JPS6358936B2 - - Google Patents

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JPS6358936B2
JPS6358936B2 JP56208120A JP20812081A JPS6358936B2 JP S6358936 B2 JPS6358936 B2 JP S6358936B2 JP 56208120 A JP56208120 A JP 56208120A JP 20812081 A JP20812081 A JP 20812081A JP S6358936 B2 JPS6358936 B2 JP S6358936B2
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JP
Japan
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yarn
winding
spindle
false twisting
false
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JP56208120A
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JPS58109647A (ja
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は特殊加工糸の製造法に関する。更に詳
しくは本発明は少くとも2種の糸条を仮撚加工し
て、ソフトタツチでウオーム(Warm)感覚を呈
する特殊加工糸の製造法に関する。 従来、仮撚加工を利用した複合糸で糸の長さ方
向に1重巻付部と3重巻付部とを交互に有する特
殊加工糸とがある。(例えば特公昭50−35147号公
報参照) しかしながらこの方法で得られる複合糸の最大
の欠点は3重巻付部の構造安定性(特にしごきに
対する巻付保持性)の点から高度の撚数を必要と
し、(通常1000T/m以上の巻付回数)その結果、
巻付糸は芯糸に対して緊締状態で巻付き風合的に
はシヤリ感の強いものしか得られないことにあ
る。勿論、仮撚数を下げて巻付数を低下させれ
ば、風合的な問題は解消されるが、一方では、ス
ラブがしごき(特に製編織工程)により破壊され
易く、フアンシー効果が消失し、且つ生産性も低
下するといつた致命的な欠陥が生じる。 本発明の目的は上述の如きスラブの安定性と風
合との間の二伸背反性を解消し、特にソフトタツ
チにしてウオーム感覚を呈する、安定な構造のス
ラブヤーンを提供することにある。 本発明者等は上記の目的を達成せんとして種々
検討した結果、前述の複合仮撚法においてツイス
トピンを多段に配した特殊な仮撚スピンドルに特
定の糸通し法を採用するとき、糸条乃至フイラメ
ント間の絡み現象が生じ、甘撚程度の巻付数でも
安定なスラブが得られることを究明し本発明に到
達した。 かくして、本発明によれば 仮撚回転中の糸条(芯糸)に他の糸条(巻付
糸)をオーバーフイード下に巻付けた後解撚する
に当り、仮撚スピンドルとしてツイストピンを2
段以上に付設した多段ピンスピンドルを用い、該
ツイストピンの間に糸条をS字状に素通しして、
加工することを特徴とする特殊加工糸の製造法が
提供される。 更に、これについて述べると、本発明は第4図
に示すように、ツイストピンを多段に設けた仮撚
スピンドルを用いて、該ピン間に糸条をS字状に
素通しして加工することに一大特徴がある。この
場合、糸条に加わる撚数は当然のことながら極減
するがその代り解撚時にフイラメントの一部に糸
足差が生じて、ループ特にスナールが発生し、こ
れらの絡み(フアスナー効果)によつて、加工糸
全体としての結合性が生じることが判つた。併せ
て、巻付糸は従来に比べて格段に低い巻付数で以
て芯糸に巻付いているので、加工糸全体として
は、ソフトタツチウオーム感覚を呈するのであ
る。 第1図は本発明により得られた特殊加工糸を示
す側面図であつて1は芯糸、2は巻付糸、3は地
部、4はスラブ部、5は巻付糸の構成フイラメン
トによつて生じたループ(尚、ここで言うループ
とは、リングライクループ、クルノードループ、
アーチライクループ、たるみ、等を指す)であ
る。ここで、一般に地部3は芯糸1に巻付糸が
高々150T/mで1重に巻付いて形成され、また
スラブ部4は地部と同様またはそれ以下の巻付数
で3重に巻付いて構成される。この場合地部3,
スラブ部4共に上述の如き甘撚巻付状態にあるの
で、巻付状態自体、従来のものに非緊締、弛緩状
に抱合している。(特にスラブ部4)この抱合は
巻付糸の構成フイラメントによるループ5が互い
に入り込んで一種のフアスナー効果によつて達成
されるのである。 因みに第2図は従来の複合加工糸の側面図であ
つて巻付糸2は芯糸1に対して、緊締状態(強撚
状態)で巻付き、地部3′、スラブ(3重巻付)
部4′を形成している。 次に、第3図により、本発明の特殊加工糸の製
造法について説明する。 第3図は本発明の方法を実施する工程の一例を
示す略線図であつて、糸条1(芯糸)は供給ロー
ラー6からガイド8を経てヒーター9(必ずしも
必要としない)を通り、仮撚スピンドル10に至
り仮撚される。一方、フイラメント糸条2(巻付
糸)はヒーター9の入口端とガイド8との間で仮
撚回転中の糸条1に合流供給されその際矢印の如
く、間歇的にトラバースし、そのトラバース回数
により3重(又は5重あるいはそれ以上)の巻付
部を形成し(他方トラバースしないときは1重巻
付部が形成される)、この状態で熱固定された後
スピンドル10以降で解撚され、引続き取引ロー
ラー11、ガイド12を経てチーズ13として巻
取られる。かかる工程においてフラツト巻付糸は
オーバーフイード量に応じて芯糸の走行方向に不
規則にトラバース運動を行い、巻付糸と芯糸間の
張力及び旋回力のバランスがとれている。この状
態は通常巻付糸のオーバーフイード量が80%以上
のときであり、特に110%以上にすると多重巻付
部が多発するようになる。 ここで、巻付数を甘撚程度にし、しかもスラブ
部の形態安定性を得るには、仮撚スピンドルとし
て特殊なものを用いる必要がある。すなわち、第
4図イに示すようにツイストピン14,14′を
2段に配した仮撚スピンドル9を用い且つピンの
間の、第4図ロに示すようにS字状に素通しする
ことが肝要である。 このような糸通し状態を採用することによつて
撚逃げが発生し甘撚巻付構造が形成されると共に
スピンドル通過時ツイストピン14では糸条のイ
部(ツイストピン14に接するフイラメントとは
反対側のフイラメント)の一部に糸余りが生じま
たツイストピン14′の所では前記イ部とは反対
側のフイラメントに糸余りが生じこれらが糸条の
パルーニングに伴つてループに転換される現象が
生じるものと推察される。このループは特にフイ
ラメントが仮撚セツトされている場合、トルクに
よるスナールの形で現出する。そしてこれらルー
プの存在により糸条間の摩擦係数が増大する結
果、多重巻付状態のスラブ部においては隣り合う
糸条間でループ、たるみ、カール、等が互いに抱
絡し合つてその巻付構造をより堅固なものに保持
しているものと考えられる。 唯、このような状態を得るには加工時のK値も
或る程度重要になり、本発明ではK値として従来
の値通常(2〜3)より低い程よいが、一般には
1.0〜2未満特に好ましくは1.3〜1.8の範囲で採択
される。このK値が1.0より低くなると甘撚巻付
構造ができにくく、又ループ発生もほとんど見ら
れず、目的とする糸構造は得られにくくなる。 又、2.0以上になると甘撚巻付構造の形成が破
壊され易くスラブのズレが発生し易くなる。 尚、第5図は従来の仮撚スピンドルへの糸の掛
け方を説明するものであつて、このような場合、
K値を2.0未満に調整することが困難であるばか
りか、甘撚巻付更にはループを形成することもで
きない。 尚、本発明で用いる特殊な仮撚スピンドル自体
例えば実公昭49−15237号公報に記載れているが、
この場合2本の糸条の各々を夫々のピン8に巻き
付け(第4図)、一錘で2本以上の捲縮糸を得る
という、言わば生産性向上を目的としているに過
ぎない。 この点、本発明における仮撚ピンへの糸条の巻
き付き方法は第5図に示すように、ツイストピン
に巻きつけるのではなく、2本のピンの間をS字
に素通しすることが本発明の一つの特徴である。 本発明の方法を実施するに当つては、巻付糸
(糸条2)のオーバーフイード量は仮撚数に応じ
て、適宜採択すればよい。又、加撚張力について
は一般には0.05g/de〜0.8g/deの範囲の範囲
にあればよく、その他ヒーター温度について糸の
種類に応じて適宜採択すればよいが通常180℃以
上が適当である。また仮撚数についても斯界でよ
く知られている
【式】(但しαは撚糸 数、Deは芯糸+巻付糸のトータルデニール)の
式に応じて種々選定すればよい。 更に、加工方式としては従来の数%内外のオー
バーフイード乃至ストレツチ下の仮撚加工は勿
論、芯糸に半延伸糸乃至未延伸糸を用いるイン・
ドロー方式も採用される。これに対して巻付糸2
としてはポリエステル、ポリアミド、アセテート
等が好適に用いられるが、特に前2者については
延伸糸、半延伸糸の如何を問わず用いることがで
きる。 以上述べたように、本発明によれば、仮撚工程
を利用したスラブ調仮撚加工糸の製造において、
従来とは全く異なる加工方式を採用し、ソフトタ
ツチ、ウオーム感覚を呈する、付加価値の高い加
工糸を提供することができる。 実施例 1 第3図の工程において糸条1としてポリエステ
ル(テトロン )マルチフイラメント糸150de/
48filを、又、糸条2として、三角断面のポリエ
ステル(テトロン )マルチフイラメント糸
50de/48filを用い、下記条件で加工した。 加工条件 (1) 仮撚スピンドル 第4図 (2) スピンドル回転数 295100 (3) オーバーフイード(糸条1) −5% (4) ヒーター温度 180℃/230℃ (5) 糸速(引取ローラー) 115m/min (6) K 値 1.7 加撚張力 90g 解撚張力 153g (7) 巻付糸のオーバーフイード量(糸条2)
20% (2段ピン) 一方、上記例において、仮撚スピンドルとして
第5図のものを用い且つオーバーフイード量を80
%に変更する以外同様の加工を行つた。尚、この
場合のK値は2.9であつた。 これらの実験により得られた加工糸特性につい
て第1表(スラブ形状)及び第2表(しごきに対
する安定性)
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の特殊加工糸の側面図、第2図
は従来のスラブヤーンの側面図、第3図は本発明
の特殊加工糸を得るための製造工程の1例を示す
略線図、第4図は本発明の仮撚スピンドルの使用
態様の説明図、第5図は従来のスピンドルの例の
説明図である。 第1図において 1……芯糸、2……巻付糸、
3,3′……地部、4,4′……スラブ部、5……
巻付糸のループ、6,7……供給ローラー、8,
12……ガイド、9……ヒーター、10……仮撚
スピンドル、11……引取ローラー、13……巻
上げチーズ、14,14′……ツイストピン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 仮撚回転中の糸条(芯糸)に他の糸条(巻付
    糸)をオーバーフイード下に巻付けた後解撚する
    に当り、仮撚スピンドルとしてツイストピンを2
    段以上付設した多段ピンスピンドルを用い、該ツ
    イストピンの間に糸条をS字状に素通しして加工
    することを特徴とする特殊加工糸の製造法。
JP20812081A 1981-12-24 1981-12-24 特殊加工糸の製造法 Granted JPS58109647A (ja)

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JP20812081A JPS58109647A (ja) 1981-12-24 1981-12-24 特殊加工糸の製造法

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JP20812081A JPS58109647A (ja) 1981-12-24 1981-12-24 特殊加工糸の製造法

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JPS58109647A JPS58109647A (ja) 1983-06-30
JPS6358936B2 true JPS6358936B2 (ja) 1988-11-17

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ID=16550960

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61186539A (ja) * 1985-02-12 1986-08-20 東レ株式会社 部分カサ高糸およびその製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57112424A (en) * 1980-12-27 1982-07-13 Unitika Ltd Production of composite processed yarn
JPS58109645A (ja) * 1981-12-23 1983-06-30 帝人加工糸株式会社 複合仮撚捲縮または非捲縮加工糸及びその製造法
JPS6135573U (ja) * 1984-08-06 1986-03-05 株式会社東芝 永久磁石付回転子

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