JPS6365202B2 - - Google Patents

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JPS6365202B2
JPS6365202B2 JP59087759A JP8775984A JPS6365202B2 JP S6365202 B2 JPS6365202 B2 JP S6365202B2 JP 59087759 A JP59087759 A JP 59087759A JP 8775984 A JP8775984 A JP 8775984A JP S6365202 B2 JPS6365202 B2 JP S6365202B2
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JP
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polymerization
carbonate
bac
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impact resistance
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JP59087759A
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JPS60231711A (ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、光学的透明性を有するとともに、優
れた耐衝撃性を有する熱硬化樹脂に関するもので
ある。 有機ガラス樹脂として広く知られているジエチ
レングリコールビス(アリルカーボネート)(以
下、ADCと略す)の重合体は、優れた透明性の
光学特性と高い表面硬度を有しているため、特に
メガネ用レンズとして広く使用されている。しか
し、ADC樹脂は、一般のポリカーボネート樹脂
などに比べて、耐衝撃性が劣り、特に有機ガラス
材料として利用するために、ハードコートやマル
チコートなどの表面処理を施した場合にも充分な
耐衝撃性を示さない欠点がある。 本発明は上記に鑑みADC樹脂の欠点を解消す
べく鋭意研究の結果、ADCに分子量を特定した
ポリオキシアルキレンジオールジアリルカーボネ
ートを共重合することによつて、耐衝撃性に優れ
た硬化樹脂が得られることを見出し、本発明を完
成するに至つたものである。即ち、本発明によれ
ば、ADCとポリオキシアルキレンジオールの分
子量が194以上であるポリオキシアルキレンジオ
ールジアリルカーボネツトとを該ポリオキシアル
キレンジオールジアリルカーボネートが0.5〜30
重量%の範囲で共重合してなる硬化樹脂が提供さ
れる。 因みに、本発明においてポリオキシアルキレン
ジオールの分子量が194より小さいポリオキシア
ルキレンジオールジアリルカーボネートを用いた
場合には、得られる硬化樹脂の耐衝撃性が充分に
向上されない。また、ポリオキシアルキレンポリ
オールの分子量が極めて大きいポリオキシアルキ
レンポリオールポリアリルカーボネートを用いた
場合に、得られる硬化樹脂の耐衝撃性は向上する
が、硬化などの低下を招く傾向がある。したがつ
て、本発明においては目的とする硬化樹脂の耐衝
撃性と共に他の物性を勘案して、ポリオキシアル
キレンジオールの分子量が一般に194〜1000であ
るポリオキシアルキレンジオールジアリルカーボ
ネートを用いることが好ましい。 本発明において代表的に使用されるポリオキシ
アルキレンジオールジアリルカーボネートを具体
的に例示すれば、テトラオキシエチレングリコー
ルビスアリルカーボネート(以下、TEG−BAC
と略記する)、ポリエチレングリコールの分子量
が200、300、400、600であるポリエチレングリコ
ールビスアリルカーボネート(以下、それぞれ
PEG200−BAC、PEG300−BAC、PEG400−
BAC、PEG600−BACと略記する)、同様にポリ
プロピレングリコールの分子量が200、400、950、
1000であるポリプロピレングリコールビスアリル
カーボネート(以下、それぞれPPG200−BAC、
PPG400−BAC、PPG950−BAC、PPG1000−
BACと略記する)、ポリオキシプロピレン化グリ
セリンの分子量が400、600であるポリオキシプロ
ピル化グリセリントリスアリルカーボネート(以
下、それぞれGP400−TAC、GA600−TACと略
記する)、ポリオキシプロピル化ソルビトールの
分子量が750であるポリオキシプロピル化ソルビ
トールポリアリルカーボネート(以下、SP750−
PACと略記する)、ポリオキシエチレン化グリセ
リンの分子量が400、600であるポリオキシエチレ
ン化グリセリントリスアリールカーボネート(以
下、それぞれGE400−TAC、GE600−TACと略
記する)、ポリオキシエチレン化ソルビトールの
分子量が600であるポリオキシエチレン化ソルビ
トールポリアリルカーボネート(以下、SE600−
PACと略記する)、ポリオキシテトラメチレング
リコールの分子量が1000であるポリオキシテトラ
メチレングリコールビスアリルカーボネート(以
下、PTMG1000−BACと略記する)などが好ま
しく用いられる。 本発明におけるポリオキシアルキレンジオール
ジアリルカーボネートの使用量は、その種類によ
り異なり一概に決定できないが、目的とする硬化
樹脂の耐衝撃性を向上させるために、一般に0.5
〜30重量%、特に1〜25重量%の範囲で選択する
ことが好ましい。即ち、上記ポリオキシアルキレ
ンジオールジアリルカーボネートの使用量が0.5
重量%より少ない場合には、目的とする硬化樹脂
の耐衝撃性が充分に向上できず、また30重量%よ
り多い場合には耐衝撃性の向上は認められるが、
硬度の低下が著しく好ましくない。 なお、本発明においては目的とする硬化樹脂の
物性を損わない範囲で他の物性を改良するため
に、必要に応じてADCと共重合可能な単量体を
用いることが出来る。例えば、硬化樹脂の屈折率
を向上させるために、その単量重合体の屈折率が
1.5以上の化合物が用いられる。 本発明の耐衝撃性に優れた硬化樹脂を製造する
ためには、ADC単独あるいは必要に応じてADC
と共重合可能な他の単量体との混合物を、上記し
たポリオキシアルキレンジオールジアリルカーボ
ネートと共に、ラジカル重合開始剤の存在、紫外
線、放射線の照射など、公知のラジカル重合方法
を用いて得られる。上記ラジカル重合開始剤は特
に限定されず、公知のものが使用出来るが、代表
的なものを例示すると、ベンゾイルパーオキサイ
ド、P−クロルベンゾイルパーオキサイド、2,
4−ジクロルベンゾイルパーオキサイド、デカノ
イルパーオキサイド、ラウノイルパーオキサイ
ド、アセチルパーオキサイド等のジアシシルパー
オキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボ
ネート、ジセカンダリーブチルパーオキシジカー
ボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジ
カーボネート等のパーカーボネート、t−ブチル
パーオキシ2−エチルヘキサネート、t−ブチル
パーオキシピバレート等のアルキルパーエステル
或いはアゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合
物である。ラジカル重合開始剤の使用量は重合形
式、重合条件、第2単量体の種類等によつて異な
り一概に限定出来ないが、一般には全単量体に対
して0.05〜10重量%、好ましくは0.1〜8重量%
の範囲で用いるのが最も好適である。 本発明における重合方法は特に限定的でなく、
公知の重合方法を採用出来る。代表的な重合方法
を例示すると注型重合方法である。例えばエラス
トマーガスケツトまたはスペーサーで保持されて
いるモールド間に、ラジカル重合開始剤を含む前
記単量体を注入し、空気炉中で硬化させた後取出
すとよい。また、あらかじめ重合開始剤の存在下
に前記単量体を予備的に重合させて、該単量体の
粘度をあげたのち注型重合することも出来る。 重合条件のうち、特に温度は得られる樹脂の性
状に影響を与える。この温度条件は、原料の
ADC、ポリオキシアルキレンジオールジアリル
カーボネートの種類、量、重合開始剤の種類など
によつてうけるので一概に限定出来ないが、一般
に比較的低温下で重合を開始し、ゆつくりと温度
をあげて行き、重合終了時に高温下に硬化させる
所謂テーパー型の2段重合を行うのが好適であ
る。また、重合時間は各種の条件によつて異なる
ので予めこれらの条件に応じた最適の時間を決定
するのが好適であるが、一般に2〜40時間で重合
が完結するように条件を選ぶのが好ましい。 勿論、前記重合に際し、離型剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、着色防止剤、帯電防止剤、ケイ
光染料等の各種安定剤、添加剤は必要に応じて選
択して使用することが出来る。 本発明を更に具体的に説明するため、以下に実
施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの実施
例に限定されるものではない。なお、実施例にお
いて得られた硬化樹脂は、下記の試験法によつて
諸物性を測定した。 (1) 屈折率(ηDと略す) アツベの屈折計を用いて、20℃における屈折
率を測定した。接触液にはモノブロムナフタリ
ンを使用した。 (2) 硬度(RLと略す) ロツクウエル硬度計を用い、厚さ2mmの試験
片についてL−スケールでの値を測定した。 (3) 耐衝撃性 硬化樹脂から製作した厚さ2.2mmの板に、80
gの鋼球を所定の高さより自然落下させ、該樹
脂板が破損しない限界の高さを測定した。その
結果を第1表に示す基準に従つて、A〜Hの評
価を行つた。
【表】 実施例 1〜4 ADCにPEG200−BACを第2表に示す組成で
添加し、ラジカル重合開始剤として、ジイソプロ
ピルパーオキシカーボネートを共重合組成物に対
して5重量%添加し十分に混合した。この混合液
を直径73mmのガラス板とエチレン−酢酸ビニル共
重合体からなるガスケツトで構成された鋳型の中
へ注入し、注型重合を行なつた。重合は空気炉を
用いて30℃から温度を徐々に上げて、20時間で80
℃にした。更に80℃で2時間重合した。重合終了
後、鋳型を電気炉から取り出し、ガスケツトをは
ずした後、放冷後に重合体を鋳型のガラスからは
がすことにより、2.2mmの厚さを有する無色透明
な樹脂を得た。重合体の諸物性を測定して第2表
に示した。 比較例 1 実施例1〜4において、PEG200−BACを用い
ず、ADCのみで重合を行なつた以外は全く同様
に実施した。結果を第2表に示した。
【表】 実施例 5〜7 実施例1〜4においてPEG200−BACの代り
に、第3表に示すポリオキシアルキレンジオール
ジアリルカーボネートを所定量添加した以外は、
実施例1〜4と全く同様に実施した。結果を第3
表に示した。
【表】 コールビスアリルカーボネート
比較例 2及び3 実施例1で用いたPEG200−BACの代りにトリ
エチレングリコールビス(アリルカーボネート)
(以下、TREG−BACと略記する。)を第4表に
示すように用いた以外は実施例1と同様に実施し
た。その結果を第4表に示した。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ジエチレングリコールビス(アリルカーボネ
    ート)とポリオキシアルキレンジオールの分子量
    が194以上であるポリオキシアルキレンジオール
    ジアリルカーボネートとを、該ポリオキシアルキ
    レンジオールジアリルカーボネートが0.5〜30重
    量%の範囲で共重合することを特徴とする硬化樹
    脂の製造方法。
JP8775984A 1984-05-02 1984-05-02 硬化樹脂の製造方法 Granted JPS60231711A (ja)

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JP8775984A JPS60231711A (ja) 1984-05-02 1984-05-02 硬化樹脂の製造方法

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JPS60231711A JPS60231711A (ja) 1985-11-18
JPS6365202B2 true JPS6365202B2 (ja) 1988-12-15

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU5300601A (en) * 2000-04-10 2001-10-23 Ppg Ind Ohio Inc Polymerizable composition of allyl functional monomers
US6506864B1 (en) 2000-04-10 2003-01-14 Ppg Industries Ohio, Inc. Polymerizable composition of allyl functional monomers

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57102807A (en) * 1980-12-19 1982-06-26 Tokuyama Soda Co Ltd Preparation of crown material of tooth

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