JP2667156B2 - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JP2667156B2
JP2667156B2 JP61230305A JP23030586A JP2667156B2 JP 2667156 B2 JP2667156 B2 JP 2667156B2 JP 61230305 A JP61230305 A JP 61230305A JP 23030586 A JP23030586 A JP 23030586A JP 2667156 B2 JP2667156 B2 JP 2667156B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は原稿面像を普通紙上に複写する、いわゆるカ
ールソンプロセスを用いた電子写真装置に関するもの
で、特に電荷を保持し得る半導体材料より成るベルト手
段を用いて安定したトーナ像転写ができる転写装置を有
する新しい電子写真装置を呈示するものである。 従来の技術 転写性・通紙性の良好な転写・搬送装置の開発は、複
写機能の安定化を実現する上で不可欠のものである。 以下図面を参照しながら、従来の転写・搬送装置を有
する電子写真装置の一例について説明する。 第4図は従来の転写・搬送装置を有する電子写真装置
の構成を示す正面図である。第4図において、10は静電
潜像担持体としての回転自在な感光体、12は感光体10に
電荷を付与するための1番チャージャ、14は感光体10上
の静電潜像に帯電したトナー粒子を供給するための現像
器、16は感光体10の方向に複写用紙を供給するための給
紙装置、17は複写用紙、18は給紙装置16によって供給さ
れる複写用紙17にトナー粒子と逆極性の電荷を付与する
ための2番チャージャ、20は2番チャージャによって帯
電させられた複写用紙17を除電するために交流電圧を印
加したACチャージャ、22は感光体10から送り出された複
写用紙17を運ぶ搬送ベルト、24は複写用紙17上のトナー
を複写用紙17に定着するための定着器である。第4図
で、回転する感光体10上に1番チャージャ12によって一
様に電荷を付与した後、原稿画像を所要の光学系(図示
せず)を介して露光することによって感光体10上に原稿
画像に対応する静電潜像が形成される。現像器14はトナ
ー粒子を略一様に帯電させ、感光体10の表面に供給する
ことによって感光体10上の静電潜像を現像し可視像化す
る。給紙装置16は感光体10の回転と同期して複写用紙17
を感光体10の方向に供給する。2番チャージャ18は給紙
装置16の動作と連動し複写用紙17に一様な電荷を付与す
る。2番チャージャ18によって複写用紙17に付与される
電荷は感光体10上に付着しているトナー粒子の帯電極性
とは逆の極性を有しており、帯電した複写用紙17は感光
体10の表面に接触して静電的に吸着しながら感光体10の
表面に付着して帯電しているトナー粒子像を複写用紙17
上に静電的に転写する。ACチャージャ20は感光体10の表
面に静電的に吸着している複写用紙17を除電し、複写用
紙17の機械的な剛性を利用して感光体10から分離させる
ために、2チャージャ18と同期して動作する。感光体10
の回転に伴って感光体10から分離しつつ搬送ベルト22の
方向に送られる。搬送ベルトは通常、複写用紙17に面す
る部分に開口部を有し、この開口部を介してファン(図
示せず)によって空気を吸入するように構成されてい
る。複写用紙17はこのファンの吸気力によって搬送ベル
ト22表面に吸着し、感光体10から定着器24へと送りこま
れる。定着器24は搬送ベルト22によって送りこまれた複
写用紙17を2本のローラ間にはさみこみ、加熱・加圧す
ることによって複写用紙17上部のトナー粒子を溶融・圧
着し複写用紙上に定着しつつ複写用紙17を装置外に排出
する。 上述した従来の電子写真装置において、複写用紙17に
トナー粒子像を転写するために必要な電荷を与える2番
チャージャ18および2番チャージャ18によって与えられ
た電荷を消去・除電するためのACチャージャ20にはコロ
ナ放電を利用するコロトロンを用いるのが普通であり、
さらに2番チャージャ18とACチャージャ20はその機能上
から、第4図に示すように近接して設けられることが多
く、従って2番チャージャ18の帯電領域とACチャージャ
20の除電領域とが一部重なって設定されることも多い。 発明が解決しようとする問題点 上述した従来の電子写真装置では感光体10上のトナー
粒子像を複写用紙17に転写し、この複写用紙17を定着器
24の位置まで送りこむについて次のような問題点があ
る。 第1は、感光体10上のトナー粒子像を複写用紙17に転
写するためには複写用紙17が電荷を持っていることが必
要であり、一方複写用紙17を感光体から分離させるため
には複写用紙17が十分除電されていることが必要である
という相反する作用を極めて近接した部分で行われるば
ねならないことに起因するトナー粒子像の転写不良、あ
るいは感光体10からの複写用紙17の分離不良の発生であ
る。即ち、転写を確実に行なうためには2番チャージャ
18への印加電圧を大きくし複写用紙17への電荷付与を増
加させればよいが、そうするとACチャージャ20による複
写用紙17の除電が不十分になり複写用紙17が感光体10と
分離せず、感光体10に吸着したままで巻き上がってしま
う危険性があり、逆に、そのような分離不良を防止する
ためにACチャージャ20の作用を強くすると、ACチャージ
ャ20の除電作用が2番チャージャ18の帯電範囲にまで及
んでしまい、2番チャージャ18による複写用紙17の帯電
が不十分になり感光体10上のトナー粒子像の複写用紙17
への転写が損なわれることになる。トナー像の良好な転
写と複写用紙17の感光体10からの確実な分離を行うには
2番チャージャ18とACチャージャ20との作用の強さの調
整が必要であるが、その安定領域は狭く調整作業は困難
である。 第2は、感光体10上のトナー粒子像を転写するのに必
要な電荷を複写用紙17が保持しており、その複写用紙17
が直接感光体10に接触していることに起因する問題であ
る。上述のように複写用紙17に電荷を与える2番チャー
ジャ18と複写用紙17上の電荷を除電するACチャージャ20
とが近接して設けられているため、複写用紙17は電荷供
給源としての2番チャージャ18と電荷吸収源としてのAC
チャージャ20とを結ぶ電気抵抗体として作用することに
なり、複写用紙17の電気抵抗値の大小は複写用紙17が保
持する電荷の量を変化させることになる。従って複写用
紙17が転写に必要な所要の電荷をもつためには複写用紙
17の電気抵抗の大きさに従って2番チャージャ18の電荷
付与量を調整する必要があるが、電子写真装置に用いら
れる複写用紙は一種類ではなく、その電気抵抗値もまた
一定値ではない。さらに一種類の複写用紙についても、
置かれる環境、特に湿度条件によって電気抵抗が大きく
変化することはよく知られていることであり、すべての
種類の複写用紙について、あらゆる環境下において良好
なトナー像の転写を維持することは極めて困難である。
またトナー像を転写するには通常複写用紙17の表面電位
が2KVを超える電荷を付与することが必要であるが、そ
のような高電位の真電荷を有する複写用紙17が感光体10
に直接接触するところから感光体10の感光層の絶縁破壊
が生じ、感光層を損ってしまう恐れがある。 第3は、2番チャージャ18によって電荷を与えられて
静電的に感光体10に吸着した複写用紙17を感光体10から
分離させる力が複写用紙17自体の機械的剛性によってい
るところに起因する問題である。ACチャージャ20は複写
用紙17が持つ電荷を除電はするが、複写用紙17を積極的
に感光体10から分離させる力を付与するものではない。
従って紙厚の薄い、剛性の低い複写用紙を用いる場合、
わずかの電荷複写用紙上に残存していても複写用紙の感
光体10からの分離不良が発生し紙づまりを生じる危険性
が高い。さらに複写用紙17は複写用紙自体の剛性によっ
て感光体10から分離するのであるから、分離に複写用紙
の剛性で定まる一定時間を要する。従って、感光体10の
回転速度が速い時には、複写用紙17の分離速度が相対的
に遅くなり分離塗量が相対的に遅くなり分離不良が発生
し紙づまりを生じる危険性が大きくなる。 第4は、搬送ベルト22が複写用紙17を搬送する搬送力
がファンの吸気力と搬送ベルト22に設けられた開口部の
大きさとによって生じるものであるところから必ずしも
十分に強いものではないことに起因する問題で、小面積
の複写用紙やカールした複写用紙など吸着面積の少ない
複写用紙について十分な用紙搬送力が得られず、複写用
紙を定着器24まで搬送しきれずに紙づまりを生じること
が多い。 本発明は上記問題点に鑑み、除電用のACチャージャが
不要で、複写用紙の種類や置かれる環境条件によらず良
好なトナー像転写を行い得、かつ転写後の複写用紙を強
制的に感光体から分離させ保持し搬送する力を持つ新し
い静電的な転写・搬送装置を冷えた電子写真装置を提供
するものである。 問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の電子写真装置
は、静電潜像担持体と、この静電潜像担持体に帯電した
トナーを供給する現像手段と、前記静電潜像担持体に近
接し固有抵抗が1010〜1013Ω・cmの無端の搬送ベルト
と、前記静電潜像担持体と搬送ベルトとを近接させ、か
つこの近接領域の複写用紙供給方向上流側に配置し前記
搬送ベルトの内側を支持するよう配置した導電性材料か
らなる接地した巻き付け手段と、前記静電潜像担持体と
搬送ベルトとの近接領域の複写用紙供給方向の下流側に
配置し前記搬送ベルトを内側から支持する導電性の接地
ローラと、前記搬送ベルトに前記トナーの帯電極性と反
対極性の電荷を供給し前記搬送ベルトの内側で前記近接
領域の近傍に配置した電荷付与手段と、前記静電潜像担
持体と搬送ベルトとの近接領域に複写用紙を挿入させる
給紙手段とを具備し、前記電荷付与手段によって前記巻
き付け手段および前記搬送ベルトと静電潜像担持体との
近接領域近傍の前記搬送ベルトに電荷を供給し、前記接
地ローラにて前記搬送ベルトが保持している電荷を緩和
するようにすると共に、前記給紙手段によって前記静電
潜像担持体と搬送ベルトとの近接領域に送り込まれて前
記搬送ベルトが保持する電荷によって前記複写用紙に働
く静電力で前記トナーを転写し、かつ前記静電力で前記
複写用紙を前記静電潜像担持体から分離するように構成
したものである。更に、電荷付与手段としてコロナ放電
器で構成したものである。 作用 本発明は上記した構成によって、トナー粒子の搬送手
段とベルト手段との近接箇所近傍において、電荷付与手
段が上記ベルト手段の1010〜1013Ω−cmの電気抵抗を有
する半導体材料より成る部分に電荷を与えることによ
り、給紙手段が送り込んでくる複写用紙には直接電荷を
与えること無しに、複写用紙の静電誘導による分極電荷
と上記ベルト手段の真電荷との静電引力で複写用紙を上
記ベルト手段上に吸着・搬送するようにしたものであ
る。 しかしながら、この搬送ベルトを用いた方式では、電
荷を保持した搬送ベルトによって複写用紙を静電潜像担
持体に密着させることが重要である。搬送ベルトを弾性
体の材料で構成し密着状態が保持されると、搬送ベルト
の保持する電荷によって複写用紙が電気的に分極し、こ
の静電力によってトナー像の転写と複写用紙の静電潜像
担持体からの分離が可能になる。搬送ベルトの固有抵抗
値が1010〜1013Ω・cmとし、且つ、この搬送ベルトを内
側から支持し、導電性材料で構成して接地する、さら
に、静電潜像担持体と搬送ベルトとの近接領域の手前に
配置した導電性の材料で構成され、且つ、接地された巻
き付き手段とによって、搬送ベルトに付与された電荷の
量を適正量に調整すると、搬送ベルトのチャージアップ
を回避でき確実な運転、分離ができる。さらに、搬送ベ
ルトへの電荷供給をコロナ放電器で行うと、搬送ベルト
と静電潜像担持体との近接領域の全体に電荷供給でき上
記した効果をさらに高めることができる。 実施例 以下本発明の一実施例の電子写真装置について、図面
を参照しながら説明する。 第1図は本発明の実施例における電子写真装置の構成
を示す正面図、第2図は本発明の実施例における電子写
真装置の要部斜視分解図、第3図は本発明の実施例にお
ける電子写真装置のトナー粒子の転写動作を説明するた
めの部分正面図である。第1図および第2図において、
10は静電潜像担持体としての回転自在な感光体、11は感
光体10の背面に設けられた接地された導体部、12は感光
体10に電荷を付与するための1番チャージャ、14は感光
体10上の静電潜像に帯電したトナー粒子を供給するため
の現像器、16は感光体10の方向に複写用紙を供給するた
めの給紙装置、17は複写用紙、26は給紙装置16によって
供給された用紙17を搬送するための電気抵抗が1010〜10
13Ω−cmの半導体性材料でつくられている無端のベルト
手段としての搬送ベルト、28は搬送ベルトを駆動するた
めに回転駆動される駆動ローラ、30は搬送ベルト26の内
側と接触する部分が電気的導体材料より成る導電部分に
なっている回転自在の接地ローラ、31は接地ローラ30の
導体部分を接地するための接地バネ、32は搬送ベルト26
を感光体10に所要の巻きつけ角度で当接させ、この当接
領域の複写用紙供給方向上流側であって搬送ベルト26の
内変を支持するように配置した導電性材料からなる接地
した巻き付け手段としての巻きつけローラ、34は搬送ベ
ルト26に電荷を付与する電荷付与手段としての転写チャ
ージャ、36は搬送ベルト26の表面をクリーニングするた
めのクリーニング装置である。 以上のように構成された電子写真装置について、以下
にその動作を説明する。第1図で、回転する感光体10上
に1番チャージャ12によって一様に電荷を付与した後、
原稿面像を所要の光学系(図示せず)を介して露光する
ことによって感光体10上に原稿画像に対応する静電潜像
が形成される。現像器14はトナー粒子を略一様に帯電さ
せ、感光体10の方面に供給することによって感光体10上
の静電潜像を現像し可視像化する。給紙装置16は感光体
10の回転と同期して複写用紙17を感光体10の方向に供給
する。駆動ローラ28は給紙装置16と連動して回転駆動さ
れ、同時に転写チャージャ34が搬送ベルト26に電荷を供
給する。転写チャージャ34は放電体として細いタングテ
ン線を架張して成るコロナ放電器であり、感光体10と搬
送ベルト26との当接箇所を介して感光体10と放電面が対
向するように配設されており、感光体10の背面に設けら
れた接地している導体部11を対向電極としてコロナを発
生して搬送ベルト26に感光体10との当接箇所近傍で電荷
を付与するように構成されている。この時巻きつけロー
ラ32は接地された導体材料で構成しているので、巻きつ
けローラ32もまた転写チャージャ34の放電の対向電極と
して作用させることができ、転写チャージャ34から搬送
ベルト26に付与する電荷量を制御することができる。搬
送ベルト26は電気抵抗が1010〜1013Ω−cmの半導体材料
より成っているので接地ローラ30が設けられ、あるいは
巻きつけローラ32が接地された導体材料で形成されてい
ても、電荷供給源としての転写チャージャ34と電荷緩和
源としての接地ローラ30および巻きつけローラ32の間を
結ぶ安定な抵抗体として作用し、転写チャージャ34から
供給される電荷を安定して保持する。測定によれば転写
チャージャ34への印加電圧を+6.5KVとした時、感光体1
0との当接箇所近傍において搬送ベルト26の表面電位と
して2.5KV〜3KVを得ることができる。第3図にトナー粒
子の転写動作を示す。第3図で転写チャージャ34によっ
て搬送ベルト26に電荷が与えられる。この電荷によ
って複写用紙17が分極し搬送ベルト26上の真電荷と複写
用紙17の分極電荷との静電引力を発生して複写用紙17は
搬送ベルト26上に吸着する。感光体10上の帯電したト
ナー粒子は、感光体10お搬送ベルト26との当接箇所近傍
で搬送ベルト26上の真電荷あるいは複写用紙17の分極
電荷との静電引力によって搬送ベルト26の方向に吸引さ
れ、搬送ベルト26上に吸着されている複写用紙上に転写
される。感光体10としてセレンを用いる場合、その表面
電位が800V程度になるまで帯電されるのが通常であり、
このセレン表面電位に打ち勝ってトナー粒子を転写する
ためには搬送ベルト26の表面電位として2KV以上が必要
であるが、上述のように本実施例の搬送ベルトでは2.5K
V〜3KVの高電位が得られ、良好な転写を実現することが
できる。 上述のように感光体10上のトナー粒子を複写用紙17に
転写する力は、搬送ベルト26に付与される電荷によって
発生する。従って搬送ベルト26の電気抵抗値を定めてや
れば、用いる複写用紙17の種類や複写用紙17の置かれる
環境に関係なく安定したトナー粒子の転写を維持するこ
とができる。さらに本質的に従来例のような複写用紙を
除電するためのACチャージャを必要とせず、転写機能を
妨げる構成物が無いため安定したトナー粒子の転写を行
うことができる。 トナー粒子を感光体10の表面から転写し保持した複写
用紙17は搬送ベルト26の駆動に従って搬送され、接地ロ
ーラ30の位置で搬送ベルト26から分離しつつ定着器24に
送り込まれる。複写用紙17を分離した搬送ベルト26はク
リーニング装置36によって表面をクリーニングされ再び
トナー粒子の転写位置に駆動されていく。クリーニング
装置としては感光体10のクリーニングに用いられる方法
を利用することが可能であり、クリーニングブレード,
ファーブラシ等は有用である。第1図の実施例ではクリ
ーニングブレード38を用いており、このクリーニングブ
レード38が当接する搬送ベルト26の背面に弾性体からな
りかつ表面が搬送ベルト26との摺動抵抗の小さい材料に
よってつくられた支持部材40を設けることにより、クリ
ーニングブレード38の搬送ベルト26への当接状態を補償
しつつ、かつ搬送ベルト26の駆動の負荷が増大しないよ
うにしている。 ここで重要なのは搬送ベルト26が1010〜1013Ω−cmの
電気抵抗をもつ半導体性材料によってつくられているこ
とである。上述のように搬送ベルト26は感光体10上のト
ナー粒子を複写用紙17に転写するために感光体10との当
接箇所近傍において2KV以上の表面電位を持つことが必
要であるが、同時に上記感光体10との当接箇所近傍を通
過した後には保持している電荷を徐々に緩和していくこ
とが望ましい。その理由の一つは、搬送ベルト26に吸着
し搬送される複写用紙17は接地ローラ30の位置で搬送ベ
ルト26から分離して定着器24に送り込まれねばならない
が、接地ローラ30の位置で搬送ベルト26がなお高い電荷
量を保持している場合には複写用紙17の搬送ベルト26か
らの分離がしにくくなることである。また、搬送ベルト
26が帯電トナー粒子を転写する機能を果たす以上、その
表面に帯電トナー粒子が付着するのは避けられないこと
であり、そのためにクリーニング装置36を設けて搬送ベ
ルト26の表面をクリーニングしているのであるが、搬送
ベルト26が高い電荷を持ちトナー粒子との間に強い静電
引力が働いていると搬送ベルト26の表面からトナー粒子
を安定に分離・除去するのが困難になる。たとえばクリ
ーニングブレード38の搬送ベルト26への当接圧力を大き
くしていけばクリーニングは可能になるが、搬送ベルト
26とクリーニングブレード38との摩擦抵抗が増えて搬送
ベルト26の駆動負荷が大きくなること、さらには搬送ベ
ルト26の表面やクリーニングブレード38の搬送ベルト26
との当接部分の摩耗が増えクリーニング持続の寿命が短
くなるなどの問題が生じる。搬送ベルト26を109Ω−cm
以下の低い電気抵抗をもつ材料で構成すると接地ローラ
30からの急速な電荷の緩和が生じ、搬送ベルト26の表面
に転写に必要な電位が得られない。接地ローラ30をたと
えば108Ω程度の高抵抗を介して接地してやることによ
って搬送ベルト26の表面電位を必要値にまで上げること
は可能であるが、こうすると接地ローラ30を介しての搬
送ベルト26からの電荷の緩和が妨げられ、上述のような
問題が生じる危険性が大きくなり不都合である。また、
搬送ベルト26の電気抵抗を低くすると複写用紙17との界
面抵抗が小さくなることから搬送ベルト26の真電荷が複
写用紙17に移入し複写用紙17が搬送ベルト26と同極性電
荷を持つことにより、複写用紙17と搬送ベルト26との吸
着力が低下して複写用紙17と感光体10との分離不良や複
写用紙17の搬送不良が生じることが観察されており、実
用に適さない。逆に搬送ベルト26を1014Ω−cm以上の高
い電気抵抗を持つ材料で構成する場合には、搬送ベルト
26の表面電位は十分高くなるが接地ローラ30からの電荷
の緩和が極めて少いため、やはり上述のような問題が生
じることに加えて、くり返し搬送ベルト26に転写チャー
ジャ34から電荷を加えていくと次第に搬送ベルト26の表
面電位が上昇していき、ついには感光体10との当接部分
近傍において感光体10の絶縁破壊を生じる危険性がある
などの問題があり、実用には適さない。 上述のように本実施例では、搬送ベルト26を1010〜10
13Ω−cmの電気抵抗を持つ半導体性材料で構成すること
が不可欠である。また接地ローラ30は搬送ベルト26が持
つ電荷を緩和するために有用なものである。本実施例で
はこれを搬送ベルト26を架張し駆動するための駆動手段
と兼用するようにして、装置の構成を簡単化している
が、もちろん搬送ベルト26の駆動手段と別に設けてもよ
く、また接地ローラ以外にもいわゆる除電ブラシ等の除
電機能を有する部材の利用も考えられる。さらに、本願
発明では、感光体10と複写用紙17とが確実に密着した状
態で、複写用紙17の背後から電荷を保持した搬送ベルト
26が接触する必要がある。この密着が十分でないとトナ
ー像の転写や複写用紙17の分離が確実に行われない。感
光体10と搬送ベルト26は、ほぼ同一の面速度で移動させ
るべく駆動系を構成するが、源津の問題として全く同一
とすることは難しい。このため、複写用紙17と搬送ベル
ト26の密着性が必ずしも得られないことがある。搬送ベ
ルト26を弾性体で構成することによって、密着を確実な
らしめ効果を最大に引き出すことが可能である。 本実施例では転写チャージャ34としてコロナ放電器を
用いている。導電性のブラシを搬送ベルト26に接触させ
その導電性ブラシに電圧を印加するなどの通電による電
荷付与という方法もあるが、この通電による方法は感光
体10にピンホール等の傷があり絶対耐圧が低下している
時に、その傷部分から電流が流れすぎていわゆるリーク
を生じ安定な電荷付与を維持しにくいことや、はなはだ
しい場合には感光体10を損ってしまうなどの危険性があ
り実用には問題がある。 また転写チャージャ34としてコロナ放電器を用いる場
合に、感光体10の背面にある導体部11をコロナ放電の対
向電極として用いることができる。搬送ベルト26が転写
チャージャ34と感光体10との間に介在していることはコ
ロナ放電器の機能を損うものではない。もちろん、感光
体10の背面の導体部11以外に積極的に他の対向電極を設
け、コロナ放電器の動作を調整・制御することも可能で
あるが、搬送ベルト26と感光体10との当接箇所近傍で搬
送ベルト26に電荷を与えるようにするには、搬送ベルト
26を介して感光体10の導体部11と略対向するように転写
チャージャ34を配設するのが都合がよい。さらに、後述
する複写用紙17を搬送ベルト26に静電吸着させるための
押圧手段と搬送ベルト26との近接部に電荷を供給する場
合は、コロナ放電器は有効である。 また、本実施例では搬送ベルト26は感光体10と一部分
で当接するように設けられているが、搬送ベルト26と感
光体10とは必らずしも接触している必要はなく、わずか
の隙間をもって離間していてもトナー粒子の転写は行わ
れる。この時、複写用紙17を搬送ベルト26に対して押圧
し接触せしめる補助手段を設けると、電荷をもった搬送
ベルトと複写用紙17との密着性がよくなり、トナー粒子
の転写および複写用紙17の感光体からの分離性と搬送性
が向上する。 発明の効果 以上のように本発明は、静電潜像担持体と、この静電
潜像担持体に帯電したトナーを供給する現像手段と、前
記静電潜像担持体に近接し固有抵抗が1010〜1013Ω・cm
の無端の搬送ベルトと、前記静電潜像担持体と搬送ベル
トとを近接させ、かつこの近接領域の複写用紙供給方向
上流側に配置し前記搬送ベルトの内側を支持するよう配
置した導電性材料からなる接地した巻き付け手段と、前
記静電潜像担持体と搬送ベルトとの近接領域の複写用紙
供給方向下流側に配置し前記搬送ベルトを内側から支持
する導電性の接地ローラと、前記搬送ベルトに前記トナ
ーの帯電極性と反対極性の電荷を供給し前記搬送ベルト
の内側で前記近接領域の近傍に配置した電荷付与手段
と、前記静電潜像担持体と搬送ベルトとの近接領域に複
写用紙を挿入させる給紙手段とを具備し、前記電荷付与
手段によって前記巻き付け手段および前記搬送ベルトと
静電潜像担持体との近接領域近傍の前記搬送ベルトに電
荷を供給し、前記接地ローラにて前記搬送ベルトが保持
している電荷を緩和するようにすると共に、前記給紙手
段によって前記静電潜像担持体と搬送ベルトとの近接領
域に送り込まれて前記搬送ベルトが保持する電荷によっ
て前記複写用紙に働く静電力で前記トナーを転写し、か
つ前記静電力で前記複写用紙を前記静電潜像担持体から
分離が確実におこなえる。さらに、電荷付与手段がコロ
ナ放電器であることを特徴とする電子写真装置によって
良好な複写像が得られる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の実施例における電子写真装置の構成を
示す正面図、第2図は本発明の実施例における電子写真
装置の要部分解斜視図、第3図は本発明の実施例におけ
る電子写真装置のトナー粒子の転写動作を説明するため
の部分正面図、第4図は従来の電子写真装置の一例の構
成を示す正面図である。 10……感光体、11……導体部、12……1番チャージャ、
14……現像器、16……供給装置、17……複写用紙、18…
…2番チャージャ、20……ACチャージャ、22……搬送ベ
ルト、24……定着器、26……搬送ベルト、28……駆動ロ
ーラ、30……接地ローラ、31……接地バネ、32……巻き
つけローラ、34……転写チャージャ、36……クリーニン
グ装置、38……クリーニングブレード、40……支持部
材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 九門 明 門真市大字門真1006番地 松下電器産業 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−58034(JP,A) 特開 昭57−172369(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.静電潜像担持体と、この静電潜像担持体に帯電した
    トナーを供給する現像手段と、前記静電潜像担持体に近
    接し固有抵抗が1010〜1013Ω・cmの無端の搬送ベルト
    と、前記静電潜像担持体と搬送ベルトとを近接させ、か
    つこの近接領域の複写用紙供給方向上流側に配置し前記
    搬送ベルトの内側を支持するよう配置した導電性材料か
    らなる接地した巻き付け手段と、前記静電潜像担持体と
    搬送ベルトとの近接領域の複写用紙供給方向下流側に配
    置し前記搬送ベルトを内側から支持する導電性の接地ロ
    ーラと、前記搬送ベルトに前記トナーの帯電極性と反対
    極性の電荷を供給し前記搬送ベルトの内側で前記近接領
    域の近傍に配置した電荷付与手段と、前記静電潜像担持
    体と搬送ベルトとの近接領域に複写用紙を挿入させる給
    紙手段とを具備し、前記電荷付与手段によって前記巻き
    付け手段および前記搬送ベルトと静電潜像担持体との近
    接領域近傍の前記搬送ベルトに電荷を供給し、前記接地
    ローラにて前記搬送ベルトが保持している電荷を緩和す
    るようにすると共に、前記給紙手段によって前記静電潜
    像担持体と搬送ベルトとの近接領域に送り込まれて前記
    搬送ベルトが保持する電荷によって前記複写用紙に働く
    静電力で前記トナーを転写し、かつ前記静電力で前記複
    写用紙を前記静電潜像担持体から分離するようにしたこ
    とを特徴とする電子写真装置。 2.電荷付与手段がコロナ放電器であることを特徴とす
    る請求項1記載の電子写真装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5458034A (en) * 1977-10-18 1979-05-10 Ricoh Co Ltd Transfer separator for copying apparatus
JPS57172369A (en) * 1981-04-17 1982-10-23 Hitachi Ltd Transfer device

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