JPS6365555B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、二輪車用ナンバープレートブラケ
ツトの製造方法に関するものである。

二輪車のナンバープレートブラケツト（取付
部）が、テールアンドストツプランプの下部に一
体に設けられていることがある。この場合、ブラ
ケツトはランプのハウジングと一体成形できるの
で、製造上きわめて好都合であるが、ナンバープ
レートの傾斜角度の規格が各国別に異なるため、
成形用の金型を多種類用意しなければならない欠
点がある。

この欠点を防止するために、従来第１図に示す
ようにランプａのハウジングｂと一体成形するブ
ラケツトｃの傾斜角度は一種類のものに限定し、
これと角度が異なる場合には補助金具ｄをブラケ
ツトｃに取付けて所定の傾斜角度が得られるよう
にしてある。

しかしながら、この場合補助金具ｄを介してナ
ンバープレートｅを取付けるので、取付状態が不
安定となり、傾斜角度にバラ付きが生じ、また部
品点数が増加してコストアツプを引起す等の欠点
が生じる。

本発明は、上記従来の不都合を解消するために
なされ、１つの金型で、傾斜の異なるナンバーブ
ラケツトをランプのハウジングと共に一体成形で
きるようにした製造方法を提供することを目的と
する。

この目的を達成する本発明の構成は、テールア
ンドストツプランプのハウジングの下部にナンバ
ープレート取付用の板状のブラケツトを一体成形
する方法において、前記板状ブラケツトの外周部
はハウジグと共通の金型で、内周部は前記金型に
対し交換自在でかつ傾斜角度の異なる入子を用い
てそれぞれ一体成形することを要旨とするもので
ある。

以下、本発明の実施例を添付図面により具体的
に説明すると、図において１はテールアンドスト
ツプランプであり、このハウジング１ａの下部に
ナンバープレート取付用の板状のブラケツト２が
合成樹脂により一体成形されている。この成形に
際して、本発明はブラケツト２の外周部２ａ例え
ば第２図に示すように仮想線ｌより外側の部分
は、前記ハウジング１ａの成形用金型と共通の金
型３ａ，３ｂで、一方仮想線ｌで囲まれたブラケ
ツト２の内周部２ｂは金型３ａ，３ｂに対して交
換自在の入子４ａ，４ｂでそれぞれ同時に成形す
る。そして、傾斜角度の異なるブラケツトを成形
するには、第４図に示すように、所定の傾斜角度
θ′（θ＜θ′）に合わせた入子６ａ，６ｂを前記金
型３ａ，３ｂにセツトして行えばよい。この場
合、ブラケツト２′の内周部の下部に段部２′ｃが
生じるけれども、ナンバープレート５を取付ける
には何ら支障は来さない。

このようにすれば、入子を交換するだけで傾斜
角度の異なるブラケツトを容易に成形することが
できる。また、通常プラスチツク用金型はオス型
とメス型が合わさる面即ちパーテイングラインＰ
は成形毎に樹脂液がもれないように強力に押し付
けられるため摩耗しやすい箇所であるが、このよ
うな箇所を入子交換方式にすると、入子交換の度
に調整しなければならず、生産性が向上しない
が、本発明の場合には、金型の内側のみ入子を交
換する構造であるから、入子の交換時にいちいち
調整する必要はなくて便利である。

以上説明したように、本発明によれば、金型の
一部を入子交換するだけで、傾斜角度の異なるブ
ラケツトをランプのハウジングと一体成形するこ
とができるので、専用の金型を多種類用意する必
要がなくなり、かつ補助金具を介して取付ける従
来例に比べるとナンバープレートの取付状態が安
定的であり、しかも傾斜角度のバラ付きを未然に
防止し、またコストダウンも図れる等の種々のす
ぐれた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の説明図、第２図は本発明の製
造に係るナンバープレートブラケツトの正面図、
第３図は本発明の成形要領を示す説明図、第４図
は同じく傾斜角度の異なる場合の成形要領を示す
説明図である。 １……テールアンドストツプランプ、１ａ……
ハウジング、２……ブラケツト、２ａ……外周
部、２ｂ……内周部、３ａ，３ｂ……金型、４
ａ，４ｂ……入子、５……ナンバープレート、６
ａ，６ｂ……入子。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ テールアンドストツプランプのハウジングの
   下部にナンバープレート取付用の板状ブラケツト
   を一体成形する方法において、前記板状ブラケツ
   トの外周部は前記ハウジングと共通の金型で、内
   周部は前記金型に対し交換自在でかつ傾斜角度の
   異なる入子を用いてそれぞれ一体成形することを
   特徴とする二輪車用ナンバープレートブラケツト
   の製造方法。