JPS635908Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は先に出願した中綴じ印刷物用フアイ
ル（出願番号54−167638）（実公昭61−11012号公
報参照）を改良して、綴じ込むことの出来る冊子
の厚さを使用者の必要に応じて調節出来るように
する機構を付加するものである。

私の先の考案、中綴じ印刷物用フアイル及び現
在販売されている中綴じ冊子用フアイルの中に
は、厚さについて、使用者の必要に応じた調節を
可能としたものは見当らない。ただ、特定刊行物
に対する専用フアイルという形で厚さに対する対
応もなされているだけであり、汎用フアイルとし
て市販する為には、厚さに対する配慮の問題を技
術的に解決することが必須の要件と考えられる。

この考案は簡単な手段によつて、上記の要件を
解決することを目的とする。

この考案の厚さ調節機構を図面にもとづいて説
明すると、第１図（フアイル背部９及び厚さ調節
帯３を作る手段として、イは一枚の厚紙或はプラ
スチツクを折りたたんで重ねる方法を使つた場
合、ロは別の一枚の厚紙或はプラスチツクを表紙
に接着した場合を示す。）に示すように、冊子を
フアイルに装着するための長細孔１０を持ち、一
端が表紙１に接続しているフアイル背部９の他端
に、長細孔１０の延長上に当る位置に切り込み５
を持つた厚さ調節折目みぞ６を介して、厚さを増
やす単位としてふさわしい程度の巾を持つた厚さ
調節帯３を接続する。同様にして更に１ないし数
本の厚さ調節帯をつぎつぎに接続し、最後の厚さ
調節帯３には補強の為に金属或はプラスチツクで
作られた端止め具４をつけてある。又、フアイル
背部つけ根線１３の位置から厚さ調節帯３の巾の
整数倍の位置に表紙１と背表紙１２とのさかい目
を形成するためのフアイル折目みぞ７を設ける。
（この間隙をａとする） この使用法は第２図に示す如く、フアイル背部
９と、それに接続された厚さ調節帯３のさかい目
の厚さ調節折目みぞ６で折目を作り、更にそこか
らきよりａの位置にある厚さ調節折目みぞ６で折
目を作つて第２図の如く、その先の厚さ調節帯３
のすべてを内側に折り込む。又、その時、表にあ
らわれている厚さ調節帯３に一番近い位置にある
厚さ対応折目みぞ８で折目を作つて裏表紙２と背
表紙１２のさかいを作る。この状態で第４図に示
すようにフアイルをし、綴じ込む冊子全体の厚さ
が長細孔１０の長さを超えた時、隣接する厚さ調
節帯３に点線で示してある使用者切断ガイド１１
に沿つてきり込み５の位置までハサミで切り、長
細孔１０の長さを厚さ調節帯３の巾だけ延長し、
第３図に示す様に、今迄の折目を１つづつ外側に
ずらして、背表紙１２の巾即ちフアイル出来る厚
さを厚さ調節帯３の巾だけ増加させる。以上の操
作を必要が起るたびに繰返す。

この考案によると、使用者はハサミで使用者切
断ガイド１１即ち点線に沿つてまつすぐ切りとる
という簡単な操作で、必要な時に必要な厚さにフ
アイルの厚さをふやすことが出来、又、材料をハ
サミで切れる程度の厚めの厚紙或は点線の部分だ
け切りとれるように薄めにした頑丈なプラスチツ
クで作つておけば、フアイルは充分使えるだけの
強度を保つことが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図イは１枚の厚紙或はプラスチツクを折つ
てフアイル背部及び厚さ調節帯を作つた所を示す
斜視図、第１図ロは別の厚紙或はプラスチツクを
表紙に接着して同様のものを作つた所を示す斜視
図、第２図は第１図で作つたフアイルを使用する
状態に折りたたんだ所を示す斜視図、第３図は長
細孔を厚さ調節帯の巾だけ延長する所を示す斜視
図、第４図は第２図で示す状態に１冊の中綴じ冊
子を装着した所を示す斜視図、第５図はこのフア
イルに用いるピンの平面図（イはプラスチツク
製、ロは弾性線材で作つたもの）。 １……表紙、２……裏表紙、３……厚さ調節
帯、４……端止め具、５……切り込み、６……厚
さ調節折目みぞ、７……フアイル折目みぞ、８…
…厚さ対応折目みぞ、９……フアイル背部、１０
……長細孔、１１……使用者切断ガイド、１２…
…背表紙、１３……フアイル背部つけ根線、１４
……中綴じ冊子、１５……綴じピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 背たけ方向に直角な向きにフアイル背部９を横
   断する複数個の長細孔１０を持ち、一端が表紙１
   或は裏表紙２に接続しているフアイル背部９の他
   端に、フアイルする厚さを増す単位としてふさわ
   しい程度の巾を持つた１本ないし数本の厚さ調節
   帯３を、長細孔１０の延長上に切り込み５を持つ
   厚さ調節折目みぞ６を介して次々に接続した厚さ
   調節機構を持つ中綴じ印刷物用フアイル。