JPS6366458A - クロマトグラフイ−用充填剤 - Google Patents

クロマトグラフイ−用充填剤

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JPS6366458A
JPS6366458A JP61211852A JP21185286A JPS6366458A JP S6366458 A JPS6366458 A JP S6366458A JP 61211852 A JP61211852 A JP 61211852A JP 21185286 A JP21185286 A JP 21185286A JP S6366458 A JPS6366458 A JP S6366458A
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JP
Japan
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molecular weight
water
filler
formula
pullulan
Prior art date
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Pending
Application number
JP61211852A
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English (en)
Inventor
Toshiya Kurimoto
栗本 俊哉
Tetsuya Aoyama
哲也 青山
Yoshiyuki Mukoyama
向山 吉之
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、水に対し親和性を有し、水を溶出液とするゲ
ルパーミェーションクロマトグラフィー用充填剤、特に
高速液体クロマトグラフィー用充填剤として有用なりロ
マトグラフィー用充填剤に関する。
(従来の技術) ゲルパーミェーションクロマトグラフィー(以下、GP
Cと略す)は、充填剤が充填されたカラムを用い、充填
剤のポアサイズより小さい分子サイズの成分は、大′き
さに応じて充填剤のボア内へ浸透し、大きい成分は充填
剤のボア外を素通りする原理を利用して、分子サイズの
大きい成分から順次分離溶出する液体クロマトグラフィ
ーの一種である。
排除限界分子! (MLi−)とは、充填剤のボア内に
入れない分子の下限の分子量を示し、この値以上の分子
量を有する成分は、実質的に同じ溶出容量を持つので、
分離できない、そのため、GPCによる分析は、M、、
以下の成分について行われる。
従来、液体クロマトグラフィー用充填剤としては、■ス
チレンと架橋性単量体ジビニルベンゼンの共重合体ゲル
、■アクリル酸エステル系車量体と架橋性単量体ポリア
ルキレングリコールのポリアクリル酸エステルの共重合
体ゲル(特開昭55−99068号公1) 、■ポリビ
ニルアルコールをエピクロルヒドリンで架橋したゲル(
特開昭52−138077号公報)、■酢酸ビニルとト
リアリルイソシアヌレートの共重合体ゲルを加水分解し
たポリビニルアルコールゲル(特開昭57−30945
号公報)、■アクリル酸エステル系単量体又はアクリル
アミドと架橋性単量体メチレンビスアクリルアミドの共
重合体ゲル、■デキストランをエピクロルヒドリンで架
橋したゲル(特公昭47−21405号公@)、■シリ
カゲルやガラス等の無機系ゲルを化学修飾したもの等が
知られている。
(発明が解決しようとする問題点) 上記■のゲルは、有機溶媒を溶出液とする液体クロマト
グラフィーでは優れた充填剤となり得るが、水とのなじ
みが良くないため、水を溶出液とする場合には使用でき
ない。上記した■、■及び■のゲルは、若干疎水性が残
っているため、被分離物質に疎水性があると、疎水性吸
着を起こし、GPC分離を行う場合には都合が悪い。上
記した■及び■のゲルは、疎水性ではないが、機械的強
度に乏しく、高圧がかかる高速液体クロマトグラフィー
用充填剤として用いることはできない。
上記した■のゲルは疎水性でなく、機械的強度もあるが
、アルカリに弱く、耐久性に劣るという欠点があった。
本発明者らは、このような従来技術の問題点を解決する
ため鋭意研究を行い、親水性で、高速液体クロマトグラ
フィーに適用でき、耐久性が良く、しかもM L i 
1kを蛋白質や水溶性高分子の分離に有効な範囲に任意
に調整でき、充填カラムにした際の較正曲線が直線に近
い(1≦α。18/α11≦3.5)、水を溶出液とし
たGPC用充填剤を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、一般式(I): 〔式中、R1はH又はCH3を表し、nは2〜4の整数
を表し、mは0,1又は2を表し、m+nは4である〕
で示される化合物と一般式(■) :〔式中、R2及び
Rコは、それぞれ独立してH又はCH,を表し、lは1
〜30の整数を表す〕で示される化合物を必須成分とす
る架橋多孔性共重合体粒子からなり、GPCにおけるM
 L i atが2×104以上であり、かつ較正曲線
の勾配αが10”からM L 1 @の分子量範囲にお
いてα11 〔式中、α□。及びα、、f7は、それぞれ前記分子量
範囲内でのαの最大値と最小値を示す〕の範囲内にある
ことを特徴とするクロマトグラフィー用充填剤に関する
本発明のゲルは、水を溶出液とするGPC用充填剤とし
て用いた時に蛋白質や水溶性高分子などを測定するため
に、M L i mが2X10’以上である*MLiM
が2X10’未満である場合には、測定可能な物質がペ
プチドや水溶性オリゴマーに制限されるので好ましくな
い。
M目、は、自体公知の任意の方法で求めることができる
。例えば、縦軸に分子量既知の水溶性高分子(プルラン
等)の分子量の対数を、横軸に溶出容量を目盛ったグラ
フにプロットして得られる較正曲線の縦軸に平行な線と
それに続く負の勾配を持った直線の交点から求める。
較正曲線の勾配αは、較正曲線上で隣接する実測2点を
直線で結び、その直線についてそれぞれαi、を下記″
の(イ)式で求める: 〔式中M、及びM、は、それぞれプルラン等の水溶性高
分子のサンプルの既知分子量を表し、V l i及びV
Rjは、それぞれ分子fMi及びMjの水溶性高分子の
サンプルの溶出容量を表し、■、はカラムの空容積を表
す〕。
本発明において、α、□とαmiy+は、各々排除限界
分子量以下の較正曲線を求める際に用いる標準物質の分
子量の異なるサンプルを6点以上測定し、各点を結んだ
直線のうち最大の傾斜と最小の傾斜を意味する。ただし
、標準物質を2種(例えばプルランとポリエチレングリ
コール)使用する場合は、各種の物質について3点以上
測定する。
αを求める際の実測2点は、同じ試料種によるものでな
ければならない。また、(イ)式の中でαijを求める
際に溶出容量の差(■□−Vij)をカラムの空容積(
V、)で割るのは、カラムサイズの影響を無くすためで
あり、比(例えばα□、/α11111 )を求める際
には、■、=1としてよい。
本発明の充填剤の較正曲線は、傾斜した部分の直線性が
良い、つまり傾斜した部分のαの最大値(α、、□)と
αの最小値(α、i1)の比が少なくとも10”からM
 1 i taの分子量範囲で下記(ロ)式の範囲内に
あることが必要である: αsin α□X/αmi+sが3.5より大きい場合には、勾配
の急なところと、ゆるやかなところの分離性能の差が大
きくなりすぎるため、好ましくない。
排除限界分子量以下の較正曲線の直線性は、分離に使用
されるボア(細孔)の分布状態を反映するので、直線性
の良い較正曲線を示すゲルは、ボアが均一に分布してい
るものと考えられる。
M L i m及びαは、いずれも充填剤に固有の物性
値であるが、測定条件によって多少影響を受けることが
あるので、好ましい測定条件を示すと、以下の通りであ
る。
カラム:ステンレス類、内径8〜12難及び長さ30〜
50cI11 溶出液:イオン交換水 試料: 分子量既知のプルラン、ポリエチレングリコー
ル、エチレングリコール 流量:0.5〜2.0 ml /分 温度二 室温(恒温が好ましい) 検出方法:示差屈折計 本発明の充填剤の粒径は、特に制限されないが、粒径が
小さすぎると、カラムに均一に充填するのが困難になり
、大きすぎると、分離能が低下するので、使用し易い粒
径範囲(例えば8〜12μm)にふるい分は等、公知の
方法で調整して用いるのか好ましい。
粒径の測定法にも、特に制限はなく、例えばコールタ−
カウンター法により測定することができる。
次に、本発明の充填剤の代表的製造法を説明する。
本発明の充填剤は、一般式(I): 〔式中、R1はH又はCH,を表し、nは2〜4の整数
を表し、mは0.1又は2を表し、m+nは4である〕
で示される化合物と一般式(■):〔式中、R2及びR
3は、それぞれ独立してH又はCH3を表し、lは1〜
30の整数を表す〕で示される化合物を水と混和しない
非反応性有機溶媒の存在下に水性懸濁重合させることに
よりクロマトグラフィー用充填剤を製造する方法におい
て、−m式(1)で示される化合物及び一般式(If)
で示される化合物を、前者/後者の重量比で471〜3
/7の範囲の割合にすることによって得ることができる
本発明に用いられる一般式(I)の化合物としては、ペ
ンタエリドリフトジアクリレート、ペンタエリドリフト
トリアクリレート、ペンタエリドリフトテトラアクリレ
ート、ペンタエリドリフトジメタクリレート、ペンタエ
リドリフトトリメタクリレート、ペンタエリドリフトテ
トラメタクリレートが挙げられ、これらの一種又は二種
以上を使用できる。これらの化合物は、平均した場合に
、前記一般式(I)中のnが2.5以上になるように二
種以上併用して使用するのが機械的強度を向上させる上
で好ましい。
本発明における一般式(n)の化合物としては、エチレ
ングリコール又はポリエチレングリコールのモノアクリ
レート又はモノメタクリレート及びこれらのメチルエー
テルがある。一般式(II)において、βが大きすぎる
と、水と混和しない非反応性有機溶媒との相溶性が低下
するため、得られるクロマトグラフィー用充填剤の細孔
の調整が困難になる。−瓜式(II)において、lは1
〜30の整数、好ましくは5〜15の整数である。これ
らも一種又は二種以上使用することができる。
−a式(1)で示される化合物と一般式(II)で示さ
れる化合物は、前者が多すぎると架橋度が増加し、機械
的強度は上がるが、疎水性になり、後者が多すぎると、
親水性は向上するが、架橋度が減少し、機械的強度が低
下するため、重量比で前者/後者が4/1〜3/7の範
囲になるように使用されるが、耐圧性と親水性が厳密に
要求される場合には、2/1〜2/3の範囲になるよう
に使用されるのが特に好ましい。
また、必要に応じて他のビニル系単量体を全ビニル系単
量体に対して10重景%以下で使用してもよい。他のビ
ニル系単量体が多すぎると、クロマトグラフィー用充填
剤の親水性が阻害されやすくなる。
他のビニル系単量体としては、アクリル酸系単量体及び
その他のビニル系単量体を使用することができる。
アクリル酸系単量体としては、アクリル酸、メタクリル
酸及びこれらの誘導体がある。誘導体としては、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、ア
クリル酸ラウリル等のアクリル酸アルキルエステル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
ブチル、メタクリル酸ラウリル等のメタクリル酸アルキ
ルエステル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、アク
リル酸ヒドロキシブチル等のアクリル酸ヒドロキシアル
キルエステル、トリメチロールプロパン、トリメチロー
ルエタン等の多価アルコールのアクリル酸モノエステル
、ジエステル又はトリエステル、ポリプロピレングリコ
ールモノアクリレート等のポリアルキレングリコールの
アクリル酸モノエステル、ジエステル又はトリエステル
、メククリル酸2−ヒドロキシプロピル、゛メタクリル
酸ヒドロキシブチル等のメタクリル酸ヒドロキシアルキ
ルエステル、トリメチロールプロパン、トリメチロール
エタン等の多価アルコールのメタクリル酸モノエステル
、ジエステル又はトリエステル、ポリエチレングリコー
ルモノアクリレート、ポリプロピレングリコールモノメ
タクリレート等のポリアルキレングリコールのメタクリ
ル酸モノエステル又はジエステル、ジエチルアミノエチ
ルアクリレート等のジアルキルアミノアルキルアクリレ
ート、ジエチルアミノエチルメタクリレート等のジアル
キルアミノアルキルメタクリレート、アクリルアミド、
メタクリルアミド、グリシジルアクリレート、グリシジ
ルメタクリレート等、更に上記のアクリル酸ヒドロキシ
アルキル、上記のメタクリル酸ヒドロキシアルキル、上
記の多価アルコールのアクリル酸モノエステル、上記の
多価アルコールのメタクリル酸モノエステル、上記のポ
リアルキレングリコールのアクリル酸モノエステル及び
上記のポリアルキレングリコールのメタクリル酸モノエ
ステルのメチルエーテル、エチルエーテル、プロピルエ
ーテル、ブチルエーテル、ペンチルエーテル等のアルキ
ルエーテル等がある。トリス(β−ヒドロキシエチル)
イソシアヌレートのアクリル酸モノエステル、ジエステ
ル又はトリエステル、同様のメタクリル酸のモノエステ
ル、ジエステル又はトリエステルも使用できる。
アクリル酸系単量体以外の一般式(1)又は(n)で表
されるビニル系単量体と共重合させ得る他のビニル系単
量体としては、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸及
びこれらのアクリル酸又はメタクリル酸誘導体と同様の
誘導体、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリル、スチレン又はクロロスチレン、
クロロメチルスチレン、ビニルトルエン、エチルビニル
ベンゼン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン等の
スチレン誘導体等がある。
本発明において、水と混和しない非反応性有機溶媒とし
ては、オクタン、ノナン、デカン、ドデカン等の脂肪族
炭化水素、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸アミル、酢
酸ヘキシル等の脂肪酸エステル、ブチルアルコール、ア
ミルアルコール、ヘキサノール等のアルコール等が挙げ
られる。これらの一種又は二種以上を使用することがで
きる。
M L i ffiを蛋白質や水溶性高分子等の公認に
有効な範囲に調整したり、充填カラムにした際の較正曲
線が直線に近くなる(1≦αmax /α□7≦3.5
)ように調整するためには、脂肪酸エステルと脂肪族ア
ルコール又は脂肪族炭化水素の徂み合わせが好ましい。
具体的には、酢酸n−ブチルとイソアミルアルコール又
はn−オクタン等が挙げられる。
本明細書において、「水と混和しない」とは、室温で水
に対する溶解度が10g/100g水以下であることを
意味する。
これらは、単量体の総量(A)及び水と混和しない非反
応性有機溶媒の使用量ffl (B)の比がB/Aで1
/2〜3/lの範囲になるように使用されるのが好まし
い。充填剤の空隙率と耐圧性を考慮すると、415〜2
/1の割合で使用されるのが更に好ましい。非反応性有
機溶媒が少なすぎると、得られる充填剤を多孔性にし難
くなり、分離能が不足し、多すぎると、得られる粒子の
空隙率が大きくなり、耐圧性に乏しくなる。
本発明においては、一般式(I)で表される化合物及び
一般式(n)で表される化合物を、非反応性有機溶媒の
存在下に水性媒体中で:脈濁重合させる。
このとき、非反応性有機溶媒の添加時期は、反応前にす
べて添加するか又は重合率が20%に達するまでに添加
するのが好ましい。添加方法としては、分割して行って
もよい。
本発明方法において使用するための好適な重合開始剤と
しては、過酸化ベンゾイル、過酸化ジクロロベンゾイル
、ジクミルペルオキシド、ジー第3−ブチルペルオキシ
ド、2,5−ジ(ペルオキシベンゾエート)ヘキシン−
3,1,3−ビス(第3ブチルペルオキシイソプロピル
)ベンゼン、過酸化ラウロイル、第3ブチルペルアセテ
ート、2.5−ジメチル−2,5−ジ(第3ブチルペル
オキシ)ヘキシン−3,2,5−ジメチル−2゜5−ジ
(第3ブチルペルオキシ)ヘキサン及び第3ブチルペル
ベンゾエート、メチルエチルケトンペルオキシド、メチ
ルシクロヘキサノンペルオキシド等の有機過酸化物、ア
ゾビス−イソブチロニトリル及びジメチルアゾジイソブ
チレート等のアゾ系化合物があり、これらの一種又は二
種以上を使用できる。この使用量はビニル系単量体の種
類及び得られる重合体の口約とする分子量により決めら
れるものであるが、好ましくはビニル系単量体に対して
0.1〜4.0重量%使用される。
また、本発明において、分散剤として難溶性燐酸塩、水
溶性高分子保護コロイド等を重合系に添加することがで
きる。
難溶性燐酸塩としては、燐酸三カルシウム、燐酸マグネ
シウム等がある。高分子保護コロイドとしては、ポリビ
ニルアルコール、アルキルセルロース、ヒドロキシアル
キルセルロース、カルボキシアルキルセルロース等の水
溶性セルロース誘導体、ポリアクリル酸ナトリウム等が
ある。難溶性燐酸塩は、重合系に存在する物質全量に対
して0.01重量%以上、水溶性高分子保護コロイドは
1〜0.001重量%の範囲で使用されるのが好ましい
その他、陰イオン系界面活性剤、硫酸すl−IJウム、
塩化ナトリウム等の水溶性無機塩等の助剤を使用するこ
とができる。
ビニル系単量体、非反応性有機溶媒、分散剤、重合開始
剤及び必要に応じて助剤は、これらを予め混合して又は
各々別々に水性媒体に添加して分散させる。この場合、
よく分散させるために、ホモミキサー等により高速攪拌
するのが好ましく、この高速攪拌は、重合初期まで行う
ことができる。
これ以後の重合は、プロペラ攪拌機等を用いる普通の攪
拌下に行われる。
なお、水性媒体は、前記単量体及び前記非反応性有機溶
媒の総量に対して1〜50重量倍使用するのが好ましい
。この場合、水性媒体としては、水が使用されるが、懸
濁系の安定性を阻害しない範囲で水溶性有機溶媒を溶解
して含む水を使用してもよい。
本発明により得られるクロマトグラフィー用充填剤は、
水を溶出液としたGPC用充填剤として使用するのに好
適である。
(実施例) 次に、実施例に基づいて本発明を詳述するが、本発明は
これに限定されるものではない。
実施例1 メトキシポリエチレングリコールメタクリ−レート(ポ
リエチレングリコールの平均重合度9:商品名NK−エ
ステルM−9G、新中村化学工業■製)48g、ペンタ
エリドリフトジアクリレート3重量%、ペンタエリドリ
フトトリアクリレート55重量%及びペンタエリドリフ
トテトラアクリレート42重量%から成る混合物〔一般
式(1)中のnは、平均3.39である〕72g、酢酸
ブチル100g、n−オクタン7g、水1450−11
0重量%燐酸三カルシウム水懸濁液550−、メチルセ
ルロース1.5g並びにアゾビスイソブチロニトリル0
.6gを混合し、ホモミキサーを使用して高速攪拌下(
6000〜8000r、p、m、)に70℃で反応を進
めた。その後、プロペラ攪拌機を備えた容器に移して8
0〜90℃で6時間、攪拌速度300r、p、m、で反
応させ、有機溶媒及び水に不溶な多孔性架橋重合体粒子
を得た。粒度は、1〜30μmであった。
このようにして得られた粒子をふるい分けして8〜12
μmの粒度とし、これを水に分散させてスラリー状とし
てから直径10.7ti、高さ300鶴のステンレスカ
ラムに充填した。このカラムを用いて多糖類のプルラン
、エチレングリコール及びポリエチレングリコールの測
定を行った。測定条件としては、移動相(溶出液)に水
を使用し、流量を1. Oml /分及び温度を25℃
とし、検出器には示差屈折計を使用した。プルランとエ
チレングリコール及びポリエチレングリコールの分子量
と溶出容量の関係を示した較正曲線を第1図に示す。第
1図中、プロット1〜7は、順次、プルランP800 
(分子量7.58X10’)、プルランP400 (分
子13.38 X 10’)、フルランP200 (分
子量1.94 X 10’)、フルランP100(分子
量9.54xlO’)、プルランP50(分子量4.6
7X10’)、プルランP20 (分子量2.08xl
O’)及びプルランP10(分子量1.2xlO’)(
これらはいずれも昭和電工側製品の商品名〕のプロット
であり、符号8〜13は、順次、ポリエチレングリコー
ル6000 (分子量6000)、ポリエチレングリコ
ール4000(分子量4000)、ポリエチレングリコ
ール2000 (分子量2000)、ポリエチレングリ
コール600(分子量600)、ポリエチレングリコー
ル200 (分子量200)及びエチレングリコールの
プロットを示す。
第1図で得られた較正曲線はMIi+++ 2 X 1
0 ’で(x―a真/αm直、=2.28であった。
また、市販の標準蛋白質(千ログロブリン、牛血清アル
ブミン、チトクロームC)及びクレアチニンの混合物の
分離分析を行った。測定条件としては、移動相(溶出液
)にplilの1/15M燐酸緩衝液に0.2Mの食塩
を加えた溶出液を使用し、流量を1.0+d/分及び温
度を25℃とし、検出器はUV検出器(250鶴m)を
使用した。得られたクロマトグラムを第2図に示す。
第2図中、ピーク14〜17は、順次、千ログロブリン
、牛血清アルブミン、チトクロームC及びクレアチニン
のピークを示す。
更に、塩酸及び水酸化ナトリウムを使用してpHを調整
した溶出液を用いてカラムの性能に及ぼす影響を調べた
が、p)12〜10の範囲で測定時の圧力や理論段数等
のカラム性能に大きな差はなかった。
実施例2 NK−エステルM−9G48g、ペンタエリトリットジ
アクリレート3重量%、ペンタエリドリフトトリアクリ
レート51重量%及びペンタエリドリフトテトラアクリ
レート46重量%から成る混合物〔一般式CI)中のn
は、平均して3.43である〕72g、酢酸n−ブチル
100g及びn−オクタン4gを使用した以外は、実施
例1と同様にして反応させ、有機溶媒及び水に不溶な液
体クロマトグラフィー用充填剤を得た。粒度は1〜30
μmであった・ 更に、実施例1と同様にふるい分は後、カラムに充填し
、プルランとエチレングリコール及びポリエチレングリ
コールの分子量と溶出容量の関係を示した較正曲線を第
3図に示す。第3図中、プロット18〜27は、順次、
プルランP800、プルランP400、プルランP2O
0,7’ルランP50.プルランP i O%ポリエチ
レングリコール6000、ポリエチレングリコール20
00、ポリエチレングリコール600、ポリエチレング
リコール200.エチレングリコールのプロットである
第3図で得られた較正曲線はMtzm 5 X 10 
’で、α□X/αヵi、%= 2.24であった。
また、市販の標準蛋白質(チログロブリン、牛血清アル
ブミン、チトクロームC)の混合物の分離分析を行った
。分析条件は、上記充填剤を使用すること以外、実施例
1と同様に行った。この結果を第4図に示す。第4図中
、ピーク28〜30は、順次、チログロブリン、牛血清
アルブミン及びチトクロームCのピークである。
実施例3 NK−エステルM−9G56g、ペンタエリドリフトジ
アクリレート3重量%、ペンタエリドリフトトリアクリ
レート51重量%及びペンタエリドリフトテトラアクリ
レート46重量%から成る混合物〔一般式(I)中のn
は、平均して3.43である〕 64g、酢酸n−ブチ
ル110g及びイソアミルアルコール70gを使用した
以外は、実施例1と同様にして反応させ、有機溶媒及び
水に不溶な液体クロマトグラフィー用充填剤を得た。
粒度は1〜30pmであった。
更に、実施例1と同様にふるい分は後、カラムに充填し
、プルランとエチレングリコール及びポリエチレングリ
コールの分子量と溶出容量の関係を示した較正曲線を第
5図に示す。第5図中、プロット31〜40は、順次、
プルランP100、プルランP50.プルランP20、
プルランP10、ポリエチレングリコール6000.ポ
リエチレングリコール4000、ポリエチレングリコー
ル2000.ポリエチレングリコール6001ポリエチ
レングリコール200及びエチレングリコールのプロッ
トである。
第5図で得られた較正曲線はMLi+* 6 X I 
Q ’で、α1.X/α、、1I=1.59であった。
また、市販の標準蛋白質(牛血清アルブミン、β−ラク
トグロブリン、チトクロームC)及びβ−アラニンの混
合物の分離分析を行った。測定条件としては、移動相(
溶出液)にpH7の1/15M燐酸緩衝液に0.2 M
の食塩を加えた溶出液を使用し、流量を1.0d/分及
び温度を25℃とし、検出器はUV検出器(250nm
)を使用した。
得られたクロマトグラムを第6図に示す。
第6図中、ピーク41〜44は、順次、牛血清アルブミ
ン、β−ラクトグロブリン、チトクロームC及びβ−ア
ラニンのピークを示す。
比較例1 NK−エステルM−9G24g、ペンタエリドリフトジ
アクリレート3重量%、ペンタエリドリフトトリアクリ
レート51重量%及びペンタエリドリフトテトラアクリ
レート46重量%から成る混合物〔一般式(1)中のn
は、平均して3.43である〕96gを使用した以外は
、実施例1と同様に反応させて、有機溶媒及び水に不溶
な液体クロマトグラフィー用充填剤を得た。粒度は1〜
30μmであった。
更に実施例1と同様にふるい分けした後、カラムに充填
し、プルラン、エチレングリコール及びポリエチレング
リコールを用い、較正曲線を求めたところ、ポリエチレ
ングリコール2000以上の分子量を持つものが吸着し
てしまい、較正曲線を求めることができなかった。
比較例2 N K−エステルM−9G96g、ペンタエリドリフト
ジアクリレート3重量%、ペンタエリドリフトトリアク
リレート51重量%及びペンタエリドリフトテトラアク
リレート46重量%から成る混合物〔一般式(I)中の
nは、平均して3.43である〕24g、酢酸n−ブチ
ル110g及びイソアミルアルコール70gを使用した
以外は、実施例1と同様に反応させて、有機溶媒及び水
に不溶な液体クロマトグラフィー用充填剤を得た。粒度
は1〜30μmであった。
更に実施例1と同様にふるい分けした後、カラムに充填
を試みたが、圧力が高くなり、充填カラムは得られなか
った。
(発明の効果) 本発明によるクロマトグラフィー用充填剤は、水に対し
親和性があり、高速液体クロマトグラフィー用充填剤と
して充分な強度を有し、耐久性が良く、しかもM L 
i ISを蛋白質や水溶性高分子の分離に有効な範囲に
任意に調節でき、充填カラムにした際の較正曲線が直線
に近いクロマトグラフィー用充填剤であり、該クロマト
グラフィー用充填剤は、水を溶出液とするGPC用の充
填剤として有用であり、分離性能に優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1における液体クロマトグラフィー分析
による較正曲線、第2図は実施例1における液体クロマ
トグラフィー分析によるクロマトグラム、第3図は実施
例2における液体クロマトグラフィー分析による較正曲
線、第4図は実施例2における液体クロマトグラフィー
分析によるクロマトグラム、第5図は実施例3における
液体クロマトグラフィー分析による較正曲線、第6図は
実施例3における液体クロマトグラフィー分析によるク
ロマトグラムを示す。 符号の説明 1・−・プルランP800 (分子量7.58xlOS
)2−プルランP400 (分子量3.38X10’)
3−プルランP2O0(分子量1.94X10’)4−
プルランP100 (分子量9.54X10’)5−・
・−プルランP50 (分子量4.67xlO’)6・
・−プルランP20 (分子量2.08xlO’)7−
プルランP10(分子量1.2xlO’)8−ポリエチ
レングリコール6000 9−・ポリエチレングリコール400010−ポリエチ
レングリコール200011−・・ポリエチレングリコ
ール60012・・−ポリエチレングリコール2001
3−  エチレングリコール 14−・チログロブリンのピーク 15・−生血端アルブミンのピーク 16−・チトクロームCのピーク 17−クレアチニンのピーク 18−プルランP800 19・・−・プルランP400 20−プルランP2O0 21・−・プルランP50 22・−・プルランPIO 23−ポリエチレングリコール600024−  ポリ
エチレングリコール200025−  ポリエチレング
リコール60026・−・ポリエチレングリコール20
027−エチレングリコール 28−・−チログロブリンのピーク 29−・−生血端アルブミンのピーク 30−・・チトクロームCのピーク 31− ・プルランP100 32−・−・プルランP50 33−・プルランP2O 34−・プルランPIO 35−・ポリエチレングリコール600036−・ポリ
エチレングリコール400037−・ポリエチレングリ
コール200038−・−ポリエチレングリコール60
039・−・−ポリエチレングリコール20040−エ
チレングリコール 41−  牛血清アルブミンのピーク 42−・−β−ラクトグロブリンのピーク43−・チト
クロームCのピーク 44−・β−アラニンのピーク

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式(I): ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 〔式中、R^1はH又はCH_3を表し、nは2〜4の
    整数を表し、mは0、1又は2を表し、m+nは4であ
    る〕で示される化合物と一般式(II):▲数式、化学式
    、表等があります▼(II) 〔式中、R^2及びR^3は、それぞれ独立してH又は
    CH_3を表し、lは1〜30の整数を表す〕で示され
    る化合物を必須成分とする架橋多孔性共重合体粒子から
    なり、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにおけ
    る排除限界分子量が2×10以上であり、かつ較正曲線
    の勾配αが10^2から排除限界分子量の分子量範囲に
    おいて、 1≦(α_m_a_x/α_m_i_n)≦3.5〔式
    中、α_m_a_x及びα_m_i_nは、それぞれ前
    記分子量範囲内でのαの最大値と最小値を示す〕の範囲
    内にあることを特徴とするクロマトグラフィー用充填剤
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