JPH0142821Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コピー機能とタイマー録音機能を有
するダブルデツキ式磁気録音再生機において、誤
操作による外部入力に対して録音の見逃しを防止
するため、誤操作を警告する警告装置に関する。

カセツトデツキは、ヘツド、テープ駆動機構及
びアンプ等から構成され、カセツトテープの録音
再生を磁気を利用して行うものである。ダブルデ
ツキは、２組のデツキ機構を有するもので、一方
を再生状態他方を録音状態とすることによりカセ
ツトテープのコピーを作成することができる。こ
の種の従来の装置では、コピー用スイツチ及びタ
イマー用スイツチを備えており、例えばコピー用
スイツチを閉じてあることに気付かずにチユーナ
等の外部入力を録音するために、所定時刻を設定
してタイマースイツチを入れた場合、目的の外部
入力に対する録音を失する場合があつた。これは
コピー用スイツチを閉じると、録音用デツキの入
力端子にはチユーナ等の外部入力信号が断たれ再
生用デツキからの出力信号が供給されるように構
成されていることに基くものである。外部入力に
対する録音は、その機会を失うと再び行うことが
できない場合が殆どで、使用者にとつては、由々
しい問題であつた。

本考案は、上述の欠点に鑑みてなされたもの
で、コピー機能とタイマー録音機能を有する磁気
録音再生機において、コピー用スイツチが閉じた
状態で、タイマー用スイツチを録音状態にする
と、警告手段を駆動して使用者に警告することを
特徴とするダブルテープデツキ誤操作警告装置を
提供するものである。

以下、本考案を一実施例について説明する。第
１図は、本考案の一実施を示す電子回路図であ
る。

同図において、切替えスイツチ１はコピー用ス
イツチ（図示せず）と連動するスイツチであり、
コピー機能を果たすべくコピー用スイツチをON
すると1ON端子に切替えられ、コピー機能を停
止すべくコピー用スイツチをOFFすると1OFF端
子に切替えられるようになつている。また２はタ
イマー用スイツチ（図示せず）と連動するスイツ
チであり、タイマー用スイツチをOFFしている
場合は2OFF端子に切替えられ、所定時刻にタイ
マー再生又はタイマー録音すべくタイマー用スイ
ツチを操作した場合はそれに応じて2PLAY又は
2REC端子に各々切替えられるようになつてい
る。３は発光ダイオード等の表示素子でありその
一端は過電流保護用抵抗４を介して接地されると
共にその他端には、スイツチ１の端子10N及びス
イツチ２の端子2RECを介して所定電圧V_ccが印
加されるようになつている。

しかしてコピー用スイツチをOFFしている場
合はスイツチ１が1OFF端子側に切替えられるの
で表示素子３は点灯しない。

コピー用スイツチをONしている場合は、タイ
マー用スイツチがOFFされているが、再生側に
切替えられていればスイツチ２が端子2RECと接
続されないので、やはり表示素子３は点灯しな
い。

コピー用スイツチをONし、かつタイマー用ス
イツチを録音側に切替えると、スイツチ１が端子
1ONに、かつスイツチ２が端子2RECに、各々接
続されるので表示素子３が点灯する。従つて使用
者はタイマー録音すべくスイツチを操作した時点
において、もしコピースイツチがONになつたま
まであればその旨を知ることができ誤操作するお
それが少くなる。

尚2REC端子に発振器（図示せず）等を接続
し、その出力で表示素子３を駆動するようにして
表示素子３を点滅させてもよい。また表示素子３
は警告音を発生するものであつてもよい。

本考案は以上の如く、コピー用スイツチがON
したままの状態でタイマー録音操作がなされた時
に始めて警告を発するようにしたので、例えばコ
ピー用スイツチをONした時は常にランプを点灯
する構成にした場合（このような場合はコピー動
作の毎にランプが点灯するので使用者はそれに慣
れてしまい警告としての認識は薄れてしまう）に
較べ、誤操作するおそれが少くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す電子回路図
である。 １……スイツチ、２……スイツチ、３……発光
ダイオード、４……抵抗、V_cc……電源電圧。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コピー機能とタイマー録音機能を有する磁気録
   音再生機において、コピー用スイツチが閉じた状
   態で、タイマー用スイツチを録音状態にすると、
   警告手段を動作して使用者に警告することを特徴
   とするダブルテープデツキ誤操作警告装置。