JPS6353623B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は異なる第１、第２のテープ速度にて録
音再生可能なテープレコーダーに関し、特に異な
る第１、第２のテープ速度による再生動作状態か
ら停止状態に切換えた時、予め決められた第１の
テープ速度状態にして停止状態にするようにした
テープレコーダーを提供しようとするものであ
る。

図示した回路は本発明の一実施例である。図に
おいて１は録音再生切換スイツチでありその再生
側の端子１ａは電源と接地間にブリーダー接続さ
れた抵抗２，３の分圧点Ｐに接続され、録音側の
端子１ｂは抵抗４を介して電源に接続されてい
る。５はエミツタが電源に接続されていると共に
コレクタが抵抗６を介して接地されている制御ト
ランジスターであり、そのベースは前記録音再生
切換スイツチ１の共通端子１ｃに接続されてい
る。７はコレクタが前記制御トランジスター５の
ベースに接続されていると共にエミツタが電源に
接続されている誤動作防止用トランジスターであ
り、そのベースと接地間にはコンデンサー８が、
ベースとエミツタとの間には抵抗９が接続されて
いる。従つて該誤動作防止用トランジスター７は
電源投入時における所定時間、即ちコンデンサー
８が充電されるまでの間のみオン状態になる。１
０はＪ−Ｋフリツプフロツプ回路であり、JK端
子は電源に接続されトリガフリツプフロツプ回路
として使用されている。１１は常時開放状態にあ
るテープ速度切換スイツチであり、ノンロツク式
のスイツチであると共にＪ−Ｋフリツプフロツプ
回路１０のクロツク端子と前記制御トランジスタ
ー５のコレクタとの間に接続されている。１２は
テープレコーダーが停止状態にあるとき閉成され
るリセツト用スイツチであり一端はコンデンサー
１３を介して電源に接続され他端は抵抗１４を介
して接地されていると共に前記Ｊ−Ｋフリツプフ
ロツプ回路１０のリセツト端子に接続されてい
る。１５はコレクタが発光ダイオード１６及び抵
抗１７を介して電源に接続されていると共にエミ
ツタが接地されている表示用トランジスターであ
り、そのベースは抵抗１８を介してＪ−Ｋフリツ
プフロツプ回路１０のＱ出力端子に接続されてい
る。１９は磁気テープを駆動する電動機、２０は
該電動機１９の速度を制御する速度制御回路であ
り、前記Ｊ−Ｋフリツプフロツプ回路１０のＱ出
力端子の出力信号がＬ（低い）レベルにあるとき
前記電動機１９を第１の回転速度にて駆動すると
共に該出力がＨ（高い）レベルになると該第１の
速度とは異なる第２の回転速度にて駆動する作用
を有する。尚、前記電動機１９の第１又は第２の
回転速度は、第１又は第２のテープ速度に対応し
ているものである。斯かる構成において抵抗２，
３は制御トランジスター５をオン状態にする値
に、抵抗４は該制御トランジスター５をオフ状態
にする値に選ばれている。またコンデンサー８及
び１３の放電回路は省略した。Ｊ−Ｋフリツプフ
ロツプ回路１０がリセツトされた状態ではＱ出力
端子にはＬレベルの信号が出力される。

以上の如く本発明は構成されており、次に動作
について説明する。停止状態ではリセツト用スイ
ツチ１２は閉成状態にあり、この状態において電
源スイツチ（図示せず）を投入すると所定時間誤
動作防止用トランジスター７がオン状態となり制
御トランジスター５をオフ状態に保持する。それ
故テープ速度切換スイツチ１１が閉成された状態
のままで電源が投入されても所定の間Ｊ−Ｋフリ
ツプフロツプ回路１０のクロツク端子に信号が印
加されることはない。所定時間経過するとリセツ
ト端子の印加電圧はＬレベルになると共に制御ト
ランジスター５がオン状態になる。斯かる状態で
はＪ−Ｋフリツプフロツプ回路１０のＱ出力端子
にはＬレベルの信号が出力されているので表示用
トランジスター１５はオフ状態に、また電動機１
９は速度制御回路２０によつて第１の回転速度に
て回転せしめられる。

次に速度切換動作について説明する。前述した
状態においてテープ速度切換スイツチ１１を押圧
操作すると制御トランジスター５のコレクタより
Ｊ−Ｋフリツプフロツプ回路１０のクロツク端子
にＨレベルの信号が印加される。その結果出力端
子の信号が反転しＱ出力端子の出力信号はＬレベ
ルよりＨレベルになる。それ故速度制御回路２０
による電動機１９の速度が第２の回転速度に切換
えられると共に表示用トランジスター１５がオン
状態となつて発光ダイオード１６を点灯せしめ、
第２のテープ速度に切換えられたことを表示す
る。また再度テープ速度切換スイツチ１１を押圧
操作すると制御トランジスター５のコレクタより
フリツプフロツプ回路１０のクロツク端子にＨレ
ベルの信号が印加され該フリツプフロツプ回路１
０は反転する。その結果Ｑ出力端子の出力信号が
Ｌレベルとなり、それに伴なつて電動機１９の速
度は第１の回転速度に切換えられると共に発光ダ
イオード１６は非点灯状態になり、第１のテープ
速度に切換えられたことを表示する。

以上の如くテープの速度切換動作は行なわれる
が、テープレコーダーを再生動作状態から停止状
態に切換えた場合について説明する。

斯かる場合、停止状態に切換える時これに応答
してリセツト用スイツチ１２が閉成されＪ−Ｋフ
リツプフロツプ回路１０のリセツト端子にリセツ
ト信号が印加される。その結果、該フリツプフロ
ツプ回路１０が何れの状態にあつても、そのＱ出
力端子にはＬレベルの信号が出力され、速度制御
回路２０は電動機１９の速度を第１の回転速度に
設定し、第１のテープ速度状態にてテープレコー
ダーは停止することになる。

また前述したテープ速度の切換動作はテープレ
コーダーが再生動作状態及び停止状態にするとき
には可能であるが、録音動作状態にあるときには
不可能である。即ち録音動作状態では録音再生切
換スイツチ１は反対の状態に切換えられており、
制御トランジスター５はオフ状態にあるのでテー
プ速度切換スイツチ１１を押圧操作してもＪ−Ｋ
フリツプフロツプ回路１０のクロツク端子にＨレ
ベルの信号が印加されることはない。

尚、本実施例ではＪ−Ｋフリツプフロツプ回路
を使用した場合について説明したが、他のフリツ
プフロツプ回路を利用することも勿論可能であ
る。

以上説明したように、本発明は異なる第１、第
２のテープ速度にて録音再生可能なテープレコー
ダーにおいて、異なる第１、第２のテープ速度に
よる再生動作状態から停止状態に切換えた時、必
ず予め決められた第１のテープ速度状態にしてテ
ープレコーダーを停止状態にすることが出来るの
で、この第１のテープ速度を頻繁に使用する標準
速度に設定すれば極めて便利なものとなる。

【図面の簡単な説明】

図示した回路は本発明の一実施例である。 主な図番の説明、１……録音再生切換スイツ
チ、５……制御トランジスター、７……誤動作防
止用トランジスター、１０……Ｊ−Ｋフリツプフ
ロツプ回路、１１……テープ速度切換スイツチ、
１２……リセツト用スイツチ、２０……速度制御
回路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 異なる第１、第２のテープ速度にて録音再生
   可能なテープレコーダーにおいて、 テープ速度の切換操作により閉成されるテープ
   速度切換スイツチと、 該テープ速度切換スイツチの閉成によつて制御
   信号が印加される毎に反転し且つ異なるレベルの
   信号を出力する反転回路と、 該反転回路の出力信号レベルに応じて電動機の
   回転速度を前記第１又は第２のテープ速度に対応
   した速度に切換制御する速度制御回路と、 テープレコーダーを再生動作状態から停止状態
   に切換える時これに応答して前記反転回路にリセ
   ツト信号を印加するリセツト用スイツチとより成
   り、 異なる第１、第２のテープ速度による再生動作
   状態から停止状態に切換えた時、前記反転回路を
   リセツトして前記速度制御回路を予め決められた
   第１のテープ速度用に設定するように構成したこ
   とを特徴とするテープレコーダー。