JPH04301870A

JPH04301870A - 画像形成装置

Info

Publication number: JPH04301870A
Application number: JP3091713A
Authority: JP
Inventors: Masatoshi Hayashida; 林田　政俊
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1991-03-29
Filing date: 1991-03-29
Publication date: 1992-10-26
Also published as: US5225879A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子写真複写装
置、プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、像担
持体上に形成された現像剤像を転写材上に静電的に転写
する転写方式の画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、電子写真法等にて感光体ドラム（
像担持体）上にトナー像（現像材像）を形成し、そのト
ナー像を転写紙（転写材）上に静電的に転写する画像形
成装置が各種提案され実用に供されている。

【０００３】通常、これら画像形成装置においては、感
光体ドラム上に形成されたトナー像を転写チャージャか
らのコロナ放電により転写紙上に静電的に転写した後、
このトナー像が転写された転写紙を転写チャージャに隣
接して設けられた剥離チャージャからのコロナ放電によ
り感光体ドラムから静電的に剥離する構成となっている
。

【０００４】また、剥離チャージャに対向して複数のリ
ブ状部材を所定の間隔に配置してなる剥離サポータ（搬
送ガイド部材）を設け、感光体ドラムから剥離された転
写紙が剥離チャージャ内に入り込まないようにガイドす
る構成となっている。

【０００５】しかしながら、従来装置においては、この
転写紙ガイドの材質については、考慮がなされておらず
、各種材料で構成されていた。

【０００６】このため、剥離サポータが転写紙との接触
により摩擦帯電されると、この剥離サポータの帯電電荷
により転写紙に転写されたトナー像が乱れることがあっ
た。

【０００７】そして、剥離サポータが複数のリブ状部材
を所定の間隔に配置してなる構成であるため、コピー全
面のハーフトーンをとった時、転写紙の進行方向に対し
て、平行にリブ状部材の有る部分のみ白抜けが発生し、
リブ状部材の本数分だけ白線が現れるという画像不良が
発生した。特に、転写紙が高抵抗となる低湿環境時にこ
の傾向が著しかった。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来装
置においては、搬送ガイド部材の材質を現像剤の帯電極
性を考慮したものとなっておらず、搬送ガイド部材が転
写材との接触により摩擦帯電されると、この搬送ガイド
部材の帯電電荷により転写材に転写された現像剤像の乱
れが生じ、画像不良が発生することがあるという問題が
あった。

【０００９】本発明は上記事情に基づきなされたもので
、搬送ガイド部材の摩擦帯電に伴う転写画像の乱れを確
実に防止でき、乱れのない良好な画像を得ることができ
る画像形成装置を提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、像担持体上に形成された現像剤像を転写材
上に静電的に転写する転写手段と、この転写手段に隣接
して設けられ現像剤像が転写された前記転写材を像担持
体より静電的に剥離する剥離手段と、この剥離手段に対
向して設けられ像担持体から剥離された転写材をガイド
するもので転写材との摩擦帯電により現像剤の帯電極性
と逆極性に帯電する材料で構成した搬送ガイド部材とを
具備してなる構成したものである。

【００１１】

【作用】上記構成によれば、像担持体上の現像剤像は転
写手段により帯電された転写材に転写され、この後、転
写材は転写手段に隣接して設けられた剥離手段により像
担持体より静電的に剥離される。剥離された転写材は搬
送ガイド部材により剥離手段への進入が防止された状態
で搬送される。この時、転写材との摩擦により搬送ガイ
ド部材は現像剤の帯電極性と逆極性に帯電するため、転
写画像を乱すことはない。したがって、乱れのない良好
な画像を得ることが可能となる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。

【００１３】図１は画像形成装置としての電子写真複写
機の要部を示す。図中１は、像担持体としての感光体ド
ラムであり、感光体ドラム１は光導電層を有する有機感
光体（ＯＰＣ）からなる。

【００１４】感光体ドラム１の下方には、転写手段とし
てのＤＣコロナ放電器（以後、転写チャージャという）
２と剥離手段としてのＡＣコロナ放電器（以後、剥離チ
ャージャという）３が配設されている。

【００１５】なお、感光体ドラム１の周囲には、図示し
ないが、感光体ドラム１上に現像剤としてのトナーＴの
画像（以後、トナー像という）Ｔ′を形成するための帯
電手段、露光手段、現像手段などが配置されているとと
もに、トナー像Ｔ′を転写した後の感光体ドラム１の表
面を清浄にするクリーニング手段や除電手段が配設され
ている。

【００１６】また、転写チャージャ２と感光体ドラム１
との間の画像転写部４を通過する状態に転写材搬送路５
が形成されている。そして、この転写材搬送路５の転写
チャージャ２の入口側には一対の搬送ガイド板６が配設
されているとともに、剥離チャージャ３の出口側には搬
送ベルト７が配設されている。

【００１７】さらに、剥離チャージャ３に対向して感光
体ドラム１から剥離された転写材としての転写紙Ｐが入
り込まないようにガイドする搬送ガイド部材としての剥
離サポータ１０が配設されている。剥離サポータ１０は
、ほゞ「く」の字状に形成された複数のリブ状部材１０
ａ…を感光体ドラム１の軸方向に所定の間隔を存して配
置してなるもので、リブ状部材１０ａ…は、剥離チャー
ジャ３のシールドケース３ａに取付けられている。

【００１８】また、剥離サポータ１０のリブ状部材１０
ａ…の材料は、転写紙Ｐとの摩擦によりトナーＴの帯電
極性（＋）とは逆極性（−）に帯電する材料を適用した
。

【００１９】なお、図１において１１は、剥離チャージ
ャ３に電圧を印加するＡＣ電源装置である。

【００２０】しかして、転写紙Ｐは搬送ガイド板６を介
して画像転写部４に案内され、転写紙Ｐの背面にシール
ドケース２ａとコロナ放電ワイヤ２ｂを備えた転写チャ
ージャ２によってトナーＴの帯電極性（＋）と逆極性（
−）の５［ｋＶ］のＤＣコロナ放電を受け、転写紙Ｐに
転写電位が加えられる。そして、感光体ドラム１上のト
ナー像Ｔ′が転写紙Ｐに転写される。

【００２１】トナー像Ｔ′が転写された転写紙Ｐは、こ
の後、転写紙Ｐの背面にシールドケース３ａとコロナ放
電ワイヤ３ｂを備えた剥離チャージャ３により５［ｋＶ
］のＡＣコロナ放電を受けてほぼ０［Ｖ］に除電されて
剥離される。そして、剥離サポータ１０により剥離チャ
ージャ３に入り込まないように案内されて転写材搬送路
５を搬送され、図示しない定着手段に送り込まれ、トナ
ー像Ｔ′の定着後に装置外に搬出されることになる。

【００２２】つぎに、本発明のポイントである剥離サポ
ータ１０の転写紙Ｐとの摩擦による帯電極性について説
明する。

【００２３】上述のように感光体ドラム１上のトナー像
Ｔ′を転写紙Ｐに転写した後、転写紙ＰはＡＣコロナ除
電により、ほぼ０［Ｖ］に除電されるため感光体ドラム
１より剥離され、剥離チャージャ３上に設置された剥離
サポータ１０上を接触しながら搬送ベルト７へ案内され
る。

【００２４】この時、剥離サポータ１０の転写紙Ｐによ
る摩擦部は、多かれ少なかれ摩擦帯電する。

【００２５】本発明では、剥離サポータ１０の材料の帯
電列を選定し、転写紙Ｐとの摩擦により、トナーＴの帯
電極性（＋）とは逆極性に帯電する材料を適用した。

【００２６】このため、剥離サポータ１０の転写紙Ｐに
よる摩擦部は、負（−）に帯電するため、見かけ上、転
写紙Ｐ上の（＋）のトナーＴを吸引する方向となるため
、従来のように転写後のトナーＴが感光体ドラム１へ戻
って画像白抜けを生じたり、その他、画像乱れを生じる
ことはない。

【００２７】ＯＰＣ感光体ドラム１が（−）、トナーＴ
が（＋）の組み合わせに於いて、剥離サポータ１０の材
料の種類と、画像乱れの関係を明確にすべく実験した結
果を表１に示す。

【００２８】

【表１】剥離サポータ１０の材料は，ナイロン，ポリスチレン，
ポリエチレン，ポリアセタール，テフロンの５種類、転
写紙Ｐは通常の普通紙複写機（ＰＰＣ）で一般的に使用
されているもので５種類を使用し、実験は、画像乱れの
発生し易い低温低湿環境下で各転写紙Ｐの表，裏の画像
確認を行なった。なお、紙は［表１］の帯電列順［２］
と［３］との間にある。

【００２９】この結果を見て分かるように、剥離サポー
タ１０の帯電列は、トナーＴの帯電極性とは逆極性にイ
オン化ポテンシャルの高いほど、画像乱れは発生し難い
ことが分かる。

【００３０】本発明は、剥離サポータ１０の材質を、転
写紙Ｐとの摩擦帯電により剥離サポータ１０の摩擦部が
転写されたトナーＴの帯電極性（＋）とは逆極性（−）
に帯電する材料を選定した。すなわち、ＯＰＣ感光体ド
ラム１用いた場合、トナーＴの帯電極性は（＋）となる
ため、例えば剥離サポータ１０の転写紙Ｐによる摩擦帯
電時の帯電列順が紙を挟んで右、例えば［４］のポリア
セタール、あるいは［５］のテフロンで成形した。

【００３１】このため、図２のごとく転写紙Ｐ上に転写
された（＋）のトナーＴは、剥離サポータ１０の（−）
の帯電部に静電的に吸着されるため、感光体ドラム１へ
戻ることはない。

【００３２】剥離サポータ１０は、帯電列順により転写
紙Ｐとの摩擦部の帯電量が異なるため、転写紙Ｐ上のト
ナーＴの極性とは、逆極性により大きく帯電する材料を
用いることが有利なのは言うまでもない。

【００３３】なお、剥離サポータ１０の転写紙Ｐによる
摩擦帯電時の帯電列順が紙を挟んで左、例えば帯電列順
が［１］のナイロンで成形した場合には、剥離サポータ
１０は上述の場合と逆の（＋）極に摩擦帯電される。一
方、この剥離サポータ１０に接触した転写紙Ｐは、（−
）極に帯電するため、転写紙Ｐ上に転写された（＋）極
のトナーＴは、一見転写紙Ｐ上に止まるように思える。

【００３４】しかし、実際は、転写紙Ｐと剥離サポータ
１０の摩擦帯電時において、転写紙Ｐは搬送されて移動
し、剥離サポータ１０は固定されているため、個々の帯
電時間が全く異なる。このため、当然固定されている剥
離サポータ１０は、転写紙Ｐの搬送中は、常に剥離サポ
ータ１０の同じ部分が摩擦帯電されているため剥離サポ
ータ１０の帯電量は移動している転写紙Ｐの摩擦帯電部
の帯電量より、はるかに大きくなる。

【００３５】このため、転写紙Ｐ上に転写された（＋）
極のトナーＴに対する静電気力としては、転写紙Ｐから
離れる方向に力が働くと共に、この（＋）トナーＴは、
（＋）に帯電したサポータと（−）に帯電した感光体ド
ラム１に挟まれているため、この間の直流電界により（
＋）のトナーＴは、感光体ドラム１の方へ移動し易くな
る。

【００３６】さらに、この直流電界に剥離チャージャ３
による交流電界が加わるとＡＣ放電によるトナー粒子の
飛翔効果が加わるため、結果的に剥離サポータ１０の摩
擦帯電部に位置する転写紙Ｐ上のトナーＴは、感光体ド
ラム１の表面へ戻される。このため、その部分のみコピ
ー上で白く抜けてしまう。この現象は特に転写紙Ｐ上の
トナーＴの層厚の薄いハーフトーン調のコピーに発生し
易い。

【００３７】しかし、本発明においては、上述したよう
に、搬送ガイド部材としての剥離サポータ１０の材料と
して、トナーＴの帯電極性とは逆極性に帯電する材料を
適用したから、白く抜け現象のような問題が生じること
無く、乱れの無い良好な画像形成が行える。

【００３８】なお、本発明は、上記一実施例に限らず、
要旨を変えない範囲で種々変形実施可能なことは勿論で
ある。

【００３９】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、像
担持体上に形成した現像剤像を転写材上に転写した後、
像担持体より転写材を剥離するようにした画像形成装置
において、転写紙の剥離手段への進入を防止し、次工程
へ転写材を案内する搬送ガイド部材を転写材との摩擦に
より現像剤の帯電極性とは逆極性に摩擦帯電する材料で
構成したので、剥離後の画像乱れを防止でき、乱れのな
い良好な画像を得ることができるといった効果を奏する
。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の画像形成装置の転写剥離部の構成を示
す説明図。

【図２】画像乱れ発生防止プロセスを説明するための図
。

【符号の説明】

１…感光体ドラム（像担持体）、２…転写チャージャ（
転写手段）、３…剥離手段（剥離チャージャ）、５…転
写材搬送路、１０…剥離サポータ（搬送ガイド部材）、
Ｐ…転写紙（転写材）、Ｔ…トナー（現像剤）、Ｔ′…
トナー像（現像剤像）。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　像担持体上に形成された現像剤像を転
写材上に静電的に転写する転写手段と、この転写手段に
隣接して設けられ現像剤像が転写された前記転写材を像
担持体より静電的に剥離する剥離手段と、この剥離手段
に対向して設けられ像担持体から剥離された転写材をガ
イドするもので転写材との摩擦帯電により現像剤の帯電
極性と逆極性に帯電する材料で構成した搬送ガイド部材
とを具備してなることを特徴とする画像形成装置。