JPS6361925B2 - - Google Patents

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JPS6361925B2
JPS6361925B2 JP17611781A JP17611781A JPS6361925B2 JP S6361925 B2 JPS6361925 B2 JP S6361925B2 JP 17611781 A JP17611781 A JP 17611781A JP 17611781 A JP17611781 A JP 17611781A JP S6361925 B2 JPS6361925 B2 JP S6361925B2
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zirconium
zirconyl
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carbonate
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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は海息付着生物防除剤に関する。 海水を利用する火力発電所や製鉄所等の諸工場
では、その冷却水系統に海息付着生物(ムラサキ
イガイ,フジツボ,ヒドロムシ,コケムシ,ホヤ
等)が付着しその機能を低下させている。中でも
クダウミヒドラ(腔腸動物門ヒドロ虫綱の無鞘亜
目系ヒドロムシ)は繁殖速度が速く、熱交換器等
に付着しはじめると2〜3週間でその機能低下を
引き起す。また通常の付着繁殖期は4〜10月頃と
言われているが、熱交換器等の水温が高くなる所
では冬期でも繁殖成長を行なう。そして水圧や流
速等により、はぎとられ熱交換器のチユーブやス
トレーナの目塞りを引き起し、海水の通水を妨
げ、よつて機能低下させる。またムラサキイガイ
も重なりあつて付着しその成長速度も速い。その
為に一番下位に付着したムラサキイガイは栄養塩
類や溶存酸素の摂取が十分に行なえず死滅する。
ムラサキイガイは死滅により壁面に付着している
足糸が弱くなり、水圧や水流等によつて脱落し、
冷却チユーブの閉塞を引き起し、海水の通水を妨
げその機能を低下させる。 この発明は、このような問題を解決するため
種々研究を行なつた結果なされたものであり、ジ
ルコニウム化合物が海息付着生物に対して防除効
果を発揮し、ことにヒドロムシやムラサキイガイ
に対して優れた防除効果を発揮する事実を見い出
すことによりなされたものである。 ジルコニウム化合物は、ジルコニル石ケン,レ
ーキ顔料,触媒,紙・パルプ排水の微細物の凝
集、白色革なめし剤、繊維処理剤、撥水剤原料等
に使用されている。一方、特公昭47−19524には、
オキシ塩化ジルニウムの13ppm(Zrとして
6.7ppm)と18ppm(Zrとして9.2ppm)の添加で
輪虫類や繊毛虫類がフロツク化され除去出来ると
の記載はある。しかし、輪虫類や繊毛虫類のよう
な原生動物に比べ、軟体動物類の二枚貝幼生や腔
腸動物類のヒドロムシ幼生は、機能が発達してお
り、生理活性や運動性も異なり、地物に付着して
成長する生物である点からも多いに異なる。 従つて、ジルコニウム化合物によるイガイ,フ
ジツボ,ヒドロムシ等の海息付着生物に対する防
除作用はこの発明の発明者らが知る限り全く知ら
れていない。 かくして、この発明によれば、ジルコニウム化
合物の1種又は2種以上を有効成分として含有す
る海息付着生物の防除剤が提供される。 この発明に用いるジルコニウム化合物として
は、少なくとも対象系中でジルコニウムイオン又
はジルコニルイオンを遊離しうる化合物であれば
よく、ジルコニウムの水酸化物等も使用可能であ
るが、通常ジルコニウムのハロゲン化物、酸素酸
塩、及び有機酸塩等が適当である。具体的には塩
化ジルコニウム、塩化ジルコニル、ヨウ化ジルコ
ニウム、ヨウ化ジルコニル等のハロゲン化物、硫
酸ジルコニウム、硫酸ジルコニル、硝酸ジルコニ
ウム、硝酸ジルコニル、炭酸ジルコニウム、炭酸
ジルコニル、炭酸ジルコニウムアンモニウム、炭
酸ジルコニルアンモニウム、リン酸ジルコニウ
ム、リン酸ジルコニル等の酸素酸塩及び酢酸ジル
コニウム、酢酸ジルコニル、クエン酸ジルコニウ
ム、クエン酸ジルコニル、ラウリン酸ジルコニウ
ム、ラウリル酸ジルコニル、ステアリン酸ジルコ
ニウム、ステアリン酸ジルコニル、脂肪族ジカル
ボン酸のジルコニウム塩等の有機酸塩が挙げられ
る。 これらのうち、塩化ジルコニウム、硫酸ジルコ
ニウム、硝酸ジルコニウム、酢酸ジルコニウム、
炭酸ジルコニウムアンモニウム及びこれらの対応
するジルコニル化合物が水溶解性等の点から好ま
しい。 なお、この発明においては、これらの2種以上
を用いても何らさしつかえはない。 この発明のジルコニウム化合物は通常、液剤、
懸濁剤又は粉剤の製剤形態で海息付着生物防除剤
として用いられる。液剤の場合は5〜20重量%水
溶液を用いることが出来、また粉剤(例えば、硫
酸ジルコニウム5〜30重量%、芒硝95〜70重量
%)として用いることも出来る。難溶性の塩を用
いた場合も同様に懸濁剤として用いることが出来
る。勿論、粉末状の化合物を用いた時にはそのま
ま粉剤として用いてもよい。なお、これらの製剤
の添加に当つては海水は均一に分散するように、
必要に応じて水、メタノール、エタノール、ジメ
チルホルムアミド、メチルセロソルブ等に予め溶
解又は懸濁させた後、添加することが好ましい。 この発明の防除剤を用いるに当つてその添加量
は、海息付着生物に対する生理活性の強弱がある
ので多少の増減はあるが、通常海水の流量に対
し、ジルコニウム(Zr)として0.005〜3ppmで1
日1〜24時間程度の添加で適当である。 なお、この発明の防除剤にさらに、ジメチルジ
チオカルバミン酸ソーダ、5−クロロ−2−メチ
ル−イソチアゾリン−3オン・塩化カルシウム、
牛脂アルキルプロピレンジアミン、N,N−ジメ
チル−β−ヒドロキシアルキルアミン、アルキル
ジメチルベンジルアンモニウムクロライド、過酸
化水素、次亜塩素酸ソーダなどを併用すると一層
効果的である。これらのうち、脂肪族アミン類を
併用する場合ジルコニウム化合物との混合単一製
剤化が前記と同様、簡便に可能であり使用上こと
に有用である。これらの製剤例は以下の実施例に
て説明される。なお、用いる脂肪族アミンとして
は、アルキルジメチルアンモニウムクロライド、
アルキルトリメチルアンモニウムクロライド等の
陽イオン界面活性剤、牛脂アルキルプロピレンジ
アミン、アルキルアミン、β−ヒドロキシアルキ
ルアミン等及びこれらのエチレンオキサイド付加
物、N,N−ジメチルアルキルアミン、N,N−
ジメチル−β−ヒドロキシルアミン等が挙げられ
る。 この発明の防除剤は、種々の海息付着生物に対
して良好な防除効果を示し、ことにヒドロムシ類
に対して顕著に優れた防除効果を発揮する。 以下に実施例を示してこの発明を説明するが、
これによりこの発明は限定されるものではない。 実施例 1 内径100mm、長さ2mの塩化ビニル製パイプに試
験板を入れたテストプラントを用い、付着生物こ
とにヒドロムシの付着期に30日間海水を一過式に
通水(通水量約5トン/時)し、各薬剤をケミカ
ルポンプで注入して、その時の付着生物(ヒドロ
ムシ、ムラサキイガイ、フジツボ量)をブランク
と比較した結果は第1表の通りである。
【表】 実施例 2 実施例1と同様にして、以下に示すジルコニウ
ム化合物と脂肪族アミン類との混合製剤を用いて
試験を行ない優れた防除効果が得られた。その結
果は第2表の通りである。(%は重量%である) (製剤例 1) N,N−ジメチルラウリルアミン酢酸塩 10% 塩化ジルコニル 15% 水 75% (製剤例 2) ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロラ
イド 20% 硝酸ジルコニル 10% 水 70% (製剤例 3) 牛脂アルキルプロピレンジアミンエチレンオキ
サイド3モル付加物 10% 酢酸ジルコニル 15% 水 75% (製剤例 4) N,N−ジメチル−β−ヒドロキシヘキサデシ
ルアミン酢酸塩 10% 塩化ジルコニル 10% 水 80%
【表】 実施例 3 実施例1と同様にしてジルコニウム化合物と脂
肪族アミン類や他の化合との併用も優れた防除効
果が得られた。その結果は第3表の通りである。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ジルコニウム化合物の1種又は2種以上を有
    効成分として含有することを特徴とする海息付着
    生物防除剤。 2 ジルコニウム化合物が、ジルコニウムのハロ
    ゲン化物、酸素酸塩又は有機酸塩である特許請求
    の範囲第1項に記載の防除剤。 3 ジルコニウム化合物が、塩化ジルコニウム、
    塩化ジルコニル、ヨウ化ジルコニウム、ヨウ化ジ
    ルコニル、硫酸ジルコニウム、硫酸ジルコニル、
    硝酸ジルコニウム、硝酸ジルコニル、炭酸ジルコ
    ニウム、炭酸ジルコニル、炭酸ジルコニウムアン
    モニウム、炭酸ジルコニルアンモニウム、リン酸
    ジルコニウム、リン酸ジルコニル、酢酸ジルコニ
    ウム、酢酸ジルコニル、クエン酸ジルコニウム、
    クエン酸ジルコニル、ラウリル酸ジルコニウム、
    ラウリル酸ジルコニル、ステアリン酸ジルコニウ
    ム又はステアリン酸ジルコニルである特許請求の
    範囲第1項又は第2項に記載の防除剤。 4 ジルコニウム化合物が、塩化ジルコニウム、
    塩化ジルコニル、硫酸ジルコニウム、硫酸ジルコ
    ニル、硝酸ジルコニウム、硝酸ジルコニル、炭酸
    ジルコニウムアンモニウム、炭酸ジルコニルアン
    モニウム、酢酸ジルコニウム又は酢酸ジルコニル
    である特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の
    防除剤。 5 ヒドロムシ類の防除に用いられる特許請求の
    範囲第1〜4項のいずれかに記載の防除剤。 6 イガイ類の防除に用いられる特許請求の範囲
    第1〜4項のいずれかに記載の防除剤。
JP17611781A 1981-10-31 1981-10-31 海息付着生物防除剤 Granted JPS5877805A (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS5877805A JPS5877805A (ja) 1983-05-11
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5296238A (en) * 1991-02-26 1994-03-22 Toagosei Chemical Industry Co., Inc. Microbicides
JP3448896B2 (ja) * 1992-05-21 2003-09-22 東亞合成株式会社 抗菌剤の製造方法

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JPS5877805A (ja) 1983-05-11

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