JPS6341178Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、台紙に写真収納をする毎に台紙が部
厚い状態となつて綴込み台紙冊子の全体が写真の
総量だけ部厚くなり、その結果、アルバム全体が
綴込部から先方に向つて盛り上り状となつて表紙
がだらしなく開口状を呈したりして、カバーケー
スに対する収納並びに書架等に対する整然とした
整列保管が難かしい従来品の欠点を、台紙に厚み
加工を施こさないで簡単に解消せしめ、アルバム
製本が簡便且つ安価量産にでき、そして写真収納
に際して台紙冊子部が徒らに盛り上らず、表紙が
平行表紙となつて普通の本同様形態となつて、カ
バーケースに対する収納や書架等に対する整然と
した整列保管ができ、その上更に、各台紙間に対
し、写真整理のメモ書きにも利用役立ち且つ又あ
たかも枝折或は押花の如き強いイメージ嗜好を与
える各種の趣味デザイン形態に係る所要の大きさ
の嗜好部を、各挾入紙の切取り残留部の一部に対
して切取り残形せしめて、枝折或は押花嗜好に係
る本同様の感覚が得られ、その残形の嗜好部に対
する筆記により写真整理も簡便にでき得て、実に
重宝で美麗な趣味感覚が高く、又、ハート形等の
祝儀デザインの残形嗜好部の場合には、新感覚の
プライダル用アルバム等として需要性が高くなる
という広範適用の写真アルバムを提供することを
目的とするものである。

本考案の実施例を図面に付て説明すると、表裏
の両面又は片面に透明フイルムを貼付してポケツ
ト或は押え張りに係る適当なプリント写真収納部
１，１′を設けてなる台紙２と、該台紙２と同大
で且つ綴込部３附近に綴込部３を残して切取りさ
せる縦条ミシン目４並びに該ミシン目４の一部
に、台紙２の該収納部１，１′に対して邪魔にな
らない程度の所要の大きさに枝折或は押花を感じ
させるに適する動・植物、魚類、宝玉、風景、
顔、漫画等の各種適宜の趣味デザイン形態に係る
嗜好部５を、該綴込部３の切取り部に単数若しく
は複数において切取り残形させる切取りミシン目
６を組合わせて一連に設けてなる所要の厚さの挾
入紙７とを、各台紙２間に挾入紙７を順々にサン
ドイツチさせて順次交互に所要数を重積せしめて
台紙冊子となし、該冊子を表紙８に対し、無線綴
等において挾入紙７が綴込部３および嗜好部５を
残して切取りできるよう製本して構成するもので
ある。図中Ｐはプリント写真である。

なお、挾入紙７は台紙２よりも厚紙を採用する
ことが望ましく、その厚みは、対向の台紙２間に
おけるプリント写真収納間隔に等しい厚さ即ち図
示ではプリント写真Ｐの２枚分の厚さ＋対向の写
真収納部１，１′の厚みが最適である。

即ちそれは、挾入紙７を綴込部３を残して切取
ると、対向の台紙２間に生ずる間隔が挾入紙７の
厚みの間隔であるから、対向の各該写真収納部
１，１′に写真収納をすれば、その生じた間隔は
ピタリと埋まることになるので、対向の台紙２は
全く盛り上ることなく平行状態となり、表紙８が
それに伴い平行を保持することになつて、平行表
紙の本同然となるからである。

しかし、場合によつては、上記より薄い挾入紙
を用いても、挾入紙７を切取らない限りは、その
製本状態が平行表紙の本同様となるから所期の目
的は達せられるし、挾入紙７を切取つても平行表
紙の形態には大きな影響は生じない。

又、切取りミシン目６で設けられる嗜好部５に
は、必要に応じ、予め番号或はメモ書き欄等の所
要の印刷９を施す。そして、嗜好部５を切取りミ
シン目６による切取りで残形させて枝折或は押花
の趣味感を強くイメージさせるために、挾入紙７
は色紙を使用することが効果的である。

又、嗜好部５の形態は適宜であるが、できるだ
け台紙２の該収納部１，１′に対してかぶさつて
邪魔にならない程度の大きさと形状とが望まれる
し、２個所以上の複数配備の他に、第４図、第５
図の態様例のように、縦条ミシン目４の中央部分
において、台紙２の上下の該収納部１の間隔以内
の巾における単一設置でもよい。

なお、嗜好部５形成の切取りミシン目６は、嗜
好部５の形態に対応して、間欠のミシン目に代り
一連のスリツト切れ目であつてもよい。本考案は
上記の如く構成したから、台紙２と綴込部３附近
に縦条ミシン目４および嗜好部５を残形させる切
取りミシン目６を施した所要の厚さの同大の挾入
紙７とを順次交互に重積せしめた台紙冊子を無線
綴等で製本せしめれば、表紙８の不格好な先すぼ
みの全くない平行表紙本と全く変らぬ写真アルバ
ムが提供されることになり、そして、各台紙２の
プリント写真収納部１，１′に対して写真収納を
行う場合には、所要対向の台紙２間の挾入紙７
を、綴込部３を残して縦条ミシン目４から嗜好部
５を一連に残形させる切取りミシン目６に亘つて
切取れば、対向の台紙２間には挾入紙７の厚さだ
けの間隔が生じるから、その間隔内において写真
収納ができる結果、従来のような台紙冊子の盛り
上りに伴う表紙開きが発生せず、特に挾入紙７を
収納写真とその収納地の厚みに対応した厚紙とす
れば、挾入紙７を切取つて生ずる間隔は、写真収
納でピタリと埋まるから、対向の台紙２は平行と
なり、従つて、台紙冊子は未分離の挾入紙７と合
わせて平行冊子となり平行表紙が維持される。
又、写真収納により挾入紙７を切取つた範囲の台
紙２部は、挾入紙７の残された綴込部３に挾まれ
るから、その挾み仕切り個所から台紙２の折曲は
スムーズに行われる。

この結果、台紙２の綴込部３は無加工で済む
し、挾入紙７には機械力で簡単且つ正確にミシン
目入れができ、その台紙２と挾入紙７との重積製
本作業だけで済むから製造が簡単で安価量産がで
きる上に、平行表紙の本同様のアルバムとなるか
ら、体裁がよく、カバーケースに入れ易く、ため
に書架等に対する整理整列や保管取扱いが、写真
収納によつても台紙冊子が盛り上らないで済むか
ら整然とできて至便であると共に、更に本案品
は、挾入紙７の縦条ミシン目４には、該写真収納
部１，１′にかぶさつて邪魔にならぬ範囲で前記
の如き各種適宜な趣味デザイン形態の嗜好部５が
残形する切取りミシン目６が一連に設けられてな
る結果、挾入紙７のミシン目切取りは、残留する
綴込部３に単数若しくは複数の該嗜好部５が該写
真収納部１，１′に邪魔にならぬよう一連に残形
する結果、その残形の嗜好部５は、あたかも本同
様の枝折或は押花の如き強いイメージ嗜好を与え
ることになるから、枝折或は押花嗜好に係る本同
様の感覚が得られることになるし、且つ該嗜好部
５の印刷９個所はメモ書きにも利用できるから写
真整理にも役立ち、実に重宝で美麗な趣味感覚が
高くなり、そして又、嗜好部５をハート形等の祝
儀デザインとすれば、新感覚のプライダル用アル
バム等としても需要性が高まり、その適用範囲が
広くなる等、著しく商品価値の高い写真アルバム
が経済的に提供される等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであり、第１
図は挾入紙の一部切取り状態を示す一部切欠の開
表斜面図、第２図は冊子の一部分離斜面図、第３
図は一部省略して示す部分的に挾入紙を切取つて
写真収納した状態における拡大横断平面図、第４
図、第５図は嗜好部を形成する一連のミシン目の
各種他例を示す挾入紙の他例正面図である。 １，１′……プリント写真収納部、２……台紙、
３……綴込部、４……縦条ミシン目、５……嗜好
部、６……切取りミシン目、７……挾入紙、８…
…表紙。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表裏の両面又は片面に透明フイルムを貼付して
   プリント写真収納部１，１′を設けてなる台紙２
   と、それと同大で且つ綴込部３附近に綴込部３を
   残して切取りさせる縦条ミシン目４並びに該ミシ
   ン目４の一部に対し所要の大きさで枝折或は押花
   を感じさせる各種適宜の趣味デザイン形態に係る
   単数若しくは複数の枝折状の嗜好部５が綴込部３
   の切取り部に残形される切取りミシン目６を組合
   わせて一連に設けてなる所要の厚さの挾入紙７と
   を、各該台紙２間に挾入紙７をサンドイツチさせ
   て順次交互に所要枚数を重積せしめて、表紙８に
   対し、挾入紙７が綴込部３と嗜好部４を残して切
   取りできるよう製本してなる写真アルバム。