JPS6363219B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は集塵室内に設けた紙袋により集塵を行
なう電気掃除機に関する。

従来例の構成と利用分野 従来のこの種の電気掃除機を第１図〜第４図を
用いて説明する。

１は掃除機の本体であり、その内部には電動送
風機２を有している。本体１の電動送風機２の前
方には紙袋４を有する集塵室３を設け、蓋５によ
り閉塞されている。蓋５は尾錠６により係止され
着脱自在となつており、尾錠６は吸気口７により
固着されている。８は本体１及び吸気口７により
固着された吸気口パツキンであるが、その集塵室
３側の面は、紙袋４を装着した際には紙袋４の口
紙９が密着するようになつている。１０は蓋５に
設けた蓋リブであり蓋５を本体１上に装着した際
に口紙９を押えつける構造となつている。１１は
口紙９を装着する際に、口紙９を下方へ導くよう
に設けた口紙ガイドであり、さらに１２は口紙９
が集塵室３側への倒れ込みを防ぎ、吸気口パツキ
ン８に密着できるように設けたレールである。ま
た、１３は口紙９を装着した際吸気口パツキン８
への密着を確実にするために、吸気口リブ１２の
間の本体１に設けた口紙押えリブである。また、
１４は紙袋４の紙袋下端部である。

上記構成において紙袋４の本体１への装着を順
を追つて説明する。第３図は紙袋４を途中まで装
着した所で断面図を示し、第３図において、口紙
９を口紙ガイド１１とレール１２の間に上方から
挿入し、下方へ押すと、口紙９は吸気口パツキン
８に密着しつつ下がる。さらに下方へ押すと、口
紙９とともに紙袋４も下方へ下がり、紙袋４の紙
袋下端部１４は口紙押えリブ１３によつて集塵室
３とは反対側の吸気口パツキン８側へ押し出され
る。さらに口紙９を下方へいつぱいまで押し込ん
だ時には第４図に示すように紙袋４の紙袋下端部
１４は口紙９、口紙押えリブ１３及び本体１の間
にはさまれ、かみ込んでしまう場合があり、この
時紙袋４の紙袋下端部１４が破れてしまうことが
あつた。また、この状態で破れが起こらなかつた
としても、蓋５を挿着して蓋リブ１０により口紙
９を押えつけた状態で本体１を運転すると口紙押
えリブ１３と口紙９との間で紙袋下端部１４に強
い張力がかかり、ごみ、ほこりを吸い込むとさら
に紙袋が広がり張力が増すため、この部分で紙袋
４の破れが起こる。しかし、使用者はこの紙袋４
の破れを気付くことはできずこの状態のまま掃除
を続けると、集塵室３内部が汚れるばかりでな
く、電動送風機２を通して塵埃が排出されるため
掃除の効果が非常に薄れていた。さらに空気中に
飛散した塵埃は人体へも悪影響を与えていた。

発明の目的 本発明はこのような従来の欠点を解消し、紙袋
の破れを防止した電気掃除機を提供するものであ
る。

発明の構成 本発明の電気掃除機は、本体に口紙を有する紙
袋を挿着する集塵室と、前記口紙を前記本体に設
けた吸気口パツキンに圧着させるよう前記吸気口
パツキンの両側に設けたレールと、前記口紙下部
を前記吸気口パツキンに圧着させるように設けた
複数個の突出体と、さらに前記レールより前記集
塵室内壁に斜めにリブを設け、前記紙袋下部がそ
の口紙と前記突出体の間にかみ込まれ、前記紙袋
が破れないようにしたものである。

実施例の説明 以下、第５図〜第８図に基づいて本発明の一実
施例である電気掃除機について説明する。

２１は電気掃除機本体であり、その内部には電
動送風機２２を有し、その空気の流れから見て前
方には紙袋２４を装着する集塵室２３を設け、集
塵室２３は蓋２５により閉塞されている。蓋２５
は尾錠２６により係止され着脱自在となつてお
り、尾錠２６は吸気口２７により固着されてい
る。２８は本体２１及び吸気口２７により固定さ
れている吸気口パツキンであるが、その集塵室２
３側の面は紙袋２４を装着した時には紙袋２４の
口紙２９が密着するようになつており、口紙２９
が下方まで完全に挿入されるよう蓋２５には蓋リ
ブ３０が設けてある。

３１は口紙２９を挿着する際に、口紙２９を下
方へ導くように設けた口紙ガイドであり、さらに
３２は口紙２９が集塵室２３側への倒れ込みを防
ぎ、吸気口パツキン２８に密着できるように設け
た吸気口リブである。また、３３は口紙２９を下
方まで挿入した際に吸気口パツキン２８への密着
を確実にするため、レール３２間の本体２１に設
けた口紙押えリブであり、３５は本体２１の強度
補強リブ３６とレール３２とをつなぐ紙袋破れ防
止リブである。なお３４は紙袋２４の紙袋下端部
である。

上記構成において紙袋２４の本体２１への装着
を順を追つて説明する。第７図において、口紙２
９を口紙ガイド３１とレール３２の間に上方から
挿入し下方へ押し込むと口紙２９は吸気口パツキ
ン２８に密着しつつ下がる。さらに下方へ押す
と、口紙２９とともに紙袋２４も下がるが、紙袋
２４の紙袋下端部３４は紙袋破れ防止リブ３５に
より集塵室２３側へ押しやられる。さらに下方へ
口紙２９を押し込み蓋２５を装着すると第８図の
ように紙袋２４は紙袋下端部３４が口紙２９と口
紙押えリブ３３にはさみ込まれることなく正確に
奥まで挿入できる。従つて紙袋下端部３４におい
て口紙２４の装着時における破れは発生しない。
また、ごみを吸わしても紙袋２４の一部に大きな
張力が加わることもないため破れは起こらない。
このように上記実施例によると吸い込んだごみ、
ほこり等を紙袋２４が確実に収塵し、漏れること
がないため、集塵室２３内部は汚れず、排気中か
らのごみ漏れも防ぐことができる。

発明の効果 上記実施例からあきらかなように本発明の電気
掃除機によれば紙袋を簡単にかつ正確に挿着する
ことが可能となり、紙袋の破れなどの問題は起こ
らず、正しい集塵性能が発揮できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電気掃除機の断面図、第２図は
同紙袋の口紙挿着部の拡大斜視図、第３図は同口
紙の挿着途中の状態を示す部分断面図、第４図は
同口紙の挿着状態を示す部分断面図、第５図は本
発明の一実施例を示す電気掃除機の断面図、第６
図は同紙袋の口紙挿着部の拡大斜視図、第７図は
同口紙の挿着途中の状態を示す部分断面図、第８
図は同口紙の装着状態を示す部分断面図である。 ２１……本体、２３……集塵室、２４……紙
袋、２８……吸気口パツキン、２９……口紙、３
２……レール、３３……口紙押えリブ、３５……
紙袋破れ防止リブ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 口紙を有する紙袋を挿着する集塵室と、前記
   紙袋を出し入れする開口部と、この開口部に開閉
   自在に設けた蓋と、前記集塵室に設けた吸気口
   と、この吸気口に外気を吸引する電動送風機と、
   前記吸気口に設けた吸気口パツキンと、この吸気
   口パツキンの両側の前記集塵室の内壁に設けた前
   記口紙を導くレールと、前記開口部とは対向する
   前記集塵室の内壁面に設けた前記口紙を前記吸気
   口パツキンに圧着させる突出体と、前記レールか
   ら前記突出体の位置する内壁面に向けて斜めに設
   けたリブとを有する電気掃除機。