6とベルト2oの吸着力の源である
電荷が失なわれる恐れがあり、搬送力を失う。これは、
ベルト2o上に除電材43を着けた場合も同様であり、
この場合、ベルト20の最上層に帯電を制御する誘電層
を設けてもよい。
帯電制御はこnら材料の組み合せと、搬送速度。
搬送距離等を考慮して考える必要がある。例えば、搬送
速度105 MIR/ S、転写帯電器29と分離軸2
4間が120U程度の場合、ウレタンゴムベルト上に純
綿布を付けると分離軸24上の帯電はほぼ0になる。し
かし、搬送途中にベルト20の電荷が失なわれ搬送力が
なくなる。そこで、純綿布の上にポリアミドを付けたベ
ルト20を用いることにより改善される。以上のように
ベルト上に除電機能を与えることにより、複写用紙のベ
ルトからの分離後の分離帯電を抑えることができる。
発明の効果 以上のように本発明は、帯電粒子を支持、搬送する帯電
粒子搬送手段に近接し、固有抵抗1010〜1015Ω
、Cr/Lを有する半導体性の物質を混練し、実体捻抗
が1010Ω、α以上となる様に構成し、電荷を保持す
ることにより複写用紙を静電吸着して、帯電粒子を複写
用紙に転写する転写、搬送ベルトで、搬送された複写用
紙がベルトから分離する時点で発生する複写用紙の帯電
を、ベルトから分離後にガイド板に摺動させて、ガイド
板の持つ除電機能により抑えることができ、複写用紙上
の帯電粒子の乱れをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明箱1の実施例における転写、搬送装置の
斜視図、第2図は第1図の正面図、第3図、第4図は第
2の実施例における転写、搬送装置の分離軸付近の斜視
図、第6図は第3の実施例における転写・搬送装置の分
離軸付近の斜視図、第6図は第4実施例における転写、
搬送装置の転写搬送部を示す正面図、第7図は従来の転
写、搬送装置の正面図である。 20・・・・・・ベルト、24・川・・分離軸、26・
・・・・・転写軸、28・・・・・・架張軸、29・・
・・・・転写帯電器、30・・・・・・ベルト駆動装置
、32・・・・・・接地板−34・・・・・・押圧バネ
、36・・・・・・除電帯電器、38・・・・・・ガイ
ド板、43・・・・・・除電材。 代理人の氏名 弁理士 中 尾 敏 男 ほか1名1−
−一蔓尤イ本帝電器 2−処九体ドラム 3−覚九装置 ≠−現像袈1 5−−一複写j氏47話装置 6−複写用紙 10−足鳴装置 11−一栂光体グリーニング装置 ?O−ベルト 24−一一分 財 紬 26−転写軸 第2図   計采施輪 ?9−ベルト辛を品 36−除電量¥5 5に7−fI    ffi    才反38−ガイ 
ド臘 絹33          20− ベルトU 第4図 20−ベルト ?4− 分離軸 ?6−転写軸 ?8−粂鍾細 29− 転写量電器 32− 棲氾板 超−除電材 第6図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)帯電粒子を支持、搬送する帯電粒子搬送手段に近
    接し、固有抵抗10^1^0〜10^1^3Ω・cmを
    有する半導体性の物質を混練し、実体抵抗が10^1^
    0Ω・cm以上となる様に構成し、電荷を保持すること
    により複写用紙を静電吸着して、帯電粒子を複写用紙に
    転写させることを特徴とした転写・搬送ベルト。
  2. (2)純綿布を混練し、実体抵抗が10^1^0Ω・c
    m以上となる様に構成し、電荷を保持することにより複
    写用紙を静電吸着して、帯電粒子を複写用紙に転写させ
    ることを特徴とした特許請求の範囲第1項記載の転写・
    搬送ベルト。
  3. (3)カーボン繊維を混練し、実体抵抗が10^1^0
    Ω・cm以上となる様に構成し、電荷を保持することに
    より複写用紙を静電吸着して、帯電粒子を複写用紙に転
    写させることを特徴とした特許請求の範囲第2項記載の
    転写・搬送ベルト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0246474A (ja) * 1988-08-05 1990-02-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd カラー電子写真装置
US5623330A (en) * 1995-04-14 1997-04-22 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus

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JPS5396838A (en) * 1977-02-03 1978-08-24 Ricoh Co Ltd Transfer method in multichromatic electrophotography
JPS5458034A (en) * 1977-10-18 1979-05-10 Ricoh Co Ltd Transfer separator for copying apparatus

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