JPS6354351B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6354351B2
JPS6354351B2 JP4737382A JP4737382A JPS6354351B2 JP S6354351 B2 JPS6354351 B2 JP S6354351B2 JP 4737382 A JP4737382 A JP 4737382A JP 4737382 A JP4737382 A JP 4737382A JP S6354351 B2 JPS6354351 B2 JP S6354351B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bamboo
pressure
flavoring
flavoring agent
flavor
Prior art date
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Expired
Application number
JP4737382A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58165761A (ja
Inventor
Yoshihiko Nishizawa
Michio Harada
Itsuo Takeuchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kikkoman Corp
Original Assignee
Kikkoman Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kikkoman Corp filed Critical Kikkoman Corp
Priority to JP57047373A priority Critical patent/JPS58165761A/ja
Publication of JPS58165761A publication Critical patent/JPS58165761A/ja
Publication of JPS6354351B2 publication Critical patent/JPS6354351B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は付香味用竹類よりなる新規香味料に関
し、その目的とするところは種々の飲食品に対し
香味を付与するのに好適な香味料を提供すること
及び該香味料を提供することにある。
従来、竹類を香味付与の目的で使用する例とし
ては、例えば竹を適当な長さに輪切りにしたもの
を、そのまゝの状態で清酒醸造工程時に添加して
清酒の香味を改善する方法及び生竹中に清酒を注
入し香味を改善する方法(カツポ酒)等が知られ
ている。
しかしながら、上述の手段に於いては竹材を構
成する細胞(繊維質を主成分とする)を取りまく
細胞壁及び細胞と細胞との間に介在し、各細胞を
接着しているリグニン構造等が極めて強靭である
為、該竹材に清酒等のアルコール溶媒が著しく滲
透し難く、従つて竹材に含まれる有用な香味成分
をほとんど溶出させることが出来ず、得られる清
酒も香気が弱く、しかも香味成分バランスも悪い
ものであつた。
そこで本発明者等は、上記欠点を解消すべく鋭
意検討した結果、竹類を圧力2Kg/cm2・G以上の
飽和水蒸気もしくは温度142℃以上の過熱水蒸気
の存在下で30秒以上加圧加熱後、急激にもしくは
徐々に、より低圧下に放出して得られる竹類が、
著しく香味の優れた香味料であること、そして該
香味料を酒類の製造工程中に添加すると、香味の
著しく優れた酒類が得られること等を知り、本発
明を完成した。
即ち、本発明は竹類を圧力2Kg/cm2・G以上の
飽和水蒸気もしくは温度142℃以上の過熱水蒸気
の存在下で30秒以上加圧加熱後急激にもしくは
徐々により低圧下に放出して得られる付香味用加
圧加熱竹類よりなる香味料である。
以下本発明を詳細に説明する。
先ず、本発明に使用される竹類は、如何なる種
別の竹類でもよいが、望ましくは孟宗竹、ほてい
竹、真竹、黒竹等の真竹属に属するもの、あるい
はちしま笹、熊笹、みやこ笹、いぶき笹、等の笹
属に属するものが挙げられ、特に孟宗竹及び真竹
が香味の点で好ましい。
そして上記竹類は、そのまゝでも良いが、鉋、
スライサー等で薄片状にするか、パルプ用デイス
ク型チツパー等で粗砕するか、粉砕機で粉砕して
も良い。要は加圧加熱装置へ供給可能な大きさの
竹類ならば、如何なる形状でも良い。
なお該竹類は、そのまま使用しても良く、必要
により適宜な量加水し使用しても良い。
次に本発明に於いては、上記竹類を加圧加熱装
置に投入し、圧力が2Kg/cm2・G以上、好ましく
は6〜20Kg/cm2・Gの飽和水蒸気又は温度142℃
以上、好ましくは164〜300℃の過熱水蒸気で、30
秒以上加圧加熱処理した後、徐々により低圧下、
例えば大気圧下に放出して付香味用竹類(実質的
に膨化されていない)を得るか、又は上記竹類を
上記と全く同様な加圧加熱処理条件で処理後、急
激により低圧下、例えば大気圧下に放出して付香
味用膨化竹類を得る。
なお本発明に於いて、圧力2Kg/cm2・G以上の
飽和水蒸気又は142℃以上の過熱水蒸気の存在下
で加圧加熱処理して得られる香味料は官能的に著
しく香味の優れたものであり、更に圧力6Kg/
cm2・G以上の飽和水蒸気又は164℃以上の過熱水
蒸気の存在下で処理すれば上記した効果は一層顕
著なものとなる。
上記加圧加熱装置としては、連続式、回分式を
問わず、如何なる形状、構造のものでも使用する
ことが出来、又加圧加熱媒体として用いる飽和水
蒸気もしくは過熱水蒸気としては、空気を全く含
まないか、又は極く少量の空気を含む程度の水蒸
気ならば支障なく用いることが出来る。
上記のように加圧加熱もしくは加圧加熱膨化処
理して得た竹類は、そのまま又は必要に応じて常
法により割砕もしくは粉砕した後、これらを香味
料として使用する。
又これに通常の香味料の添加剤として用いられ
る香辛料、糖類、その他を適当量添加して香味料
として使用することも出来る。
次に本発明の香味料は、上記した如く竹類を圧
力2Kg/cm2・G以上の飽和水蒸気もしくは温度
142℃以上の過熱水蒸気の存在下で30秒以上加圧
加熱後、急激にもしくは徐々に、より低圧下に放
出して得られる付香味用加圧加熱竹類よりなる香
味料であるので、これを酒類もしくは酒類製造工
程中に添加することにより、香味の優れた酒類を
得ることが出来る。
上記酒類としては、例えば清酒、ワイン、老
酒、ビール等の醸造酒及び焼酎、ウイスキー、ブ
ランデー、ウオツカ、ジン、ラム、テキーラ等の
蒸溜酒等が好適なものとして挙げられる。
本発明の付香味用竹類よりなる香味料を、上記
した酒類もしくは該酒類を常法により製造する際
に原料より製品を得るまでの工程中に適当量、例
えば0.001%(W/W)以上となるように添加す
れば、香味の格段に優れた酒類を効率良く得るこ
とが出来るので、本発明は工業上極めて有用なも
のである。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に示す。
実施例 1 孟宗竹の粉砕物(8〜12メツシユ)を加圧加熱
連続蒸煮装置(特公昭52−1997号公報に記載の装
置)に、30Kg/時間の割合で供給し、7Kg/cm2
Gの飽和水蒸気(169℃)で3分間加圧加熱した
後、連続的に急激に大気圧下に放出して32Kg/時
間の割合で加圧加熱膨化粉砕物160Kg(5時間稼
動)を得、これを衝撃式粉砕機〔昭和技研(株)製〕
を用いて60〜80メツシユの粒度に粉砕し、香味料
135Kgを得た。
実施例 2 真竹の粉砕物(8〜12メツシユ)を加圧加熱連
続蒸煮装置(特公昭46−34747号公報に記載の装
置)に、20Kg/時間の割合で供給し、8Kg/cm2
Gの過熱水蒸気(220℃)で50秒間加圧加熱した
後、これを該加圧加熱装置に連続して設けた空気
圧力8Kg/cm2・Gのスクリーン式通風冷却装置に
ロータリ・バルブを通じて送り込み、次いで連続
的に徐々に大気圧下に放出して19Kg/時間の割合
(5時間稼動)で加圧加熱粉砕物(実質的に膨化
されていない)95Kgを得、これを衝撃式粉砕機
〔昭和技研(株)製〕を用いて、80〜100メツシユの粒
度に粉砕し、香味料80Kgを得た。
次に本発明の香味料を酒類に用い香味の優れた
酒類を得ることについての参考例を示す。
参考例 1 糖蜜を原料とした60%(V/V)アルコール10
に、実施例1で得た香味料10gを加え、3日間
浸漬した後、残渣を除去した。この浸漬区分に醸
造用エチルアルコールと水とをアルコール濃度が
40%(V/V)となるように加え、常法により濾
過、壜詰し香味の優れた製品(スピリツツ)を得
た。
参考例 2 コーン及び麦芽を原料とし、これを糖化発酵さ
せて得たコーンアルコールを連続式蒸溜機で蒸溜
して得たグレーンアルコール20に実施例1で得
た香味料20gを加え、樽に貯蔵した。6ケ月樽貯
蔵した後、アルコール濃度を40%(V/V)に調
整し、常法により濾過、壜詰し香味の優れたグレ
ーンウイスキーを得た。
参考例 3 米及び米麹を原料とした発酵中の焼酎醪200
に実施例1で得た香味料200gを加え、常法によ
り発酵させた。10日間醗酵させた後、これを単式
蒸溜機で蒸溜し、香味の優れた焼酎を得た。
参考例 4 常法により製造した清酒醪200に実施例1で
得た香味料200gを加え常法により醗酵させた。
15日醗酵させた後、常法により圧搾、製成し香
味の優れた清酒を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 竹類を圧力2Kg/cm2・G以上の飽和水蒸気も
    しくは温度142℃以上の過熱水蒸気の存在下で30
    秒以上加圧加熱後、急激にもしくは徐々に、より
    低圧下に放出して得られる付香味用加圧加熱竹類
    よりなる香味料。 2 飽和水蒸気の圧力が6〜20Kg/cm2・Gである
    特許請求の範囲第1項記載の香味料。 3 過熱水蒸気の温度が164〜300℃である特許請
    求の範囲第1項記載の香味料。 4 竹類が孟宋竹及び真竹のいずれかである特許
    請求の範囲第1項記載の香味料。
JP57047373A 1982-03-26 1982-03-26 香味料 Granted JPS58165761A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57047373A JPS58165761A (ja) 1982-03-26 1982-03-26 香味料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57047373A JPS58165761A (ja) 1982-03-26 1982-03-26 香味料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58165761A JPS58165761A (ja) 1983-09-30
JPS6354351B2 true JPS6354351B2 (ja) 1988-10-27

Family

ID=12773295

Family Applications (1)

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JP57047373A Granted JPS58165761A (ja) 1982-03-26 1982-03-26 香味料

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