JPS6365020A - 急速加熱焼入用表面硬化処理鋼の製造方法 - Google Patents
急速加熱焼入用表面硬化処理鋼の製造方法Info
- Publication number
- JPS6365020A JPS6365020A JP20908786A JP20908786A JPS6365020A JP S6365020 A JPS6365020 A JP S6365020A JP 20908786 A JP20908786 A JP 20908786A JP 20908786 A JP20908786 A JP 20908786A JP S6365020 A JPS6365020 A JP S6365020A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel
- quenching
- rapid heating
- bainite
- hardened layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 title claims abstract description 19
- 238000010791 quenching Methods 0.000 title claims abstract description 16
- 230000000171 quenching effect Effects 0.000 title claims abstract description 16
- 229910000760 Hardened steel Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 7
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 6
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 claims abstract description 19
- 239000010959 steel Substances 0.000 claims abstract description 19
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims abstract description 18
- 229910001563 bainite Inorganic materials 0.000 claims abstract description 17
- 229910052758 niobium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 5
- 229910052796 boron Inorganic materials 0.000 claims abstract description 4
- 229910052748 manganese Inorganic materials 0.000 claims abstract description 4
- 229910052804 chromium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 3
- 229910052750 molybdenum Inorganic materials 0.000 claims abstract description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 11
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 claims description 2
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 abstract description 2
- 238000007670 refining Methods 0.000 abstract 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 13
- 229910000859 α-Fe Inorganic materials 0.000 description 10
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 8
- 229910001562 pearlite Inorganic materials 0.000 description 7
- 238000005496 tempering Methods 0.000 description 7
- 230000006698 induction Effects 0.000 description 6
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 6
- 238000005242 forging Methods 0.000 description 5
- FBPFZTCFMRRESA-JGWLITMVSA-N D-glucitol Chemical group OC[C@H](O)[C@@H](O)[C@H](O)[C@H](O)CO FBPFZTCFMRRESA-JGWLITMVSA-N 0.000 description 4
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 239000000523 sample Substances 0.000 description 3
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 3
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 2
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 2
- 229910000734 martensite Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910052582 BN Inorganic materials 0.000 description 1
- PZNSFCLAULLKQX-UHFFFAOYSA-N Boron nitride Chemical compound N#B PZNSFCLAULLKQX-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000005098 hot rolling Methods 0.000 description 1
- 239000000155 melt Substances 0.000 description 1
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 1
- 238000011160 research Methods 0.000 description 1
- 150000003839 salts Chemical class 0.000 description 1
Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Heat Treatment Of Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は急速加熱焼入れによる表面硬化処理に供する鋼
材料の製造方法に関する。
材料の製造方法に関する。
(従来の技術及び解決しようとする問題点)一般にステ
アリングラック、ピニオン、等速ジヨイント、ナックル
アーム、ナックルスピンドル等々の機械部品は、部品に
焼入れ処理を施して表面に所定の深さの硬化層を形成し
たうえで使用されている。
アリングラック、ピニオン、等速ジヨイント、ナックル
アーム、ナックルスピンドル等々の機械部品は、部品に
焼入れ処理を施して表面に所定の深さの硬化層を形成し
たうえで使用されている。
このための表面焼入れ法としては、通常、例えば、高周
波焼入れ、レーザー焼入れ、火炎焼入れ、プラズマ焼入
れなどの急速加熱焼入れ法が採用されており、この急速
加熱焼入れによって硬化層が十分得られるように焼入れ
性が良好で且つ芯部強度も確保できる鋼材料の開発が行
われている。
波焼入れ、レーザー焼入れ、火炎焼入れ、プラズマ焼入
れなどの急速加熱焼入れ法が採用されており、この急速
加熱焼入れによって硬化層が十分得られるように焼入れ
性が良好で且つ芯部強度も確保できる鋼材料の開発が行
われている。
しかし、従来のこの種の表面硬化処理鋼は、フェライト
+パーライト組織であるため、急速加熱焼入れを行って
も硬化層にフェライト又はパーライトが残留してしまい
、表面硬さや硬化層深さが著しく低下し、疲労強度が低
下するという問題が −あった、これを防止するため
、従来は急速加熱焼入れの前に調質処理を施して焼もど
しソルバイト組織にするなどの方法が試みられていたが
、調質処理を必要とするのでコスト高になると共に芯部
強度や硬化層深さの点でも満足し得るものとは云えなか
った。また、従来鋼で残留フェライトを解消するために
は焼入れで高温保持すればよいが、急速加熱の場合、高
温保持により表面が溶融するという問題がある。
+パーライト組織であるため、急速加熱焼入れを行って
も硬化層にフェライト又はパーライトが残留してしまい
、表面硬さや硬化層深さが著しく低下し、疲労強度が低
下するという問題が −あった、これを防止するため
、従来は急速加熱焼入れの前に調質処理を施して焼もど
しソルバイト組織にするなどの方法が試みられていたが
、調質処理を必要とするのでコスト高になると共に芯部
強度や硬化層深さの点でも満足し得るものとは云えなか
った。また、従来鋼で残留フェライトを解消するために
は焼入れで高温保持すればよいが、急速加熱の場合、高
温保持により表面が溶融するという問題がある。
本発明は、上記従来技術の欠点を解消し、急速加熱焼入
れによって所望の表面硬さ及び硬化層深さが十分に得ら
れると共に芯部強度も向上し得る表面硬化処理鋼を経済
的に製造する方法を提供することを目的とするものであ
る。
れによって所望の表面硬さ及び硬化層深さが十分に得ら
れると共に芯部強度も向上し得る表面硬化処理鋼を経済
的に製造する方法を提供することを目的とするものであ
る。
(問題点を解決するための手段)
上記目的を達成するため、本発明者は、従来のように調
質処理を必要とせず、熱間圧延材のままで優れた急速加
熱焼入性を有する表面硬化処理鋼を製造できる方法を見
い出すべく鋭意研究を重ねた結果、特定組成の鋼を熱間
加工後、冷却条件をコントロールしてベイナイト主体の
組織にすることにより、可能であることを知見し、本発
明をなしたものである。
質処理を必要とせず、熱間圧延材のままで優れた急速加
熱焼入性を有する表面硬化処理鋼を製造できる方法を見
い出すべく鋭意研究を重ねた結果、特定組成の鋼を熱間
加工後、冷却条件をコントロールしてベイナイト主体の
組織にすることにより、可能であることを知見し、本発
明をなしたものである。
すなわち、本発明に係る急速加熱焼入用表面硬化処理鋼
の製造方法は、C:0.30〜0.70%、Si:0.
03−4.0%及びMn:0.20〜2.0%を含み、
必要に応じて、Ni≦3.5%、Cr53%、Mo≦0
.7%、Nb≦0.5%、B量0.005%、5oQA
n≦0.1%及びTi≦0.2%のうちの1種又は2種
以上を含み、残余が実質的にFeからなる鋼につき、所
定の寸法に熱間加工後、冷却するに際し、ベイナイトの
占める体積率が75%以上である組織が得られる条件で
冷却又は冷却後等温保持することを特徴とするものであ
る。
の製造方法は、C:0.30〜0.70%、Si:0.
03−4.0%及びMn:0.20〜2.0%を含み、
必要に応じて、Ni≦3.5%、Cr53%、Mo≦0
.7%、Nb≦0.5%、B量0.005%、5oQA
n≦0.1%及びTi≦0.2%のうちの1種又は2種
以上を含み、残余が実質的にFeからなる鋼につき、所
定の寸法に熱間加工後、冷却するに際し、ベイナイトの
占める体積率が75%以上である組織が得られる条件で
冷却又は冷却後等温保持することを特徴とするものであ
る。
以下に本発明を実施例に基づいて詳細に説明する。
まず1本発明法で対象とする鋼材料の成分限定理由を示
す。
す。
Cは強度を確保するために0.30%以上必要であるが
、多すぎると靭性の劣化を来たすので、上限を0.70
%とする。
、多すぎると靭性の劣化を来たすので、上限を0.70
%とする。
Siは鋼の脱酸のために必要であると共に強度の向上を
図るためにも0.03%以上添加する。
図るためにも0.03%以上添加する。
しかし多すぎると被剛性の劣化を招くので、上限を1.
0%とする。
0%とする。
MnはSiと同様、脱酸のために必要な元素であり、更
にベイナイト組織を得るのに最低限必要な元素である。
にベイナイト組織を得るのに最低限必要な元素である。
そのためには0.20%以上を添加する必要があるが、
多すぎると被削性の劣化を招くことになるので、上限を
2.0%とする。
多すぎると被削性の劣化を招くことになるので、上限を
2.0%とする。
本発明法での対象鋼材料は上記元素を必須成分とするが
、芯部強度の向上等のために以下に示す元素を必要に応
じて1種又は2種以上添加することができる。
、芯部強度の向上等のために以下に示す元素を必要に応
じて1種又は2種以上添加することができる。
Ni、Crはそれぞれ芯部強度の向上のために添加でき
るが、多すぎると被削性の劣化を招き、またマルテンサ
イト組織が多量となって所定量のベイナイト組織が得に
くくなるので、添加するときはNi≦3.5%、Cr5
3%の範囲とする。
るが、多すぎると被削性の劣化を招き、またマルテンサ
イト組織が多量となって所定量のベイナイト組織が得に
くくなるので、添加するときはNi≦3.5%、Cr5
3%の範囲とする。
MO,Nb、Bはそれぞれ芯部強度を向上すると共にベ
イナイト組織を得やすくする効果がある。
イナイト組織を得やすくする効果がある。
しかし、多量に添加すると靭性の劣化を来たすので、添
加するときはMo≦0.7%、Nb≦0.5%。
加するときはMo≦0.7%、Nb≦0.5%。
B量0.005%の範囲とする。
soQ A Q 、 Tiはそれぞれ結晶粒を微細化さ
せ、靭性を向上することができる元素であると共に、特
に上記Bを添加した場合、これらの元素が優先的に鋼中
のNと結合することにより窒化ボロンの生成を防止、焼
入性に寄与する有効B量を増加する効果がある。そのた
めに添加する場合には5oQAΩ≦0.1%、Ti≦0
.2%の範囲とする。
せ、靭性を向上することができる元素であると共に、特
に上記Bを添加した場合、これらの元素が優先的に鋼中
のNと結合することにより窒化ボロンの生成を防止、焼
入性に寄与する有効B量を増加する効果がある。そのた
めに添加する場合には5oQAΩ≦0.1%、Ti≦0
.2%の範囲とする。
本発明では、このような化学成分を有する鋼を対象とし
、熱間鍛造、熱間圧延などの熱間加工後。
、熱間鍛造、熱間圧延などの熱間加工後。
冷却条件をコントロールしてベイナイトが体積率で75
%以上を占める組織を得る。これは、前述の如く硬化層
にフェライトやパーライトが残留すると表面硬さ及び硬
化層深さが著しく劣化するので、熱間加工後の冷却によ
って予めベイナイトが75%以上を占めるベイナイト主
体の組成を得、急速加熱焼入れで残留フェライトや残留
パーライトが生じないようにするためである。一方、急
冷してマルテンサイト組織にすれば硬さを著しく上げら
れるが、逆に被剛性が劣化するので、好ましくない。
%以上を占める組織を得る。これは、前述の如く硬化層
にフェライトやパーライトが残留すると表面硬さ及び硬
化層深さが著しく劣化するので、熱間加工後の冷却によ
って予めベイナイトが75%以上を占めるベイナイト主
体の組成を得、急速加熱焼入れで残留フェライトや残留
パーライトが生じないようにするためである。一方、急
冷してマルテンサイト組織にすれば硬さを著しく上げら
れるが、逆に被剛性が劣化するので、好ましくない。
ベイナイトが上記体積率を占める組織を得るには、例え
ば、鋼材料の化学成分や寸法にもよるが、熱間加工後直
ちに比較的速い速度で冷却したり、或いはソルトバス等
に急冷して等温保持するなどの冷却方法で冷却すれば、
ベイナイト100%の組織、ベイナイト75%以上でフ
ェライトやフェライトとパーライトを含むベイナイト主
体の組織を得ることができる。 − このようなベイナイト主体の組織を有する熱間加工材は
、急速加熱焼入れによって形成される表面硬化層の表面
硬さが十分確保できると共に、HV450が得られる硬
化層深さが2 、5 am以下、好ましくは2.2〜2
、5 m+aの如く改善され、しかも芯部強度も十分
確保され、従来のフェライト+パーライト組織や焼もど
しソルバイト組織のものよりも顕著な効果が発揮される
。なお、上記硬化層深さは部品寸法によって異なること
は云うまでもないが、あまり探すざると焼入れ歪が大き
くなり、残留応力が出なくなって強度が得られなくなる
ので、好ましくない。
ば、鋼材料の化学成分や寸法にもよるが、熱間加工後直
ちに比較的速い速度で冷却したり、或いはソルトバス等
に急冷して等温保持するなどの冷却方法で冷却すれば、
ベイナイト100%の組織、ベイナイト75%以上でフ
ェライトやフェライトとパーライトを含むベイナイト主
体の組織を得ることができる。 − このようなベイナイト主体の組織を有する熱間加工材は
、急速加熱焼入れによって形成される表面硬化層の表面
硬さが十分確保できると共に、HV450が得られる硬
化層深さが2 、5 am以下、好ましくは2.2〜2
、5 m+aの如く改善され、しかも芯部強度も十分
確保され、従来のフェライト+パーライト組織や焼もど
しソルバイト組織のものよりも顕著な効果が発揮される
。なお、上記硬化層深さは部品寸法によって異なること
は云うまでもないが、あまり探すざると焼入れ歪が大き
くなり、残留応力が出なくなって強度が得られなくなる
ので、好ましくない。
(実施例)
次に本発明の実施例を示す。
太産五よ
第1表に示す化学成分(vt%)を有する50mmφの
供試材を約1200’Cで熱間鍛造して30mmφにし
、鍛造後、850℃から第2表に示す冷却方法によって
冷却条件をコントロールして同表に示す組織を得た。な
お、供試材&3は鍛造後50℃/winで冷却してフェ
ライト+パーライト組織を得る方法と、鍛造機同表に示
す条件で調質してソルバイト組織を得る方法にそれぞれ
供した。
供試材を約1200’Cで熱間鍛造して30mmφにし
、鍛造後、850℃から第2表に示す冷却方法によって
冷却条件をコントロールして同表に示す組織を得た。な
お、供試材&3は鍛造後50℃/winで冷却してフェ
ライト+パーライト組織を得る方法と、鍛造機同表に示
す条件で調質してソルバイト組織を得る方法にそれぞれ
供した。
次いで、各供試材を高周波焼入れした後、150℃xl
hrの焼もどしを施し、表面硬さとHv450の硬さが
得られる硬化層深さを調べた。その結果は、第2表に示
すように、本発明例では表面硬さが高く硬化層深さも良
好であるのに対し、比較例では表面硬さが低く十分な硬
化層深さが得られていない。
hrの焼もどしを施し、表面硬さとHv450の硬さが
得られる硬化層深さを調べた。その結果は、第2表に示
すように、本発明例では表面硬さが高く硬化層深さも良
好であるのに対し、比較例では表面硬さが低く十分な硬
化層深さが得られていない。
第1表
実施例2
第3表に示す化学成分[wt%)を有する供試材につい
て1150〜1200’cで熱間圧延して35論醜φと
し、850℃から第4表に示す冷却方法によって冷却し
、同表に示す組織を得た0次いで実施例1と同様に高周
波焼入れ、焼もどしく150”Cx1hr)を行って表
面硬さと硬化層深さを調べた。その結果は、第4表に示
すように、本発明例は比較例に比べて高い表面硬さと十
分な硬化層深さが得られている。
て1150〜1200’cで熱間圧延して35論醜φと
し、850℃から第4表に示す冷却方法によって冷却し
、同表に示す組織を得た0次いで実施例1と同様に高周
波焼入れ、焼もどしく150”Cx1hr)を行って表
面硬さと硬化層深さを調べた。その結果は、第4表に示
すように、本発明例は比較例に比べて高い表面硬さと十
分な硬化層深さが得られている。
第5表に示す化学成分(wt%)を有する32mmφの
供試材を約1200℃で熱間鍛造して25mmφにし、
鍛造後、850℃から第6表に示す冷却方法によって冷
却して同表に示す組織を得た。
供試材を約1200℃で熱間鍛造して25mmφにし、
鍛造後、850℃から第6表に示す冷却方法によって冷
却して同表に示す組織を得た。
次いで、各供試材を高周波焼入れした後、150℃X1
hrの焼もどしを施し1表面硬さと硬化層深さを調べた
。その結果を第6表に併記する。なお、高周波焼入れは
コイル移動速度を速くして硬化層を浅くコントロールし
た。
hrの焼もどしを施し1表面硬さと硬化層深さを調べた
。その結果を第6表に併記する。なお、高周波焼入れは
コイル移動速度を速くして硬化層を浅くコントロールし
た。
第6表かられかるように、75%以上のベイナイトを有
する組織の本発明例は、比較例よりも表面硬さが高く、
しかも硬化層深さも十分得られている。一方、比較例は
硬化層深さを浅くする高周波焼入れ条件により残留フェ
ライトが生じ、表面硬さが低い。
する組織の本発明例は、比較例よりも表面硬さが高く、
しかも硬化層深さも十分得られている。一方、比較例は
硬化層深さを浅くする高周波焼入れ条件により残留フェ
ライトが生じ、表面硬さが低い。
(9!明の効果)
以上詳述したように、本発明によれば、特定化学成分の
鋼材料を熱間加工後、冷却条件をコントロールしてソル
バイト主体の組織を得るので、急速加熱焼入れ性に優れ
、表面硬さが高く硬化層深さが十分得られる表面硬化処
理が可能となる。更に従来のように急速加熱焼入れ前に
調質処理を施す必要がないので経済的であり、また急速
加熱焼入れ条件が特に制限されないので作業性もよい。
鋼材料を熱間加工後、冷却条件をコントロールしてソル
バイト主体の組織を得るので、急速加熱焼入れ性に優れ
、表面硬さが高く硬化層深さが十分得られる表面硬化処
理が可能となる。更に従来のように急速加熱焼入れ前に
調質処理を施す必要がないので経済的であり、また急速
加熱焼入れ条件が特に制限されないので作業性もよい。
Claims (2)
- (1)重量%で(以下、同じ)、C:0.30〜0.7
0%、Si:0.03〜1.0%及びMn:0.20〜
2.0%を含み、必要に応じて、Ni≦3.5%、Cr
≦3%、Mo≦0.7%、Nb≦0.5%、B≦0.0
05%、solAl≦0.1%及びTi≦0.2%のう
ちの1種又は2種以上を含み、残余が実質的にFeから
なる鋼につき、所定の寸法に熱間加工後、冷却するに際
し、ベイナイトの占める体積率が75%以上である組織
が得られる条件で冷却又は冷却後等温保持することを特
徴とする急速加熱焼入用表面硬化処理鋼の製造方法。 - (2)前記鋼は、急速加熱焼入れにより得られる硬化層
深さ(Hv450が得られる深さ)が2.5mm以下の
硬化層を有する特許請求の範囲第1項記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20908786A JPS6365020A (ja) | 1986-09-04 | 1986-09-04 | 急速加熱焼入用表面硬化処理鋼の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20908786A JPS6365020A (ja) | 1986-09-04 | 1986-09-04 | 急速加熱焼入用表面硬化処理鋼の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6365020A true JPS6365020A (ja) | 1988-03-23 |
Family
ID=16567058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20908786A Pending JPS6365020A (ja) | 1986-09-04 | 1986-09-04 | 急速加熱焼入用表面硬化処理鋼の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6365020A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0290030A (ja) * | 1988-09-28 | 1990-03-29 | Nissan Motor Co Ltd | トルク検出装置 |
JPH02129341A (ja) * | 1988-11-09 | 1990-05-17 | Kawasaki Steel Corp | 冷間鍛造性及び高周波焼入性に優れた機械構造用炭素鋼 |
JPH02197546A (ja) * | 1989-01-26 | 1990-08-06 | Kobe Steel Ltd | 加工性の優れた表面焼入用鋼 |
JPH05105965A (ja) * | 1991-10-16 | 1993-04-27 | Nippon Steel Corp | 延性に優れた高強度ビードワイヤの製造方法 |
JPH05117762A (ja) * | 1991-10-24 | 1993-05-14 | Nippon Steel Corp | ベイナイト線材の製造法 |
JPH05117764A (ja) * | 1991-10-24 | 1993-05-14 | Nippon Steel Corp | 高強度ビードワイヤの製造方法 |
EP0899351A1 (en) * | 1997-08-22 | 1999-03-03 | Snap-on Technologies, Inc. | Medium/high carbon low alloy steel for warm/cold forming |
EP1215292A1 (en) * | 2000-12-14 | 2002-06-19 | Nissan Motor Co., Ltd. | High-strength race and method of producing the same |
JP2002266021A (ja) * | 2001-03-12 | 2002-09-18 | Aisin Seiki Co Ltd | 鋼部材の熱処理方法 |
JP2009235444A (ja) * | 2008-03-26 | 2009-10-15 | Ntn Corp | 鋼の熱処理方法、機械部品の製造方法、機械部品および転がり軸受 |
US7662245B2 (en) | 2003-05-27 | 2010-02-16 | Koyo Seiko Co., Ltd. | Steering rack comprising steel bar with rack teeth |
-
1986
- 1986-09-04 JP JP20908786A patent/JPS6365020A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0290030A (ja) * | 1988-09-28 | 1990-03-29 | Nissan Motor Co Ltd | トルク検出装置 |
JPH02129341A (ja) * | 1988-11-09 | 1990-05-17 | Kawasaki Steel Corp | 冷間鍛造性及び高周波焼入性に優れた機械構造用炭素鋼 |
JPH02197546A (ja) * | 1989-01-26 | 1990-08-06 | Kobe Steel Ltd | 加工性の優れた表面焼入用鋼 |
JPH05105965A (ja) * | 1991-10-16 | 1993-04-27 | Nippon Steel Corp | 延性に優れた高強度ビードワイヤの製造方法 |
JPH05117762A (ja) * | 1991-10-24 | 1993-05-14 | Nippon Steel Corp | ベイナイト線材の製造法 |
JPH05117764A (ja) * | 1991-10-24 | 1993-05-14 | Nippon Steel Corp | 高強度ビードワイヤの製造方法 |
EP0899351A1 (en) * | 1997-08-22 | 1999-03-03 | Snap-on Technologies, Inc. | Medium/high carbon low alloy steel for warm/cold forming |
EP0899352A1 (en) * | 1997-08-22 | 1999-03-03 | Snap-on Technologies, Inc. | Medium/high carbon low alloy steel for warm/cold forming |
US5928442A (en) * | 1997-08-22 | 1999-07-27 | Snap-On Technologies, Inc. | Medium/high carbon low alloy steel for warm/cold forming |
EP1215292A1 (en) * | 2000-12-14 | 2002-06-19 | Nissan Motor Co., Ltd. | High-strength race and method of producing the same |
US7083688B2 (en) | 2000-12-14 | 2006-08-01 | Nissan Motor Co., Ltd. | High-strength race and method of producing the same |
JP2002266021A (ja) * | 2001-03-12 | 2002-09-18 | Aisin Seiki Co Ltd | 鋼部材の熱処理方法 |
US7662245B2 (en) | 2003-05-27 | 2010-02-16 | Koyo Seiko Co., Ltd. | Steering rack comprising steel bar with rack teeth |
JP2009235444A (ja) * | 2008-03-26 | 2009-10-15 | Ntn Corp | 鋼の熱処理方法、機械部品の製造方法、機械部品および転がり軸受 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS6365020A (ja) | 急速加熱焼入用表面硬化処理鋼の製造方法 | |
JPH0156124B2 (ja) | ||
JPH11236644A (ja) | 高強度特性と低熱処理歪み特性に優れた高周波焼入れ用鋼材とその製造方法 | |
JPS5983719A (ja) | 非調質高強度鋼の製造法 | |
JP2004027334A (ja) | 高周波焼もどし用鋼およびその製造方法 | |
JPS60230960A (ja) | 機械構造用部品の製造方法 | |
JP2725747B2 (ja) | 高周波焼入れ用鋼材 | |
JPH05320749A (ja) | 超高強度鋼の製造方法 | |
JPH11217649A (ja) | 冷間加工性と高強度特性を兼備した高周波焼入れ用鋼材とその製造方法 | |
JP2888135B2 (ja) | 高耐久比高強度非調質鋼とその製造方法 | |
JP2004124190A (ja) | ねじり特性に優れる高周波焼もどし鋼 | |
JPS63161117A (ja) | 高強度高靭性熱間圧延鋼材の製造方法 | |
JPS63183123A (ja) | 線状及び点状再加熱加工後の低温靭性にすぐれる高張力鋼の製造方法 | |
JPH03188240A (ja) | 高強度マルテンサイトステンレス鋼及びその製造方法 | |
JPH10183296A (ja) | 高周波焼入れ用鋼材及びその製造方法 | |
JPH02179841A (ja) | 高周波焼入用非調質鋼およびその製造方法 | |
JP3687275B2 (ja) | 高周波輪郭焼入用非調質鋼 | |
JPH04297548A (ja) | 高強度高靭性非調質鋼とその製造方法 | |
JP2780628B2 (ja) | 降伏強さに優れた高靱性非調質鋼 | |
JPH01195242A (ja) | 厚さ方向に均一に低温靭性にすぐれる厚肉高張力鋼板の製造方法 | |
JPH0533283B2 (ja) | ||
KR100268843B1 (ko) | 상온 및 고온강도가 우수한 중,고온용 압력용기용 조질고장력강판의 제조방법 | |
JPS63312949A (ja) | 高靭性熱間鍛造用非調質鋼 | |
JPS61147849A (ja) | 非調質強靭鋼 | |
JPS61264129A (ja) | 高強度高靭性非調質熱間鍛造品の製造方法 |