JP2667158B2 - 転写・搬送装置 - Google Patents

転写・搬送装置

Info

Publication number
JP2667158B2
JP2667158B2 JP61230328A JP23032886A JP2667158B2 JP 2667158 B2 JP2667158 B2 JP 2667158B2 JP 61230328 A JP61230328 A JP 61230328A JP 23032886 A JP23032886 A JP 23032886A JP 2667158 B2 JP2667158 B2 JP 2667158B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
charge
copy sheet
copy
transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP61230328A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6383772A (ja
Inventor
明 九門
雅一郎 立川
昌宏 相澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP61230328A priority Critical patent/JP2667158B2/ja
Publication of JPS6383772A publication Critical patent/JPS6383772A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2667158B2 publication Critical patent/JP2667158B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電子複写機、プリンター、ファクシミリに係
り、特に画質、機械の使用性に重大な影響を及ぼす転写
・搬送装置に関するものである。 従来の技術 近年、転写・搬送装置はオフィスオートメーション等
画像、文字の出力機器に用いられており、高信頼性のも
のが求められ、又、転写という直接画像に影響する部位
でもあり高画質への要求も高い。さらに、カラー化への
対応から用紙の種類、物性等を問わず安定した画質を得
るための転写技術、搬送技術の確立が望まれている。し
かしながら現状の転写・搬送技術は複写用紙の物性、環
境等に左右される。これらは静電気を利用した帯電ある
いは除電技術が充分に利用されていないことに起因して
いる。より除帯電技術を利用した転写・搬送装置の開発
が望まれている。 以下、図面を参照しながら上述した従来の転写・搬送
装置の一例について説明する。 第8図は従来の電子複写機の構成を示す正面図であ
る。第8図において、1は感光体帯電器、2は表面に光
導電物質が設けてある静電潜像担持体としての感光体ド
ラム、3は露光装置、4は現像装置、5は複写用紙供給
装置、6は複写用紙、7は転写用帯電器、8は除電分離
帯電器、9はベルト、10は定着装置、11は感光体クリー
ニング装置である。この装置の動作を説明すると、感光
体帯電器1により感光体ドラム2表面上に均一に正帯電
を施す。感光帯電器1により感光体ドラム2表面に一様
に帯電した後、感光体ドラム2表面に露光装置3らより
露光を施し光による電荷パターンを形成する。その後、
現像装置4により負帯電トナーを用いて電荷パターンに
応じて感光体ドラム表面にトナーを転写させ顕像化す
る。顕像化した後、複写用紙供給装置5より供給された
複写用紙6を、静電潜像担持体である感光体ドラム2に
押しあて、複写用紙6の背後より転写帯電器8を正放電
させ感光体ドラム2表面上のトナーを複写用紙6に転写
させる。転写後、帯電した複写用紙6を除電し感光体ド
ラム2より分離させるために、除電分離帯電器8に交流
の高圧を印加し、交流放電させて複写用紙6を除電し感
光体ドラム2より複写用紙6を分離させる。分離された
複写用紙6は、ベルト9にて定着装置10まで搬送された
定着装置10にてトナーを複写用紙6に定着させる転写
後、感光体ドラム2表面に残存するトナーは感光体クリ
ーニング装置11にてクリーニングされる(例えば、記録
用材料と感光性樹脂 日本学術振興会編P23〜32、電子
写真学会第55回研究討論会予縞集P83〜87)。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような構成では複写のために、
転写帯電器を施す関係上、複写用紙が帯電し感光体ドラ
ムに静電吸着し、これを、除電分離帯電器により複写紙
を除電し感光体ドラムより分離しなければならない。こ
のため、転写帯電器用電源の他、除電分離帯電器用の電
源を用意しなければならない。さらに、転写性及び複写
用紙の感光体ドラムからの分離性を確実にするために転
写帯電器と、除電分離帯電器間の放電効率を調整して最
も良く機能する点を見い出し出さなければならず、且
つ、この放電効率は環境の影響を大きく受け、環境変化
に応じて再調性が必要であり極めて信頼性に対する許容
範囲がせまい。又、転写性を左右するのは複写用紙自身
の帯電であり、複写用紙の持つ物性、保存、転写環境な
ど帯電に影響を及ぼす因子が多く、複写用紙自身の帯電
を制御するのはかなり困難である。これは裏を返せば複
写用紙の除電制御することも困難であることを意味し、
複写用紙のドラムからの分離性能に影響を及ぼす。すな
わち、現在の転写・搬送方式は複写用紙に依存した方
法、設計であり、従って機械としての通紙性の低下を招
き信頼性を悪化させるどでの問題点を有していた。 問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の転写・搬送装置
は、トナー像を搬送する静電潜像担持体と、前記静電潜
像担持体に近接し前記トナー像を複写用紙に転写すると
共に前記複写用紙を搬送する固有抵抗が1010〜1013Ω・
cmの材料からなる無端のベルトと、前記ベルトを架張し
駆動するための架張手段と、前記静電潜像担持体とベル
トとが近接する近接領域の複写用紙供給方向下流に位置
し前記ベルトを内側から支持する導電性で接地し、かつ
前記複写用紙を前記ベルトから分離する分離手段と、前
記分離手段の近傍に放電が可能なコロナ放電手段と、前
記複数用紙が前記ベルトから分離する位置の近傍に設け
前記複写用紙を導き前記複写用紙の電荷を除電する。固
有抵抗が106〜108Ω・cmの材料で構成されかつ接地され
たガイド部材と、前記ベルトに前記トナー像の帯電極性
と反対極性の電荷を供給し前記ベルトの内側で前記近接
領域の近傍に配置した電荷付与手段とを具備し、前記コ
ロナ放電手段は前記コロナ放電手段の高圧入力端子と高
圧電源の出力端子間に抵抗値の異なる抵抗を切り替え接
続できるようにすると共に、前記電荷付与手段と同極性
の電荷を前記複写用紙に供給し、前記ガイド部材は前記
複写用紙が前記ガイド部材上を通過する際に前記複写用
紙が保持する電荷を除電するようにしたことを特徴とす
る転写・搬送装置である。 作用 本発明は上述した構成によって感光体ドラム上のトナ
ー像を複写用紙に転写する訳であるが、先ず、転写・搬
送原理を説明する。感光体ドラム上の作像は従来例にも
示した様に、感光体ドラムは光導電層をその表面に有
し、光導電層を支持する導電送は接地されており帯電器
により感光体ドラム表面を均一に帯電した後、露光によ
り電荷パターンを感光体表面につくる。これを現像装置
によって顕像化する。現像装置は直径10μm位の粉末を
帯電させて感光体ドラムに転写する装置であり、この場
合、感光体ドラムを正帯電させると現像装置ではトナー
を負帯電させる。従って正電荷と負電荷の静電気的に引
き合いを起し潜像を顕像化することになる。この感光体
ドラム上にトナー像を複写用紙に転写させるには、上述
した感光体ドラムとトナーとの静電気的な引き合いに打
ち勝つ電界を作用させる必要がある。本発明ではベルト
を感光体ドラムに近接させベルトを帯電させることによ
りこの電界を造り出す。 ベルトは固有抵抗を1010Ω・cm〜1013Ω・cmを有する
半導体性の物質にて構成する。ベルトを半導体性とする
ことにより誘電体物質の様に自己放電作用の弱い物質に
みられる高い帯電を示さず、又、低抵抗体の様に電荷漏
洩が速くベルト自身帯電せず複写用紙に電荷投入を起し
帯電させてしまうようなこともなく感光体ドラムとトナ
ーの引き合いに打ち勝つだけの電界を形成するための帯
電電荷を保持する。複写用紙がベルトと感光体ドラム間
に挿入されるとベルトの帯電電荷と感光体ドラム間で形
成される電界により複写用紙は分極を起す。すなわち、
ベルトが正帯電の場合、複写用紙のベルト側に負の電
荷、感光体ドラム側に正の電荷が誘起される。この誘起
された複写用紙の正電荷によって負帯電トナーを複写用
紙に転写し、同時に複写用紙はベルトに静電吸着する。
ここで、複写用紙のドラムからの分離する理由は大きく
2つ考えられる。第1に、複写用紙は分極によりベルト
に吸着しているのでベルトの帯電電荷と複写用紙の分極
電荷との引き合い(この場合、ベルトの正電荷と複写用
紙の分極した負電荷との引き合い)が、感光体ドラムの
アース電位面(露光された部分は、光導電層を支持する
導体層とほぼ同電位になる)と複写用紙の分極電荷(こ
の場合、正電荷)との引き合いよりも大きい。第2に、
ベルトの固有抵抗が109Ω−cm以下の場合は、複写用紙
への電荷の注入が起るが、固有抵抗1010〜1013Ω−cm半
導体性のベルトを用いた場合は、複写用紙への電荷の注
入が起らず、注入により生じる複写用紙とベルトの電荷
の反発がない。このため、有効に分極電荷とベルト電荷
間の引き合いが起る。複写用紙の搬送力はベルトが帯電
電荷を保持してい限り、複写用紙の分極電荷間との引き
合いにより生ずる。しかしながら、ベルトは半導体性で
あるので、電荷の漏洩は導体性の物質に比べ遅く、ベル
トの搬送速度、又、複写用紙がベルトから分離されるま
での搬送距離により電荷の漏洩速度が変わるため、複写
用紙がベルトから分離する時点で、ベルトの保持する電
荷が異なる。従って、この時点で、複写用紙は、急激な
電場の変化を受け帯電現象を起す。分離帯電の程度は先
にも示したが、搬送速度、搬送距離により異なる。又、
その極性もベルトの帯電電荷と異なりベルトが正帯電の
場合分離帯電は負に、ベルトが負帯電の場合分離帯電は
正になる。通常ベルトの保持する電荷の極性とトナーと
の極性は異極性であるので引き合う力が生ずるが、分離
帯電はベルトの電荷と異極性、すなわち、トナーとは同
極性のため反発力となり、複写用紙上で像乱れの原因と
なる。分離帯電現象は複写用紙の抵抗によっても程度が
異なり、抵抗が高い程分離帯電が起り易い。この分離帯
電をできる限り抑え、画像乱れを妨ぐにはいくつかの方
法が考えられる。例えば、複写用紙をベルトで搬送する
途中で除電する方法、複写用紙がベルトから分離する時
点で除電する方法である。しかしながら、ベルトで搬送
された複写用紙を完全に除電したり、或いは、分離時の
分離放電と等量の中和電荷を複写用紙に付与すること
は、複写用紙の厚みや含水量で決まる容量の何らかの方
法で検知しない限り極めて困難である。さらに、ベルト
から分離した複写用紙はトナー像を複写用紙に固定する
ための定着手段に導くため、ベルトに近接した位置から
ガイド部材を用いる。この部材に複写用紙が接触すると
ガイド部材の容量に影響されてトナー像を乱してしま
う。本願発明では、これまでの複写用紙の除電という考
え方とは異なり、導電性で、且つ、接地した分離手段の
近傍の領域に、静電潜像担持体からトナー像を複写用紙
に転写した時に用いた転写帯電器と同極性の放電を起こ
し、複写用紙を定着工程に導くためのガイド部材を固有
抵抗値106〜108Ω・cmの材料で構成し、接地することに
よって複写用紙の電荷を除電する。コロナ放電出力が大
きすぎると上記したガイド部材を経ても、さらに後工程
の定着工程で二次トナー像の乱れを引き起こすことがあ
る。この二次的な乱れは機械の使用する環境に左右され
やすいことから、高圧入力端子と高圧電源出力端子間
に、抵抗値の異なる抵抗を端子切り替えによりコロナ放
電器の放電する電荷量を調整して、前記した除電の程度
を調整してトナー像の乱れを防止するものである。抵抗
の切り替えは予め使用環境を想定してセットすることが
できる。 実施例 以下本発明の一実施例の転写・搬送装置について、図
面を参照しながら説明する。第1図は本発明の実施例に
おける転写・搬送装置の構成の斜視図を示すものであ
る。第1図において、20はベルトで、半導体性の特性を
得るために、固有抵抗を1010〜1013Ω−cmのものを使用
する。走行の安定性を図るためにベルト20は弾性を有し
ており、例えば、ウレパンゴム、クロロプレンゴム、な
どのゴム類の他、若干弾性は劣るがウレタン樹脂などを
使用する。ベルト20の厚みは0.3〜0.6mm程度であり、ベ
ルト表面にベルト20の厚みの1/10以下程度の誘電層を設
けても電気的特性には大きく影響しない。24は複写用紙
6を分離する分離軸で、導体性物質で構成し、複写用紙
6のベルト20からの分離性能を安定化させるために、直
径はφ20mm以下のものを使用し、接地板32で接地する。
26はベルト20を架張するための転写軸、28はベルトを架
張し駆動するための架張軸、29はベルトに電荷を付与す
るベルト帯電器、30はベルト駆動装置、34はベルト20を
感光体ドラム2に押圧するための押圧バネ、36は除電帯
電器、32は分離軸を接地するための接地板、38はガイド
板である。 以上のように構成された転写・搬送装置について以下
第1図,第2図,第3図を用いてその動作を説明する。 第2図は正面図を示すものであって、先ず、感光体帯
電器1で感光体ドラム2の表面を均一に帯電する。帯電
後露光装置3により潜像を造り、現像装置4でトナーに
て顕像化する。ベルト20は、分離軸24、転写軸26、架張
軸28間で架張され、感光体ドラム2にベルト20は接触さ
せている。ベルト帯電器29によりベルト20を正帯電させ
ベルト20の表面電位がベルト帯電器29上で約+3000V程
度になる様にベルト帯電器29の印加高圧電源の電圧を調
整する。ベルト20の固有抵抗1010〜1013Ω−cmの場合、
ベルト帯電器29と分離軸24の間のベルト20上の表面電位
は+2500V程度となる。複写用紙6が複写紙6が複写紙
供給装置5より供給され感光体ドラム2とベルト20の間
に挿入されると、複写用紙6は感光体ドラムの接地面と
ベルト20の帯電電荷により形成されるベルト20から感光
体ドラム2へ向う電気力線の作用により複写用紙6は分
極し、ベルト20に静電吸着する。この時、この分極電荷
の作用により帯電粒子を複写用紙に転写する。複写用紙
6はベルト20に静電吸着したまま分離軸24まで搬送され
るが、先にも述べたが、電荷の漏洩が遅く搬送速度と搬
送距離の関係からベルト20は高い帯電を示し、搬送速度
105mm/S、転写軸26と分離軸24間の距離が120mm程度の場
合、ベルト20の表面電位は分離軸近傍で+2,000〜+2,5
00V程度を示す。複写用紙6は搬送され分離軸24にてベ
ルト20より分離する際、分離帯電現象を示す。その程度
は複写用紙6の有する抵抗によっても異なるが、常温、
常湿放置の複写用紙6ではベルト20が正帯電で先に示し
た帯電の程度であれば分離帯電電位は−5〜−6KVに達
する。除電帯電器36は、この分離帯電による複写用紙上
のトナー像の乱れを防止する目的で設けるもので、除電
帯電器36は分離軸24の近傍領域に放電が可能なように配
置する。その放電の極性も分離帯電がベルト20の帯電と
逆であることを受けてベルト帯電器29と同極性の放電を
させればよい。すなわち、転写帯電器29と同一の電源が
使用可能である。除電帯電器36は、複写用紙6の分離帯
電現像を抑え、複写用紙6の帯電極性が帯電粒子と同極
性にならない程度、すなわち、帯電が略0Vか、若干の正
帯電(この場合、帯電粒子は負帯電)にならばよい。従
って、除電帯電器36からの放電は10μA以上であれば充
分に効果がある。第3図は、ベルト帯電器29と除電帯電
器36の高圧電源41と抵抗42と切り換えスイッチ43の接続
の様子を示すブロック図である。高圧電源41の出力端子
にベルト帯電器29と除電帯電器36が並列に接続され、除
電帯電器36と高圧電源41の間には抵抗42が挿入され、抵
抗を切り換えスイッチ43により抵抗を切り換え電圧を降
下させ除電帯電器36の放電効率を変化させるこれにより
適量の放電を複写用紙6にすることができる。分離軸24
は除電帯電器36の放電を助けるための対向電極の機能を
有する導体性の物質で構成し、接地板32で接地する必要
がある。分離軸24を導体性物質で構成することはベルト
20の電荷を漏洩させるためにも必要である。 第4図は本発明の転写・搬送装置の分離軸付近を示す
斜視図で、導体性を有するガイド板40上に除電材44を設
けている。 ベルト帯電器29によりベルト20に電荷を付与し、複写
用紙6をベルト20に静電吸着させ複写用紙6を搬送す
る。先にも述べたように、この複写用紙6がベルト20よ
り分離する時点で分離帯電を起す。この帯電電荷を接地
されたガイド板40上に設けられた除電材により、複写用
紙6がガイド板40上を通過する際に除電する。除電材と
しては例えば、純綿布、絹、ポリエチレン、ポリアミド
カーボン繊維などを使用する。純綿布絹はある程度の含
水がある場合、ほとんど帯電しない材料であり電気抵抗
106〜108Ω−cm位で内部の水分が電荷漏洩に寄与し除電
に効果がある。ポリエチレン、ポリアミドは分子構造上
内部にカーボンの長鎖を持っており、直列につながった
カーボン繊維は除電に極めて高い効果を示す。 ベルト20から分離した複写用紙6は、上記したように
分離帯電によって電荷を保持している。ガイド板を導電
性の材料で構成し接地すると、複写用紙6の帯電電荷を
打ち消すべく電荷が急激に流入し、トナー像の保持が困
難になることがある。特に、ベルト20から分離した後の
容量変化が大きいと考えられる薄紙などはトナー像の保
持が難しい。そのため、ガイド板40上に、106〜108Ω・
cmの固有抵抗を有する物質を設けて上述した欠点を補い
除電機能を高めることが可能である。第5図は、ガイド
板45自体を除電機能を有する物質にて構成するもので、
材料としては例えばフェノール樹脂が上げられる。フェ
ノール樹脂も有効な除電材である。これは先にも示した
様に急激な電荷移動を防ぎ、電界の変化をおさえ像を安
定に保持する。又、各種導体性物質、特に鉄、銅、アル
ミなどの金属は、摩擦により自身、又、相手を大きく帯
電する。これは、表面のすべり性の問題だけでなく金属
と複写用紙6などの絶縁体との接触電位差の問題を含ん
でいる。特に複写用紙6は含水の状況等により物性が変
化し、接触電位差が変化すると考えられ、特に極めて乾
燥した上体に近い場合、接触電位差も大となり、互いの
電荷移動量も大きくなり帯電する。フェノールはこの接
触電位差を金属よりも低くする働きをするものの考えら
れる。これは、金属よりも絶縁体に近いことから接触電
位差を低くおさえ、帯電を防止する。この意味からもフ
ェノール樹脂はきわめて有効な材料である。以上のよう
にガイド板に除電機能を与えることにより、除電帯電器
による電界の効果を高め、複写用紙のベルトから分離後
の分離帯電を抑えて良好な画像を得ることができる。 つぎに第6図は、分離帯電を抑える他の手段を示す転
写・搬送装置の分離軸付近を示す斜視図である。20はベ
ルト、24は分離軸で接地されている。38はガイド板で、
以上は第1図の構成と同様なものである。第1図の構成
と異なるのは分離軸24の上に除電材44を設けたことであ
る。 上記のように構成された転写・搬送装置について、以
下その動作を説明する。 ベルト20上に静電吸着した複写用紙6はベルト20から
分離する時点で分離帯電を起すことは何度も述べた。こ
の分離帯電はベルト20が、分離軸24上でも高い帯電を示
すことが原因であった。又、導体性物質で構成された分
離軸24は、接地されているとはいえ充分にベルト20の除
電に寄与しない。さらに、固有抵抗1010〜1013Ω−cmと
いう半導体性物質で構成されたベルト20はベルトに接触
する物質に電荷を移しにくいのが特徴であった。そこ
で、ベルト20の除電効果を高めるために分離軸に除電効
果の高い材料を用いる。除電材44として有効であるもの
は、帯電している物体と接触し、この物体から電荷の移
動を起せしめる材料である。又、先にも述べた様に、接
触電位差により生じる帯電を抑え接触による帯電を防止
するものである。すなわち、帯電体と電荷を逃す大容量
なもの(例えば地球)との間に挿入された放電路となる
べきもので、いわゆる電力工学上の抵抗と区別されるあ
る大きさの静電抵抗(第6回、静電気学会全国大会 予
縞集2P−D6)を有するものである。電力工学上の抵抗と
の対応をとると厳密な意味ではないが108〜1010Ω−cm
位になると考えられる。 さらに第7図に示すようにベルト20上に除電材44を設
けて分離帯電を防止してもよい。 本願発明では、複写用紙上のトナー像の転写と複写用
紙6の感光体ドラム2からの分離は、電荷を保持したベ
ルト20が複写用紙6を分極させることによって達成され
ると説明した。しかしながら、ベルト20は表面電位が分
離軸24の直上で+2000〜+2500Vであり、感光体ドラム
2からトナー像を転写する位置ではさらに高いことが予
想される。このため、複写用紙6がOPH用紙などの絶縁
抵抗が高い場合に、感光体ドラム2と複写用紙6が分離
する離間部での微小な空隙でマイクロ放電が起き、感光
体ドラム2の表面電荷が複写用紙6に移り、複写用紙が
真電荷を帯びることがある。この場合は、複写用紙6を
ベルト20から分離するまでに除電してやればよい。第7
図はベルト20上に除電材44を着けた構成をしている。除
電材44の役目は接地された導体性物質と帯電物質間の電
荷除去を手助けするものである。ここでは、この除電材
44の効果をベルト20と複写用紙6間に利用する。即ち、
複写用紙6とベルト20間の接触電位差を調整する物質を
両者の間に介在させ電荷授受が効率よく行われるように
して、帯電した複写用紙6を除電することができる。ベ
ルト20上の除電材44は複写用紙6との帯電系列の差を考
えた材料でもよく、例えばポリエステル繊維、アクリル
繊維などが上げられる。これらの材料は複写用紙6に対
して自身が負帯電し、複写用紙を正帯電させる傾向にあ
るものである。当然のことながら除電機能の高い純綿
布、ポリアミドなどは有効である。帯電制御はこれら材
料の組み合せと、搬送速度、搬送距離等を考慮して考え
る必要がある。例えば、搬送速度105mm/S転写帯電器29
と分離軸24間が120mm程度の場合、ウレタンゴムベルト
上に純綿布を付けると分離軸24上の帯電はほぼ0にな
る。しかし搬送途中にベルト20の電荷が失なわれ搬送力
がなくなる。そこで、純綿布の上にポリアミドを付けた
ベルト20を用いることにより改善される。以上のように
ベルト上に除電機能を与えることにより、複写用紙のベ
ルトからの分離後の分離帯電を抑えることができる。 発明の効果 以上のように本発明は、トナー像を搬送する静電潜像
担持体と、前記静電潜像担持体に近接し前記トナー像を
複写用紙に転写すると共に前記複写用紙を搬送する固有
抵抗が1010〜1013Ω・cmの材料からなる無端のベルト
と、前記ベルトを架張し駆動するための架張手段と、前
記静電潜像担持体とベルトとが近接する近接領域の複写
用紙供給方向の下流に位置し前記ベルトを内側から支持
する導電性で接地し、かつ前記複写用紙を前記ベルトか
ら分離する分離手段と、前記分離手段の近傍に放電が可
能なコロナ放電手段と、前記複数用紙が前記ベルトから
分離する位置の近傍に設け前記複写用紙を導き前記複写
用紙の電荷を除電する、固有抵抗が106〜108Ω・cmの材
料で構成されかつ接地されたガイド部材と、前記ベルト
に前記トナー像の帯電極性と反対極性の電荷を供給し前
記ベルトの内側で前記近接領域の近傍に配置した電荷付
与手段とを具備し、前記コロナ放電手段は前記コロナ放
電手段の高圧入力端子と高圧電源の出力端子間に抵抗値
の異なる抵抗を切り替え接続できるようにすると共に、
前記電荷付与手段と同極性の電荷を前記複写用紙に供給
し、前記ガイド部材は前記複写用紙が前記ガイド部材上
を通過する際に前記複写用紙が保持する電荷を除電する
ようにしたことによってトナー像の乱れのない良好な電
子写真装置を得ることができる。 さらに、ベルトから分離した複写用紙は、帯電したベ
ルトから急激に分離したことにより、この複写用紙を導
き容量の異なるガイド部材によって急激な電界の変化を
受ける。そこで、これらの電界変化に打ち勝つトナー像
保持電界をコロナ放電器で作り出し、複写用紙上のトナ
ー像の乱れを防止できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の実施例における転写・搬送装置の斜視
図、第2図は第1図の正面図、第3図は高圧電源と抵抗
との接続を示すブロック図、第4図,第5図は本実施例
における転写・搬送装置の分離軸付近の斜視図、第6図
は分離帯電を抑える他の手段を示す転写・搬送装置の分
離軸付近の斜視図、第7図は同様に転写・搬送装置の転
写搬送部を示す正面図、第8図は従来の転写・搬送装置
の正面図である。 20……ベルト、24……分離軸、26……転写軸、28……架
張軸、29……転写帯電器、30……ベルト駆動装置、32…
…接地板、34……押圧バネ、36……除電帯電器、38……
ガイド板、42……抵抗、43……切換スイッチ、44……除
電材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相澤 昌宏 門真市大字門真1006番地 松下電器産業 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−172369(JP,A) 特開 昭54−58034(JP,A) 特開 昭58−220162(JP,A) 特開 昭55−28074(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.トナー像を搬送する静電潜像担持体と、前記静電潜
    像担持体に近接し前記トナー像を複写用紙に転写すると
    共に前記複写用紙を搬送する固有抵抗が1010〜1013Ω・
    cmの材料からなる無端のベルトと、前記ベルトを架張し
    駆動するための架張手段と、前記静電潜像担持体とベル
    トとが近接する近接領域の複写用紙供給方向の下流に位
    置し前記ベルトを内側から支持する導電性で接地し、か
    つ前記複写用紙を前記ベルトから分離する分離手段と、
    前記分離手段の近傍に放電が可能なコロナ放電手段と、
    前記複写用紙が前記ベルトから分離する位置の近傍に設
    け前記複写用紙を導き前記複写用紙の電荷を除電する、
    固有抵抗が106〜108Ω・cmの材料で構成されかつ接地さ
    れたガイド部材と、前記ベルトに前記トナー像の帯電極
    性と反対極性の電荷を供給し前記ベルトの内側で前記近
    接領域の近傍に配置した電荷付与手段とを具備し、前記
    コロナ放電手段は前記コロナ放電手段の高圧入力端子と
    高圧電源の出力端子間に抵抗値の異なる抵抗を切り替え
    接続できるようにすると共に、前記電荷付与手段と同極
    性の電荷を前記複写用紙に供給し、前記ガイド部材は前
    記複写用紙が前記ガイド部材上を通過する際に前記複写
    用紙が保持する電荷を除電するようにしたことを特徴と
    する転写・搬送装置。
JP61230328A 1986-09-29 1986-09-29 転写・搬送装置 Expired - Fee Related JP2667158B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61230328A JP2667158B2 (ja) 1986-09-29 1986-09-29 転写・搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61230328A JP2667158B2 (ja) 1986-09-29 1986-09-29 転写・搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6383772A JPS6383772A (ja) 1988-04-14
JP2667158B2 true JP2667158B2 (ja) 1997-10-27

Family

ID=16906111

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61230328A Expired - Fee Related JP2667158B2 (ja) 1986-09-29 1986-09-29 転写・搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2667158B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4757859B2 (ja) * 2007-12-26 2011-08-24 富士通テレコムネットワークス株式会社 銅バーの取付構造

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5458034A (en) * 1977-10-18 1979-05-10 Ricoh Co Ltd Transfer separator for copying apparatus
JPS5528074A (en) * 1978-08-21 1980-02-28 Ricoh Co Ltd Destaticizing method
JPS57172369A (en) * 1981-04-17 1982-10-23 Hitachi Ltd Transfer device
JPS58220162A (ja) * 1982-06-16 1983-12-21 Canon Inc 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6383772A (ja) 1988-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1038923A (en) Belt transfer system
JP3107664B2 (ja) 画像形成装置
JP2667158B2 (ja) 転写・搬送装置
US20030133729A1 (en) Method to control pre- and post-nip fields for transfer
JP2667157B2 (ja) 転写・搬送装置
JP2667159B2 (ja) 転写・搬送装置
JP2543047B2 (ja) 転写・搬送装置
JP2538776B2 (ja) 画像形成装置
JPS6356545B2 (ja)
JP2667156B2 (ja) 電子写真装置
JP2667160B2 (ja) 電子写真装置
JPS6383766A (ja) 電子写真装置
JPS6383777A (ja) 転写・搬送装置
JPH06230682A (ja) 画像形成装置
JPH0624848Y2 (ja) 複写装置
JP2661900B2 (ja) 電子写真装置
JPH01172986A (ja) 転写・搬送装置
JPS63163478A (ja) 転写・搬送装置
JPS6383778A (ja) 転写・搬送ベルト
JPS6383773A (ja) 転写・搬送装置
JP3318328B2 (ja) 画像形成装置の転写装置
JPH03181979A (ja) 転写ベルト装置
JPH03180881A (ja) コック
JPS63163477A (ja) 転写・搬送装置
JPS6383762A (ja) 帯電粒子の転写装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees